JPH04211948A - インクジェット記録ヘッド,該ヘッド用基板およびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド,該ヘッド用基板およびインクジェット記録装置

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JPH04211948A
JPH04211948A JP3031026A JP3102691A JPH04211948A JP H04211948 A JPH04211948 A JP H04211948A JP 3031026 A JP3031026 A JP 3031026A JP 3102691 A JP3102691 A JP 3102691A JP H04211948 A JPH04211948 A JP H04211948A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録ヘ
ッド用基板、特にインク吐出のために利用されるエネル
ギの発生手段に電気熱変換体を用いてなるインクジェッ
ト記録ヘッド用基板,該基板を用いた記録ヘッドおよび
該記録ヘッドを用いた記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のインクジェット記録ヘッドは、
記録用のインクを例えば液滴として吐出するための液体
吐出口を高密度に配列することができるために高解像力
の記録をすることが可能であること、記録ヘッドとして
全体的なコンパクト化も容易であること、最近の半導体
分野における技術の進歩と信頼性の向上が著しいIC技
術やマイクロ加工技術の長所を十二分に活用でき、長尺
化および面状化(2次元化)が容易であること等により
、マルチノズル化および高密度実装化が容易で、しかも
大量生産時の生産性が良く製造費用も廉価にできるもの
として特に注目されている。
【0003】図1はこの種記録ヘッドの構成例である。 ここで、27はヒータボードであり、シリコン基体上に
電気熱変換体(吐出ヒータ)29と、これに電力を供給
する Al等の配線28とが成膜技術により形成されて
成る。そして、このヒータボード27に対して、液路2
5を形成するための隔壁を設けた天板30を接着するこ
とにより、インクジェット記録ヘッドが構成される。
【0004】記録用の液体(インク)は、天板30に設
けた供給口24より共通液室23に供給され、ここより
各液路25内に導かれる。そして、通電によってヒータ
29が発熱すると、液路29内に満たされたインクに発
泡が生じ、吐出口26よりインク滴が吐出されるわけで
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インクジェ
ット記録方式による記録ヘッドは、インクの固化、また
は、振動やヘッド高温駆動によるノズル内の外部気泡の
混入等、様々な要因で不吐出が発生する場合がある。特
に、吐出ヒータを用いたものにおいては、インク吐出に
熱エネルギを利用することから、ヘッドが高温となりや
すい。通常の吐出状態では、その大半の熱量は吐出され
るインクによって奪われ、ヘッドの温度は50〜60℃
程度までしか上昇しないが、前述の要因による不吐出が
発生した状態で駆動を行うと、ヒータの発熱量がすべて
ヘッド内に蓄積され、ヘッド温度は、150℃以上にも
なることがあり、記録ヘッドを破損してしまうおそれが
ある。特に、上記天板30はモールド樹脂等で形成され
るのが一般的であり、これは120 ℃程度で変形を生
ずる。
【0006】またこのような不吐出を生じない場合であ
っても記録時間,記録条件等によって記録ヘッドの吐出
ヒータ部の一部に熱が蓄積され通常より高い温度になっ
てしまうことがある。
【0007】このように吐出ヒータ部内で温度のばらつ
きが大きくなった場合には温度の高い部分と低い部分に
より記録品位にむらを生じてしまう。
【0008】従来の記録ヘッドでは、このヒータボード
27が発熱素子を多数持つため、その放熱性等を考慮し
てアルミニウム(Al)等の板に密着させている。この
Al板等の適宜の部材には、ヒータボード27に近接し
てサーミスタ等の温度検知素子が配設されている。そし
てこれに基づいて温度制御可能に構成されているが、ヒ
ータボード27、特に吐出ヒータ29付近の温度と温度
検知素子配設部位とには温度差があり、またAl板上で
の熱の伝達に時間を要して時間遅延を生じるので、正確
かつ迅速な対応が行えない場合があり、このため記録時
において濃度むら等を生じるおそれがあるのみならず、
上記不吐出時の異常な昇温による破損を防止できなくな
るおそれさえあった。
【0009】ところで、インクジェット記録方式におい
ては、記録液の温度が非常に重要な要素である。記録液
は温度によってその物性、例えば表面張力や粘度が変化
するからであり、それらの変化によって記録液の吐出量
や供給速度等が変化するからである。それゆえ、記録液
を適正な温度範囲に保持するための手段が不可欠である
。そこで、前述したような昇温を抑制すること等に加え
、適宜の加熱手段(保温ヒータ)が設けられることがあ
る。
【0010】従来、この種のヒータは温度検知素子(温
度センサ)と同様に適宜の部材上に設けられており、従
って部材を介して加熱を行うために時間遅れが生じると
ともに、温度差に起因してエネルギ効率が良いとは言え
ないものであった。
【0011】また、従来装置では温度センサおよびヒー
タを別途配設するために、それら自体の費用や組立て工
程に要する費用等が必要となり、ひいては記録ヘッドの
構成価格を増大する要因ともなっていた。
【0012】さらに、ヒータボード内で温度勾配が生じ
たときにはこれを殆ど制御することが困難であった。
【0013】そこで、欧州特許公開第90/353,9
25号に示されるごとくヒータボード上に温度センサや
保温ヒータを一体に配置した構成が提案されており、こ
れによると吐出ヒータに温度センサおよび保温ヒータが
近く配置できることから精度および応答性に優れた温度
制御が期待できることになる。
【0014】しかしながら、吐出ヒータと保温ヒータと
温度センサとの位置関係は従来考慮されていなかったた
めに、急激に変化するヒータボードの熱分布に対応でき
ず、実質上吐出特性を精度高く制御することが困難であ
った。すなわち、吐出特性が最も影響を受ける吐出ヒー
タ部の温度は、静的に制御される保温ヒータによる加熱
や、ダイナミックに変動する吐出ヒータ自身の発熱によ
る温度変化等、複合された温度ファクタにより定まるの
で、配設位置が考慮されていないセンサの出力で温度を
一定にするという制御では、吐出特性が安定とならない
おそれがあった。
【0015】本発明の目的は、温度センサの配設位置を
適切に定めることにより、精度,応答性および安定性の
高い温度制御を可能とすることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明は、
同一基板上に、インクを吐出する吐出口と、前記インク
を吐出するために利用される熱エネルギを発生する複数
の発熱素子と、前記基板の温度を検出するための温度検
出素子と、前記基板に熱を加える加熱素子とを有した記
録ヘッドにおいて、所定の発熱素子のみが駆動されたと
きの温度変化の影響が及ぶ時間と、前記加熱素子のみが
駆動されたときの温度変化の影響が及ぶ時間とがほぼ等
しい位置に前記温度検出素子が配されていることを特徴
とする。
【0017】また、本発明は、同一基板上に、インクを
吐出する吐出口と、前記インクを吐出するために利用さ
れる熱エネルギを発生する複数の発熱素子と、前記基板
の温度を検出するための温度検出素子と、前記基板に熱
を加える加熱素子とを有した記録ヘッドにおいて、前記
温度検出素子が所定の発熱素子と前記加熱素子からほぼ
等距離の位置に配されることを特徴とする。
【0018】さらに、同一基板上に、吐出口から液体を
吐出するために利用される熱エネルギを発生する複数の
発熱素子と、該基板の温度を検出するための温度検出素
子と、該基板に熱を加える加熱素子とを有したインクジ
ェット記録ヘッド用基板において、所定の発熱素子のみ
が駆動されたときの温度変化の影響が及ぶ時間と、前記
加熱素子のみが駆動されたときの温度変化の影響が及ぶ
時間とがほぼ等しい位置に前記温度検出素子が配されて
いることを特徴とする。
【0019】加えて、同一基板上に、インクを吐出する
吐出口と、前記インクを吐出するために利用される熱エ
ネルギを発生する複数の発熱素子と、前記基板の温度を
検出するための温度検出素子と、前記基板に熱を加える
加熱素子とを持つ記録ヘッドを有するインクジェット記
録装置において、前記記録ヘッドの所定の発熱素子のみ
が駆動されたときの温度変化の影響が及ぶ時間と、前記
加熱素子のみが駆動されたときの温度変化の影響が及ぶ
時間とがほぼ等しい位置に前記温度検出素子が配されて
いることを特徴とする。
【0020】これらにおいて、前記温度検出素子が配さ
れる位置は、前記所定の発熱素子と前記加熱素子とから
ほぼ等距離の位置であるものとすることができる。
【0021】また、前記所定の発熱素子は、前記複数の
発熱素子の中温部から選択することができる。
【0022】または、前記所定の発熱素子は、前記複数
の発熱素子の高温部から選択することもできる。
【0023】以上、複数個の前記加熱素子と、これと同
数の前記温度検出素子とを有するものとすることができ
る。
【0024】または、複数個の前記加熱素子と、これよ
り少ない数の前記温度検出素子とを有するものとするこ
とができる。
【0025】また、前記温度検出素子をダイオードセン
サとすることができる。
【0026】また、前記所定の発熱素子を高温部から選
択した場合、前記発熱素子の内、高温部にあたる発熱素
子の数をN、その配列ピッチをPとしたとき、前記温度
検出素子が配される位置を中心に、半径P×N/4の範
囲の位置に前記温度検出素子を配することができる。
【0027】さらに、前記所定の発熱素子は、前記複数
の発熱素子のうちほぼ平均温度を示すものであることも
できる。
【0028】また、本発明コピー装置は、上記インクジ
ェット記録装置を情報出力手段として具える。
【0029】さらに、本発明ファクシミリ装置は、上記
インクジェット記録装置を情報出力手段として具える。
【0030】また、本発明ワードプロセッサは、上記イ
ンクジェット記録装置を情報出力手段として具える。
【0031】加えて、本発明光ディスク装置は、上記イ
ンクジェット記録装置を情報出力手段として具える。
【0032】また、本発明ワークステーションは、上記
インクジェット記録装置を情報出力手段として具える。
【0033】さらに加えて、本発明コンピュータは、上
記インクジェット記録装置を情報出力手段として具える
【0034】また、本発明ポータプルプリンタは、上記
インクジェット記録装置を情報出力手段として具える。
【0035】
【作用】本発明によれば、所定の発熱素子および加熱素
子配設位置に関連して適切に温度検出素子を配置したこ
とにより、それら温度変化が生じてからこれが検出され
る時間の差が無くなるか、あるいはこれが無視できるも
のとなり、制御に偏りが生じることがなくなる。
【0036】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0037】図2は、本発明に係るインクジェット記録
ヘッド用基板の一実施例であるヒータボードの平面図で
あり、具体的には図1に示した構成に適用可能なもので
ある。
【0038】同図(A) において1は本例に係るヒー
タボードであり、本例においては一様な厚みを有して同
一材料(例えばSi) により構成した基体上に、吐出
ヒータ群を有した吐出ヒータ部3等を形成してなるもの
である。 5および6は、それぞれ、吐出ヒータおよびその配線で
ある。特に5cは吐出ヒータ5の群である発熱ヒータ部
の中央に(またはこれに最も近く)位置する吐出ヒータ
を示す。
【0039】8aおよび8bはヘッドを保温するための
加熱素子たる加熱ヒータであり、吐出ヒータ5cを通る
ヒータボード1の中心軸Z−Z1に関して対称の位置に
配設されている。
【0040】2aおよび2bは、温度センサである。通
常の記録においては吐出ヒータの中心位置が吐出ヒータ
および保温ヒータ内でほぼ平均的な温度を示すことから
、本例では、各ヒータ5c,8aおよび8bの中心を基
準点とし、吐出ヒータ5cと保温ヒータ8aとの中点と
を結ぶ線分Y−Yaおよび吐出ヒータ5cの中心と保温
ヒータ8bの中心とを結ぶ線分Y−Yb上の中点に、そ
れぞれ、温度センサ2aおよび2bを配設する。
【0041】図3(a)および(b)は温度センサ2a
,2b を拡大して示す。ここに、本例に係る温度セン
サ2aおよび2bは、他の部分と同様に、半導体同様の
成膜プロセスによって形成してあり、このため極めて高
精度である。図3(a)に示すセンサにおいては、他の
部分の構成材料であるアルミニウム,チタン,タンタル
,5酸化タンタル,ニオブ等、温度に応じて導電率が変
化する材料で作成できる。例えば、これらのうち、アル
ミニウムは電極に用いることができる材料、チタンは電
気熱変換素子を構成する発熱抵抗層と電極との接着性を
高めるために両者間に配置可能な材料、タンタルは発熱
抵抗層上の保護層の耐キャビテーション性を高めるため
にその上部に配置可能な材料である。また、プロセスの
バラツキを小とするために線幅を太くし、配線抵抗等の
影響を少なくするために蛇行形状として高抵抗化を図っ
ている。
【0042】図3(b)はセンサ2の他の例として、成
膜プロセスによって形成したダイオードを用いたものを
示している。ここで、2Xはそのアノード電極、2Yは
カソード電極である。そして、ダイオードは他素子との
クロストークを防止するためのアイソレーション領域2
Zによって包囲されている。
【0043】これらのような温度センサと同様に、保温
ヒータ8a,8b についても、吐出ヒータ5の発熱抵
抗層と同一材料(例えばHfB2) を用いて形成でき
るが、ヒータボードを構成する他の材料、例えばアルミ
ニウム,タンタル,チタン等を用いて形成しても良い。
【0044】図4(a)〜(c)は、吐出ヒータ部3と
保温ヒータ8a,8bとを結ぶ線上に設けたセンサの位
置に対する熱の伝達時間を模式的に示した図である。同
図(a)は、保温ヒータ8a,8b近傍にセンサを設け
た場合にセンサが感知する保温ヒータから伝わる熱の時
間的変化(A)および吐出ヒータから伝わる熱の時間的
変化(B)を示している。また、同図(b)および(c
)は、それぞれ吐出ヒータ部3に近い位置にセンサを設
けた場合、および吐出ヒータ部3と保温ヒータ部8a,
8bとの中間点にセンサを配した場合の時間的変化(A
),(B)を示している。
【0045】これら図から明らかなように、同図(a)
ではセンサが保温ヒータ近傍に設けられているため、保
温ヒータ8a,8bからの熱を早く感知し、Δt1 遅
れで保温ヒータと同時刻に発せられた吐出ヒータ部から
の熱を感知する。一方、同図(b)では、センサが吐出
ヒータ部3近傍に設けられているため、吐出ヒータ部3
からの熱を早く感知し、Δt2 遅れで吐出ヒータと同
時刻に発せられた保温ヒータ8a,8bからの熱を感知
する。
【0046】吐出ヒータ部の温度を精度よく制御するた
めには吐出ヒータ部から発せられる熱による温度変化と
、保温ヒータからの熱による温度変化とをできるだけ早
く測定しなければならないが、同図(a),(b)の場
合には吐出ヒータ部3と保温ヒータ8a,8bとがそれ
ぞれ発した熱を感知するのに大きなずれを生じてしまう
ため、適切に温度の測定を成すことが困難である。これ
に対し同図(c)の場合には、吐出ヒータ部3と保温ヒ
ータ8a,8bからの熱がほぼ同時間で到達する位置に
センサを配しているため、前述のような時間のずれがな
く、より適切なヘッドの温度を測定することが可能とな
る。
【0047】ところで、本例に係るヒータボード1には
、吐出ヒータ部3に吐出ヒータ5のような形状のヒータ
が必要に応じて、数十個から数百個以上配列されている
。また、保温ヒータは、ヒータボード1の左右端側に1
個ずつ配置されている。これらの発熱体は通電されると
かなり高温となり、保温ヒータで90℃程度、吐出ヒー
タでは、インク不吐出の場合には200 ℃程度になる
こともある。また、温度勾配はきわめて急峻で時定数も
小さい。
【0048】ところで、ヒータボード1ないしは吐出ヒ
ータ部3をある程度の高温として記録を行うことは、本
例のようなインクジェット記録方式において吐出効率を
向上する上で有効なことである。高温状態で吐出を行う
と電力を小としても良好な吐出量と吐出速度とが確保で
きるからである。
【0049】しかしながら、図5に示すように、温度セ
ンサを吐出ヒータ部もしくは保温ヒータ側に偏って配置
した場合には、前述した熱の伝達時間の問題に加えて、
さらに次のような問題が生じる。吐出ヒータ5のみを駆
動した場合の温度勾配Cもしくは保温ヒータ8a,8b
 のみを駆動した場合の温度勾配Bの影響を大きく受け
ることになり、吐出ヒータ部を適切な温度範囲に保持す
ることが困難となることが考えられるのである。
【0050】すなわち、記録は吐出ヒータ部付近が所定
の温度範囲に保たれた状態で行われることが極めて好ま
しいが、温度センサが吐出ヒータ部3に近いと、この側
からの影響をより大きく受けることになる。よって吐出
ヒータ部の一部に、保温すべき温度以上となる領域が生
じ、センサがその温度を検知してしまうと保温モードが
働らかなくなるおそれがある。一方、保温ヒータに近す
ぎた場合にも、保温ヒータの影響を強く受け、吐出ヒー
タ部からの熱を十分に感知できないため、吐出ヒータ部
の温度が不安定となるおそれがあると考えられる。
【0051】一方、吐出ヒータ部3については、記録す
る画像のパターンにより各吐出ヒータの吐出デューティ
が異なり、したがって局部的に温度差を生ずるが、これ
が大きいと記録の濃度差となって記録品位を低下させる
おそれがある。
【0052】しかしながら、通常の記録においては、吐
出ヒータ部3の中央もしくはほぼ中央にある吐出ヒータ
5cでは、吐出ヒータ部3のほぼ平均温度を呈すること
が実験的に確認されている。そこで、本例では、吐出ヒ
ータ部3の温度を吐出ヒータ5cの部分の温度で代表さ
せる。すなわち、これを1つの基準とすれば、通常の記
録時においては吐出ヒータ部3に配列されている吐出ヒ
ータ群について誤差の少ない温度制御が施せることにな
る。
【0053】以上の点から、本例では、図2に示したよ
うに、この吐出ヒータ5cと保温ヒータ8a,8b と
を結ぶ線分の中点に、それぞれ温度センサ2a,2b 
を配置してある。上述のようにヒータボード1の基体が
ほぼ一様な厚み等を有する場合、これらの点は保温ヒー
タ8aまたは8bのみが駆動されたとした場合の熱伝達
時間と、吐出ヒータ5cのみが駆動されたとした場合の
熱伝達時間とが等しく、それらヒータの温度変化の影響
が及ぶ時間が等しい点である。
【0054】図5のAは吐出ヒータ5cと保温ヒータ8
bとを結ぶ軸Y−YaまたはY−Ybに沿った温度分布
を示す。本例においては、吐出ヒータ部3の平均温度を
呈する部分にある吐出ヒータ5cと、保温ヒータ8b(
8aも同様)との中間に温度センサ2b (2aも同様
)を配置したことにより、吐出ヒータ5cおよび保温ヒ
ータ8b(または8a) からの熱伝達時間が等しく、
従って一方についての検出遅れが生じないので、温度特
性の制御が偏らず吐出ヒータ部3を安定した温度に保持
できるようになった。
【0055】すなわち、温度センサと保温ヒータとの位
置関係が適切に設定されることにより、保温ヒータによ
る保温のための加熱動作をフィードバック制御しつつ、
吐出ヒータによる温度変化をオープンループ制御し、吐
出特性が一定となるような制御を施すことができるよう
になり、吐出特性の温度による変化で記録が薄くなった
り、濃度ムラが生じたりする等の問題をいちじるしく改
善することができるようになった。
【0056】なお、以上の実施例においては、前述した
ように吐出ヒータ部3の中央またはほぼ中央にある吐出
ヒータ5cの部分において平均温度が生じるものとし、
これの中心と保温ヒータ8aおよび8bのそれぞれの中
心とを結ぶ線分上の中点にそれぞれ温度センサ2aおよ
び2bを配置したが、記録が長時間に及ぶ場合、より高
精細な記録を行う場合、または吐出口数が多く、長いヘ
ッドを用いる場合などにおいては、温度センサを配する
位置を本例で説明したような各ヒータの中心を結ぶ線上
からずれた位置に配してもよい。
【0057】図6はこのような例を示した図である。
【0058】図6において、下部がヒータボード上に配
された吐出ヒータ部3,保温ヒータ8aおよび8bおよ
びセンサの配置を模式的に示しており、上部が保温ヒー
タを用いないとしたときの吐出ヒータ部内の温度分布を
模式的に示している。そして記録法や吐出ヒータ部3の
長さ等により吐出ヒータ部3に図示したように高温部お
よび低温部が生じる。
【0059】特に、使用頻度が高い記録ヘッドの場合に
は、その吐出ヒータ部3の一部の領域が高温度となるた
め、記録品位の低下や吐出ヒータ5の劣化などを招くお
それがある。そこでこの高温部の温度を特に検知しやす
いようにセンサを配置し、ヒータボード内の温度をコン
トロールすればよい。なお高温部としては、吐出ヒータ
部の最高温度と最低温度間の上部15%(S=85%)
程度を取るとよい。また本例では吐出ヒータ部3の中心
と最高温度位置とが一致しない例を示している。ここで
、 高温部にあたる吐出口数をn、 吐出ヒータ部3の中心;Bから、左側の高温部にあたる
吐出口数をna 右側の高温部にあたる吐出口数をnb 吐出ヒータのピッチをP とすると高温部の長さは l=P(na +nb ) となる。
【0060】ところで、前述したように、吐出ヒータ部
3の基準点と保温ヒータの基準点とを結ぶ線の中心(1
/2の距離)付近にセンサを配置することが望ましいが
、吐出ヒータ部3の基準点を高温部の範囲lにおいて左
端A、吐出ヒータ部3の中心Bおよび右端Cに定めて考
えた場合、この基準点と保温ヒータ(例えば8a)の基
準点とを結ぶ線分の中心位置は図中D,E,Fのように
取ることができる。
【0061】ここでは簡単のために、線分ACとDFが
ほぼ平行であると考えると 線分DE=1/2Pna 線分EF=1/2Pnb となる。
【0062】よって高温部に対応したセンサ位置を考え
ると吐出ヒータ部3の中心点Bに対応したE点からそれ
ぞれ1/2Pna ,1/2Pnb の範囲にセンサを
配置することで高温部に対応した良好なセンシングを行
うことができる。
【0063】本例では特に吐出ヒータ部3の長手方向(
吐出ヒータの配列方向)へのセンサの配置について考慮
したが、吐出ヒータ部3および保温ヒータ8a,8bの
形状、並びに吐出ヒータ部3の長手方向と異なる方向へ
の熱的分布等を考慮すると、吐出ヒータ部3の長手方向
と異なる方向へもセンサの配置位置が広がる。しかしこ
の広がりは、吐出ヒータ部3の長手方向への広がりより
少ないことが実験的に確認されており、センサの配置は
E点を中心に少なくとも半径1/2Pnb 、より好ま
しくは半径1/2Pna の円で示される範囲に配され
るとよい。
【0064】なお、上例のように吐出ヒータ部3の最高
温度の位置と吐出ヒータ部3の中心とが一致し、また温
度分布がほぼ左右対称である場合には、センサをE点か
ら半径1/2Pna (=1/2Pnb )の範囲内に
配すればよい。
【0065】先の実施例では吐出ヒータ部3の高温部に
着目してセンサの配置を考えたが、高精細な記録を行う
場合、もしくは吐出ヒータ部3内の最高温度と最低温度
との差が大きい場合等においては、記録のむらを生じな
いように高温部と低温部との差を低減しなければならな
い。このような場合は吐出ヒータ部3において高温部と
低温部との温度を反映する領域に基準点を取ってセンサ
を配置することが望ましい。
【0066】図7はそのようなセンサの配置を行った例
を示す。本例では温度変化が急激な領域を避け、高温部
と低温部との温度を反映する領域として、吐出ヒータ部
内の最高温度と最低温度との間の85%〜55%の中温
部の温度範囲S1を考慮して基準点の配置を行った。同
図中で線分AB,DEが基準点を設ける領域である。
【0067】 AB間の吐出口の数をna DE間の吐出口の数をnb ピッチをP とすると基準点を設ける領域AB,DEの長さはそれぞ
れPna ,Pnb となる。
【0068】よって先の実施例と同様な計算により、吐
出ヒータ部3の長手方向でのセンサを設ける長さFGお
よびIJはそれぞれ1/2Pna ,1/2Pnb と
なる。本例の場合も前述のように吐出ヒータ部3の長手
方向と異なる方向へのずれを考慮して線分FGの中点も
しくは線分IJの中点を中心にそれぞれ半径1/4Pn
a,1/4Pnb の円内にセンサを配置すればよい。
【0069】先の例および本例においては、左側のセン
サの位置を決める例を示したが右側のセンサについても
同様に行えばよいことは言うまでもない。またこれらの
例ではセンサを2個設ける場合を示しているが、吐出ヒ
ータ内で特に一部の領域に注目して温度調整を行う場合
にはセンサを1つだけ配してもよいし、又先の例で示し
たセンサの配置領域が左,右のセンサで重なるような場
合にもその領域にセンサを1つ配してもよい。
【0070】センサの配置にあたっては、温度センサ,
保温ヒータおよび吐出ヒータの構成,種類,形状,寸法
,特性等、あるいは制御の特性等の条件等を考慮しても
よく、必ずしも上記中点に温度センサの中心を一致させ
なくてもよい。
【0071】また、吐出ヒータと保温ヒータとの温度変
化の影響が及ぶ時間が等しい、あるいは制御の特性等を
勘案して許容される範囲内の時間差である位置であれば
、そのような中点のみならず、両者より等距離あるいは
ほぼ等距離にある他の点、すなわち両者を結ぶ線分に対
する中線上の点あるいはその近傍に配置することもでき
る。また、例えばヒータボード1の基体の厚みが一様で
ない等により必ずしも等距離の点で熱伝達の時間が等し
くない場合には、これに応じて適切に温度センサの配設
位置を定めることもできる。さらに、上記平均温度を呈
する部分が吐出ヒータ部3の中央でない場合には、温度
センサ配設のための一方の基準として当該部分の吐出ヒ
ータを選べばよい。
【0072】また、以上の実施例において、センサ2は
ヒータボードの成膜プロセスで形成可能なものであれば
トランジスタ等であってもよく、必ずしも同時形成され
ないものでもよい。
【0073】さらに、ヒータの配設部位や個数について
も、ヒータボード上で任意所望に定められるのは勿論で
あり、これに応じて温度センサの配設位置等を適切に定
めうるのは言うまでもない。
【0074】以上説明したようなセンサの配置を行った
ヒータボードの例を次に示す。
【0075】図8は本発明に係る記録ヘッド用基板(ヒ
ータボード)の配線の一例を示した模式図である。本図
においては、前述したごとく適宜の吐出ヒータ(例えば
吐出ヒータ5C)からの熱および保温ヒータ8a,8b
からの熱の伝達時間がほぼ等しい位置、または吐出ヒー
タの温度制御を行いやすい位置にセンサ2a,2bを配
している。従来、ヒータボードはAlの下部配線(不図
示)上に絶縁層を介してAlの上部配線である横配線9
が配されている。本例では、図3(a)または(b)で
詳細に示したセンサ2a,2bを上部配線であるAlの
横配線9を避けて同一工程で形成するようにすることに
よって、センサ2a,2bを所望の位置に配置すること
ができる。また新たに横配線上に絶縁層を形成すること
なくセンサ2a,2bを配置することができる。これら
によってヒータボードの温度をより確実に検知すること
ができる。
【0076】なお、図8において、10は吐出ヒータ5
を駆動するためのダイオード等の駆動部であり、この駆
動部10と吐出ヒータ配線6とは、上部配線9および下
部配線からなるマトリクス配線部に接続される。
【0077】以上説明したような構成のヒータボードを
図1のヒータボード27に代えて用いて記録ヘッドを構
成し、さらにこれを用いて図9のようなインクジェット
記録装置を構成することができる。
【0078】図9において、14はヘッドカートリッジ
であり、本例のようなヒータボード1を用いて構成した
記録ヘッドと、インク供給源たるインクタンクとを一体
としたものである。このヘッドカートリッジ14は、押
さえ部材41によりキャリッジ15の上に固定されてお
り、これらはシャフト21に沿って長手方向に往復動可
能となっている。記録ヘッドより吐出されたインクは、
記録ヘッドと微少間隔をおいて、プラテン19に記録面
を規制された記録媒体18に到達し、記録媒体18上に
画像を形成する。
【0079】記録ヘッドには、ケーブル16、およびこ
れに結合する駆動部10用の端子を介して適宜のデータ
供給源より画像データに応じた吐出信号が供給される。 また、記録ヘッドからは、センサ2a,2b用の端子か
らケーブル16を介して検出温度情報が出力され、これ
に応じて後述の制御部からケーブル16および保温ヒー
タ8a,8b用の端子を介して温度制御信号が供給され
る。
【0080】ヘッドカートリッジは、用いるインク色等
に応じて、1ないし複数個(図では2個)を設けること
ができる。
【0081】なお、図9において、17はキャリッジ1
5をシャフト21に沿って走査させるためのキャリッジ
モータ、22はモータ17の駆動力をキャリッジ15に
伝達するワイヤである。また、20はプラテンローラ1
9に結合して記録媒体18を搬送させるためのフィード
モータである。
【0082】図10は図2のセンサ2a,2b および
保温ヒータ8a,8b を出力を用いた温度制御系の一
例を示す。なお、センサ2a,2b およびヒータ8a
,8b に結合した各部は、装置のコントロールボード
等に設けておくことができ、ヒータボード1上の不図示
の端子よりケーブル16を介して接続すればよい。
【0083】11は図11につき後述する処理手順を実
行するマイクロコンピュータ形態のCPU であり、そ
の処理手順に対応したプログラム等固定データを格納し
たROM を有する。このCPU11 は、本例に係る
温度制御を独立して実行すべく設けることもでき、ある
いは図9に示した装置、または図13もしくは図14に
つき後述する装置の主制御部に兼用されていてもよい。
【0084】22はCPU11 の制御の下、温度セン
サ2a,2bに対して選択的に通電を行って検出値を取
出し、CPU11 に適合する信号に変換を行う入力部
である。また、28は同じく保温ヒータ8a,8b に
選択的に通電を行うためのヒータドライバである。
【0085】ヒータボード1は発熱素子を多数持つため
、その放熱性を考慮して示すようにアルミニウム等の板
に密着されている。しかしヒータボード1上の吐出ヒー
タ5、他の部分(例えばセンサ2の配設位置)、および
アルミ板の間では温度差がある。また時間的変化にも差
があり、アルミ板上では昇温カーブの過渡時に時間遅延
を生ずる。
【0086】従来、温度センサをとりつける際、ヒータ
ボード上では、スペース的に困難があるので、アルミ板
上にとりつける場合が多かったが  、吐出特性を左右
する吐出ヒータ5付近の温度と差が大きいので精度のよ
い検出ができなかった。
【0087】本例の温度センサ2a,2b はヒータボ
ード1上の図2に示した位置に配設されるため、極めて
精度の高い検出が可能となる。
【0088】図11は本例に係る温度制御手順の一例を
示す。本例では、温度センサ2a,2bによってセンサ
位置での温度範囲T1〜T2(T1<T2) に設定さ
れるように保温ヒータ8a,8b を独立に制御し、こ
のときに吐出ヒータ部3が吐出に最適の温度範囲内、す
なわち図12における制御範囲内に設定されるものとす
る。
【0089】図12は、記録ヘッドの使用時における吐
出ヒータ部と保温ヒータ8a,8bとの間の温度分布を
示した図である。温度の制御は吐出ヒータ部3の温度が
制御範囲内に入るように行う。
【0090】保温ヒータ8a,8bのON/OFFは吐
出ヒータが発する熱による温度Aによって決まるセンサ
の温度範囲(T1 〜T2 )に入るように制御する。 なお吐出ヒータが発する熱は吐出ヒータの出力に基づい
て知ることができる。
【0091】図11に示す手順は、適宜のタイミングで
起動することができ、本手順が起動されるとまずステッ
プS1でセンサ2aの出力を読込み、ステップS3にて
温度T2以上であるか否かを判定する。否定判定がなさ
れればステップS5に進み、センサ2aの検出温度がT
1以下であるか否かを判定する。
【0092】ステップS5で否定判定がなされた場合ま
たはステップS3で肯定判定がなされた場合には、ステ
ップS7にてヒータ8aへの通電をオフし、ステップS
5で肯定判定がなされた場合にはステップS9にてヒー
タ8aをオンとする。
【0093】次に、ステップS11 に進み、センサ2
bの出力に基いてヒータ8bのオン/オフにつき上記ス
テップS1〜S9と同様の処理を行う。(その他)なお
、本発明は、特にインクジェット記録方式の中でも、イ
ンク吐出を行わせるために利用されるエネルギとして熱
エネルギを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ
光等)を備え、前記熱エネルギによりインクの状態変化
を生起させる方式の記録ヘッド、記録装置において優れ
た効果をもたらすものである。かかる方式によれば記録
の高密度化,高精細化が達成できるからである。
【0094】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長
,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出
させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号
をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行
われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出
が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号
としては、米国特許第4463359号明細書,同第4
345262号明細書に記載されているようなものが適
している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発
明の米国特許第4313124号明細書に記載されてい
る条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことがで
きる。
【0095】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0096】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0097】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0098】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば
、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニン
グ手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは
別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行なう
ことも安定した記録を行なうために有効である。
【0099】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本
発明は極めて有効である。
【0100】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいはインクジェット方式ではイ
ンク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を
行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制
御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時に
インクが液状をなすものであればよい。加えて、積極的
に熱エネルギによる昇温をインクの固形状態から液体状
態への状態変化のエネルギとして使用せしめることで防
止するか、またはインクの蒸発防止を目的として放置状
態で固化するインクを用いるかして、いずれにしても熱
エネルギの記録信号に応じた付与によってインクが液化
し、液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達す
る時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネ
ルギによって初めて液化する性質のインクを使用する場
合も本発明は適用可能である。このような場合のインク
は、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60
−71260号公報に記載されるような、多孔質シート
凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持された状
態で、電気熱変換体に対して対向するような形態として
もよい。本発明においては、上述した各インクに対して
最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもの
である。
【0101】さらに加えて、本発明の液体噴射記録ヘッ
ドを使用する記録機構を備えた記録装置は、ワークステ
ーション,パーソナルあるいはホストコンピュータ,ワ
ードプロセッサ等の情報処理機器の画像出力端末として
用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写装置、さ
らには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採
るもの、さらに加えて、光ディスク装置の情報出力手段
として用いてもよい。
【0102】図13は本発明による図9に示したような
インクジェット記録装置を情報出力手段として備える利
用装置の概念図である。
【0103】図13において、10000は利用装置を
示し、これは、例えばワークステーション,パーソナル
ないしホストコンピュータ,ワードプロセッサ,複写機
,フアクシミリあるいは光ディスク装置とすることがで
きる。また、11000は、図1に示したインクジェッ
ト記録装置を示す。記録装置11000は、利用装置1
0000の制御に基づいて利用装置10000からの処
理情報を受けとりハードコピー形態の記録出力を行う。
【0104】図14は本発明に係るポータブルプリンタ
の他の実施例を示す模式的なブロック図である。これは
、ワークステーション,パーソナルコンピュータ,ホス
トコンピュータ,ワードプロセッサ,複写装置,ファク
シミリ装置または光ディスク装置などの利用装置に組合
せることができるものである。
【0105】図14において、参照符号10001で示
すものはそれらのような利用装置である。参照符号12
000は模式的に示したポータブルプリンタであり、図
1に示したインクジェット記録装置(IJRA)110
00を内蔵するとともにインタフェース回路13000
および14000を有している。これらインタフェース
回路は、利用装置11001によって処理された情報お
よびインクジェット記録装置11000を制御するため
の種々の制御データを受信する。制御データには、利用
装置からのハンドシェーク制御信号や割込み制御信号も
含まれる。そのような制御信号は従来のプリンタ制御技
術において実施されているものである。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
吐出ヒータ部および保温ヒータからの熱伝達を考慮して
適切な位置に温度センサを配設したことにより、精度お
よび応答性に優れ、安定した温度制御が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はインクジェット記録ヘッドの一般的構成
例を示す模式的斜視図である。
【図2】図2は本発明の一実施例によるヒータボード上
の温度センサの配設位置を示すためのヒータボードの模
式的平面図である。
【図3】図3(a)および(b)はそのヒータボード上
の保温ヒータを拡大して示す図であり、保温ヒータの2
例を示す模式的平面図である。
【図4】図4(a),(b)および(c)は温度センサ
の配設位置に応じた検出時間の差異を説明するための説
明図である。
【図5】図5はヒータボード上の温度分布の説明図であ
る。
【図6】図6は本発明の他の実施例によるヒータボード
上の温度センサの配設位置を説明するための模式図であ
る。
【図7】図7は本発明のさらに他の実施例によるヒータ
ボード上の温度センサの配設位置を説明するための模式
図である。
【図8】図8はヒータボード上の温度センサの配置態様
を説明するためのヒータボードの模式的平面図である。
【図9】図9は本発明を適用したインクジェット記録装
置の概略構成例を示す模式的斜視図である。
【図10】図10はその温度制御系の一構成例を示すブ
ロック図である。
【図11】図11はその温度制御手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図12】その温度制御の態様の説明図である。
【図13】本発明にかかるインクジェット記録装置を情
報出力手段として利用する装置のプロック図である。
【図14】本発明にかかるインクジェット記録装置を用
いて構成したポータブルプリンタとこれを情報出力手段
として利用する装置のブロック図である。
【符号の説明】
1,27  ヒータボード 2a,2b   温度センサ 3   吐出ヒータ部 5,29  吐出ヒータ 8a,8b   保温ヒータ 11  CPU 25  ノズル 26  吐出口

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  同一基板上に、インクを吐出する吐出
    口と、前記インクを吐出するために利用される熱エネル
    ギを発生する複数の発熱素子と、前記基板の温度を検出
    するための温度検出素子と、前記基板に熱を加える加熱
    素子とを有した記録ヘッドにおいて、所定の発熱素子の
    みが駆動されたときの温度変化の影響が及ぶ時間と、前
    記加熱素子のみが駆動されたときの温度変化の影響が及
    ぶ時間とがほぼ等しい位置に前記温度検出素子が配され
    ていることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】  前記温度検出素子が配される位置は、
    前記所定の発熱素子と前記加熱素子とからほぼ等距離の
    位置であることを特徴とする請求項1に記載のインクジ
    ェット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】  前記所定の発熱素子は、前記複数の発
    熱素子の中温部から選択されていることを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 【請求項4】  前記所定の発熱素子は、前記複数の発
    熱素子の高温部から選択されていることを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  5. 【請求項5】  前記所定の発熱素子は、前記複数の発
    熱素子のうちほぼ平均温度を示すものであることを特徴
    とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  6. 【請求項6】  複数個の前記加熱素子と、これと同数
    の前記温度検出素子とを有することを特徴とする請求項
    1,3または4に記載のインクジェット記録ヘッド。
  7. 【請求項7】  複数個の前記加熱素子と、これより少
    ない数の前記温度検出素子とを有することを特徴とする
    請求項1,3または4に記載のインクジェット記録ヘッ
    ド。
  8. 【請求項8】  前記温度検出素子がダイオードセンサ
    であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェッ
    ト記録ヘッド。
  9. 【請求項9】  前記発熱素子の内、高温部にあたる発
    熱素子の数をN、その配列ピッチをPとしたとき、前記
    位置を中心に、半径P×N/4の範囲の位置に前記温度
    検出素子が配されることを特徴とする請求項4に記載の
    インクジェット記録ヘッド。
  10. 【請求項10】  同一基板上に、インクを吐出する吐
    出口と、前記インクを吐出するために利用される熱エネ
    ルギを発生する複数の発熱素子と、前記基板の温度を検
    出するための温度検出素子と、前記基板に熱を加える加
    熱素子とを有した記録ヘッドにおいて、前記温度検出素
    子が所定の発熱素子と前記加熱素子からほぼ等距離の位
    置に配されることを特徴とするインクジェット記録ヘッ
    ド。
  11. 【請求項11】  前記所定の発熱素子は、前記複数の
    発熱素子の中温部から選択されていることを特徴とする
    請求項10に記載のインクジェット記録ヘッド。
  12. 【請求項12】  前記所定の発熱素子は、前記複数の
    発熱素子の高温部から選択されていることを特徴とする
    請求項10に記載のインクジェット記録ヘッド。
  13. 【請求項13】  前記所定の発熱素子は、前記複数の
    発熱素子のうちほぼ平均温度を示すものであることを特
    徴とする請求項10に記載のインクジェット記録ヘッド
  14. 【請求項14】  複数個の前記加熱素子と、これと同
    数の前記温度検出素子とを有することを特徴とする請求
    項11または12に記載のインクジェット記録ヘッド。
  15. 【請求項15】  複数個の前記加熱素子と、これより
    少ない数の前記温度検出素子を有することを特徴とする
    請求項11または12に記載のインクジェット記録ヘッ
    ド。
  16. 【請求項16】  同一基板上に、吐出口から液体を吐
    出するために利用される熱エネルギを発生する複数の発
    熱素子と、該基板の温度を検出するための温度検出素子
    と、該基板に熱を加える加熱素子とを有したインクジェ
    ット記録ヘッド用基板において、所定の発熱素子のみが
    駆動されたときの温度変化の影響が及ぶ時間と、前記加
    熱素子のみが駆動されたときの温度変化の影響が及ぶ時
    間とがほぼ等しい位置に前記温度検出素子が配されてい
    ることを特徴とするインクジェット記録ヘッド用基板。
  17. 【請求項17】  前記温度検出素子が配される位置は
    、前記所定の発熱素子と前記加熱素子とからほぼ等距離
    の位置であることを特徴とする請求項16に記載のイン
    クジェット記録ヘッド用基板。
  18. 【請求項18】  前記所定の発熱素子は、前記複数の
    発熱素子の中温部から選択されていることを特徴とする
    請求項16に記載のインクジェット記録ヘッド用基板。
  19. 【請求項19】  前記所定の発熱素子は、前記複数の
    発熱素子の高温部から選択されていることを特徴とする
    請求項16に記載のインクジェット記録ヘッド用基板。
  20. 【請求項20】  前記複数の発熱素子の内、高温部に
    あたる発熱素子の数をN、そのピッチをPとしたとき、
    前記位置を中心に半径P×N/4の範囲の位置に前記温
    度検出素子が配されることを特徴とする請求項19に記
    載のインクジェット記録ヘッド用基板。
  21. 【請求項21】  前記所定の発熱素子は、前記複数の
    発熱素子のうちほぼ平均温度を示すものであることを特
    徴とする請求項16に記載のインクジェット記録ヘッド
    用基板。
  22. 【請求項22】  同一基板上に、インクを吐出する吐
    出口と、前記インクを吐出するために利用される熱エネ
    ルギを発生する複数の発熱素子と、前記基板の温度を検
    出するための温度検出素子と、前記基板に熱を加える加
    熱素子とを持つ記録ヘッドを有するインクジェット記録
    装置において、前記記録ヘッドの所定の発熱素子のみが
    駆動されたときの温度変化の影響が及ぶ時間と、前記加
    熱素子のみが駆動されたときの温度変化の影響が及ぶ時
    間とがほぼ等しい位置に前記温度検出素子が配されてい
    ることを特徴とするインクジェット記録装置。
  23. 【請求項23】  前記温度素子が配される位置は、前
    記所定の発熱素子と前記加熱素子とからほぼ等距離の位
    置であることを特徴とする請求項22に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  24. 【請求項24】  前記所定の発熱素子は、前記複数の
    発熱素子の中温部から選択されていることを特徴とする
    請求項22に記載のインクジェット記録装置。
  25. 【請求項25】  前記所定の発熱素子は、前記複数の
    発熱素子の高温部から選択されていることを特徴とする
    請求項22に記載のインクジェット記録装置。
  26. 【請求項26】  前記発熱素子の内、高温部にあたる
    発熱素子の数をN、そのピッチをPとしたとき、前記温
    度検出素子が配される位置を中心に、半径P×N/4の
    範囲の位置に温度検出素子が配されることを特徴とする
    請求項25に記載のインクジェット記録装置。
  27. 【請求項27】  前記所定の発熱素子は、前記複数の
    発熱素子のうちほぼ平均温度を示すものであることを特
    徴とする請求項22に記載のインクジェット記録装置。
  28. 【請求項28】  同一基板上に、インクを吐出する吐
    出口と、前記インクを吐出するために利用される熱エネ
    ルギを発生する複数の発熱素子と、前記基板の温度を検
    出するための温度検出素子と、前記基板に熱を加える加
    熱素子とを持つ記録ヘッドであって、前記記録ヘッドの
    所定の発熱素子のみが駆動されたときの温度変化の影響
    が及ぶ時間と、前記加熱素子のみが駆動されたときの温
    度変化の影響が及ぶ時間とがほぼ等しい位置に前記温度
    検出素子が配されている当該記録ヘッドを有するインク
    ジェット記録装置を、情報出力手段として具えたことを
    特徴とするコピー装置。
  29. 【請求項29】  同一基板上に、インクを吐出する吐
    出口と、前記インクを吐出するために利用される熱エネ
    ルギを発生する複数の発熱素子と、前記基板の温度を検
    出するための温度検出素子と、前記基板に熱を加える加
    熱素子とを持つ記録ヘッドであって、前記記録ヘッドの
    所定の発熱素子のみが駆動されたときの温度変化の影響
    が及ぶ時間と、前記加熱素子のみが駆動されたときの温
    度変化の影響が及ぶ時間とがほぼ等しい位置に前記温度
    検出素子が配されている当該記録ヘッドを有するインク
    ジェット記録装置を、情報出力手段として具えたことを
    特徴とするファクシミリ装置。
  30. 【請求項30】  同一基板上に、インクを吐出する吐
    出口と、前記インクを吐出するために利用される熱エネ
    ルギを発生する複数の発熱素子と、前記基板の温度を検
    出するための温度検出素子と、前記基板に熱を加える加
    熱素子とを持つ記録ヘッドであって、前記記録ヘッドの
    所定の発熱素子のみが駆動されたときの温度変化の影響
    が及ぶ時間と、前記加熱素子のみが駆動されたときの温
    度変化の影響が及ぶ時間とがほぼ等しい位置に前記温度
    検出素子が配されている当該記録ヘッドを有するインク
    ジェット記録装置を、情報出力手段として具えたことを
    特徴とするワードプロセッサ。
  31. 【請求項31】  同一基板上に、インクを吐出する吐
    出口と、前記インクを吐出するために利用される熱エネ
    ルギを発生する複数の発熱素子と、前記基板の温度を検
    出するための温度検出素子と、前記基板に熱を加える加
    熱素子とを持つ記録ヘッドであって、前記記録ヘッドの
    所定の発熱素子のみが駆動されたときの温度変化の影響
    が及ぶ時間と、前記加熱素子のみが駆動されたときの温
    度変化の影響が及ぶ時間とがほぼ等しい位置に前記温度
    検出素子が配されている当該記録ヘッドを有するインク
    ジェット記録装置を、情報出力手段として具えたことを
    特徴とする光ディスク装置。
  32. 【請求項32】  同一基板上に、インクを吐出する吐
    出口と、前記インクを吐出するために利用される熱エネ
    ルギを発生する複数の発熱素子と、前記基板の温度を検
    出するための温度検出素子と、前記基板に熱を加える加
    熱素子とを持つ記録ヘッドであって、前記記録ヘッドの
    所定の発熱素子のみが駆動されたときの温度変化の影響
    が及ぶ時間と、前記加熱素子のみが駆動されたときの温
    度変化の影響が及ぶ時間とがほぼ等しい位置に前記温度
    検出素子が配されている当該記録ヘッドを有するインク
    ジェット記録装置を、情報出力手段として具えたことを
    特徴とするワークステーション。
  33. 【請求項33】  同一基板上に、インクを吐出する吐
    出口と、前記インクを吐出するために利用される熱エネ
    ルギを発生する複数の発熱素子と、前記基板の温度を検
    出するための温度検出素子と、前記基板に熱を加える加
    熱素子とを持つ記録ヘッドであって、前記記録ヘッドの
    所定の発熱素子のみが駆動されたときの温度変化の影響
    が及ぶ時間と、前記加熱素子のみが駆動されたときの温
    度変化の影響が及ぶ時間とがほぼ等しい位置に前記温度
    検出素子が配されている当該記録ヘッドを有するインク
    ジェット記録装置を、情報出力手段として具えたことを
    特徴とするコンピュータ。
  34. 【請求項34】  同一基板上に、インクを吐出する吐
    出口と、前記インクを吐出するために利用される熱エネ
    ルギを発生する複数の発熱素子と、前記基板の温度を検
    出するための温度検出素子と、前記基板に熱を加える加
    熱素子とを持つ記録ヘッドであって、前記記録ヘッドの
    所定の発熱素子のみが駆動されたときの温度変化の影響
    が及ぶ時間と、前記加熱素子のみが駆動されたときの温
    度変化の影響が及ぶ時間とがほぼ等しい位置に前記温度
    検出素子が配されている当該記録ヘッドを有するインク
    ジェット記録装置を、情報出力手段として具えたことを
    特徴とするポータブルプリンタ。
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