JPH04211286A - 現像方法 - Google Patents

現像方法

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JPH04211286A
JPH04211286A JP3084791A JP3084791A JPH04211286A JP H04211286 A JPH04211286 A JP H04211286A JP 3084791 A JP3084791 A JP 3084791A JP 3084791 A JP3084791 A JP 3084791A JP H04211286 A JPH04211286 A JP H04211286A
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JP
Japan
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magnetic
sleeve
carrier
toner
developing
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Application number
JP3084791A
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English (en)
Inventor
Takaharu Goto
隆治 後藤
Koji Noguchi
浩司 野口
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電記録
法、静電印刷法等において画像担体表面に形成された静
電荷像を磁性トナーを含む磁性現像剤によって顕像化す
る現像方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法は、感光体表面に静電荷像を
形成しこの静電荷像をトナーと称する着色樹脂粒子によ
り可視像化し、得られたトナー像を普通紙等の転写部材
上に転写した後加熱又は加圧手段により定着し最終画像
を得るものに代表される。
【0003】この静電荷像の現像方法はこれまで種々提
案されているが、その一つに樹脂と磁性粉を含有するト
ナー粒子からなる磁性トナーを非磁性スリーブ上に供給
し、スリーブとその内部の磁石体との相対的回転により
磁気ブラシを形成し、この磁気ブラシで画像担体表面を
摺擦し、静電荷像にトナー粒子を付着せしめる方法があ
る。この一成分磁性トナー方式においては、トナー粒子
に荷電制御剤を添加するなどして一方向極性に強く帯電
する性質をもたせた荷電性磁性トナーを使用し、トナー
をスリーブやドクター部材などとの接触により摩擦帯電
させて現像を行なうことが多い。
【0004】しかし荷電性磁性トナーを単独で使用する
と、トナーの帯電凝集が生じ易く、それに基因して画像
の白抜けが発生するので、これの対策として磁性トナー
に磁性キャリアを混合した現像剤を使用することが提案
されている(特開昭59−40653号、同59−16
2563号、特公平2−31383号等参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】上記のような荷電型
磁性トナーと磁性キャリアとを混合した現像剤を使用し
て静電荷像を現像する方式では、磁性キャリアは比較的
導電性のものが使用され、トナー濃度は特に制御は行わ
ない。そのため現像領域でのトナー濃度は重量比で10
%〜90%の広い範囲となる。しかも磁性トナーは転写
性の点から絶縁性を持たせてあるので、現像剤全体の電
気抵抗が非常に高くなる。
【0006】したがってこのような現像剤を用いて画像
濃度が高く、鮮明な良質の画像を得るためには、効率的
な静電荷像の現像を行なうことが必要となる。そこで通
常は、非磁性スリーブもしくは磁石ロールの少なくとも
一方を高速で回転させることにより現像剤の搬送速度を
大ならしめ、これにより現像効率の向上を図っている。 しかし上記の部材を高速で回転させた場合は、現像剤へ
のダメージが大となる、装置駆動系における騒音が大き
くなる等の問題を伴う。
【0007】したがって本発明の目的は、磁性トナーと
磁性キャリアとを混合した現像剤を低速で搬送させても
良好なトナー像を得ることのできる現像方法を搬送する
ことである。
【0008】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本発明は、静電荷像を表面に有する画像担体に対
向して、内部に固体された磁石部材を有する非磁性スリ
ーブを配置して現像領域を形成し、結着樹脂と磁性粉を
含有し一方向極性に荷電能力を有する磁性トナーと、比
較的導電性を有する磁性キャリアとを混合してなる現像
剤を前記非磁性スリーブの表面に磁気的に吸着させ、前
記非磁性スリーブを回転させることにより前記現像剤を
前記現像領域に搬送させ、前記磁性トナーにより前記静
電荷像を顕像化する現像方法において、(a)前記非磁
性スリーブを前記現像領域において前記画像担体と同方
向に移動するように回転させ、かつ前記非磁性スリーブ
の表面移動速度(V1)と前記画像担体の表面移動速度
(V2)との比率(V1/V2)を1.5〜5.0の範
囲に設定し、(b)前記磁石部材の現像磁極の磁力を、
スリーブ表面で700〜1200Gの範囲とし、かつ現
像磁極の中心を前記画像担体と前記非磁性スリーブとの
最近接位置から2〜12°の範囲で前記非磁性スリーブ
の回転方向に沿ってずらして配置し、(c)前記磁性ト
ナーは10〜50重量%の磁性粉を含有し、かつ前記磁
性キャリアは20〜105μmの範囲内の粒度分布を有
する、ことを特徴とする。
【0009】すなわち、本発明は、一方向極性に荷電能
力を有する磁性トナーと、比較的導電性を有する磁性キ
ャリアとを混合してなる現像剤を画像担体の表面と接触
させてそこに形成された静電荷像を現像する場合、現像
剤を保持する非磁性スリーブのみを回転させることによ
り現像剤を現像領域に搬送させる方式を採用し、これに
より装置の簡素化・低騒音化を図ると共に、非磁性スリ
ーブの移動速度を画像担体の移動速度と関連づけて特定
の範囲とし、かつスリーブ内に固定された磁石体の現像
磁極を特定の位置に設けることにより、画質の向上を図
るものである。また本発明は、これらの条件に加えて、
画質に強く影響を与える現像磁極の強さ、および磁性ト
ナーの磁力ならびに磁性キャリアの粒度分布についても
最適範囲を特定するものである。
【0010】以下本発明を更に詳細に説明する。本発明
において使用される一方向極性に荷電能力を有する磁性
トナーは、図1に示す装置によりその特性を確認するこ
とができる。この装置は、金属ドラム1と、それに近接
配置された非磁性金属材料からなる円筒形のスリーブ2
と、スリーブ2の内部に固設された磁石ロール3と、ス
リーブ2上の磁性トナー5の厚みを規制するドクター部
材4と、金属ドラム1とスリーブ3との間に接続された
電圧源6とにより構成される。図1で、X、Yはそれぞ
れ金属ドラム1およびスリーブ2の回転方向を示す。
【0011】上記の装置において、電圧源6によりスリ
ーブ2に印加する直流のバイアス電圧させると、金属ド
ラムに付着する磁性トナー5の量が変化する。図2は負
の帯電極性を有する磁性トナーの付着量を示したもので
、バイアス電圧が負の場合にはより多くの磁性トナー5
が金属ドラム1の表面に付着し、一方バイアス電圧が正
の場合には、電流は観察されるものの磁性トナー5の金
属ドラム1表面への付着量はわずかであることを示して
いる。
【0012】ここで、一般に磁性トナーを構成するトナ
ー粒子の金属表面への付着力は、トナー粒子の持つ電荷
により金属表面に形成される鏡像との相互作用によると
考えられる。一方、金属表面に付着した、帯電トナー粒
子とその鏡像との間に形成される電界は、トナー粒子の
持つ電荷と再結合しそれを中和する方向に働くが、トナ
ー電荷はこの中和力に打ち勝って保持される。これに対
して逆極性の電荷は鏡像との間で形成される電界によっ
て容易に電荷が再結合してしまい、トナーのスリーブに
対する付着力は消滅すると考えられる。
【0013】このような現象は磁性トナーの電荷保持能
力が正極性側と負極性側とで大幅に異なること、あるい
は、電荷の極性により対導電性表面に対する電位障壁が
大きく異なることを意味し、電子写真による画像形成に
とって重要な特性となる。すなわち、感光体に対しても
、正負の電位に対し現像性が著しく異なり、所定の極性
で大きな現像性能を得られる。
【0014】本発明で一方向極性に荷電能力を有する磁
性トナーを用いる理由は上述したことに基くものである
。このような磁性トナーの構成材料、物性については後
述する。
【0015】次にこの磁性トナーで静電荷像を現像する
場合、良好な現像性能を有する反面、トナー単独で使用
すると、トナー自体から電荷が抜けにくいので現像剤支
持部材(非磁性スリーブ)の表面に付着したり、あるい
は帯電凝集を生じ易くなる。そこで本発明は、この磁性
トナーを比較的導電性を有する磁性キャリアと混合して
使用することにより、上記不具合を解消し、長期に亘り
安定した画像形成を行なうものである。
【0016】
【実施例】次に本発明の一実施例を図面に基いて説明す
る。図3は本発明に使用される現像装置の一例を示す断
面図である。図3において、7は画像担体であり、例え
ば導電性基板7aの上に光導電性層7bを形成したもの
が使用される。画像担体7は、矢印X方向に回転され、
その表面には、帯電および露光により静電荷像(図示せ
ず)が形成される。8は非磁性体からなるスリーブで、
画像担体7と対向して、回転自在に配置されそれとの間
に現像領域Zを形成する。
【0017】9は、スリーブ8の内部に固定して設けら
れた磁石ロールである。磁石ロール9は、表面に複数個
の磁極を有する永久磁石10とそれを支持する軸11と
を有している。永久磁石10の磁極のうち一磁極(図中
N1で示し、以下現像磁極という)は現像領域に位置し
ている。他の磁極(N2、S1、S2)は現像剤12を
搬送するための磁極である。この現像剤12は磁性キャ
リアと磁性トナーとの混合粉体であり、現像剤槽13に
収容されている。補充用磁性トナーは、例えば現像剤槽
13の上部に設けられたトナーカートリッジ(図示せず
)から補給される。14はドクターブレードであり、ス
リーブ8の表面に吸着され現像領域Zに搬送される現像
剤の厚みを規制するためにスリーブ8に対して所定の間
隙をもって設置されている。
【0018】上記の現像装置によれば、スリーブ8上に
吸着された現像剤12は、スリーブ8を適当な駆動手段
(図示せず)により矢印Y方向に回転させることにより
それと同方向に搬送される。ドクターブレード14によ
り一定の厚みに規制された現像剤12が現像領域Zに至
ると、そこで形成された磁気ブラシが画像担体7の表面
を摺擦して静電荷像の現像が行なわれる。
【0019】本発明者等は、このようなスリーブ回転方
式の磁気ブラシ現像において画質に影響を与える種々の
要因について検討した結果、次の条件を満足することに
より高品質の画像が得られることを見出した。
【0020】良質の画像を得る上で最も基本的な条件は
、現像剤の搬送方向が現像領域において画像担体の移動
方向と同方向であり、かつ、スリーブの表面移動速度(
V1)が画像担体の表面移動速度(V2)の1.5〜5
.0倍の範囲にあることである。すなわち磁気ブラシで
画像担体表面を摺擦する際、磁気ブラシの先端が画像担
体表面と軟くかつ均一に接触することが画質の点で重要
である。
【0021】そのため本発明では、図3に示すようにス
リーブ8を現像領域Zにおいて画像担体7と同方向に移
動するように回転させる。また、現像剤の搬送速度が遅
いと、現像領域に搬送される現像剤の量が減少するので
画像濃度が低下すると共に、地カブリが増大する。そこ
で本発明では、高濃度でかつ地カブリの少ない画像を得
るためにV1/V2(以下速度比ともいう)を1.5以
上とする。一方現像剤の搬送速度が過大になると、トナ
ーに加わるダメージが大きくなりまたトナーが飛散し易
くなるので、V1/V2は5.0以下とする。また速度
比の好ましい範囲は、2.0〜4.5であり、より好ま
しい範囲は3.0〜4.0である。
【0022】次に高品質の画像を得るためには磁気ブラ
シに不要な力がかからぬよう現像領域Zを形成してやる
ことも重要である。そこで通常は、現像磁極N1におけ
る磁界のピークが画像担体7とスリーブ8との最近接位
置(図中O1とO2を結ぶ線l上にある)に向くように
、すなわちN1極の中心が直線l上にあるようにしてい
る。 しかし本発明者等の検討によれば、一方向極性に荷電能
力を有する磁性トナーと磁性キャリアとを混合した現像
剤の場合、現像磁極N1の中心が上記最近接位置からス
リーブの回転方向からみてある角度θだけ下流側にずれ
ている時に良好な画像が得られることがわかった。
【0023】この角度θは、次の理由により2〜12°
の範囲とする必要がある。すなわちこの場合は、磁気ブ
ラシが感光体に対し摺擦する角度が鋭角となり、また磁
気ブラシの速度は感光体に比較し大きいため、ブラシは
感光体表面をなでる如く摺擦する。逆に、角度θがスリ
ーブ移動方向の上流側に設定される場合には、磁気ブラ
シの感光体表面に対する摺擦角度は鈍角となるため、磁
気ブラシで感光体を押すような形となり、磁気ブラシの
穂に力が加わり、かなりひずんだ状態になると考察され
る。
【0024】すなわち、これらの現像部での磁気ブラシ
と感光体の接触の状態はθの設定で大きく変化し、この
接触状態と画質、特に細線の再現性や解像度が大きく関
連していると思われる。本発明者らの検討によれば角度
θは感光体とスリーブとの対向位置から、磁気ブラシの
移動方向(下流側)に2°以上の角度をもって設定すれ
ばトナーチリが少なく画質が良好になることが判明した
。また角度θが12°より大きくなると画像濃度を確保
することが難しくなる傾向にあることも判った。
【0025】また現像磁極N1の強さによっても画質は
変化するが、本発明ではこれを700〜1200G(ス
リーブ8上での値、以下も同様)とする。N1極の磁束
密度が700Gより小さいと、磁性キャリア及び磁性ト
ナーがスリーブから離脱し易くなり画像担体表面へのキ
ャリア付着および地カブリが生じ易くなり好ましくなく
、また画質特に解像度の低下をまねく。一方N1極の磁
束密度が1200Gより大きいと、磁性トナーをスリー
ブ8上に磁気的に拘束する力が強すぎて、トナーに対す
るスリーブ側への吸引力が増大し、画像濃度が低下する
【0026】本発明においては、上記の現像条件に加え
て現像剤を次のように構成することにより高品質の画像
が得られる。
【0027】本発明において磁性キャリアは、鉄粉、酸
化鉄(例えばマグネタイト)、ソフトフェライト(例え
ばNi−Znフェライト、Mg−Znフェライト、Cu
−Znフェライト)などの公知のキャリア材料で形成し
たものでよい。これらの材料からなるキャリアの内では
化学的に安定で使用中の抵抗変化が少なくかつ見掛密度
の小さいなどの利点を有するフェライトキャリアが好適
である。
【0028】このような材料からなる磁性キャリアの物
性について検討すると、電気的特性や磁気的特性のみな
らず、粒径が画質を左右する大きな要因であることがわ
かった。本発明における磁性キャリアの粒径は、トナー
よりも大きいことは勿論であるが、20〜105μmの
範囲内にあること、具体的には20μm未満の粒子およ
び105μmを越える粒子が重量比率で5%未満である
ことが必要である。これは、20μm未満の粒子が5%
以上であると、キャリア付着が生じ易くなり、一方10
5μmを越える粒子が5%以上であると、感光体表面を
損傷し易くなるからである。より好ましい粒径は37〜
74μmである。また本発明のキャリアの平均粒径は、
50〜70μmとするのが望ましい。
【0029】これ以外の物性の内では、飽和磁化(σs
)および抵抗が最も重要であり、本発明ではそれぞれ次
の範囲とするのが望ましい。飽和磁化は、小さすぎると
キャリア付着が生じ易くなり、大きすぎると現像性が低
下するので30〜80emu/gの範囲が好ましく、よ
り好ましくは55〜75emu/gである。抵抗は、高
すぎると電荷を蓄積し易く、現像性が低下してしまい、
低すぎると低電圧下でもブレークダウンするので、10
5〜1010Ω・cmの範囲の抵抗(測定電場は直流2
00V/cm)が好ましく、より好ましくは107〜1
09Ω・cmである。
【0030】次に、磁性トナーは、定着用樹脂および磁
性粉とを必須として含有したトナー粒子からなるものを
用い得る。定着用樹脂は基本的には定着方式によって定
めればよく、例えば加熱定着方式の場合は、スチレン系
樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等、あるいはこ
れらの混合樹脂が好ましい。
【0031】磁性粉は、マグネタイト、フェライトに代
表される鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁性を示す金
属もしくは合金またはこれらの元素を含む化合物などを
用い得るが、色相や磁気特性の点からマグネタイトが好
適である。磁性粉の含有量は、それが多くなるとトナー
の電荷保持能力が低下するもしくはスリーブに吸着され
る力が強まって、一方向極性の荷電能力をもったトナー
とすることが困難になるので、50重量%以下とする必
要がある。ただし磁性粉の含有量が少なすぎると、トナ
ーの飛散が生じ易くなるので10%以上とする。この場
合のトナーの飽和磁化は、通常のマグネタイトを使用し
た場合で8〜41emu/g程度となる。
【0032】また本発明では、上記の必須成分の他に、
トナーに一方向極性に電荷を強くもたせるためにニクロ
シン系染料や含金属アゾ系染料等の電荷制御剤を添加す
ることが望ましい。更に本発明は、流動性改質剤(シリ
カ、アルミナ等)や抵抗調整剤(カーボンブラック等)
を添加してもよい。
【0033】本発明の磁性トナーは、上記の材料により
粉砕法、スプレードライ法あるいは重合法などの公知の
手法により調整することができる。本発明で使用する磁
性トナーの好ましい物性は次の通りである。粒度分布は
5〜20μmの範囲にあればよいが、好ましい範囲は6
〜16μmである。但し、粒径8μm以下の粒子が多く
なると地カブリが生じ易くなるので、8μm以下の粒子
は全体の20重量%以下が良い。比抵抗は転写性の点か
ら1014Ω・cm以上(測定電場はD.C4KV/c
m)あればよい。
【0034】本発明における現像剤は、上記の磁性キャ
リアと上記の磁性トナーとを混合して調整されるが、現
像領域における現像剤中の磁性トナーの含有量(トナー
濃度)が重量で10〜90%の広い範囲で使用できる。 トナー濃度の好ましい範囲は20〜60%である。また
磁性キャリアの使用量は、キャリアの材質、現像器の大
きさによっても異なるが、フェライトキャリアの場合は
、スリーブの単位面積当りに換算し0.05〜1g/c
m2のキャリアを使用することが望ましい。
【0035】そして上述した以外で本発明を実施する上
で好ましい現像条件は次の通りである。感光体の表面電
位は感光体の種類によって定まるが、例えば有機光導電
体の場合は電圧の絶対値が400〜700Vの範囲が好
ましい。また有機光導電体上の静電荷像を反転現像する
場合には、スリーブに表面電位と同極性での0.6〜0
.9倍のバイアス電圧を印加することにより高濃度でか
つ地カブリの少ない画像が得られる。また現像ギャップ
は0.2〜0.6mmの範囲で設定すると磁気ブラシと
感光体との接触状態が良好になる。ドクターギャップは
現像ギャップと同程度ないし若干マイナス設定でよい。
【0036】なお本発明でキャリア及びトナーの磁気特
性は、振動試料型磁力計(東英工業社製VSM−3型)
にて最大10KOeの磁場を印加して測定した値とする
【0037】[実施例1] スチレン−nブチルメタクリレート共重合体(Mw約2
0万  Mn約10,000)60重量部、マグネタイ
ト(戸田工業社製EPT−500)38重量部、および
含Crアゾ染料(オリエント化学社製  ボントロンE
81)2重量部を乾式混合、溶融混練し、冷却固化後粉
砕し、次いで分級して平均粒径11μmの磁性トナーを
得た。この磁性トナーを抵抗が108Ω・cmで粒径が
37〜74μmのフェライトキャリア(日立金属製  
KBN−100)と混合して、トナー濃度50%の現像
剤を調整した。
【0038】上記現像剤を使用して次の条件で画像を作
成した。図3において、画像担体7として負極性のOP
C感光体(外径40mm)を使用し、これを60mm/
secの周速で回転させた。スリーブ8として外径24
mmのSUS304製円筒を使用し、その内部に4極着
磁した円筒磁石(N1極=900G)を、θ=8°とな
るように配置した。現像ギャップ及びドクターギャップ
はそれぞれ0.35mm及び0.32mmに設定し、感
光体の表面電位(帯電部)は−550V、残留電位(露
光部)は−50Vとして、スリーブ8に−400Vの直
流バイアス電圧を印加して反転現像を行なった。次に現
像して得られたトナー像を普通紙に転写し、次いで加熱
ローラ定着(定着温度180℃、定着圧力1kg/cm
、ニップ幅4mm)を行なった。
【0039】上記において、スリーブの回転数とその回
転方向を変えた場合の画像評価結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】表1の結果から、スリーブの速度比が2.
1〜4.8の場合は高品質の画像が得られるが、スリー
ブの速度比が1.2の時は画像濃度が低下し、又地カブ
リが増大する傾向となることがわかる。但し、スリーブ
の速度比が大きくなると、トナーが飛散する傾向にある
ので、スリーブの速度比は大きすきぎても不都合である
。また、移動方向が逆の時は地カブリが発生しやすい傾
向を示し、さらにその他の不具合として、ベタ黒エッジ
部のシャープさに欠ける結果となった。そして画質、ト
ナー飛散、現像剤のダメージおよび駆動装置系の騒音を
総合して検討すると、スリーブの速度比の好適範囲は1
.5〜5.0であることが確認された。
【0042】[実施例2] 実施例1において、画像担体に対するスリーブ速度比を
2.1とし、θを−2〜16°の範囲で変えた以外は同
じ条件で画像を作成し、評価した。その結果を表2に示
す。
【0043】
【表2】
【0044】表2の結果から、θが2〜12°の場合は
高品質の画像が得られるが、θが0°及び−2°の時は
解像力が低下しかつチリも多くなり、θが14°の時は
画像濃度がやや低くなることがわかる。
【0045】[実施例3] 実施例1において、画像担体に対するスリーブ速度比を
2.1とし、キャリアの粒度分布を変えた以外は同じ条
件で画像を作成し、評価した。その結果を表3に示す。
【0046】
【表3】
【0047】表3の結果からキャリアの粒度分布が本発
明の範囲内(3−1、3−2)の時は、高品質の画像が
得られ、キャリアの粒度分布が本発明の範囲外(3−3
、3−4)の時は地カブリの許容幅が狭くなることがわ
かる。
【0048】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明によれば、現像
剤を低速で搬送しても、高濃度でかつ地カブリなどのな
い高品質の画像を得ることができ、もって現像剤を搬送
する手段を高速回転しないので、駆動系の負荷が軽減さ
れ、また騒音も大幅に減少し、さらに現像剤に加わる負
荷が少なくなることから、長期にわたって安定した現像
が行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する磁性トナーの帯電特性を測定
するための装置を示す断面図である。
【図2】図1の装置で測定された磁性トナーの帯電特性
を示す図である。
【図3】本発明を実施する現像装置の一例を示す断面図
である。
【符号の説明】
7  画像担体 8  スリーブ 9  磁石ロール 12  現像剤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  静電荷像を表面に有する画像担体に対
    向して、内部に固定された磁石部材を有する非磁性スリ
    ーブを配置して現像領域を形成し、結着樹脂と磁性粉と
    を含有し一方向極性に荷電能力を有する磁性トナーと、
    比較的導電性を有する磁性キャリアとを混合してなる現
    像剤を前記非磁性スリーブの表面に磁気的に吸着させ、
    前記非磁性スリーブを回転させることにより前記現像剤
    を前記現像領域に搬送させ、前記磁性トナーにより前記
    静電荷像を顕像化する現像方法において、(a)前記非
    磁性スリーブを前記現像領域において前記画像担体と同
    方向に移動するように回転させ、かつ前記非磁性スリー
    ブの表面移動速度(V1)と前記画像担体の表面移動速
    度(V2)との比率(V1/V2)を1.5〜5.0の
    範囲に設定し、(b)前記磁石部材の現像磁極をスリー
    ブ表面で700〜1200Gの範囲の強さとし、かつ現
    像磁極の中心を前記非磁性スリーブと前記画像担体との
    最近接位置から2〜12°の範囲で前記非磁性スリーブ
    の回転方向に沿ってずらして配置し、(c)前記磁性ト
    ナーは10〜50重量%の磁性粉を含有し、かつ前記磁
    性キャリアは20〜105μmの範囲内の粒度分布を有
    する、ことを特徴とする現像方法。
  2. 【請求項2】  画像担体を有機光導電体で形成し、表
    面電位の絶対値を400〜700Vの範囲に設定し、か
    つスリーブに表面電位の0.6〜0.9倍のバイアス電
    圧を印加する請求項1記載の現像方法。
  3. 【請求項3】  現像領域における現像剤中の磁性トナ
    ーの含有量を10〜90重量%とした請求項1記載の現
    像方法。
  4. 【請求項4】  磁性キャリアとしてフェライトキャリ
    アを使用し、投入する磁性キャリアの量は非磁性スリー
    ブの単位面積当りに換算し0.05〜1g/cm2とし
    た請求項1記載の現像方法。
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