JPH04210052A - 超音波診断装置 - Google Patents
超音波診断装置Info
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- JPH04210052A JPH04210052A JP40632690A JP40632690A JPH04210052A JP H04210052 A JPH04210052 A JP H04210052A JP 40632690 A JP40632690 A JP 40632690A JP 40632690 A JP40632690 A JP 40632690A JP H04210052 A JPH04210052 A JP H04210052A
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Landscapes
- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
[00011
【産業上の利用分野]本発明は、超音波を用いて被検体
の血流のドプラー断層画像を得る超音波診断装置に関す
る。 [0002] 【従来の技術】図6は従来のこの種の血流映像超音波診
断装置の構成を示すブロック図である。同図において、
送信器1は超音波探触子2を励振し、図示されていない
被検体内に超音波100を射出する。この超音波は、伝
播途上の運動体である血球、器壁等により反射され、運
動速度に応じた周波数偏移を受ける。この周波数偏移を
受けた超音波を超音波探触子2により受信し、受信器3
によって増幅する。この受信信号101を、位相弁別器
4により送信器1からのsin成分、COS成分の参照
波信号102,103と混合して直交検波し、偏移周波
数成分を取り出すことにより、信号104A、104B
が得られる。なお、便宜上、これらの信号をそれぞれI
信号(虚数成分)、Q信号(実数成分)という。■信号
104A、Q信号104BはA/D変換器5A、5Bに
よりディジタル信号105A、105Bに変換され、デ
ィジタル的な信号処理が可能な値となる。 [0003]ディジタル信号105A、105Bには、
血球のほかに余分な情報である器壁からの信号も含まれ
るので、ディジタルフィルタ6A、6Bにより選択的に
血球からの信号のみを取り出す。一般には、血球からの
信号に対して、器壁からの信号は60dB程度大きく、
また、速度すなわちドプラー周波数的にも血球からの信
号に近接しているので、非常に急峻な遮断特性を有する
フィルタが必要とされる。これらのディジタルフィルタ
6A、6Bにより血球からのドプラー信号106A、1
06Bのみを取り出し、これらの信号の位相差を位相に
持つ信号に変換する自己相関器7により、血液の平均流
速に相当する平均周波数107(f)と流れの乱れ度(
分散)108 (σりとを演算し、DSC(ディジタ
ルスキャンコンバータ)8に送出する。 [0004]そして、詳述は省略するが、受信器3、検
波器12及びA/D変換器13を介した通常の断層像用
信号109と、上記平均周波数107及び流れの乱れ度
108とをDSC8により混合する。更に、次段のカラ
ー処理プロセッサ9により、通常の断層像は白黒、また
血流画像については探触子2に向かう成分を赤、逆に遠
ざかる成分を青、流れの乱れ度については緑とした画像
信号をそれぞれ生成し、D/A変換器10を介しカラー
モニター11に表示させる。 [0005]ここで、血流画像を得る場合の走査線関係
について、図7を参照しつつ説明する。まず、探触子2
により送受される超音波ビームの視野角度を90度とす
ると、走査線20の数は通常128本であり、図8に示
すように1走査線あたり複数回(図示例では8回)の超
音波送受動作21を繰り返す。ここで、送受動作21が
複数回必要なのは、後述するディジタルフィルタの遮断
特性の向上、自己相関による平均流速値、分散値の平均
化処理のためである。また、図8に示すように1走査線
あたり複数回の送受動作21のうち、個々の送信に関し
て、超音波探触子2を複数回(図示例では8回)励振さ
せる。なお、図8では励振動作を符号22で示している
。この複数回の励振動作22は、超音波探触子2から出
射される超音波の周波数を単一化し、前述した位相弁別
器4での弁別性能を向上させるために必要とされる。 [0006]
の血流のドプラー断層画像を得る超音波診断装置に関す
る。 [0002] 【従来の技術】図6は従来のこの種の血流映像超音波診
断装置の構成を示すブロック図である。同図において、
送信器1は超音波探触子2を励振し、図示されていない
被検体内に超音波100を射出する。この超音波は、伝
播途上の運動体である血球、器壁等により反射され、運
動速度に応じた周波数偏移を受ける。この周波数偏移を
受けた超音波を超音波探触子2により受信し、受信器3
によって増幅する。この受信信号101を、位相弁別器
4により送信器1からのsin成分、COS成分の参照
波信号102,103と混合して直交検波し、偏移周波
数成分を取り出すことにより、信号104A、104B
が得られる。なお、便宜上、これらの信号をそれぞれI
信号(虚数成分)、Q信号(実数成分)という。■信号
104A、Q信号104BはA/D変換器5A、5Bに
よりディジタル信号105A、105Bに変換され、デ
ィジタル的な信号処理が可能な値となる。 [0003]ディジタル信号105A、105Bには、
血球のほかに余分な情報である器壁からの信号も含まれ
るので、ディジタルフィルタ6A、6Bにより選択的に
血球からの信号のみを取り出す。一般には、血球からの
信号に対して、器壁からの信号は60dB程度大きく、
また、速度すなわちドプラー周波数的にも血球からの信
号に近接しているので、非常に急峻な遮断特性を有する
フィルタが必要とされる。これらのディジタルフィルタ
6A、6Bにより血球からのドプラー信号106A、1
06Bのみを取り出し、これらの信号の位相差を位相に
持つ信号に変換する自己相関器7により、血液の平均流
速に相当する平均周波数107(f)と流れの乱れ度(
分散)108 (σりとを演算し、DSC(ディジタ
ルスキャンコンバータ)8に送出する。 [0004]そして、詳述は省略するが、受信器3、検
波器12及びA/D変換器13を介した通常の断層像用
信号109と、上記平均周波数107及び流れの乱れ度
108とをDSC8により混合する。更に、次段のカラ
ー処理プロセッサ9により、通常の断層像は白黒、また
血流画像については探触子2に向かう成分を赤、逆に遠
ざかる成分を青、流れの乱れ度については緑とした画像
信号をそれぞれ生成し、D/A変換器10を介しカラー
モニター11に表示させる。 [0005]ここで、血流画像を得る場合の走査線関係
について、図7を参照しつつ説明する。まず、探触子2
により送受される超音波ビームの視野角度を90度とす
ると、走査線20の数は通常128本であり、図8に示
すように1走査線あたり複数回(図示例では8回)の超
音波送受動作21を繰り返す。ここで、送受動作21が
複数回必要なのは、後述するディジタルフィルタの遮断
特性の向上、自己相関による平均流速値、分散値の平均
化処理のためである。また、図8に示すように1走査線
あたり複数回の送受動作21のうち、個々の送信に関し
て、超音波探触子2を複数回(図示例では8回)励振さ
せる。なお、図8では励振動作を符号22で示している
。この複数回の励振動作22は、超音波探触子2から出
射される超音波の周波数を単一化し、前述した位相弁別
器4での弁別性能を向上させるために必要とされる。 [0006]
【発明が解決しようとする課題】ところで、血流の平均
周波数と流れの乱れ度を求めるには、同一走査線上の複
数の送受信データが必要になる。このデータ数が多いほ
ど前記ディジタルフィルタ6A、6Bの次数を多くし、
また、遮断特性を急峻として血球からのドプラー信号の
みの抽出が容易になる。しかし、送受信データの数を多
くすると、走査線数Mからなる一画面を構成するのに長
時間を要し、実時間での映像表示が不可能になる。従っ
て、ディジタルフィルタの遮断特性と画像のフレームレ
ートとは相反するということができる。この例を以下の
表1に示す。なお、この表1は相関回数を4回、平均化
処理を4回のデータについて行ったときの数値である。 [0007]
周波数と流れの乱れ度を求めるには、同一走査線上の複
数の送受信データが必要になる。このデータ数が多いほ
ど前記ディジタルフィルタ6A、6Bの次数を多くし、
また、遮断特性を急峻として血球からのドプラー信号の
みの抽出が容易になる。しかし、送受信データの数を多
くすると、走査線数Mからなる一画面を構成するのに長
時間を要し、実時間での映像表示が不可能になる。従っ
て、ディジタルフィルタの遮断特性と画像のフレームレ
ートとは相反するということができる。この例を以下の
表1に示す。なお、この表1は相関回数を4回、平均化
処理を4回のデータについて行ったときの数値である。 [0007]
【表1】
[0008]さて、前記位相弁別器4から出力される■
信号104A及びQ信号104BはそれぞれA/D変換
器5A、5Bを介しディジタル信号105A、105B
としてディジタルフィルタ6A、6Bを通過するが、こ
こではI信号104Aに関して対応するディジタルフィ
ルタ6Aの一例を図9に示す。この図9に示すフィルタ
は、伝達関数が次の数式1で表現されるフィルタを2段
カスケード接続したものである。なお、Q信号104B
に対応するディジタルフィルタ6Bの構成も図9と同一
である。 [0009]
信号104A及びQ信号104BはそれぞれA/D変換
器5A、5Bを介しディジタル信号105A、105B
としてディジタルフィルタ6A、6Bを通過するが、こ
こではI信号104Aに関して対応するディジタルフィ
ルタ6Aの一例を図9に示す。この図9に示すフィルタ
は、伝達関数が次の数式1で表現されるフィルタを2段
カスケード接続したものである。なお、Q信号104B
に対応するディジタルフィルタ6Bの構成も図9と同一
である。 [0009]
【数1】
[00101図9から明らかなように、このフィルタは
、2個の加算器30.31と、1個の係数器32と、1
個の遅れ要素用主メモリ33とからなるフィードバック
形の1次遅れフィルタである。上記遅れ要素用主メモJ
33には通常RAM等が用いられ、1送受前の加算器3
1からのデータを遅れ要素用主メモリ33に蓄積し、次
の送受で前送受のデータを加算器30により次受信のデ
ータと加算する。また、遅れ要素用主メモリ33のデー
タは、走査線の位置が変化する毎にクリアされる。この
場合のフィルタの過渡応答特性を図10に示す。 [00111図10から判るように、このフィルタにお
いて本来の特性を得るには過渡部分を過ぎた領域を使用
せねばならないが、実際には、−走査線での送受信回数
はフレームレートの関係から数回程度しか許されないた
め、フィルタの定常特性が使用できないことになる。こ
のため、従来の装置におけるディジタルフィルタではフ
ィルタ特性の過渡部分で使用せざるを得ないため、血球
からの信号と器壁からの信号とを十分に分離するような
遮断特性を実現できず、ノイズの多い血流画像となって
しまう欠点があった。 [00121本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、1走査線での送
受信回数を増加せずに、フィルタ特性の定常特性に近い
部分を極力使用可能として遮断特性を向上させ、血球か
らの信号と器壁からの信号とを十分に分離できるディジ
タルフィルタを実現してノイズの少ない血流画像が得ら
れるようにした超音波診断装置を提供することにある。 [0013]
、2個の加算器30.31と、1個の係数器32と、1
個の遅れ要素用主メモリ33とからなるフィードバック
形の1次遅れフィルタである。上記遅れ要素用主メモJ
33には通常RAM等が用いられ、1送受前の加算器3
1からのデータを遅れ要素用主メモリ33に蓄積し、次
の送受で前送受のデータを加算器30により次受信のデ
ータと加算する。また、遅れ要素用主メモリ33のデー
タは、走査線の位置が変化する毎にクリアされる。この
場合のフィルタの過渡応答特性を図10に示す。 [00111図10から判るように、このフィルタにお
いて本来の特性を得るには過渡部分を過ぎた領域を使用
せねばならないが、実際には、−走査線での送受信回数
はフレームレートの関係から数回程度しか許されないた
め、フィルタの定常特性が使用できないことになる。こ
のため、従来の装置におけるディジタルフィルタではフ
ィルタ特性の過渡部分で使用せざるを得ないため、血球
からの信号と器壁からの信号とを十分に分離するような
遮断特性を実現できず、ノイズの多い血流画像となって
しまう欠点があった。 [00121本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、1走査線での送
受信回数を増加せずに、フィルタ特性の定常特性に近い
部分を極力使用可能として遮断特性を向上させ、血球か
らの信号と器壁からの信号とを十分に分離できるディジ
タルフィルタを実現してノイズの少ない血流画像が得ら
れるようにした超音波診断装置を提供することにある。 [0013]
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、本発明は、被検体内に対し同一走査線上で超音波を複
数回送受し、被検体からの超音波の反射波成分に基づい
て被検体の血流分布を示すドプラー断層画像を形成し、
この断層画像をモニターに表示する超音波診断装置であ
って、器壁運動によるドプラー信号を除去し、かつ血流
によるドプラー信号のみを抽出するディジタルフィルタ
を備えてなる超音波診断装置において、被検体内の心電
信号を得る心電信号検出手段と、同一走査線上での第1
回目の送受信号の間隔を心電信号の周期の整数倍又は整
数分の1とする手段と、前記ディジタルフィルタ内の遅
れ要素用主メモリに付加され、かつ超音波の走査線位置
及び心電信号の特定位置からの経過時間によりアドレス
マツピングされると共に、1走査の終了時には、遅れ要
素用主メモリの値が該当するアドレスに記憶され、1走
査開始時には、その走査線位置及び前記経過時間に対応
するアドレスの値が遅れ要素用主メモリに読み出される
遅れ要素用補助メモリとを備えたものである。 [0014]
、本発明は、被検体内に対し同一走査線上で超音波を複
数回送受し、被検体からの超音波の反射波成分に基づい
て被検体の血流分布を示すドプラー断層画像を形成し、
この断層画像をモニターに表示する超音波診断装置であ
って、器壁運動によるドプラー信号を除去し、かつ血流
によるドプラー信号のみを抽出するディジタルフィルタ
を備えてなる超音波診断装置において、被検体内の心電
信号を得る心電信号検出手段と、同一走査線上での第1
回目の送受信号の間隔を心電信号の周期の整数倍又は整
数分の1とする手段と、前記ディジタルフィルタ内の遅
れ要素用主メモリに付加され、かつ超音波の走査線位置
及び心電信号の特定位置からの経過時間によりアドレス
マツピングされると共に、1走査の終了時には、遅れ要
素用主メモリの値が該当するアドレスに記憶され、1走
査開始時には、その走査線位置及び前記経過時間に対応
するアドレスの値が遅れ要素用主メモリに読み出される
遅れ要素用補助メモリとを備えたものである。 [0014]
【作用】本発明によれば、ディジタルフィルタの遅れ要
素(遅れ要素用主メモリ)の初期値を、前回走査の同一
走査線における遅れ要素の最終値とするため、走査線位
置が変化してもディジタルフィルタの遅れ要素の初期値
が特定の値ではなく心電信号に同期した過去の同一走査
線上の遅れ要素の最終値となる。これにより、ディジタ
ルフィルタの過渡応答時間が短くなり、換言すれば収束
性がよくなる。従って、同一走査線上での送受回数が少
なくても遮断特性のよいディジタルフィルタを得ること
でき、腹部のように血流速度と器壁の運動速度とが接近
している場合でも、両者を容易に分離してノイズの少な
い血流画像を得ることができる。 [0015]
素(遅れ要素用主メモリ)の初期値を、前回走査の同一
走査線における遅れ要素の最終値とするため、走査線位
置が変化してもディジタルフィルタの遅れ要素の初期値
が特定の値ではなく心電信号に同期した過去の同一走査
線上の遅れ要素の最終値となる。これにより、ディジタ
ルフィルタの過渡応答時間が短くなり、換言すれば収束
性がよくなる。従って、同一走査線上での送受回数が少
なくても遮断特性のよいディジタルフィルタを得ること
でき、腹部のように血流速度と器壁の運動速度とが接近
している場合でも、両者を容易に分離してノイズの少な
い血流画像を得ることができる。 [0015]
【実施例】はじめに、本発明の測定原理の基本となる心
電信号波形について、図2を参照して説明する。通常、
心電信号波形では心臓の拡張、収縮期に応じて、図2に
示すようにP、 Q、 R,S、 T、 U波が得ら
れる。被検体が静寂状態にある場合には、臓器の活動は
基本的に心臓の拡張、収縮期の繰り返しに同期している
とみてよい。そして通常は、R波120を基準として経
過時間を計測している。 [0016]まず、図1はこの実施例にかかる血流映像
超音波診断装置の機能を示すブロック図である。同図に
おいて、被検体に取付けられた心電電極40により心電
信号を取り出し、増幅器41により増幅して走査タイミ
ング発生回路42に入力する。ここで、心電電極40及
び増幅器41は心電信号検出手段を構成している。前記
走査タイミング発生回路42は図8に示した第1回目の
送受信タイミングを決定するもので、図2に示すR−R
時間すなわち心電信号の周期の整数倍又は整数分の1倍
(N倍又は1/N倍)に同期するように第1回目の送受
信タイミングを定める。このようにして、心電信号のR
波に同期して送信器1から超音波探触子2を介し、超音
波が被検体内に出射される。以後、受信器3からディジ
タルフィルタ6A、6Bに至るまでの構成は図6と同様
であるが、本実施例では、ディジタルフィルタ6A、6
Bに遅れ要素用補助メモリ34A、34Bがそれぞれ付
加されている。 [00171図3は、一方のディジタルフィルタ6A及
びこれに対応する遅れ要素用補助メモリ34Aを示して
おり、両者の関係は他方のディジタルフィルタ6B及び
遅れ要素用補助メモリ34Bについても同様であるため
、以下ではディジタルフィルタ6A側の遅れ要素用補助
メモリ34Aにつき説明する。この補助メモリ34Aは
、図4に示すように、図7における走査線20の位置信
号である走査位置信号110と、図2に示したR波12
0からの経過時間であるR波経過時間信号111との両
者でアドレスが決定される2次元マトリクス的なデータ
メモリから構成されている。なお、走査位置信号11O
及びR波経過時間信号111は図1に示すように走査タ
イミング発生回路42から送出される。 [0018]つまり、遅れ要素用補助メモリ34は、超
音波の走査線位置と心電信号のR波経過時間とでアドレ
スマツピングされ、1走査の終了時に遅れ要素用主メモ
リ33の値を上記マツピングされたアドレスに記憶し、
l走査開始時には、その走査線位置と心電信号のR波経
過時間に対応するアドレスのメモリの値を遅れ要素用主
メモリ33に読み出し、これをディジタルフィルタ6A
の遅れ要素の初期値とするものである。これにより、図
5の過渡応答特性に示すように、図10に比較して過渡
応答領域が短くなり、つまり収束性がよく、比較的少な
い送受信回数で所望のフィルタ特性を得ることができる
。 [0019]このように、本実施例ではディジタルフィ
ルタに遅れ要素用補助メモリを付加し、超音波の走査線
位置が変移した時のディジタルフィルタの遅れ要素の初
期値として、過去の同一走査線位置、同−R波経過時間
における遅れ要素の最終値を代入することにより、ディ
ジタルフィルタの過渡応答時の遮断特性を向上させるこ
とが可能になる。 [00201 【発明の効果]以上述べたように本発明によれば、各走
査線での送受信のタイミングを被検体の心電信号の周期
の整数倍又は整数分の1に同期させる手段と、ディジタ
ルフィルタの遅れ要素の初期値を前回の走査の同一走査
線上の遅れ要素の最終値とする手段とを備えたことによ
り、同一走査線上における超音波の送受信回数を増加さ
せずにディジタルフィルタの過渡応答時間を少なくする
と共に、腹部などのように血流速度と器壁運動速度とが
接近している場合でも、両者を明確に分離選択してノイ
ズの少ない血流画像を得ることができる。
電信号波形について、図2を参照して説明する。通常、
心電信号波形では心臓の拡張、収縮期に応じて、図2に
示すようにP、 Q、 R,S、 T、 U波が得ら
れる。被検体が静寂状態にある場合には、臓器の活動は
基本的に心臓の拡張、収縮期の繰り返しに同期している
とみてよい。そして通常は、R波120を基準として経
過時間を計測している。 [0016]まず、図1はこの実施例にかかる血流映像
超音波診断装置の機能を示すブロック図である。同図に
おいて、被検体に取付けられた心電電極40により心電
信号を取り出し、増幅器41により増幅して走査タイミ
ング発生回路42に入力する。ここで、心電電極40及
び増幅器41は心電信号検出手段を構成している。前記
走査タイミング発生回路42は図8に示した第1回目の
送受信タイミングを決定するもので、図2に示すR−R
時間すなわち心電信号の周期の整数倍又は整数分の1倍
(N倍又は1/N倍)に同期するように第1回目の送受
信タイミングを定める。このようにして、心電信号のR
波に同期して送信器1から超音波探触子2を介し、超音
波が被検体内に出射される。以後、受信器3からディジ
タルフィルタ6A、6Bに至るまでの構成は図6と同様
であるが、本実施例では、ディジタルフィルタ6A、6
Bに遅れ要素用補助メモリ34A、34Bがそれぞれ付
加されている。 [00171図3は、一方のディジタルフィルタ6A及
びこれに対応する遅れ要素用補助メモリ34Aを示して
おり、両者の関係は他方のディジタルフィルタ6B及び
遅れ要素用補助メモリ34Bについても同様であるため
、以下ではディジタルフィルタ6A側の遅れ要素用補助
メモリ34Aにつき説明する。この補助メモリ34Aは
、図4に示すように、図7における走査線20の位置信
号である走査位置信号110と、図2に示したR波12
0からの経過時間であるR波経過時間信号111との両
者でアドレスが決定される2次元マトリクス的なデータ
メモリから構成されている。なお、走査位置信号11O
及びR波経過時間信号111は図1に示すように走査タ
イミング発生回路42から送出される。 [0018]つまり、遅れ要素用補助メモリ34は、超
音波の走査線位置と心電信号のR波経過時間とでアドレ
スマツピングされ、1走査の終了時に遅れ要素用主メモ
リ33の値を上記マツピングされたアドレスに記憶し、
l走査開始時には、その走査線位置と心電信号のR波経
過時間に対応するアドレスのメモリの値を遅れ要素用主
メモリ33に読み出し、これをディジタルフィルタ6A
の遅れ要素の初期値とするものである。これにより、図
5の過渡応答特性に示すように、図10に比較して過渡
応答領域が短くなり、つまり収束性がよく、比較的少な
い送受信回数で所望のフィルタ特性を得ることができる
。 [0019]このように、本実施例ではディジタルフィ
ルタに遅れ要素用補助メモリを付加し、超音波の走査線
位置が変移した時のディジタルフィルタの遅れ要素の初
期値として、過去の同一走査線位置、同−R波経過時間
における遅れ要素の最終値を代入することにより、ディ
ジタルフィルタの過渡応答時の遮断特性を向上させるこ
とが可能になる。 [00201 【発明の効果]以上述べたように本発明によれば、各走
査線での送受信のタイミングを被検体の心電信号の周期
の整数倍又は整数分の1に同期させる手段と、ディジタ
ルフィルタの遅れ要素の初期値を前回の走査の同一走査
線上の遅れ要素の最終値とする手段とを備えたことによ
り、同一走査線上における超音波の送受信回数を増加さ
せずにディジタルフィルタの過渡応答時間を少なくする
と共に、腹部などのように血流速度と器壁運動速度とが
接近している場合でも、両者を明確に分離選択してノイ
ズの少ない血流画像を得ることができる。
【図1】本発明の一実施例を示す血流映像超音波診断装
置の機能ブロック図である。
置の機能ブロック図である。
【図2】心電信号波形の説明図である。
【図3】本発明の一実施例におけるディジタルフィルタ
の機能ブロック図である。
の機能ブロック図である。
【図4】本発明の一実施例における遅れ要素用補助メモ
リの2次元アドレスマツプの説明図である。
リの2次元アドレスマツプの説明図である。
【図5】本発明の一実施例におけるディジタルフィルタ
の遮断周波数領域における過渡応答特性図である。
の遮断周波数領域における過渡応答特性図である。
【図6】従来の超音波診断装置の機能ブロック図である
。
。
【図7】血流映像用走査線の説明図である。
【図8】血流映像用走査線の1走査線あたりの送受回数
及び−送受あたりの超音波探触子の励振回数の説明図で
ある。
及び−送受あたりの超音波探触子の励振回数の説明図で
ある。
【図9】従来の超音波診断装置におけるディジタルフィ
ルタの機能ブロック図である。
ルタの機能ブロック図である。
【図10】従来のディジタルフィルタの遮断周波数領域
における過渡応答特性図である。 、
における過渡応答特性図である。 、
6A ディジタルフィルタ
6B ディジタルフィルタ
30 加算器
31 加算器
32 係数器
33 遅れ要素用主メモリ
34A 遅れ要素用補助メモリ
34B 遅れ要素用補助メモリ
【図7】
Claims (1)
- 【請求項1】被検体内に対し同一走査線上で超音波を複
数回送受し、被検体からの超音波の反射波成分に基づい
て被検体の血流分布を示すドプラー断層画像を形成し、
この断層画像をモニターに表示する超音波診断装置であ
って、器壁運動によるドプラー信号を除去し、かつ血流
によるドプラー信号のみを抽出するディジタルフィルタ
を備えてなる超音波診断装置において、被検体内の心電
信号を得る心電信号検出手段と、同一走査線上での第1
回目の送受信号の間隔を心電信号の周期の整数倍又は整
数分の1とする手段と、前記ディジタルフィルタ内の遅
れ要素用主メモリに付加され、かつ超音波の走査線位置
及び心電信号の特定位置からの経過時間によりアドレス
マッピングされると共に、1走査の終了時には、遅れ要
素用主メモリの値が該当するアドレスに記憶され、1走
査開始時には、その走査線位置及び前記経過時間に対応
するアドレスの値が遅れ要素用主メモリに読み出される
遅れ要素用補助メモリとを備えたことを特徴とする超音
波診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40632690A JPH04210052A (ja) | 1990-12-06 | 1990-12-06 | 超音波診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40632690A JPH04210052A (ja) | 1990-12-06 | 1990-12-06 | 超音波診断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04210052A true JPH04210052A (ja) | 1992-07-31 |
Family
ID=18515935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40632690A Withdrawn JPH04210052A (ja) | 1990-12-06 | 1990-12-06 | 超音波診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04210052A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009142396A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Toshiba Corp | 超音波診断装置、及びその制御方法 |
-
1990
- 1990-12-06 JP JP40632690A patent/JPH04210052A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009142396A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Toshiba Corp | 超音波診断装置、及びその制御方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980312 |