JPH0420854Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ソータ付電子写真装置に関し、特に
装置本体上面にソータを載置する装置に関するも
のである。

〔従来技術及びその問題点〕

従来から、複写機、プリンター等の電子写真装
置において記録媒体を装置上面にいわゆるフエー
スダウンの状態で排出し、複数段のビントレイを
積層配置したソータ内に収納するソータ付電子写
真装置は公知である。

かかる装置は電子写真装置本体上面にソータを
載置する構成をとつており、電子写真装置の全幅
内にソータも設置でき小スペースであるが種々の
問題を有する。

即ち、例えばレーザープリンターのようにトナ
ーを消費する装置の場合は、トナーの補給が頻繁
であり、プリンター上面からトナーを補給する構
造のプリンターにあつてはソータが邪魔になりト
ナー補給部をソーター設置部と異ならせればそれ
だけプリンターの全幅が長くなり大型化する。

またトナー補給時にはソータを回動固定した後
に本体上面のトナー補給蓋を開きトナー補給をす
るがトナー補給後蓋を閉じるとスイツチが作動し
て回動固定されたソータと本体間でジヤムが生じ
るという問題が発生する。

本考案は、かかる問題点に鑑み成されたもので
あつて、その目的とする所は、ソータ部でのジヤ
ムをなくすと共にソータを本体上部に設置しても
トナー補給を容易にした小型で小スペースのソー
タ付電子写真装置を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決するために、本考案は、本体
上方に記録媒体排出部を有し、該排出部から排出
された記録媒体を収納するソータを本体上面に取
り付けたソータ付電子写真装置において、ソータ
底部が本体上面から離間する方向に回動可能に構
成すると共に、本体上面に設けられ、ソータ底部
に当接するプロセスユニツト交換用開口蓋に本体
内側から付勢する付勢手段を有する検知手段を設
け、ソータの回動により前記付勢手段が前記開口
蓋を開放すると共に、前記検知手段がソータの回
動を検知するようにした。

〔作用〕

上記の如く構成したことによりソータを回動し
て電子写真装置本体上面からソータ底部を離間さ
せるとソータの底部によつて押圧されていた付勢
手段の抑止力がなくなり、該付勢手段によつて現
像ユニツト等プロセス交換用開口蓋が本体内側か
ら開放され、トナーの補給が可能になると共に、
付勢手段を備えていた検知手段が作動し、ソータ
の回動を検知する。この検知結果を出力し本体側
の操作パネルに表示したり、制御部に知らせてデ
ータ処理を中断したり、またジヤム処理時に本体
が作動することを防止すると共に、ジヤム処理又
はトナー補給後にソータが元の状態にセツトされ
ると前記検知手段によつてプリント可能であるこ
とを表示し再度データ処理可能状態にさせること
ができる。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を図面に従つて説明す
る。

第１図乃至第４図は本考案の実施例を示めす図
面であり、第１図はソーター付電子写真装置の要
部概略断面図であり、第２図はソータセツト時、
第３図はソータアツプ時のトナー補給用開口蓋の
開閉機構を示す要部概略断面図であり、第４図は
本考案の付勢手段を設けた検知手段の正面図であ
る。

電子写真装置１の上方にはソータ２が固定部材
３を介して回動可能に配置されている。固定部材
３は本体排出口端４に沿つてソータ２内を垂直に
立設する垂直板５と、ソータ２と装置本体上面１
ａ間に介在する水平板６からなり、前記垂直板５
の上端位置、即ち前記装置本体上面１ａ側の蓋体
７と最も遠ざかるソータ２入口側上方空間位置に
形成した回動始点８を中心としてソータ２を回動
自在に軸支している。

水平板６はソータ２の足とほぼ同等程度の厚み
を有する平板状をなし、その下側に装置本体１の
係合穴９に係合可能な鍵型条の係合突起１０と螺
子部１０′を設け、装置本体１側に固設可能に構
成すると共に、該水平板６の蓋体７側先端上部
に、角度規制板１１を回動自在に軸支する。

角度基制板１１は、ソータ筐体１２壁面より突
設させたピン１２ａの係合可能な溝状長穴１３
と、該長穴１３の先端側上部をＬ字状に延設して
形成される係止溝１３ａからなる。

ソータ２は前記固定部材３上に搭載され、その
先端側壁部が蓋体７対応位置まで延設している筐
体１２と、該筐体１２内に積層配置された複数
（５枚）のビントレイ１４と、該ビントレイ１４
の前端側に配置された搬送ローラ（図示せず）間
に形成された前記媒体挿通ガイド（図示せず）
と、前記ビントレイ１４をトレイガイド（図示せ
ず）に沿つて順次搬送ローラ出口端に昇降させる
図示しない昇降機構等から構成されているが、か
かる内部構成は本考案の要旨でない為、その説明
を省略する。尚、図中１５はソータ２を回動させ
る為に用いられるビントレイ支持部兼用のハンド
ルである。

１６は感光体ドラム、１７は現像スリーブ１８
を有する現像器であり、該現像器１７内の残留ト
ナーが所定量以下になりトナー補給を行う場合
に、前述した本体上面１ａに設けられた蓋体７を
開設してトナー交換を行う。１９はソータ２の底
部に設けられた突起であり、前記筐体７の上面に
当接するように形成されている。２０は装置本体
１のフレーム１ｂに取り付けられたソータセツト
検知手段である。検知手段に２０は、ブラケツト
２１と該ブラケツト２１にストツプリング２２に
よつて固定されたマイクロスイツチ２３と、該マ
イクロスイツチ２３に当接し、上下動するスイツ
チレバー２４と該スイツチレバー２４を上方向に
付勢するブラケツト２１に支持されたスプリング
２５とから構成されている。マイクロスイツチ２
３はスイツチレバー２４の一端に当接しており、
スイツチレバー２４の上下動によりON−OFFさ
れ本体へ検知信号を出力する。スイツチレバー２
４の他端は蓋体７に設けた突起部７ａに当接しス
プリング２５によつて上方向に付勢されており、
蓋体７上のソータ２が回動し、突起１９が蓋体７
から離間した際には、該スプリング２５が蓋体７
を開放するよう構成されている。

本実施例の作用を第２図及び第３図に従つて説
明する。

電子写真装置本体１上にソータ２がセツトされ
ている時はソータ２の重量に抗して蓋体７を開放
するだけの付勢力をスプリング２５が有さないた
め、蓋体７の突起７ａがスイツチレバー２４を矢
印方向に押圧するのでマイクロスイツチ２３が
ON状態となりソータ２のセツト状態であること
を検知している。（第２図） 一方、トナー交換等の必要から蓋体７上のソー
タ２を回動させ、蓋体７がスプリング２５の付勢
力により本体上面側へ開放すると、スイツチレバ
ー２４も上方向へ移動するのでマイクロスイツチ
２３がOFFとなりソータ２がアツプ状態にある
ことを検知する。

この結果、装置本体１の制御回路が上述したよ
うなマイクロスイツチ２３のON−OFF動作によ
つてプリント動作を制御すればソータアツプ時の
プリント停止を行うことができるので本体とソー
ター間での正規な位置にもどし忘れによるジヤム
を生じることがない。

なお、上記実施例では開口蓋がトナー交換用の
蓋である例で説明したが、他に光走査ユニツト、
感光体ドラム等の他のプロセスユニツト交換用の
開口蓋であつてもよい。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案によれば、ソータ
のセツト又はアツプ状態を検知する手段をロセス
ユニツト交換用開口蓋の開閉機構で兼ねるように
したので、少ない部品点数でソータのセツト状態
を検出するのでソータの正規位置忘れによるジヤ
ム等が生じることなく、ユニツトの交換も容易に
なる等装置の保守が容易となる。また小型のソー
タ付装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案のソータ付電子写真装置の実
施例を示す要部概略断面図、第２図乃至第４図は
本考案のトナー補給用開口蓋の開閉機構を示し、
第２図はソータセツト時、第３図はソータアツプ
時の各概略断面図、第４図は検知手段の正面図で
ある。 １……本体、２……ソータ、７……開口蓋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体上方に記録媒体排出部を有し、該排出部か
   ら排出された記録媒体を収納するソータを本体上
   面に取り付けたソータ付電子写真装置において、
   ソータ底部が本体上面から離間する方向に回動可
   能に構成すると共に、本体上面に設けられ、ソー
   タ底部に当接するプロセスユニツト交換用開口蓋
   に本体内側から付勢する付勢手段を有する検知手
   段を設け、ソータの回動により前記付勢手段が前
   記開口蓋を開放すると共に、前記検知手段がソー
   タの回動を検知することを特徴としたソータ付電
   子写真装置。