JPH0420270Y2 - - Google Patents

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JPH0420270Y2
JPH0420270Y2 JP1987178874U JP17887487U JPH0420270Y2 JP H0420270 Y2 JPH0420270 Y2 JP H0420270Y2 JP 1987178874 U JP1987178874 U JP 1987178874U JP 17887487 U JP17887487 U JP 17887487U JP H0420270 Y2 JPH0420270 Y2 JP H0420270Y2
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JP
Japan
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seat
damper
vibrations
seat back
vehicle body
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JP1987178874U
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JPH0184229U (ja
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  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は車両用リヤシート、特にシートバツ
クに伝わる振動を吸収可能な車両用リヤシートに
関する。
《従来の技術》 自動車は、多くの弾性体に支持された質量の集
合体であるため、停車時および走行時に極めて多
種類の振動が発生する。乗心地に影響するのは、
これらのうち乗員に伝達する振動であり、厳密に
は自動車と乗員との接点におけるシートからの振
動が問題になる。
《考案が解決しようとする問題点》 この振動に対する不快の程度は、個人差により
大きく変わるとともに、それを受ける乗員の着座
姿勢によつても著しく異なる。例えば第5図に示
すように乗員aの上半身を直立させた着座状態で
は、腰部、背中、肩、頭部とシートクツシヨンb
上に垂直にほぼ一直線上になるために、矢印Aに
示すように腰部に乗員aの体重がほとんどかか
り、腰部、背中、肩、頭部と矢印Bに示すフロア
cの振動から遠ざかるにつれて人体のばね系によ
つて振動が吸収され、頭部に伝達される振動が小
さくなる。
しかしながら、第6図に示すように乗員aの上
半身を後傾させて車体に直接取り付けられたリヤ
シートdのシートバツクeに体重をかけたリラツ
クス時には、車体からシートバツクeへと伝わる
矢印Bに示すような振動のために腰部、背中、
肩、頭部とフロアcから離れても振動が減衰する
傾向は小さく、頭部で受ける振動とフロアcでの
振動とがあまり差がなく、乗員aに不快感を与
え、乗心地を悪くさせていた。
したがつて、シートバツクの上部が車体に支持
されて、シートクツシヨンを前進させるとシート
クツシヨン後部に連結されたシートバツクが後傾
するシート調整装置を備えたリヤシートの場合に
は、折角シートバツクをリクライニングさせる装
置があつても、シートバツクに体重が余計にかか
るリクライニング時に却つて振動による不快感を
乗員に与えてしまう問題点があつた。
そこで、この考案の目的は、着座乗員がシート
バツクから頭部に受ける振動を減衰することがで
き、快適に着座することができる車両用リヤシー
トを提供することにある。
《問題点を解決するための手段》 この目的を達成するために、この考案の車両用
リヤシートは、シートバツク上部を車体に支持す
るとともにシートクツシヨンを前進させるとシー
トクツシヨン後部に連結されたシートバツクが後
傾するシート調整装置を備えた車両用リヤシート
であつて、シートバツクの上部および車体の一方
に上下方向に長い長穴を有するブラケツトを取り
付けるとともに、他方に前記長穴に係合して転動
可能なローラを有するシヤフトを備えたダンパを
取り付けたことを特徴とする。
《作用》 シートバツクに伝わる車体からの振動をシート
バツク上部と車体との間に設けたダンパで吸収す
ることにより、乗員の頭部への振動を減衰させる
ことができる。
《実施例》 以下、この考案の一実施例について図面を参照
して説明する。
第1図に示すように、この考案のリヤシート1
は、セダンタイプの車両に適用されるベンチタイ
プのもので、シートバツク2と、シートバツク2
の下部にヒンジ3を介して連結されたシートクツ
シヨン4とからなる。シートクツシヨン4は、そ
の両側を前後動可能なシートスライド5を介し
て、前方が上昇するように傾斜した車体のフロア
パネル6に固定されている。このシート1は、図
示されないローラ装置を解除してシートクツシヨ
ン4を前進させるとヒンジ3を介してシートバツ
ク2が後傾するように構成されている。
シートバツク2の上部両側は、ダンパ7を介し
て車体のリヤシエルフパネル8に連結されてい
る。シートバツク2の上部両側には、第2図に示
すように、上下方向に長い長穴9を有するブラケ
ツト10が、シートバツク2内のフレームに固定
されており、その長穴9にダンパ7のシヤフト1
1先端に設けられたローラ12が係合して転動で
きるようになつている。なお、シートバツク2上
部にダンパ7を設け、車体側にブラケツト10を
設けてもよい。
第3図および第4図に示すように、ダンパ7
は、シリンダー13とシリンダー13内を自在に
スライドするダンパシヤフト11の他端部に固定
されたピストン14と、ピストン14とシリンダ
ー13内底部との間に介装された圧縮コイルばね
15とからなり、シリンダー13本体はリヤシー
ト1に着座する乗員の頭部とほぼ同じ高さ位置の
リヤシエルフパネル8に固定されている。このダ
ンパはオイル式のものでもよい。
ダンパシヤフト11は、常にシートバツク4を
リヤシエルフパネル8から離間可能な長さに設定
され、その一端部にはダンパシヤフト11に対し
て直角な方向に外側に向けてピン16が突設さ
れ、このピン16には、ローラ12が抜け止めを
施されて回動可能に取り付けられている。ローラ
12は、合成樹脂材により軸部12aとつば部1
2bとにより形成され、軸部12aがシートバツ
クフレーム後部の上端部に取り付けられたL字状
ブラケツト10の長穴9に内側から転動可能に係
合されている。
ブラケツト10の長穴9は、少なくとも第2図
に示すリヤシート1が最前方のリクライニング位
置から最後方の通常使用位置までの間でローラ1
2の上下方向の移動を許容できる長さに形成さ
れ、リヤシート1が通常使用位置に位置する際に
ローラ12が長穴9の下部に位置するように、ブ
ラケツト10がシートバツクフレームの上部に取
り付けられている。
したがつて、このように構成されたリヤシート
1は、そのシートクツシヨン4を第2図に実線で
示す通常使用位置から第2図に鎖線で示すように
前方のリクライニング位置へ移動させると、この
移動に応じてシートバツク2が後傾し、長穴9内
をローラ12が上方に移動する。そしてリヤシー
ト1のいずれの位置においても、シートバツク2
にリヤシエルフパネル8を通じて伝わる車体振動
がダンパ7によつて吸収され、シートバツク2に
もたれている乗員の頭部に不快な振動が伝わるこ
とを防止している。
《考案の効果》 以上のように、この考案による車両用リヤシー
トは、シートバツク上部および車体の一方に上下
方向に長い長穴を有するブラケツトを取り付ける
とともに、他方にこの長穴に係合して転動可能な
ローラを有するシヤフトを備えたダンパを取り付
けたので、シートバツクが後傾するシート調整装
置を備えたリヤシートの場合にも、シートバツク
のいずれの位置においても、車体からシートバツ
クへ伝わる車体振動を吸収することができ、着座
乗員に不快感を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例による車両用リヤ
シートを示す斜視図、第2図は同シートの側面
図、第3図は同シートにおけるダンパおよびダン
パシヤフトのブラケツト係合状態を示す部分断面
側面図、第4図はダンパおよびダンパシヤフトの
ブラケツト係合状態を示す部分断面平面図、第5
図はリヤシートに直立状態で着座する乗員の体重
のかかり方を示す説明図、第6図は同シートにリ
ラツクス状態で着座する乗員の体重のかかり方を
示す説明図である。 1……車両用リヤシート、2……シートバツ
ク、3……ヒンジ、4……シートクツシヨン、5
……シートスライド、6……車体のフロアパネ
ル、7……ダンパ、8……車体のリヤシエルフパ
ネル、9……長穴、10……ブラケツト、11…
…ダンパシヤフト、12……ローラ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シートバツク上部を車体に支持するとともにシ
    ートクツシヨンを前進させるとシートクツシヨン
    後部に連結されたシートバツクが後傾するシート
    調整装置を備えた車両用リヤシートであつて、シ
    ートバツクの上部および車体の一方に上下方向に
    長い長穴を有すブラケツトを取り付けるととも
    に、他方に前記長穴に係合して転動可能なローラ
    を有するシヤフトを備えたダンパを取り付けた車
    両用リヤシート。
JP1987178874U 1987-11-26 1987-11-26 Expired JPH0420270Y2 (ja)

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JPH0184229U JPH0184229U (ja) 1989-06-05
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