JPH04202472A - ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物、及びこれを用いた接着方法、並びに積層物 - Google Patents

ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物、及びこれを用いた接着方法、並びに積層物

Info

Publication number
JPH04202472A
JPH04202472A JP33634790A JP33634790A JPH04202472A JP H04202472 A JPH04202472 A JP H04202472A JP 33634790 A JP33634790 A JP 33634790A JP 33634790 A JP33634790 A JP 33634790A JP H04202472 A JPH04202472 A JP H04202472A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyarylene sulfide
polyvinylidene fluoride
sulfide resin
volume
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33634790A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3014140B2 (ja
Inventor
Shunji Onishi
大西 俊次
Yoshinori Ichikawa
市川 嘉紀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tonen Chemical Corp
Original Assignee
Tonen Sekiyu Kagaku KK
Tonen Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tonen Sekiyu Kagaku KK, Tonen Chemical Corp filed Critical Tonen Sekiyu Kagaku KK
Priority to JP2336347A priority Critical patent/JP3014140B2/ja
Publication of JPH04202472A publication Critical patent/JPH04202472A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3014140B2 publication Critical patent/JP3014140B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物、こ
れを用いたポリアリーレンサルファイド樹脂とポリフッ
化ビニリデン樹脂との接着方法、及びポリアリーレンサ
ルファイド樹脂とポリフッ化ビニリデン樹脂との積層物
に関し、特にポリアリーレンサルファイド樹脂とポリフ
ッ化ビニリデン樹脂とを良好に接着しうる組成物、これ
を用いたポリアリーレンサルファイド樹脂とポリフッ化
ビニリデン樹脂との接着方法、及びポリアリーレンサル
ファイド樹脂とポリフッ化ビニリデン樹脂とか良好に接
着してなる積層物に関する。
〔従来の技術及び発明か解決しようとする課題〕ポリフ
ユニレンサルファイド樹脂等のポリアリーレンサルファ
イド樹脂は、高融点を持ち、耐熱性、耐薬品性、高弾性
率を有する樹脂であるか、耐衝撃性か劣り、また紫外線
に対して劣化しやすいという問題かある。
二のようなポリアリーレンサルファイド樹脂の改良を目
的として、特公平2−382号はfa)ポリアリーレン
サルファイド樹脂100重量部に対して、(1))Gオ
レフィン70〜99重量%と、α・ト不飽和脂肪酸のグ
リシジルエステル1〜30重量%からなるオレフィン系
共重合体0.5〜50重量部とを含有することを特徴と
するポリアリーレンサルファイド樹脂組成物を開示して
いる。
しかしながら上記樹脂組成物においては、組成物自身の
諸物性か必ずしも十分ではないという問題かある。
一方、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素系樹脂は、耐薬
品性、柔軟性、耐候性、摺動特性、電気特性、耐汚染性
等には優れているか、他の樹脂成分との接着性には劣る
という問題かある。
このようなポリアリーレンサルファイド樹脂と、ポリフ
ッ化ビニリデンとを接合してより高機能を有する材料を
得ることを目的として、本発明者らは、ポリアリーレン
サルファイドとポリフッ化ビニリデンと、金属、セラミ
ック等の超微粒子とを含有するポリフェニレンサルファ
イド樹脂組成物及びそれを用いたポリアリーレンサルフ
ァイド樹脂と、ポリフッ化ビニリデンとの接着方法を提
案した (特開平2−120364号)。
上記組成物の使用により、ポリアリーレンサルファイド
樹脂と、ポリフッ化ビニリデンとの接着はある程度達成
されたか、接着剤として使用する組成物自身の強度が必
ずしも十分でないため、ポリアリーレンサルファイド樹
脂と、ポリフッ化ビニリデンとの接着界面における接着
力が高くても、接着剤層自身か破壊してしまうため、結
果として接着強度か必ずしも十分てはなくなるという問
題かある。
したかって本発明の目的は、ポリアリーレンサルファイ
ド樹脂とポリフッ化ビニリデンとの接着性に優れるとと
もに、接着剤組成物自身の引張強度、引張伸び、衝撃強
度等の機械適強度か向上しているとともに靭性か改良さ
れ、もって接着強度の高い樹脂組成物を提供することで
ある。
また本発明のもう一つの目的は、上記樹脂を用いてポリ
アリーレンサルファイド樹脂と、ポリフッ化ビニリデン
樹脂とを、接着層自身の引張強度、引張伸び、衝撃強度
等の機械適強度が高いとともに、接着強度を高く接着す
る方法を提供することである。
本発明のさらにもう一つの目的は、上記接着方法により
ポリアリーレンサルファイド樹脂の成形体と、ポリフッ
化ビニリデン樹脂の成形体とを接着層自身の引張強度、
引張伸び、衝撃強度等の機械適強度か高いとともに、接
着強度を高く接着してなる積層物を提供することである
〔課題を解決するための手段〕
上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明者らは、ポリア
リーレンサルファイド樹脂と、ポリフッ化ビニリデンと
を特定の割合で混合してなる成分に対して、特定の割合
で冬オレフィンとα・シネ飽和脂肪酸のグリシジルエス
テルとの共重合体を添加してなる組成物はポリアリーレ
ンサルファイド樹脂とポリフッ化ビニリデン樹脂との組
成物より機械的特性、特に引張強度、引張伸び、衝撃強
度等が向上しており、しかもこの組成物によりポリフッ
化ビニリデン樹脂とポリアリーレンサルファイド樹脂と
を接着すれば、両者の接着強度が大きく接着層での破壊
を生しないことを見出し、本発明に想到した。
すなわち、本発明のポリアリーレンサルファイド樹脂組
成物は (a)ポリアリーレンサルファイドと、(b)ポリフッ
化ビニリデンと、 (C)α−オレフィンとα・シネ飽和脂肪酸のグリシジ
ルエステルとの共重合体とを 含有し、前記(b)の含有率か前記(a)+前記(b)
の合計を100容積%として5〜45容積%であり、前
記(C)の含有率か前記(a)十前記(b)十前記fc
)の合計を100容積%として5〜35容積%であるこ
とを特徴とする。
また本発明のポリアリーレンサルファイド樹脂とポリフ
ッ化ビニリデンとの接着方法は、接着剤として(a)ポ
リアリーレンサルファイドと、(b)ポリフッ化ビニリ
デンと、(Clα−オレフィンとα・シネ飽和脂肪酸の
グリシジルエステルとの共重合体とを含有し、前記(b
)の含有率か前記(a)十前記(b)の合計を100容
積%として5〜45容積%であり、前記(C)の含有率
か前記(al+前記(b)+前記(C)の合計を100
容積%として5〜35容積%であるポリアリーレンサル
ファイド樹脂組成物を使用し、両者の接合部分及び前記
接着剤をポリアリーレンサルファイドの融点以上400
°C以下の温度で溶融し、前記接着剤により接合するこ
とを特徴とする。
さらに本発明のポリアリーレンサルファイド樹脂とポリ
フッ化ビニリデン樹脂との積層物は、上記方法によりポ
リアリーレンサルファイド樹脂の成形体とポリフッ化ビ
ニリデン樹脂の成形体とを接着してなることを特徴とす
る。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明で用いる(a)ポリアリーレンサルファイドとは
、一般式・−+ A r −S子 (たたしArは芳香
族残基であり、Sは硫黄である。)により表される繰り
返し単位を有するものである。ここで上記−般式中の芳
香族残基(−Ar−)として、例えば、CH3 (たたし式中、Xはフッ素、塩素、臭素及びCH。
であり、mは1〜4の正の整数である。)等か挙げられ
る。
上記のポリアリーレンサルファイド樹脂のうち代表的な
ものとして、一般式・ て表されるポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)
か挙げられる。また、上記ポリフェニレンサルファイド
樹脂に、他のモノマーをIOモル%以下程度共重合体し
たものも用いることかできる。
また上記樹脂は鎖状分子間において未架橋のものである
か、加熱処理なとの方法で部分架橋したものを使用する
二ともてきる。
このような、ポリフェニレンサルファイド樹脂は、30
0°Cにおける溶融粘度か20〜30.000ポアズで
あり、好ましくは100〜+5.000ポアズである。
またその融点は通常280〜290°Cである。
このようなポリフェニレンサルファイド樹脂としては、
射出成形用、押出成形用等の各種グレードのものか製造
れているか、本発明においては特に制限されない。
上記ポリフェニレンサルファイドの市販品としては、例
えばトーブレン■製[トープレンPP5J  (商品名
)、旭硝子■製「ポリフェニレンサルファイド」、信越
化学工業■製「信越PP5I(商品名)、保土谷化学■
製「サスティール」(商品名)等か挙げられる。
本発明において、(b)ポリフッ化ビニリデン(PVD
F)は、フッ化ビニリデン(CH2=CF2)を重合し
て得られるポリマーであり、−能代・−(CH2−CF
2+r で表されるものである。
上記分子構造を有するポリフッ化ビニリデンは、通常2
X103〜2 X 10’(210〜270°C)の溶
融粘度を有し、その融点は160〜180°Cである。
このようなポリフッ化ビニリデンとしては、射出成形用
、押出成形用等の各種グレードのものが製造されている
か、本発明においては特に制限されない。
上記ポリフッ化ビニリデンの市販品としては、呉羽化学
工業■製rKFポリマー」 (商品名)、ダイキン工業
■製[ネオフロンPVDFJ (商品名)、ソルベー社
(ベルギー)製rsOLEF」(商品名)等を挙げるこ
とかできる。
また本発明においては上記ポリフッ化ビニリデンに50
%程度フッ化ビニリデン共重合体を配合したものも使用
することかできる。上記フッ化ビニリデン共重合体とは
フッ化ビニリデンと四フッ化エチレン、六フッ化プロピ
レン等のパーフロロモノマー類を主要モノマーとする共
重合体である。
共重合体はブロック又はランダムの共重合体に限らず、
グラフト共重合体でもよく、放射線照射またはパーオキ
サイド触媒により製造することかできる。
本発明において(C)成分はα−オレフィンとα・ト不
飽和脂肪酸のグリシジルエステルとからなる共重合体で
ある。
上記α−オレフィンとしては、エチレン、プロピレン、
ブテン−1、ペンテン−1などか挙げられるが、エチレ
ンが好ましく用いられる。またα・F不飽和脂肪酸のグ
リシジルエステルとは、下記−能代: (式中、Rは水素原子又は低級アルキル基を示す。
)で示される化合物であり、具体的にはアクリル酸グリ
シジル、メタクリル酸グリシジル、エタクリル酸グリン
ジルなとか挙げられるか、特にメタクリル酸グリシジル
か好ましい。
上述したような餡オレフィンとα・ト不飽和脂肪酸のグ
リシジルエステルとの共重合体におけるα・ト不飽和脂
肪酸のグリシジルエステルα・F不飽和脂肪酸のグリシ
ジルエステルの共重合量は3〜20重量%程度が好まし
い。
上述したような(C)α−オレフィンとα・F不飽和脂
肪酸のグリシジルエステルとの共重合体には40重量%
以下程度でかつ本発明の目的を阻害しない範囲で、さら
に共重合可能なモノマー、例えばビニルエーテル、酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリル酸メチル、メタ
クリル酸メチル、アクリロニトリル、スチレンなどを共
重合してもよい。
上述したような(a)ポリアリーレンサルファイドと、
(b)ポリフッ化ビニリデンと、(C)α−オレフィン
とα・ト不飽和脂肪酸のグリシジルエステルとの共重合
体との配合比は、まず、(a)成分と(bl成分との合
計を100容積%として(b)か5〜45容積%、好ま
しくはlO〜30容積%である。(b)か5容積%未満
てはポリフッ化ビニリデンとの接着性か十分てなく、一
方耐衝撃性当の機械的強度も十分てない。
また45容積%を超えると得られる組成物の強度か低下
する。
また(C)成分の配合量は全樹脂成分(la) ±(b
l +(C))を100容積%として5〜35容積%、
好ましくはlO〜30容積%である。(C)成分力用O
容積%未満ては、得られる組成物の強度が十分てなく、
また35容積%を超えるとポリアリーレンサルファイド
及びポリフッ化ビニリデンか少なくなりすぎこれらの樹
脂の特性か十分に発揮されなくなる。
なお、本発明においては各種構成成分の配合比率を容積
%て示しているか、容積%は、各成分の真比重を基準と
して求めた値である。
本発明の組成物は上記各成分以外に、必要に応じてシリ
コンオイルや二硫化モリブデン、離型剤、滑剤、熱安定
剤、発泡剤、無機充填剤等を添加することができる。
このような本発明のポリアリーレンサルファイド樹脂組
成物は、上述した各種成分及び必要に応じて添加される
添加剤等を285°C〜310’C1好ましくは290
〜300°Cて溶融混練することにより製造することが
できる。
次に本発明のポリアリーレンサルファイド樹脂組成物を
用いてポリアリーレンサルファイド樹脂の成形体とポリ
フッ化ビニリデン樹脂の成形体を接着する方法について
説明する。
まず上記ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物を30
0°C〜330℃、好ましくは310〜320°Cて加
熱し、溶融する。この溶融物を両方の成形体の接合面に
塗布し、これを接合し冷却すればよい。
例えばポリアリーレンサルファイド樹脂組成物をシート
状に成形し、これを300℃〜330°C1好ましくは
310〜320°Cの加熱金属板上に敷設し、この上か
らポリフッ化ビニリデン(又はポリアリーレンサルファ
イド樹脂)の成形体を配置したものと、ポリフッ化ビニ
リデン樹脂(又はポリアリーレンサルファイド樹脂)の
成形体とを両者を310〜320°Cて加熱しなから接
合面(組成物の加熱溶融シート面)で接合し、融着させ
ればよい。この際、金属板上にはポリテトラフルオロエ
チレン等のフッ素樹脂のシート等を敷設しておくのか好
ましい。
このようにして得られる積層構造物はポリアリーレンサ
ルファイド樹脂層とポリフッ化ビニリデン樹脂層とが強
固に接着しているとともに、接着層となる本発明のポリ
アリーレンサルファイド樹脂組成物の層自身の機械的強
度も大きいものであるので、耐熱性、耐薬品性、高弾性
率を有するとともに、柔軟性、耐候性、摺動特性、電気
特性、耐汚染性、耐衝撃性に優れた材料となっている。
〔作 用〕
本発明のポリアリーレンサルファイド樹脂組成物は、ポ
リアリーレンサルファイド樹脂とポリフッ化ビニリデン
とを特定の割合で混合してなる成分に対して、特定の割
合で酬オレフィンとα・ト不飽和脂肪酸のグリシジルエ
ステルとの共重合体を添加してなる。
この組成物により、ポリフッ化ビニリデン樹脂とポリア
リーレンサルファイド樹脂とを接着すれば、両者の接着
強度か大きく接着層での破壊を生しない。
このような効果が得られる理由については必ずしも明ら
かではないか、本発明のポリアリーレンサルファイド樹
脂組成物はそれ自身機械的強度及び耐衝撃性に優れてい
るとともに、ポリアリーレンサルファイド樹脂とポリフ
ッ化ビニリデンの両方に対する接着性か良好であるのて
、引張りや衝撃を受けても、接着層自身が破壊すること
かなく界面で剥離し、しかもその接着強度が大きいため
であると考えられる。
〔実施例〕
本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説明する。
なお、各実施例及び比較例において用いた原料樹脂は以
下の通りである。
[11ポリアリーレンサルフアイド ・ポリフェニレンサルファイド樹脂 PPS・ 〔■トーブレン製「トーブレンT−4J融点
280°C〕 [2] ポリフッ化ビニリデン pVDF:(ソルヘー社製rsOLEF 、 、融点1
77°C〕[31α−オレフィンとα・ト不飽和脂肪酸
のグリシジルエステルとの共重合体 ・エチレン−メタクリル酸グリシジル共重合体E−GM
A  二[、住人化学工業■製[ホントファースト  
 BF−E   J   ) 実施例1〜6及び比較例1〜7 第1表に示す割合でポリフェニレンサルファイドポリマ
ー(PP5)と、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)と
、エチレン−メタクリル酸グリシジル共重合体(E−G
MA)とを、ワイセンヘルグ型樹脂混合装置(回転板と
固定板の間隙2mm、円盤直径12cm、内容積10c
c)を使用して320°Cにて混合・押し出しし、さら
に混合を十分に行うため押出物の再押し出しを行いポリ
アリーレンサルファイド樹脂組成物を得た。なお、原料
樹脂の容積比はエチレン−メタクリル酸グリシジル共重
合体の真比重を基準(1,00)とし、ポリフェニレン
サルファイド=1.34、ポリフッ化ビニリデン=1.
78として算出したちのである。また樹脂総量は5cc
程度として混合を行った。
このようにして得られたポリアリーレンサルファイド樹
脂組成物をヒートプレスにより厚さ0.4mm及び0.
3mmのシート状に成形した。
0.4mmのシートから有効長20mm、幅10mmの
ダンベルにより試験片を切出し、この試験片を用いて、
引張強度及び引張伸びを測定した。結果を第1表に示す
また厚さ0.3mmのシートを用いて接着力評価試験を
行った。
接着力評価試験は、以下の方法により行った。
まず、あらかじめポリフェニレンサルファイドポリマー
と、ポリフッ化ビニリデントの成形物をそれぞれ作成し
ておき、それらからその先端の径か6mmで長さか6〜
9CI11の棒状物を取り出し、先端部分を接着用部分
、他の部分て先端に近い部分を各種物性試験の際の把持
部分とした。
次に0.3mmのシートから直径5mmのノートを切出
し表面の平滑な加熱金属板上に薄いポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)ソートを配置し、その上に上述し
た厚さ0.3mmのシート(直径5mmのもの)を置き
、溶融状態でポリフッ化ビニリデン棒の先端に融着する
。この時の金属板の表面温度は300〜330°Cてあ
った。先端と接着剤の融着を確認後、フェニレンサルフ
ァイドポリマーの棒と、接着用樹脂を融着したポリフッ
化ビニリデンの棒の先端を、それぞれエアバーナーを用
いて接合部分を加熱し、その先端か共に溶融しているの
を確認してから接触させ軽く押して融着させた。
二のようにして接着したポリフッ化ビニリデン樹脂と、
ポリフェニレンサルファイドポリマーとの接着強度の測
定及び剥離状態の観察を行った。
結果を第1表にあわせて示す。
なお、この接着物はほぼ同一直線上にあるの好ましいか
、先端の溶解部分の長さか長かったり、押し合う力か強
すぎたりすると融解部分て流れを生し試験用のテストピ
ースを作成できなくなるので接着には注意か必要である
(1)引張強度: JIS K7113により測定。
(2)引張伸び JIS K7113により測定。
(3)衝撃強度: JIS K7110により、厚さ3
.75mm及び5.3mmの試験片に相当するデータと
して測定。
(4)接着強度:テンシロンUTM3型を使用し、引張
速度4 mm/分として、引張強さを測定し、この強さ
を破断面面積(接着面積)て除することにより測定。な
お、接着剤作製の際に樹脂の流れに異方性が生じ、接着
の際に円型の接着材か楕円形に変形する場合等かあるの
で、破断面面積は近似的に円または楕円として計算した
上記(1)乃至(3)の試験はそれぞれ3回行い、上位
2回の測定値の平均を求めそれを測定結果とした。
第1表から明らかなように本発明のポリアリーレンサル
ファイド樹脂組成物は、ポリフェニレンサルファイドポ
リマーとポリフッ化ビニリデンとの接着強度か40kg
f/a(以上であり、組成物自身の物性も良好なもので
あった。なお、接着強度については第1表から本発明の
範囲(ポリフッ化ビニリデン5〜45容積%、エチレン
ーグリソシルメタクリレート共重合体5〜35容積%)
では約30kgfz’d以上あると推測される。
これに対し、ポリフェニレンサルファイドポリマー単独
の場合である比較例1の組成物はポリフッ化ビニリデン
とは接着せず、ひオレフィンとα・ト不飽和脂肪酸のグ
リンノルエステルとの共重合体を含有していない比較例
2〜6の組成物は、ポリフッ化ビニリデン及びポリフェ
ニレンサルファイドポリマーとの接着強度か十分てなく
、特にポリフッ化ビニリデンを50容積%以上含存する
ものは界面剥離を生した。さらに、ポリフッ化ビニリデ
ンの割合か多い比較例7の組成物はポリフッ化ビニリデ
ン及びボリフエニしンサルファイドポリマーとの接着強
度か十分てなかった。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明のポリアリーレンサルファ
イド樹脂組成物は、ポリアリーレンサルファイド樹脂と
ポリフッ化ビニリデンとを特定の割合で混合してなる成
分に対して、特定の割合て鉛オレフィンとα・F不飽和
脂肪酸のグリシンルエステルとの共重合体を添加してな
る。
この組成物により、ポリフッ化ヒニリデン樹脂とポリア
リーレンサルファイド樹脂とを接着すれば、両者の接着
強度か大きく接着層での破壊を生じない。
このような本発明のポリアリーレンサルファイド樹脂組
成物により、耐薬品性、耐候性、摺動特性、電気特性に
優れた性質をもつポリフッ化ビニリデン類を、耐熱性に
優れているか、耐候性等に弱点を持つポリアリーレンサ
ルファイド樹脂に積層することか可能となり、この積層
物は、屋外での使用にも適するものとなっている。
さらにこの本発明の積層物は、各種工業材料、特に構造
物用材料、電子材料等に好適である。
出 願 人 東燃石油化学株式会社 大  西   俊  次

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)ポリアリーレンサルファイドと、(b)ポ
    リフッ化ビニリデンと、 (c)α−オレフィンとα・β−不飽和脂肪酸のグリシ
    ジルエステルとの共重合体とを 含有し、前記(b)の含有率が前記(a)+前記(b)
    の合計を100容積%として5〜45容積%であり、前
    記(c)の含有率が前記(a)+前記(b)+前記(c
    )の合計を100容積%として5〜35容積%であるこ
    とを特徴とするポリアリーレンサルファイド樹脂組成物
  2. (2)請求項2に記載のポリアリーレンサルファイド樹
    脂組成物において、前記ポリアリーレンサルファイドが
    ポリフェニレンサルファイドであることを特徴とするポ
    リアリーレンサルファイド樹脂組成物。
  3. (3)請求項1又は2に記載のポリアリーレンサルファ
    イド樹脂組成物において、前記α・β−不飽和脂肪酸の
    グリシジルエステルがアクリル酸グリシジル、メタクリ
    ル酸グリシジル、エタクリル酸グリシジルから選ばれた
    1種又は2種以上であることを特徴とするポリアリーレ
    ンサルファイド樹脂組成物。
  4. (4)ポリアリーレンサルファイド樹脂の成形体と、ポ
    リフッ化ビニリデン樹脂の成形体との接着方法において
    、接着剤として(a)ポリアリーレンサルファイドと、
    (b)ポリフッ化ビニリデンと、(C)α−オレフィン
    とα・β−不飽和脂肪酸のグリシジルエステルとの共重
    合体とを含有し、前記(b)の含有率が前記(a)+前
    記(b)の合計を100容積%として5〜45容積%で
    あり、前記(c)の含有率が前記(a)+前記(b)+
    前記(c)の合計を100容積%として5〜35容積%
    であるポリアリーレンサルファイド樹脂組成物を使用し
    、両者の接合部分及び前記接着剤をポリアリーレンサル
    ファイドの融点以上400℃以下の温度で溶融し、前記
    接着剤により接合することを特徴とする方法。
  5. (5)請求項4に記載の方法によりポリアリーレンサル
    ファイド樹脂の成形体とポリフッ化ビニリデン樹脂の成
    形体とを接着してなることを特徴とする積層物。
JP2336347A 1990-11-30 1990-11-30 ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物、及びこれを用いた接着方法、並びに積層物 Expired - Fee Related JP3014140B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2336347A JP3014140B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物、及びこれを用いた接着方法、並びに積層物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2336347A JP3014140B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物、及びこれを用いた接着方法、並びに積層物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04202472A true JPH04202472A (ja) 1992-07-23
JP3014140B2 JP3014140B2 (ja) 2000-02-28

Family

ID=18298188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2336347A Expired - Fee Related JP3014140B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物、及びこれを用いた接着方法、並びに積層物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3014140B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014201682A (ja) * 2013-04-05 2014-10-27 日立化成株式会社 接着剤組成物、回路接続用接着剤及び回路部材の接続構造体
CN112920605A (zh) * 2020-11-10 2021-06-08 金冠电气股份有限公司 一种粘接聚对苯二甲酸丁二醇酯用的硅橡胶复合材料
US11407896B2 (en) 2017-04-21 2022-08-09 Solvay Specialty Polymers Italy S.P.A. Polymer alloy comprising a sulphur-containing aromatic polymer and a VDF-based polymer

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014201682A (ja) * 2013-04-05 2014-10-27 日立化成株式会社 接着剤組成物、回路接続用接着剤及び回路部材の接続構造体
US11407896B2 (en) 2017-04-21 2022-08-09 Solvay Specialty Polymers Italy S.P.A. Polymer alloy comprising a sulphur-containing aromatic polymer and a VDF-based polymer
CN112920605A (zh) * 2020-11-10 2021-06-08 金冠电气股份有限公司 一种粘接聚对苯二甲酸丁二醇酯用的硅橡胶复合材料

Also Published As

Publication number Publication date
JP3014140B2 (ja) 2000-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1118547A (en) Hot melting adhesive comprising a fluoroelastomer, an ethylene copolymer and a tackifier
JP2673951B2 (ja) ポリ弗化ビニリデンに対して非相溶性なポリマー樹脂に接着可能なポリ弗化ビニリデンと共押出可能な組成物と、この組成物を用いて得られる複合材料
CN102245695B (zh) 可溶剂粘结的热塑性弹性体
JP4195186B2 (ja) 改良接着材を有する多成分構造
JP3324118B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物およびその積層体
KR20050075696A (ko) 플루오로카아본 탄성중합체의 동적 가황물의 접착
US5008340A (en) Curable adhesives
JPH02286735A (ja) 熔融加工可能なテトラフルオロエチレン共重合体
JP2009503198A (ja) Ptfeのためのホットメルト接着剤
KR100420391B1 (ko) 가황 엘라스토머 및 플루오로 중합체를 기재로 하는 튜브
JP2000273260A (ja) フルオロポリマーの水性分散液とエチレン/酸コポリマーまたはアイオノマー性コポリマーの水性分散液との配合物
KR101025965B1 (ko) 폴리아릴렌설파이드 수지 조성물 및 도장 성형품
JP3069288B2 (ja) フッ素系樹脂組成物、その製造法および成形品
US20200339844A1 (en) Adhesive tapes
JPH0219019B2 (ja)
JPH04202472A (ja) ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物、及びこれを用いた接着方法、並びに積層物
EP0664716A1 (en) Flexible non-pvc articles
JPS61266459A (ja) 硫黄含有ポリ(アリ−ルエ−テルケトン)組成物
US20100063223A1 (en) Copolymer grafted with polyamide, material comprising it, preparation process and uses
WO1997049777A2 (en) Metal-adhesive polyvinylidene fluoride compositions
US5059480A (en) Curable adhesives
JP2023502120A (ja) 3d印刷されたフルオロポリマー製品のためのアクリルサポート構造
JPWO2005103144A1 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JPH01261478A (ja) 回路接続用接着剤組成物
WO1998021277A1 (fr) Melange de polymeres a base d'un copolymere ethylene/tetrafluoroethylene

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees