JPH04200563A - 液体流出量制御部材及びその製造方法 - Google Patents

液体流出量制御部材及びその製造方法

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JPH04200563A
JPH04200563A JP2336590A JP33659090A JPH04200563A JP H04200563 A JPH04200563 A JP H04200563A JP 2336590 A JP2336590 A JP 2336590A JP 33659090 A JP33659090 A JP 33659090A JP H04200563 A JPH04200563 A JP H04200563A
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JP
Japan
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liquid
control member
outflow
tube
liquid outflow
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JP2336590A
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Nobuo Goto
宣夫 後藤
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JNC Corp
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Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、薬液(液体)収納部内に収納された薬液を順
次人体内に注入する薬液持続注入器、あるいは潤滑剤、
試験液、その他の液体を所定箇所に分配するデイスペン
サー等に用いられ、液体収納部内から所定箇所に液体を
注入する際に、液体の流出量を制御する液体流出量制御
部材に関する。
〔背景技術〕
従来、人体に薬液を持続的に注入する方法としては、注
射器内に収納された薬液を注射針やカテーテルを介して
手動あるいは自動で供給するか、あるいは、点滴容器内
の薬液を自然的かあるいは自動により供給するかしてい
る。
このような薬液の持続的な注入は、数分から数時間を要
し、この間、注射針等に注射器等を接続しているため、
患者に苦痛を与えたり、その行動を制限するのみならず
、医者や看護婦等の施術者にも注射器の保持や、点滴量
のチエツク等の不都合を与えていた。
このため、患者や施術者の行動を、制限しない小型で、
取扱の簡易な薬液持続注入器や薬液持続注入カテーテル
が開発されている(特開昭56−102252号公報、
特公昭61−51901号公報、特開昭62−1146
4号公報、特開昭62−11465号公報参照)。
これらの従来の薬液持続注入器は、いずれも弾性材料か
らなるバルーン(袋)を有し、このバルーンの一端側に
は当該バルーン内に薬液を流入させる流入部が設けられ
、一方、他端側には薬液を流出させる流出部が設けられ
、かつ、前記流入部には薬液の流入方向の流れのみを許
容する逆止弁が設けられて構成されている。
このような構成において、バルーンの収縮力によって、
バルーン内に収納された薬液を流出部から流出させ、注
射針、カテーテル等の人体装着器具を介して人体に流入
させるようになっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、これらの薬液持続注入器等においては、
薬液の流出部における流量の制御が必ずしも十分には行
えず、実用上の大きな障害となっていた。
すなわち、特開昭56−102252号公報における薬
液の流出量制御は、袋の内外を連通させる流路(口腔)
に設けられたきわめて細い流量制御要素を用いて行って
いる。この流量制御要素は、比較的短寸の直線状パイプ
(詳細不明)から構成され、流出量の変更は、具体的な
記載はないが、長さと内径との変更で行っているものと
考えられる。しかし、前記流量制御要素は、流路内での
組込み状態からしてその長さを十分に大きくすることは
困難であり、かつ、内径も極端に細くすることは製造上
困難と考えられる。このため、薬液の種類によっては、
きわめて微量づつ長時間にわたって人体に供給する必要
があるか、このような要求に前記流量制御要素は十分に
は応えられない。
また、特公昭61−51901号における薬液の流出量
制御は、バルーンが装着される管状本体の管壁を貫通し
て形成された注入穴の径を変化させたり、バルーンの内
圧に応じて管状本体の流出部内径の面積を可変にするダ
イヤフラムを用いたりして行っている。しかし、管壁に
形成される注入穴では、管壁の厚さが薄いために十分な
流量制御ができず、一方、ダイヤフラムではその製作が
困難であって量産性に乏しく、実用的ではない。
更に、特開昭62−11464号における薬液の流出量
制御は、カテーテルの軸方向に沿って管壁に形成された
細管(細孔)の直径を変化させて行っているが、肉厚の
薄いカテーテルに軸方向に沿った細孔を開けること自体
が困難であり、精密な制御はより困難である。
また、特開昭62−11465号における流出量制御は
、薬液流出部に流量調節弁を設け、この流量調節弁の絞
り率等によって行うものであるが、この場合も精密な制
御は困難であった。
更に、本出願人は、本件の出願に先立ち、平成1年(1
989)  11月14日付けで「薬液流出量制御部材
及びその製造方法」という名称の発明を出願している(
特願平1−296353号)。この発明は、前記各公報
に記載された流出量制御部材の欠点を改善するため、流
出量制御部材を薬液の流通方向に沿って複数の部分部材
に分割するとともに、この分割面に凹溝を形成し、かつ
、これらの部分部材を密着させたものである。この発明
によれば、凹溝の形成が比較的容易なため、凹溝の断面
積及び長さを適宜に設定することによって精密な流出量
制御を行なえるものである。
このような先行出願は、従来の問題点をほぼ解決できる
ものの、より改善されたあるいは先行出願とは異なる構
成の流出量制御部材及びその製造方法が望まれている。
また、薬液の流出量制御に限らず、一般の液体の流出量
制御を行なえるものも望まれている。
本発明の目的は、液体の流出量制御を簡易な構成で精密
に行なえる液体流出量制御部材を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る液体流出量制御部材は、液体が流通する孔
を形成するのに、細孔形成が容易な金属細管を用いる一
方、この金属細管を直接用いて所定外形形状の制御部材
を樹脂成形するようにしたものである。
具体的には、本発明は、液体の流量を所定の値に規制す
る内径及び長さを有する金属細管の周囲に合成樹脂から
なる制御部材本体が密着して設けられ、前記金属細管の
一端側が液体流入口に、他端側か液体流出口にそれぞれ
連通されたことを特徴とする液体流出量制御部材である
本発明に係る液体流出量制御部材の製造方法は、長尺の
金属細管を所定長さに切断した後、この切断した金属細
管を一端側が液体流入口に、他端側か液体流出口にそれ
ぞれ連通ずるよう射出成形金型内に配置し、この射出成
形金型内に合成樹脂を射出して制御部材本体を成形する
ことを特徴とする。
本発明に係る液体流出量制御部材の異なる製造方法は、
液体流通方向に沿って2つに分割された部分部材をそれ
ぞれ合成樹脂により形成し、これらの部分部材の合せ面
に所定長さの金属細管を配置するとともに、この金属細
管を挟み付ける方向に2つの部分部材を加圧しながら超
音波を印加し、これらの各部分部材と金属細管並びに各
部分部材同志を互いに密接に接合したことを特徴とする
〔作用〕
このように構成された本発明に係る液体流出量制御部材
は、液体流入口から流入されてくる液体が金属細管内の
断面積及び長さにより流出量を規制されて液体流出口か
ら流出する。
本発明に用いられる金属細管は、ステンレスパイプ等を
順次小径のダイスに通すことによって、内径が数10μ
m程度の小径に形成できる。この金属細管を合成樹脂か
らなる制御部材本体に直接接合することにより、量産化
と品質の安定化を図れる。また、金属細管は、その形状
を直線状は勿論、U字状、ジグザク状等、適宜な形状に
折曲させることもでき、その内径を所定の直径及び長さ
にすることによって、薬液等の液体の流出量の制御をき
わめて容易に行える。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図には、本発明に係る液体流出量制御部材を薬液持
続注入器に適用した一実施例が示されている。
第1図において、本実施例に係る薬液持続注入器10は
、合成樹脂からなる略円柱状の液体流出量制御部材20
を備えている。この制御部材2゜は、透明あるいは半透
明の材質から構成されることが、内部を視認する上で好
ましい。
液体流出量制御部材20の一端、図中右端には、液体供
給手段としてのシリンジ12を装着可能な液体注入部1
3か設けられている。この液体注入部13内には、シリ
ンジ12から制御部材20内へ注入された薬液が液体注
入部13から流出するのを防止する液体流出防止手段1
4が密着固定されている。この液体流出防止手段14は
、矢印P方向の薬液の流れのみを許容する逆止弁あるい
は液体注入部13の流路13Aを開閉可能なコック等か
らなり、これらの逆止弁あるいはコックは、市販のもの
を用いることかできる。
液体流出量制御部材20は、合成樹脂等からなる制御部
材本体21と、この本体21の内部に一体に設けられた
流量制御用の直線状の金属細管90とを含んで構成され
ている。この細管90の一端、第1図中右側先端は、前
記液体注入部13に連通ずる流通路27の大径部を介し
て液体流入口22に連通され、他端、第1図中左方に位
置する先端は、細管自身の端部がそのまま液体流出口2
3とされている。
前記細管90は、例えば、図示のように直線状に所定長
さか確保されるとともに、細管90の内直径は、例えば
数10μmから数100μm程度とされ、この長さと内
径とを適宜に選択することで、細管90内を流通する薬
液の流出量を制御できるようになっている。
前記金属細管90は、ステンレス、クロム鋼、その他の
金属材から構成されている。
前記制御部材本体21用の合成樹脂としては、シリコン
樹脂、アクリル、ポリカーボネート(PC)、ポリエチ
レン(PE) 、ポリプロピレン(PP)、ポリアセタ
ール(POM) 、ポリアミド(PA)、ふっ素樹脂、
ベークライト、その他の熱可塑性、熱硬化性樹脂を用い
ることかできる。しかし、熱可塑性であって射出成形性
、押出成形性か良好で、薬液等の液体に対して安定であ
り、多少の透光性を有する材料、例えば、ポリカーボネ
ートが好ましい。また、金属細管90が、後述するよう
に折曲形成される場合には、柔軟性のある樹脂であるこ
とがより好ましい。
前記流通路27には、液体流出量制御部材20の外面に
連通ずる複数の連通孔24が形成されている。これらの
連通孔24の外周開口部位置には、それぞれ全周溝25
か形成され、連通孔24を介しての薬液の流出入が容易
にできるようになっている。
前記制御部材20の外周には、制御部材20の全ての連
通孔24を被覆するように、筒状のゴム様弾性膜31か
装着されている。このゴム様弾性膜31の両端部31A
は、接着剤等により制御部材20の外周に気密に固定さ
れ、その中間部31Bは、制御部材20の外周から離隔
可能にされている。ゴム様弾性膜31は、伸縮性に富み
、外部からの作用によっても容易に損傷しない耐磨耗性
、高靭性の材料から作られることが好ましく、特に、透
明あるいは半透明の材料のものが好ましい。このような
ゴム様弾性膜31の材料としては、例えば、市販のシリ
コンゴムあるいはラテックスゴム等が好適である。
ゴム様弾性膜31は、連通孔24を介しての薬液の流入
により、第1図に2点鎖線で示されるように、膨張可能
にされている。この膨張したゴム様弾性膜(バルーン)
31により薬液(液体)の加圧手段が構成されるととも
に、この膨張したゴム様弾性膜31内及び制御部材20
内により液体収納部35が構成されている。
液体流出量制御部材20の他端には、開閉手段としての
コック40が着脱可能に取付けられている。このコック
40は、制御部材20の他端に装着されるとともに液体
流出口23に連通する流路41Aを有するコック本体4
1と、このコック本体41に回動可能に装着されるとと
もに前記流路41Aと連通可能な連通孔42Aを有する
つまみ42とから構成されている。
従フて、つまみ42を回動操作することにより、流路4
1Aの遮断あるいは連通孔42Aを介しての連通を行な
えるようになっている。なお、第1図の図示状態におい
ては、連通孔42Aは流路41Aと直交方向に配置され
、流路41Aは遮断状態とされ、つまみ42を図示状態
から90度回動することにより、流路41Aは開通され
るようになっている。
コック本体41には、両端にそれぞれコネクタ45.4
6を有する可撓性の連結チューブ47を介して人体装着
器具としての注射針50が着脱可能に装着されている。
この注射針50は、市販のもので、連結チューブ47の
一方のコネクタ46に取付可能な取付部51と、この取
付部51に植設された針先52とから構成されている。
なお、第1図において、球状に膨張したゴム様弾性膜3
1の外径を覆うように必要に応じて透明のカバー38が
装着され、このカバー38は患者の腕等に取付けられる
バンド39を備えており、膨張状態のゴム様弾性膜31
の保護と、患者への装着とを行なえるようになっている
次に、本実施例の製造方法の一例について説明する。
連続した長尺の金属細管90は、所定長さに切断された
後、必要に応じて所定形状に折曲加工される。この加工
された細管90は、図示しない射出成形、注入成形用等
の金型内に、各端部から樹脂が流入しない状態で保持さ
れる。この状態で金型内に前述の合成樹脂が射出あるい
は注入されることにより、制御部材本体21が金属細管
90と一体に成形され、液体流出量制御部材20が製造
される。
前記液体流出量制御部材20の周面には、ゴム様弾性部
材31が嵌合されて両端部31Aが制御部材20に固定
され、更に、この制、裸部材20には液体注入部13が
取付けられて薬液持続注入器10が完成される。
次に、本実施例の動作につき説明する。
薬液持続注入器10の制御部材20の一端に開閉手段と
してのコック40を取付け、このコック40のつまみ4
2を第1図図示のように操作して閉止状態にする。この
状態で、制御部材20の液体注入部13に液体供給手段
としてのシリンジ12を装着し、予めシリンジ12内に
計量されて収納されている薬液を矢印P方向に注入する
注入された薬液は、液体流出防止手段14を介して制御
部材20の液体流入口22から流通路27内に流入する
。この際、制御部材20の液体流出口23側に装着され
たコック40は閉止状態にあるため、液体流出口23か
らの薬液の流出か止められている。従って、薬液は、流
出量制御部材20の液体流入口22を介して流通路27
に形成された各連通孔24からゴム様弾性膜31内に流
入し、ゴム様弾性膜31を球状に膨張させる。これによ
り、ゴム様弾性膜31は、その膨張による反力としての
収縮力により、加圧手段として薬液に所定圧力を加える
とともに、制御部材20の内部及び膨張したゴム様弾性
膜31の内部か液体収納部35とされる。
また、ゴム様弾性膜31内に充満された薬液は、液体注
入部13に設けられた液体流出防止手段14の作用によ
り、液体注入部13から逆流するこ ゛とはない。
液体流出量制御部材20及びコム様弾性膜31内にエア
が混入することを防止する必要かある場合には、制御部
材20内に予め同種の薬液もしくは生理食塩水あるいは
所定の液体を注入しておくか、液体注入後、液体注入部
13を上方にして制御部材20を直立させれば、ゴム様
弾性膜31及び制御部材20内の気泡は、制御部材20
の液体注入部13側に浮上する。このため、液体注入部
13内に図示しない空気抜き細管を差し込んで液体流出
防止手段14を開放してやれば、エアを容易に排出でき
る。
前述のようにして薬液持続注入器10内に所定量の薬液
を注入した後、必要に応じてコック40に連結チューブ
45を介して人体装着器具としての注射針50を取付け
、この注射針50を人体内に挿入して人体への薬液の注
入開始の準備が完了する。
注射針50の人体への挿入にあたり、この挿入前に必要
に応じて薬液を注射針50から流出させ、通常のエア抜
き動作を行う。
注射針50の人体への挿入後、コック40のつまみ42
を回転して連通孔42.Aを介して流路41Aを開通さ
せると、液体収納部35内に収納され、加圧手段として
のゴム様弾性膜31により加圧された薬液は、全周溝2
5、連通孔24及び流通孔27を介して液体流出量制御
部材20の金属細管90の内部に流入する。この液体流
出量制御部材20内に流入された薬液は、金属細管90
の内径及びその長さにより、その流出速度、換言すると
流出量を制御されてコック40の流路41A内に入り、
矢印下方向に流出し、更に、連結チューブ47及び注射
針50を介して人体(図示せず)内に流入する。この際
、薬液は、液体流出量制御部材20によりその流出量を
制御されているため、膨張したゴム様弾性膜31の加圧
力にも拘らず、所定の流出時間か維持されることとなる
薬液の流出時間は、薬液の注入量、粘度、ゴム様弾性膜
31の弾性特性、液体流出量制御部材20の金属細管9
0の内径及び長さ、注入される人体内の圧力等によって
定まる。実際には、各薬液持続注入器10についての所
定の薬液での流出時間を実測してその値を定めている。
前述のような本実施例によれは、次のような効果がある
すなわち、本実施例に係る液体流出量制御部材20は、
ダイスによる精密成形によって内径寸法が精密に管理さ
れている金属細管90を含んで構成されているから、細
管90の内径寸法及び長さを適宜に設定することにより
、きわめて正確な薬液の流出量の制御を行うことができ
る。また、細管90の内径及び長さの設定は、素材の選
択及び切断加工で行なえるから、きわめて容易に量産化
でき、薬液持続注入器10そのものを安価に製造できる
更に、細管90の長さは、折曲形成することにより長く
形成できるから、同一の流出量の制御に対し、長さが長
くなった分、孔径を大きくでき、孔のつまり等の問題も
生じない。
また、本実施例の薬液持続注入器10は、薬液の収納と
加圧注入とを兼用することができるため、構造を小型、
かつ、簡単にでき、取扱も簡易となる利点がある。従っ
て、患者の行動等を規制せず、施術者の労力及び拘束時
間等を軽減できる。更に、液体注入部13には液体流出
防止手段14が設けられており、かつ、薬液持続注入器
10は全体として密閉構造であるため、注入器10内の
エア抜きを一度行えば、ゴム様弾性膜31が完全に収縮
するまでエアの混入等が発生することがない。
また、加圧手段としてはゴム様弾性膜31が用いられて
いるため、構造か簡単となって、この点からも小型、か
つ、軽量に製造できる。
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく
、本発明の目的を達成できる範囲での変形は本発明に含
まれるものである。また、以下に示す本発明の変形例に
おいて、前記実施例と同一もしくは相当構成部分には、
同一符号を用い、重複部分の説明を省略もしくは簡略に
する。
例えば、液体流出量制御部材20としては、前記実施例
のように金属細管90の周囲に制御部材本体21を直接
樹脂成形するものに限らず、予め樹脂成形した制御部材
本体21と金属細管90とを組合せて作成するものでも
よい。
すなわち、第2図ないし第4図には、予め樹脂成形する
構造の液体流出量制御部材20の部品図、組合せ作業説
明図及び組合せ状態の側面図かそれぞれ示されている。
本実施例における液体流出量制御部材20の制御部材本
体21は、薬液流通方向すなわち矢印P方向(第1図参
照)に沿って略等分の2つの部分部材21A、21Bに
分割され、これらの部分部材21A、21Bは、それぞ
れ前述と同様な合成樹脂から射出成形等により独立に形
、成される。
前記部分部材21A、21Bは、両部材の合せ面26に
対して対称に形成されているため、両部材の対応箇所に
それぞれ符号AまたはBを付して同時に説明する。
部分部材21A、21Bは、流通路27の形成用凹溝2
7A、27B及び金属細管90を装着するための凹溝2
8A、28Bをそれぞれ有するとともに、これらの凹溝
28A、28Bの一端及び他端には液体流入口22及び
液体流出口23に対応する入口部22A、22B及び出
口部23A。
23Bを有しており、更に、部分部材21A、21Bは
、連通孔24及び全周溝25を形成するための凹溝24
A、24B及び25A、25Bを有している。この際、
金属細管90の装着用凹溝28A、28Bは、金属細管
90の外周半径の寸法より浅く形成されている。
このように形成された部分部材21A、21Bは、第3
図に示されるように、お互いの対称の形状が合せ面26
で一致するように向い合わされるとともに、その凹溝2
8A、28B内に金属細管90か配置される。この状態
で、部分部材21A。
21Bは、超音波溶接装置のホーン95により、金属細
管90を挟み付ける方向に加圧されなから、超音波を印
加される。これにより、各部分部材2IA、21Bの合
せ面26A、、26Bが金属細管90を内包した状態で
接合される。
この際、各部分部材2LA、2]Bの接合手段としては
、超音波溶着が好ましいが、細管90内等への接着剤の
流入を有効に防止できれば、接着等の他の手段でもよい
。接着により接合する場合は、金属細管90の装着用凹
溝28A、28Bの深さは、丁度金属細管90の外形と
等しくなるようにする。一方、超音波溶着の場合は、凹
溝28A、28Bを全く設けなくともよいが、設ければ
、位置決めが容易となる利点がある。
また、液体流出量制御部材20としては、細管90を装
着するのに、前記第2〜4図の実施例のように各部分部
材21A、21Bの合せ面26A。
26Bの両方に凹溝28A、28Bを設けるものに限ら
ず、第5図に示されるように、その一方、本実施例では
部分部材2OAの合せ面26Aにのみ凹溝28Aを設け
てもよい。この際、連通孔24用の凹溝24Aも一方の
部分部材21Aにのみ設け、他方の部分部材21Bの合
せ面26Bは平面とされている。このように形成すれば
、部分部材2LA、21Bの片側の合せ面26Bが平面
となるため、画部分部材21A、21Bの位置合せが容
易となり、接合作業を迅速にできるという利点を付加で
きる。
更に、第6図に示されるように、金属細管90は、U字
状に折曲されて一端が流通路27の奥部に開口され、か
つ、液体流入口22は、流通路27に直接接続されず、
流路29、液体流出量制御部材20の外周とゴム様弾性
膜31との間を通り、更に全周溝25及び連通孔24を
介して流通路27に連通されるものであってもよい。こ
のように形成しても前記第1図の実施例と同一の効果を
奏することかできる。
また、加圧手段としては、ゴム様弾性膜31に限らず、
他の加圧手段であってもよい。
更に、ゴム様弾性膜31の液体流出量制御部材20への
装着位置も、制御部材20の途中に限らず、第7図に示
されるように一端部でもよい。この場合、ゴム様弾性膜
31は、合成樹脂からなる筒状の弾性膜ホルダ33に被
嵌され、この弾性膜ホルダ33には複数の連通孔24が
形成されるとともに、ホルダ33の一端に制御部材20
が、他端に液体注入部13が取付けられる。この際、制
御部材20には、全周溝及び連通孔は形成されない。こ
の例では、金属細管90は、偏平S字状に折曲されてい
る。
また、第7図において、弾性膜ホルダ33を取り除き、
かつ、ゴム様弾性膜31の他端側を閉じてゴム様弾性膜
31を袋状に形成する一方、液体注入部13を制御部材
20の途中から分岐して設け、流路13Aを流通路27
を介して細管90に連通ずるようにしてもよいことは勿
論である。
更に、細管90は、薬液の流量によっては、第8図に示
されるように、第1図の実施例と同様に、液体流入口2
2と液体流出口23と、を直線状に結ぶワンパスの溝と
して設けてもよく、必ずしもU字状等に折曲する必要は
ない。このように直線状にすれば、細管90の制御部材
本体21内への装着が容易となる利点があり、かつ、細
管90をインサートされた長尺の制御部材本体21の素
材を作成しておき、これを旋盤等を用いた機械加工によ
り所定形状に作成することもできる。一方、第8図の実
施例では、長さ寸法が太き(なる点で不利である。
また、第9,10図には、直線状の細管90を有し、か
つ、第8図の実施例における寸法が長いという欠点を解
消し、更に、第1図の実施例より成形用金型が作り易く
、流通路27からゴム様弾性膜31内への薬液の流入か
円滑となる実施例が示されている。
すなわち、第9図において、制御部材本体21は、流入
口22側を細く形成されるとともに、この流入口22側
の端部には、複数、例えば、第10図にも示されるよう
に、3つの半径方向に突出した端部保持突部213が形
成されている。この突部21Sの外縁には、有底円筒状
の弾性膜ホルダ33が被嵌され、この弾性膜ホルダ33
と細径にされた制御部材本体21との間には流通路27
が形成される。流通路27は、弾性膜ホルダ33に多数
設けられた連通孔24を介してゴム様弾性膜31の内面
と連通されている。また、弾性膜ホルダ33の円筒の底
部には、液体流出防止手段14を有する液体注入部13
が固定されている。
このような第9,10図の実施例によれば、第8図の実
施例における寸法が長いという欠点が解消でき、かつ、
第1図の実施例より作り易いという利点かある。
要するに、薬液等の液体の流量の規制は、細管90の内
径断面積と長さとにより決まるものであるから、製造上
の必要に応じて、細管90の断面積と長さとを定めれば
よく、その外形の形状は問わない。
また、液体流出量制御部材20による流出量の制御は、
薬液に限らす、潤滑剤、試験液、接着剤等、他のあらゆ
る液体に適用できる。
更に、液体収納部35は、膨張したゴム様弾性膜31内
と制御部材20内に限らず、要は薬液等の液体を収納で
きる場所であればよく、その形状は問わない。
また、液体流出量制御部材20の形状は、丸棒状に限ら
ず、角柱状、偏平状等の他の形状でもよい。
液体供給手段としては、前記実施例のようにシリンジ1
2に限らず、定量吐出ポンプ等地の手段でもよい。また
、開閉手段としてはコック40に限らず、液体流出口2
3に弾性チューブを連結し、この弾性チューブを挾持す
る単なるピンチとじてもよく、更には、一般の開閉弁等
でもよい。
更に、人体装着器具としては、前記実施例のように注射
針50に限らず、取付部51と針先52との間に可撓性
チューブを介装した構造の注射針、あるいはカテーテル
等であってもよい。このカテーテルとしては、その種類
は問わず、一般の静脈用カテーテル、泌尿器用カテーテ
ル、消化器用カテーテル、産婦人科用カテーテル、脳外
科用カテーテル等を用いることができるのは勿論である
これらの各種の人体装着器具が取付けられる位置は、薬
液持続注入器10の液体流出口23にコック40を介し
て取付けられるものに限らす、液体流出口23の外周に
直接取付けられるものであってもよく、要するに液体流
出口側であればよい。
〔発明の効果〕
上述のような本発明によれば、液体の精密な流出量制御
を量産容易な構造で行うことができるという効果がある
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る液体流出量制御部材を薬液持続注
入器に適用した一実施例を示す縦断面図、第2図(A)
、(B)は液体流出量制御部材の他の実施例に用いられ
る部分部材の平面図、第3図及び第4図は第2図の部分
部材の接合作業説明図及び接合状態を示す拡大側面図、
第5図は第2〜4図の実施例の変形例を示す要部の拡大
側面図、第6図ないし第9図はそれぞれ異なる本発明の
更に他の実施例を示す断面図、第10図は第9図のX−
X線断面図である。 10・・・薬液持続注入器、20・・・液体流出量制御
部材、21・・・制御部材本体、21A、21B・・・
部分部材、22・・・液体流入口、23・・・液体流出
口、24・・・連通孔、26.26A、26B・・・合
せ面、28A、28B・・・凹溝、31・・・加圧手段
としてのゴム様弾性膜、90・・・金属細管。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)液体の流量を所定の値に規制する内径及び長さを
    有する金属細管の周囲に合成樹脂からなる制御部材本体
    が密着して設けられ、前記金属細管の一端側が液体流入
    口に、他端側が液体流出口にそれぞれ連通されたことを
    特徴とする液体流出量制御部材。
  2. (2)長尺の金属細管を所定長さに切断した後、この切
    断した金属細管を一端側が液体流入口に、他端側が液体
    流出口にそれぞれ連通するよう射出成形金型内に配置し
    、この射出成形金型内に合成樹脂を射出して制御部材本
    体を成形することを特徴とする液体流出量制御部材の製
    造方法。
  3. (3)液体流通方向に沿って2つに分割された部分部材
    をそれぞれ合成樹脂により形成し、これらの部分部材の
    合せ面に所定長さの金属細管を配置するとともに、この
    金属細管を挟み付ける方向に2つの部分部材を加圧しな
    がら超音波を印加し、これらの各部分部材と金属細管並
    びに各部分部材同志を互いに密接に接合したことを特徴
    とする液体流出量制御部材の製造方法。
JP2336590A 1990-11-30 1990-11-30 液体流出量制御部材及びその製造方法 Pending JPH04200563A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010247075A (ja) * 2009-04-16 2010-11-04 Seiko Epson Corp 圧力調整弁、液滴吐出装置

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JP2010247075A (ja) * 2009-04-16 2010-11-04 Seiko Epson Corp 圧力調整弁、液滴吐出装置

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