JPH0419Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、ズボンの着用が極めてスツキリとし
た形態とするためのパツト付きベルトに関するも
のであつて、主として肥満体形の者の使用に最適
とするように構成したものである。

（従来の技術） 肥満体形の者がズボンを穿いた場合、胴回り及
び腹部に脂肪が付いているため、ズボンを腰骨部
分で止めることが出来ず、従つて、座つた状態か
ら立ち上がつた時、歩行時、若しくは運動時等
に、ズボンがずり下がつたり、シヤツの裾がズボ
ンから飛び出てしまつたりするようなことを余儀
なくされた。

上記のような問題を解消するための手段とし
て、表面に小突起を無数形成したゴム製のベル
ト、所謂アンダーベルトがある。これは、シヤツ
の上から胴部に巻着し、この上からズボンを着用
することに依り、当該アンダーベルトがシヤツの
飛び出しと、ズボンの滑り落ちを防止するように
構成したものである。

（考案が解決しようとする問題点） 肥満者がズボンを着用した場合、上記した問題
点以外に、腰回り部分にだぶつき等に依る皺が生
じたり、胴部上縁部分が外方に開いてしまい易
く、スツキリとした形態でのズボン着用がなかな
かでき難いと言うような問題が必然生じることを
余儀なくされたが、上記従来品では、このような
問題は解決されないものである。

また、上記のようなアンダーベルトタイプのも
のであると、ズボンの内側に着用するものである
ため、その着用に顕著な繁雑感が伴うことを余儀
なくされた。

本考案はこのような問題点の解消化を図ると同
時に、併せて、前述したズボンのずり下がり、及
び、ズボンからのシヤツの裾の飛び出し、と言う
ような事柄を、同時に解消化されるようにしたこ
とを特徴とするものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、所要長さを具えたベルト主体１の内
面側にしてかつ使用者の胴部の後方から側方部分
に位置する部分に、使用者の胴部の後方から側方
部分に行くにしたがつて次第に幅広にしてかつ丈
高となるようなテーパー状に形成したパツト状内
側膨出部３，３を、左右対称的に膨設したことを
特徴とするパツト付きベルトに係るものである。

そして、本考案は、パツト状内側膨出部３，３
の上縁よりやや下方寄り部分に、当該上縁と平行
する段部を形成することに依り、該パツト状内側
膨出部３，３を丈高の下部膨出部３ａとこれより
丈低の上部膨出部３ｂとで形成するように構成す
る場合もある。

（作用） 本考案は通常のベルトと全く同様にして使用に
供するものである。

そして、第４図に示すような巻着状態に於い
て、パツト状内側膨出部３，３は、使用者の胴部
の側方から後方部分に位置されることとなる。

この状態に於いて、当該パツト状内側膨出部
３，３は着用者の胴部の側方から後方部分に圧着
し、従つて、ズボンのずり下がりと言うようなこ
とを防止すると同時に、シヤツ等の裾部抑止作用
が奏され、当該裾部のズボンからの飛び出しに対
する防止が果たされることとなる。

更に、この状態において、パツト状内側膨出部
３，３は、使用者の腰部分をなめらかな弧状面と
するような整体を成し、これに依り、ズボンの腰
部だぶ付きを無くし、その着用のフイツト性向上
化が図られる。

また、上記パツト状内側膨出部３，３を、丈高
の下部膨出部３ａとこれより丈低の上部膨出部３
ｂとで形成するように構成した場合、下部膨出部
３ａが使用者の胴部を強く圧着して当該部分の整
体的へこまし作用を奏し、この状態において、そ
の上方部分を、丈低の上部膨出部３ｂで抑えるこ
ととなり、従つて、ズボンの上縁部分はしつくり
とした密着性が得られ、当該部分が外方に拡開す
るような不自然な変形が生じることを阻止する。

（実施例） 本考案の実施例を図面について詳細に説明すれ
ば次の通りである。

第１図乃至第４図に於て、１は所要長さを具え
たベルト主体、２は該ベルト主体１の基端部に取
付たバツクルである。

３，３はベルト主体１の内面側にしてかつ使用
者の胴部の後方から側方部分に位置するように左
右対称的に形成したパツト状内側膨出部であつ
て、当該パツト状内側膨出部３，３はゴム材等比
較的腰の強い材料で形成してある。そして、当該
パツト状内側膨出部３，３は、使用者の胴部の後
方から側方部分に行くにしたがつて次第に幅広に
してかつ丈高となるようなテーパー状に形成して
ある。

第５図乃至第７図は本考案の他の実施例を示し
たものである。

すなわち、同実施例は、パツト状内側膨出部
３，３の上縁よりやや下方寄り部分に、当該上縁
と平行する段部を形成することに依り、該パツト
状内側膨出部３，３を丈高の下部膨出部３ａとこ
れより丈低の上部膨出部３ｂとで形成するように
構成したものである。

（考案の効果） 本考案は、請求項１に記載の構成、すなわち、
所要長さを具えたベルト主体１の内面側にしてか
つ使用者の胴部の後方から側方部分に位置する部
分に、使用者の胴部の後方から側方部分に行くに
したがつて次第に幅広にしてかつ丈高となるよう
なテーパー状に形成したパツト状内側膨出部３，
３を、左右対称的に膨設したから、既述したよう
な作用に基づき、ズホンのずり下がり、シヤツの
裾部飛び出しと言うような問題が解消化されるば
かりでなく、肥満体形の者に生じる、だぶつき等
に依るズボンの腰回り部分の皺発生と言うような
問題、並びに、ズボンの胴部上縁部分が外方に開
いてしまうと言うような問題が全く解消化され、
極めて良好なるフイツト性をが得られ、著しくス
ツキリとした形態でのズボン着用が成されること
となる。

従つて、本考案は特に肥満者に対する整体用品
として、その利価値はとみに高いものである。

更に、請求項２に記載のように、上記パツト状
内側膨出部３，３を、丈高の下部膨出部３ａとこ
れより丈低の上部膨出部３ｂとで形成するように
構成することに依り、下部膨出部３ａが使用者の
胴部を強く圧着して当該部分の整体的へこまし作
用を奏し、この状態において、その上方部分を、
丈低の上部膨出部３ｂで抑えることとなるため、
ズボンの上縁部分はしつくりとした密着性が得ら
れ、当該部分が外方に拡開するような不自然な変
形が生じることを阻止する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すものであつて、第
１図背面図、第２図は平面図、第３図は第１図に
於けるＸ−Ｘ線拡大断面図、第４図は本考案の使
用状態を示す説明用平面図、第５図は本考案の他
の実施例を示す背面図、第６図は同上平面図、第
７図は第５図に於けるＹ−Ｙ線拡大端縁図であ
る。 １……ベルト主体、２……バツクル、３，３…
…パツト状内側膨出部、３ａ……下部膨出部、３
ｂ……上部膨出部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 所要長さを具えたベルト主体１の内面側にし
   てかつ使用者の胴部の後方から側方部分に位置
   する部分に、使用者の胴部の後方から側方部分
   に行くにしたがつて次第に幅広にしてかつ丈高
   となるようなテーパー状に形成したパツト状内
   側膨出部３，３を、左右対称的に膨設したこと
   を特徴とするパツト付きベルト。 (2) パツト状内側膨出部３，３の上縁よりやや下
   方寄り部分に、当該上縁と平行する段部を形成
   することに依り、該パツト状内側膨出部３，３
   を丈高の下部膨出部３ａとこれより丈低の上部
   膨出部３ｂとで形成するように構成した請求項
   １記載のパツト付きベルト。