JPH04198890A - 時計 - Google Patents

時計

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JPH04198890A
JPH04198890A JP33262390A JP33262390A JPH04198890A JP H04198890 A JPH04198890 A JP H04198890A JP 33262390 A JP33262390 A JP 33262390A JP 33262390 A JP33262390 A JP 33262390A JP H04198890 A JPH04198890 A JP H04198890A
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JP
Japan
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stator
transparent
hand
film
moving element
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Application number
JP33262390A
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English (en)
Inventor
Shinji Konno
今野 信次
Masayoshi Takada
真好 高田
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、時計に関するものであり、詳しくは、静電フ
ィルムアクチュエータを巧みに応用した斬新的な構造の
時計に関するものである。
〔従来の技術〕
静電フィルムアクチュエータは、絶縁性支持体に帯状電
極を一定間隔で並べた固定子と抵抗体よりなる移動子か
ら成り、当該移動子と当該固定子とが接するように配置
して構成されている。そして、静電気の作用により、移
動子を瞬間的に浮上させて摩擦を防止しながら移動子を
移動させるものである(平成元年度電気学会全国大会講
演予稿集6−191、日経メカニカル1989.5.2
9.112〜113ページ等)。
上記の静電フィルムアクチュエータは、電極やギャップ
の寸法を小さくすることにより力密度を大きくでき、ま
た、小型化しやすいという特徴を有する。
第6図(a)〜(d)は、上記の静電フィルムアクチュ
エータの作動原理を示す側面説明図である。
ここで、(1)は絶縁性支持体、(2)は帯状電極、(
3)は固定子、(4)は絶縁性フィルム、(5)は抵抗
体、(6)は移動子、(7)〜(9)は電線を表す。
先ず、第6図(a)に示すように、電線(7)に正、電
線(8)に負の電圧を加える。これにより、電線(7)
に接続した電極に存する電荷■と電線(8)に接続した
電極に存する電荷■の電位差により、抵抗体(5)に電
流が流れ、移動子(6)の絶縁性フィルム(4)と抵抗
体(5)の境界に帯状電荷■、■が誘起され、平衡状態
となる。
上記の帯状電荷は、第6図(b)の点線で示した鏡像電
荷で置き換えることができる。そして、電荷■、■の極
性は、それぞれ、電極■、■の極性と異なるので、第6
図(b)の状態では固定子(3)と移動子(6)とは吸
引し合う。
次に、第6図(C)に示すように、電線(7)に負、電
線(8)に正、電線(9)に負の電圧を加える。
これにより、電極内の電荷は瞬間に移動するが、抵抗体
(5)に誘起された鏡像電荷は、抵抗値が高いため、直
ぐには移動できない。その結果、固定子(3)と移動子
(6)とは反発し合い、移動子(6)が移動する瞬間だ
け浮上し、固定子(3)と移動子(6)の摩擦が小さく
なる。一方、電線(9)に負の電圧を加えた結果、電荷
■と帯状電荷■との間の力によって移動子(6)は電極
1ピッチ分程移動する。
第6図(d)は、上記の駆動力により、電極1ピ・ソチ
分右方向に移動した結果を示している。
上記の操作を繰り返すことにより、移動子(6)か連続
的に右方向に移動する。左方向に移動させる場合は、第
6図(c)における電線(9)に正の電圧を加えれはよ
い。
従って、静電フィルムアクチュエータは、上記のような
特性を活かし、各種の応用か期待される。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、静電フィルムアクチュエータは、前記の
公知文献においても概念的な記載しか成されておらず、
未だ研究段階にあってその応用例は見ない。
本発明の目的は、静電フィルムアクチュエータを巧みに
応用した斬新的な構造の時計を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の上記の目的は、絶縁性支持体に帯状電極を放射
状に並べた固定子と抵抗体よりなる移動子から成り、移
動子は、固定子の表面に回転可能に支持されて載置され
、且つ、その表面には時計針の表示が施されており、そ
して、帯状電極には、移動子の表面に施された時計針の
有する単位に従って当該移動子を移動させるパターンに
制御された電圧が付与されように成されていることを特
徴とする時計により容易に達成される。
以下、本発明を添付図面に従って詳細に説明するが、そ
れに先立ち、本発明の時計の概要について説明する。
前述の静電フィルムアクチュエータにおいて、固定子に
おける帯状電極の配置を放射状とした場合は、これに回
転可能に支持されて載置された移動子は、前述の原理に
従って回転することになる。
そして、上記の回転速度は、帯状電極に印加される電圧
パターンにより任意に制御でき、また、回転距離は、電
極のピッチによって任意に設定し得る。
本発明の時計は、静電フィルムアクチュエータにおける
移動子の上記回転移動を利用し、移動子の表面に任意の
時計針の表示を施して時計とじたものである。
従って、本発明においては、時計は種々の態様にて構成
することかでき、例えば、以下のような時計を構成する
ことができる。
(a)  移動子の表面に任意の時計針の表示を施し、
移動子が回転することによる時計針の位置にて時間を表
示する時計。そして、時計針としては、秒針、分針、時
針のいずれにしてもよく、時計針の有する単位に従って
移動子の回転速度は決定される。
(b)  上記(a)の時計において、時計針の表示を
施した移動子が載置される固定子に時刻のための適当な
表示を施し、移動子が回転することによる時計針の位置
にて時間を表示する時計。
(C)  上記(b)の時計において、静電フィルムア
クチュエータの2組を互いに非接触に積層し、一方の移
動子に施された時計針を分針とし、他方の移動子に施さ
れた時計針を時針とする時計。
本発明における時計の態様は、趣味的要素を勘案して適
宜選択されるが、(C)の態様の時計の場合は、積層さ
れる2組の静電フィルムアクチュエータの内、少なくと
も、上部に位置する静電フィルムアクチュエータには透
明なものが用いられる。
そして、上記の透明な静電フィルムアクチュエータは、
後述するように、帯状電極、固定子を構成する絶縁性支
持体、移動子を構成する絶縁性フィルムを透明材料にて
形成することにより、容易に製作し得る。
次に、前記(C)の態様を例とし、第1図および第2図
に基づいて本発明の詳細な説明する。
第1図は、本発明の時計の一例の組立状態を示す説明図
、第2図は、同時計の側面説明図である。
前記(C)の態様の時計は、固定子(3)と移動子(6
)より成る静電フィルムアクチュエータの2組を用いて
構成される。そして、固定子(3)及び移動子(6)は
、通常、同一直径の円盤状のものが用いられる。
固定子(3)は、透明な絶縁性支持体(1)に透明な帯
状電極(2)を放射状に並べて透明状態に構成すること
ができる。移動子(6)も、透明な絶縁性フィルム(4
)に抵抗体(5)を設けて透明状態に構成することがで
きる。
一方の移動子(6)には、長針(分針)(10)の表示
が施されており、他方の移動子(6)には、短針(時針
)(11)の表示が施されている。そして、各固定子(
3)には、時計目盛盤とするために、時刻用の適当な表
示(図示せず)が施されている。
また、一方の固定子(3)には、その中心部に円形断面
の突起(12)を設け、他方の固定子(3)及び各移動
子(6)には、その中心部に貫通孔(14)を設けてい
る。そして、固定子(3)の貫通孔は、突起(12)に
緊密嵌合し得る大きさとされ、移動子(6)の貫通孔は
、突起(12)に僅かに遊嵌し得る太きさとされる。
本発明の時計は、突起(12)を設けた固定子(3)を
最下部に位置させ、突起(12)と各貫通孔(14)を
利用することにより、短針(11)の表示が施された移
動子(6)、貫通孔(14)を設けた固定子(3)、長
針(10)の表示が施された移動子(6)を順次積層し
て構成される。
そして、短針(11)の表示が施された移動子(6)と
その上に位置する固定子(3)の間には所定の間隔を設
けるか、または、絶縁性の透明スペーサー(15)を介
在させることにより、上下の各静電フィルムアクチュエ
ータは、一方の固定子に影響されることなく独立制御し
得るようになされている。
本発明の時計の駆動は、上部に位置する長針側の静電フ
ィルムアクチュエータと下部に位置する短針側の静電フ
ィルムアクチュエータとをそれぞれの時計針の有する単
位に従って独立に駆動させることにより行う。
上記の駆動は、各固定子の電極に印加する電圧パターン
を駆動すべき時計針単位に従ったパターンに制御するこ
とにより容易になし得る。この場合、例えば、分針につ
いて言えば、60秒毎に1単位移動させる方法、60秒
間の移動距離を1単位とする方法のいずれであってもよ
い。この場合、第6図に示す作動原理から明らかなよう
に、例えば、常時は、電線(7)に正、電線(8)に負
の電圧を印加して移動子を移動可能状態に保持しておき
、駆動の際に、電線(7)に負、電線(8)に正、電線
(9)に負の電圧を加えることか必要である。
次に、本発明の時計に用いられる静電フィルムアクチュ
エータの詳細について説明する。
本発明において用いられる静電フィルムアクチュエータ
の基本的構成は、帯状電極の配置を放射状とする以外は
、前記した公知のものと同じであり、絶縁性支持体(1
)に帯状電極(2)を一定間隔で並べた固定子(3)と
絶縁性フィルム(4)に抵抗体(5)を設けてなる移動
子(6)から成る。そして、固定子(3)及び移動子(
6)は、前記したように、透明状態に構成することがで
きる。
なお、本発明においては、抵抗体(5)自身がフィルム
状ないしはシート状を呈し得るならば、   。
移動子(6)は、敢えて、透明な絶縁性フィルム(4)
に抵抗体(5)を設けて構成する必要はなく、抵抗体単
独によって構成することもできる。
先ず、本発明において用いられる透明な固定子(3)に
ついて説明する。
上記の固定子は、透明な絶縁性支持体(1)に透明な帯
状電極(2)を放射状に並べて構成される。
透明な絶縁性支持体(1)は、具体的には、透明ガラス
板やポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリ
カーボネート等の公知の透明プラスチックの各フィルム
により構成することができるが、特に、ポリエチレンテ
レフタレートが好ましい。そして、フィルム厚みは、通
常、30〜200μmの範囲とされる。
透明な帯状電極(2)は、透明な導電性材料で構成され
、−船釣には、透明な金属および/または導電性を有す
る透明な金属酸化物で構成される。
上記の金属としては、金、銀、銅、パラジウム、インジ
ウム−錫、亜鉛、アルミニウム等が挙げられるが、特に
、パラジウム又はインジウム−錫が好ましい。また、上
記の金属酸化物としては、酸化インジウム、酸化インジ
ウム−酸化錫、酸化亜鉛、酸化アルミニウム等が挙げら
れるか、特に、酸化インジウム−酸化錫は、高い透明性
を有しており好ましい。
透明な固定子(3)においては、透明な帯状電極(2)
は、透明な絶縁性支持体(1)の表面に並べても、絶縁
性支持体(1)中に埋設してもよい。そして、透明な帯
状電極(2)の間隔は、特に限定されるものではないが
、通常、0.02〜2鵬であり、フィルムアクチュエー
タの発生力、駆動電圧等の駆動性能を向上させるために
は電極間隔の微細化が望ましい。
上記の透明な帯状電極(2)は、次のような過程を経て
形成される。
先ず、第5図(a)に示すように、透明な絶縁性支持体
(1)の表面に上記の透明な導電性材料の薄膜(20)
を積層する。薄膜(20)の積層は、例えば、スパッタ
リング法、真空蒸着法により行うことができる。
スパッタリング法は、カソード電極側に導電性材料より
成るターゲツト材を設置し、10−3〜1O−2Tor
r程度に減圧したアルゴンなどの不活性ガス雰囲気中に
おいて、アノード側に100〜500Vの電圧を印加す
ることにより、ターゲツト材からの表面から飛び出した
電子によりイオン化したアルゴンをターゲツト材に衝突
させ、ターゲツト材の構成原子や分子を叩き出して透明
な絶縁性支持体(1)の表面に薄膜(20)を積層する
方法である。
本発明においては、上記のターゲツト材として、特に、
酸化インジウムと酸化錫の比率が90:lO〜95:5
(重量比)のものが好適に使用される。
なお、上記のスパッタリング法においては、必要に応じ
て、不活性ガス雰囲気中に微量の酸素を存在させること
もできる。
真空蒸着法は、高真空中において、導電性材料を加熱蒸
発させ、この蒸発粒子を透明な絶縁性支持体(1)の表
面に沈着させて薄膜(20)を積層する方法である。そ
して、加熱方式によって、抵抗加熱法、アーク蒸着法、
レーサー加熱法、高周波加熱法、電子ビーム加熱法など
があるが、本発明においては、いずれの方式をも採用し
得る。
上記の各方法により、透明な絶縁性支持体(1)の表面
に形成される透明な導電性材料の薄膜(20)の厚さは
、これをパターン化することにて形成される透明な帯状
電極(2)の抵抗値と相関があり、従って、当該抵抗値
との関係にて適宜選択されるが、通常は、50〜200
0人の範囲から選択するのが好ましい。
次いで、第5図(b)〜(d)に示す工程に従い、薄膜
(20)の表面にレジストを塗布し、露光および現像を
行い、パターンを形成する。
第5図(b)に示すフォトレジスト層(30)の形成は
、バーコーター法、スピンコーター法、ロールコータ−
法などによって行われる。中でも、ロールコータ−法は
、連続的塗布が可能であるので長尺ものの場合には好適
な方法である。
レジストとしては、フォトレジストの他、スクリーン印
刷用レジストを使用することもできるが、パターン精度
の観点から、フォトレジストが好ましい。更に、フォト
レジストとしては、露光部分が除去されるポジ型と非露
光部分が除去されるネガ型のいずれであってもよいが、
現像工程において膨潤の少ないポジ型が好ましい。そし
て、ポジ型レジストとしては、−船釣には、フェノール
−ノボラック樹脂や、その他の、ポリビニルアルコール
、セルロースなどのヒドロキシル基を有する各種の樹脂
に感光剤としてキノンジアジド系の化合物を配合したレ
ジスト組成物が使用される。
第5図(c)は、露光および現像を行った状態を示した
ものであるが、各処理は、次のように行われる。
露光は、フォトレジスト層(30)の上にフォトマスク
(40)を配置して紫外線(50)をその上から照射し
て行う。また、上記の他、フォトマスクの図形を投影す
ることにより行うこともできる。
現像は、適宜の現像液で処理することにより行われ、こ
れにより、フォトレジスト層(30)の可溶部が除去さ
れ不溶部はパターンとして残される。
次いで、第5図(d)に示すように、上記のレジストパ
ターンを利用して、適宜のエツチング溶液で処理して薄
膜(20)のエツチングを行う。
第4図(e)は、その後、レジストパターンを適宜の剥
離溶液で処理して除去し、薄膜(20)より、透明な帯
状電極(2)を形成した状態を示したものである。
また、第5図(f)は、透明な帯状電極(2)の表面に
、透明絶縁ペーストの塗布膜より成る保護層(60)を
設けたものである。保護層(60)の形成は、市販の透
明絶縁ペーストを用い、前記のレジスト層の形成と同様
の各種塗布方法を採用して行われ、その厚さは、通常、
5〜100μmの範囲とされるが、最適厚さは、帯状電
極(2)の間隔、絶縁性支持体(1)の厚さ等を考慮し
て決定される。
なお、上記の現像液、エツチング溶液および剥離溶液と
しては、透明な絶縁性支持体(1)を構成するプラスチ
ックや透明な帯状電極(2)を構成する導電性材料に変
形や腐食の影響を与えることのないものが適宜選択して
使用される。
本発明においては、以上の電極形成過程を経て第3図に
示すような透明な帯状電極(2)の放射状パターンを透
明な絶縁支持体(1)の表面に形成する。
なお、第3図はにおいては、帯状電極(2)の放射状パ
ターンは、便宜上、部分的にしか描いていない。
次に、上記の透明な帯状電極(2)の結線方法について
説明する。
先ず、第3図に示すように、透明な絶縁支持体(1)の
表面に、外側に突出した各透明な帯状電極(2)と接し
て電線(8)を形成する。電線(8)は、帯状の集合電
線として形成される。
なお、第3図において、電線(7)の集合リングの先端
部に設けた円形のランドは、後述する電線(7)とスル
ーホールにより連結するためのものであり、また、透明
な帯状電極(2)の内側先端部に設けた円形のランドは
、後述する電線(9)とスルーホールにより連結するた
めのものである。
次に、第4図に示すように、透明な絶縁支持体(1)の
裏面に、上記の各ランドと対応させて電線(7)、(9
)を集合電線として形成し、該当する前記ラントと接続
させる。
なお、上記の集合電線やランドは、例えば、銀ペースト
による印刷法で形成することもできるが、透明な帯状電
極(2)と合わせて前記の方法によって透明状態に形成
するのがよい。
次に、本発明において用いられる透明な移動子(6)に
ついて説明する。
上記の移動子は、抵抗体よりなり、前述のように、抵抗
体単独によって構成することもできるが、好ましくは、
透明な絶縁性フィルム(4)に抵抗体(5)を設けて構
成される。
透明な絶縁性フィルム(4)としては、具体的には、透
明な固定子(3)を構成するのに用いたのと同様のフィ
ルムが挙げられるが、密度、曲げ弾性率、耐皺性等の点
からポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
上記の透明な絶縁性フィルム(4)の厚さは、通常5〜
200μmであり、好ましくは、透明な絶縁性支持体(
1)に並べた透明な帯状電極(2)のピッチをPとし、
透明な帯状電極表面(2)と透明な絶縁性フィルム(4
)と抵抗体層(5)との境界面との距離をGとした場合
、0.15<G/P < 0.4の関係を満足する範囲
とされる。
透明な移動子(6)は、透明な絶縁性フィルム(4)の
少なくとも一方の面に抵抗体層(5)を設けたものであ
る。そして、抵抗体層(5)は、例えば、帯電防止効果
の弱い帯電防止剤のスプレー塗布等の方法により設けら
れる。そして、抵抗体層は、表面固有抵抗が1012〜
1015Ω/口にする必要がある。
本発明においては、帯状電極の配置を放射状とした静電
フィルムアクチュエータを応用することにより、各種の
時計を構成することかできる。
そして、目的とする時計によっては、前述の透明な静電
フィルムアクチュエータを用いる必要がある。一方、静
電フィルムアクチュエータに透明性が要求されない場合
は、絶縁支持体(1)の表面に形成される放射状帯状電
極(2)は、例えは、銀ペーストによる印刷法で形成す
れば足りる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により更に詳しく説明するが、本
発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定さ
れるものでない。
(a)透明な固定子の作製 直径15cm、厚さ125μmの円盤状ポリエチレンテ
レフタレートフィルムを2枚準備し、次の要領に従い、
放射状の帯状透明電極などを形成した。
先ず、スパッタリング法により、フィルムの表面および
裏面に厚さ250人の酸化インジウム−酸化錫(ITO
)の透明導電層(表面固有抵抗300Ω/口)形成した
次いで、上記の透明導電層の各面にポジ型フォトレジス
ト(三菱化成(株制、商品名、MCPR−2000)を
スピンコーターで塗布した後、900Cで30分間プリ
ベータを行い、厚さ1.2μmのレジスト膜を形成した
次いで、フィルムの表面について、第3図に示すような
放射状パターンであって、固定子の外周部おいて、帯状
電極の幅が0.4 mm、電極ピッチが0、8 mm、
固定子の内周部において、電極ピッチか0.1mmとな
るように設計されたパターンマスクを用いて上記のレジ
スト膜を露光した。
一方、フィルムの裏面について、第3図に示すうな集合
電線のパターンマスクを用いて上記のレジスト膜を露光
した。
次いで、25℃の2.38重量%テトラメチルアンモニ
ウムハイドロオキサイド水溶液で1分間現像を行い、露
光部分を除去した後、水洗処理し、120℃で30分間
ポストベークを行った。
次いで、上記のフィルムを40°Cの10重量%の塩酸
に60秒浸漬し、エツチングを行った後、水洗処理した
。その後、2重量%水酸化カリウム水溶液に60°C3
0秒間浸漬することにより、残存レジストを完全に剥離
した。
得られた酸化インジウム−酸化錫のフィルム表面のパタ
ーンは、第3図に示すようなパターンであり、当初の設
計通り、固定子の外周部において、帯状電極の幅が0.
4凱、電極ピッチか0.8 mm、固定子の内周部にお
いて、電極ピッチか0.1mmであった。また、フィル
ム表面のパターンは、当初の設計通り、第4図に示すよ
うなパターンであった。
次いで、フィルム表面の各ランドとフィルム裏面の対応
する電線(7)、(9)とのを接続を行った。
(b)移動子の作製 直径10cm、厚さ75μmの円盤状ポリエチレンテレ
フタレートフィルムを2枚準備し、各フィルムの片面に
帯電防止効果の弱い帯電防止剤をスプレー塗布して抵抗
体層を形成し移動子とした。
なお、抵抗体層の表面固有抵抗は、いずれも、2XIO
”Ω/口であった。
(c)時計の作製 上記の(a)にて作製した2枚の透明な固定子の表面(
電極パターン形成側)に1〜12の数字を施して時計目
盛盤とした。
上記(b)にて作製した2枚の透明な移動子の表面に適
当長さの短針と長針をそれぞれ施した。
上記の透明な固定子の1枚の表面の中心部に、直径8 
mm、厚さ4Mの円盤状透明アクリル樹脂板を透明な接
着剤で固定して突起を形成した。
一方、他の1枚の透明な固定子の中心部に直径8 mm
の貫通孔を設け、また、上記の2枚の透明な移動子の中
心部に直径12mmの貫通孔を設けた。
突起を設けた透明な固定子を透明接着剤により透明窓ガ
ラスの表面に貼合し、その表面の突起に貫通孔を挿入さ
せることにより、短針の表示を施した透明な移動子、透
明な固定子、長針の表示を施した透明な移動子を当該順
序で積層した。
上下の固定子の間には、外径15cm、内径14゜5 
cm、厚さ3mmの透明アクリル製リング状スペーサー
を介在させ、該スペーサーにより、短針の表示を施した
透明な移動子とその上に位置する透明な固定子との間を
独立させ、他は密着するように積層した。
最下部に位置する透明な固定子の帯状電極と他の透明な
固定子の帯状電極に、次の要領にて、±700Vの電圧
を印加し、第5図(a)〜(d)に示す要領で駆動した
すなわち、短針側の静電フィルムアクチュエータには、
移動子が60秒間に6°回転駆動するように制御された
パターンの電圧を印加し、長針側の静電フィルムアクチ
ュエータには、移動子が120秒間に1°回転駆動する
ように制御されたパターンの電圧を印加した。
上記の駆動結果、短針側および長針側の各移動子がそれ
ぞれの有する単位に従って回転することが確認された。
〔発明の効果〕
以上説明した本発明によれば、静電フィルムアクチュエ
ータを巧みに応用した斬新的な構造の時計が提供される
。そして、本発明の時計は、静電フィルムアクチュエー
タを応用したことにより、従来の時計とは全く異なる構
造を有し、その結果、次のような特徴を有する。
(a)  全体をフィルムで構成することか可能であり
、従って、移動子の回転移動を損なわない限り、曲面上
に貼り付けて駆動させることかできる。
(b)  全体を透明にすることか可能であり、従って
、窓カラスに貼り付けて双方向から透視し得る時計を構
成することができる。
(C)  従来の時計に比較し、部品数か少なく、薄型
かつ軽量であり、しかも、製作費が安価である。
(d)  如何なる大型の時計も容易に製作することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の時計の一例の組立状態を示す説明図
、第2図は、同時計の側面説明図である。 第3および第4図は、本発明の静電フィルムアクチュエ
ータに用いられる透明な固定子の一例を示す説明図であ
り、第3図は部分平面図、第4図は全体底面図である。 第5図(a)〜(e)は、帯状電極の形成過程の一例を
示す説明図である。 第6図(a)〜(d)は、静電フィルムアクチュエータ
の作動原理を示す側面説明図であある。 図中、(1)は絶縁性支持体、(2)帯状電極、(3)
は固定子、(4)は絶縁性フィルム、(5)は抵抗体層
、(6)は移動子、(7)〜(9)は電線を表す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)絶縁性支持体に帯状電極を放射状に並べた固定子
    と抵抗体よりなる移動子から成り、移動子は、固定子の
    表面に回転可能に支持されて載置され、且っ、その表面
    には時計針の表示が施されており、そして、帯状電極に
    は、移動子の表面に施された時計針の有する単位に従っ
    て当該移動子を移動させるパターンに制御された電圧が
    付与されように成されていることを特徴とする時計。
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