JPH04197512A - ハースロール駆動制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、連続熱処理炉内に配設され、かつストリップ
が巻き掛けられた複数のノ１−スロールを、それぞれラ
イン速度基準に従って制御する・〜−スロール駆動制御
装置に関する。

（従来の技術） 第２図はこの種の従来のハースロール駆動制御装置の構
成を示すブロック図である。同図において、ストリップ
１を搬送するためのハースロール２は上下２列に配列さ
れ、これにストリップ１か順に巻き掛けられている。こ
れらのハースロール２をライン速度基準に合わせて駆動
することにより、ストリップ１は矢印方向に搬送される
。ここで、ハースロール２はそれぞれ電動機３によって
個別に駆動される。

このように、ハースロール２を電動機３で駆動するシス
テムでは、電動機およびロールの摩擦等による機械的損
失分（以下、メカロスと言う）があり、これを補償する
制御をしなければならない。

そこで、電動機の速度に換算したライン速度基準Ｎ＊を
ライン速度基準設定器４から出力せしめ、このライン速
度基準Ｎ本に従ってドライブ装置５が電動機３を速度制
御すると共に、電動機速度に対応したメカロス分Ｎ　を
発生するメカロス補償■ 器６を設け、このメカロス分Ｎ　によってライン■ 速度基準Ｎ＊を補正し、ドライブ装ｒＩＬ５は補正され
た速度基準Ｎ”＋Ｎ　　に従−で電動［３を制御する構
成を採用していた。

この場合、他のハースロール２も、これと同様の速度制
御系を備えているが、説明の簡単化のために、一つのハ
ースロール２についてのみ詳細に示し、これ以外は同様
な要素かあることを一点鎖線で示し、他を省略している
。

（発明が解決しようとする課題） 連続処理炉内にあっては、ハースロール２の個数に応じ
た回数たけストリップ１か曲げ作用を受ける。このよう
にストリップ１が曲げ作用を受けるとき、その曲げモー
メントに対応する分たけハースロール２に余分のトルク
を与える必要となる。

このトルクは電動機３から見ればメカロスと同様なＪｘ
失と見做される。二の損失をベンデインクロスとしたと
き、各速度制御系にこのベンゾ、イングロスか発生し、
その分たけロールの速度か小さくなる。もちろん、スト
リップ１の板厚か小さいとき１こは、このベンディング
ロスを無視する二とかできるか、板呻の異なるストリッ
プを溶接して連続的に熱処理する最近の処理法ではこの
ベンディングロスがかなり大きくなることかある。

二のため、ストリップ１の張力がハースロール２を通過
する毎に増大し、結果として入側の張力と出側の張力と
が大きく相違してストリップ１に悪影響を及ぼす恐れが
あった。

この発明は上記の問題点を解決するためになされたもの
で、ベンディングロスに伴うストリップの張力増大を抑
える二とのできる・・−スクール駆動制御装置を得るこ
とを目的とする。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） この発明は、連続熱処理炉内に配設され、かつストリッ
プか巻き掛けられた腹数のハースロールを、それぞれラ
イン速度基準に従って制御するハースロール駆動制御装
置において、前記ハースロールに接触しているストリッ
プの板幅、板厚および降伏応力を設定するストリ・ンブ
データ設定手段と、このストリップデータ設定手段の設
定値に基づき、前記ストリップのベンディングロスを演
算し、このベンディングロス分たけ前記ライン速度基準
を補正するベンディングロス補償手段とを偏えたことを
特徴としている。

（作　用） この発明においては、ハースロールに接触しているベン
ディングロスを演算し、各ハースロールの速度基準をベ
ンディングロスに応じて補正しているので、ハースロー
ルを通過する毎に発生していたストリップ張力の増大を
抑えることかできる。

（実施例う 第１図はこの発明の一実施例の構成を水すブロック図で
あり、図中、第２図と同一の符号を付したものはそれぞ
れ同一の要素を示す。ここでは、種類の異なるものを順
に溶接したストリップ１に対する板幅す、板厚ｔおよび
降伏応力σを設定し、二のストリップ１のトラッキング
１こより、それぞれハースロール２に接触中のストリッ
プデータを出力するストリップデータ設定器７と、これ
らの設定値に基いてベンディングロスτＢＥＮＤを演算
すると共に、このベンディングロスτＢＥＮＤに対応す
る速度基準補正分ΔＮをライン速度基４Ｎ＊に上乗せす
るベンディングロス補償器８とを付加した構成になって
いる。

上記のように構成された本実施例の動作を以下に説明す
る。

ストリップデータ設定器７にはストリップ］に対する板
幅ｂ［■］、板厚ｔ　　［Ｉａｍ］および降伏応力σ［
Ｋｇ／＋ａａ＋２］が設定され、制御対象のハースロー
ル２に該当する部分が接触すると、これらの設定値がベ
ンディングロス補償器８に与えられる。

ベンディングロス補償器８は次式によりベンディングロ
スτＢＥＮＤを演算する。

τＢＥＮＤ＝　ｋ”″・σ・ｂ　　［Ｋｇ−ｍ］・・・
　（１）たたし に、定数 である。

続いて、ベンディングロス補償器８は二のベンディング
ロスτＢＥＮＤに対応する電動機３の負荷トルクＴＢＥ
ＮＤを次式によって演算する。

Ｔ　　　−τ　　　　・　（Ｄ／２）　　・　（１／ｉ
）　　　［Ｋｇ１コ　　・・・（２）ＢＥＮＤ　　　Ｂ
ＩＥＮＤ ただし Ｄ：ハースロールの直径［ｍ］ ｌ：ギヤー比 である。

ここで、ドライブ装置５は負荷トルクが増大するほど速
度を下げ、定格トルクのときに定格速度になるような特
性に従って電動機３を速度制御し、これによって電動機
３の過負荷を防止している。

この特性はドルーピングと呼ばれ、負荷トルクＯ［％］
と１００［％コとの速度差はドルーピング率ａ［％］と
呼ばれている。

ベンディングロス補償器８は、このドルーピング率α　
［％］を用い、次式により速度基準補正骨ΔＮを演算し
てライン速度基準設定器４の速度基準Ｎ本に上乗せする
。

ΔＮ　−（Ｔ　ＢＥＮＤ／　Ｔ　ｎ）　　・α　［％］
　　・・・（３）ただし Ｔ　：電動機の定格トルク［Ｋｇ−ｍコである。

これによって、ハースロール２毎にベンディングロスが
補償され、従来装置で問題となっていたハースロール毎
に発生するストリップ張力の増大が抑えられ、連続熱処
理炉の入側の張力と出側の張力とを等しくすることがで
きる。

なお、上記実施例では、１台の電動機を１台のドライブ
装置で駆動したが、本発明はこれに適用を限定されるも
のではなく、複数台の電動機を１台のドライブ装置で駆
動するものにも適用可能であることは言うまでもない。

なおまた、上記実施例では、それぞれ独立したメカロス
補償器６、ストリップデータ設定器７およびベンディン
グロス補償器８を設けたが、これらの機能を１台のマイ
クロコンピュータに持たせるようにしてもよい。

〔発明の効果〕

以上の説明により明らかなようにこの発明によれば、連
続熱処理炉内の各ハースロール毎のベンディングロスに
よるストリップ張力増大分を抑制することができ、これ
によってストリップ張力か均一化され安定した操業がで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の構成を示すブロック図、
第２図は従来のハースロール駆動制御装置の構成を示す
ブロック図である。 ２・・・ハースロール、３・・・電動機、４・・・ライ
ン速度基準設定器、５・・・ドライブ装置、６・・・メ
カロス補償器、７・・・ストリップデータ設定器、８・
・・ベンディングロス補償器。 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 連続熱処理炉内に配設され、かつストリップが巻き掛け
   られた複数のハースロールを、それぞれライン速度基準
   に従って制御するハースロール駆動制御装置において、
   前記ハースロールに接触しているストリップの板幅、板
   厚および降伏応力を設定するストリップデータ設定手段
   と、このストリップデータ設定手段の設定値に基づき、
   前記ストリップのベンディングロスを演算し、このベン
   ディングロス分だけ前記ライン速度基準を補正するベン
   ディングロス補償手段とをそな備えたことを特徴とする
   ハースロール駆動制御装置。