JPH04193742A - 多孔質結晶化ガラスの製造方法 - Google Patents

多孔質結晶化ガラスの製造方法

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JPH04193742A
JPH04193742A JP2327475A JP32747590A JPH04193742A JP H04193742 A JPH04193742 A JP H04193742A JP 2327475 A JP2327475 A JP 2327475A JP 32747590 A JP32747590 A JP 32747590A JP H04193742 A JPH04193742 A JP H04193742A
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JP
Japan
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glass
glass powder
crystallized glass
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dimensional network
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Application number
JP2327475A
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English (en)
Inventor
Shiyunsuke Komatsudani
俊介 小松谷
Takehiro Shibuya
武宏 渋谷
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Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、多孔質結晶化ガラスの製造方法に関し、より
詳しくは骨の欠損部を補填するために使用される多孔質
結晶化ガラスの製造方法に関するものである。
[従来の技術] 従来、欠損した骨の補填には、患者本人の正常部位から
採取した海綿状の自家骨、いわゆる海綿骨が用いられて
いたが、この方法では、損傷箇所以外の骨組織を切除す
るため患者の苦痛が大きいこと、またその手術を行うに
あたって多大な労力を要すること、自家骨の採取量に限
界があること等の問題を有している。
このような事情から、人工的に海綿骨様の補填材を作製
することが試みられている。その代表的例として、水酸
化アパタイト等の多孔質セラミックスが提案されている
。水酸化アパタイトは生体親和性がよ<、シかも高い生
体活性を有し、欠損箇所へ補填後、気孔内部に新生骨が
増生、侵入し、生体組織と一体化しやすい補填材である
。しかしこの補填材は、材料自身の機械的強度が十分で
ないことからその使用部位が著しく制限されるという欠
点を有する。
そこで、機械的強度の高い捕fJi jAとして、アパ
タイト(Ca+o(PO4)60 ) 、ウオラストナ
イト(CaO・5iO2)等の結晶を析出した多孔質結
晶化ガラスが持公平2−492BQ号において開示され
ている。
[発明が解決しようとする問題点] 」二記特公平2−49260号に開示の多孔質結晶化ガ
ラスは、ガラス粉末と可燃性物質粒子を均一に混合して
成形した後、加熱して可燃性物質粒子を燃焼除去すると
ともに、ガラス粉末を焼結、結晶化させることにより作
製される。
しかしながら、このような方法で作製される多孔質結晶
化ガラスは、骨欠損部に補填しても気孔内部への体液の
流通性が悪いために新生骨が増生、侵入しにくく、生体
組織上一体化するのに長時間を要するという問題を有し
ている。
本発明の目的は、機械的強度が高<、シかも生体組織と
短時間に一体化する多孔質結晶化カラスの製造方法を提
供することである。
[問題点を解決するための手段] 本発明者等は種々の研究を行った結果、新生骨の増生、
侵入を容易にするためには、相別自身に生体親和性や生
体活性があることの他に、海綿骨と同様の構造、即ち、
三次元的に連続した外部連通孔を有する三次元網状構造
でなければならないことを見いだし、本発明を提案する
に至った。
即ち、本発明の多孔質結晶化ガラスの製造方法は、重惜
百分率で、5iO922〜50%、P2O58〜30%
、CaO20〜53%、llIgo 1〜16%、F2
0.1〜2%、A12030〜9%、B2030〜5%
の組成を有するガラス粉末を水、バインターと混合して
スラリーにし、該スラリーを三次元網状構造を有する何
機質多孔体に含浸させ、乾燥させた後、熱処理すること
によって該有機質多孔体及びバインダーを燃焼除去する
とともに、該ガラス粉末を焼結し、結晶化させることを
特徴とする。
[作用] 本発明の多孔質結晶化ガラスの製造方法によれば、体液
が流通しやすい三次元網状構造を有する多孔体が形成さ
れる。また、生体親和性を有するアパタイトと、機械的
強度が高く、生体活性を有するウオラストナイトや機械
的強度の高いジオプサイド(CaO−MgC12SiO
2)が析出するため、得られる多孔質結晶化ガラスはこ
れらの特性に優れている。
以下に、本発明において使用するガラス粉末の組成を上
記のように限定した理由を述べる。
5iO9はウオラストナイトやジオプサイドの構成成分
であり、その含有量は22〜50%である。5in2が
22%より少ないとこれらの結晶が少量しか析出せず、
結晶化ガラスの機械的強度が不十分となり、50%より
多いとガラス融液の粘度が高くなってガラスの溶融が困
難になるとともに、アパタイト結晶の析出量が少なくな
る。
P2O5はアパタイトの構成成分てあり、その含有量は
8〜30%である。P2O5が8%より少ないと失透性
が晶くなってガラスの溶融が困難になるとともに、アパ
タイトが少量しか析出しなくなる。また30%より多い
とウオラストナイトやジオプサイドの析出量が少なくな
る。
CaOはアパタイト、ウオラストナイト及びジオプサイ
ドの構成成分であり、その含有量は20〜53%である
。CaOが20%より少ないとこれらの結晶が少量しか
析出せず、53%より多いと融液がガラスになり難い。
MgOはジオプサイドの構成成分てあり、その含有量は
 1〜16%である。MgOカ月%より少ないと融液が
ガラスになり難<、16%より多いとアパタイトやウオ
ラストナイトが少量しか析出しなくなる。
F2は核形成成分であり、その含有量は0.1〜2%で
ある。F2が01%より少ないと核形成が不十分であり
、2%より多いと結晶化速度が速くなって焼結性が悪く
なる。
Al2O3の含有量は0〜9%である。Al2O3か9
%より多いと生体親和性が悪くなる。
B2O3の含有量は0〜5%である。B2O3が5%よ
り多いと生体組織との一体化に長時間を要する。
なお、本発明において使用するガラス粉末は」−記成分
の他に、Li201Na20、F20 、SrO、Ti
O2、ZrO2、Nb2O5、Ta205の群から選ば
れる1種又は2種以上を含量で10%以下含有すること
ができる。
次に、本発明の多孔質結晶化ガラスの製造方法を説明す
る。
まず、上記組成よりなるガラス粉末を水、バインダーと
混合してスラリーにする。バインダーとしては種々のも
のが使用できるが、特にポリビニルアルコール(PVA
)が好ましい。また水及びバインダーの混合量は、ガラ
ス粉末100重量%に対して、各々20〜100%、0
.5〜4%が好ましい。次に、スラリーを三次元網状構
造を有する有機質多孔体(例えばウレタンフオーム)に
含浸させ、乾燥させる。その後、これらを加熱して有機
質多孔体及びバインダーを燃焼除去するとともに、ガラ
ス粉末を焼結し、結晶化させることにより、三次元網状
構造を有する多孔質結晶化ガラスを得ることができる。
なお、得られる結晶化ガラスの平均孔径及び気孔率は、
使用する有機質多孔体を適宜選択することにより、また
含浸させるスラリーの量を調整することにより所望の値
を得ることが可能であるが、以下の理由から平均孔径は
20〜2000μm1気孔率は66〜95体積%が好ま
しい。即ち、平均孔径が20μmより小さいと新生骨が
侵入できず、2000μmより大きいと十分な機械的強
度が得られない。気孔率が66%より小さいと十分な量
の新生骨が侵入せず、また独立気孔を含みやすくなる。
一方、気孔率が95%より大きいと多孔体の骨格構造が
崩れやすくなり、十分な機械的強度が得られない。
[実施例] 以下、本発明の多孔質結晶化ガラスの製造方法を実施例
及び比較例に基づいて説明する。
(実施例) 下表は本発明の実施例(試料No、 1〜5)を示すも
のである。
以  下  余  白 試料Nα1〜5は次のようにして調製した。表中の組成
になるようにガラス原料を調合し、白金坩堝にいれて1
400〜I G 00 ’Cで3時間溶融し、ロール成
形した後、ボールミルにて粉砕し、2ooメツシユの篩
で分級した。このカラス粉末1oo重H%ニ対して、水
60%、PVA3%を混合してスラリーとし、ウレタン
フオームに含浸して乾燥させた後、1時間に30〜30
0°C/分の割合で昇温し、1000〜1200°Cで
焼成することにより三次元網状構造を有する試料を得た
表から明らかなように、各試料は平均孔径が150〜4
00μm、気孔率が68〜80%であった。またX線回
折により析出結晶を求めたところ、試料No、 1がア
パタイトとウオラストナイトを析出しており、試料No
、 2〜5はさらにジオプサイドを析出していた。
次に各試料をIOX IOX 10mmの大きさに切断
し、オートグラフにより圧縮強度を測定したところ、表
に示すように100〜140kg / cm”の値を示
した。また、犬の大腿骨に人為的に骨欠損部(4φX 
10mm)を形成し、各試料を充填して術後の経過を観
察したところ、2週間後、すべての試料において気孔内
部に新生骨の形成が認められた。
(比較例1) 湿式法により合成した水酸化アパタイトを乾燥させ、8
00℃で仮焼した後、粉砕し、200メツシユの篩で分
級した。次に、この水酸化アパタイト粉末100重量%
に対して、水60%、P’VA3%を混合してスラリー
とし、ウレタンフオームに含浸させ、乾燥させた後、1
時間に30°Cの割合で昇温し、1200’Cで焼成し
た。このようにして得られた試料は三次元網状構造を有
し、平均孔径が200μm1気孔率が70%であった。
この試料の圧縮強度及び新生骨の形成速度を実施例と同
様にして測定したところ、圧縮強度は20kg/cm”
であり、3週間後、気孔内部に新生骨の形成が認められ
た。
(比較例2) 表の試料Nα1の組成を存するガラスを粉砕して200
メツシユの篩で分級した後、粒径200μmのポリメチ
ルメタクリレート(PMMA)のビーズに少量のパラフ
ィンを加えたものを、ガラス粉末に対して60重量%加
えて加熱混合し、ビーズ表面をガラス粉末で薄(被覆し
た。次いで、これを金型に入れ、600kg/cm2の
圧力を加えて成形し、1時間に30℃の割合で昇温し、
1200℃で焼成して試料を得た。このようにして得ら
れた試料は、独立した球状の気孔や、球状の気孔が球の
接点で連結したような連続気孔を有する多孔体であり、
三次元網状構造を有するものではなかった。また平均孔
径200μm1気孔率70%であり、アパタイト及びウ
オラストナイトを析出していた。
この試料の圧縮強度及び新生骨の形成速度を実施例と同
様の方法で測定したところ、圧縮強度は110kg/c
m2と高かったものの、3週間を経過しても気孔内部に
は新生骨の形成がほとんど認められなかった。
[効果] 以上説明したように、本発明の多孔質結晶化ガラスの製
造方法によれば、機械的強度が高く、シかも新生骨が増
生、侵入しやすい三次元網状構造を有する多孔質結晶化
ガラスを作製することが可能である。
特許出願人 日本電気硝子株式会社 代表者  岸1)清作

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量百分率で、SiO_222〜50%、P_2
    O_58〜30%、CaO20〜53%、MgO1〜1
    6%、F_20.1〜2%、Al_2O_30〜9%、
    B_2O_30〜5%の組成を有するガラス粉末を、水
    、バインダーと混合してスラリーにし、該スラリーを三
    次元網状構造を有する有機質多孔体に含浸させ、乾燥さ
    せた後、熱処理することによって該有機質多孔体及びバ
    インダーを燃焼除去するとともに、該ガラス粉末を焼結
    、結晶化させることを特徴とする多孔質結晶化ガラスの
    製造方法。
JP2327475A 1990-11-27 1990-11-27 多孔質結晶化ガラスの製造方法 Pending JPH04193742A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8101268B2 (en) 2003-08-12 2012-01-24 University Of Bath Bone substitute material
CN113233779A (zh) * 2021-05-28 2021-08-10 苏州大学 微晶玻璃复合材料及其制备方法

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US8101268B2 (en) 2003-08-12 2012-01-24 University Of Bath Bone substitute material
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