JPH0419184B2 - - Google Patents
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- JPH0419184B2 JPH0419184B2 JP60038296A JP3829685A JPH0419184B2 JP H0419184 B2 JPH0419184 B2 JP H0419184B2 JP 60038296 A JP60038296 A JP 60038296A JP 3829685 A JP3829685 A JP 3829685A JP H0419184 B2 JPH0419184 B2 JP H0419184B2
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Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
この発明は、ホツトプレス用型材やブレーキ用
摺動材などとして好適に使用される炭化ケイ素と
グラフアイトとの新規な複合体の製造方法に関す
るものである。
摺動材などとして好適に使用される炭化ケイ素と
グラフアイトとの新規な複合体の製造方法に関す
るものである。
従来の技術
グラフアイトは高温強度がすぐれているため、
高温構造材料として使用されているが、脆性とい
う欠点のため、利用分野が制限されるのを免れな
い。
高温構造材料として使用されているが、脆性とい
う欠点のため、利用分野が制限されるのを免れな
い。
他方において、各種材料の物性の欠陥を補うた
め、繊維を複合させて強化することが行われてい
る。
め、繊維を複合させて強化することが行われてい
る。
例えば、プラスチツクについては炭素繊維やガ
ラス繊維との複合体、金属についてはボロン繊維
との複合体、セラミツクスについては炭化ケイ素
ウイスカーとの複合体などがこれまで提案されて
いる。
ラス繊維との複合体、金属についてはボロン繊維
との複合体、セラミツクスについては炭化ケイ素
ウイスカーとの複合体などがこれまで提案されて
いる。
しかしながら、グラフアイトの強化について
は、グラフアイト化する際の高温に耐え、かつグ
ラフアイトに対し良好な親和性を示す繊維材料を
得るのが困難なため、同質の炭化繊維強化複合体
以外にまだ十分に強化の目的を達成しうるものは
知られていない。
は、グラフアイト化する際の高温に耐え、かつグ
ラフアイトに対し良好な親和性を示す繊維材料を
得るのが困難なため、同質の炭化繊維強化複合体
以外にまだ十分に強化の目的を達成しうるものは
知られていない。
発明が解決しようとする問題点
前記したように、グラフアイトは脆性という本
質的な欠点を有しているため、いつたん亀裂が発
生すると、それが全体にわたつて伝播し、遂には
破壊する。これはグラフアイトの表面エネルギー
が小さいことが原因となつているので、適当な繊
維材料と複合化して表面エネルギーを大きくする
ことにより解決することができるが、これにはグ
ラフアイトとの親和性を有し、かつ熱による内部
歪の小さい繊維材料を用いるのが必要になる。
質的な欠点を有しているため、いつたん亀裂が発
生すると、それが全体にわたつて伝播し、遂には
破壊する。これはグラフアイトの表面エネルギー
が小さいことが原因となつているので、適当な繊
維材料と複合化して表面エネルギーを大きくする
ことにより解決することができるが、これにはグ
ラフアイトとの親和性を有し、かつ熱による内部
歪の小さい繊維材料を用いるのが必要になる。
この発明は、これらの要求を満たした新規なグ
ラフアイト複合体を得ることを目的としてなされ
たものである。
ラフアイト複合体を得ることを目的としてなされ
たものである。
問題点を解決するための手段
この発明者らは、優れた物性をもつ繊維強化グ
ラフアイト複合体を開発するために種々研究を重
ねた結果、炭素源として熱硬化性樹脂を用い、こ
れに炭化ケイ素の連続繊維を、特定の条件下で複
合させることにより、その目的を達成しうること
を見出し、この知見に基づいてこの発明をなすに
至つた。
ラフアイト複合体を開発するために種々研究を重
ねた結果、炭素源として熱硬化性樹脂を用い、こ
れに炭化ケイ素の連続繊維を、特定の条件下で複
合させることにより、その目的を達成しうること
を見出し、この知見に基づいてこの発明をなすに
至つた。
すなわち、本発明は、炭化ケイ素繊維成形体に
熱硬化性樹脂を含浸させ、硬化処理後、不活性雰
囲気中、約1000℃に加熱して樹脂を炭化させ、次
いでさらに約1300℃においてグラフアイト化する
ことを特徴とする炭化ケイ素繊維−グラフアイト
複合体の製造方法を提供するものである。
熱硬化性樹脂を含浸させ、硬化処理後、不活性雰
囲気中、約1000℃に加熱して樹脂を炭化させ、次
いでさらに約1300℃においてグラフアイト化する
ことを特徴とする炭化ケイ素繊維−グラフアイト
複合体の製造方法を提供するものである。
この発明の方法を行うには、まず炭化ケイ素連
続繊維を所要の形状に繊維又は編成し、これに熱
硬化性樹脂例えばフエノール樹脂やフラン樹脂を
含浸させ、常温ないし200℃で硬化後、不活性雰
囲気、例えばアルゴンガス中、約1000℃において
炭化して、繊維の間〓を炭素で埋めた炭化ケイ素
繊維炭素複合体を製造する。次いで、この複合体
を不活性雰囲気例えばアルゴンガス中、約1300℃
において加熱処理しグラフアイト化することによ
り炭化ケイ素連続繊維強化グラフアイト複合体を
得る。このようにしてグラフアイト材料の高靭性
化及び表面エネルギーの増大が可能であり、熱に
よる内部歪を小さくすることができ、構造材料と
して最適なものが得られる。
続繊維を所要の形状に繊維又は編成し、これに熱
硬化性樹脂例えばフエノール樹脂やフラン樹脂を
含浸させ、常温ないし200℃で硬化後、不活性雰
囲気、例えばアルゴンガス中、約1000℃において
炭化して、繊維の間〓を炭素で埋めた炭化ケイ素
繊維炭素複合体を製造する。次いで、この複合体
を不活性雰囲気例えばアルゴンガス中、約1300℃
において加熱処理しグラフアイト化することによ
り炭化ケイ素連続繊維強化グラフアイト複合体を
得る。このようにしてグラフアイト材料の高靭性
化及び表面エネルギーの増大が可能であり、熱に
よる内部歪を小さくすることができ、構造材料と
して最適なものが得られる。
発明の効果
本発明によると、繊維部は炭化ケイ素マトリツ
クスはグラフアイトの複合体が得られるが、これ
は高靭性であり、表面エネルギーも大きく、従来
からあるグラフアイトのみの焼結体よりも高強度
であり、製造材料として使用する場合、ホツプレ
ス用型材及びブレーキ用摺動子等に最適である。
クスはグラフアイトの複合体が得られるが、これ
は高靭性であり、表面エネルギーも大きく、従来
からあるグラフアイトのみの焼結体よりも高強度
であり、製造材料として使用する場合、ホツプレ
ス用型材及びブレーキ用摺動子等に最適である。
実施例
炭化ケイ素繊維を布状に織成する。次に、フラ
ン樹脂に重量で約1.6％の硬化材を入れ、よく撹
拌した液体中に炭化ケイ素繊維を浸したものを、
糸巻枠に巻きあげ、約70℃で硬化させる。次い
で、この巻きとつたものをアルゴンガス中で常温
から1000℃まで徐々に加熱して炭化する。このよ
うにして得られたものは、一方向に繊維が並ん
で、その間〓を炭素で埋めた炭化ケイ素繊維炭素
複合体である。この複合体をさらにアルゴンガス
中、1300℃において、３時間加熱処理して炭化ケ
イ素連続繊維強化グラフアイト複合体とする。こ
の複合体を粉末Ｘ線回折した結果、β−炭化ケイ
素とグラフアイト及び少量の金属Siを含んでいる
ことが分かつた。
ン樹脂に重量で約1.6％の硬化材を入れ、よく撹
拌した液体中に炭化ケイ素繊維を浸したものを、
糸巻枠に巻きあげ、約70℃で硬化させる。次い
で、この巻きとつたものをアルゴンガス中で常温
から1000℃まで徐々に加熱して炭化する。このよ
うにして得られたものは、一方向に繊維が並ん
で、その間〓を炭素で埋めた炭化ケイ素繊維炭素
複合体である。この複合体をさらにアルゴンガス
中、1300℃において、３時間加熱処理して炭化ケ
イ素連続繊維強化グラフアイト複合体とする。こ
の複合体を粉末Ｘ線回折した結果、β−炭化ケイ
素とグラフアイト及び少量の金属Siを含んでいる
ことが分かつた。
Claims (1)
- １ 炭化ケイ素繊維成形体に熱硬化性樹脂を含浸
させ、硬化処理後、不活性雰囲気中、約1000℃に
加熱して樹脂を炭化させ、次いでさらに約1300℃
においてグラフアイト化することを特徴とする炭
化ケイ素繊維−グラフアイト複合体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60038296A JPS61197473A (ja) | 1985-02-27 | 1985-02-27 | ＳｉＣ連続繊維強化炭素複合体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60038296A JPS61197473A (ja) | 1985-02-27 | 1985-02-27 | ＳｉＣ連続繊維強化炭素複合体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61197473A JPS61197473A (ja) | 1986-09-01 |
| JPH0419184B2 true JPH0419184B2 (ja) | 1992-03-30 |
Family
ID=12521343
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60038296A Granted JPS61197473A (ja) | 1985-02-27 | 1985-02-27 | ＳｉＣ連続繊維強化炭素複合体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61197473A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63265862A (ja) * | 1987-04-23 | 1988-11-02 | Ube Ind Ltd | 無機繊維強化炭素複合材料及びその製法 |
| EP0495570B1 (en) * | 1991-01-16 | 1999-04-28 | Sgl Carbon Composites, Inc. | Silicon carbide fiber reinforced carbon composites |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5515913A (en) * | 1978-07-12 | 1980-02-04 | Inoue Japax Res | Composite carbon material |
| JPS5727746A (en) * | 1980-07-25 | 1982-02-15 | Toho Beslon Co | Three dimensional fiber reinforcing composite material and its manufacture |
-
1985
- 1985-02-27 JP JP60038296A patent/JPS61197473A/ja active Granted
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5515913A (en) * | 1978-07-12 | 1980-02-04 | Inoue Japax Res | Composite carbon material |
| JPS5727746A (en) * | 1980-07-25 | 1982-02-15 | Toho Beslon Co | Three dimensional fiber reinforcing composite material and its manufacture |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61197473A (ja) | 1986-09-01 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |