JPH04190856A - ロールプレス - Google Patents

ロールプレス

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JPH04190856A
JPH04190856A JP31600890A JP31600890A JPH04190856A JP H04190856 A JPH04190856 A JP H04190856A JP 31600890 A JP31600890 A JP 31600890A JP 31600890 A JP31600890 A JP 31600890A JP H04190856 A JPH04190856 A JP H04190856A
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JP
Japan
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rolls
roll
casing
bearing
gap
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JP31600890A
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Inventor
Kunio Takeya
武谷 国男
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、高炉スラグ、セメントタリン力2石灰石、セ
メント原料ならびに各種化学品を粉砕するロールプレス
に関し、特に粉砕効率の向上と粉砕運転中異物を噛み込
んだ際の機器の保護に留意したロールプレスに関するも
のである。
[従来の技術] 高炉スラグやセメントクリンカおよびその他の粉砕原料
を粉砕し、あるいは最終製品としての粉末を得る場合の
予備粉砕として、水平回転軸回りに互いに逆方向に回転
する一対の円柱形状のロール間で粉砕するロールプレス
が広く用いられている。
このロールプレスにあっては、粉砕原料を貯溜したホッ
パの直下に配設されホッパ排出口を充満して落下する粉
砕原料はこの両ロール間の中心直上に供給され、両ロー
ル間の境界では下側に向けて互いに逆方向に回転し、か
つ、所要の押圧力によって近接される両ロール間で挟圧
粉砕されて、運転中はぼ一定の値を生じる両ロール間の
周面間隙(以下ロールギャップという)を通過して、所
望の製品粒径となって落下排出される。この場合、製品
粒径は粉砕原料の性状(被粉砕性)、原料粒度分布、側
ロール間押圧力により定まるロールギャップ、原料供給
量(能力;重量/時間)等の因子によって規制される。
ところで、運転中に原料中に鉄片、木材等の異物が混在
して、これが両ロール間の隙間に入り通過するときには
、粉砕できないので異物のサイズまで両ロール間の隙間
は瞬間的に拡張され、可動側ロールを固定側ロールへ向
けて付勢する油圧シリンダの加圧ラインにロール後退に
よる背圧が加わり、急激な圧力上昇を伴なうことによる
ロール周面に衝撃荷重が負荷される。したがって、これ
を防止するために加圧ラインにN2ガスを封入したアキ
ュムレータを配設して衝撃荷重を吸収するようにしてい
る。
また、これらの従来のロールプレスでは、ロールはとも
に円柱形状で、外径1幅とも同一寸法であるばかりでな
く、ロール駆動用の電動機の仕様も同一で同一回転数で
回転駆動される(ただし、回転方向は逆回転となる)。
したがって、ロールプレスの運転中における両ロールの
近接周面では左右のロールはともに同一の周速度で下方
に動く。
[発明が解決しようとする課題1 しかしながら、一般に異物のサイズが運転中に保持され
る両ロール間の隙間に比べて、はるかに大きな値、たと
えば2〜3倍という値であったときには、これらの値に
まで後退するために瞬時に生じる加圧ライン中の背圧は
非常に大きく、したがってアキュムレータの容量を相当
に大きくしないとこれに対応することができない。また
、アキュムレータに封入するガス圧は通常運転時の加圧
ラインの圧力の約70%の圧力に設定しているので、異
物混入に伴なって通常運転時の加圧ライン圧力の数倍の
圧力がアキュムレータに加わった場合には、アキュムレ
ータ内の封入ガス圧は一挙に数倍〜10倍にまで上昇し
、衝撃吸収効果が低下するとともに、アキュムレータの
破損につながる恐れがあった。
一方、粉砕効率の面では、上に述べた従来の構造を有す
るロールプレスでは、運転中原料が両ロールの近接周面
を通過する際に主として両ロールから水平方向の圧縮力
を受けて圧縮破砕または圧縮粉砕を起こすが、原料の種
類によっては破砕または粉砕に有効な剪断力を受けるこ
とができない。そのため、圧縮粉砕のほかに剪断粉砕を
付与する何らかの対策を具備したロールプレスが要望さ
れていた。
[課題を解決するための手段] 以上の課題を解決するため、本発明では、ホッパ排出口
より自由落下する粉砕原料を供給され、水平軸回りに回
転する一対のロールを備え、一方のロール回転軸を軸承
する左右一対の軸受を固設し、他方のロール回転軸を軸
承する左右一対の軸受を軸直角方向に摺動可能に配設し
、かつ、該軸受の各々に粉砕原料への異物混入時の安全
装置を介在させたうえ油圧シリンダを連結して該両ロー
ルの近接周面で前記粉砕原料を圧縮粉砕するロールプレ
スであって、前記一対のロールのうち、少なくとも一方
のロールの回転駆動用のモータを可変速電動機とすると
ともに、該安全装置は1端が前記油圧シリンダのピスト
ンロッドに固結され他端には前記可動側軸受から水平に
突設されたロッドの先端に固設された円板を嵌入する円
筒状のケーシングと、該円板に当接しケーシング内を軸
方向に摺動可能な摺動管と、該摺動管に固結されケーシ
ング外周側面に設けた長穴より該ケーシング外に突出す
る突起と、該突起にサポートを介して固設され該ケーシ
ング外周側面に設けられた円錐状のノツチに嵌装された
鋼球を該ノツチに押圧する圧縮コイルばねを収納したば
ね収納管、および、該ケーシング内に収納され前記摺動
管側壁を該軸受方向に付勢する圧縮コイルばねを具備す
る構成とした。
[作用] 本発明のロールプレスにおいては、一対のローールのう
ち少なくとも一方のロールの回転駆動用のモータを可変
速電動機としており、一方のロールの駆動回転数を他方
のロールの駆動回転数と異ならせることにより、両ロー
ルの周速度は異ならせることができる。したがって、左
右のロールに速度差が生じ、その結果、両ロールの近接
周面に原料を落下させると、原料は圧縮破壊のみならず
剪断破壊を受けることになるので、従来のもの(圧縮破
壊のみ)に比べて一層効率の良い破砕や粉砕が実施され
、粉砕効率が向上する。しかも、速度差はロール幅方向
(軸方向)で一定であり、同一の粉砕効果となるので均
一な粒度の製品が得られ易い。
また、運転中異物を噛み込んだ際には、ばね収納管内の
圧縮コイルばねの付勢力に打ち克って鋼球がケーシング
外周面のノツチから離脱し、ケーシング内の摺動管と円
板が油圧シリンダ側に移動する。この結果、−時的に可
動側ロールの軸受が同方向にスライドし、両ロール間の
間隙が異物の大きさまで拡がり異物を排除する。異物が
排除された後は、ケーシング内の圧縮コイルばねの付勢
力(拡張力)により鋼球は再びノツチに収まって異物混
入以前の状態に自動的に復帰する。
[実施例] 以下、図面に基づいて本発明の実施例について詳細に説
明する。
第1図〜第8図は本発明の実施例を示し、第1図はロー
ルプレスの平面図、第2図はロールプレスの斜視図、第
3図はロールプレスの両ロール間に生じるロールギャッ
プの説明図で、第3図(a)は正常状態、第3図(b)
は非正常状態を示す。第4図は可動側ロール押圧用の油
圧シリンダの概略油圧回路図、第5図は安全装置の1実
施例を示す縦断面図、第6図は第5図の安全装置の部分
拡大縦断面図である。また、第7図(a)〜(d)は安
全装置のストッパ機構の各種の実施例を示す。第8図は
ロール軸方向位置とロール周速度の相関関係線図である
図において、1はロールプレス、2はケーシング、2a
は原料投入口、3は固定側ロール、3aは軸受、3bは
減速機、3cは可変速モータ、4は可動側ロール、4a
は軸受、4bは減速機、4cはモータ(定速)、5は油
圧シリンダ、20は安全装置である。
なお、本発明の実施例では、可動側ロール4のモータ4
cは定速モータとしたが、可変速モータとしても良い。
すなわち、園側側ロール3と可動側ロール4どはともに
水平軸回りに回転する回転軸を軸承する一対の軸受3a
、3aおよび4a、4aによりケーシング2内に平行に
配列され、各々モータ3c、Vベルト、減速機3bおよ
びモータ4c。
Vベルト、?4速機4bを介して駆動される。そして可
動側ロール4の軸受4aには可動側より見て左側に上下
2本の油圧シリンダ5L、5Lが連結され、他端はケー
シング2のフレーム2cに固設される。同様に右側には
同じく上下2本の油圧シリンダ5R,5Rが右側の軸受
4aに連結され、他端はケーシング2のフレーム2cに
固設される。そして、可動側ロール4の軸受4aはとも
にその底板がケーシング2のフレーム2d上をスライド
できるよう構成される。
ロール3.4はほぼ同一の径1幅を有し、材質は5F5
5など鍛鋼品であり、外周面には硬化肉盛を施工して耐
摩耗性を向上させる。そして、互いに逆回転に駆動し近
接する周面では噛込まれた原料が下方へ移動するよう下
向きに回転するよう設定する。可動側ロール4はその軸
受4a、4aが軸直角方向へスライド可能に配設されて
おり、左右2本ずつの油圧シリンダ5L、5Lおよび5
R,5Rのピストンロッドの進退動により噛込まれる原
料に押圧力を与えるとともに、両ロール間のロールギャ
ップδを調整可能になっている。
なお、両ロールは油圧シリンダ5L、5Lおよび5R,
5Rの押圧力により近接してもロール周面が損傷しない
ように、すなわち、メタルタッチしないように機械的ス
トッパが設けられており、たとえば最低7mmのクリア
ランスを保持するよう構成されている。この最小のクリ
アランスは使用中の周面の摩耗により拡大するので、別
にこのクリアランスを調整可能な調整装置を備えている
次に、安全装置20について詳細に説明)る。
第5図および第6図は安全装置20の詳細を示す。
ロールの軸受4aと油圧シリンダ5との間には、異物が
ロール間に噛込んだときの過負荷の安全装置20が介装
され、第5図の実施例では、円筒形のケーシング21に
軸受4aと連結されたロッド4dの先端に固設した円板
4eが摺動自在に内装され、さらに内部にはこの円板4
eに当接し軸方向に摺動自在な摺動管22が配設され、
ケーシング21の1端とこの摺動管22との間に介装さ
れる圧縮コイルばね28によって軸受4a方向へ付勢さ
れている。一方、摺動管22の外周面より円周方向等分
に配列された複数個の突起23がケーシング21の外周
面に穿設された長大21bより突出し、さらに突起23
の先端近傍より油圧シリンダ方向に延在するサポート2
4を介して、ケーシング21の外周側壁に設けた円錐形
状のノツチ21aにはまり込む鋼球27をノツチ21a
へ押圧する圧縮コイルばね26を収納したばね収納管2
5が配設される。ばね収納管25の外端は螺設され、同
じく螺設された外蓋(キャップ)25aが螺着され、圧
縮コイルばね26の付勢力を調整できる構造とされる。
ケーシング21の油圧シリンダ5側の端板はピストンロ
ッド5aと固着もしくは螺着される。
異物が両ロール間に噛込んで異常に大きな力が働き、両
ロール間の間隙を瞬時に拡大しようとしたときには、円
板4eは急激に左方向へ移動し、異物は拡張された両ロ
ール間の間隙より下方へ落下する。
異物が排除された後は、圧縮コイルばね28の付勢力に
より鋼球は右側(軸受側)へ移動し、ノツチ21aへ収
まって停止する。
圧縮コイルばね28は、異物噛込時に鋼球27がノツチ
21aから離脱し、右側へ移動するときの急激な運動の
際、摺動管22がケーシング21の端板に激突するとき
のバッファ(緩衝材)も兼ねている。
第7図(a)〜(d)に■ノツチと鋼球によるストッパ
機構の各種の代替案を示す。第7図(b)は鋼球の代り
に砲弾形を使用したもの、第7図(c)は鋼球の代りに
先端を円錐台加工したもの、第7図(d)は片流れの棒
材のものを示す。
以上説明した安全装置20の実施例は、異物がロール間
に進入し破砕されたためによる異常に大きな(=さび力
、すなわち、両ロールを引き離そうとする大きな力が急
激に瞬間的に働いたときばね力に抗して可動側ロールの
軸受が速やかに左側に移動することによってこの力を緩
和することを企図したものであり、後述する油圧ユニッ
トによる異物混入時の対策に比べて、動特性に優れてお
り、油圧ユニットの圧油の急激な移動に伴なう動特性の
遅れを補償するものである。しかし、通常の場合の比較
的遅い力伝達の場合には油圧ユニットの安全対策でも充
分対応できる。
けれども、異物混入時の挙動は両ロールが高速で回って
いるため、急激、かつ、瞬間的に力伝達が起こるので、
本発明のメカニカルな安全装置を油圧シリンダと軸受と
の間に介在させてお(と−層安全性が向上する。
また、鋼球または棒材を■ノツチにはまり込む方式とし
たので、異物混入時以外の通常時は、ピストンロッドと
軸受との距離を一定に保持することができ、ばね力のみ
による安全装置に比べて通常時に両者の距離の脈動変化
を防止できる利点が有る。
以上のように構成された本発明のロールプレスの作動に
ついて説明する。
両ロール3.4を第1図や第2図に矢印に示すように回
転した後、油圧シリンダ5(5Lおよび5R)の緊張圧
力を設定値、たとえば80Kg/crn”にしたうえで
、ロールプレス直上のホッパに充満された粉砕原料を自
由落下させると、落下した粉砕原料は両ロール間の直上
へ逆三角形状に分布しながら、下向きに回転し、かつ、
油圧シリンダにより両ロールが近接する方向に負荷され
た押圧力により粉砕され、下方に生じたロールギャップ
δより通過落下する。この場合、ロール回転数は一定で
、原料の被粉砕性、原料の粒径分布、原料の含有水分や
両ロール上部に滞留する原料の略三角形の頂角に相当す
る噛込角や両ロール間に働く押圧力の相関関係によって
、はぼロールギャップδの値と製品排出量(すなわち能
カニ t/h)と製品粒径分布が定まる。
そして、上述した粉砕条件(原料性状、押圧力、原料粒
径、噛込角等)が不変であればロールギャップδもほぼ
一定で、かつ、周面間の軸方向に亘って同一のロールギ
ャップを保持された正常な運転が継続される(第3図(
a)の状態)。
ところが、何らかの外乱、たとえば、ホッパ中の原料の
セグリゲーションによってロールの幅方向で落下する原
料粒径が異なったり(たとえば、左端は粗(右端では細
かい原料が流れる場合)、あるいは第1図に示すように
可動側ロール4の、可動側から固定側を見て左側にかな
りの重量物であるモータ、■プーリ、減速機が偏在して
いる左右不対称要因などにより運転開始時に同一仕様の
油圧シリンダ5Lと5Rで同一の油圧を負荷しても右側
にくらべて左側は前進しにくく押圧力も減殺されるなど
の要因により左右のロールギャップδ、とδ、とは異な
る値を示すようになる(第3図(b)の状態)。この△
δ=δ、−δ7の偏差がある限度内、たとえば3mm以
内であれば運転上許容されるけれども、この限界値を超
過するにしたがって、製品粒度は左右端で異なり、製品
は全体として拡がりのある粒径分布となり所要のものと
は異なるものが生成される。
以下、第4図に基づいて油圧操作回路の機能を説明する
図において、104はリリーフ弁であり、油タンク10
1よりの圧油はポンプ102により逆止弁103を通過
して電磁切替弁106へ至り、油圧シリンダ5L、、5
Rを前進させたいときや運転中は電磁切替弁106の5
QL−1が励磁されて同一の圧力、たとえば80kg/
cm″に設定された左右2つの減圧弁107を通過して
左右の油圧シリンダ5L、5Lと5R,5Rのヘッド側
へ同一油圧が供給される。ここで110は流量調整弁で
ある。油圧シリンダ5L、5Rを後退させたいときには
電磁切替弁106の5QL−2を励磁する。105は圧
力計である。
一方、運転中に何らかの原因によってロールギャップδ
1.δ、の偏差△δが設定値を越えた場合には、以下の
制御により偏差を減少し正常な状態に戻す。以下、この
場合の制御について説明する。
たとえば第3図(b)に示すようにδ、〉δ、のときに
は、アンプ(増幅器)109Lより比例式リリーフ弁1
08Lには任意のステップ値、たとえば2kg/crn
”だけ増圧する指令が与えられ、その結果、左側油圧シ
リンダ5LへのラインAには、たとえば80+2kg/
cm″の増圧された圧油82kg/crn”が供給され
、逆にアンプ109Rにより比例式リリーフ弁108R
へは2kg/cm”[圧の指令が与えられ、ラインBに
は78kg/crn”の圧油が供給される。その後ギャ
ップセンサによる偏差値と設定値とが比較され、偏差値
が設定値より大きいときには設定値内に入るまで以上の
動作が繰り返される。このようにして、外乱によりロー
ルギャップの偏差が設定値を越えても自動制御により矯
正復元される。なお、図中111はアキュムレータ、1
12はサクションフィルタ、113はオイルクーラであ
る。
ギャップセンサ10は、たとえば渦電流を利用した非接
触式センサが利用でき、これはドライバ、センサ、ター
ゲットから構成され、可動部に直結されたターゲットが
、高周波磁界を持つ円環状センサ内へ貫入する位置によ
り円環状センサのインピーダンスが変化し、センサのイ
ンピーダンスを測定することにより可動部の相対位置を
測定できるという原理に基づくものである。ドライバは
センサへ約IMHzの高周波電流を発振器、検波器、増
幅器を経由して与える働きをもっている。
次に、両ロール間にサイズの大きな異物が噛み込んだと
きの対策について説明する。
本発明の実施例では、第4図に示すように、油圧シリン
ダの前進加圧ラインのラインAとラインBとが接続され
、逆止弁103.103を挾んでリリーフ弁120およ
び比例式リリーフ弁130が配設され、比例式リリーフ
弁130には増幅器140からの電気信号が与えられる
よう構成される。そして、リリーフ弁120の設定圧は
、加圧ラインの圧力、すなわち、減圧弁107Lまたは
減圧弁107Rのうち高い方の圧力に数kg/crn”
(たとえば、5kg/crn”)加算した圧力に設定さ
れる。そして、ロールギャップの偏差△δが設定値を越
えたときに作動される増幅器109Lまたは109Rの
信号と連動して、増幅器140に与えられる信号により
比例式リリーフ弁130により段階的に昇圧または降圧
され、常時加圧ラインA、Bの高い方の圧力より、たと
えば5kg/cm”はど高く設定される。したがって、
たとえば加圧ラインAまたはBが80kg/cm’のと
きにはリリーフ弁120は85 k g/cm”に設定
され、加圧ラインAが82kg/crn’、加圧ライン
Bが78kg/crn”のときにはリリーフ弁120は
87kg/cm”の設定圧となる。運転開始時に加圧ラ
インの圧力がOから80kg/cm’に上昇する途中で
もこの加圧ラインの圧力より5kg/crn”はど高(
設定される。
このようにして、リリーフ弁120が常用圧力より数k
g/crt1″(上記の例では5kg/crri”)高
く設定されているので、仮に異物がロール間に混入して
噛込んでも、ロールはこの異物を通過させるときに後退
しても常用圧力より数kg/crn”高い圧力となって
油タンクへ圧油が逃げる。したかって、ロールと異物と
の接触面に異常に大きな力が働くことはなくロール周面
ば保護され、ロールプレスの各構造部分を損傷すること
を防止することができる。
したがって、これら油圧装置による安全装置とともに前
記したメカニカルな安全装置を併用すると二重の安全装
置となり、−層安全性が向上する。
次に、本発明の実施例における両ロールの周速度につい
て考察する。
固定側ロール3の可変速モータ3cの回転数を操作して
可動側ロール4の回転数と固定側ロール3の回転数とを
同一にすると、従来のロールプレスと同様な圧縮破壊を
主作用とする破砕または粉砕が行なわれる。
一方、粉砕原料が特に圧縮破壊よりも剪断破壊の方が有
効なものを破砕・粉砕するときには、その程度に応じて
可動側ロール4の回転数に比べて固定側ロール3の回転
数を増加(または減少)して両ロールの周速度を不同−
とし、両ロールの外周速度に速度差を設ける。第8図は
y軸(縦軸)のロールの軸方向位置(ロール幅方向位置
)とX軸(水平軸)のロール周速度との相関を示し、可
動側ロール4の速度分布は四辺形MA4B、Nであり、
固定側ロール3の速度分布は四辺形M A aB、Nで
示される。その結果、両ロール3.4間ではロール周速
は四辺形A4A、Bs B、で示す幅方向−様な速度差
が生じ、両ロール間を通過する粉砕原料は均一な剪断力
と圧縮力を受ける。したがって、粉砕原料は圧縮破壊ば
かりでなく剪断破壊も同時に起こし粉砕効率が向上する
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のロールプレスにおいては
、左右一対のロールの少なくとも一方のロールの回転駆
動用のモータを可変速電動機として、両ロールの周速度
を異ならせることにより、粉砕原料に圧縮力ばかりでな
く剪断力を付与して効率の良い破砕や粉砕が実施され粉
砕効率が増加して生産性が向上する。しかも圧縮力とと
もに剪断力はロール幅方向で等しいので均一な粒度の製
品が得られる。
また、本発明のロールプレスには、ばねの弾性力に抗し
て軸受と油圧シリンダ間が縮小するメカニカルな安全装
置を設けたので、瞬間的に加わる異物混入時の大きな力
に十分に対応して、両ロール間の距離が自動的に拡張さ
れるため、ロール周面やロールプレスの構造部分に無理
な力を与えることが少ないので、機器の損傷を防止でき
る。また、本発明の安全装置は異物混入時以外はピスト
ンロッドと軸受間距離を一定に保つことができる。さら
に、異物噛込時の作動と異物排除後の復帰が自動的に行
なわれるためメインテナンス性に優れる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第8図は本発明の実施例を示し、第1図はロー
ルプレスの平面図、第2図はロールプレスの斜視図、第
3図はロールプレスの両ロール間に生じるロールギャッ
プの説明図で、第3図(a)は正常状態、第3図(b)
は非正常状態を示す。第4図は可動側ロール押圧用の油
圧シリンダの概略油圧回路図、第5図は安全装置の1実
施例を示す縦断面図、第6図は第5図の安全装置の部分
拡大縦断面図、第7図(a)〜(d)は安全装置のスト
ッパ機構の各種の実施例を示す縦断面図、第8図はロー
ル軸方向位置とロール周速度の相関関係線図である。 1・・・・・・ロールプレス、 2・・・・・・ケーシ
ング、3・・・・・・固定側ロール、 3a・・・軸受
、3b・・・減速機、    3c・・・可変速モータ
、4・・・・・・可動側ロール、 4a・・・軸受、4
b・・−減速機、     4c・・・モータ(定速)
、4d・・・ロッド、     4e・・・円板、5.
5L、5R・・・油圧シリンダ、 10・・・・・−ギャップセンサ、 20・・・・・−安全装置、   21−・・・・・ケ
ーシング、21a・・・ノツチ、    21b・・・
長穴、22−・・・・・摺動管、   23・・−・・
・突起、24・・・・・・サポート、   25・・・
・・・ばね収納管、25a・・・外蓋、     26
・・・・・・圧縮コイルばね、27・・・・・・鋼球、
     28・・・・・・圧縮コイルばね、100・
・・油圧ユニット(油圧操作回路)、102・・・油圧
ポンプ、  103・・・逆止弁、104・・・リリー
フ弁、  106・・・電磁切替弁、107L、107
R・・・減圧弁、 108L、108R・・・比例式リリーフ弁、110・
・・流量調整弁、  120・・・リリーフ弁、130
・・・比例式リリーフ弁、 140・・・増幅器。 特許出願人  宇部興産株式会社 第1図 第2図 (a)      (b) 第4図 第7図 (a)      (b) (c)      (d)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ホッパ排出口より自由落下する粉砕原料を供給さ
    れ、水平軸回りに回転する一対のロールを備え、一方の
    ロール回転軸を軸承する左右一対の軸受を固設し、他方
    のロール回転軸を軸承する左右一対の軸受を軸直角方向
    に摺動可能に配設し、かつ、該軸受の各々に粉砕原料へ
    の異物混入時の安全装置を介在させたうえ油圧シリンダ
    を連結して該両ロールの近接周面で前記粉砕原料を圧縮
    粉砕するロールプレスであって、 前記一対のロールのうち、少なくとも一方のロールの回
    転駆動用のモータを可変速電動機とするとともに、 該安全装置は1端が前記油圧シリンダのピストンロッド
    に固結され他端には前記可動側軸受から水平に突設され
    たロッドの先端に固設された円板を嵌入する円筒状のケ
    ーシングと、該円板に当接しケーシング内を軸方向に摺
    動可能な摺動管と、該摺動管に固結されケーシング外周
    側面に設けた長穴より該ケーシング外に突出する突起と
    、該突起にサポートを介して固設され該ケーシング外周
    側面に設けられた円錐状のノッチに嵌装された鋼球を該
    ノッチに押圧する圧縮コイルばねを収納したばね収納管
    、および、該ケーシング内に収納され前記摺動管側壁を
    該軸受方向に付勢する圧縮コイルばねを具備する ロールプレス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002326224A (ja) * 2001-05-02 2002-11-12 Idemitsu Technofine Co Ltd 熱硬化性樹脂の粉砕方法、粉砕装置、粉砕システム、およびこの粉砕方法により得られた熱硬化性樹脂微粉末
JP2009274012A (ja) * 2008-05-15 2009-11-26 Inoue Mfg Inc ロールミル

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