JPH0418993Y2

JPH0418993Y2 -

Info

Publication number: JPH0418993Y2
Application number: JP1985156365U
Authority: JP
Priority date: 1985-10-15
Filing date: 1985-10-15
Publication date: 1992-04-28
Also published as: JPS6265431U

Description

【考案の詳細な説明】「産業上の利用分野」本考案は、複写機その他各種事務機器に設けら
れた、文字や画像の記録を行う記録装置に関す
る。

「従来の技術」複写機やフアクシミリ装置あるいはコンピユー
タの端末装置等には、文字や画像を記録するため
に記録装置が設けられている。

その一例を第７図に示す。この図において、記
録装置本体１には、サーマルヘツド、ドツトプリ
ンタ等の適当な記録手段を有する記録部２が設け
られている。そして、その側方に、記録用紙３を
収容した給紙トレイ４と記録後の記録用紙３が排
出される排出トレイ５とが取り付けられている。

記録用紙３はフイードローラ６によつて送り出
され、レジストローラ７を経て記録部２に送られ
る。記録済の記録用紙３は送りローラ８と排紙ロ
ーラ９とによつて排出トレイ５に排出される。

これらの各機構は通常、本体の内部に設けられ
たフレームに、図示しない駆動部と共に一体に固
定されている。

「考案が解決しようとする問題点」この駆動部は、フイードローラ６や排紙ローラ
９等を駆動するために、これらに連結される所定
の駆動軸を有している。また、レジストローラ７
や記録部２の内部いくつかの送りローラにも他の
駆動軸が連結される。このような装置の組み立て
にあたつては、このような駆動軸の連結作業に加
えて、各ローラ等の固定位置の調整や駆動力伝達
のためのベルトの張力調整等各種の調整が必要と
なる。

このような複雑な機構を有する装置は、特に装
置の深部において組み立て手順等の自由度が少な
くなる傾向がある。すなわち、ある部分の組み立
て調整を完了しなければ次の部分の組み立てにと
りかかれない。また、装置の完成後、部品交換や
各部の再調整が非常に大変な作業となる難点があ
つた。

本考案は以上の点に着目してなされたもので、
組み立てや調整作業の効率化を図ることができ、
また保守点検作業、部品交換作業の容易な記録装
置を提供することを目的とするものである。

「問題点を解決するための手段」本考案の記録装置は、記録用紙を送り出すフイ
ードローラが組込まれた第１のフレームを有する
給紙部と、この給紙部から送り出された前記記録
用紙を記録手段へ送る送りローラが組込まれてい
るとともに、前記フイードローラと前記送りロー
ラとが互いに平行になるように前記第１のフレー
ムに対して配置された第３のフレームを有する記
録部と、前記フイードローラと前記送りローラと
に対応して配置された複数の駆動軸が組込まれた
第２のフレームを有する駆動部と、前記フイード
ローラと前記送りローラとを前記複数の駆動軸に
それぞれ連結する連結部とを有し、この連結部が
前記第２のフレームの一方の側にのみ配置されて
いることを特徴とする。

「作用」本考案の記録装置によれば、記録部と給紙部と
駆動部の全てをユニツト化するとともに、駆動部
に記録部と給紙部の各ローラに対応させて複数の
駆動軸を設け、この駆動部の一方の側からのみ記
録部と給紙部のローラへ連結し、駆動力を伝達す
るよう構成したので、製造時の組立や、保守時の
分解再組立を容易に行うことができ、作業効率が
向上する。

「実施例」第１図は本考案の記録装置の実施例を示す、そ
の要部の概略縦断面図である。

図において、記録装置本体のケース１１内に
は、給紙部１２と記録部１３とが設けられてお
り、この給紙部１２の背面にはここで図示しない
駆動部が設けられている。

記録部１３は、ここで熱転写型の記録手段を使
用したものを例示した。これは、例えば黒色のイ
ンクドナーフイルム１６と赤色のインクドナーフ
イルム１７とを備え、これと記録用紙３とをバツ
クローラ１８によつてサーマルヘツド１９に押し
つけて記録を行うよう構成されている。記録用紙
３とインクドナーフイルム１６，１７とは、それ
ぞれ一対の送りローラ２１，２２によつて送られ
る。

給紙部１２は、記録用紙３を収容した２個の給
紙トレイ２３と、記録終了後の記録用紙３が排出
される排出トレイ２４とを備えている。その部分
の拡大図を第２図に示した。

２つの給紙トレイ２３はいずれも、上下一対の
支持板２６によつて着脱自在に支持されるように
なつており、その端部にはそれぞれ記録用紙３を
送り出すフイードローラ２７，２８が設けてあ
る。上の段の給紙トレイ２３の左方に設けられて
いるのは、記録用紙３を送り出す方向を定めるガ
イド板２９である。また、これらの上方には、一
対の排紙ローラ３１が設けられ、ここに排出トレ
イ２４が固定されている。

そして、これらのローラ２７，２８，３１やト
レイ２３，２４は独立したフレーム３２（第１の
フレームと呼ぶ）に組み込まれている。

第３図にこのフレーム３２の斜視図を示す。

このフレーム３２は、上端縁に側方に張り出し
たリブ３３を有するサイドパネル３４と、両者を
連結する２本の連結棒３６とで構成されている。
サイドパネル３４には、これを記録装置本体のフ
レーム等に固定するために切欠部３７と突部３８
および止め板３９が設けられている。この第１の
フレーム３２を記録装置本体に固定するときは、
本体フレームの壁面に左右各２本のピン４１，４
２を設け、ピン４１（本図では左方の分のみ図示
した）に切欠部３７をはめこみ、もう１つのピン
４２に突部３８が当接するようにする。これによ
つてこの第１のフレーム３２は本体内に正確に位
置決めされる。止め板３９はそのビス孔４３にビ
スを通し本体のフレームにこのフレームをねじ止
め固定するために設けられたものである。

第４図に駆動部４５の機構図を示す。

この駆動部４５は図のように、２枚のサイドパ
ネル４６の間に何本かの駆動軸４７₁〜４７₆を支
持した構造となつている。

これらの駆動軸にはそれぞれプーリーが取り付
けられ、駆動モータ４８のプーリーからベルト４
９によつて駆動力を伝達されるよう構成されてい
る。この図中、駆動軸４７₁は排紙ローラ３１
（第２図）に、駆動軸４７₂〜４７₃はフイードロ
ーラ２７，２８（第２図）に、また駆動軸４７₄
〜４７₆は記録部１３の送りローラ等（第１図）
に連結される。

このように、この実施例では駆動部４５も１つ
の独立したフレーム（第２のフレームと呼ぶ）に
組み込まれている。

第５図にこの駆動部４５と給紙部１２との連結
状態を示す側面図を示した。

記録装置本体のフレーム５０（第３のフレーム
と呼ぶ）には、レール５１が設けられ、組み立て
作業の際、本体の側方から本体内へ給紙部１２を
挿入するとき給紙部のフレームすなわち第１のフ
レーム３２のリブ３３がこのレール５１に引つか
かり、挿入作業が容易となるようにしている。な
おこの図は、第１図の記録装置を右方から見た図
で、この図の第３のフレーム５０の右側面には駆
動部４５の第２のフレーム４６がビス止めされて
いる。これらのビスは第４図に示したサイドパネ
ル４６に設けられたビス孔４６₁に挿通される。
排紙ローラ３１とフイードローラ２７，２８とを
駆動する駆動軸は、第３のフレーム５０に設けら
れた貫通孔を通り各ローラの軸方向に延出してい
る。そして、両者は例えば第６図に示したような
カツプリング５２により連結されている。

このカツプリング５２は一方の軸にピン５３が
植設され、他方の軸は、このピンと軸の頭部を受
け入れるガイド孔５４を設けたボツクス５５とで
構成されている。従つて、第３のフレーム５０に
給紙部１２を固定した後、右方からこのカツプリ
ング５２をはめあわせるように駆動部４５を装着
すれば組み立てが完了する。

例えばこのような記録装置の製造ラインにおい
ては、記録部１３と駆動部４５とを給紙部１２と
を別々の工程で組み立て、かつその細部の調整を
行う。これらの調整が終了後、先に説明した順序
で組み立てを行えばその後の調整はほとんど必要
が無い。これによつて給紙部より奥に配置された
記録部の組み立てが容易になる。

また、駆動部の駆動軸に未だ連結されていない
ローラ等は個々にその調整が容易である。さら
に、記録装置の保守点検作業の場合も、サービス
マンがこの給紙部や駆動部を取り外して作業を行
うことができるし、部品の交換も容易となる。

また、場合によつてはこのフレーム単位での交
換修理も可能で機能的なサービス体制をとること
が可能である。

「変形例」本考案の記録装置は以上の実施例に限定されな
い。

例えば給紙部に給紙用のトレイのみが設けら
れ、排出トレイは他の部分に設けられているよう
なものでもさしつかえない。

また、駆動部は必ずしも着脱可能でなく、単に
カツプリングの取り外しのために一定の範囲でス
ライドするよう第３のフレームに組みつけられて
いるものであつてもよい。

上記実施例では記録部にサーマルヘツドを用い
た記録手段を設けた例を示したが、記録手段の種
類はどのようなものであつても本考案の適用が可
能である。

「考案の効果」以上説明したように本考案の記録装置によれ
ば、給紙部、記録部および駆動部をそれぞれユニ
ツト化するとともに、駆動部に、記録部と給紙部
の各ローラに対応させて複数の駆動軸を設け、駆
動部の一方の側からのみ記録部と給紙部のローラ
へ連結し、駆動力を伝達するよう構成したので、
製造時の組立や、保守時の分解再組立を容易に行
うことができ、作業効率が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す装置要部の概略
縦断面図、第２図はその要部の拡大縦断面図、第
３図はその給紙部を組み込むフレームの斜視図、
第４図は本考案の記録装置に使用される駆動部の
実施例を示す機構図、第５図は給紙部の側面図、
第６図はカツプリングの斜視図、第７図は従来の
記録装置の縦断面図を示している。１２……給紙部、１３……記録部、２７，２８
……フイードローラ、３２……第１のフレーム、
４５……駆動部、４６……第２のフレーム、４７
_１〜４７₆……駆動軸、４８……駆動モータ、５０
……第３のフレーム。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】記録用紙を送り出すフイードローラが組込まれ
た第１のフレームを有する給紙部と、この給紙部から送り出された前記記録用紙を記
録手段へ送る送りローラが組込まれているととも
に、前記フイードローラと前記送りローラとが互
いに平行になるように前記第１のフレームに対し
て配置された第３のフレームを有する記録部と、前記フイードローラと前記送りローラとに対応
して配置された複数の駆動軸が組込まれた第２の
フレームを有する駆動部と、前記フイードローラと前記送りローラとを前記
複数の駆動軸にそれぞれ連結する連結部とを有
し、この連結部が前記第２のフレームの一方の側に
のみ配置されていることを特徴とする記録装置。