JPH04188684A - 薄膜バイモルフ型圧電素子の形成方法 - Google Patents

薄膜バイモルフ型圧電素子の形成方法

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JPH04188684A
JPH04188684A JP2311414A JP31141490A JPH04188684A JP H04188684 A JPH04188684 A JP H04188684A JP 2311414 A JP2311414 A JP 2311414A JP 31141490 A JP31141490 A JP 31141490A JP H04188684 A JPH04188684 A JP H04188684A
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JP
Japan
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piezoelectric
electrode
evaporation
thin film
ion beam
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Pending
Application number
JP2311414A
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English (en)
Inventor
Keisuke Yamamoto
敬介 山本
Takayuki Yagi
隆行 八木
Yuji Kasanuki
有二 笠貫
Yoshio Suzuki
義勇 鈴木
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はアクチュエーターとして用いられるバイモルフ
型圧電素子、特に薄膜積層型のバイモルフ圧電素子の形
成方法に関するものである。
[従来の技術] 従来、バイモルフ型圧電素子の作製方法とじては、圧電
体セラミクスの構成する原料粉末を混合し、焼き固めて
いた。このセラミクス素材を研磨し、電極付けし、2つ
の圧電体セラミクスをはり合わせて、分極操作していた
近年、薄膜化技術が進み、電極、圧電体等を蒸着法や、
スパッタリング法等により、基板上に直接形成させるこ
とができるようになった。これによりSi基板上に直接
バイモルフ型圧電素子を形成することができる。さらに
これを利用し、Siマイクロマシーン技術を使って、S
TM(トンネル走査電子顕微鏡)のアクチュエーターを
形成する試みがみられるrThomas、R他J、Va
c、Sci、TechnoffA8 (1)P317J
。これはSi基板上に電極を形成し、圧電体として、Z
nO薄膜を4′枚組み合わせた圧電バイモルフ構造をと
っている。このようにして形成したアクチュエーター上
にトンネル電流を検出する針を形成して、STMを試作
した。この特徴としては、カンチレバーをSiマイクロ
マシーン技術で小さくすることにより、はりの長さを小
さくすることによって固有振動数を上げることができる
。その結果、高速度でアクチュエーターを動作させ、ト
ンネル電流を読みとることが可能となっている。
第5図は、このマイクロマシーン技術により、St基板
上に圧電バイモルフからなるカンチレバーを形成した例
である。第5図(a)は、その斜視図であり、第5図(
b)は、そのカンチレバ一部の断面図である。Si基板
51上に2分割下電極52a、52b−ZnO圧電体5
3−ZnO圧電体54−2分割上部電極56a。
56b、と積層したバイモルフ型圧電体のカンチレバー
形状を作り、その下のSi基板の一部をSiの異方性エ
ツチングにより除去して、Si基板の端部から片持ちで
支持されるように形成されている。尚、ZnO薄膜はス
パッタリング法により形成されている。この薄膜バイモ
ルフ型圧電体からなるカンチレバーの先端には、金属の
探針59が取りつけられ引き出し電極60を通してトン
ネル電流を検知する。このカンチレバーのサイズは1m
mの長さを持っている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来例では、カンチレバーの長さが
1mmと太き(、そのため、はりの共振周波数が小さい
。このためトンネル電流の読み出しが遅くなる。これは
圧電体材料として、Zn○を用いたからである。ZnO
は圧電定数が小さいためにカンチレバー自体の変位量も
小さい。今後、カンチレバ一部をマルチ化しようとする
集積化の動きには、ZnOを圧電体とした場合課題が残
る。
これに対して、圧電体材料をZnOに比べて圧電定数の
高いチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等で構成すればこ
れらの課題は解決することができる。しかし、薄膜でP
ZT等の圧電材料を形成することに対し、次のような欠
点があった。
■PZT等薄膜の成長温度が高く、配線材等を含むSt
プロセスには不向きである。
■成長温度が高いため、バイモルフ型電極を形成する際
に、電極−圧電体界面で反応し、ショートしてしまう。
■積層すると、PZTの配向度が下がり、その結果、圧
電特性が劣化する。
[課題を解決するための手段(及び作用)]上記課題は
、少なくとも下部電極/圧電体/中電極/圧電体/上部
電極で構成される薄膜バイモルフ型圧電素子の形成方法
において、電極をイオンビーム蒸着により形成し、圧電
体をイオンビーム蒸着と高周波プラズマ酸化処理を併用
する工程で同時に蒸着と酸化を行うことによって形成す
ることを特徴とする薄膜バイモルフ型圧電素子の形成方
法に達成される。
本発明によれば積層構成を同一工程で行うので、電極お
よび圧電体薄膜の界面での反応を極力抑えることができ
る。その結果、界面による圧電性劣化や、電気的導通等
の問題が解決される。
さらには、PZT等のセラミクス材料の圧電体の成膜に
は、イオンビーム蒸着と、プラズマ酸化処理を含む工程
で行うことにより、成膜温度を低下させることができ、
さらには、結晶配向性の高いものが得られる。
次に好ましい実施態様を図解的に示す図面を参照して本
発明を詳細に示す。
第1図に本発明の方法に用いた蒸着装置の概略図を示す
。図中1は基板であり、2は形成した下電極/圧電体/
中電極/圧電体/上部電極の5層構造の薄膜3,4,5
.6は蒸発材料を入れたルツボ7.8,9.10はルツ
ボから出た蒸発材料の蒸気をイオン化するためのイオン
化ユニット11.12,13.14は、イオン化ユニッ
トによりイオン化された蒸気を引きだすための加速電極
15,16.17は蒸発した蒸気のイオンビームである
。19.20,21.22は蒸気を加速するための直流
電源で、基板の電位をアース電位とし、約10KV程度
までの加速が可能である。
24は真空容器である。23は高周波プラズマ発生源で
酸素ガスが導入できるようになっている。
18は酸素ガスイオンビームである。尚、基板1の温度
、ルツボ3,4,5.6の温度、イオン化ユニット7.
8,9.10におけるイオン化電流、高周波プラズマ発
生源23におけるガス流量、高周波パワー及び加速電圧
は、不図示の装置により、独立に制御できるようになっ
ている。真空容器24は不図示の装置により排気するこ
とができ、真空容器内の圧力を2 X 10−’T o
 r r程度までにすることができる。さらに、イオン
ビームには独立にシャッターが設けられており、任意の
イオンビームが選べるようになっている。
本発明では、上記の装置を用いルツボ3から電極材の原
料元素を蒸発源とし、電極を形成し、ルツボ4,5.6
から独立圧電セラミックス材料の構成元素を蒸発源とし
、更に、高周波プラズマ発生源から酸素ガスイオンビー
ムを発生させ、同時に蒸着と酸化を行うことによって、
圧電体を形成することができる。このように高周波プラ
ズマとイオンビーム蒸着を併用すると低い基板温度でも
、高配向で安定な圧電セラミック材料薄膜が得られる。
本発明では、この作用を利用して、先ず、基板上に、イ
オンビーム蒸着により高配向、高密着性の下部電極を形
成し、この後、イオンビーム蒸着と高周波プラズマ発生
源から酸素イオンビームを併用して圧電体セラミックス
を形成、さらに、イオンビーム蒸着により、中電極を形
成、その後に、上記と同じ方法で圧電体セラミックスを
形成、さらに上部電極を形成して、バイモルフ型圧電素
子の5層構造を同−真空内で形成する。その後にリソグ
ラフィーによる加工から高圧電性を持つ薄膜バイモルフ
型圧電素子を形成することができる。
[実施例コ に五■ユ 電極材料として、ptを圧電セラミックス材料として、
PZT (Pb−Zr−Ti−0)を材料として選んだ
第1図に示した装置を用いてルツボ3にPt。
ルツボ4,5.6にそれぞれPb、Zr、Tiを入れ、
基板としてSL基板を用い、その基板温度を400℃に
設定した。真空容器24の真空度を2xlCM’Tor
r程度になるようにし、ルツボ4.5.6のシャッター
をとじて、ルツボ3からptのイオンビームのみがでる
ように調整した。
この時のptのイオン化電流を100mA、加速電圧を
5KVに設定し、下部電極を1000人程度作製した。
このようにして作製したpt電極薄膜を途中で取り出し
てX線回折を行ったところ、第3図のパターンを得た。
これは、111に高配向なpt薄膜が形成されているこ
とを認めた。さらに、この111反射のロッキングカー
ブをとり、その標準偏差をとるとσ=1.8°であった
。その後、下部電極を形成後、ptのルツボ3のシャッ
ターを閉じ、Pb、Zr、Tiのルツボ4,5.6のシ
ャッターをあけ、各成分のイオン化電流を50mA、加
速電圧を2KVに設定し、高周波プラズマ源の高周波パ
ワーを300W、加速電圧を0.3KVにして、高周波
プラズマ源の酸素ガスを第1図に不図示の導入口により
12mρ/minの割合で導入した。ルツボ4,5.6
の温度を調整し、基板上でPb:Zr:Ti=2:1:
1 (原子比)に近(なるようにした。この時の蒸発速
度は2〜3人/ s e cであった。このようにして
作製した電極/圧電セラミック薄膜を途中で取り出して
X線回折を行ったところ、第4図のパターンを得た。こ
れにより、良好なペロブスカイト型の強誘電体のPZT
が形成されていることを確認した。その後、同様にして
、下部電極作製と同条件で中電極のpt薄膜を形成、そ
の後、PZT薄膜を同条件で形成後、pt薄膜を同条件
で形成し、上部電極を作製し、5層からなる薄膜バイモ
ルフ型圧電素子を作製した。
このようにして作製した5層の薄膜を通常のリソグラフ
ィーと異方性エツチングにより、Si基板31上に下地
電極32.圧電体33.中電極34、圧電体35及び上
電極36が積層された第2図のようなカンチレバーを形
成した。この時のカンチレバーの長さは200μmとし
た時、上電極と下電極に5v印加した時、カンチレバー
先端の変位は5μmであった。またこの時の共振周波数
は40KHzであった。
夾1J糺l 電極材料として、pt、圧電セラミックス材料としてP
 b T i Osを用いた。実施例1と同じ条件で、
ptの下部電極を形成後、ルツボ4とルツボ3のシャッ
ターを閉じ実施例1と同じ条件で、イオン化電流、加速
電圧に設定し、酸素イオンガスを導入した。ルツボ4,
6の温度を調整し基板上でPb:Ti=1:1 (原子
比)に近くなるようにした。その後、実施例1と同様に
、5層の構成後、加工して第2図のカンチレバーを形成
した。この薄膜バイモルフ圧電素子の上電極、下電極に
5v印加した時、カンチレバー先端の変位は、3μmで
あった。またこのときの共振周波数は30KHzであっ
た。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、イオンビーム蒸
着と高周波プラズマ源を併用した成膜方法では、圧電特
性の高い薄膜バイモルフ型圧電素子を形成することがで
きる。
その為、小さ(ても、充分変位量が大きくとれるので、
集積化等でも優位になることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に用いた装置の概略図、第2図は、本
発明で作製した薄膜バイモルフ型圧電素子の断面図、 第3図は、pt薄膜のX線回折図形、 第4図は、PZT/Pt薄膜のX線回折図形、第5図は
、従来例のカンチレバーの概略図および断面図である。 1・・・基板       2・・・薄膜3.4,5.
6・・・蒸発材料を入れたルツボ7.8,9.10・・
・イオン化ユニット11.12,13.14・・・加速
電極15.16,17.18・・・イオンビーム19.
20,21.22・・・加速電源23・・・高周波プラ
ズマ発生源 24・・・真空容器 31・・・Si基板    32・・・下地電極33.
35・・・圧電体  34・・・中電極36・・・上電

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも下部電極/圧電体/中電極/圧電体/
    上部電極で構成される薄膜バイモルフ型圧電素子の形成
    方法において、電極をイオンビーム蒸着により形成し、
    圧電体をイオンビーム蒸着と高周波プラズマ酸化処理を
    併用する工程で同時に蒸着と酸化を行うことによって形
    成することを特徴とする薄膜バイモルフ型圧電素子の形
    成方法。
JP2311414A 1990-11-19 1990-11-19 薄膜バイモルフ型圧電素子の形成方法 Pending JPH04188684A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007040961A (ja) * 2005-03-04 2007-02-15 Sony Corp 振動型ジャイロセンサ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007040961A (ja) * 2005-03-04 2007-02-15 Sony Corp 振動型ジャイロセンサ
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