JPH04182663A - 磁性トナー及びその製造方法 - Google Patents

磁性トナー及びその製造方法

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JPH04182663A
JPH04182663A JP2311789A JP31178990A JPH04182663A JP H04182663 A JPH04182663 A JP H04182663A JP 2311789 A JP2311789 A JP 2311789A JP 31178990 A JP31178990 A JP 31178990A JP H04182663 A JPH04182663 A JP H04182663A
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Japan
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resin
particles
toner
magnetic
solvent
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Hideki Okada
英樹 岡田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子写真法などに使用される記録用材料に関す
るものであり、さらに詳しくは磁性トナー及びその製造
方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、電子写真法としては米国特許第2297691に
示されているカールソンプロセスを基本として、これま
でに多数の方法が提案されている。
一般にこれらは、光導電性物質を用いた潜像担持体上に
静電潜像を形成し、次に該潜像に「トナー」と称される
着色性微粉末を選択的に付着させることで該潜像を顕像
化する。さらに、この顕像化したトナー像を必要に応じ
て紙などの転写材に転写した後、熱や圧力、溶剤蒸気あ
るいはこれらの組合せにより転写材に固定して画像形成
物を得るものである。
現像方法としては乾式現像法、湿式現像法に大別でき、
乾式現像法としてはトナー及びトナー搬送体を使用する
二成分現像法とトナーのみを使用する一成分現像法があ
る。二成分現像法としては、磁気ブラシ現像法、カスケ
ード現像法があり、−成分現像法としては、ジャンピン
グ現像法、FEED現像法、磁気ブラシ現像法が知られ
ている。
一般にこれらの現像法に使用されるトナーは、染料、顔
料などの着色剤や帯電制御剤などを内添させた直径約1
0μmの樹脂の微粒子、または該微粒子表面に流動化促
進剤などを外添付着させたものである。
最近では装置の小型化、低価格化、保守点検不要化など
の要求により現像装置の小型簡略化、現像剤交換の不要
化を図ることが出来る一成分現像法が注目され、各種の
一成分磁性トナーが提案されている。例えば、米国特許
第3639245号明細書に四三酸化鉄のような強磁性
体の微粒子とエポキシ樹脂のような熱可塑性樹脂とカー
ボンブラックのような着色剤とを組み合わせた所謂磁性
トナーが開示された。
該磁性トナーの製造方法としては、混練粉砕法、懸濁重
合法、噴霧乾燥法が提案され、−船釣には混線粉砕法で
製造されている。混練粉砕法は、原料粉末の予備混合工
程のあと溶融混線、粗粉砕、微粉砕、分級そして外添処
理の工程から成る。また該製造方法で作成されたトナー
に対して、トナーをより高機能化するために構造を特定
化したトナー、あるいはその製造方法が提案されている
その例として、トナー粒子の表面に熱気流中で導電性粒
子を固定し、さらにその周りに熱気流中により絶縁性粒
子を固定して、トナー粒子の表面に導電層と絶縁層を有
するトナー(特開昭63−257763)、重合法によ
り多層構造を形成するマイクロカプセルトナー(米国特
許第3080250号、特公昭59−31066、特公
平1−36934等多数)、乾式による高速衝撃法を用
いて、帯電制御樹脂フィルム層を外周に有するトナー(
特開昭63−62666)、樹脂微粉体をトナー表面に
処理したトナー(特開平1−105261)等がある。
また、これら機能層の形成方法としては、従来から噴霧
乾燥法、噴霧造粒法が提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の磁性トナーは、多量の磁性粉を含
有するために定着性が悪く、これを改善する目的で磁性
トナーの樹脂成分に低融点樹脂を使用したり、または可
塑剤を添加することが知られているが、それによる弊害
としてトナーの流動性が悪くなったり、静止中に凝集塊
を形成して静電潜像担持体へのトナー供給を阻害する欠
点を有していた。一方、磁性粉の量を低減すると定着性
は改善されるものの、それに伴ってトナー粒子側々の磁
性粉含有率にばらつきを生じ易くなり、実質的に磁性粉
含有量の少な’I、s l−ナーは、磁性ロールに対す
る磁気拘束力が低下して、静電潜像担持体の非画像部へ
の付着及び磁性ロールがらの脱落や飛散が生じやすくな
る欠点を有していた。
本発明の目的は、上記課題を解決するもので、トナーの
磁性粉含有量が少ない場合においてもトナー粒子の個々
が同一量の磁性粉を均一に含有し、非画像部の地汚れや
装置周辺部への汚染の少ない磁性トナー及びその製造方
法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の磁性トナーは、多層構造から成る粒子において
、内核粒子が少なくとも結着樹脂と着色剤から成り、最
外殻が少なくとも磁性粉と樹脂微粒子で構成される樹脂
溶解被覆層から成ることを特徴とする。
また、本発明の磁性トナーの製造方法は、少なくとも結
着樹脂と着色剤から成る内核粒子に、少なくとも内核粒
子よりも小さい粒径の樹脂微粒子及び磁性粉を最外殻層
として付着させる工程、次に溶剤で該樹脂微粒子を溶解
して、最外殻に磁性粉を含む樹脂溶解被覆層を形成する
工程を有することを特徴とする。
〔作用〕
本発明の上S己の構成によれば、該トナーが磁性ロール
上で磁気ブラシを形成する際、磁性ロールから発生する
磁束は、磁性粉を含むトナーの最外殻に沿って通過し、
非磁性物で遮られることによる透磁性の低下は殆ど生じ
ない。そのため該トナーは、少ない磁性粉含有率におい
ても[性ロールに対して十分な磁気拘束力を得ることが
できる。
また、上記の製造方法によれば、内核粒子よりも小さい
粒径の樹脂微粒子及び磁性粉を最外殻層として付着させ
る工程は、該内核粒子と樹脂微粒子と磁性粉から成る混
合系において、各粒子間に相互衝突運動を繰り返させて
、衝突時に与えられるエネルギーで局部的活性領域を形
成し、そこで生じる物理的吸着力あるいは化学的吸着力
等により内核粒子の表面に該樹脂微粒子及び磁性粉を付
着するものである。さらに上託効果によって、内核粒子
に対する樹脂微粒子と磁性粉の均一分散が起き、磁性粉
の局部的偏析等のない状態で内核粒子への付着が生じる
。また、溶剤で該樹脂微粒子を溶解して樹脂溶解被覆層
を形成する工程は、該樹脂微粒子を溶解することのでき
る特定の溶剤を最外殻層に接触させ、磁性粉を含む結着
性の樹脂溶解被覆層を形成するものである。このとき溶
剤の種類、または最外殻層と溶剤の接触時間を選択して
該樹脂微粒子の溶解時間を制御することにより、トナー
粒子同士の凝集や造粒現象を防止することが出来る。
〔実施例〕
以下の実施例により本発明を具体的に説明する。
第1図は、本発明の磁性トナーの製造方法を示すフロー
チャートである。
本発明において内核粒子9は、結着樹脂1と着色剤2を
予備混合したものを加熱混練6して、冷却後に粉砕マし
てから分級8によって粒径を調整することで得られる。
加熱混練6では、バッチ式ではバンバリーミキサ−1連
続式ではスクリュー押出機等が使用される。粉砕7では
、カッターミル、オングミル、振動ミル、ボールミル、
ジェットミル等が使用される。分級8では、気流分級器
、振動フルイ等が使用される。
内核粒子9よりも小さい粒径の樹脂微粒子3及び磁性粉
4を最外殻層として付着させる工程1゜には、該粒子の
混合系にメカノケミカル反応を生じさせる装置として、
一般的な混合機や粉砕機を用いることができるが、精密
混合を可能にする高速流動混合機を用いるのが好ましい
。高速流動混合機としては、ヘンシェルミキサー、メカ
ノミル、ハイプリタイゼーションシステム、オングミル
、メカノフュージョンシステム等の商品名で市販されて
いる装置を用いることができるが、特にこれらに限定さ
れるものではない。次に、溶剤5で樹脂微粒子3を溶解
して樹脂溶解被覆層を形成する工程11には、該溶剤5
を最外殻の樹脂微粒子3に接触させる装置として、一般
的な粉体を溶剤に浸漬する装置や粉体と溶剤を粉箱乾燥
する装置を用いることができるが、接触時間を微小化し
て制御することができる粉体コーティング装置を用いる
のが好ましい。粉体コーティング装置としては、デイス
パーコート、コートマイザー、スプレードライヤー等の
商品名で市販されている装置を用いることができるが、
特にこれらに限定されるものではない。
内核粒子9を構成する結着樹脂1としては特に限定され
るものではないが、熱可塑性樹脂あるいはワックス類を
一種類あるいは二種類以上ブレンドしたものを使用する
ことができる。例えば熱可塑性樹脂としては、ポリスチ
レン及び共重合体、水素添加スチレン樹脂、スチレン・
イソブチレン共重合体、ABS樹脂、ASA樹脂、As
樹脂、AASAs樹脂C3樹脂、ABS樹脂、スチレン
・Pクロロスチレン共重合体、スチレン・プロピレン共
重合体、スチレン・ブタジェン架橋ポリマー、スチレン
・ブタジェン・水素化パラフィン共重合体、スチレン・
アリル・アルコール共重合体、スチレン・ブタジェンゴ
ムエマルジョン、スチレン・マレイン酸エステル共重合
体、スチレン・イソブチレン共重合体、スチレン・無水
マレイン酸共重合体、アクリレート系樹脂あるいはメタ
アクリレート系樹脂及びその共重合体、スチレン・アク
リル系樹脂及びその共重合体、例えば、スチレン・アク
リル共重合体、スチレン・ジエチルアミノ・エチルメタ
アクリレート共重合体、スチレン・ブタジェン・アクリ
ル酸エステル共重合体、スチレン・メチルメタアクリレ
ート共重合体、スチレン・n−ブチルメタアクリレート
共重合体、スチレン・ジエチルアミノ・エチルメタアク
リレート共重合体、スチレン・メチルメタアクリレート
・n−ブチルアクリレート共重合体、スチレン・メチル
メタアクリレート・ブチルアリレート・N−(エトキシ
メチル)アクリルアミド共重合体、スチレン・グリシジ
ルメタアクリレート共重合体、スチレン・ブタジェン・
ジメチル・アミノエチルメタアクリレート共重合体、ス
チレン・アクリル酸エステル・マレイン酸エステル共重
合体、スチレン・メタアクリル酸メチル・アクリル酸2
−エチルヘキシル共重合体、スチレン・n−ブチルアリ
レート・エチルグリコールメタアクリレート共重合体、
スチレン・n−ブチルメタアクリレート・アクリル酸共
重合体、スチレン・n−ブチルメタアクリレート・無水
マレイン酸共重合体、スチレン・ブチルアクリレート・
イソブチルマレイン酸ハーフエステル・ジビニルベンゼ
ン共重合体、ポリエステル及びその共重合体、ポリエチ
レン及びその共重合体、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂
、ポリプロピレン及びその共重合体、フッソ樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリビニルブチラール樹脂などであり、これらを
一種類あるいは二種類以上ブレンドしたものを使用する
ことができる。さらにワックス類としては、キャンディ
リラワックス、カルナバワックス、ライスワックス等の
植物系天然ワックス、みつろう、ラノリン等の動物系天
然ワックス、モンタナワックス、オシケライト等の鉱物
系天然ワックス、パラフィンワックス、マイクロクリス
タリンワックス、ペトロラタム等の天然石油系ワックス
、ポリエチレンワックス、フィッシャー・トロプシュワ
ックス等の合成炭化水素ワックス、モンタンワックス銹
導体、パラフィンワックス誘導体等の変性ワックス、硬
化ひまし油誘導体等の水素化ワックス、合成ワックス等
のワックス類、ステアリン酸、パルミチン酸等の高級脂
肪酸類、低分子量ポリエチレン、酸化ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン、エチレン・アクリル
酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、
エチェン・酢酸ビニル共重合体等のオレフィン共重合体
などであり、これらを一種類あるいは、二種類以上ブレ
ンドしたものを使用することができる。
着色剤2としては、カーボンブラック、グラファイト、
黒色酸化チタン、四三酸化鉄、スピリットブラック、ニ
グロシンなどの黒色系染料あるいは顔料、フタロシアニ
ン、ローダミンBレーキ、ソーラピュアイエロー8G、
キナクリドン、ポリタングストリン酸、インダスレンブ
ルー、スルホンアミド誘導体などの非黒色系染料あるい
は顔料を使用することができる。
そのほかに、一般のトナーにおいて内添剤として用いら
れている分散剤、帯電制御剤などを添加することができ
る。分散剤としては、金属石鹸、ポリエチレングリコー
ルなと、帯電制御剤としては、電子受容性の金属錯体、
塩素化ポリエステル、ニトロフミン酸、第4級アンモニ
ウム塩、ピリジニル塩などを使用することができる。
一方、最外殻層に用いる樹脂微粒子3としては、ポリメ
チルメタアクリレート、ポリエチルメタアクリレート、
ポリn−ブチルメタアクリレート、ボエステル、スチレ
ン・ブタジェン共重合体、PVC−PVA−PVAcニ
アポリマー、ポリγ−メチル・グルタメート、フッ素樹
脂、ペンゾクアナミン樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ
樹脂、ナイロン66/6、ナイロン11、ナイロン12
、ポリスチレン樹脂、架橋ポリスチレン樹脂、フェノー
ル樹脂、メラミン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエチ
レン樹脂、セルロースなどを使用することができる。
磁性粉4としては、結着樹脂1及び樹脂微粒子3に分散
したとき化学的に安定であり、粒径が5μm以下の微粒
子が好ましい。その例としては、鉄、コバルト、ニッケ
ル、クロム、マンガンの金属粉、二酸化クロム、三二酸
化鉄、四三酸化鉄、フェライト等の金属酸化物、マンガ
ンと銅を含む合金など熱処理によって強磁性を示す合金
などを用いることができ、予めカップリング剤等の予備
処理を施しても構わない。
溶剤5としては、最外殻層に用いる樹脂微粒子3を溶解
するものであり、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩
化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン
化炭化水素類、メタノール、メチルセルソルブ、ベンジ
ンアルコール等のアルコール類、ジオキサン、テトラヒ
ドロフラン、ペンシルエーテル等のエーテル類等、酢酸
エチル、酢酸ブチル等のエステル類、フルフラール、ア
セトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケ
トン類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族類、
ニトロベンゼン、アセトニトリル、ジエチルアミン、ア
ニリン、ジメチルホルムアミド、ピロリドン等の窒素化
合物が用いられる。
さらに、外添剤としてシリカ、アルミナ、酸化チタン、
タルク、クレーなどの流動化促進剤を添加することがで
きる。
以下に本実施例をより詳細に説明する。
(実施例1) スチレン・アクリル共重合体 70重量部ポリエチレン
ワックス    27重量部カーボンブラック    
   3重量部を粉体混合機で予備混合したものをスク
リュー押出機により加熱混練して混練物を得た。次にこ
れをロートブレックスにて粗粉砕し、さらにジェットミ
ルにて微粉砕後、気流分級にて平均粒径10μmの粉末
を得て、これをトナーの内核粒子とした。
次に、該内核粒子に最外殻層を形成するためにトナー内
核粒子  55重量部 PBMA微粒子  15重量部 磁性粉      30重量部 をメカノフュージョンシステムに投入して、メカノケミ
カル反応を付与した後に平均粒径11μmの粉末を得た
。さらに、該粉末を有機溶剤のアセトンと共に60°C
の熱風乾燥塔内に噴霧して、溶剤を完全に蒸発させたあ
と平均粒径11μmの磁性トナーを得たが、このときト
ナー同士の凝集や造粒現象は認められなかった。
本実施例により作成されたトナーの構造を確認するため
に、透過型電子顕m鏡でその内部構造を観察した。第2
図は、その状態を示す概念図である。図中第1図と同じ
要素には同一の番号が付しである。−度溶解して被膜化
した樹脂微粒子3と磁性粉4が内核粒子9を被覆して最
外殻層を形成した構造となっている。また、第3図に実
施例におけるトナーを用いて、磁性ロール上に磁気ブラ
シを形成する様子を示す。図中第1図及び第2図と同じ
要素には同一の番号が付しである。磁性ロール13から
発生する磁力線に沿って磁性トナー12は磁気ブラシを
形成する。該磁性トナーを磁性ロールを内蔵する一成分
用現像器に投入し、有機感光体を有するレーザープリン
タに搭載して画像形成を行ったところ、地汚れのない鮮
明な画像が再現性良く得られた。また、現像器周辺部へ
のトナーの飛散による汚染等は認められなかった。
(実施例2) 実施例1で作成した内核粒子に最外殻層を形成するため
に、 トナー内核粒子  70重量部 PBMA微粒子  10重量部 磁性粉      20重量部 をメカノフュージョンシステムに投入して、メカノケミ
カル反応を付与した後に平均粒径11μmの粉末を得た
。さらに、該粉末を有8!溶剤のアセトンと共に60°
Cの熱風乾燥塔内に噴霧して、溶剤を完全に蒸発させた
あと平均粒径11μmの磁性トナーを得たが、このとき
トナー同士の凝集や造粒現象は認められなかった。さら
に、該磁性トナー表面に流動化促進剤を外添付着させる
ために、磁性トナー   100重量部 シリカ微粉末  0. 5重量部 を高速流動混合機に投入して、流動性改質処理を行った
該磁性トナーを磁性ロールを内蔵する一成分用現像器に
投入し、有機感光体を有するレーザープリンタに搭載し
て画像形成を行ったところ、地汚れのない鮮明な画像が
再現性良く得られた。また、現像器周辺部へのトナーの
飛散による汚染等は認められなかった。
(実施例3) 実施例1で作成した内核粒子に最外殻層を形成するため
に、 トナー内核粒子  70重量部 PBMA黴粒子  10重量部 磁性粉    19.5重1部 帯電制御剤   0.5重量部 をメカノフュージョンシステムに投入して、メカノケミ
カル反応を付与した後に平均粒径11μmの粉末を得た
。さらに、該粉末を有機溶剤のアセトンと共に60℃の
熱風乾燥塔内に噴霧して、溶剤を完全に蒸発させたあと
平均粒径11μmの磁性トナーを得たが、このときトナ
ー同士の凝集や造粒現象は認められなかった。さらに、
該磁性トナー表面に流動化促進剤を外添付着させるため
に、磁性トナー   100重量部 シリカ微粉末  0.5重量部 を高速流動混合機に投入して、流動性改質処理を行った
該磁性トナーを磁性ロールを内蔵する一成分用現像器に
投入し、有機感光体を有するレーザープリンタに搭載し
て画像形成を行ったところ、地汚れのない鮮明な画像が
再現性良く得られた。また、現像器周辺部へのトナーの
飛散による汚染等は認められなかった。
(実施例4) 実施例1で作成した内核粒子に最外殻層を形成するため
に、 トナー内核粒子  70重量部 PBMA微粒子  10重量部 磁性粉    17.5重量部 帯電制御剤   0.5重量部 シリカ微粉末    2重量部 をメカノフュージョンシステムに投入後、メカノケミカ
ル反応を付与して平均粒径11μmの粉末を得た。さら
に、該粉末を有機溶剤のアセトンと共に60°Cの熱風
乾燥塔内に噴霧して、溶剤を完全に蒸発させたあと平均
粒径11μmの磁性トナーを得たが、このときトナー同
士の凝集や造粒現象は認められなかった。
該磁性トナーを磁性ロールを内蔵する一成分用現像器に
投入し、有機感光体を有するレーザープリンタに搭載し
て画像形成を行ったところ、地汚れのない鮮明な画像が
再現性良く得られた。また、現像器周辺部へのトナーの
飛散による汚染等は認められなかった。
(比較例1) スチレン・アクリル共重合体 60重量部磁性粉   
        30重量部ポリエチレンワックス  
   4重量部カーボンブラック       3重量
部帯電制御剤          3重量部を粉体温合
機で予備混合したものをスクリュー押出機により加熱混
練して混練物を得た。次にこれをロートブレックスにて
粗粉砕し、さらにジェットミルにて微粉砕後、気流分級
にて平均粒径10μmの粉末を得て、これを磁性トナー
とした。さらに、該磁性トナー表面に流動化促進剤を外
添付着させるために、 磁性トナー   100重量部 シリカ微粉末  0.5重量部 を高速流動混合機に投入して、流動性改質処理を行った
該磁性トナーを磁性ロールを内蔵する一成分用現像器に
投入し、有機感光体を有するレーザープリンタに搭載し
て画像形成を行ったところ、初期においては良好な画像
が得られた。しかし、24時間放置後に再起動作させて
印刷枚数を重ねたところ、画像に白筋が入る様になって
流度ムラを生じた。その時、現像器内ではトナーが強い
凝集現象を起こしていた。
(比較例2) スチレン・アクリル共重合体 44重量部磁性粉   
        50重量部カーボンブラック    
   3重量部帯電制御剤          3重量
部を粉体混合機で予備混合したものをスクリュー押出機
により加熱混練して混線物を得た。次にこれをロートブ
レックスにて粗粉砕し、さらにジェットミルにて微粉砕
後、気流分級にて平均粒径10μmの粉末を得て、これ
を磁性トナーとした。さらに、該磁性トナー表面に流動
化促進剤を外添付着させるために、 磁性トナー   100重量部 シリカ微粉末  0.5重量部 を高速流動混合機に投入して、流動性改質処理を行った
該磁性トナーを磁性ロールを内蔵する一成分用現像器に
投入し、有機感光体を有するレーザープリンタに搭載し
て画像形成を行ったところ、用紙面にトナーが充分に定
着せず、プリンタの定着用ロール面にトナーが付着する
現象を生じた。
以上に本発明の実施例を述べたが、本発明の磁性トナー
及びその製造方法はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
〔発明の効果〕
以上に述べたように本発明の磁性トナーによれば、多層
構造を有する粒子において、内核粒子が少なくとも結着
樹脂と着色剤から成り、最外殻が少なくとも磁性粉と樹
脂微粒子で構成される樹脂溶解被覆層から成るので、少
ない磁性粉含有率で十分な透磁性を得ることが可能とな
り、安価で定着性の良好な磁性トナーを提供する効果を
有する。
さらに本トナーの製造方法は、少なくとも結着樹脂と着
色剤から成る内核粒子に、少なくとも内核粒子よりも小
さい粒径の樹脂微粒子及び磁性粉を最外殻層として付着
させる工程、次に溶剤で該樹脂微粒子を溶解して、最外
殻に磁性粉を含む樹脂溶解被覆層を形成する工程を有す
るので、トナー粒子側々の磁性粉含有率を均一化して非
画像部の地汚れや装置周辺部への汚染を生じ難くする効
果を与える。
本発明の磁性トナーは、電子写真、静電記録、磁気記録
等の方法を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリなど
に応用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の磁性トナーの製造方法を示す図。第
2図は、本発明の実施例により作成されたトナーの構造
を示す断面図。第3図は、本発明におけるトナーを用い
て磁性ロール上に磁気ブラシが形成される様子を示す図
。 1−・結着樹脂 2− 着色剤 3−・樹脂微粒子 4−・磁性粉 5−・・溶剤 6− 加熱混練 7− 粉砕 8−!分級 9− 内核粒子 10−  メカノケミカル処理 11−  樹脂溶解被覆処理 12−  磁性トナー 13−  磁性ロール 出願人 セイコーエプソン株式会社 代理人 弁理士 鈴木喜三部(化1名)以  上

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)多層構造から成る粒子において、内核粒子が少な
    くとも結着樹脂と着色剤から成り、最外殻が少なくとも
    磁性粉と樹脂微粒子で構成される樹脂溶解被覆層から成
    ることを特徴とする磁性トナー。
  2. (2)少なくとも結着樹脂と着色剤から成る内核粒子に
    、少なくとも内核粒子よりも小さい粒径の樹脂微粒子及
    び磁性粉を最外殻層として付着させる工程、次に溶剤で
    該樹脂微粒子を溶解して、最外殻に磁性粉を含む樹脂溶
    解被覆層を形成する工程を有することを特徴とする請求
    項1記載の磁性トナーの製造方法。
JP2311789A 1990-11-17 1990-11-17 磁性トナー及びその製造方法 Pending JPH04182663A (ja)

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