JPH04182545A - カーテンウォールへの排水パイプ取付方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野Ｊ この発明は、カーテンウオールへ空気調和機（以下空調
機と略記する）のドレン水排出用の排水パイプを取付け
る取付方法に関するものである。

［従来の技術〕 近時、建物の各階に空調機を複数ずつ分散させて設置し
、建物全体では多数の空調機を設置するようになってい
る。また、このような建物には、カーテンウオールに外
気と室内側とを連通させる開口があるスルーザラオール
と呼ばれるものが用いられ、前記開口を空調機の通気口
に連通させている。

一方、空調機は、室内空気中の水分が結露してドレン水
が発生し、とくに冷房運転時に室内側熱交換器が蒸発器
となって多量のドレン水が発生する。そこで、ドレン水
排出用の排水パイプを建物内に設けることが必要となる
。

従来は、各階の床スラブに貫通孔を穿ち、これらの貫通
孔に前記排水パイプを通して上下複数階にわたり一連に
設け、排水パイプを適宜の手段で建物側に保持させると
ともに、各階の空調機のドレン水排出口を排水パイプに
接続している。そして、複数の空調機のドレン水排出口
からドレン水を、前記排水パイプに集めて建物の下階側
に導き、適宜の手段で処理している。

〔発明が解決しようとする課題Ｊ 従来の建物では、空調機のドレン水排出用の排水パイプ
を設けるために各階の床スラブに貫通孔を穿つ作業が面
倒である上に、前記貫通孔に排水パイプを通して建物側
に保持しているので、配管作業に時間がかかり、カーテ
ンウオールの製作、空調機の製作、これらの取付の業者
がそれぞれ異なり、さらに床置き形の空調機では空調機
を収容するペリカウンターの施工業者も異なることもあ
って工期が遅れやすいという問題点があった。

この発明は、前述の問題点を解決して、多数の空調機を
有する建物でも、カーテンウオールを利用することによ
り、空調機のドレン水排出用の排水パイプを容易にまた
工期が遅れないように設けることができるカーテンウオ
ールへの排水パイプ取付方法を提供することを目的とす
るものである。

［課題を解決するための手段］ この発明のカーテンウオールへの排水パイプ取付方法は
、カーテンウオールの複数の腰部ユニットの方立内に空
調機のドレン水排出用の腰部分割パイプをそれぞれ保持
させた後、前記腰部ユニットを建物の下階側および上階
側の床スラブにそれぞれ固定し、次に前記腰部ユニット
の方立間にカーテンウオールの窓部の方立を固定し、そ
の後にドレン水排出用の窓部分割パイプを下階側および
上階側の前記腰部分割パイプに接続して、上下複数階に
わたり一連にドレン水排出用の排水パイプを構成するも
のである。

［作　　用　　１ この発明は、腰部ユニットの方立内に工場で腰部分割パ
イプを保持させておき、カーテンウオールの構築現場で
は、腰部ユニットを下階側および上階側の床スラブにそ
れぞれ固定し、次に固定した腰部ユニットの方立間に窓
部の方立を固定するというカーテンウオールの取付工程
に、窓部分割パイプを下階側および上階側の腰部分割パ
イプに接続する作業を附加するのみで、例えば１階から
最上階までなどカーテンウオールを設ける全階にわたっ
て、前記排水パイプを配管することができる。そして、
腰部ユニットの方立内に腰部分割パイプを保持させたの
で、従来のように各階の床スラブに貫通孔を穿たなくて
もすむ。

〔実施例］ 以下、この発明の一実施例につき図を参照して説明する
。

第１図、第２図および第３図において、ｉｌｌは建物の
床スラブ、（２ａ）は床スラブｆｌｌを支持する梁、（
２ｂ）は柱、（２Ｃ）は天井、（３）は腰部（スバラド
レル部）ユニット、（４）は窓部、（５）は各階の床ス
ラブｆｉｌ上方に腰部ユニット（３）と対応するように
これらの近くにそれぞれ配設される空調機である。

前記腰部ユニット（３）は、第４図にも示すように、左
、右方立（６）の上、下端部に上、下横部材（７１、＋
８１の両端部が固定され、上横部材（７）には外気と室
内側とを連通させる開口（９）が形成されている。左、
右方立（６）と横部材ｆ７１　、　（８１とで囲まれた
部分には、外装パネル（１０）と耐火ボードＩ　１．　
ｌ　＋とが保持されている。そして、第４図、第５図に
示すように、腰部ユニット（３）の方立（６）内には腰
部分割パイプ（１２）が保持されている。腰部分割パイ
プ（１２）は、塩化ビニールなどの合成樹脂製パイプ本
体ｆ１２ａ）の外周が断熱材ｆ１２ｂ）で被覆されたも
のであり、腰部ユニット（３）の方立（６）に設けた横
断面はぼ丁字形の主体（６ａ）の裏面左右方向両側部に
それぞれ配置され、保持部材（１３）によつて着脱可能
に方立（６）に固定される。第７図にも示すように、保
持部材（Ｉ３）は、横断面はぼ円弧状の受は部（１３ａ
ｌの両側部が方立（６）の主体（６ａ）の直交する辺ｆ
６ｂｌ　、　ｆ６ｃｌ　に係合固定され、横断面はぼ円
弧状゛の押え部ｆ１．３ｂｌの一側部が受は部（１３ａ
ｌ　に開閉可能に取付けられ、押え部＋１３ｂｌで腰部
分割パイプ（１２）を受は部ｆ１３ａｌに押えつけ、押
え部（１３ｂｌの他側部が辺（６ｃ）にビス止めされて
いる。なお、保持部材（１３）は、第８図、第９図に示
すように、取付部（１３ｃｌを方立（６）の主体（６ａ
）の辺（６ｂ）に設けた突条部（６ｄ）にビス止めし、
取付部（１３ｃｌ　に本体部ｆ１３ｄｌの一例部を係止
し、本体部ｆ１３ｄｌの小突条（１３ｅｌを有する中央
部で腰部分割パイプ（１２）を辺（６ｂ）と辺（６ｃ）
の角部近くに押えっけ、他側部を辺（６ｃ）にビス止め
するようにし、受は部をなくしてもよい。また、保持部
材（１３）は適宜の長さとし、腰部分割パイプ（Ｉ２）
の軸方向の数個所を保持する。さらに、腰部分割パイプ
（１２）のパイプ本体（１２ａｌ　には斜め室内側上方
に向かう枝パイプ（１４）が突設されている。以上のよ
うに構成された腰部ユニット（３）は、予め工場で組み
立て、腰部分割パイプ（１２）を方立（６）内に保持さ
せておく。

前記窓部（４）は、第４図、第６図に示すように、左、
右方立（１５）を有し、左、右方立（１５）には、腰部
ユニット（３）に設けた方立（６）の主体（６ａ）と同
じ横断面形状の主体ｆ１５ａｌが設けられ、この主体（
１５ａｌの裏面両端部に主体ｆ１５ａｌの辺ｆ１５ｂ）
　、　ｆ１５ｃｌ　に着脱可能に方立カバーｆ１５ｄｌ
が保持されるように構成されている。また、方立（工５
）の主体ｆ１５ａ）と方立カバー（１５ｄｌ　とで囲ま
れた空間部に、前記腰部分割パイプ（１２）と同様に合
成樹脂製パイプ本体ｆ１６ａｌの外周が断熱材（１６ｂ
ｌで被覆された窓部分割パイプ（１６）が収容される。

そして、腰部分割パイプ（１２）と窓部分割パイプ（１
６）とを接続するための接続部材（１７）は、分割パイ
プ（１２１、ｆ１６＋の外周に嵌まる上部ｆ１７ａ）と
、分割パイプｆ１２１　、　ｆ１６）の内周に嵌まる下
部ｆ１７ｂｌ　とが下向きに小径となる中間部ｆ１７ｃ
ｌ　を介して一体に形成されたパイプ状のものである。

そして、接続部材（１７）は、第１Ｏ図ｆａ）に示すよ
うに、窓部分割パイプ（１６）の上。

下端部にそれぞれ嵌合され、接着剤によって固着されて
いる。

以上の各部を備えたカーテンウオールは、工場で腰部分
割パイプ（１２）を保持して組み立てた腰部ユニッＨ３
１，窓部（４）の方立（Ｉ５）および接続部材（１７）
を嵌合固定した窓部分割パイプ（托）を所要数ずつ構築
現場に運ぶ、この現場では、カーテンウオールの最下部
を構成する階の床スラブ（１）に下階の腰部ユニット（
３）を固定し、続いて下階から２番目の階の床スラブｆ
ｌ）にも腰部ユニット（３）を固定する。なお、この場
合に、床スラブけ）の室外側端部に固定された先埋材（
１８）に、腰部ユニット（３）の左、右方立（６）の中
間部を取付［１（１９１によって位置調整して固定する
。次に、第１１図に示すように、固定した腰部ユニット
ｆ３１１３１の方立［６１，ｆ６）間に窓部（４）の方
立（１５）を固定し、その後に、窓部分割パイプ（１６
）を撓ませて、腰部ユニットｆ３１　、　ｆ３）の方立
ｆ６１．ｆ６１　に予め保持されている腰部分割パイプ
（１２）に接続部材（１７）を介して接続させ、窓部（
４）の方立（１５）に方立カバーｆ１５ｄｌ　を着脱可
能に保持させて窓部分割パイプ（１６）を覆う、前記の
ようにして、下階から最上階まで腰部ユニット（３）お
よび窓部（４）の方立（１５）を取付けるとともに、腰
部分割パイプ（Ｉ２）と窓部分割パイプ（１６）とを接
続して、カーテンウオールを構築するとともに、これを
設けた全階にわたり、前記分割パイプ（１２１、（１６
１を交互に接続した排水パイプ（２０）を一連に構成す
る。

なお、適時に床スラブ（１）と腰部ユニット（３）の耐
火ボード（１１）との間を塞ぎ材（２５）によって塞ぐ
。その後、各階の床スラブ（１１上方に腰部ユニット（
３）と対応させてそれぞれ空調機（５）を適宜お手段で
設置し、これらの外箱（５ｂ）の下端部から突出したド
レン水排出口（５ａ）と腰部分割パイプ（１２）に設け
た枝パイプ（１４）とをフレキシブルパイプ（２１）を
介して接読する。なお、空調機（５）は、外箱（５ｂ）
内に冷凍サイクルを収納し、冷房運転時に蒸発器となる
室内側熱交換器の下方にドレン受は皿を設け、この受は
皿からドレン水排出口（５ａ）に至るドレン水排出パイ
プを有する、−射的な床置き形の空調機とほぼ同構成の
ものであり５前記外箱（５ｂ）に開口する通気口（図示
省略）が腰部ユニット（３）の上部に設けた開口］９）
に連通ずるように設置する。また、窓部（４）の方立（
１５）を腰部ユニット（３）。

（３）の方立（６１、（６１間に固定した後の適時に、
窓部（４）の方立（１５）と腰部ユニット（３１、＋３
１の横部材＋７１　、　＋８１　とで囲まれた内部に窓
ガラス（２２）を保持させる。さらに、空調機（５）を
設置した後に、これらを収容するペリカウンター（２３
）を腰部ユニット（３）の室内側に設ける。

そして、前記のようにしてカーテンウオールを構築する
とともに、これに取付けた排水パイプ（２０）は、左、
右に並ぶ方立ｆ６１　、　＋１５１の１つおきに２本を
１組として配置され、第３図に示すように、方立ｆ６１
．ｆ１５１の左、右に位置する空調機（５）のドレン水
排出口にフレキシブルパイプ（２１）を介して枝パイプ
（１４）がそれぞれ接続される。

前述したように構成した実施例では、空調機（５）の冷
房運転時に、室内側熱交換器が蒸発器となってドレン水
が発生するが、これらはドレン水排出口（５ａ）からフ
レキシブルパイプｆ２１）Ｊ５よび枝パイプ（１４）を
経て排水パイプ（２０）に導かれ、ドレン水は排水パイ
プ（２０）を自然流下して適所に集められ、適宜処理さ
れる。

前記実施例は、窓部（４）で窓部分割パイプ（１６）を
方立（１５）に保持させてないが、この発明は、窓部の
高さ寸法が大きい場合に、窓部分割パイプ（１６）を、
実施例で腰部分割パイプを保持するために用いた保持部
材と同様なものなど適宜の保持部材によって窓部の方立
に保持するようにしてもよく、この場合には、工場で予
め窓部の方立に窓部分割パイプを保持して、構築現場に
運んでもよい。

また、この発明で腰部分割パイプと窓部分割パイプとを
接続する接続部材は、必ずしも実施例のものに限られる
ことなく、第１Ｏ図（ｂｌ　、　（ｃｌおよび（ｄ）に
示すように、接続部材（１７）を下階側の腰部分割パイ
プ（１２）の上端部と窓部分割パイプ（１６）の上端部
、上階側の腰部分割パイプ（１２）の下端部と窓部分割
パイプ（１６）の下端部、および下階側の腰部分割パイ
プ（１２）の上端部と上階側の腰部分割パイプ（１２）
の下端部とに嵌合させるなど、腰部分割パイプと窓部分
割パイプとの少なくとも一方に嵌合固定すればよく、さ
らに下方に位置する分割パイプの上端部を大径にして、
上方に位置する分割パイプの下端部を嵌めれば、接続部
材を省略することもできる。

［発明の効果］ 以上説明したように、この発明によるカーテンウオール
への排水パイプ取付方法は、カーテンウオールの複数の
腰部ユニットの方立内に空調機のドレン水排出用の腰部
分割パイプをそれぞれ保持させた後、前記腰部ユニット
を建物の下階側および上階側の床スラブにそれぞれ固定
し、次に前記腰部ユニットの方立間にカーテンウオール
の窓部の方立を固定し、その後にドレン水排出用の窓部
分割パイプを下階側および上階側の前記腰部分割パイプ
に接続して、上下複数階にわたり一連にドレン水排出用
の排水パイプを構成するようにしたので、次の効果が得
られる。

すなわち、この発明は、腰部ユニットの方立内に工場で
腰部分割パイプを保持させて右き、カーテンウオールの
構築現場では、腰部ユニットを下階側および上階側の床
スラブにそれぞれ固定し、次に固定した腰部ユニットの
方立間に窓部の方立を固定するというカーテンウオール
の取付工程に、窓部分割パイプを下階側および上階側の
腰部分割パイプに接続する作業を附加するのみで、例え
ば１階から最上階までなどカーテンウオールを設ける全
階にわたって、前記排水パイプを配管することができる
。そして、腰部ユニットの方立内に腰部分割パイプを保
持させなので、従来のように各階の床スラブに貫通孔を
穿たなくてもすむ。

したがって、この発明は、多数の空調機を有する建物で
も、カーテンウオールを利用して、空調機のドレン水排
出用の排水パイプを容易にまた工期が遅れないように設
けることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による取付方法によって排
水パイプを取付けたカーテンウオールを示す概略正面図
、第２図および第３図は第１図の垂直断面図および水平
断面図、第４図は第２図の部分拡大図、第５図乞よび第
６図は第４図の腰部ユニットの方立部およ、び窓部の方
立部の水平断面図、第７図は腰部分割パイプの保持部材
の斜視図、第８図は変形例の保持部材を有する腰部ユニ
ットの方立部の部分水平断面図、第９図は変形例の保持
部材の分解斜視図、第１Ｏ図ｆａｔ　、　ｆｂｌ　、　
ｆｃｌ　、　ｆｄ）は接続部材と分割パイプとの互いに
異なった嵌合同定例をそれぞれ示す説明図、第１１図は
腰部分割パイプと窓部分割パイプとの接続時の説明図で
ある。 （１１−・・床スラブ、（３）・−腰部ユニット、（４
）・・・窓部、（５）・・・空調機、（５ａ）・・・ド
レン水排出口、（６）・・・窓部の方立、（９）・・・
開口、＋１２１−・腰部分割パイプ、（１３）・−・腰
部分割パイプの保持部材、（１４）・・・枝パイプ、（
１５）−・・窓部の方立、（１６）・・・窓部分割パイ
プ、（エフ）・・・接続部材、（２０）・・・排水パイ
プ、（２１）・・・フレキシブルパイプ、＋２２１−・
窓ガラス。 特許出願人　　株式会社　大　　林　　組特許出願人　
　不二すッ　シ　株式会社第１０図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）カーテンウォールの複数の腰部ユニットの方立内
   に空気調和機のドレン水排出用の腰部分割パイプをそれ
   ぞれ保持させた後、前記腰部ユニットを建物の下階側お
   よび上階側の床スラブにそれぞれ固定し、次に前記腰部
   ユニットの方立間にカーテンウォールの窓部の方立を固
   定し、その後にドレン水排出用の窓部分割パイプを下階
   側および上階側の前記腰部分割パイプに接続して、上下
   複数階にわたり一連にドレン水排出用の排水パイプを構
   成することを特徴とするカーテンウォールへの排水パイ
   プ取付方法。
2. （２）腰部分割パイプと窓部分割パイプとの一方の対向
   端部に予め接続部材を固定しておき、これらの接続部材
   に腰部分割パイプと窓部分割パイプの他方の対向端部を
   嵌合させて、上下複数階にわたり一連にドレン水排出用
   の排水パイプを構成する請求項（１）に記載のカーテン
   ウォールへの排水パイプ取付方法。