JPH04182124A - 多孔層被覆金属構造体及びその製造方法 - Google Patents

多孔層被覆金属構造体及びその製造方法

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JPH04182124A
JPH04182124A JP30861290A JP30861290A JPH04182124A JP H04182124 A JPH04182124 A JP H04182124A JP 30861290 A JP30861290 A JP 30861290A JP 30861290 A JP30861290 A JP 30861290A JP H04182124 A JPH04182124 A JP H04182124A
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JP
Japan
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layer
polyolefin
synthetic resin
powder
metal
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JP30861290A
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English (en)
Inventor
Masayasu Furusato
古里 正保
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は金属体表面に合成樹脂焼結層を有する金属構造
体およびこれの製造方法に係わる。さらに詳しくは、表
面に含液性、含油性、通気性等の性能を有する合成樹脂
焼結層をポリオレフィン層を介して有する金属構造体に
関する。
〔従来の技術〕
合成樹脂多孔質体は、インクローラー、吸液ローラー、
軸受け、ろ布の支持板、などの各種用途に使用されてい
るが剛性が低いため形状によっては金属の芯拐を挿入す
るなどの補強か行われる。
例えば、ローラーでは金属棒の回りに合成樹脂多孔質体
を形成するか金属と合成樹脂多孔質体を密着させる事か
容易でない。接着剤の使用は多孔質体の空孔を一部濱す
事になる上に十分な密着力か得られ難くい。実公昭60
−37461号に記載の変形させたシャフトを使用する
方法も提案されているが成形が繁雑である上に特定の形
状に使用が限定されるなどの問題かある。また、ろ布の
支持板などの平板状のものはシート状の合成樹脂多孔質
体を接着剤または両面接着テープて張り(=Jける方法
があるが接首力か弱く長期の使用には絶えないものであ
るし、金網状など複雑な形状では張り付ける方法は採用
できない。更に、金属材料に直接接触させた場合は液か
金属表面にまで染み込むため錆の原因となりこれの防止
も望まれている。
この様な要求に近い製品の製法として特開昭59−19
4841号に粉末塗装法を用いて製造した複合シートか
開示されている。これは、金属板にポリエチレン、ナイ
ロン等の基材を粉末塗装法にて塗布した後、基材か溶融
状態にあるうちに超高分子量ポリエチレン粉末を粉末1
層分を塗布したシートであり、表面が多孔質層になって
いない上、金属と基層が容易に剥離する問題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術の問題を解決し、金属体表面に通気性、吸
液性、含液性等の性能を有する多孔質層が密着して形成
されると共に金属の防錆性をも合わせ持つ金属構造体の
開発か望まれていた。
〔課題を解決するための下段〕
発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を行った結果
本発明を成すに至った。すなわち、本発明は金属体表面
にメルトインデックス(MI)が6以上のポリオレフィ
ン層とその上に合成樹脂焼結層を有する事を特徴とする
多孔層被覆金属構造体およびメルトインデックス(MI
)が6以上のポリオレフィン粉末を用いて金属体表面に
塗膜を形成し、この塗膜か溶融した状態で合成樹脂粉末
を塗着させ焼結状態を形成する事を特徴とする多孔層被
覆金属構造体の製造方法である。
本発明で使用される金属体としては金属材料であれば特
に材質、形状に制限はない。代表的な例としては鉄、亜
鉛、ニッケル、アルミニウム、銅、鉛及びこれら金属の
合金やメツキなどであり、形状としては板状物、網状物
、棒状物、線材、パイプやこれらを組み合わせた物が挙
げられる。金属部材とポリオレフィン層との密着性を出
すために、金属部材表1riiを洗浄、脱脂処理などに
よりきれいにする事が望ましく、金属表面に各種ブライ
マーを塗布することも凸J能である。
ポリオレフィン層の原料としては各種ポリオレフィンレ
フインが使用されるが、金属と合成樹脂焼結層との接着
性を高め、またポリオレフィン層が平滑になる為にMI
が6以上である事が必要である。好ましくは10〜20
0.特に好ましくは20〜100のMlの範囲が推奨さ
れる。具体的には、高密度ポリエチレン、低密度ポリエ
チレン、直鎖低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、オ
レフィンと極性ビニルモノマーとの共重合体、アイオノ
マー樹脂、ポリオレフィンを不飽和カルボン酸またはこ
れの無水物でグラフト変成処理したもの等およびこれら
を2種以上組み合わせたものか使用される。、好ましく
は、カルホン酸基等の極性基を含有する物か接着性を高
める上で推奨される。
ポリオレフィン層の厚みには特に制限はないが0.1〜
5 m m 、好ましくは0.2〜immの範囲が用い
られる。0.1mm以丁ではピンホールか発生し易く腐
蝕を防+I−,する性能が低下する。
次に合成樹脂焼結層の説明を行う。合成樹脂としては、
ポリスチレン、アクリル樹脂、ナイロン、ポリアセター
ル、ポリカーボネート、ポリエステル、変性ポリフェニ
レンエーテル、スチレン−ブタジェンゴムの水添物、M
lが5以下のポリオレフィン等が挙げられる。ポリオレ
フィンとしてはMlが1〜0.001の高密度ポリエチ
レン、低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、
ポリプロピレンが特に推奨される。焼結層の厚さにも特
に制限はないが0. 2〜100mm、好ましくは0.
 5〜50rnmの範囲か用いられる。0゜2mmより
薄いと通気性、吸液性、含液性等の性能が十分に発揮で
きない、一方100mmより厚いと焼結層の強度が低下
し好ましくない。焼結層の気孔径は1〜500μ、好ま
しくは3〜300μの範囲、また気孔率は9〜80%好
ましくは20〜70%の範囲が推奨される。
次に製造方法の説明を行う。ポリオレフィン層は前述の
MTが6以上のポリオレフィンの粉末を使用して塗膜を
形成する。ポリオレフィン粉末は平均粒径10〜500
μの重合粉末やペレットの粉砕品か使用される。この粉
末を使用して流動浸漬法、静電塗装法、静電流滑性、溶
射法などの粉末塗装法により金属表面にポリオレフィン
層となる塗膜を形成する。
次に、ポリオレフィン層を有する金属部材を加熱しポリ
オレフィン層を溶融させ、または粉末塗装を行った後に
塗膜が溶融した状態でこの上に前述の合成樹脂の粉末を
塗着させ焼結層を形成する。
粉末を塗着するには粉体塗装に使用される流動浸漬法、
静電塗装法、溶射法なとが採用可能である。
具体的には金属体をポリオレフィン層を形成する樹脂の
融点以」二、好ましくは140〜400°C1さらに好
ましくは200〜350’Cに加熱(前加熱)しこれを
流動槽中て流動している合成樹脂の粉末中に浸漬するか
、金属部材表面で溶融したポリオレフィン層に該粉末を
振り掛ける、溶射装置により粉末の表面を溶融させて吹
き付けるなどにより粉末を塗着させ、金属部材の熱容量
が十分てあればこのまま冷却しても良いし、粉末が十分
焼結状態に至らない場合は更に100〜300℃、好ま
しくは150〜250°Cの雰囲気温度で後加熱を行う
方法が採用される。
また、合成樹脂の粉末として特開昭57−167330
号、特開平1−65142号、特開平1−242639
号に記載のポリオレフィン粉末や特公昭63−7211
号に記載の熱可塑性樹脂を使用すると多孔層に吸水性を
付与する事もLjJ能である。
〔実施例〕
以下に本発明を更に明確化する為に実施例でもって詳細
に説明を加える。
なお本発明で言う気孔率(%)は次式によって上記式に
おいて V (cm:3) =焼結層の容積 である。
平均粒径はJIS標準フルイを使用しふるい分は法によ
り粒度分布を測定し積算分布の50%に対応する粒径と
した。
本発明における気孔径は多孔質焼結体の表面及び断面の
拡大写真から短径と長径の各5ケ所以上の測定を行いそ
れの平均値より求めた。
メルトインデックス(MI’)はASTMD1238に
従い、ポリエチレンは190℃、ポリプロピレンは23
00Cで測定した。
実施例1 無水マレイン酸変性ポリエチレン粉末(M1=7、密度
=0.92、マレイン酸含有量−〇、[重量%、小鈎粒
径1501t、嵩密度0.34g/cm  )を流動槽
中で流動させ、この中に300℃に加熱した鋼板(40
x100x1.6mm)を5秒間浸漬した後200℃で
3分間加熱した。この鋼板のポリエチレン表面が冷却固
化する前に高密度ポリエチレン粉末(MI=0.05.
密度−〇。
96、平均粒径180μ、嵩密度0.42g/cm3)
か流動している流動槽に10秒間浸漬した後200°C
で2分間加熱した後冷却した。この金属構造体のポリエ
チレン層の厚さは0. 4mm、 焼結層の厚さは0.
 7mm、気孔率は45%、気孔径は45μであった。
実施例2 低密度ポリエチレン(MI= 0.4.密度=0.92
0)のペレットを機械粉砕し\I工均粒径250μ、嵩
密度0.24gZcm3の粉末を得た。この粉末]、 
00 重ffi部に5キサグリセロールモノイソステア
レート0.35重量部を高速ミキサー(三井三池製ヘン
シェルミキサー)にて85℃に加温しつつ混合した。こ
の粉末を実施例1の高密度ポリエチレン粉末の代わりに
使用して金属構造体を製造した。これの、ポリエチレン
層の厚さは0. 4mm、焼結層の厚さは0、 8mm
、気孔率53%、気孔径62μであり、表面に水滴を滴
下すると水滴を吸収した。
実施例3 エチレン・アクリル酸共重合体(MI=20゜を流動槽
中で流動させ、350℃に加熱した鋼板(40x100
x1.6+nm)を2秒間浸漬した後直ぐにA B S
粉末(平均粒径150μ)の入った別の流動槽に浸漬し
た後180’Cで3分間加熱した。これの、ポリオレフ
ィン層の厚さは0. 3mm。
焼結層の厚さは0.4mm、気孔率38%、空孔径36
μであった。
実施例4 金属部材として線径1mm鉄線で作られた5メツシユで
大きさ40 X 10 CLmmの金網を用いる以外は
実施例1と同様な条件で被覆を行った。鉄線は完全に多
孔層で被覆された。これのポリエチレン層の厚さは0.
 2mm、焼結層の厚さは0.4mm、気孔率は46%
、気孔径は48μであった。
実施例5 無水マレイン酸変性ポリエチレン粉末(M T =15
、密度=0.93、マレイン酸含有量二0゜04重量%
、甲、均粒径150μ、嵩密度0,35g/cm3)を
流動槽中で流動させ、この中に260°Cに加熱した鋼
板(40x 100 X 1.6mm、 )を7秒間浸
漬したのち200℃のオーブン中で30秒加熱し、再度
ポリプロピレン粉末(平均粒径530μ)の入った流動
槽に20秒間浸漬し、次に200℃のオーブン中で1分
間加熱を行ったのち自然冷却した。これのポリエチレン
層の厚さは0゜5 mm、焼結層の厚さは2.5mm、
気孔率は57%、気孔径は120μであった。
実施例6 ポリプロピレン粉末(MI=50.マレイン酸含有ff
10.1重量96、平均粒径360μ)を流動槽中で流
動させ、この中に280°Cに加熱した鋼板(40x 
100 X 1.6mm、 )を12秒間浸漬したのち
300℃のオーブン中で2分間加熱し、再度MMA粉末
(平均粒径100μ)の入った流動槽に30秒間浸漬し
たのち自然冷却した。これのポリプロピレン層の厚さは
Q、5mm、焼結層の厚さは0゜5mm、気イレキ(は
36%、気孔径は/19μであった。
〔発明の効果〕
本発明の金属構造体は表面に合成樹脂焼結層を有するの
で、表面に含液性、含油性を有し更に合成樹脂焼結層と
金属表面の間にポリオレフィン層が存在するので合成樹
脂焼結層に液体が浸透して錆が発生ずる事をも防止し、
合成樹脂焼結より剛性が高い特長を有する。
特許出願人   旭化成工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属体表面にメルトインデックス(MI)が6以上
    のポリオレフィン層とその上に合成樹脂焼結層を有する
    事を特徴とする多孔層被覆金属構造体。 2 メルトインデックス(MI)が6以上のポリオレフ
    ィン粉末を用いて金属体表面にポリオレフィンの塗膜を
    形成し、この塗膜が溶融した状態で合成樹脂粉末を塗着
    させ焼結状態を形成する事を特徴とする多孔層被覆金属
    構造体の製造方法。
JP30861290A 1990-11-16 1990-11-16 多孔層被覆金属構造体及びその製造方法 Pending JPH04182124A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5552115A (en) * 1986-02-06 1996-09-03 Steris Corporation Microbial decontamination system with components porous to anti-microbial fluids

Cited By (2)

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US5833935A (en) * 1994-01-28 1998-11-10 Steris Corporation Microbial decontamination system with components porous to anti-microbial fluids

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