JPH04180806A - 高勾配磁気分離装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、循環使用される濾液中に含まれる磁性物質を
捕捉するために使用する高勾配磁気分離装置のフィルタ
ーメディアから、捕捉された（ｎ性体を効率よく除去す
ることが可能な高勾配磁気分離装置に関するものである
。

〈従来の技術〉 高勾配磁気分離装置は、濾液中の磁性物質を磁力を用い
てフィルターメディアに捕捉する装置であり、その構造
を第２図により説明する。

第３図において、ｌは高勾配磁気分離装置であり、濾液
は濾液入口から入って、濾筒８に設けられたフィルター
メディア３を通過して、濾液出口４から出て行く。フィ
ルターメディア３とは、第４図に示すような、磁性細線
で作った円形の１０メツシュ程度の網である。フィルタ
ーメディア３はヨーク９中に収納されたｔｆｆｔ石５か
ら発生する磁界により（ｎ化されており、これにより高
勾配な磁界が発生している。メディア３を通過する′ａ
液液中磁性物質は、この磁気勾配によって発生ずる６５
５力によって捕捉され、フィルターメディア３の細線に
付着する。

そして、高勾配磁気分離装置ｌを連続運転していくと、
フィルターメディア３に付着した磁性物質が経時的に増
加し、そのまま放置しておくとフィルターメディア３は
目詰りを生じ濾液の通過が困難になる。このため、従来
の高勾配磁気分離装置１には、蒸気、温水等をメディア
３に吹付け、フィルターメディア３に付着した磁性体を
系外に排出する逆洗工程がシステムとして組まれていた
。

逆洗工程においては、濾液出口４が逆洗水入口６となり
、濾液入口２が逆洗水出ロアとなる。逆洗水は、温水タ
ンク１０に接続された圧縮空気槽１１の空気を加圧する
ことによって、逆洗水入口６に導かれる。

次に、従来の逆洗技術について、具体的な例をあげ説明
する。

表１に冷間圧延機の圧延油清浄化用の高勾配磁気分離装
置の逆洗の例を示す。フィルターメディアに捕捉された
鉄粉２５ｋｇを除去するために、多量の逆洗水（６Ｉ＋
（）を要し、そのために逆洗のための装置である温水タ
ンク１０や圧縮空気槽１１が犬がかりとなり、例えば据
付の占有平面積は、逆洗装置部分で７０％を占める。こ
のため装置建設費が高額となり、また用水費や排水処理
費等の運転費がかさむという問題がある。

〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は、このような問題を解決し、フィルターメディ
アを効率的に逆洗可能な技術を提供することを目的とす
る。

〈課題を解決するための手段〉 本発明は、流入側と流出側を開口させた減筒内の流入側
と流出側との間に磁性材料からなるフィルターメディア
を備え、更に通電により磁場をフィルターメディア部に
形成させる励磁コイルを設けで、流入側から流入する原
水中の磁性物質を前記フィルターメディアで捕捉濾過す
る高勾配磁気分離装置において、前記減筒内を、前記フ
ィルターメディアと直交する１乃至複数の仕切板により
、流入側端及び流出側端で相互に１ｌｉｌ１合う複数の
区画に分割し、これ筈の各区画に軸流羽根車を少なくと
も１個設け、この羽根車の回転番こより洗浄液を前記減
筒内を循環せしめて前記フィルターメディアに付着した
磁性物質を除去するようにしたことを特徴とする高勾配
磁気分離装置であり、好ましくは、前記各羽根車を正逆
回転可能としたことを特徴とするものである。

〈作用〉 本発明では、高勾配磁気分離装置の本体内に軸流羽根車
を設け、この羽根車を回転させて洗浄液を循環すること
により、フィルターメディアに付着した磁性体を効率的
に除去することができる。

また、羽根車の回転方向を交互に変化させて、逆洗液の
循環方向を交互に変化させることにより、フィルターメ
ディアに付着した磁性体をより効率的に除去することが
できる。

〈実施例〉 本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第】図は、本発明の高勾配磁気分離装置の一実施例を概
略的に示した断面図である。

第１図において、減筒８を仕切板１２で複数の区画に仕
切り、各区画に軸流羽根車１３を収納して、これをモー
タ１４により回転させ、減筒８内で逆洗液を循環させ、
フィルターメディア３に付着した磁性物質を除去するよ
うにしである。

濾過工程においては、濾液は濾液供給管２Ｌこより、減
筒８に供給され、フィルターメディア３を通通し、濾液
排出管４から濾液タンク（図示せず）に戻される。

逆洗工程では、先ず減筒８内に残った濾液は、供給配管
２を介して濾液タンク番こ回収される。その後、逆洗水
供給管７より逆洗液が減筒８に供給される。逆洗液が減
筒８に充満した時点で、羽根車１３を運転し、減筒８の
中で逆洗液を循環し、フィルターメディアに付着した磁
性物質を逆洗液流により除去し、液中に分散させる。一
定時間循環後、羽根車１３の運転を停止し、逆洗排水管
１４より排出する。

なお、逆洗液の循環は、一方向で行うよりも交互に二方
向に切換えて行う方がフィルターメディアの洗浄効率が
よく、これは羽根車の回転方向を切換えることにより可
能である。

次に、本発明の具体的実施例を説明する。

冷間圧延機の圧延油・ロールクーラント液の濾過例につ
いて説明する。

実施例の仕様は次の通りである。

濾液　　牛脂系圧延油・３％ユマルション液含有鉄分　
　　５００ｐｐ翔 高勾配磁気分離機 フィルターメディア直径　　１２００ｍｍ濾過流１　　
　７．０＋ｎ／ｓｉｎ フイルターメデイアに付着する鉄粉量 ２５ｋｇｍａｘ 逆洗関係　逆洗水！　　　０．８ボ 逆洗水循環量　４０ｒｒｆ／ｍｉｎ 羽根車　　　　５５ｋｗＸ　２台 実施結果を第２図に示す。第２図は、逆洗液の循環時間
とフィルターメディアに残存する鉄粉の関係を示したも
のであるが、３分間で実用上支障のない残存量レベルま
で除去できていることが分る。また、羽根車を正転と逆
転を３０秒毎に切替えて実施した例についても示したが
、これは、よりｆ３れた洗浄能力を有していることが分
る。

表１に、本発明例と従来例を比較しで示す。これは先の
実施例の場合の設備現規模について比較したものである
。ニーテリティ消費量が１　／７．５に、据付占有面積
が１　／３．５に、建設費が１　／１．３にそれぞれ低
減できた。

表１ 〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明の装置により、従来技術に
比べ極めて効率的にフィルターメディアを逆洗すること
が可能となり、逆洗用水、排水発生量、蒸気使用量等の
ニーテリティの消費量を約１／８に、据付占有面積を約
１／４に、建築費を約０．８に削減することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を概略的に示した断面図、第
２図は本発明における逆洗液の循環時間とフィルターメ
ディアへの鉄粉残存量の関係を示したグラフ、第３図は
従来装置の断面図、第４図はフィルターメディアの平面
図である６１・・・高勾配磁気分離装置、２・・・濾液
入口、３・・・フィルターメディア、４用＃液出口、訃
＝電磁石、　　　　　６・・・逆洗水入口、７・・・逆
洗水出口、　　　　８・・・減筒、９・・・ヨーク、　
　　　　　１０・・・温水タンク、１１・・・圧縮空気
槽、　　　１２・・・仕切板、１３・・・羽根車、　　
　　　１４・・・モータ。 特許出願人　　　川崎製鉄株式会社 第１図 第２図 逆洗液の循環時間（ｍｉｎ）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）流入側と流出側を開口させた濾筒内の流入側と流
   出側との間に磁性材料からなるフィルターメディアを備
   え、更に通電により磁場をフィルターメディア部に形成
   させる励磁コイルを設けて、流入側から流入する原水中
   の磁性物質を前記フィルターメディアで捕捉濾過する高
   勾配磁気分離装置において、前記濾筒内を、前記フィル
   ターメディアと直交する１乃至複数の仕切板により、流
   入側端及び流出側端で相互に連通し合う複数の区画に分
   割し、これ等の各区画に軸流羽根車を少なくとも１個設
   け、この羽根車の回転により洗浄液を前記濾筒内を循環
   せしめて前記フィルターメディアに付着した磁性物質を
   除去するようにしたことを特徴とする高勾配磁気分離装
   置。
2. （２）各羽根車を正逆回転可能としたことを特徴とする
   請求項１記載の高勾配磁気分離装置。