JPH04179095A - Ｅｌランプ電極用透明導電性フィルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エレクトロルミネセンス（以下ＥＬと略記す
る）ランプの電極に用いる、発光層との接着性に優れ、
ＥＬクランプ発光効率を向上させる透明導電性フィルム
に関するものである。

〔従来の技術〕

従来ＥＬランプ電極用透明導電性フィルムとしては、ポ
リエステルフィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、
ポリスチレンシート等の少なくとも片面に酸化インジウ
ム、酸化スズおよびこれらの混合物等の透明導電層をス
パッタ、真空蒸着等の手法により形成して得られたもの
が一般的であり、この電極とＡＩ！板等の背面電極の間
に、発光体層をはさんで電圧を印加することにより発光
させる方式がとられている。

この発光体層に用いられる物質として母体のＺｎＳ等に
付活剤としてのＣｕ、Ｍｎ等を混ぜた蛍光体をバインダ
ーと呼ばれる高誘電性有機材料、例えば、シアノエチル
系高分子等で固定させたものである。

ＥＬクランプ、発熱を伴わない固体発光であり、薄く均
一に発光し、又、形状に対する自由度が高い等の特性を
有しており、液晶のバックライトを中心として数多く使
用されるようになってきた。

しかし、他の光源に比べ寿命において、さらに改良か望
まれるのか現状であった。

寿命を短くする一因としては、発光層と透明電極層との
接着性か悪く、長時間使用後には、この間隙に気泡等の
欠陥が生じることがあげられる。

そこで、この欠点を解消する方法として透明導電膜上に
スパッタ法等により、パラジウム等の金属薄膜をコート
する方法が用いられ、発光層との接着性を高めているか
、再度にわたるスパッタリング等の工程を必要とするた
め、コストアップになるとともに、透過率が下かり、Ｅ
Ｌクランプ明るさの低下をももたらしていた。又、その
割には、接着力か少ないというのが現状であった。

さらにＥＬクランプ寿命を短くする要因としては、電流
下の水分による蛍光体ＺｎＳの変質かある。

ＥＬクランプ駆動電圧を下げれば、寿命は延びるのだが
、輝度が低下するので、輝度を一足に保ちかつ寿命を伸
ばすには、発光効率を上げる必要かあった。

〔発明が解決しようとする課題〕

その目的とするところは、光線透過率およびＥＬクラン
プ用透明導電フィルムに要求される他の諸特性を劣化さ
せることなく、発光層との接着性に優れ、ＥＬクランプ
発光効率を向上させる透明導電性フィルムを提供するに
ある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、透明な高分子フィルムの片面に透明導電性を
有する被膜を積層し、更に該被膜上にシアノエチル系高
分子の薄膜をトップコート層とし関するものである。

本発明に用いる高分子フィルムは、透明性を有し、かつ
耐熱性の優れた高分子フィルムか適している。具体的に
はポリサルフオン、ポリエーテルサルレフオン及びポリ
エチレンテフタレートをはじめとしたポリエステル系樹
脂があげられる。

又、透明導電層としては、金、銀、ジルコニウム、イン
ジウム、スズ、チタン等の金属や酸化スズ、酸化インジ
ウム等の金属酸化物を使用することができる。

当然、該導電性膜を高分子フィルムに付与するには、真
空蒸着法、スパッタ法等の物理堆積法や化学メツキ法、
気相法等の化学堆積法で導電性膜を付与しても何らさし
つかえはない。

又、これらの導電性膜を高分子フィルムに付与するのに
、その密着性等を向上させるために高分子フィルムと導
電性膜の間に第３層を形成させたものであっても何ら差
障りはなく、むしろ高分子フィルムと導電性膜の密着性
を上げるということは、その透明導電性フィルムの可と
う性や加工性を向上させるために望ましいものである。

導電膜層上にコーティングされるトップコート層は、Ｅ
Ｌクランプ発光層との接着性を上げるために、発光層の
バインダー剤として用いられるシアノエチル系高分子薄
膜が最も適している。

具体的には、シアノエチル化ヒドロキシセルローズ、シ
アノエチル化ブルーラン、シアノエチル化ポバール、シ
アノエチル化フェノキシ化合物、シアノエチル化サッカ
ローズ、シアノエチル化ソルビトール等が用いられる。

これらの化合物は単体で用いてもよいが、適当に組み合
せて用いることもてきる。

しかしながら、この高分子薄膜のトップコート層は、１
μｍより厚く、５μｍ以下であることが肝要であり、そ
れ以下の薄膜の場合ＥＬランプの発光効率を向上させる
ことができず、それ以上の膜厚の場合、トップコート層
の塗布外観を著しく損うので好ましくない。

また薄膜形成法としては、一般に溶剤を用いた塗布法が
用いられ、デイツプ法、ロールコータ−法、ドクターブ
レード法、スピンナー法等の常法が用いられる。塗布後
乾燥し必要に応じて硬化させて本願発明のＥＬランプ電
極用透明導電性フィルムが得られる。

〔作　用〕

高分子薄膜をトップコート材とすることによって、従来
のパラジウムコートをトップコートとしたものに比べて
低コストで良好な接着性を有する透明導電性フィルムの
製造が可能になった。

さらに本発明では、その高分子薄膜の膜厚を１μｍより
厚（，５μｍ以下にすることにより、ＥＬクランプ発光
効率を向上することができ、ＥＬクランプ寿命を長くす
ることかできた。

〔実施例〕

７５μｍのポリエチレンナフタレートフィルム上にスパ
ッタ法によって、インジウム・スズ酸化物膜（ＴＴＯ膜
）を厚さ３００人に形成し、その上に、シアノエチル化
ヒドロキシエチルセルローズをトップコート層として２
μｍの厚さに塗布し乾燥させた。

このようにして作製した透明導電性フィルムを硫化亜鉛
系の蛍光体を用いたＥＬクランプ組み込んだ。

比較例１ 実施例において、シアノエチル化ヒドロキシエチルセル
ローズのトップコート層の厚みを、０．０８μｍとした
透明導電性フィルムを作製し、以下同様にＥＬクランプ
した。

比較例２ 実施例において、シアノエチル化ヒドロキシエチルセル
ローズを用いずに透明導電性フィルムを作製し、以下同
様にＥＬクランプした。

実施例と比較例について、発光効率と寿命を測定した。

発光効率は、比較例１．２と比較して、実施例では１０
％向上した。

寿命は、５０℃、相対湿度９０％の雰囲気中で、１００
Ｖ、３００ＨｚにてＥＬクランプ発光させ続け、輝度の
変化を追跡した。

実施例、比較例１ては、１００時間経過しても、輝度は
初期値に対して９５％以上であるのに対し、比較例２で
は、７０％程度まで低下した。

〔発明の効果〕

本発明に従うと従来にない安価で発光層との接着性に富
みＥＬクランプした場合の製品寿命か充分長く、かつＥ
Ｌクランプ発光効率を向上させる透明導電性フィルムを
得ることかできる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）透明な高分子フィルムの片面に透明導電性を有す
   る被膜を積層し、更に該被膜上にシアノエチル系高分子
   の薄膜をトップコート層として、１μｍより厚く５μｍ
   以下の範囲で形成したことを特徴とするエレクトロルミ
   ネセンスランプ電極用透明導電性フィルム。