JPH0417635A - 耐摩耗性銅系焼結合金 - Google Patents

耐摩耗性銅系焼結合金

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JPH0417635A
JPH0417635A JP11857790A JP11857790A JPH0417635A JP H0417635 A JPH0417635 A JP H0417635A JP 11857790 A JP11857790 A JP 11857790A JP 11857790 A JP11857790 A JP 11857790A JP H0417635 A JPH0417635 A JP H0417635A
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Koichiro Hayashi
幸一郎 林
Hiroshi Ikenoue
池ノ上 寛
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野1 この発明は、耐摩耗性銅系焼結合金、特にチタン又はチ
タン合金と摺動する部材に対し好適な耐摩耗性のある青
銅系焼結合金に関するもので1例えば内燃機関のバルブ
ガイドに利用される。
〔従来の技術1 内燃機関のバルブは一般に耐熱鋼が用いられているが、
内燃機関の高速化に対応して慣性重量の小さい、すなわ
ち比重の小さいチタン合金を用いる場合がある。
ところが、チタン合金は摺動部材として用いると相手部
材と凝着し易く異常な摩耗をすることが知られているに
のためチタン合金の表面に例えばモリブデン渚射被膜を
施し、チタン合金を相手部材と直接接触しないようにし
て使用される。
相手部材は、一般に特殊鋳鉄や熱伝導性のよいベリリウ
ム銅合金、高力黄銅等である。
しかし、使用中に溶射被膜が剥離すると異状摩耗を起こ
し、また、コストが割高であるなどの理由で一般の自動
車などには適用されていないのが現状である。
一方、耐チタン合金摺動部材の研究は例えばNASA 
 Technical Note (NASA  TN
D−8207)が挙げられ、430℃の大気中における
チタン合金と銅合金の摩擦及び摩耗を調べると、30%
Snの銅合金が他の材料に比べ優れていることが紹介さ
れている。
しかし、本発明者らが行った過酷な摺動実験によれば、
30%Snの銅合金でも凝着が起こって短時間で焼き付
いてしまう結果となった。
[発明が解決しようとする課題〕 本発明は、表面に他の金属を被覆しないでチタン合金と
摺動させても焼き付かない耐摩耗性合金を提供し、上記
従来技術の問題点を解決しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記課題を解決するために、 Sn:15〜30重量% Co:3〜20重量% 黒鉛及び二硫化モリブデンよりなる群より選ばれた1種
又は2種よりなる固体潤滑剤 :黒鉛等量2〜7重量% 銅及び不可避不純物 :残部 を含有し、組織が、銅錫合金のδ相と、焼結合金の断面
における面積割合が25〜90%の銅錫合金のδ相と、
コバルト相と、前記固体潤滑剤との混合組織であること
を特徴とする耐摩耗性銅系焼結合金を提供するものであ
る。
[作用] 本発明の焼結合金の基地は銅錫合金であり、顕微鏡観察
による組織上で黄色をした相(以下、δ相という)と、
灰色の相(以下、δ相という)が存在する。
δ相は通常の青銅合金であり、硬さがMHV100程度
で、主に材料の靭性と熱伝導性を受は持っている。
δ相はSn含有量が多い銅錫系金属間化合物で硬さがM
HV350程度を示し、チタン合金との凝着を防止する
作用がある。δ相が焼結合金の断面における面積比で2
5%未満であると焼結合金の硬さが低く摩耗が大きくな
る。一方、δ相の占める量が多くなると凝着摩耗が減少
するが、材料が硬く脆(なる傾向を示すと共に、Sn添
加量が多くなり、焼結時の液相発生量が増加するため焼
結体の変形及び巣ができ易くなるので面積比の上限を9
0%とする。
この銅錫系基地を得るためには、Sn含有量は15重量
%以上必要で、上限は上記理由により30重量%である
。Snの添加の一部又は全部を錫粉の形で、又はSn含
有量の多い錫銅合金粉の形で添加することができる。
上記の基地にCoを添加することは、発明者がチタン合
金と各種純金属の摩擦摩耗試験を行い、コバルトが良い
相性を示すという結果に基づいている。
COはコバルト粉の形で添加され、その一部はCu及び
Snと合金化し、粒度の粗い粉末は表面部が合金化して
中心部がCoの形で残留している。合金化したCoも基
地に拡散は行われず、電子線定性分析によるCo濃度の
高い部分(コバルト相)が点在した状態を示す。
Coは基地を強化して硬さ及び強度を高め、耐摩耗性を
向上させる。その効果は3重量%以上で認められ含有量
を増すと共に大きくなるが、20重量%を越えても費用
の割りに効果が伴わないことから3〜20重量%とした
固体潤滑剤は耐摩耗性に欠くことのできない成分であり
、本発明では黒鉛及び/又は二硫化モリブデンCMO3
2)が使用される。その効果は、黒鉛含有重量lと二硫
化モリブデン含有重量2が同等に作用する。すなわち、
二硫化モリブデンの黒鉛等量は同重量の黒鉛の%で、例
えば、黒鉛5重量%と、硫化モリブデン10重量%と、
黒鉛2重量%及び二硫化モリブデン6重量%の混合物は
同じ効果を示す。
固体潤滑剤は上記の一方か両方を黒鉛等量で2〜7重量
%含有させる。2重量%未満では効果が小さく、一方、
7重量%を越えて含有させると焼結合金の硬さ及び強度
を低くさせる。
[実施例1 以下、実施例に基づいて詳細に説明する。
用いた原料粉は、電解銅粉、アトマイズ錫粉、60%5
n−Cu合金扮、コバルト粉、黒鉛粉、二硫化モリブデ
ン扮であり、第1表に示す組成になるように配合し、ス
テアリン酸亜鉛を4合物に対し0.5重量%添加し、圧
力5 t / c m″で圧縮成形した後、温度760
℃のアンモニア分解ガス中で焼結して試料とした。
各試料の焼結体密度、曲げ強さ、表面硬さ及び摩耗試験
結果を同じ(第1表に示す。
摩耗試験は、組成が6%Al2−2%5n−4%Z r
 −6M O−T i合金の回転円盤に、直径7.98
mm(断面積0.5 c rn″)の試料2個を荷重2
kgfで圧接し、無給油で滑り速度314cm/秒で1
5分間運転した時の摩擦係数及び試料の摩耗量を測定し
た。
なお、表中のx印のものは摩耗試験中に装置の振動が激
しくなり焼き付きを認めたもので所定時間を待たずに試
験を中断した。また、*印は焼結体が変形したため試料
にしなかったものを表す。
試料lは比較材であり、数分間で焼き付きを認めた。
試料2〜7はSnの作用を示しており、5n10重量%
の試料は摩耗試験機の振動が大きく摩耗量が大きい。一
方、5n35重量%の試料は焼結で変形してしまった。
Sn量増加による一般的傾向は、密度及び曲げ強さが低
下し、硬さが高(なって摩耗が少なくなる。
試料8〜11と試料4はCoの効果を表しており、どの
試料もよい結果を示している。Co量の増加による一般
的な傾向は、焼結密度が低下し、曲げ強さ及び硬さが高
くなり摩耗が少なくなる。
試料12〜17は固体潤滑剤の効果を表している。試料
12と試料14から分かるように黒鉛2重量%と二硫化
モリブデン4重量%は等量である。また、試料13は試
験機の振動が大きく摩耗量が大きい。試料16は黒鉛が
多いもので、摩耗が少ないものの曲げ強さ及び硬さが低
い。
摩擦係数は全試料を通して大差はないが、Sn含有量が
少ないか固体潤滑剤含有量が少ない試料は、試験機の振
動が太き(なる傾向を示すことから凝着を生しているも
のと考えられる。
〔発明の効果1 本発明の焼結合金はチタン合金を相手材とする摺動部材
として優れた耐摩耗性を示し、チタン合金をそのまま摺
動部材として用いることが可能となり、特にチタンバル
ブを用いた内燃機関の動弁機構部材として有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Sn:15〜30重量% Co:3〜20重量% 黒鉛及び二硫化モリブデンよりなる群より 選ばれた1種又は2種よりなる固体潤滑剤 :黒鉛等量2〜7重量% 銅及び不可避不純物 :残部 を含有し、組織が、銅錫合金のα相と、焼結合金の断面
    における面積割合が25〜90%の銅錫合金のδ相と、
    コバルト相と、前記固体潤滑剤との混合組織であること
    を特徴とする耐摩耗性銅系焼結合金。
JP11857790A 1990-05-10 1990-05-10 耐摩耗性銅系焼結合金 Expired - Fee Related JP2695031B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1063310A1 (de) * 1999-06-21 2000-12-27 Wieland-Werke AG Verwendung einer zinnreichen Kupfer-Zinn-Eisen-Legierung
US6346215B1 (en) 1997-12-19 2002-02-12 Wieland-Werke Ag Copper-tin alloys and uses thereof
JP2005179692A (ja) * 2003-12-16 2005-07-07 Taiho Kogyo Co Ltd 銅合金焼結摺動材料

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EP1063310A1 (de) * 1999-06-21 2000-12-27 Wieland-Werke AG Verwendung einer zinnreichen Kupfer-Zinn-Eisen-Legierung
JP2005179692A (ja) * 2003-12-16 2005-07-07 Taiho Kogyo Co Ltd 銅合金焼結摺動材料

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