JPH0417519B2 - - Google Patents

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JPH0417519B2
JPH0417519B2 JP58227077A JP22707783A JPH0417519B2 JP H0417519 B2 JPH0417519 B2 JP H0417519B2 JP 58227077 A JP58227077 A JP 58227077A JP 22707783 A JP22707783 A JP 22707783A JP H0417519 B2 JPH0417519 B2 JP H0417519B2
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JP
Japan
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acoustic
port
tube
transducer
phased array
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JP58227077A
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JPS59139789A (ja
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Shii Kondon Jon
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Magnavox Government and Industrial Electronics Co
Original Assignee
Magnavox Government and Industrial Electronics Co
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Publication date
Application filed by Magnavox Government and Industrial Electronics Co filed Critical Magnavox Government and Industrial Electronics Co
Publication of JPS59139789A publication Critical patent/JPS59139789A/ja
Publication of JPH0417519B2 publication Critical patent/JPH0417519B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S15/00Systems using the reflection or reradiation of acoustic waves, e.g. sonar systems
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10KSOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10K11/00Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound in general; Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
    • G10K11/004Mounting transducers, e.g. provided with mechanical moving or orienting device
    • G10K11/006Transducer mounting in underwater equipment, e.g. sonobuoys
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B06GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS IN GENERAL
    • B06BMETHODS OR APPARATUS FOR GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS OF INFRASONIC, SONIC, OR ULTRASONIC FREQUENCY, e.g. FOR PERFORMING MECHANICAL WORK IN GENERAL
    • B06B1/00Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency
    • B06B1/02Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy
    • B06B1/06Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction
    • B06B1/0644Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction using a single piezoelectric element
    • B06B1/0655Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction using a single piezoelectric element of cylindrical shape
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10KSOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10K11/00Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound in general; Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
    • G10K11/18Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound
    • G10K11/26Sound-focusing or directing, e.g. scanning
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R17/00Piezoelectric transducers; Electrostrictive transducers

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気音響トランスジユーサ、特に音響
信号を送信したり、受信したりするための円筒構
造の改良整相アレイトランスジユーサに関するも
のである。
各々が円筒状をしている電気音響トランスジユ
ーサ素子を例えば軸線方向に整列して配置し、所
定の放射およびレスポンスパターンを呈するよう
にした電気音響トランスジユーサ−アレイは周知
であり、これらは能動および受動的の双方の態様
でソナーおよびソノブイ装置に大いに用いられて
いる。斯種の装置には、垂直平面、即ちアレイの
長手方向軸線を含む平面内にて指向音響放射およ
びレスポンスパターンを呈すべく作用するトラン
スジユーサ−アレイが有利に用いられる。その理
由は、これらのアレイはアレイの横方向、即ちア
レイ軸線にほぼ垂直の方向での音響エネルギーの
放射を大きくすることができると共に上記方向で
の受信感度も向上させることができ、これに伴な
い検出信号の対雑音比も向上するからである。横
垂直方向の指向パターンを持たせることによつ
て、アレイを作用させる海水のような海面と海底
とから伝送されたり、受信されたりする音響反射
によつて生ずる不所望な影響も低減させることが
できる。
横型音響ビーム形成用の基本的な基準は当業者
に周知であり、一般に、所定距離離間されて、所
定の相対的振幅値および位相で作動して、所望な
指向性を呈するようにする個々能動的に作動する
トランスジユーサ素子を所定数必要とする。従来
のインラインまたは積み重ね多素子アレイでは、
素子の物理的な間隔を所定値に維持しながら電気
回路によつて個々のトランスジユーサ素子の相対
的な振幅値および位相を調整するのが普通であ
る。圧電トランスジユーサ素子を用いる斯種の従
来アレイでは素子の振幅制御または振幅シエージ
ングを、種々の素子の電極面積を調整することに
よつても行なつている。
垂直および水平指向パターンの双方を呈する電
気音響トランスジユーサ素子アレイを利用する水
中検出装置は多数ある。斯種従来のトランスジユ
ーサ−アレイの或るものは指向および全方向の水
平パターンと相俟つて、垂直の指向性も呈し、こ
れは個々垂直に積み重ねた中空円筒状の圧電材料
製電気音響トランスジユーサ部分即ち素子を多数
具えている。これらの個々の素子の内の所定数の
素子を成極すると共にこれらの素子に電極を設け
て、水平指向パターンを呈するようにし、また他
の素子も適当に成極して電極を設けて、水平全方
向パターンを呈するようにする。斯かる従来のも
のでは、各個々の指向および全方向トランスジユ
ーサ素子の電気的な位相および物理的な間隔を適
当に制御することによつて横垂直指向性を得てい
る。
これら従来アレイの指向パターンを対称とする
には、圧電材料の同質性および物理的寸法だけで
なく、アレイに使用される個々のトランスジユー
サ素子の各々に付随する製造工程も正確に均一と
する必要がある。アレイからの電気出力信号を用
いて情報を担持しているターゲツトを算出する検
出装置に用いられる横垂直指向パターンと、全方
向および正弦−余弦的水平指向パターンとの双方
を呈する多素子アレイでは、個々の圧電素子につ
いて上述したような要求を適えさせることは特に
臨界的である。さらに、同じタイプの多数の個々
のトランスジユーサ−アレイ間を均等とする必要
がある場合には、これらの制御および整合の問題
は一層厳しいものとなる。これら従来の多素子積
み重ねアレイに係わる斯かる固有の整合要件およ
び単一トランスジユーサ−アレイを製造するのに
必要な圧電材料の量が相当多いことからして、ア
レイの単価は相当高くなつている。これら従来の
多素子アレイを消耗的で、しかも高価に設計され
るソノブイに用いた場合、アレイのコストはソノ
ブイ全体のコストの大部分を占めることになる。
また、多数の圧電素子を必要とするために、アレ
イの重量が相当重くなると云う欠点もある。
本発明の目的は従来の多素子トランスジユーサ
−アレイのコストに較べて廉価に製造し得る横垂
直指向性を呈する整相アレイ電気音響トランスジ
ユーサを提供することにある。
本発明の多の目的は前述した目的のアレイに
て、能動電気音響トランスジユーサ素子と音響結
合ポートと組合わせて、ポートをアレイにおける
能動素子として有効に作用させることにある。
本発明の他の目的は中空の円筒または管状の構
造体および複数個の音響接合ポートを有している
整相アレイトランスジユーサおよびポートと一緒
に作動して横垂直指向パターンを呈する単一電気
音響トランスジユーサ素子を提供することにあ
る。
本発明の他の目的は水中音響信号受信用のハイ
ドロホンとして、および水中音響信号送信用投射
器として使用するのに特に適している横垂直指向
性を呈する改良型整相アレイ電気音響トランスジ
ユーサを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は軽量で、パツケージ
し易く、引出しも容易で、しかもソノブイに使用
するのに好適な整相アレイトランスジユーサを提
供することにある。
さらに本発明の目的は、パーホーマンスが静水
圧によつて影響されない整相アレイ水中トランス
ジユーサを提供することにある。
本発明の他の目的は単一能動トランスジユーサ
素子を用いて、垂直平面内では強化された横指向
レスポンスパターンを呈し、水平面内では全方向
および指向レスポンスパターンの双方またはいず
れか一方を呈する整相アレイトランスジユーサを
提供することにある。
さらに本発明の目的は音響波を移相制御する少
なくとも1個の有孔平板を有しているフイルター
を提供することにある。
本発明の他の目的は細長管を有し、該管内に電
気音響トランスジユーサ素子および音響結合ポー
トを管の長手方向に交互に位置させた整相電気音
響トランスジユーサを提供することにある。
本発明による整相トランスジユーサの1つは、
両端に壁部を有している細長管の中間に支持され
る単一電気音響トランスジユーサ素子を具えてい
る。この素子は外部伝送媒体に直接音響波を伝搬
する第1振動面と、管内部の伝送媒体に直接音響
波を伝搬する第2振動面とを有している。細長管
は内部と外部伝送媒体との間を音響的に結合させ
る複数個の環状ポートを有している。これらのポ
ートはトランスジユーサ素子および管の端壁から
長手方向に離間されている。細長管の内部には音
響伝送路を設けて、各ポートとトランスジユーサ
素子の第2振動面との間を連通させる。ポートの
物理的な間隔、ポートの孔の面積、内部伝送路の
有効音響波長および管の端壁の音響インピーダン
スは適当に規定して、トランスジユーサ素子の第
2振動面と各ポートに直接隣接する外部伝送媒体
との間での音響波の移相量、振幅減衰量または音
響伝送特性を所定なものとする。
作動に際し、各ポートは横垂直指向性を呈する
従来の多素子アレイの個々の能動トランスジユー
サ素子と同様に作用する。音響波の伝送に際し、
トランスジユーサ素子の第2振動面によつて発生
され、各ポートに現われて、そこから放射される
内部音響波はトランスジユーサ素子の第1、即ち
外部振動面から放射される音響波と外部伝送媒体
中にて結合して、アレイまたは管の長手方向軸線
に対し横方向の音響放射を強化、または最大とす
ると共に、アレイ軸線とほぼ一直線を成す方向の
放射を最小にする。遠方の空間的音響源から放射
される音響波の受信に際しては、上述した結合処
理とは反対の作動が成され、トランスジユーサ素
子からの合成出力信号は、アレイの長手方向軸線
に対し横方向に位置する音響源から到来する音響
波に対しては最大となり、アレイ軸線と一直線を
成す方向に位置する音響源から到来する音響波に
対しては最小となる。トランスジユーサ素子は、
音響波送/受信用にアレイの長手方向軸線にほぼ
垂直な平面では所定のプレーナタイプの正弦/余
弦的および全方向放射兼レスポンスパターンを呈
するようにして、遠隔空間音響源から放射される
音響波の受信時には水平面内の所定の指向パター
ンに対して音響波到来方向の関数として変化する
トランスジユーサ素子からの合成出力信号を得る
ことのできるようにすることもできる。
水中で作用させる本発明トランスジユーサの一
例によれば、細長形の中空円筒管の両端部を閉成
し、この管の壁部には複数対のほぼ環状の孔、即
ちポートを管の長手方向に沿つて離間して設け
る。これらのポートは管の浸水時に外部、即ち水
の音響伝送媒体を管の内部に充満させ、また管の
内部伝送媒体と管の外部伝送媒体とを音響的に結
合させる。管の結合ポート対間における管の中間
部には内側および外側振動壁部に電極を有し、放
射モードで振動すべく成極された中空円筒状の圧
電トランスジユーサ素子を設ける。このトランス
ジユーサ素子の内側および外側振動壁部は内部お
よび外部伝送媒体とそれぞれ音響的に連通する。
各ポートはトランスジユーサ素子および管の両端
部から所定距離離間させて設け管の横方向の外部
伝送媒体中の放射音響エネルギーが強化されるよ
うにする。
本発明の他の例では、細長形の円筒管を垂直姿
正で水中に懸垂させ、円筒状圧電トランスジユー
サ素子の表面に複数個の電極を離間させて取付け
て、水平面内での正弦/余弦的および全方向パタ
ーンを追加的に得るようにする。円筒状トランス
ジユーサ素子の内部には仕切り用バツフルを設け
て、その内部容積を(パイ状に)直径的に4等分
し、その各容積部分を管内の伝送媒体と音響的に
連通させると共に、各容積部分を正弦/余弦的指
向パターンの各コドラントに物理的に関連させ
る。仕切り用バツフルを用いることによつて、ア
レイの水平方向の指向パターンが改善されるのと
相俟つて、音響的負荷および素子の内部伝送媒体
への音響的結合が改善される。
さらに本発明によれば、円筒状トランスジユー
サ素子を保管、つまりパツケージ位置から円筒管
に対する作動位置まで引出すための引出し手段を
設ける。
本発明の好適例によれば、トランスジユーサ素
子と管の端部に最も近いポートとの間の内部音響
伝送路の長さを、管内でリム付きの煙突状バツフ
ルを軸方向に変位させることによつて長くする。
このようにすることによつて、トランスジユーサ
に対するポートの物理的な配置に影響を及ぼすこ
となく内部伝送路の音響波経路長および合成移相
量を調整することができる。同様なバツフルは他
のポートに関連する内部伝送路にも用いることが
できる。
さらに本発明の他の例によれば、リム付きの煙
突状バツフルの代りに、平坦で、しかもそれぞれ
薄い円形の有孔バツフル平板を複数個用い、各平
板の複数の小孔の寸法を、これらの孔を通過する
音響波の波長よりも遥かに小さくする。各平板の
外側周縁部を細長形の円筒管の内側面に取付ける
が、この際隣接する所定対のポート間における内
部音響波伝送路内に離間して取付ける。上述した
ような平板は低減通過の音響波フイルターを成
し、トランスジユーサ−アレイの作動周波数範囲
内の選択周波数にて隣接するポート間での移相量
を十分に低減させる。
本発明は、横垂直指向性を得るのに、個々の能
動トランスジユーサを複数個用いる従来のアレイ
について前述したのと同じような基本的な規準、
即ちトランスジユーサ素子を所定の間隔とし、か
つこれらの素子を所定の位相および振幅で作動さ
せると云う規準事項を利用する。これらの従来の
アレイでは、トランスジユーサ素子の相対的移相
量および振幅を一般に電気回路手段によつて制御
するが、本発明では単一トランスジユーサ素子お
よびポートが従来アレイの能動トランスジユーサ
素子とほぼ同等の作用をして垂直指向性を呈する
ビームを送/受信し、しかも位相および振幅の制
御を音響的な手段によつてするようにする。本発
明では、トランスジユーサと各ポートとの間の音
響通路を有効的な音響路長に調整して、各音響路
の移相量を制御することができる。音響波の経路
長はバツフルまたは他の手段によつて調整するこ
とができ、また内部伝送媒体またはその幾つかの
部分を選択して、伝送路内の音響波の伝搬速度、
従つて例えばトランスジユーサと所定のポートと
の間での移相量を変えることができる。内部と外
部の伝送媒体が異なる流体の場合には、各ポート
を音響的に透過性の膜によつて被覆して、内部媒
体と外部媒体とを透過的に分離せしめるようにす
る。内部伝送路の移相特性を斯様に変化させるこ
とによつてポートによる位相調整を可能とし、ま
たポートをトランスジユーサ素子の位置に対して
管の長手方向に沿つて所望に位置付けることがで
きる。所定ポートでの移相量および振幅は、移相
量制御用有孔平板、バツフル壁、管端部壁の長手
方向の適当な変位によつて、および端部壁の吸音
または反射特性、従つて管内部の定在波を制御す
る管端部壁の音響表面インピーダンスを選択する
ことによつて調整することができる。各ポートの
孔の面積は、実際にはポートで振幅制御する内部
と外部の伝送媒体間での有効音響結合を制御する
大きさに調整することができる。一般に、トラン
スジユーサ素子からポートの外側面に到達し、そ
こにて放射される内部音響波はトランスジユーサ
素子の外部表面から放射される音響波と結合させ
るのが望ましい。これらの放射波の相対的振幅値
は従来アレイと同様に調整して、ポートが所望な
シエージングを呈して、アレイの軸線に沿う方向
の放射またはレスポンスを低減、即ち、アレイの
垂直平面内の主ビームのサイドロープを低減させ
る。
本発明はアレイが能動電気音響トランスジユー
サ素子と音響結合ポートとの組合わせを有してい
る横形パターンを呈する整相アレイ電気音響トラ
ンスジユーサも提供するものであり、本発明の好
適例によれば能動素子および受動ポートを管の長
手方向に沿つて能動素子として作用するポートと
交互に配置する。
図面につき本発明を説明する。
下記の説明および図面中で、同一部分および同
様な機能を果す部分には同様な符号を付して示し
てある。
本発明は主として水中音響信号、即ち水中音波
を送信したり、受信したり、或いは送/受信する
ものであるが、本発明は他の用途にも使用し得る
ことは明らかである。本発明はトランスジユーサ
−アレイに関するもので、これは単一の電気音響
トランスジユーサ素子と、長手方向軸線および複
数個の環状音響ポートを有している細長形の円筒
包囲体、または管を具えて、前記長手方向軸線に
垂直な平面内では第7図に示すような指向または
全方向のいずれか一方または双方の音響(フイー
ルド)パターンを呈し、前記軸線に平行またはそ
の軸線を含む平面内では第8図に示すような強化
指向パターンを呈するようにしたものである。な
お、第7および8図については後に詳述する。第
7および8図のパターンは、トランスジユーサ−
アレイを水中信号の送信または受信或いは送/受
信用ソノブイ−ハイドロホンとして使用する場合
に代表的な作動態様となり得るような、アレイ包
囲体、即ち管の長手方向軸線が垂直となる場合に
おける水平および垂直のプレーナパターンにそれ
ぞれ対応するものである。これらのパターンがト
ランスジユーサ−アレイの送信および受信指向特
性の双方を表わすことは明らかである。その理由
は、本発明によるトランスジユーサ−アレイはそ
の動作が両方向性のものであるからである。な
お、本明細書中にて使用するハイドロホンとは音
響信号を送信したり、受信したり、或いはその音
響信号を送/受信したりするトランスジユーサの
ことを意味し、従つてこの用法は投射器およびハ
イドロホンの双方についても云えることである。
第1,2および3図は本発明による整相トラン
スジユーサ−アレイ10の斜視図、側面図および
頂面図である。トランスジユーサ−アレイ10は
金属または硬質プラスチツクの如き適当な材料製
の細長形円筒管12を具えており、しかもその管
はトランスジユーサ−アレイ10を構成するため
の所望な音響周波数範囲と、所望なビームパター
ンとに依存する適当な長さおよび直径寸法を有し
ている。管12の材料は音響透過率が低く、音響
振動に対し高い不感応性を呈し、しかも吸音率が
低いものとするのが好適である。そこで、本例で
は管材料としてアルミニウムを用いた。管12は
その上側と下側端に終端部14a,14bを有し
ており、しかもその管の壁部に長さ方向に沿つて
所定の長さ離間した位置に形成されるほぼ環状の
複数個の開口、即ちポート16a,16b,16
c,16dを有している。これらの各開口は管1
2の内部における内部伝送媒体15と管12の外
部における外部伝送媒体17との間の音響結合ポ
ートを成す。各ポート16a〜16dは縦支柱、
即ちリブ18によつて分離された同形の4個の弓
形開口から成り、リブ18はポート16a〜16
dの上下の管部分を連結して、管12を長手方向
に一体構造にする。リブ18はその円周方向に厚
さをできるだけ薄くするも、管12の構造上の剛
性は維持するように形成するのが好適である。ま
た、リブ18はそれらに関連する各ポートの円周
部のまわりに等間隔に離間させて、音響波のパタ
ーンが対称となるようにするのが好適である。リ
ブ18の円周方向の幅は、管12を構造的に一体
として、この管12での逆共振を減結合させる手
段となるようにするのに十分な幅とする必要があ
る。しかし、その幅は伝送媒体中の音響波の波長
に較べて小さくして、リブ18がポート開口部を
通る音響波の伝送を制限せず、しかもトランスジ
ユーサ−アレイ10がX−Y平面内で正弦および
余弦的な指向パターンを受信したり、そのような
パターンを形成する場合に、到来波を妨げないよ
うにすべきである。例えばリブの幅と伝送媒体中
の音響波の波長との比は1:15とするのが好適で
ある。また、管12の円周の1/4の長さに対する
リブの幅の比は1:6とするのが好適であること
を確めた。これらの比率は音響パーホーマンスお
よび管12の構造上の一体化の両面から見て良好
な結果を持たらす値である。管12は上側の細長
形部分12aと下側の細長形部分12bとを具え
ている。中空の円筒状またはリング状の電気音響
トランスジユーサ素子20を上記上側部分12a
と下側部分12bとの間にて支持する。
第4および5図を参照するに、トランスジユー
サ素子20は、放射モードで振動すべく成極した
圧電材料の如き電気音響材料製の中空円筒、即ち
リング22を具えている。なお、電気音響トラン
スジユーサ材料の振動モードおよびタイプは別の
ものを用いることもできる。代表的な圧電材料は
ジルコニウム酸チタン酸鉛である。素子20はそ
のまわりに鋳造または成型し得るエラストマーま
たは高分子材料の如き適当な封入材24中に埋設
またはカプセル封止する。この封入材24内には
素子20と同心的に、しかもリング22の各両端
部から長さ方向に離間して位置付けられる円筒状
の装着リングブラケツト26も埋設し、これらの
ブラケツト26をリベツト28または例えば小ね
じ或いはエポキシ接着剤の如き他の適当な固定手
段によつて上側部分12aと下側部分12bに固
定させる。封入材24は、トランスジユーサ素子
20に対する機械的な支持体を成すと共に、音響
的に透過性で、素子20と伝送媒体15,17と
の間の音響結合を比較的良好とし、しかも素子2
0と管部分12a,12bとの間にトランスジユ
ーサ−アレイのパーホーマンスを劣下させる音響
振動が直接伝送されるのを最小限に抑えるのにも
役立つ。ブラケツト26には長手方向に間隔をあ
けて、素子20へ向けて、および素子20からの
音波を伝送する窓領域、即ちポート27を設け
る。本発明は主として水中にて用いるものである
ため、トランスジユーサ素子20および後述する
この素子20の電極を周囲のものから保護するこ
とは重要なことであり、その保護は封入材24に
よつて行なう。封入材24は種々の材料層または
種々の材料の化合物で構成し、上述したような特
性を呈するものとすることができる。
図面の明瞭化のために封入材24を省いてある
第5図を参照するに、圧電リング22は振動性の
外側面30と振動性の内側面32を有している。
リング22は、外側面30に慣例の方法で固定さ
れる外側電極42,44,46,48および内側
面32に慣例の方法でそれぞれ固定される内側電
極50,52,54,56を有しているコドラン
ト(四分円形部分)34,36,38,40で構
成される。電極対42,50はコドラント34
に、電極対44,52はコドラント36に、電極
対46,54はコドラント38に、電極対48,
56はコドラント40にある。各電極はそれに関
連する各コドラントを殆どすべて覆い、しかも各
電極は弓形の両側部にて隣接する電極とは離間さ
れて、他の電極と電気的な通信を行なわないよう
にする。電極42〜56は蒸着の如き既知の方法
で各振動性の表面30,32に被着する。また、
電極の材料は銀の如き導電材料とする。電極4
2,50,44,52,46,54,48,56
には電気的なリード線58,60,62,64,
66,68,70,72をそれぞれ接続する。電
極42〜56は封入材24内に封入させる。リー
ド線58〜72は各電極と利用する外部回路との
間を接続する。
トランスジユーサ−アレイ10の受信モードで
は、第5A〜5C図につき説明するように結線す
ることによつて受信音響信号の指向性決定用の平
面レスポンスパターンを形成し得ることは当業者
にとつて自明なことである。対向コドラント3
4,36に対する電極対からの相対的出力信号の
差によつて素子20間に直径的に存在する音響圧
力傾度の大きさが与えられ、それはX−軸に沿う
方向の音響波面の伝送路に対しては最大となり、
Y−軸に沿う方向の波面伝送路に対しては最小と
なり、従つて第7図に破線76で示すような余弦
的な指向パターンを提供する。同様に、対向コド
ラント38,40に対する電極対の出力信号の差
によつて第7図に実線78で示すような正弦的な
パターンが提供され、これはY−軸に沿う方向の
受信波面に対して最大となり、X−軸に沿う受信
波面に対して最小となる。なお、正弦および余弦
的パターンのことを“正弦”および“余弦”パタ
ーンとも表示する。その理由は、得られる実際の
パターンは正に正弦波のパターンおよび余弦波の
パターンから変化したものであるからである。
4つのすべてのコドラント34,36,38,
40からの4つのすべての電極対からの出力信号
を加算したり、平均をとつたりすることにより第
7図に実線80で示すような全方向性の(フイー
ルド)パターンを得るようにする。カージオイド
パターンの如き当業者に既知の他のパターンを得
ることもできる。トランスジユーサ−アレイ10
の送信モードでは、適当に位相調整(整相)した
電気信号を素子20の対応するコドラント電極対
に供給して、所望な全方向または指向音響波パタ
ーンを発生させることができる。種々の電極は、
例えば一緒に接続または結合させて、単一の連続
した外側電極を形成し、同様に内側電極も共通に
接続、または単一の連続した内側電極を形成する
ようにすることができる。
なお、整相アレイトランスジユーサによつて送
信および受信音響波信号の双方に対して水平方向
の指向特性(指向パターン)を得ることができる
が、トランスジユーサ−アレイを代表的なソノブ
イの用途に用いる場合には、指向伝送特性は一般
に不必要である。例えば、音響信号を受信する作
用しかしない受動タイプのソノブイでは、通常ト
ランスジユーサ−アレイは受信モードで作動し
て、所望な水平方向の指向受信パターンおよび全
方向の受信パターンのいずれか一方または双方の
パターンを呈するようにする。音響信号を送信し
たり、受信したりする能動タイプのソノブイで
は、通常トランスジユーサ−アレイは、送信モー
ドでは全方向性のパターンを呈し、受信モードで
は所望な指向性および全方向性のいずれか一方ま
たは双方の水平方向パターンを呈すべく作動させ
るのが普通である。
第5A図はトランスジユーサ素子20の出力信
号またはその素子への入力信号を電気的に結合さ
せる回路を示し、第5B図は素子20の電極およ
びリード線の断面図であり、第5C図はトランス
ジユーサ素子280の素子部分およびその素子の
電極とリード線の断面図である。第5A図は送/
受信リレー57を有して正弦的、余弦的および全
方向的受信パターンを呈すると共に全方向的の送
信パターンを呈する接続図である。正弦および余
弦パターンは第5A図の回路にて増幅器を逆にし
て、リレー57の適当な結線を変えて、送信信号
を端子75a,75b,79a,79bに供給す
ることによつて送信し得ることは明らかである。
なお、第5A図に(+)および(−)にて示す記
号はトランスジユーサの各コドラントが所定の同
一の機械的動き、即ち応力を別々に受ける場合に
おける相対的な電圧極性を示したものである。第
5A図の結合回路は、トランスジユーサ素子の
個々のコドラント出力を数学的に結合し、かつ平
均化して、余弦的、正弦的および全方向的なパタ
ーン信号を同時に発生する。
電極リード線60,64,68,72(第5B
図)はそれぞれ前述したように各電極に接続する
と共に送/受信リレー57に各々結合させる。電
極リード線58,62,66,70は電力増幅器
59の端子59aおよび各増幅器61,63,6
5,67,69,71,73および75の共通入
力端子に共通バス59dによつて電気的に結合さ
せる。第5C図の電極リード線58′〜72′は、
第21図の接線方向に成極したトランスジユーサ
素子280につき後に詳述する各電極284,2
86に電気的に接続する。素子280を用いる場
合には、リード線60,64,68,72の代り
に各リード線60′,64′,68′,72′をリレ
ー57に接続すると共にリード線58,62,6
6,70の代りにリード線58′,62′,66′,
70′を共通バス59dに接続する。
電力増幅器59の端子59bはリレー57の送
信バス55aに電気的に結合させる。リレー57
の単極二段スイツチ55b〜55eの各ポールは
リード線64,60,72,68にそれぞれ電気
的に結合させる。リレー57の各スイツチ55b
〜55eは受信端子Rと送信端子Tを有してい
る。リレースイツチ55b〜55eのブレードは
まとめて機械的に連結し、ソレノイドまたは電磁
コイル55によつて作動させる。図示のスイツチ
ブレードはリレーコイル55が不作動状態の場合
を示している。コイル55を作動させると各ブレ
ードは受信端子Rから送信端子Tへと電気的に切
り換えられる。なお、リレー57の代りに固体ス
イツチング装置の如き他の手段を用いることもで
きる。
増幅器61,63,67,69,71,75は
本来ゼロ移相増幅器とし、増幅器65,73は本
来180°移相増幅器とするか、或いはその逆とす
る。各増幅器の利得は、周知の如く信号増幅およ
び信号レベル補償の両目的またはその一方の目的
のために所望されるように、1以上または1以下
とすることができる。トランスジユーサのすべて
のコドラントの感度を同一とする場合には、すべ
ての増幅器の利得を同じとするのが好適である。
しかし、これらの各増幅器の利得は、トランスジ
ユーサのコドラントの感度の相違をいずれも補償
するために可調整、即ち可変とする。スイツチ5
5bの受信端子Rは増幅器61,63の+端子
に、スイツチ55Cの受信端子Rは増幅器65,
67の+端子に、スイツチ55dの端子Rは増幅
器69,71の+端子に、スイツチ55eの端子
Rは増幅器73,75の+端子にそれぞれ電気的
に結合させる。
各スイツチ55b〜55eの送信端子Tはバス
55aに電気的に接続する。各増幅器61〜75
の−入力端子は共通バス55dに電気的に結合さ
せ;増幅器61の+出力端子およびインバータ増
幅器65の−出力端子は余弦(信号)出力端子7
5aに電気的に結合させ;インバータ増幅器65
の+出力端子および増幅器61の−出力端子は余
弦(信号)出力端子75bに電気的に結合させ;
増幅器69の+出力端子およびインバータ増幅器
73の−出力端子は正弦(信号)出力端子79a
に電気的に結合させ;増幅器69の−出力端子お
よび増幅器73の+出力端子は正弦(信号)出力
端子79bに電気的に結合させ;増幅器63,6
7,71,75の各+出力端子は全方向(信号)
出力端子83aに電気的に結合させ;増幅器6
3,67,71,75の各−出力端子は全方向
(信号)出力端子83bに電気的に結合させる。
余弦出力端子75aと75bとの間には抵抗77
を電気的に接続し;正弦出力端子79aと79b
との間には抵抗81を電気的に接続し;全方向出
力端子83aと83bとの間には抵抗85を電気
的に接続する。抵抗77,81および85はこれ
らの抵抗が関連する増幅器に抵抗性の出力負荷を
与える。
各電極リード線58〜72に関連する各電気音
響トランスジユーサのコドラントからの電気出力
信号は、第5A図に示す結合回路への入力信号と
して供給される。リレー57が図示のような受信
状態にある場合には各リード線58〜72に発生
するハイドロホン出力信号が前述したように、そ
れらの対応する増幅器の入力端子に供給される。
増幅器63,67,71,75の出力端子は並列
に接続して、全方向信号出力端子83a,83b
に接続する。増幅器63,67,71,75の出
力端子を並列に接続することによつて素子20の
すべてのコドラントからの出力信号の平均をとつ
て、全方向出力信号を端子83a,83bに供給
する。全方向出力信号を所望しない場合には、増
幅器63,67,71,75を省くことができ
る。
Y軸(第5B,5C図)に沿つて位置付けられ
るような、トランスジユーサ素子20の内の直径
的に対向して位置付けられる電極リード線72,
68に関連するトランスジユーサ素子20のコド
ラントからの出力信号は増幅器69,73への入
力信号としてそれぞれ供給する。同様に、電極リ
ード線64,60に関連するトランスジユーサ素
子20のコドラントの出力信号は増幅器61,6
5への入力信号としてそれぞれ供給する。増幅器
69,73の出力端子は並列接続すると共に、正
弦指向性出力端子79a,79bに接続する。こ
のような接続とすることによつて増幅器69,7
3はリード線72,68に関連するトランスジユ
ーサ素子のコドラントからの出力信号を代数的に
は加算したり、または減算したりして、正弦的指
向性パターンの出力信号を端子79a,79bに
供給する。増幅器61,65も同様に、X−軸に
沿つて位置付けられる電極リード線64,60に
関連するトランスジユーサ素子20の対向するコ
ドラントからの出力信号を用いて、端子75a,
75bに余弦的指向パターンの出力信号を供給す
る。
全方向性信号の送信を望む場合には、リレー5
7のスイツチブレードをT端子に動かすようにリ
レー57を動作させる。増幅器59の入力端子に
信号が供給されると、この信号は増幅されて端子
59a,59bに供給され、これらの増幅信号は
バス59dおよびリレースイツチ55b〜55e
を経てリード線58〜72に供給される。これら
のリード線に供給される信号はそれぞれトランス
ジユーサ素子20の関連するコドラントを駆動さ
せて、媒体中に音響波を送信せしめる。正弦およ
び余弦パターンの音響波のいずれか一方または双
方の音響波を送信したい場合には、増幅器61,
65,69,73の増幅方向を逆とし、かつ余弦
端子75a,75bまたは正弦端子79a,79
bのいずれか一方または双方に入力信号を供給す
る際には、これらの入力信号の利得および電力レ
ベルを十分高めるように増幅して、トランスジユ
ーサ素子20のコドラントを駆動させて、伝送媒
体中に音響信号を送信せしめるようにする。送信
および受信モードの期間中各増幅器の入力および
出力端子またはリード線を適当に切換えるべく第
5A図に示す回路を変更して、正弦または余弦送
信パターンのいずれか一方または双方を得るよう
にすることができることは当業者に明らかなこと
である。
軸線X、Yからそれぞれ45°シフトされる軸線
X′、Y′に対する送受信信号を得るためには、電
極リード線58〜72を例えばつぎのように接続
することができる。即ち、第1半部に対しては電
極リード線62,64を電極リード線66,68
と並列に接続すると共に、第2半部に対しては電
極リード線70,72を電極リード線58,60
と並列に接続し、かつ上記両半部を直列に接続し
て、各半部の信号出力を合成して差信号を得て、
X′軸に沿う余弦レスポンスを得るようにする。
同様に、第3半部に対する電極リード線62,6
4を電極リード線70,72と並列に接続すると
供に、第4半部に対する電極リード線66,68
を電極リード線58,60にそれぞれ並列に接続
し、かつ上記第3および第4半部を直列に接続し
て、各半部の信号出力を合成して差信号を得て、
Y′軸(第5図)に沿う正弦レスポンスを得るよ
うにする。第1半部と第2半部および第3半部と
第4半部をそれぞれ結合させる上述した結線は時
系列的に行なつて、最初は余弦パターンを、つい
で正弦パターンを得るように、交互に各パターン
を得るようにすることができることは明らかであ
る。
つぎに第1〜8図を参照してトランスジユーサ
−アレイ10の作動につき説明する。トランスジ
ユーサ−アレイ10は両方向性のもの、即ちこれ
は電気入力信号から伝送媒体中に音響波を送信し
たり、または伝送媒体中の音響波を受信して、こ
れらの受信波を電気出力信号に変換したりするこ
とができる。なお、以下の説明ではトランスジユ
ーサ−アレイ10の受信モードにつき説明する
が、送信モードの作動は受信モードの場合の逆で
あり、図示の(フイールド)パターンおよび説明
はトランスジユーサ−アレイ10の送信および受
信特性の双方を表わすものである。
トランスジユーサ−アレイ10をハイドロホン
として使用する場合には、このアレイ10は伝送
媒体(水)中に懸垂されるため、このアレイの縦
軸Zは水面に対して垂直となる。音響波面Wの伝
送方向が、水平面内の軸線Xに対して角度βでト
ランスジユーサ−アレイ10に入射する方向の場
合には、その音響波は素子20の外側面に衝突
し、かつポート16a〜16dにも入り、これら
のポート16a〜16dに入る音響波は位相シフ
トされて、素子20の内側面に入り、素子20の
外側面に到来した音響波Wによる振動作用を補強
せしめる。従つて、信号対雑音比が相当高い電気
出力信号がトランスジユーサ−アレイ10によつ
て得られる。信号対雑音比が高くなるのは、垂直
平面内でのローブ84が相当狭く(第8図)、こ
れによりサイドローブ90が抑圧されて、主ロー
ブ方向以外の方向からのレスポンスが拒否される
からである。
送信モードでは、上述した状態と反対の状態が
生じ、電気信号がトランスジユーサ素子20に伝
送され、表面30,32を振動させ、かつ伝送媒
体中に音響波を発生せしめる。内側面32からの
音響波は管12の内部を走行し、かつポート16
a〜16dにて位相および振幅が補強されて、外
側面30から所望な方向へと送信される。
従来の多素子トランスジユーサ−アレイの個々
の素子について位相、増幅度およびそれら素子の
間隔を相対的に所望な値に調整して、横幅の広い
所望な指向パターンを得るようにすることは周知
であり、このようなことについては例えば、
John Willey&Sonsから1962年に再版された
KinslerおよびFrey著による“Fundamentals of
Acoustics”;McGraw−Hill社により1968年に発
行されたMorseおよびIngard著による
“Theoretical Acoustics”およびMcGraw−Hill
社により1975年に発行されたUrick著による
“Principles of Underwater Sound”に記載さ
れている。このような従来の理論を本発明のポー
ト付き単一素子トランスジユーサ−アレイに適用
する。従つて、従来の多素子電気音響トランスジ
ユーサ−アレイの利点が、単一電気音響トランス
ジユーサ素子と複数個のポートとを有するか、ま
たはこのような素子とポートを交互に有する本発
明トランスジユーサ−アレイでも得られる。
一般に、ポート16a〜16dにおける音響波
の粒子速度はポートの開口部の面積、即ち直径が
所定の管における環状の開口部の長さ方向寸法に
応じて逆に変化する。開口部における音響波の粒
子速度は従来の多素子トランスジユーサ−アレイ
のセラミツク振動素子の表面速度に類似してい
る。ポート16a〜16dにおける内部の音響波
の位相は音響波の周波数、内部伝送媒体の特性お
よび各ポートと振動性の内側面32との間の音響
伝送路の有効長さに依存する。或る周波数帯域の
音響波を送信する場合には、その帯域の中心周波
数を音響波の周波数として用い、かつポートと振
動性の表面との間の距離を、それらの各長さ方向
の中間点間の距離を測定した値とするのが有利で
ある。
振動性の内側面32は外側30とは180°位相が
ずれて振動する。これがため、表面30,32か
らポート16a〜16dを通る音響波を同相とな
るように補強したい場合には、ポート16bおよ
び16cの各有効音響経路の長さが表面32から
の波長のほぼ1/2の長さとなり、しかもポート1
6a,16dの各有効音響経路の等さがポート1
6b,16cからの波長のほぼ1波長分の長さと
なるようにする必要があるが、当業者に既知のよ
うに位相シエージングを得るために音響経路の長
さを多少相違させるのが望ましい。管12に追加
の各ポートを形成する場合には、これらの各ポー
トの有効音響経路の長さは、上述したと同じよう
なシエージングを除けば、そのポートにおける同
相の波長に対し直ぐ隣りのポートから振動性の表
面32への音響波の波長のほぼ1波長分の長さと
なるようにする。実質上音響波が同相となるポー
トの数を増大させれば、垂直平面内におけるロー
ブ84(第8図)のビーム幅は狭くなる。所定長
さの管12におけるポートの数を増やすと、垂直
ビーム幅が狭くなり、これらポートでの音響信号
の振幅および位相シエージングを制御してサイド
ローブを短縮させることができる。
上述した例ではポート16a〜16dをトワン
スジユーサ素子20から長手方向に離間させて、
ほぼ対称に位置付けるようにしている。このよう
な対称的な間隔とすることによつて第8図に示す
ように、Z−軸に対してほぼ垂直の方向にローブ
84を得る。ポート16a〜16dを管12の長
手方向軸線に沿つて素子20のまわりに物理的に
非対称とすることによつてローブ84はZ−軸に
対し垂直即ち横方向から所望角度上側または下側
に傾斜させることができる。従来の多素子アレイ
のように、本発明では各ポート16a〜16dに
漸次位相遅れを与えることによつてビームを傾斜
させることができ、所定ポートの位相遅れは、そ
のポートとトランスジユーサ素子20の振動内側
面32との間の内部音響波を移相させる。
管12の内部音響波の走行長さ、即ち経路の長
さについて用いた“有効”長さとは、管12のポ
ートと内側面32との間にて音響波が実際に走行
する長さのことであり、この長さはポートと内側
面32との間の実際の物理的間隔とは相違させる
ことができる。
ポート16a〜16dにおける音響波の位相お
よび振幅に影響を及ぼす要因には、音響波が走行
する伝送媒体、管12内でポートと内側面32と
の間を走行する音響波の有効走行長、ポートの開
口寸法および端部壁の如きいずれかの反射面の音
響インピーダンスがある。
一般に、ポート開口の寸法が小さくなるにつれ
て、そのポート個所における音響波粒子速度は大
きくなる。所定の対称横形(broadside)パター
ンを得るために、本発明の一実施例ではポート1
6bと16cの開口寸法を等しくし、ポート16
aと16dの開口寸法を等しくする。ポート16
a,16dの開口寸法はポート16b,16cの
開口寸法よりも大きくする。さらに、ポート16
b,16cの各開口寸法は素子20の表面30の
面積よりも小さくし、この表面30の全領域は外
部伝送媒体に音響的に露出させる。
本発明によるトランスジユーサ−アレイでは概
して、トランスジユーサ素子20の外側面および
ポート16a〜16dの表面部から放射される音
響波がほぼ同相となり、しかも隣接するポート間
および素子20と隣接ポートとの間の物理的間隔
が、変動する公称音響作動周波数の波長の約1/2
となるようにして、所望な指向パターンおよびス
プリアスなレスポンス減衰度を呈するようにす
る。例えば、第9図に示すような本発明の一例で
は、管12をアルミニウム材料製とし、その直径
を4.625インチ(1インチ≒2.54cm)とし、壁厚
を0.062インチとする。トランスジユーサ素子2
0の長手方向の寸法は約2.0インチとし、この素
子の外側面は管12の内側面とほぼ同一平面とな
るようにする。素子20の壁厚は約3/16インチと
する。ポート16b,16cの面積は同じとし、
これらのポートを素子20のまわりに対称に位置
させ;同様にポート16a,16dの面積も同じ
とし、これらを素子20のまわりに対称に位置さ
せる。各ポート16b,16cの長手方向(縦)
の寸法は0.75インチとし、かつポート16a,1
6dの各縦の寸法は1.5インチとする。素子20
の長さ方向の中心点と各ポート16b,16cの
長さ方向の中心点との間の縦の間隔は約4.525イ
ンチとし、ポート16a,16bの中心間隔に対
するこれらポートの長さ方向の中心点の距離およ
びポート16c,16dの中心間隔に対するこれ
らポートの長さ方向の中心点の距離を約4.205イ
ンチとする。第9図に示すように、移相制御用に
音響波を屈曲させるバツフル92,94を用い
て、ポート16aと16bとの間での内部音響波
の移相量をほぼゼロとし、かつポート16cと1
6dとの間での移相量もほぼゼロとする。各ポー
ト16aおよび16dとその各端部104および
106との間の長手方向の間隔は約1.67インチと
する。上記端部104および106はアルミニウ
ム材料製とし、その厚さは約0.625インチとする。
上述したような寸法を有するアレイの公称作動周
波数は約9kHzである。各ポート16a,16d
の各端部104,106からの長手方向の間隔は
それらの端部と管内に得られる定在波とによつて
形成される音響インピーダンスに影響を及ぼす。
本発明の他の例では、端部平板の内側に気泡タイ
プの音響材を接着して、管端部における成端イン
ピーダンスを所望な値とする。
垂直平面内における音響ビームの幅はポート1
6a〜16dの個数およびそれらの間隔によつて
制御され、ポートの個数が増えるにつれて垂直方
向におけるビームの幅は狭くなる。なお、サイド
ロープは粒子速度または振幅シエージング比か、
或いは位相シエージング比のいずれか一方か、ま
たは双方によつて抑圧され、各ポート個数の粒子
速度に対する能動素子20の個所の粒子速度の比
率が、従来の多素子アレイの各能動素子での相対
速度に対するものであることは当業者に既知であ
る。ポート16a〜16dの個所の粒子速度はそ
れらポートの開口面積並びにポート開口間の音響
伝送路によつて制御され、素子20は管12の内
側に音響エネルギーを発生する。
図示の素子20は4つのコドラントに電極を設
けた単一の圧電リング22で構成しているが、素
子20は4個別々に半径方向に成極した圧電材料
製のコドラント区分(セクター)で構成し、これ
らの各セクターに電極対を設けたり、或いは各セ
クターを任意数に分けて電極対を設けたりして、
所望な結果を得るようにすることができることは
明らかである。
管12はその両端部の一方または双方を開放さ
せることができる。端部の音響波インピーダンス
を管の音響波インピーダンスにほぼ整合させれ
ば、反射波および定在波は最小となる。図示のよ
うな構成のバツフル92,94はポートで音響波
を所望通りに移相させるのにも有効である。
第6A図の管12は、第1〜4図の例における
ポート16a,16b,16c,16dに対応
し、しかもそれらのポートに構造および機能が類
似している環状のポート17a,17b,17
c,17dを有している。これらポート17a〜
17dの縁部には音響的に透過性の膜19a,1
9b,19c,19dを付着して管12を封止
し、それらのポートから内部の伝送媒体15が流
出しないで、管12内に媒体15が封じられるよ
うにする。媒体15は、その音響波速度特性が所
定周波数の音響波の波長および移相量に影響を及
ぼすものを選定する。このような媒体15は所望
な音響特性を呈するシリコーン油または他の材料
とすることができる。波長は音響波速度と全く同
様に変化し、間隔が所定のポート17a〜17d
に対して相対音響波速度が変化すると、それらポ
ート個所での内部音響波は対応した移相を呈する
ようになる。
ポート個所における内部音響波の移相量は管1
2内の有効音響波経路長を変えることによつても
変化させることができる。内部音響波の伝送路を
折り曲げることによつて、管12の長さを長くし
ないでも音響波の伝送経路長は長くなる。また、
折り曲げ音響路を使用することによつて、トラン
スジユーサ素子20の各ポート16a〜16dと
振動性の外側面30との間の物理的、即ち実際の
長手方向の間隔をそれ相当に選定して、垂直方向
の指向パターンを所望なものとし、かつ従来の多
素子アレイの能動素子間の相対間隔に対して当業
者に既知のように、サイドローブ90を第8図に
示すように狭くすることができる。サイドローブ
を狭くすると、横形主ローブ84の音響強度が増
大し、しかも水面または海面からの音響波の反射
によつて生ずるスプリアス信号のレスポンスが最
小となる。
素子20の表面32と選定ポートとの間に内部
音響波の折り曲げ伝送路を得るには、管12の内
側に音響波を曲げて案内するバツフルを使用する
方法がある。第9図に示すように、管12には上
側のバツフル92と、下側のバツフル94を設け
る。バツフル92はポート16aと16bとの間
に、バツフル94はポート16cと16dとの間
にそれぞれ設ける。バツフル92,94は同様な
構造をしており、しかも円筒管12の部分12a
と12bの内壁にそれぞれ固定されるブロツキン
グリム96,98を有している。煙突部100は
ポート16aを越えて延在し、かつ端壁104の
方を向いている。煙突部102もポート16dを
越して延在し、端壁106の方を向いている。従
つて、素子20の内側面32とポート16a,1
6dとの間またはポート16aと6bとの間およ
びポート16cと16dとの間での音響波の直接
的な伝達はバツフル92,94によつてそれぞれ
阻止される。しかし、音響波は折り曲げ伝送路8
9a,89bによつて上述したような各間に伝達
される。ポート16a,16dにて所望な位相が
得られるように音響波には端壁104,106か
らの反射波も加えることができる。従つて、ポー
ト間の実際の物理的間隔を増大させなくても音響
波の有効経路長は増大し、また、ポート16a,
16dにおける音響波の位相は、管部分12a,
12bの各端部104,106のそれ相当の変位
および折り曲げ伝送路89a,89bの実際の長
さによつて調整することができる。折り曲げ伝送
路の長さが煙突部100,102の長手方向の寸
法の関数となることは勿論である。バツフル9
2,94の使用によつて管12の全体の長さを短
くし、しかもポート16a〜16d間の物理的間
隔を接近させて、端部またはサイドロープを抑圧
して、垂直方向に所望な指向パターンを得ること
ができる。バツフル92,94は図示のポート間
での使用のみに限定されるものでなく、任意所望
なポート間に用いて、ポート間またはいずれかの
ポートとトランスジユーサ素子20の内側面32
との間にて音響波を適当に移相させることができ
る。
バツフル92,94は素子20から長手方向に
対称的に離間させるのが好適であるが、特定ポー
トにおける位相状態を特殊なものとするために非
対称な間隔とすることもできる。バツフル92,
94は音響的に非透過性のものとするのが好適で
あり、これらは第12図に示すように空気閉じ込
め材またはメツシユ製の中間圧力解放層112の
まわりに層108,110の如き丈夫な層をサン
ドウイツチ状にして構成することができる。バツ
フル92,94用の層108,110は黄銅シム
(夾金)素材とすることができ、層112は発泡
プラスチツクとすることができる。さらに、煙突
部100,102は折り畳み可能な蛇腹または望
遠鏡的な構造として、後述するようにトランスジ
ユーサ−アレイ10を未引出し状態にし得る構造
とすることができる。
音響波の位相および振幅は端壁104,106
の反斜面の音響表面インピーダンスを調整するこ
とによつても調整することができる。第9図の端
壁104,106は表面32とポート16a,1
6bとの間の音響波伝送路に対する反斜面として
それぞれ作用する。端壁104,106の音響特
性は、これら端壁を通る音響波の伝送に影響を及
ぼすと共に、円筒管12に与えられる音響インピ
ーダンスによる内部定在波にも影響を及ぼし、斯
かる端壁によつて反射音響波の量および音響波の
吸収、即ち減衰量が決定される。端壁104,1
06の材料としては所望なインピーダンスを呈す
るものを選定する。図示の例では端壁104,1
06を表面82から長手方向に対称に位置させて
いるが、これらの端壁は所望な音響パターンを得
るために非対称に位置させることもできる。さら
に、図示の例では管12が端壁104,106を
有しているが、本発明の教示にならつて管の両端
は開放させて使用することもできることは明らか
である。
本発明はトランスジユーサ素子20と内部伝送
媒体との間の結合を改善するバツフルの構成を提
供することにもある。第10および11図に示す
ように、トランスジユーサ素子20の内壁によつ
て画成される空胴、即ち中央空所内には空胴バツ
フル114を装着する。空胴バツフル114は中
心軸116と半径方向に延在する隔壁(仕切り)
118,120,122,124とを有してお
り、これらの隔壁はいずれもリング22の内壁3
2の方へ延在しているが、その内壁とは直接接触
しないように離間されている。上記隔壁の各端部
は例えばポリウレタンの如き弾性材料を用いて内
壁32に固着させることができる。隔壁の端部と
リング22とは音響的に分離させて、リングと隔
壁との間に音響振動が伝達しないようにするのが
望ましい。他の材料、方法および構造によつて空
胴バツフル114をトランスジユーサ素子20の
内側に取付けることもできる。隔壁118は電極
52と54との間;隔壁120は電極54と50
との間に;隔壁122は電極50と56との間
に;隔壁124は電極56と52との間にそれぞ
れ位置させる。正弦および余弦的水平フイールド
パターンが望まれる一般的な場合には、隔壁の数
を第10図に示すように電極対の数に等しくす
る。同様に、空胴バツフルは、例えば第21図に
示す素子280のような他の構造のトランスジユ
ーサ素子に使用することもできる。
いずれにせよ、トランスジユーサ素子20で第
7図に示すような水平指向パターンを得る場合に
は、X、Y軸の中間の直径ラインに沿つて、また
はその直径ライン上に直径的隔壁を位置させるよ
うにする。第7図の余弦パターン76のような単
一の余弦または正弦パターンを得るためのトラン
スジユーサ素子を有する本発明によるトランスジ
ユーサ−アレイでは、Y軸に沿つて直径的に延在
する単一の隔壁を使用することができる。同様
に、正弦波パターンのレスポンス78を得る場合
には、隔壁をX軸に沿つて設けるようにする。一
般に、バツフルの隔壁(1個または複数)は指向
パターンの理論上の主要最小レスポンス点と交差
する軸線に沿つて位置付ける。隔壁は素子20の
長手方向に同じ幅を有するようにして、素子20
の長手方向、即ち軸線方向の制限領域内にて、こ
れらの仕切られた部分間にて音響波が直接横方
向、即ち弦方向に伝搬しないようにする。バツフ
ル114の端部は開放させて、管12の長手方向
に音響波が殆ど妨害されずに伝送されるようにす
る。
受信モードにおけるように、リング空胴、即ち
中央開口部の音響信号圧をそのリングの作動に利
用する場合、空胴バツフル114は素子20のセ
ラミツクリング22に対する有効圧力勾配を増大
させる。バツフル114は素子20のリング22
内の空胴の共振周波数も高める。さらにバツフル
114によつて水平面内における音響波の正弦的
および余弦的指向性も改善される。バツフル11
4の隔壁の音響波の伝達性は低く、これらは前述
したように第12図に示すような構成とし;層1
08,110をアルミニウム製とし、層112を
空気含有スクリーンメツシユ製とすることができ
る。
音響波の伝送経路長を一層正確に決定すれば、
種々の境界条件を伴なう管内の音響波に対し、当
業者に既知で、しかも例えば前記文献にても取扱
われている等式を解決することになる。斯かる境
界条件には素子20の内側壁32での粒子速度、
素子20の空胴の寸法、この空胴の境界面におけ
る管12の音響インピーダンスおよび各ポートの
長手方向位置における管12の音響インピーダン
スが含まれ、後者の音響インピーダンスはポート
の放射インピーダンスと、ポートを越して延在す
る管の音響インピーダンスの関数となる。一般
に、素子20のインピーダンスを管部分12a,
12bに対して整合させることによつて音響波エ
ネルギーが一層有効に転送されるようになる。境
界条件は素子20を管12に取付ける方法に応じ
て変化する。また、管12と素子20との間での
逆向きの振動伝搬は音響波パターンの指向性を劣
化させる。素子20を管12に取付ける際には振
動が互に伝わらないようにして、機械的な振動が
交差結合しないようにする。
第13〜16図を参照するに、細長管142は
上側の細長部分144と下側の細長部分146と
を有している。上側細長部分144には環状ポー
ト148,150を形成し、下側細長部分146
には環状ポート152,154を形成する。管を
支持するためにポート148〜154には弓形の
間隔縦リブ156を位置させる。細長部分14
4,146は前述した例における部分12a,1
2bに;ポート148,150,152,154
はポート16a,16b,16c,16dに;リ
ブ156はリブ18にそれぞれ対応する。これら
の対応する部分は同じような構造をしており、し
かも同じような機能をする。
中空の円筒状カラー(継ぎ輪)158は環状ポ
ート160を有しており、このポートには弓形の
間隔縦リブ161を形成する。カラー158の内
側に形成したポケツトに前述したトランスジユー
サ素子20を位置させると共に、その素子をカラ
ー158の下側端に挿入した抑止リング162に
よつてポケツト内に固定させる。上側および下側
のリングガスケツト159a,159bはそれぞ
れコープレーン(Corprene)またはゴムの如き
適当な材料製のものとして、素子20をカラー1
58および抑止リング162から音響的に分離さ
せる。カラー158、リング162は金属または
プラスチツクの如き適当な材料製のものとするこ
とができる。トランスジユーサ素子20は保護被
覆、即ち被膜(図示せず)によつてその作動環境
から保護することは勿論である。カラー158は
その上側および下側端からそれぞれ延在している
上側の環状フランジ164と下側の環状フランジ
166を有している。管部分144はフランジ1
64の内側に確実に据えると共に、管部分146
もフランジ166の内側に確実に据える。抑止リ
ンク162のカラー158への取付け、カラー1
58の上側および下側管部分への取付けは、接
着、機械的なねじ、またはリベツトのような任意
の適当な固着手段(図示せず)によつて行なうこ
とができる。
第13〜16図の例のトランスジユーサは第1
〜6図の例のものと同様に作動する。この第13
〜16図の例にもバツフル92,94および11
4を同様な目的で利用するのが有利である。ま
た、管部分144,146に端壁104,106
を設けて、前述したように内部音響波に対して振
幅および移相量の所望な調整を行なうことができ
る。
第17〜20Aはトランスジユーサ−アレイの
未引出し(非展開)および引出し(展開)状態を
示したものであり、このトランスジユーサ−アレ
イは第1〜6図の例のアレイ10に対応するが、
第17図ではポートの断面は示してない。非展開
状態ではトランスジユーサ管176に電子キヤニ
スター170を押し込む。トランスジユーサは使
用前には第17図に示すように占有面積を小さく
して、荷造、輸送および保管時にトランスジユー
サを保護し、使用時には第18,19図に示すよ
うにトランスジユーサを展開状態に引伸ばすよう
にする。
細長形の円筒状キヤニスター170に内蔵させ
る電子パツケージには、トランスジユーサ−アレ
イが受信モードにあるか、送信モードにあるかに
応じて素子20から電気信号を受信したり、素子
20に電気信号を送信したり、或いは素子20で
送/受信したりするためにケーブル194を経て
素子20のリード線58〜72(第17〜20A
図では図示せず)に結合させる。電気信号を送/
受信するキヤニスター170の上側端から表面に
浮かせる電子キヤニスター(図示せず)まで信号
ケーブル174を延在させ、斯かる表面に浮かせ
るキヤニスターには無線送信機またはトランシー
バおよび関連するアンテナを内蔵させるのが普通
である。ケーブル174には水中で展開トランス
ジユーサ−アレイ172に懸垂するための懸垂ケ
ーブルも設けることができる。素子20にはその
内部に前述したような方法で、しかも同様な目的
のためにバツフル114を挿入する。
電子キヤニスター170は、その上側端からは
離間して、かつ下側端にはそのまゝそれぞれ設け
られ、そのキヤニスターから外方に延在する環状
の案内フランジ184,188を有している。環
状フランジ188は非展開状態と展開状態との間
の移行中に管176の内壁に沿つて摺動すること
ができる。管176はその上側端に環状の内側フ
ランジ178を有しており、非展開状態と展開状
態との間の移行中にキヤニスター170の外壁は
上記フランジ178に沿つて摺動し得る。フラン
ジ178とフランジ184との共同作用によつて
管176内でのキヤニスター170の長手方向の
相対的な走行距離を制限する。非展開状態ではフ
ランジ184がフランジ178に押し付けられ、
キヤニスター170はそれ以上管176内に入れ
なくなる。管176の底部とキヤニスター170
の底端部との間にはトランスジユーサ20、信号
ケーブル194およびトランスジユーサ素子懸垂
用ケーブル196を蓄積する空所を形成する。展
開状態ではフランジ188がフランジ178に押
し当り、キヤニスター170はそれ以上は管17
6から引き出せなくなる。円筒管176はその下
側端に端壁180を有している。この端壁180
の内側にはそれと同じ大きさの音響波インピーダ
ンスデイスク182を付着する。キヤニスター1
70の下側端190の下側面にも音響波インピー
ダンスデイスク192を設ける。展開状態におい
て、端壁180とデイスク182との組合せ、お
よびキヤニスターの下側端190とデイスク19
2との組合せによるインピーダンスは、第9図に
示す前述したような端壁106および104とそ
れぞれ同じような機能をする。デイスク182,
192はトランスジユーサ−アレイ172のポー
ト付き管176の成端インピーダンスを成す。
電極リード線58〜72は可撓性のケーブル1
94でキヤニスター170に接続する。素子20
は複数本可撓性のコード196でキヤニスター1
70の端壁190から懸垂させ、これらコードの
下側端は封入材24内に成型するか、或いは素子
20に取付ける。コード196の上側端は適当な
手段によつてキヤニスターの下側端壁190に取
付ける。ケーブル194およびコード196は非
展開状態で折り畳まれる。コード196は展開状
態ではその長さ全体にわたり伸びて、素子20が
管176に形成した環状ポート198に対向して
位置付けられるような長さとなる。前例のポート
16a,16b,16c,16dにそれぞれ対応
する長手方向に離間される環状ポート200,2
02,204,206を管176に形成する。こ
れらの各ポートもリブ18に対応する長手方向の
支承リブ208を有している。これらの各対応す
る部分の構成および機能は前述した例の場合と同
様である。本発明によるトランスジユーサ−アレ
イは必ずしも図示のように電子キヤニスターに取
付けたり、または電子キヤニスターから懸垂した
りする必要はなく、所要に応じ適当な表面または
サブ表面部材からアレイを懸垂させることもでき
ることは明らかである。
第20,20A図に示すように、リング22の
上側および下側端には空気閉じ込め材またはメツ
シユの如き圧力解放材料製の環状の端部シールド
210,212をそれぞれ設けて、リング22の
端部から管176内への音響放射を低減させる。
各シールド210,212の上および下にはそ
れぞれ扁平な環状支持体214,216をそれぞ
れ設け、これらの支持体214,216にはボル
ト222によつて環状の保持リング218,22
0を固定させる。保持リング218,220の外
周は封入材24の外壁を越して半径方向に延在さ
せ、弾性的な音響絶縁リング224,226にそ
れぞれ衝合させる。リング224,226はエポ
キシ系接着剤のようなもので環状保持リング21
8,220にそれぞれ付着する。リング224,
226はコープレーン材、ゴムまたは他の弾性材
料製とすることができ、これらを音響封止体とし
て作用させて、素子20の外側面と管176の内
部との間にて音響波の漏洩通路ができないように
する。リング224,226は保持リング21
8,220の環状条溝(図示せず)内に嵌合され
る適当な“O”リングをもつて構成することもで
きる。
第17〜20図の例の作動に当つては、管17
6をキヤニスター170から下方に摺動させフラ
ンジ178と188とが衝合するようにトランス
ジユーサ−アレイ172を第17図の非展開状態
から展開させる。素子20はコード196がぴん
と張るまで管176内を摺動して、ポート198
に対向する。電気音響トランスジユーサの作動は
前述した例の場合と同じである。管176内で、
素子20の上方および下方にはそれぞれバツフル
92,94を位置させることができ、これらは折
り畳めたり、または望遠鏡のように伸び縮みする
煙突部100,102を有するようなものとし
て、非展開状態ではキヤニスター170とトラン
スジユーサ172との長さ寸法が最小となり、展
開状態では煙突部100,102が完全に伸びる
ようにする。トランスジユーサの展開は当業者に
既知のように、手動または自動的に行なうことが
できる。バツフル92,94はコード196と同
様な可撓性のコードによつて懸垂させるのが好適
であり、これらコードの長さはバツフル92,9
4をポート200〜206に対して適当に位置付
ける長さとして、管176内での音響波の走行長
さを所望なものとするのが好適である。煙突状バ
ツフル92,94の代りに、第23〜25図につ
き後に詳述するような平板304,306,30
8の如き適当なバツフル板を用いることもでき、
これらをコード196に似た適当な長さの可撓性
のコードによつて同様に懸垂して、ポート200
〜206に対して適当に位置付けることによりポ
ート間での内部音響波の走行路の長さを所望なも
のとし、従つて内部音響波を適当に移相させるこ
とができる。
第21図は他の電気音響トランスジユーサ素子
280を示し、この素子は前述した本発明による
例の素子20の代りに用いることができる。素子
280はリング22につき前述したような、電気
音響的、即ち圧電材料製の弓形セグメント282
から成る円筒リングとする。各セグメント282
は接線方向に成極して、一方の円周端部282a
が正極となり、反対側の円周端部282bが負極
となり、電気信号に対して円周方向の膨張および
収縮が互いに反対に変化するようにする。セグメ
ント282の各円周方向の垂直縁部282a,2
82bはそれぞれ細長い導電性の電極284,2
86に電気的に結合させると共に接着する。各電
極284は2つの隣接するセグメント282の正
極縁282aに連結し、各電極286は2つの隣
接セグメント282の負極縁282bに連結す
る。第21図に示すようなトランスジユーサ素子
280は互換性のあるものであり、これによつて
前述した素子20と同じような正弦的、余弦的お
よび全方向的指向パターンを得ることができ、こ
の第21図に示す構造のトランスジユーサ素子2
80は非常に大きな音響出力レベルで作動させる
ことができ、これは例えばトランスジユーサ−ア
レイを音響信号送信用に使用する場合に好適であ
る。この後者の例は能動タイプのソノブイ装置に
トランスジユーサ−アレイを用いるような場合で
あり、この場合には先づ音響信号を全方向パター
ンで送信して放射させ、その後アレイの水平指向
特性を用いてソノブイを受信モードに切り換え
て、遠方の物体により反射されたり、受信される
音響エネルギーの相対的な方向を決定する。
電極284,286は全方向、正弦、余弦また
は他の所望パターンを得るように接続することが
できる。電極284を第1共通リード線に、電極
286を第2共通リード線に接続すると全方向の
指向性パターンが得られる。リード線を前述した
ように対向するコドラントの電極に接続すると正
弦および余弦的指向パターンが得られる。素子2
80は前述した例の素子20と同様にポート付き
の管内に取付けることができ、この素子の内側面
288は管の内側の音響波伝送媒体と連通し、素
子の外側面290は管の外側の音響波伝送媒体と
連通する。
第22図は整相トランスジユーサ−アレイ30
0の長手方向の断面図であり、これは管12が3
つの部分12c,12d,12eを有し、しかも
この管内に2個の電気音響素子20a,20bを
取付けている点以外は第1〜4図に示すアレイ1
0に類似するものである。素子20aは管部分1
2cと12dとの間(ポート16b)に取付け、
素子20bは部分12dと12eとの間(ポート
16c)に取付ける。各素子20a,20bは前
述したような、例えば第10図に示すような円筒
構造のものとすることができ、これらを素子20
と同様に構成し、かつアレイ10の管部分12a
と12bとの間に取付けるのと同様な方法で各管
部分の間に取付けることができる。アレイ10の
各管部分にポート16a〜16dを形成するのと
同様な方法で管部分12dにもポート27を形成
し、これらのポートにもポート16a〜16dに
つき述べたのと同様な構成のリブ18を設ける。
第22図のアレイ300は第1図のアレイ10と
同様なポート16a〜16dも有している。アレ
イ300におけるポート16a,27,16dは
能動トランスジユーサ素子として有効に作用し、
ポート16aとポート16bにおける素子20a
との間の長手方向、即ち軸線方向の物理的な間隔
は、アレイ300に対する作動周波数帯域内の公
称音響波の波長の約1/2の長さとする。同様に、
ポート16dは素子20bの下方に1/2波長分長
手方向に離間させ、ポート27は素子20aと2
0bとの間にて長手方向に互いに1/2波長分離間
させる。この例の場合には音響波の指向パターン
を補強したり、整形したりするのにポートが既に
所望な間隔になつているため、ポート16a,2
7,16dにて所望なパターン補強をするための
内部移相制御部材は不要である。さらに、素子2
0a,20bは互いに1波長分離間させるため、
これらの素子はポート27にて指向パターンを互
いに強化する。追加のポートおよび素子は既存の
ポート−素子に長手方向に1/2波長の間隔で交互
に付加することができる。
第23〜25図は他の例の内部移相制御部材3
02を示し、これを第1〜3図に示すアレイ10
にならつて説明する。第23図に部分断面にて示
すアレイ10の管部分12aに取付ける移相制御
部材302はポート16aと16bとの間に図示
のように長手方向に離間される円形の有孔バツフ
ル、または平板304,306,308を具えて
いる。これらの有孔平板は互いに同じ構造をして
おり、これらは管状の円筒310内に長手方向に
等間隔で取付けられ、円筒310の外側面は管部
分12aの内壁に例えば接着のような手段によつ
て付着する。各平板304,306,308は、
アレイ10に望まれる周波数帯域内の公称周波数
の波長の約1/8の波長だけ隣接する平板から長手
方向に離間させる。平板304,306,308
はそれらの円周部をエポキシ系の接着剤または他
の固着手段によつて円筒310の内壁に接着す
る。平板304,306,308はそれらの各周
縁部をエポキシ系のセメントのような接着剤で管
部分12aの内壁面に直接確実に付着することも
できる。平板304,306,308はこれらの
振動が最小となるように取付けることは重要なこ
とである。平板304,306,308は別の方
法でも取付けることができる。第23A図に示す
ように、移相制御部材302と同様な制御部材を
管部分12bのポート16cと16dとの間に同
じように取付けることもできる。移相制御部材3
02の例では、バツフル平板304,306およ
び308を孔の寸法が0.062インチの有孔アルミ
ニウム平板製とし、かつ9KHzの公称作動周波数
での開−閉比を約40%とした。
第23A図に示す例のアレイ10は第1〜5図
のアレイに類似するものであり、これはポート1
6aと16bとの間に取付けられる移相制御部材
302と、ポート16cと16dとの間に取付け
られる移相制御部材302aとを有している。移
相制御部材302aは円筒310aに取付けられ
る平板304a,306aおよび308aを有し
ており、これらの平板は円筒310に取付ける平
板304,306,308と同様な構造をしてお
り、しかも同じような作用をする。
つぎに、第24,25図を参照して有孔平板3
04につき説明する。各有孔平板の間隔は、孔3
12の直径、平板の枚数、各平板における孔の個
数、各平板における孔の総面積に応じて変えるこ
とができるが、平板間の長手方向の離間間隔は前
述した公称周波数の波長の1/8以下とするのが好
適である。
移相制御部材302はその長手方向の両端部間
での音響波の移相量を最小または十分に低減させ
るべく作用する。移相制御部材302にはさらに
多くの平板、またはより少ない平板304,30
6,308を用いることができる。
移相制御部材302はトランスジユーサの円筒
管12のポート16aと16bとの間の位相を制
御する。特に、この移相制御部材302は音響波
が管12の軸線に沿つて伝搬する際に、その音響
波を低い移相量、即ち最小の移相量で伝搬する。
従つて音響波の位相は音響的伝送ラインと見なし
得る管12の音響的に作用する長さ方向に沿つて
制御部材302により局部的に制御される。局部
的な移相量制御用の移相制御部材がないと、音響
波は管の配分特性によつて制御されてしまい、短
い長さの管で移相が生じてしまう。そこで、管の
適当な隣接するポート間の長さ方向に沿う制御部
材302によつて移相量を制御して、これらの隣
接するポートから放射される音響波を相対的に所
望量移相させて満足なものとする。この相対的移
相量は所望な垂直方向の指向パターンを得るため
の必要条件から決定する。
制御部材302の各平板304,306,30
8は孔312を有しており、これらの平板を用い
て遮断周波数を有する低減通過音響フイルターを
形成する。トランスジユーサ管12内の内部音響
波の周波数が低減通過フイルターの遮断周波数よ
りもずつと低い場合には、制御部材302を通過
する音響波の移相量はごく僅かであるか、または
最小であり、音響波の減衰量もごく僅かである
か、または最小である。0°の移相は360°の移相と
等価であることは明らかである。制御部材302
が音響波の位相を完全に360°移相しなくても、伝
送経路長を追加させるような他の手段で音響波を
追加的に移相させて、360°の移相を達成すること
ができる。
フイルター302の各有孔平板304,30
6,308はトランスジユーサ管12の軸線に垂
直に取付ける。各平板304,306,308の
孔312は互いに並列な等価回路構造である音響
質量となる。隣接する平板間に形成される各チヤ
ンバー305,307は音響的なコンプライアン
ス、即ちスチフネスを形成する。
各平板304,306,308の孔312によ
つて形成される音響的な全質量は管12の軸線に
沿つて走行する音響波に直列に作用する。隣接す
る平板間の各コンプライアントなチヤンバー30
5,307は“音響接地”に対するコンプライア
ントなリアクタンスを形成する。音響波の伝搬方
向の最終平板は管12の残りの長さの音響インピ
ーダンスによつて成端される。等価音響回路は、
低減通過フイルター構造に対する遮断周波数を規
定する回路素子としての音響質量およびコンプラ
イアントなチヤンバーを有するラダー回路網とな
る。
フイルターはその遮断周波数がトランスジユー
サ10の作動音響周波数よりもずつと高くなるよ
うに設計することができる。フイルター302間
での移相量が低いのは、低減通過フイルターの遮
断周波数が低いと云う斯かる特性のためと、音響
質量およびコンプライアンスでの音響エネルギー
がランプ(集中)回路素子のように作用するから
である。従つて、音響波のエネルギーは低移相量
でフイルターに沿つて通過する。
隣接する平板304,306,308間の間
隔、従つてコンプライアントなチヤンバー30
5,307の寸法は管12内の内部伝送媒体15
中における音響波の公称作動周波の波長よりも十
分短く、代表的にはその波長の1/8以下として、
各コンプライアントなチヤンバー305,307
をランプ素子と見なし得るようにする。また、有
孔金属平板304,306,308の孔312は
所望な遮断周波数が得られる正しい音響質量を呈
するように設計し、しかも適当な音響抵抗も呈す
るよう小さ過ぎないようにする。換言するに、孔
312の質量リアクタンスは平板304,30
6,308のインピーダンスの抵抗性成分よりも
遥かに大きくすべきである。
平板304,306,308の必要枚数は、内
部音響波に対して最小量の移相が望まれる管12
の長さに依存する。例えば、移相制御が望まれる
管12の部分が長くなれば、コンプライアントな
チヤンバー305,307をランプ素子として見
なせるように、チヤンバーの寸法を1/8以下の波
長分の長さとするためにより多くの平板304,
306,308が必要となる。このように、平板
の枚数を変える場合には、各平板の孔312の寸
法も変えて、トランスジユーサ10の作動周波数
に対して同じ遮断周波数を維持せしめるようにす
る。
低減通過フイルターは、別に割り当てられるパ
ラメータの音響“伝送ライン”管12に沿う特定
位置での内部音響波の位相を制御する管12(音
響伝送ライン)に有効な構造をしている。
フイルター302は管12の各部分間を或る程
度分離する作用もし、隣接するポート16a〜1
6dの不所望な内部相互作用を多少回避する。フ
イルター302はそれを折り畳める構造とするこ
とにより簡単にパツケージされ、しかも機械的に
逆に展開するのも容易である。フイルター理論に
ついては米国ニユージヤージー州プリンストン所
在のVan Nostrand社の再版のWarren P.Mason
著による“Electromechanical Transducers
and Wave filters”を参照することができる。
アレイ10のパーホーマンスに影響を及ぼす要
因には、ポート16a〜16dの数、間隔、対称
性や、内部媒体15および外部媒体17の相対的
な音響特性や、リブ18の円周方向の幅や、管1
2の終端部や、バツフル92,94の数、配置お
よび寸法や、バツフル部材302における平板の
数、間隔、孔の大きさおよび孔の面積などが含ま
れる。
本発明は種々の変更を備え得るものであり、例
えば各ポートの開口部におけるリブの配置および
方位;ポート16a〜16dの数および配置;素
子20の数および配置;移相量制御バツフル9
2,94,302のタイプおよび配置;素子20
およびバツフル92,94,114,302をそ
れぞれ管または素子の壁部に取付ける方法;リン
グ22へ取付ける電極の数、構造、配置およびそ
の取付法;管12の端部14a,14bおよびバ
ツフル92,94,114,302に対する材
料;内部媒体15の特性;水平平面内で所望なパ
ターンを得るために素子20への電気信号および
素子20からの電気信号を処理する方法において
種々変更を加えることができる。また、リング2
2を全体的に圧電材料で作る代りに、金属、プラ
スチツクまたは他の比較的廉価な材料から成る円
筒を用い、この円筒の内外両側面またはいずれか
一方の面に圧電トランスジユーサ材料製の弓形部
品を付着して、所望なパターンおよびレスポンス
を得るようにすることもできる。このようにすれ
ば、トランスジユーサ20を相当廉価に形成する
ことができる。
さらに本発明は上述した例のみに限定されるも
のでなく、特許請求の範囲の記載を逸脱すること
なく、幾多の変更を加え得ること勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による整相アレイトランスジユ
ーサの一例を示す斜視図;第2図は第1図の側面
図;第3図は第1図の頂面図;第4図は第3図の
4−4線上におけるトランスジユーサ素子部分を
拡大して示す断面図;第5図は第4図の5−5線
上でのトランスジユーサ素子の断面図;第5A図
は正弦、余弦および全方向性の音響波パターンを
得るために第5および21図のトランスジユーサ
素子のリード線を接続するための結線図;第5B
図は第5図に類似するトランスジユーサ素子の電
極部分の断面図;第5C図は第21図のトランス
ジユーサ素子の簡略断面図;第6図は第2図の整
相アレイトランスジユーサの6−6線に沿い、円
筒トランスジユーサ素子と円筒管の環状壁部分と
の間の関係を示す断面図;第6A図は音響的に透
過性の膜によつて環状ポートを覆うようにした第
6図に類似する断面図;第7図は本発明によるト
ランスジユーサによりXおよびY軸線を含む平面
内にて得ることのできる正弦/余弦指向パターン
および全方向パターンの代表的なものを示す特性
図;第8図は、同じく本発明によるトランスジユ
ーサにより第7図のパターンと共に得ることがで
き、Z軸線を含む平面内にてこのZ軸線に対して
横方向に発生される代表的な指向パターンを示す
特性図;第9図は第6図の整相アレイトランスジ
ユーサに類似し、円筒管の内部に音響波の内部伝
送経路長を増大させる移相制御導波管バツフルを
有しているトランスジユーサの断面図;第10図
は本発明による円筒状電気音響トランスジユーサ
素子とコドラント電気音響トランスジユーサ素子
バツフルとを組合わせた斜視図;第11図は第1
0図の平面図;第12図は第11図に示すバツフ
ルの12−12線上での断面図;第13図は円筒
状トランスジユーサ素子の他の取付法を用いる本
発明による整相アレイトランスジユーサの他の例
を示す斜視図;第14図は第13図の側面図;第
14A図は第13および14図の頂面図;第15
図は第14図の15−15線上での拡大断面図;
第16図は第15図の16−16線上における整
相アレイのトランスジユーサ素子部分の拡大断面
図;第17図はソノブイに使用するのに好適な引
出し前の整相アレイトランスジユーサを示す斜視
図;第18図は第17図のトランスジユーサの引
出し後の状態を示す斜視図;第19図は円筒状ト
ランスジユーサ素子と円筒管の壁部における環状
ポートとの関係を示す第18図の状態における整
相アレイトランスジユーサの長手方向の簡略断面
図;第20図は第17〜19図に示す例の電気音
響トランスジユーサ素子部分を拡大して示す断面
図;第20A図は引出し状態における第17〜2
0図の例のトランスジユーサ素子と円筒管との装
着関係を部分的に拡大して示す断面図;第21図
は接線方向に成極され、本発明による整相アレイ
に使用し得る円筒状の電気音響トランスジユーサ
素子の他の例を示す斜視図;第22図はポートと
トランスジユーサ素子を交互に有している本発明
整相アレイトランスジユーサの長手方向断面図;
第23図は円筒管の内部に複数個の円形有孔板か
ら成る他の例の移相制御部材を有している本発明
による整相アレイトランスジユーサの長手方向の
拡大断面図;第23A図は第23図に示す種類の
2個の移相制御部材を円筒管に取付けたトランス
ジユーサ−アレイの長手方向の簡略断面図;第2
4図は第23図の例に用いる有孔平板の1枚を示
す斜視図;第25図は第24図の有孔平板の一部
を拡大して示す断面図である。 10……トランスジユーサ−アレイ、12……
円筒管、14a,14b……終端部、15……内
部伝送媒体、16a〜16d,17a〜17d…
…ポート、17……外部伝送媒体、18……リ
ブ、19a〜19d……膜、20……トランスジ
ユーサ素子、22……圧電材料製リング、24…
…封入材料、26……装着リングブラケツト、2
7……ポート、28……リベツト、30……振動
外側面、32……振動内側面、34〜40……コ
ドランド、42〜48……外側電極、52〜56
……内側電極、57……送/受信リレー、58,
60,62,64,66,68,70,72……
リード線、59……電力増幅器、61,63,6
5,67,69,71,73,75……増幅器、
75a,75b……余弦信号出力端子、79a,
79b……正弦信号出力端子、83a,83b…
…全方向信号出力端子、89a,89b……折り
曲げ伝送路、92,94……バツフル、96,9
8……ブロツキングリム、100,102……バ
ツフル煙突部、104……管端壁、114……空
胴バツフル、118,120,122,124…
…隔壁(仕切り)、142……細長管、148〜
154……環状ポート、156……リブ、158
……中空円筒カラー、159a,159b……ガ
スケツト、160……ポート、161……リブ、
162……抑止リング、164……環状フラン
ジ、170……キヤニスター、172……トラン
スジユーサ−アレイ、174……信号ケーブル、
176……トランスジユーサ管、178……フラ
ンジ、180……端壁、182,192……音響
インピーダンスデイスク、184,188……環
状フランジ、194……信号ケーブル、196…
…素子懸垂用ケーブル、198〜206……環状
ポート、208……リブ、210,212……シ
ールド、214,216……環状支持体、21
8,220……保持リング、222……ボルト、
224,226……音響絶縁リング、280……
トランスジユーサ素子、282……弓形セグメン
ト、284,286……電極、302……移相制
御部材、304〜308……バツフル板、30
5,307……チヤンバー、310……円筒、3
12……孔。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 液状の外部伝送媒体中に音響波を伝送した
    り、または前記媒体中の音響波を受信するための
    円筒状整相アレイトランスジユーサが: 少なくとも第1および第2振動面を有し、これ
    らの振動面にそれぞれ結合される伝送媒体中に音
    響波を放射したり、該伝送媒体中の音響波に応答
    し得る第1電気音響トランスジユーサ素子と; 長手方向軸線を有し、かつ第1および第2軸方
    向端部と、円筒状壁部と、該壁部に少なくともほ
    ぼ環状の第1および第2の音響ポート対を複数個
    有している細長形の円筒管であつて、該管の内部
    に内部音響通路を形成すべく内部音響伝送媒体を
    充満させて、前記第2振動面と前記環状ポート対
    との間に音響伝送路を形成し、前記ポートが液状
    の外部伝送媒体と前記内部伝送媒体との間を音響
    結合させるようにした細長形の円筒管と; 前記ポート対の各ポートから前記長手方向軸線
    に沿つて離間した位置にて前記トランスジユーサ
    素子を前記円筒管に対して支持すると共に、前記
    トランスジユーサ素子の前記第1振動面を液状の
    外部媒体中に音響的に結合させる第1手段; とを具え、トランスジユーサの作動周波数帯域内
    にて前記音響伝送路の実効長さによつて、前記ポ
    ート対からの前記長手方向軸線に対し横方向の放
    射と、前記トランスジユーサ素子の第1振動面か
    らの放射とを強化するように合成することによ
    り、前記長手方向軸線に対し横方向にて液状の外
    部伝送媒体中での音響波の放射が最大となり、該
    媒体中での音響波に対するレスポンスが最大とな
    るようにしたことを特徴とする整相アレイトラン
    スジユーサ。 2 第2電気音響トランスジユーサ素子を具え、
    前記第1および第2素子の各々が第1および第2
    振動面を有し、かつこれらの各素子を、前記第1
    振動面が前記外部伝送媒体に音響的に結合される
    と共に前記第2振動面が前記内部伝送媒体に音響
    的に結合されるように前記細長形の管内にて支持
    し; 第3のほぼ環状のポートを、前記第2ポート対
    が前記第1ポート対と前記第3ポートとの間に位
    置するように前記管内に設け; 前記第1手段が、前記第1ポート対の一方のポ
    ートと第3ポートとの間の軸線方向位置にて前記
    第1素子を前記管に対して軸線方向に位置付ける
    と共に支持するようにし; 前記第1ポート対の他方のポートと第3ポート
    との間に前記第2手段と同様な第2手段によつて
    前記第2素子を前記管に対して支持すると共に軸
    線方向に位置付けるようにしたことを特徴とする
    特許請求の範囲1記載の整相アレイトランスジユ
    ーサ。 3 前記トランスジユーサ素子が、前記軸線にほ
    ぼ垂直の平面内の音響波に対する音響波放射パタ
    ーンまたはレスポンスパターンを制御し、かつ前
    記ポートが、前記軸線の平面内の音響波放射パタ
    ーンまたはレスポンスパターンの制御に供するよ
    うにしたことを特徴とする特許請求の範囲1記載
    の整相アレイトランスジユーサ。 4 前記各トランスジユーサ素子が、前記軸線に
    ほぼ垂直の平面内の音響波に対する音響波パター
    ンまたはレスポンスパターンを制御し、かつ前記
    ポートが、前記軸線の平面内の音響波パターンま
    たはレスポンスパターンの制御に供するようにし
    たことを特徴とする特許請求の範囲2記載の整相
    アレイトランスジユーサ。 5 前記各トランスジユーサ素子が、正弦的およ
    び余弦的のいずれか一方または双方の横形パター
    ンを発生し、かつ前記ポートが、前記軸線に平行
    な前記横形パターンの寸法を決める制御フアクタ
    ーとなるようにしたことを特徴とする特許請求の
    範囲3または4記載の整相アレイトランスジユー
    サ。 6 前記各トランスジユーサ素子が、内側および
    外側面を有している圧電リングを具え;前記第1
    振動面が前記リングの外側面から成り、かつ前記
    第2振動面が前記リングの内側面から成るように
    し;前記リングが4つの円周方向のコドラントを
    有し;前記リングが前記4つの各コドラントに電
    極対を有し;各電極対の一方の電極を前記リング
    の外側面に導電的に取付けると共に、他方の電極
    を前記リングの内側面に導電的に取付けたことを
    特徴とする特許請求の範囲5記載の整相アレイト
    ランスジユーサ。 7 前記各ポートを前記トランスジユーサ素子の
    第2振動面から所定距離離間させて、前記内部通
    路に所定周波数の約1/2の波長の音響波伝送路を
    形成するようにしたことを特徴とする特許請求の
    範囲1記載の整相アレイトランスジユーサ。 8 前記第2ポート対における第1ポートを前記
    第1ポート対における前記第1ポートから第1軸
    線方向に離間させると共に、前記第2ポート対に
    おける第2ポートを前記第1ポート対における前
    記第2ポートから前記第1軸線方向に対し反対の
    第2軸線方向に離間させたことを特徴とする特許
    請求の範囲3記載の整相アレイトランスジユー
    サ。 9 前記ポートを前記トランスジユーサ素子から
    対称的に離間させたことを特徴とする特許請求の
    範囲8記載の整相アレイトランスジユーサ。 10 前記第1ポート対における各ポートが第1
    ポート開口部を有し;前記第2ポート対における
    各ポートが第2ポート開口部を有し;前記第1ポ
    ート開口部の面積を前記第2ポート開口部の面積
    よりも小さくし;前記第1ポート開口部の面積を
    前記第1振動面の面積よりも小さくしたことを特
    徴とする特許請求の範囲8記載の整相アレイトラ
    ンスジユーサ。 11 前記第1および第2ポート対のポートを前
    記管にて前記トランスジユーサ素子から対称的に
    離間させたことを特徴とする特許請求の範囲8記
    載の整相アレイトランスジユーサ。 12 前記各トランスジユーサ素子が、内側およ
    び外側面に有している電気音響トランスジユーサ
    リングを具え、前記内側面がリングの空胴を画成
    し;前記リングの外側面が前記第1振動面を形成
    し;前記リング空胴内に空胴バツフル手段を設け
    て、前記トランスジユーサ素子の前記リングの内
    壁に対する音響波の圧力勾配を改善せしめるよう
    にしたことを特徴とする特許請求の範囲1または
    2に記載の整相アレイトランスジユーサ。 13 前記内部通路における音響波の位相を偏移
    させて、前記音響的ビームパターンおよび音響波
    に対するレスポンスを変化させる移相手段を前記
    ポートに設けたことを特徴とする特許請求の範囲
    第1、2、3、4または8のいずれか1つに記載
    の整相アレイトランスジユーサ。 14 前記位相手段が前記内部通路内に挿入され
    る音響波屈曲用バツフル手段を具え、該手段によ
    り前記第2振動面と前記ポートとの間にて音響波
    伝送路中の音響波を屈曲させて、前記内部媒体中
    の音響波の経路長を所定量増大させることによ
    り、音響波の位相を前記ポート個所にてそれ相当
    に変化させるようにしたことを特徴とする特許請
    求の範囲13記載の整相アレイトランスジユー
    サ。 15 前記管の前記第1および第2軸方向端部を
    閉成すると共に、前記移相手段が前記内部通路内
    の前記閉成端部の少なくとも一方に反射面を具
    え;前記バツフル手段が前記内部通路の音響波を
    前記反射面から反射せしめるようにしたことを特
    徴とする特許請求の範囲14記載の整相アレイト
    ランスジユーサ。 16 前記各ポートを前記トランスジユーサ素子
    の第2振動面付近から所定距離離間させて、前記
    内部通路にトランスジユーサの作動周波数帯域幅
    内における所定周波数の約1/2の波長分の音響波
    伝送路を形成するようにしたことを特徴とする特
    許請求の範囲14記載の整相アレイトランスジユ
    ーサ。 17 前記第1ポート対のポートを前記トランス
    ジユーサ素子の第2振動面から軸線方向に離間さ
    せて、前記第1ポート対の前記各ポートと前記第
    2振動面との間に前記第2音響伝送路に沿つて、
    所定の音響周波数の約1/2の波長分の音響伝送路
    を形成するようにし;前記第2ポート対の各ポー
    トを前記トランスジユーサ素子の第2振動面から
    軸線方向に離間させて、前記第2ポート対の前記
    各ポートと前記第2振動面との間に前記第2音響
    伝送路に沿つて、前記所定周波数の約1.5波長分
    の音響伝送路を形成するようにしたことを特徴と
    する特許請求の範囲11記載の整相アレイトラン
    スジユーサ。 18 前記管が複数個の管部分を具え、或る管部
    分を隣接するポート間に位置させ; 前記トランスジユーサ素子が前記管に対して固
    定的に支持される圧電材料製の円筒リングから成
    り;該リングの外側面が前記トランスジユーサ素
    子の第1振動面を成し、かつ前記リングの内側面
    が前記トランスジユーサ素子の第2振動面を成す
    ようにし; 前記第1および第2ポート対の各ポートのまわ
    りに弓形の等しい増分値で離間させた複数個の縦
    リブによつて前記各ポートの両側にて管部分を固
    定的に支持するようにしたことを特徴とする特許
    請求の範囲5記載の整相アレイトランスジユー
    サ。 19 前記管が第1および第2区分を具え;該第
    1区分を前記リングの第1長手方向端部に対して
    同心的にかつ隣接させると共に、前記第2区分を
    前記リングの第2長手方向端部に対し同心的に、
    かつ隣接させるようにし; 第1円筒ブラケツトを前記第1区分および前記
    リングの前記第1端部に取付け;第2円筒ブラケ
    ツトを前記第2区分および前記リングの前記第2
    端部に取付けたことを特徴とする特許請求の範囲
    18記載の整相アレイトランスジユーサ。 20 前記各トランスジユーサ素子を封入してト
    ランスジユーサ素子を周囲の環境から保護する封
    入手段を具えるようにしたことを特徴とする特許
    請求の範囲1または2に記載の整相アレイトラン
    スジユーサ。 21 前記管が、各々第1および第2軸方向端部
    を有している同心的な第1および第2の長手方向
    区分を具え; 前記管と同心的な円筒状カラーの軸方向の第1
    端部を前記管の第1区分の軸方向端部に取付ける
    と共に、前記カラーの第2端部を前記管の第2区
    分の軸方向端部に取付け; 前記リングを前記カラーに確実に支持せしめる
    手段を設け; ほぼ環状のポートを有している前記カラーを前
    記リングの外側面とほぼ同じ広がりとして、前記
    リングの外側面と伝送媒体との間をほぼ完全に音
    響的に結合させるようにしたことを特徴とする特
    許請求の範囲18記載の整相アレイトランスジユ
    ーサ。 22 前記トランスジユーサ素子が未引出し状態
    と引出し状態とをとり;前記内部通路を細長形と
    し;前記管内にて前記トランスジユーサ素子を前
    記内部通路内にて長手方向に動かすように支持す
    る支持手段を設けて、トランスジユーサ素子を未
    引出し状態では前記管の第2端部に隣接して保管
    でき、かつ引出し状態では前記素子を前記支持手
    段によつて中間位置まで長手方向に移動させ、か
    つ前記内部通路の中間に前記支持手段によつて支
    持し得るようにしたことを特徴とする特許請求の
    範囲1記載の整相アレイトランスジユーサ。 23 前記管の第1端部に、および該端部から望
    遠鏡的に摺動移動すべく取付けた細長形のキヤニ
    スターを具え;該キヤニスターを未引出し状態で
    は前記内部通路内にて前記第2端部の方へと摺動
    可能とし、引出し状態では前記第2端部から第1
    端部の方へと摺動可能とし;前記支持手段を可撓
    性とすると共に前記キヤニスターに接続して、前
    記キヤニスターを前記通路から引出すと、前記支
    持手段がぴんと張つて、前記トランスジユーサ素
    子が前記通路の中間位置まで動いて支持されるよ
    うにしたことを特徴とする特許請求の範囲22記
    載の整相アレイトランスジユーサ。 24 前記リングが前記内側面に離間して取付け
    られる弓形の電極を複数個有し;前記空胴バツフ
    ル手段が、前記リングの内側面に対して位置付け
    られて、前記電極の少なくとも1個を他の電極と
    は弦方向にて仕切つて、分離させかつ前記内部通
    路にて前記電極と前記ポートの間に音響的に殆ど
    支障のない長手方向通路を形成する仕切り手段を
    具えるようにしたことを特徴とする特許請求の範
    囲12記載の整相アレイトランスジユーサ。 25 前記仕切り手段が前記各電極を他の各電極
    から弦方向にて仕切つて、互いに分離させるよう
    にしたことを特徴とする特許請求の範囲24記載
    の整相アレイトランスジユーサ。 26 各仕切り手段が、音響波の伝達を低減させ
    る圧力釈放中間層によつて分離される相当堅牢な
    2つの外側層を具えるようにしたことを特徴とす
    る特許請求の範囲24または25記載の整相アレ
    イトランスジユーサ。 27 電極数を4個とし、各電極が前記内側面の
    1つのコドラントをほぼ覆うようにし;前記仕切
    り手段がX−状の横断面を有すると共に前記軸線
    に平行な4つの長手方向の縁部を有し;これらの
    仕切り手段の縁部が前記電極間の弓形の〓間に接
    触するようにしたことを特徴とする特許請求の範
    囲24記載の整相アレイトランスジユーサ。 28 前記音響波屈曲用バツフル手段12が、横
    方向の音響波を阻止するリムを有している導波管
    を具え、前記リムが内側および外側周縁部を有し
    ており、該リムの外側周縁部を前記リングの第2
    振動面と前記ポートの内の1つのポートとの間の
    前記内部通路の内側壁に取付け;第1および第2
    開放端を有しているダクトの第1開放端を前記リ
    ムの内側周縁部に取付けると共に前記1つのポー
    トを越して前記管の第1端部の方へと延在させ
    て、前記リングの第2振動面と前記1つのポート
    との間の音響波伝送路を前記ダクトの前記第2端
    部の方へと折り曲げるようにしたことを特徴とす
    る特許請求の範囲14記載の整相アレイトランス
    ジユーサ。 29 前記導波管から成る移相手段が、前記管の
    第1および第2端部の少なくとも一方に反射面を
    具え;前記バツフル手段が前記内部通路の音響波
    を前記反射面から反射せしめるようにし; 前記反射面が、その面から反射される音響波の
    位相および振幅を調整する音響インピーダンス面
    を有するようにしたことを特徴とする特許請求の
    範囲28記載の整相アレイトランスジユーサ。 30 前記位相手段が少なくとも1個の音響波フ
    イルタ手段を具え;該フイルター手段が前記内部
    通路内にて前記軸線に対し垂直に前記管の内部に
    取付けられる第1有孔平板を具え;該有孔平板の
    孔を十分小さくして、これらの孔が、トランスジ
    ユーサの作動周波数帯域幅内の公称周波数を有す
    る音響波に対する音響質量を成すようにするも、
    前記有孔平板の孔を、前記音響波に対しては比較
    的小さな音響抵抗を呈するには十分な程度に大き
    くして、前記平板の孔の質量リアクタンス成分が
    抵抗性成分よりもまさるようにして、前記平板が
    比較的小さな移相を呈する音響的な低域通過フイ
    ルターとして作用するようにしたことを特徴とす
    る特許請求の範囲13記載の整相アレイトランス
    ジユーサ。 31 前記平板を前記トランスジユーサ素子と前
    記ポートの内の1つのポートとの間にて軸線方向
    に位置させたことを特徴とする特許請求の範囲3
    0記載の整相アレイトランスジユーサ。 32 前記フイルター手段が前記内部通路内にて
    前記軸線に対し垂直に前記管の内部に取付けられ
    る第2有孔平板を具え;該第2有孔平板をトラン
    スジユーサの作動周波数帯域幅内の公称周波数を
    有する音響波に対する波長の所定数分の1に相当
    する距離だけ前記第1平板から軸方向に離間させ
    て、前記両平板間に音響コンプライアンスを呈す
    る音響的にコンプライアントなチヤンバーを形成
    して、前記音響質量とチヤンバーにおける音響エ
    ネルギーがランプ回路素子のように作用するよう
    にしたことを特徴とする特許請求の範囲30記載
    の整相アレイトランスジユーサ。 33 前記内部通路内にて前記軸線に対して垂直
    に前記管内部に取付けられる第3の有孔平板を具
    え、該第3平板を前記波長の所定数分の1の距離
    だけ前記第2平板から軸線方向に離間させて、前
    記第2平板を前記第1と第3平板との間に軸線方
    向に、かつこれらの平板から軸線方向に前記所定
    数分の1だけ離間させて設けて、前記第2と第3
    平板との間に前記第1チヤンバーと同様に作用す
    る第2の音響的にコンプライアントなチヤンバー
    を形成するようにしたことを特徴とする特許請求
    の範囲32記載の整相アレイトランスジユーサ。 34 前記所定数分の1の長さが前記波長のほぼ
    1/8に等しいか、それ以下となるようにしたこと
    を特徴とする特許請求の範囲32または33に記
    載の整相アレイトランスジユーサ。 35 前記内部通路の音響波の位相を制御する移
    相手段を具え; 前記移相手段が、前記第1および第2ポート対
    の前記各第1ポート間に位置する第1音響フイル
    ター区分を具え;該第1フイルター区分が、前記
    管内で前記軸線に対し垂直に取付けられる第1、
    第2および第3の軸線方向に離間した平坦な有孔
    平板を具え、前記フイルター区分における連続す
    る平板間の軸線方向の間隔を前記トランスジユー
    サの作動周波数帯域幅内の公称周波数に対応する
    波長の所定数分の1の長さとし; 前記フイルター区分と同一の第2フイルター区
    分を前記第1および第2ポート対の各第2ポート
    間に軸方向に位置させ; 前記各有孔平板の孔を十分小さくしてこれらの
    孔が、トランスジユーサの作動周波数帯域幅内の
    公称周波数を有する音響波に対する所定の音響質
    量を成すと共に、前記有孔平板の孔が、前記音響
    波に対して比較的小さな音響抵抗を呈するのには
    十分な大きさを有して、前記孔の質量リアクタン
    ス成分が抵抗性成分よりもまさるようにして、前
    記平板が比較的小さな移相を呈する低域通過フイ
    ルターとして作用するようにし; 前記各第1および第2フイルター区分における
    隣接する有孔平板を、トランスジユーサの作動周
    波数帯域幅内の公称周波数を有する音響波に対応
    する波長の所定数分の1に相当する距離だけ軸線
    方向に離間させて、前記隣接平板間に音響コンプ
    ライアンスを呈する音響的にコンプライアントな
    チヤンバーを形成して、前記音響装置と音響チヤ
    ンバーにおける音響エネルギーがランプ回路素子
    のように作用するようにしたことを特徴とする特
    許請求の範囲8記載の整相アレイトランスジユー
    サ。 36 前記第1フイルター区分が前記第1ポート
    間の前記音響波の移相量を制御し、かつ前記第2
    フイルター区分が前記第2ポート間の前記音響波
    の移相量を制御するようにしたことを特徴とする
    特許請求の範囲35記載の整相アレイトランスジ
    ユーサ。 37 前記各有孔平板の孔の総面積を平板の周縁
    部によつて画成される面積の約40%としたことを
    特徴とする特許請求の範囲30,31,32,3
    3,34,35または36のいずれか1つに記載
    の整相アレイトランスジユーサ。 38 少なくとも1個の追加の電気音響トランス
    ジユーサ素子を具え;これらの各追加のトランス
    ジユーサ素子が第1および第2振動面を有し;前
    記各追加の素子を前記管に対して第2支持手段で
    支持して、前記第1振動面を前記外部伝送媒体に
    音響的に結合させると共に前記第2振動面を前記
    内部通路に音響的に結合させ; 複数個のほぼ環状の音響ポートが、前記管に形
    成される前記第1および第2ポートを含み; 前記素子およびポートを、軸線方向に順にポー
    トと素子とが交互するように前記管の軸線方向に
    順に離間させるように位置付けたことを特徴とす
    る特許請求の範囲1記載の整相アレイトランスジ
    ユーサ。 39 前記素子およびポートの前記軸線方向への
    配列順序の各軸方向端部にポートが位置するよう
    にしたことを特徴とする特許請求の範囲38記載
    の整相アレイトランスジユーサ。 40 前記素子とポートとの間の前記軸線方向の
    間隔を前記トランスジユーサの作動周波数帯域幅
    内の公称周波数を有する音響波の波長の約1/2と
    したことを特徴とする特許請求の範囲38または
    39に記載の整相アレイトランスジユーサ。 41 前記リングが第1および第2開放端と、縦
    軸線を有し;前記空胴バツフル手段が、前記軸線
    に対して垂直の平面内にて弦方向に前記リングの
    内壁セグメントを互いに分離させるための音響的
    にほぼ非透過性の長手方向に整列させた仕切りを
    具え;該仕切りの長手方向の端部を開放させて、
    前記仕切りの長手方向に音響波伝送路を形成する
    ようにしたことを特徴とする特許請求の範囲2記
    載の整相アレイトランスジユーサ。
JP58227077A 1982-12-02 1983-12-02 整相アレイトランスジユ−サ Granted JPS59139789A (ja)

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