JPH04174372A - 電力ケーブルの劣化検知方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は電力ケーブルおよびその接続部の絶縁異常を検
知する方法に関するものである。

［従来の技術］ 従来、電力ケーブルおよびその接続部の絶縁異常を診断
して絶縁破壊を未然に防ぐには、ケーブルに直流または
交流高電圧を印加しシース側から検出される電気的信号
たとえばＤＣリーク電流、誘電体損失、アース電流の直
流成分等を測定してケーブル絶縁体の異常を診断してい
た。

またケーブル絶縁体に高電圧を課電する電圧レベルを変
化した時の高周波パルス計数値と一定に巳な時の高周波
パルス計数値との差に基づいて部分放電を測定してケー
ブル絶縁体の劣化を診断する方法が特開平２−１６１３
６８号公報により知られており、ケーブルの金属シース
に挿入した検出インピーダンスの両端の電位差を特定周
波数で測定して部分放電を測定しケーブル絶縁体の劣化
を診断する方法が特開平２−１６１３６９号公報により
知られている。

［発明が解決しようとする課題］ 前記のような従来の電力ケーブル絶縁体の絶縁異常、劣
化を診断する方法は、部分放電を生じる前での絶縁破壊
現象との相関が薄いなめに絶縁破壊発生の予知能力が不
十分であり、ケーブルの絶縁破壊を未然に防ぐことがで
きないという問題点があった。

本発明は、ケーブル絶縁体が部分放電を発生する以前に
その絶縁異常を検知して絶縁破壊を未然に防ぐようにし
た電力ケーブルの劣化検知方法を提供することを目的と
する。

；課題を解決するための手段］ 前記の目的を達成するために本発明の電力ケーブルの劣
化検知方法は、電力ケーブルの高圧側に交流高電圧を課
電し、前記交流課電電圧のピークにおいてパルス電圧を
重畳し、ケーブルシースまたはケーブル接続部ケースか
ら変位電流による電気信号を測定することによりケーブ
ルの絶縁異常を部分放電が発生する以前に検出するよう
にしたものである。

［作用］ 運転中の電力ケーブルにおいて、ケーブル絶縁体または
その接続部の絶縁体に絶縁異常が生ずると、絶縁体中の
欠陥部に空間電荷がたまり、さらに絶縁異常がひどくな
ると課電電圧により部分放電が発生する。

このため、電力ケーブルに高圧側からパルス電圧を印加
することにより発生する絶縁体欠陥部の空間電荷の変位
を検出することにより、ケーブルまたは接続部の絶縁異
常を部分放電が発生する以前に検出することができ、こ
れによりケーブルの絶縁破壊を未然に防止することが可
能になる。

［実施例コ 以下本発明の実施例を図面により説明する。第１図は本
発明の第１の実施例のコロナ測定システムを示し、第２
図は第２の実施例のＡＥ測定システムを示す。

第１図示の第１の実施例のコロナ測定システムにおいて
、１は健全な電力ケーブル、２は欠陥入りの電力ケーブ
ルで、たとえば２２ＫＶのＣＶケーブル（架橋ポリエチ
レン絶縁ＰｖＣシースクープル）であり、絶縁部４で絶
縁された接続部３により両Ｃｖケーブル１．２を絶縁接
続する。

５はこの接続部３において健全ＣＶケーブルｌ側の金属
シースに接続された抵抗器、６は欠陥入りＣＶケーブル
２側の金属シースに接続された抵抗器であり、７は両抵
抗器５．６に接続されたコロナ測定器である。このコロ
ナ測定器７はアースされる。

８．９は両Ｃｖケーブル１．２の電圧印加用の高圧側の
端末である。

前記の回路において欠陥入りＣＶケーブル２の高圧側端
末９にＡＣ１００にＶを課電し、第３図に示した入力波
形図のようにＡＣ波形のピークにおいて２０にＶの三角
波のパルス電圧Ｐを印加して重畳し、コロナ測定器７で
コロナ波形を観察したところ、第４図に示したコロナ検
出波形図のようなコロナ波形Ｐｃが観測された。

この欠陥入りＣＶツク−ル２の端末９に重畳印加する三
角波電圧Ｐを５にＶに下げると、コロナ波形ｐｃは観測
されず第６図の波形Ｐｄのような変位電流によると思わ
れる信号波形が観測された。

健全なＣｖケーブル１についても前記と同様な試験を行
なったがコロナ波形も変位電流も観測されなかった。

このようにしてＣｖケーブルの高圧側から課電電圧にパ
ルス波を重畳しアース側のシースから空間電荷の変位に
よる電気的信号を測定することによりＣＶケーブルに欠
陥があることを部分放電が発生する以前に診断してケー
ブルの絶縁破壊を未然に防止する。

第２図示の第２の実施例のＡＥ測定システムにおいて、
１および２は前記第１図示の実施例と同じく健全なＣ■
ケーブルと欠陥入りのＣｖケーブルであり、３′は両Ｃ
Ｖケーブル１．２の接続部、８．９は両ＣＶケーブル１
．２の電圧印加用の高圧側の端末である。この接続部３
′のケースはアースされる。

１０は欠陥入りＣＶケーブル２の金属シース直上に取付
けたＡＥセンサ、１１はＡＥ測定器である。

この欠陥入りＣ■ケーブル２の高圧側端末９にＡＣｌｏ
ｏにＶを課電し、第３図のようにＡＣ波形のピークにお
いて２０ＫＶの三角波のパルス電圧Ｐを印加して重畳し
、コロナ波形を観察したところ、第５図示のようなコロ
ナによるＡＦ−信号波形ＰＡが観測された。

この三角波印加電圧Ｐを５にＶに下げると、コロナ波形
は観測されず、第６図の波形Ｐｄのような変位電流によ
ると思われる信号波形が観測された。

健全Ｃ■ケーブル１についても同様な試験を行なったが
コロナや変位電流によるＡＥ傷信号観測されなかった。

このようにしてＣ■ケーブルの高圧側から課電電圧にパ
ルス波を重畳しアース側のシースから空間電荷の変位に
よる音響的信号を測定することによりＣＶケーブルに欠
陥があることを部分放電が発生する以前に診断してケー
ブルの絶縁破壊を未然に防止することは前記第１の実施
例の場合と同様である。

なお前記の実施例ではコロナ測定器７、ＡＥ測定器１１
をＣＶケーブルのシース側に取付けてシースにおけるコ
ロナ波形、ＡＥ傷信号電気的信号、音響的信号を測定し
たが、ＣＶケーブル接続部のケース側にコロナ測定器７
、ＡＥ測定器１１を取付けて＃続部ケースから検出され
る変位電流による電気的信号、音響的信号を前記実施例
と同様に検出することにより接続部の劣化を部分放電が
発生する以前に診断してケーブル接続部絶縁体の絶縁破
壊を未然に防ぐこともできる。

［発明の効果］ 前記のように本発明は、ケーブルに高圧側からパルス電
圧を印加してケーブル絶縁体の変位１を流による信号を
測定することにより、絶縁異常を部分放電が発生する以
前に検出することが可能になるものであり、したがって
絶縁破壊の発生を予知してケーブルの絶縁破壊を未然に
防止することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の実施例を示す図、第３図
は入力波形図、第４図はコロナ検出波形図、第５図はＡ
Ｅによるコロナ波形図、第６図は空間電荷の変位波形図
である。 ＡＣ，交流課電電圧　　　　Ｐ；パルス電圧ＰＤ、変位
電流による信号波形　　ＰＡ：ＡＥ信号特許出願人　古
河電気工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 電力ケーブルに交流高電圧を課電し、前記交流課電電圧
   のピークにおいてパルス電圧を重畳し、ケーブルシース
   またはケーブル接続部ケースから変位電流による信号を
   測定してケーブルの絶縁異常を検出することを特徴とす
   る電力ケーブルの劣化検知方法。