JPH04173771A - N―フェニルマレインアミド酸の製造法 - Google Patents

N―フェニルマレインアミド酸の製造法

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JPH04173771A
JPH04173771A JP29891190A JP29891190A JPH04173771A JP H04173771 A JPH04173771 A JP H04173771A JP 29891190 A JP29891190 A JP 29891190A JP 29891190 A JP29891190 A JP 29891190A JP H04173771 A JPH04173771 A JP H04173771A
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acid
aniline
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polar organic
maleic anhydride
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Isamu Sudo
勇 須藤
Yasuyoshi Watabe
渡部 恭吉
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、無水マレイン酸と含水アニリンとを反応させ
て、N−フェニルマレインアミド酸の製造方法に関する
N−フェニルマレインアミド酸(よN−フェニルマレイ
ミドの前駆体でN−フェニルマレイミドは種々な樹脂、
農薬、医薬等の原料として有用であり、特に近年スチレ
ン系樹脂の耐熱性改善のために大量に利用され、またそ
の他の樹脂改良用コモノマーやポリマーブレンド用コポ
リマー等として用いられようとしている。
〔従来の技術〕
一般的な製造法は無水マレイン酸とアニリンとを有機溶
剤中で反応させてN−フェニルマレインアミド酸とする
方法である。
例えばオルガニック シンセシス 第41巻。
93頁では無水マレイン酸とアニリンとをエチルエーテ
ル中で反応させてN−フェニルマレインアミド酸を製造
している。ここで使用しているアニリンは試薬ブレイド
を使用している。これまでにN−フェニルマレインアミ
ド酸の製造法で、含水アニリンを使用している例はない
(発明が解決しようとする課題: 従来、工業的には無水マレイン酸と仄留アニリンとを非
極性有機溶剤中で反応させてN−フェニルマレインアミ
ド酸を製造していた。
蕉留アニリンの替わりに含水アニリンを使用すると、反
応系内に水が存在することになる。原料の無水マレイン
酸がこの水により加水分解を受け、マレイン酸あるいは
フマル酸になり、収率が低下したり、不純物が生成する
従来用いられてきた草留アニリンを使用せず。
安価な工業用含水アニリンを使用しても、N−フェニル
マレインアミド酸が高収率に得られ、不純物の非常に少
ないものが得られ、工業的にもより経済的な製造法を提
供する事である。
(問題を解決するための手段〕 本発明者らは上記課題を解決するため鋭意検討を行った
。その結果、非極性有機溶剤と共に極性有機溶剤を使用
することにより、マレイン酸、フマル酸等の副生物は混
合有機溶剤中に溶は易くなり5反応液を濾別するだけで
、高純度のN−フェニルマレインアミド酸が得られる。
又 無水マレイン酸と含水アニリンの使用モル比を1.
01以上にすることにより、含水アニリンを用いてもN
−フェニルマレインアミド酸を高収率で製造出来る事を
見出し本発明を完成する乙こ至った。
すなわち2本発明は無水マレイン酸と含水アニリンとを
非極性有機溶剤(A)と極性有機溶剤(B)からなる混
合溶削有機溶剤中で反応させることを特徴とするN−フ
ェニルマレインアミド酸の製造法を提供するものである
本発明で用いられる含水アニリンはどの様な製造法で作
られたものであっても良く、含水量は1−IOWT%、
好ましくは1−5WT%のアニリンである。本発明の方
法における無水マレイン酸と含水アニリン中のアミノ基
のモル比は前者を1、0f−1,5,好ましくは1.0
15−1.4.さらに好ましくは1.02−1.3の範
囲で用いることが重要である。モル比が1.01以下で
はN−フェニルマレインアミド酸の収率が低くなり、ま
たモル比が1.5以上の無水マレイン酸を用いても良い
が、経済的に不利となる。尚、この過剰量の無水マレイ
ン酸は反応後に回収再使用することも出来る。
非極性有機溶剤(A)は、アセトン、メチルエチルケト
ン、ジエチルケトン、ジメチルエーテル。
ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、ヘンイン。
トルエン、エチルベンゼン、キシレン類。
キュメン、クロルベンゼン、アニソール、ジクロルエタ
ン1 ジェトキシエタン、シクロヘキサン。
シクロヘキサノン、トリオキサン、ジオキサン。
n−ヘキサン等であり、非極性有機溶剤(B)は、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド。
ジメチルスルホオキシド、メチルイソブチルケトン、γ
−ブチロラクトン5スルホラン、ヘキサメチルホスホル
アミド、N−メチルピロリドン、テトラメチル尿素、1
,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等である。
非極性有機溶剤(A)と極性有機溶剤(B)からなる混
合溶剤中の極性有機溶剤(B)の濃度は1−50容量%
、好ましくは5−30容量%である。
混合溶削の使用量は生成するN−フェニルマレインアミ
ド酸の濃度として0.1−5モル/f。
好ましくは0.5−3モル/iの範囲である。
反応温度は0−140°C2好ましくは10−100°
Cである。0°C未満では反応速度が小さく、反応に長
時間を要し、100 ’Cを越えるとN−フェニルマレ
インアミド酸の二重結合が熱的に活性化され、好ましく
ない副反応生成物を生じる。
反応圧力は特に制限はなく、通常は常圧で好まし〈実施
される。
反応時間は通常1分−10時間の範囲であり、他の反応
条件の選択に応して実用的な最適時間が決定されるが、
好ましくは10分−3時間の範囲である。
反応終了後、反応液からのN−フェニルマレインアミド
酸の回収は通常の分離方法によって行うことが出来る。
例えば、溶剤の留去もしくは濾過等の一般的分離手段を
施せば、反応液中のN−フェニルマレインアミド酸が得
られる。
〔実施例〕
以下、各化合物について次の様な略号を用いる場合があ
る。
無水マレイン酸−MAH アニリン=AO N−フェニルマレインアミド酸=PMAジメチルホルム
アミド−DMF ジメチルアセトアミド=DMAA 本発明を更に詳細に説明するために、以下に具体的実施
例を挙げるが、本発明はこれ等に限定されるものでない
なお、実施例中の反応成績の計算方法は以下の式によっ
た。
生成P M A (mole) PMA収率(moleχ)=□χ100原料A O(m
ole) 実施例1 無水マレイン酸144.15g(1,470モル)を混
合キシレン630m1 とジメチルホルムアミド70m
1の混合溶媒に溶解した溶液に含水アニリン(水分4.
2wtχ含を) 136.10g(1,400モル)(
−AH/AOモル比1.05)を攪拌下1反応器を冷や
しながら1反応点度を30−40°Cに保ちながら徐々
に添加する。20分で滴下終了後、40°Cで35分間
熟成して、N−フェニルマレインアミド酸を得た。
反応終了後9反応液は濾過をして、固体を減圧乾燥後、
淡黄色を呈したN−フェニルマレインアミド酸 267
.67gを得た。収率は99.6モル%であり、HLC
分析による純度は99.htχであった。
この時、N−フェニルマレインアミド酸中に含まれる。
フマル酸、マレイン酸等の副生物は0.4wtχであっ
た。
比較例1 実施例1におけるMAH使用量を、137.46g(1
゜400モル)(−A)I/AOモル比1.00)に変
え、混合キシレン7001 に溶解し、ジメチルホルム
アミドは使用しなかった以外は実施例1と同様に反応を
行った。その結果を表−1に示す。
この時、N−フェニルマレインアミド酸中に含まれる。
フマル酸、マレイン酸等の副生物は4.7wtχであっ
た。
比較例2 比較例1における含水AOを試薬特級アニリン(水分0
.04WTχ)130.43g(1,400モル)(門
AH/へ〇モル比1.00)に変えた以外は比較例1と
同様に反応を行った。その結果を表−1に示す。
この時、N−フェニルマレインアミド酸中に食まれる。
フマル酸、マレイン酸等の副生物はQ、5wtχであっ
た。
実施例2 実施例1におけるMAR使用量を、138.66g(1
414モル) (MAR/AOモル比1.01)に変え
た以外は実施例1と同様に反応を行った。
その結果を表−1に示す。
実施例3 実施例1におけるMAR使用量を、141.40g(1
゜442モル) (MAR/AOモル比1.03) 、
極性溶削をジメチルアセトアミド70m1に変えた以外
は実施例1と同様に反応を行った。
その結果を表−1に示す。
実施例4 実施例1における含水AO(水分5.3wtX含有)1
37.68g(1,400モル)(MAR/AOモル比
1.05) と反応温度を40−90°Cに変え滴下終
了後、90°Cで35分間熟成した以外は実施例1と同
様に反応を行った。
その結果を表−1に示す。
実施例5 実施例1における使用量を、M A H141,40g
(1゜442 モJIz)、含水AO(水分2.0wt
X含有) 133.04g(1,400モル)(門AH
/AOモル比1.03) 、反応温度を40−90°C
に変え滴下終了後、90°Cで35分間熟成した以外は
実施例−1と同様に反応を行った。
その結果を表−1に示す。
実施例6 実施例1におけるM A H141,40g (1,4
42モル)を、混合キシレン665+wlとジメチルホ
ルムアミド35■1の混合溶媒に溶解した溶液に含水A
O(水分4.2wtX含有) 136.10g(1,4
00モル) (MAH/AOモル比1.03)に変えた
以外は実施例1と同様に反応を行った。その結果を表−
1に示す。
実施例7 実施例1におけるM A R141,40g(1,44
2モル)を混合キシレン560m l とジメチルホル
ムアミド140預1の混合溶媒に溶解した溶液に含水A
O(水分5.3御tχ含有) 137.68g(1,4
00モル)(門A I / A Oモル比1.03)に
変えた以外は実施例−1と同様に反応を行った。
その結果を表−1に示す。
実施例8 実施例1におけるM A H141,40g(1,44
2モル)を、混合キシレン490m1 とジメチルホル
ムアミド21抛lの混合溶剤に溶解した溶液に含水AO
(水分3.3tmtχ含有) 134.83g(1,4
00モル)(MAR/AOモル比1.03)に変えた以
外は実施例1と同様に反応を行った。
その結果を表−1に示す。
実施例9 実施例1におけるM A H141,40g(1,44
2モル)を、混合キシレン350m1 とジメチルホル
ムアミド350Illの混合溶剤に溶解した溶液に含水
AO(水分3.3wtχ含有) 134.83g(1,
400モル)(門All/AOモル比1.03)に変え
た以外は実施例1と同様に反応を行った。
その結果を表−1に示す。
〔発明の効果〕
本発明は非極性有機溶剤と共に極性有II溶剤を使用す
ることにより、副生ずるマレイン酸、フマル酸等を混合
有機溶剤中に溶解させ易くし、反応液を濾別するだけで
、高純度のN−フェニルマレインアミド酸が高収率に得
られる。
本発明によって、従来のN−フェニルマレインアミド酸
の製造法に比較して、含水アニリンを原料に用いること
により、N−フェニルマレインアミド酸を工業的に安価
に製造することが出来、産業界に貢献するところ著しく
大である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)無水マレイン酸とアニリンとを反応させて、N−フ
    ェニルマレインアミド酸の製造において、アニリンが含
    水アニリンであるとき、無水マレイン酸を過剰(無水マ
    レイン酸と含水アニリンのアミノ基のモル比が1.01
    〜1.5の範囲である。)にして非極性有機溶剤(A)
    と極性有機溶剤(B)からなる混合溶媒中で反応させる
    ことを特徴とするN−フェニルマレインアミド酸の製造
    法。 2)含水アニリンが水1−10WT%を含むアニリンで
    ある特許請求の範囲第1項記載の方法。 3)混合溶媒中の極性有機溶剤(B)の濃度が、1〜5
    0Vol/%である特許請求の範囲第1項記載の方法。
JP29891190A 1990-11-06 1990-11-06 N―フェニルマレインアミド酸の製造法 Pending JPH04173771A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108358804A (zh) * 2018-02-07 2018-08-03 四川大学 连续高效生产高纯度n-取代马来酰胺酸的方法

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