JPH04173484A - 自動車用多目的補助無限軌道装置 - Google Patents

自動車用多目的補助無限軌道装置

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JPH04173484A
JPH04173484A JP29726290A JP29726290A JPH04173484A JP H04173484 A JPH04173484 A JP H04173484A JP 29726290 A JP29726290 A JP 29726290A JP 29726290 A JP29726290 A JP 29726290A JP H04173484 A JPH04173484 A JP H04173484A
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power transmission
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車用多目的補助無限軌道装置に関するもの
である。更に詳しくは、自動車において、トランスミッ
ションの外側に突出していて推進軸に動力を伝える出力
軸の回動力を利用する駆動手段と、別のモータを動力源
に利用する転向手段と、油圧システムを利用する上下伸
縮手段とを備えた補助無限軌道装置を構成して、自動車
の下部フレームの適正部位に取付けることにより、自動
車の補助ブレーキ機能と自動車の補助操行機能と自動車
の転向機能とを合わせ待たせ、ぬかるみや急傾斜などの
険路と路地などで安全走行は勿論のこと、比較的狭いス
ペースにおいても車両の転向半径が確保できる限り、全
方向にその進行方向を自在に変えることができる自動車
用多目的補助無限軌道装置に関するものである。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕現に量
産されている各種自動車は、その安全走行において、種
々の問題点を有しているが、その代表的な問題点を挙げ
ると次の通りである。
第1には、すべての車両には車両の停止のための油圧式
または機械式の各種ブレーキ装置が取付けられ走行して
いるが、このようなブレーキ装置は雪、雨、凍り道など
では、タイヤの滑りを防ぐことができずその機能を事実
上喪失することになり、滑り防止用チェーンなどの各種
補助手段をタイヤに取りつけて走行しているが、チェー
ンとタイヤの滑りを根本的には防ぐことはできないため
、種々の交通事故を起こし、尊い人命および財産の損失
を招いているのは勿論、これに伴い深刻な交通渋滞を引
き起こすことがあり、更にまた、低い道路整備率に比べ
て車両の数は幾何級数的に増加しているため、普通の道
路事情においての走行時にも前の車両との制動距離を確
保しないまま走行することにより交通事故も頻発してい
るにも拘わらず、これに対処できるような対応策が講究
されていないのが現状である。
第2に、現在の車両は停止状態での転向手段がない関係
上約70’以上の急角度の転向は不可能であるので、駐
停車状態で車両の進行方向を転換することは不可能であ
るのはもちろん、走行状態においての急激な方向転換も
また不可能である。
従って、狭い路地が各地に散在している道路事情に照ら
してみるとき路地での車両走行に少なからぬ不便を伴っ
ており、また、駐停車状態で車両の走行方向を転換する
ためには一定の広さの回転スペースを確保しなければな
らないなど、幾多の問題点があって交通渋滞を一層深刻
化させているもが実情である。
第3に、現在の車両は農村などの狭い非舗装道路や殆ど
が急傾斜路である山岳地域道路での走行は殆ど不可能で
あることは勿論、窪みや低湿地において車輪が落ち込ん
だ場合には車両自身の力で脱出する手段がない関係上、
牽引車等の別の手段を動員せねばならないし、また、タ
イヤの交換作業やその他の故障修理作業のために車両の
一方側を持ち上げねばならない場合にも車両にそのため
の手段がないので別の手動式ジャックやクレーンなどを
使わなければならないなど、幾多の不都合を甘受してい
るのが現状である。
本発明は、上述の諸問題点を一挙に解消するために提案
したものであって、既存のブレーキ装置とは別に無期限
軌道を利用した補助ブレーキ装置を並設して車両に急ブ
レーキをかけ得るようにすることによって道路条件にか
かわらず正常な走行速度を保持しながら安全に走行でき
るようにいて交通事故を未然に防ぐことはもちろん深刻
な交通渋滞を解消することにその第一の目的があり、又
、車両の転向手段を並設して車両の走行方向を自由に変
え得るようにすると共に、狭いスペースでも車両の対角
線幅はどのスペースさえ確保できれば方向を変換するこ
とができるようにして車両の運行に画期的な機動性と便
利性を与えることに、その第2の目的が有り、更に無限
軌道装置自体を上下動させる伸縮手段を設けることによ
り車両を地面から押し上げることができるようにして、
タイヤの交換や、車両の修理作業の際刈にジャ・ツキ等
を用いる必要がないようにし、また、窪みやぬかるみに
タイヤが落ち込んで走行不能状態になっても、牽引車等
の別の手段が必要なく自身の力で脱出することができる
ようにして、車両の自己機能を多様化すると共に、該無
限軌道を用いて路地は勿論急傾斜がほとんどの山岳地域
等をも自由に走行できるように車両の走行能力を増大さ
せることにその第3の目的がある。
〔課題を解決するための手段および作用〕本発明は、上
述の目的を達成するために、自動車のトランスミッショ
ンの外側に突出していて推進軸に動力を伝える出力軸の
回転力を利用する駆動手段と、別のモータを動力源に利
用する転向手段と、補正システムを利用する上下伸縮手
段とを備えた補助無限軌道装置を自動車の下部フレーム
の所定の位置に取付けるようにしたものであって、それ
により、自動車のブレーキ機能と、自動車の補助走行機
能と、自動車の転向機能とを併せ持たせ、ぬかるみや急
傾斜などの険路と路地などでの安全走行はもちろん、比
較的に狭いスペースにおいても、車両の転向半径が確保
できる限り全方向にその進行方向を自在に変ることがで
きるようにしたものである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例に関し、添付の図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
第1図は、本発明による自転車用多目的補助無限軌道装
置の全体の外観を示す斜視図、第2図は第1図のA−A
線断面図、第3図は第2図のC部分を抜粋拡大した油圧
システムによる無限軌道装置部の降下状態を示す作動状
態図、第4図は第1図のB−B線断面図、第5図は第4
図のD部分の抜粋拡大図、第6図は第4図のE部分の抜
粋拡大図、第7図は第4図のF部分の抜粋拡大図、第8
図は無限軌道装置の駆動手段である動力伝達装置をなす
ギヤ操作ボックスの部分切欠斜視図で操作レバーが第1
位置にある状態を示す図、第9図は無限軌道装置の動力
伝達装置をなすギヤボックスの内部を示すもので操作レ
バーが第1位置にある場合における動力伝達状態を示す
横断面図、第10図は操作レバーが第2位置にある状態
を示す第8図と同じギヤ操作ボックスの部分切欠斜視図
、第11図は操作レバーが第2位置にある場合における
動力伝達状態を示す第9図と同じギヤボックスの横断図
面、第12図は操作レバーが第3位置にある状態を示す
第8図と同じギヤ操作ボックスの部分切欠斜視図、第1
3図は操作レバーが第3位置にある場合における動力伝
達状態を示す第9図と同じギヤボックスの横断面図、第
14図は本発明の油圧システムの構成と作用を説明する
ための概略図、第15図は本発明の補助無限軌道装置を
車両に取付けた状態を示す取付は状態図、第16図は上
記無限軌道装置が車両の急ブレーキ時に油圧システムに
より急降下した状態を示す作動状態図、第17図は本発
明における操向油圧レバー装置をステアリングホイール
軸(ハンドル軸)に取付けた状態を示す抜粋斜視図、第
18図は自動車が本発明の上記無限軌道装置を併用いて
走行している状態を示す作動状態図、第19図は自動車
が本発明の上記無限軌道装置を油圧システムにより一杯
に降下させて、車体が地面より適正の高さに持ち上げら
れた状態を示す作動状態図である。
上記の図面において、第1図および第2図に示すように
、所定のパイプ状支持部材を所定の間隔で相互に溶接し
て方形状の支持枠2を形成し、前方支持杆1aの中空部
1a−に挿設される後述の駆動軸62.62−の両端側
の所定位置と、後方支持杆1bの両端側の所定位置には
、ベアリング3a、3bを介して回動自在な所定長さの
転結杆3.3′を連結して設けると共に、各連結杆3゜
3′の下端部間には所定長さの補助支持杆4を回動自在
に連結して設け、各支持杆1a、lbおよび補助支持杆
4の両端には補助ローラ5を夫々取付け、前方支持杆1
aの中空部1a−に挿設される後述の駆動軸62.62
−の両端部には駆動スプロケット6を着設して支持枠2
aを形成し、かくして支持枠2の両端に配設された補助
ローラ5および駆動スプロケット6間に掛は渡されるよ
うに硬質ゴム制の環状の無限駆動7が装着されるか、こ
の無限軌道7はその外側面に摩擦抵抗を増大させるため
の無数の鉄心8′が山形突起8をなすように設けられて
おり、支持枠2の中央部には円筒状の回転カップリング
装置9−と車両の下部フレームの所定の位置に強固に取
付けるための所定サイズの固定取付具9とを一体に設け
て、この部分によって上記補助無限軌道全体が車体に回
動自在に取付けられて本発明の補助無限軌道装置を有す
る自動車が完成するか、このような補助無限軌道装置は
第2図乃至第19図に示すように、動力伝達装置、昇降
装置、変速手段を含む駆動装置、無限軌道上下伸縮装置
およびこれらの装置を正確に制御するための油圧システ
ムに大別することができるが、先ず第1図乃至第3図を
参照して本発明の動力伝達装置と車両の転向装置および
昇降装置について以下に詳しく説明する。
第2図および第3図に示すように車両の変速装置が収め
られたトランスミッション12の外方側に突出した推進
軸13に駆動力を伝える出力軸14に外周にスプライン
15が設けられ、このスプタンに作動ラチェット16が
一体に設けられたベベルギヤ17が取付けられ、作動ラ
チェット16にはクリック18が設けられ、トランスミ
ッション12の下部側に所定長さの作動ロッド20が設
けられた油圧シリンダ19を設け、作動ロッド20の一
端部が上記ラチェットのクリック18に連設されて上記
作動ロッドの伸縮によってクリック18を介して上記作
動ラチェット16と一体のベベルギヤ17が出力軸14
のスプライン15上を左右に往復動することになるが、
出力軸14の所定位置にはストッパー21が設けられて
いて、作動ロッド20により左右往復動するベベルギヤ
の移動距離を正確に制御し得るようになでいる。また、
固定取付具9は、所定の大きさの収容室23゜24を有
するギヤケース25.26を上下部にそれぞれ分離して
設けており、下部ギヤケース26の上端部には回転カッ
プリング装置9−及び固定片27が一体に設けられた円
盤形の支持板28を組み合わせて固設し、上部ギヤケー
ス25の下端面にはそれぞれの作動バー29を有する複
数の油圧シリンダー30を配設し、上記支持板28の上
面には上記固定片27を介して保持された固定板31が
回動自在に設けられるとともに上記油圧シリンダー30
の作動バー29の下端部を上記固定板31に螺着し、ま
た上記油圧シリンダー30に一側には上、中、下端部に
位置感知用リミットスイッチ32.32″、33”が夫
々配設された位置感知具33が設けられ、この位置感知
具33の内部には上端に作動ヘッド34−が設けられた
作動ロッド34を挿設し、この作動ロッド34の下端部
を上記固定板31に着設し上記油圧シリンダー30に挿
設された上記作動バー29の下降距離を一定の位置に正
しく制御するようにし、内周面にスプライン35−を有
する所定径の軸筒35の頂部に一体に形成されたフオー
ムギヤ36が上記上部ギヤケース25の収容室23に内
設されると共に、軸筒35の下端部が下部ギヤケース2
6と一体化された上記支持板28に固着されて一体とな
り、ウオームギヤ36の軸筒35と上部ギヤケース25
の連結部にはベアリング37およびワイシャー38が設
けられてウオームギヤ36がスムーズに回るようにして
いる。ここで、上記支持板28上面の固定板31と軸筒
35との接触部分は相互に分離されてウオームギヤ36
の回転力が固定板31に伝えれないようにし、上部ギヤ
ケース25の一方側には左右回転自在なりCモータ39
が設けられ、このモータ39の回転軸の端部にはウオー
ム40が設けられて上記ウオームギヤ36と噛合される
ようになっている。また、支持枠2と一体の下部キャケ
ース26の中央部には中空の連結シリンダ42が一体に
設けられ、その下端部の上記下部ギヤケースとの連設部
位には係止ステップ41′とベアリング嵌合溝とが設け
られ、また、その外周面には係合スプライン42′が設
けられると共に、所定の長さの該連結シリンダーの上端
部が上記ウオームギヤ36の軸筒35に内嵌されてそれ
ぞれの内外周面に設けられたスプラインによて係合され
ることにより、上記DCモータ39の駆動力によって回
動されるウオームギヤ36の回動力が下部ケース26に
伝えられることになり、この回転力は上記下部ギヤケー
ス26に連設された上記連結シリンダの中空部41に内
挿された所定長さの回転軸45に伝えられる。この回転
軸45は、その下端部外周面に係合つば43−143”
とベアリング嵌着部43が、また、その中空の内周面側
には連結スプライン44が設けられており、この下端部
にベアリング49とワッシャ50を介してベベルギヤ4
8が取付けられて下部ギヤケース26の収容室24に収
められているが、この時上記ベベルギヤ48は固定ワッ
シャ−46とボルト47によって上記回動軸45の係合
つは43′が上記連結シリンダー42の係止ステップ4
1′に当たるように強固に締め付けられる。そして、上
記中空の回動軸45にはその上方開口部より所定長さの
連結軸51が嵌挿されているが、この連結軸51の下部
外周にスプライン52が設けられて上記回動軸45の内
周に設けれられた連結スプライン44と嵌合すると共に
、その上端部側はベアリング54を介してウオームギヤ
36を取付け、またベアリング53を介して上部ギヤケ
ース25を貫通して上方に延設されて、この延設部にベ
ベルギヤ55が取付けられている。このベベルギヤ55
は、上記出力軸14のスプライン15に嵌挿されたベベ
ルギヤ17に前記作動ラチェット16の作動により出力
軸14の回転力が回転軸45に断続的に伝えられるよう
に構成されている。
そして、第14図に示すように、車両の走行中、急ブレ
ーキのためブレーキペダル131を急速に踏むことによ
り発生する油圧力を感知する圧力感知器132と、油圧
によって作動されるマグネチック電子バルブ133とか
らなる作動システムと、上記急ブレーキ以外の運転状況
すなわち即座の車両の転向や無限軌道装置7を利用する
車両の走行のためにドライバーが任意に上記無限軌道7
を上下動させるためのボタンスイッチ134と、このボ
タンスイッチ134により選択的に作動されるマグネチ
ック電子バルブ135とからなる作動システムをそれぞ
れ構成して、この両システムが上記無限軌道7の上下作
動用油圧シリンダー30に連結して設けることにより、
それぞれ動力伝達装置と車両転向装置および上下動装置
を構成するようになっている。
このように動力伝達装置と車両転向装置及び上下動装置
が併せ設けられた夫々の装置中、動力伝達装置の作動過
程について説明すれば次の通りである。
ドライバー席の所定の位置に設けられた作動ボタン(図
示省略)を押してトランスミッション12に取付けられ
た油圧シリンダー19を作動させれば、該油圧シリンダ
ー19の作動ロッド20が一方側に動いて、その端部に
設けられたクリック18が固設された作動ラチェット1
6と一体にされたベベルギア17が出力軸14のスプラ
イン15に沿って右方側に一定距離だけ動き、連結軸5
1上のベベルギア55と噛合し、出力軸14の回転力が
連結軸51に伝達されるようになる。この時、出力軸1
4のスプライン15の所定位置に固設されたストッパー
21により上記ベベルギア17とベベルギア55の噛合
状態が適正に維持される。
このような状態で出力軸14の回転力が連結軸51に伝
達されると、下部ギヤケース26の中央部に一体に延設
された連結シリンダー42の中空部41に挿設された状
態の連結軸51とは夫々の連結スプライン42’、52
により噛合された回転軸45が回転されることとなり、
出力軸14の回転力が回動軸45に伝達されることとな
る。
次に、車両転向装置の作動過程について説明する。
本発明において、主要構成部分である車両転向装置は、
駐車又は走行状態での車両進行方向を自由自在に変更で
きるようにするためのもので、固定取付具9を形成する
上下ギヤケース25の一側に設けられたDCモータ39
の電源をONにするとウオーム40でもあ・るDCモー
タ39の回転軸が一定方向に回転しながら上記ギヤケー
ス25の収容室23に収められたウオームギヤ36を一
定方向に回転させることになる。このように、DCモー
タ39によりウオームギヤ3Gが回転されると、それと
一体の軸筒35の下端面が固設された支持板28と該支
持板28と一体に設けられた下部ギヤケース26.支持
板2Bの外周縁部に取付けられた回転カップリング装置
9′及び固定片27が同時に回転することになるが、こ
の時の回転状態はウオームギヤ36の軸筒35に内挿さ
れた連結軸51及び回動軸45とは別に設定されること
になり、このような別の回転状態は接触部位に介在せし
められた夫々のベアリング49,53゜54によってス
ムーズに行われるようになり、油圧シリンダー30の作
動バー29及び位置感知具33の作動ロッド34の下端
が夫々固定された固定板31がウオームギヤ36の軸筒
35と支持板28及び固定片27の間で固定された状態
を保持することにより、車両下部フレームに固定される
上部ギヤケース25はその下側に位置する多数の油圧シ
リンダー30及び固定板31と共にウオームギヤ36の
回転とはかかわりなく常に元状態を保持することとなり
、支持板28及び下部ギヤケース26はDCモータ39
の駆動によって一定方向に回転するようになり、この際
、支持枠2の両側の無限軌道7が地面に接していない状
態では支持枠2が一定方向に回転する状態となり、又後
述する上下動装置により無限軌道7が地面に接した状態
で車両を地面上より一定の高さだけ押し上げた状態では
逆に車両自体が一定方向に回転され得る状態になり、こ
の時の車両転向角度調節手段は通常の電子装置や手動操
作装置による別の回転角表示装置(図示省略)を取付け
ることによってドライバーが任意の方向に任意の角度だ
け車両を回転させることができるようになる。
このような車両転向装置は特に、交通渋滞現象がひどい
道路上での車両走行方向転換時に有効に用いられること
はいうまでもなく、狭い路地での折り曲りや交叉路又は
狭小な駐車場など方向転換が非常に難しいか不可能な状
況でも車両を容易に運行することができる。
次に、固定取付具9を形成する上部ギヤケース25が車
両の下部フレームの所定の位置に強固に取付けられ、下
部ギヤケース26は支持枠2に固設された状態で、支持
枠2の両方側に取付けられた無限軌道7を、与えられる
状況により適当に上下動させる、上下動装置の作動につ
いて説明する。
車両走行中に突発事態が発生して車両を停止させようと
して強(ブレーキペダル131を踏むと、車両の油圧作
動式ディスクブレーキに作用する油圧力はブレーキペダ
ル131を徐々に踏む時に比べて相対的に大きく作用す
るが、この時発生する油圧力を油路の所定位置に設けら
れた圧力感知器132によって感知すると共に、マグネ
チック電子バルブ133が働いて上下動用油圧シリンダ
−30を作動するようになる。
このように油圧シリンダー30が作動すると、該油圧シ
リンダー30の作動バー29が急速に下降すると共に作
動バー29が固設されている固定板31が支持板28及
び下部ギヤケース26を下降させることになるが、この
時下部ギヤケース26の上端部に延設された連結シリン
ダー42の連結スプライン42′がウオームホイールの
軸筒35の連結スプライン35′と相互に噛合した状態
でウオームホイール36の軸筒35に下部ギヤケース2
6の連結シリンダー42が挿設されているから、下部ギ
ヤケース26は自在に下動するようになり、同時に下部
ギヤケース26と一体の支持枠2が急速に下降すると共
に、支持枠2の両側に取付けられた無限軌道7が地面に
すばやく当接して、多数の山形突起8により大きな摩擦
抵抗が発生することによって車両を急停止させることが
できるようになる。
この時の摩擦抵抗は同心円をなす車輪により発生する摩
擦抵抗とは比較することのできないほどに極めて大きく
、山形突起8に無数に固着された鉄心8′は摩擦抵抗を
増大させ車両の制動距離をさらに短くして車両の急停止
がなされるようになる。かくして、急停止した後はドラ
イバーがブレーキペダルに加えた踏力を除くことにより
、ブレーキペダルは元位置に戻ると共に油圧力が所定の
圧力に下がり、これを圧力感知器132が感知してマグ
ネチック電子バルブ133が作動し、下降状態にあった
油圧シリンダー30の作動バー29は元位置に戻りこれ
により支持枠2も元位置に戻って車両の走行を続けるこ
とができるようにする。
一方車両を現位置から任意の方向に回転させるか無限軌
道7を用いて走行させるかしようとする場合には、ドラ
イバー席に設けられたボタンスイッチ104を押せばよ
い。即ち、ボタンスイッチ104を押すと、マグネチッ
クバルブ105が作動して油圧シリンダー30を作動さ
せるようになり、以降の上下動作動過程は上述した圧力
感知器132による上下動作動過程と同様になされるよ
うになるが、この時油圧シリンダー30の作動バー29
の下降距離は、油圧シリンダー30の一側に設けられた
位置感知具33の作動ロッド34が固定板31に固設さ
れた状態で作動バー29の上下動によって同じように作
動されなが作動ロッド34の上端部の作動ヘッド34′
と位置感知用リミットスイッチ32.32’、32’に
より適当に制御される。
このような上下動装置は、車両の急停止と方向転換及び
無限軌道を用いた走行など、与えられた状況によって適
宜操作される。
上述のような動力伝達装置により、下部ギヤケース26
と収容室24内に位置するベベルギア48とに伝えられ
る出力軸14の回転力を前方支持枠1aの両端部の駆動
スプロケットに伝えて無限軌道7を駆動させると共に、
その駆動力を適当速度に変速するための変速手段を含む
駆動装置と無限軌道の伸縮装置の構成を、第2図及び第
4図乃至第13図によって詳細に説明すれば次の通りで
ある。
支持枠2の前方支持杆1aの中央部に適当寸法の収容室
56を有するギヤケース57を設け、固定取付具9の下
部ギヤケース26と支持枠2の中央部の支持杆1cとを
一体に設は収容室56及び前方支持杆1aはその中空部
1a’と収容室56が相互貫通される状態に設けられ、
中央部支持杆1cの中空部1c’には両端側がベアリン
グ58゜58′により支持されながら自在に回動される
ように連結駆動軸59を軸設し、この駆動軸59の両端
部を下部ギヤケース26の収容室24と支持杆1a上の
ギヤケース57の収容室56に夫々位置するように配設
すると共に、両端部にベベルギヤ60.61を夫々固設
し、一方のベベルギア60が回動軸45の下部のベベル
ギア48と常に噛合される状態を保持するように取付け
られることにより、ベベルギア48に伝えられる回転力
がギヤケース57の収容室56に位置するベベルギア6
1まで伝えられるようにし、駆動スプロケット6が一端
部に設けられていて前方支持杆1aの中空部1a’内に
挿設された夫々の駆動軸62,62′は、その他端部に
連結スプライン63゜63′が設けられていて前方支持
杆1a内に挿設されたベアリング64.64’により夫
々回転可能に支持されていると共に、駆動軸62.62
’の連結スプライン63.63’には所定形状の動力伝
達調節部材65.65’が連結され、その動力伝達調節
部材はギヤケース57の収容室56の両側に対称的に対
向して設けられ、この動力伝達調節部材65.65’は
更にその一端が上記ギヤケース57に設けられたベアリ
ング66.66’を介して自身の回動が自在になるよう
に支持されていると共に、その他端には摩擦面67及び
67′、連結スプライン68及び68′、軸受部69及
び69′が順次適宜に設けられ、摩擦面67.67’に
は固定辺70.70’が夫々取付けられた多数の押圧棒
71が固着され、上記摩擦面67.67’の外側に突出
した上記押圧棒には上記固定片によって支持された所定
の弾発力を有する圧縮スプリング72が張架されている
と共に、固定片70′の内側には円板状の押圧板73,
73′が挿設され、この押圧板73,73’と上記摩擦
面67.67’との間には中央部に連結スプライン74
.74’が設けられたディスク板75゜75′が上記圧
縮スプリング72と上記押圧板73.73’とによって
常に上記摩擦面67゜67′を押圧するように支持され
ている。第4図乃至第6図に示すように、動力伝達軸7
9には、その一端部寄りにベベルギア76が一体に設け
られると共に、その両端部に支持段部77.77’が設
けられ、この支持段部77.77’から一定間隙をおい
て夫々連結スプライン78.78’か設けられ、この動
力伝達軸79は更にギヤケース57の収容室56内にお
いて駆動軸62.62′に連結された動力伝達調節部材
65.65’の間に横架されて、両端側の支持段部77
.77’が動力伝達調節部材65.65’の軸受部69
.69′に挿入支持されるように設けられていると共に
、ベアリング80を夫々の支持段部77゜77′と軸受
部69.69’との間に介在させて動力伝達軸79が自
在に回動し得るように軸設し、この場合動力伝達軸79
上に一体に設けられたベベルギア76はギヤケース57
の収容室56内に位置する連結駆動軸59のベベルギア
61と常に噛合するように保持されて、連結駆動軸59
によって伝達される回転力が動力伝達軸79に伝達され
るようにし、動力伝達軸79の一端部に設けられた連結
スプライン78′と噛合又は分離されるようにその内周
に連結スプライン81を又その外周面に連結スプライン
82を夫々有する連結部83を一体に設けたベベルギア
84を上記動力伝達軸79の他端部に嵌挿し、このベベ
ルギア84の先端部にラチェット爪85を設け、作動ラ
チェット88にはベベルギア84の連結部83の連結ス
プライン82に噛合連結されるようにその内周に連結ス
プライン86を設けると共に動力伝達調節部材65′の
連結スプライン68′及びディスク板75′の中央部の
連結スプライン74′とが相互に噛合又は分離されるよ
うにその外周に連結スプライン87が設けられていて、
この作動ラチェット88はベベルギア84の連結部83
に左右遊動自在に嵌装され、その一端側にはラチェット
爪89が設けられている。作動ラチェット92には動力
伝達軸79の一端部に設けられた連結スプライン78と
噛合うようにその内周面に連結スプライン90が設けら
れていると共に、動力伝達調節部材65の連結スプライ
ン68及びディスク板75の中央部の連結スプライン7
4と相互に噛合又は分離されるようにその外周面に連結
スプライン91が設けられていて、この作動ラチェット
92は連結スプライン78上に左右遊動自在に嵌挿され
、その一端側外周面にはラチェット爪93が設けられて
いる。各作動ラチェット88.92及びベベルギア84
の一端部側に夫々設けられたラチェット爪85,89.
93には作動ロッド94a。
94b、94c (第9図)を夫々延設すると共にギヤ
ケース57の両側壁を貫通して支持された回動レバー9
5 a、  95 b、  95 cが関連配置されテ
イテ、上記作動o−7ド94 a、  94 b、  
94 cの端部は上記回動レバー95 a 、95 b
 +  95 cに夫々固定されており、回動し/<−
95a、95b、95cの各一端部はギヤケース57の
外側に所定の長さだけ突出させ、この突出部分に回動片
96a、96b、96cを夫々固着し、この回動片96
 a、  96 b、  96 cの端部には油圧作動
シリンダー97a、97b、97c (第14図)の作
動バー97a’、97b’、97c’を夫々固着し、作
動バー97a’、97b’、97c’の伸縮に従ッテ回
動レバー95a、95b、95cが回動されるようにす
ることにより、夫々の作動ロッド94a、94b、94
cが回動されると共に、夫々のラチェット爪85,89
.93が設けられたベベルギア84及び作動ラチェット
88゜92が一定の距離だけ左右に遊動されるようにな
っている。第8図、第1θ図及び第12図に示すように
、変速レバーボックス102には、作動ロッド98,9
8’を有する調節片99.99’が内設されており、そ
の上面の所定の部分には凹形の案内溝100が穿設され
、この案内溝100と上記調節片99.99’にわたっ
て下端部に調節アーム101′を有する変速レバー10
1が配設されている。この変速レバーボックス102に
おける調節操作により作動される操作バルブ103゜1
03′と回転カップリング9′とにより油圧システムが
構成されて、上記の作動シリンダー97a、97b、9
7cと互いに連結接続することにより変速レバーボック
ス102の変速レバー101が案内溝100により決定
される位置に従って適宜に調節作動される操作バルブ1
03゜103′を介して夫々の作動シリンダー97a。
97 b、  97 cが選択的に作動されることによ
り、夫々の作動ラチェット88.92及びベベルギア8
4が一定の位置に移動され、結果的に上記出力軸14の
回転力を適宜に変速して駆動スプロケット6に伝達され
るようにしている。前方支持枠1aの両端部には、第7
図に示すように内部にオイル流入路105が設けられ、
このオイル流入路105の端部には遊動片106と係止
部材107及び押圧片108が一体に設けられた制動子
109が液密的に嵌装されて成る操向ブレーキ調節装置
110がポル)IIIにより強固に固着されており、夫
々の制動子109の間に操向ブレーキ板112を介挿す
ると共に、そのブレーキ板112を夫々駆動軸62.6
2’に強固に取付けて一体化し、第17図に示すように
一つの操向ブレーキ調節バー113が両側に在る油圧シ
リンダー114゜114′の間に挾まれて設けられるよ
うにした取付は板115をハンドル軸116の下端部に
配設し、このハンドル軸116の端部にはピニオン11
7が取付けられると共に操向ブレーキ調節バー113の
中央部にはラック118が設けられて、上記ピニオン1
17と噛合させることにより、ハンドル軸116の回動
方向に応じてピニオン117が回動し、これによって操
向ブレーキ調節バー113が左右に動いて油圧シリンダ
ー114,114′と前方支持杆1aの両端部に設けら
れた操向ブレーキ調節装置110とを油圧管i19によ
り相互接続して、油圧シリンダー114゜114′の圧
油が操向ブレーキ調節バー113の左右移動により操向
ブレーキ調節装置110のオイル流入路105に選択的
に流入し、夫々の制動子109を押圧して制動するよう
にし、結果的にハンドル軸116の回動方向に従って選
択的に流入される圧油によって制動子109が押圧され
て、夫々の駆動軸62.62’に設けられた操向ブレー
キ板112を押圧するようになって、夫々の駆動軸62
.62’のうちの一方の回転数を適当に減少させるよう
にして変速手段を含む駆動装置を構成する。
次に、無限軌道伸縮装置について説明する。この装置は
、第2図及び第14図に示すように、後方支持杆1bの
両端部に油圧シリンダー120の端部がある程度回動自
在に連結されて設けられると共に、油圧シリンダー12
0の作動ロッド120′の端部は連結杆3,3′の間に
連結されて設けられた補助支持杆4の中央部の所定の位
置に連結して設けられ、油圧シリンダー120の作動手
段として操作バルブ121を設けて、これを油圧シリン
ダー120と連結すると共に、操作バルブ121の作動
手段をドライバー席の適当位置に取付けることにより無
限軌道の伸縮装置を構成する。
尚、符号10(第2図)は衝撃緩衝器を示し、11(第
1図)は離脱防止用突起、11′は駆動スプロケット係
合溝、122,123 (第14図)はオイルタンク、
124はオイルポンプ、125は車両に取付けられた公
知のクラッチ、126.126’は駆動スプロケット6
に装着されたディスクブレーキ装置を示すものでその構
造は通常のディスクブレーキ装置と同じであり、136
は公知のマスクシリンダーを夫々示す。
このように構成された本発明の駆動装置及び無限軌道伸
縮装置の作動について説明すれば次の通りである。
回動軸45の下端部のベベルギア48と連結駆動軸59
のベベルギア60とは常に噛合された状態を保持してい
るから、出力軸14の回転力はギヤケース57の収容室
56に収容されたベベルギア61に伝達され、このベベ
ルギア61には動力伝達軸79と一体に設けられたベベ
ルギア76が常に噛合されているから、動力伝達軸79
は出力軸14の回転力を持続的に受けることになる。
このような動力伝達は上述した上下動装置により無限軌
道7を下降させたのち、出力軸14の回転力を連結軸5
1に伝えることにより達成することができ、動力伝達軸
79に伝えられた出力軸14の回転力が動力伝達調節部
材65.65’を通じて夫々の駆動軸62.62’に伝
達されて駆動スプロケット6を回転させ、無限軌道7を
利用した車両の走行が行なわれる。この場合、出力軸1
4の回転力は変速手段によって適当に調節されて駆動軸
62.62’に伝えられるが、これを1゜2.3段の各
階段別に区別して以下に説明する。
先ず、第2段位置での作動過程を第1O図及び第11図
によって説明すれば、変速レバーボ・ソクス102の案
内溝100により案内された状態の変速レバー101を
直立状態を保持しながら案内溝100の第2段位置に位
置させてやると前後方向への通常の走行状態を保つよう
になるが、この時は、ベベルギア84と動力伝達軸79
とが夫々の連結スプライン78’、81によって互いに
噛合されると同時にベベルギア84の連結部83に結合
された作動ラチェット88の外周の連結スプライン87
がディスク板75′の連結スプライン74′にのみ噛合
された状態を保つようになり、又動力伝達軸79の連結
スプライン78に噛合状態の作動ラチェット92の外周
の連結スプライン91もまたディスク板75の連結スプ
ライン74にのみ噛合された状態を保つようになるため
、両側の動力伝達調節部材65.65’の間で回転する
ようになる。
このような状態を保つことになる動力伝達軸79の回転
力は、夫々の作動ラチェット88.92の外周の連結ス
プライン87.91と連結スプライン74.74’によ
り噛合された状態のディスク板75.75’が動力伝達
調節部材65゜65′の摩擦面67.67’と押圧板7
3゜73′の間に介在された状態で押圧棒71に加えら
れる圧縮スプリング72の弾力によって押圧板73.7
3’がディスク板75.75’を摩擦面側に押圧するこ
とになるので、動力伝達調節部材65.65’に伝達さ
れるようになり、かくして動力伝達調節部材65.65
’に伝達された回転力は連結スプライン63.63’を
通じて駆動軸62.62’に伝達されて、駆動スプロケ
ット6を回転させ、無限軌道7を利用した車両の前進走
行が行われる。後進走行の際には車両の既存の変速装置
で出力軸14を逆回転させてやることにより行うことが
できる。この場合、車両の前後方向走行時の回転力は減
少されることなく駆動軸62゜62′に伝達される。
上述のように無限軌道を利用して車両を前後方向に走行
させる際に車両を左右方向に転向させたい場合は、両側
の無限軌道7の速度比を適当に調節してやればよいが、
このために用いられる第1段位置での作動過程を第8図
及び第9図によって説明すれば、変速レバーボックス1
02の案内溝100により案内された状態の変速レバー
101を一方側に押して案内溝100の第1段位置に位
置させると、二つの調節片99.99’の間に共通に重
なり合った状態に配設されている変速レバー101の下
端部の調節アーム101′によって、夫々の調節片99
.99’が同時に一方側に動かされると共に、調節片9
9.99’と夫々一体の作動ロッド98,98’が移動
せしめられる結果となり、回転カップリング9′を通じ
て連結された夫々の作動シリンダー97 a、  97
 b、  97 cに適宜の圧油を流入させることにな
って、これにより夫々の作動レバー97a’、97b’
、970′を適当に伸長させることになり、作動バー9
?a’、97b’、97c’と回動レバー95a。
95b、95cとの間に固設された回動片96a96b
、96cが回動レバー95a、95b、95cを起点と
して回動することにより回動レバー95a、95b、9
5cが一定方向に回動するようになると共に回動レバー
95a、95b、95Cと夫々のラチェット爪85,8
9.93との間に連結されて設けられた夫々の作動ロッ
ド94a。
94b、94cが一定方向に回動されることになり、結
果的にラチェット爪85,89.93が夫々固設されて
いる作動ラチェッ)88.92及びベベルギア84が夫
々移動せしめられることになり、ベベルギア84は回動
軸59のベベルギア61と噛合されると同時に作動ラチ
ェット88はベベルギア84の連結部83により動力伝
達調節部材65′側に動かされてスプライン87がディ
スク板75′のスプライン74′及び動力伝達調節部材
65′の連結スプライン68′に同時に噛合された状態
を保つようになり、又動力伝達軸79の連結スプライン
78に噛合された状態の作動ラチェット92は動力伝達
調節部材65側に動かされながら連結スプライン9■が
ディスク板75のスプライン74と動力伝達調節部材6
5の連結スプライン6日とに同時に噛合された状態を保
つようになる。
このような状態では、連結駆動軸59のベベルギア61
にベベルギア76及びベベルギア84が同時に噛合され
て動力伝達軸79に出力軸14の回転力が伝達されるこ
とになるが、動力伝達軸79と一体化されたベベルギア
76、連結スプライシフ89作動ラチェット92.動力
伝達調節部材65を介して駆動軸62に伝えられる回転
力と、ベベルギア84.ベベルギア84の連結部83に
噛合された状態の作動ラチェット88.動力伝達調節部
材65′を介して駆動軸62′に伝達される回転力とは
、互いに逆方向に作用するため、無限軌道7の左又は右
回転がスムーズに行えることになり、左又は右回転のた
めにハンドルを適当に回してやるとハンドル軸116の
下端部のピニオン117が同時に回転されながら中央部
に設けられたラック118がピニオン117と噛合され
た状態の操向ブレーキ調節バー113を一方側に動かし
、これにより両側の油圧シリンダー114゜114′に
、その一端部が挿入された上記操向ブレーキ調節バー1
13が一方側の油圧シリンダー内に更に進入し、油圧管
119で互いに連結された支持杆1bの両側の操向ブレ
ーキ調節装置110の一方に選択的に圧油が流入される
ことになり、この時のオイル圧力によってオイル流入路
105の端部に挿設された状態の制動子109が押圧さ
れ、これにより駆動軸62.62’と一体化された状態
の操向ブレーキ板112に制動力が加えられることにな
る。このようにして各駆動軸62゜62′のうち逆回転
される駆動軸の回転数が減少せしめられるから、無限軌
道の左又は右回転がさらにスムーズに行われるようにな
る。
上述したように、無限軌道7を利用した車両の走行中、
山岳地帯などの急傾斜路や泥沼などの道路条件の良くな
い状況での走行時に、相対的に大きな力を駆動軸62.
62’に伝えてやる必要があるような場合に用いられる
第3段位置での作動過程を第12図及び第13図によっ
て説明すれば、変速レバーボックス102の案内溝10
0に案内された状態の変速レバー101を一方側に押し
て案内溝100の第3段位置に位置させると、二つの調
節片99.99’のうちの一方の調節片99にのみ変速
レバー101の調節アーム101′が挿設された状態と
なって、調節片99及び作動ロッド98のみを動かすこ
とになり、これによた回転カップリング装置を通じて連
結された夫々の作動シリンダー97 a、  97 b
、  97 cのうちの作動シリンダー97b及び97
cにのみ適当量の圧油を流入させ、それにより作動バー
97b’、97c’を適当に伸長させて、上述の第1段
位置での作動ラチェット移動過程と同じ過程をたどって
作動ラチェット88.92が動かされるようになる。
この状態では、連結駆動軸59のベベルギア61と噛合
されたベベルギア76によって動力伝達軸79に出力軸
14の回転力が伝えられ、両側の動力伝達調節部材65
.65’に動力伝達軸79の回転力を直接伝達させなが
ら夫々の駆動軸62゜62′を回転させることになる。
従って道路条件の悪い状態でも無限軌道7を用いた車両
の走行を容易に行うことができることになる。このよう
に無限軌道7を利用した第3段位置での車両走行中、急
停止するためブレーキペダル131を踏むと、駆動軸6
2.62’の両側の駆動スプロケット6に設けられた通
常のディスクブレーキ126,126′が働きながら駆
動軸62.62’を停止させると共に、動力伝達調節部
材65.65’の摩擦面67.67’に押圧された状態
で動力伝達軸79の回転力を伝えていたディスク板75
゜75′に逆方向の回転力が伝えられ、摩擦面67゜6
7′とディスク板75.75’との間に滑りが発生して
、動力伝達軸79から伝えられる回転力が遮断されるこ
とになり無限軌道は急停止することになる。
後方支持杆1bと補助支持杆4との間に設けられた無限
軌道伸縮装置は無限軌道7を利用した車両の走行時又は
車両の転向回転時に作動させて無限軌道7の折りたたみ
機能を果たすことになるか、油圧シリンダー120及び
操作バルブ121からなる油圧システムをドライバー席
に取付けられた作動手段により作動させて無限軌道7を
状況に応じて広げるか折りたたむようにすれば、車両の
運行に便利性を与えることができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は乗用車やトラックなどの
各種車両に設置して用いるもので、様々な交通事故を事
前に防止することができることはもとより、狭い空間で
車両の方向転換を自由自在に行うことができ、車両の機
動性を高め、又、車両自身を地面から持ち上げることが
できるので、車両の整備及び修理作業が容易であり、又
、山岳地帯などでの急傾斜路や狭い路地なとを自由自在
に走行できるので車両の運行能力を著しく高め得るなど
車両の運行において画期的な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による自動車用多目的補助無限軌道装置
の全体の外観を示す斜視図、第2図は第1図のA−A線
断面図、第3図は第2図のC部分を拡大し油圧システム
による無限軌道装置部の降下状態を示す作動状態図、第
4図は第1図のB−B線断面図、第5図は第4図のD部
分の拡大図、第6図は第4図のE部分の拡大図、第7図
は第4図の下部分の拡大図、第8図は無限軌道装置の駆
動手段である動力伝達装置を構成するギヤ操作ボックス
操作レバーが第1段位置にある状態を示す部分切欠斜視
図、第9図は無限軌道装置の動力伝達装置を構成するギ
ヤボックスの内部を第1段位置における動力伝達状態で
示す横断面図、第1O図は操作レバーが第2段位置にあ
る状態を示す第8図と同じギヤ操作ボックスの部分切欠
斜視図、第11図は第2段位置における動力伝達状態を
示す第9図と同じギヤボックスの横断面図、第12図は
操作レバーが第3段位置にある状態を示す第8図と同じ
ギヤ操作ボックスの部分切欠斜視図、第13図は第3段
位置における動力伝達状態を示す第9図と同じギヤボッ
クスの横断面図、第14図は本発明の油圧システムの構
成と作用を説明するための概略図、第15図は本発明の
補助無限軌道装置を車両に取付けた状態を示す取付は状
態図、第16図は上記無限軌道装置か車両の急ブレーキ
時に油圧システムにより急降下した状態を示す作動状態
図、第17図は本発明における操向油圧レバー装置をス
テアリングホイール軸(ハンドル軸)に取付けた状態を
示す斜視図、第18図は自動車が本発明の上記無限軌道
装置を併用して走行している状態を示す作動状態図、第
19図は自動車が本発明の上記無限軌道装置を油圧シス
テムにより一杯に降下させて車体が地面より適正の高さ
に持ち上げられた状態を示す作動状態図である。 ■・・・・支持杆、1a・・・・前方支持杆、ib・・
・・後方支持杆、lc・・・・中央支持杆、1a′。 lc’・・・・中空部、2・・・・支持枠、3,3′・
・・・連結杆、3a、3b・・・・ベアリング、4・・
・・補助支持杆、5・・・・補助ローラ、6・・・・駆
動スプロケット、7・・・・無限軌道、8・・・・山形
突起、8′・・・・鉄心、9・・・・固定取付具、9′
・・・・回転カップリング、14・・・・出力軸、15
・・・・スプライン、16.88.92・・・・作動ラ
チェット、17,48.55,60,61,76.84
・・・・ベベルギア、18,89.93・・・・ラチェ
ット爪、19゜30.114,114’、120・・・
・油圧シリンダー、20,29,120’・・・・作動
バー、21・・・・ストッパー、23,24.56・・
・・収容室、25・・・・上部ギヤケース、26・・・
・下部ギヤケース、28・・・・支持板、32.32’
、32’・・・・リミットスイッチ、33・・・・位置
感知具、34・・・・作動ロッド、34′作動ヘッド、
35・・・・支持板、36・・・・ウオームギヤ、35
’、42’、44.52,63.63’、68.68’
、74゜74’  78.78’、81,82.86,
87゜90.91・・・・連結スプライン、37,49
,53.54,58.58’、64.64’、66゜6
6’  80・・・・ベアリング、39・・・・DCモ
ータ、40・・・・ウオーム、41・・・・中空部、4
1′・・・・係止ステップ、42・・・・連結シリンダ
ー、43′。 43′・・・・係合つば、45・・・・回動軸、51・
・・・連結軸、57・・・・ギヤケース、59・・・・
連結駆動軸、62.62’・・・・駆動軸、65.65
’・・・・動力伝達調節部材、67.67’・・・・摩
擦面、69.69’・・・・軸受部、70.70’・・
・・固定片、71、・・・・押圧棒、72・・・・圧縮
スプリング、73.73’・・・・押圧板、75.75
’・・・・ディスク板、77.77’・・・・支持板、
79・・・・動力伝達軸、83−−−一連結部、94 
a、  94 b、  94 c・・・・作動ロッド、
95a、95b、95c・・・・回転レバー、96a、
96b、96c・・・・回動片、97a、97b、97
c=油圧作動シリンダー、97a’、97c’、97c
’・・・・作動バー、98.98’・・・・作動ロッド
、99.99’・・・・調節片、100・・・・案内溝
、101・・・・変速レバー、101′・・・・調節ア
ーム、102・・・・変速レバーボックス、103,1
03’、121・・・・操作バルブ、105・・・・オ
イル流入路、109・・・・制動子、110・・・・操
向ブレーキ調節装置、112・・・・操向ブレーキ板、
113・・・・操向ブレーキ調節バー、117・・・・
ピニオン、118・・・・ラック、132・・・・圧力
感知器、133,135・・・・マグネット電子バルブ
。 第  3  図 極 −Uフ qコ ζn /           も〜 へ/ 第14図 9g 15図 第  16   図 第19図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)パイプ状支持杆1を所定の間隔を置いて相互に結
    合して方形状の支持枠2を形成し、前方支持枠1aの中
    空部1a′に挿設された駆動軸62、62′の両端側の
    所定位置と、後方支持杆1bの両端側の所定位置には、
    ベアリング3a、3bにより連結杆3、3′の下端部に
    補助支持杆4を回動自在に連結して設け、支持杆1およ
    び支持杆4の両端側には補助ローラを軸着し、前方支持
    杆1aの中空部1a′に挿設された駆動軸62、62′
    の両端部には駆動スプロケット6を固設して支持枠2と
    なし、支持杆2の両側に位置する補助ローラー5および
    駆動スプロケット6を中心として無限軌道7を張架し、
    該無限軌道7は外周面に鉄心8′が無数に固着された突
    起8を突設してなり、支持杆2の中央部には回転カップ
    リング装置9′および固定取付具9を一体に設けて固設
    することにより外形を形成し、作動のための細部装置は
    動力伝達装置、車両転向装置、上下動装置、変速手段を
    有する駆動装置および支持杆2を構成する後方支持杆1
    bの両端部に油圧シリンダ120の端部を連結して設け
    ると共に、作動バーの端部は補助支持杆4に連結して設
    け、油圧シリンダ120の作動手段としての操作バルブ
    121を連結設置して、支持枠2を折り畳むことができ
    るように構成された無限軌道伸縮装置と上記のそれぞれ
    の装置を正確に制御するための油圧制御システムをそれ
    ぞれ設けて構成されたことを特徴とする自動車用多目的
    補助無限軌道装置。
  2. (2)第1項において、相互に並行に設けられた動力伝
    達装置、車両転向装置および上下動装置は、出力軸14
    の外周面にスプライン15を設け、該スプライン上に作
    動ラチェット16が一体化されたベベルギヤ17を取付
    け、作動ラチェット16にはラチェット爪18を挿設し
    て設け、トランスミッション12の下方側に作動ロッド
    20を有する油圧シリンダー19を取り付けると共に、
    作動ロッド20の端部はラチェット爪18に連結し、出
    力軸14にはストッパー21を設け、固定取付具9は収
    容室23、24を有するギヤケース25、26を上下部
    にそれぞれ分離形成して設け、下部ギヤケース26の上
    端部には回転カップリング装置9′および固定片27が
    一体に設けられた支持板28を固定設置し、上部ギヤケ
    ース25の上端面にはそれぞれの作動バー29を有する
    多数の油圧シリンダー30を固設し、支持板28の上面
    には外方側の固定片27の間に挾まれて支持された状態
    で固定板31を挿設すると共に、油圧シリンダー30の
    作動バーの下端部を固定板31に固定して設け、油圧シ
    リンダー30の一方側には上、中、下端部に位置感知用
    リミットスイッチ32、32’、32”をそれぞれ取付
    けた位置感知具33を設け、位置感知具33の内側には
    上端部に作動ヘッド34′が固着された作動ロッド34
    を内設し、作動ロッド34の下端部は固定板31に固着
    し内周側に連結スプライン35′を有する軸筒35が延
    設されたウォームギヤ36を上部ギヤケース25の収容
    室23に内設し、軸筒35が上部ギヤケース25の下端
    部を貫通した状態に装設すると共に、軸筒35の下端面
    は支持板28に固着し、ウォームギヤ36の軸筒35と
    支部ギヤケース25の接触部分にはベアリング37を介
    装し、上部ギヤケース25の一方側にはDCモータ39
    を取付け、DCモータ39の回転軸をウォームとなして
    、上部ギヤケース25内のウォームギヤ36と噛合させ
    、下部ギヤケース26の中央部には下側に係止ステップ
    41′が突設された中空部41が貫通形成され、外周面
    に連結スプライン42′が設けられた連結シリンダー4
    2を所定長さに延設してウォームギヤ36の軸筒35の
    内部に挿設し、軸筒35の内周面の連結スプライン35
    ′に連結シリンダー42の外周面の連結スプライン42
    ′が嵌合されるように挿設し、中空部41には外周面側
    に係合つば43″、43”およびベアリング挿設部43
    が、内周面側には連結スプライン44がそれぞれ設けら
    れた回動軸45を挿設し、回動軸45の外周面下方側に
    突設された上部の係止つば43′が連結シリンダー42
    の中空部41に突設された係止ステップ41′に当接す
    る状態で下部ギヤケース26と回動軸45のベアリング
    挿設部43との間にベアリング49を介設し、上部ギヤ
    ケース25の中央部とウォームギヤ36の中央部を共に
    貫通して回動軸45の内部に嵌挿された状態に連結軸5
    1を軸設し、該連結軸51の下方側に連結スプライン5
    2を設けて回動軸45の連結スプライン44と噛合させ
    るようにし、連結軸51と上部ギヤケース25およびウ
    ォームギヤ36の接触部にベアリング53、54を設け
    、連結軸51の上端部にはベベルギヤ55を固定設置す
    ると共に、ブレーキ作動油圧を感知する圧力感知器13
    2と、該圧力感知器132により作動されるマグネチッ
    ク電子バルブ133からなる作動システムと、ドライバ
    ーが任意に無限軌道7を上下動させるためのボタンスイ
    ッチ134と該ボタンスイッチ134により選別作動さ
    れるマグネチック電子バルブ135からなる作動システ
    ムをそれぞれ設けて、無限軌道7の上下作動用油圧シリ
    ンダー30に連結することにより、それぞれの動力伝達
    装置と車両転向装置および上下動装置を併せ構成したこ
    とを特徴とする自動車用多目的補助無限軌道装置。
  3. (3)第1項において、変速手段を含む駆動装置は、支
    持枠2を構成する前方支持杆1aの中央部上に収容室5
    6を有するギヤケース57を設け、支持枠2の中央の支
    持杆1cの中空部1c′と収容室56および前方支持杆
    1aの中空部1a′と収容室56が相互に貫通される状
    態に設け、中央支持杆1cの中空部1c′には一端側の
    ベアリング58、58′により支持される状態に連結駆
    動軸59を軸設し、該連結駆動軸59の両端部を下部ギ
    ヤケース26の収容室24と支持杆1a上のギヤケース
    57の収容室56にそれぞれ位置するように設けると共
    に、両端部にベベルギヤ60、61をそれぞれ固定設置
    し、一方側のベベルギヤ60が回動軸45の下端部のベ
    ベルギヤ48と常に噛合される状態を保つように固定設
    置し、それぞれの駆動軸62、62′は一端部の外周面
    に連結スプライン63、63′をそれぞれ設け、支持杆
    1aの内部に挿設されるベアリング64、64′に支持
    させる一方、駆動軸62、62′の連結スプライン63
    、63′には所定形状の動力伝達調整部材65、65′
    をギヤケース57の収容室56の両側に相互の対向する
    状態に連結して設け、該動力伝達調節部材65、65′
    の一方の外周面とギヤケース57の内周壁の間にベアリ
    ング66、66′をそれぞれ介在させて動力伝達調節部
    材65、65′を回動自在に支持して設け、他方側には
    摩擦面67、67′、連結スプライン68、68′およ
    び軸受部69、69′を順次適宜に凹設して設け、外側
    の摩擦面67、67′には両端側に固定片70、70′
    がそれぞれ固着された多数の押圧棒71を設け、外側に
    突出する押圧棒71には固定片70に支持される状態に
    圧縮スプリング72を介在させると共に固定片70′の
    内側に押圧板73、73′を挿設し、該押圧板73、7
    3′と摩擦面67、67′の間には中央部に連結スプラ
    イン74、74′が設けられたディスク板75、75′
    を介在させ、一側にベベルギヤ76が一体に設けられた
    両端部に支持段77、77′およびそれぞれの連結スプ
    ライン78、78′が設けられた動力伝達軸79を設け
    、動力伝達調節部材65、65′の軸受部69、69′
    に支持段77、77′が挿設されると共に、ベベルギヤ
    76が連結駆動軸59のベベルギヤ61と噛合する状態
    に軸設し、動力伝達軸79の一方側に設けられた連結ス
    プライン78′と噛合又は分離されるように内周面に連
    結スプライン81が設けられ、後端側には外周面に連結
    スプライン82が設けられた連結部83が延設されたベ
    ベルギヤ84を動力伝達軸79の一方側に挿設し、該ベ
    ベルギヤ84の一先端部側にラチェット爪85を固設し
    、ベベルギヤ84と一体化された連結部83の外周面の
    連結スプライン82に噛合連結されるように内周面に連
    結スプライン86が設けられると共に、動力伝達調整部
    材65′の連結スプライン68′およびディスク板75
    ′の中央部の連結スプライン74′と互いに噛合または
    分離されるように外周面に連結スプライン87が設けら
    れた作動ラチェットをベベルギヤ84の連結部83の外
    周面に挿設し、作動ラチェット88の一方側の外周面に
    ラチェット爪89を固定設置し、上記動力伝達軸79の
    他方側の設けられた連結スプライン78と噛合するよう
    に内周面に連結スプライン90が設けられると共に、上
    記動力伝達調節部材65の連結スプライン68およびデ
    ィスク板75の中央部の連結スプライン74と互いに噛
    合または分離されるように外周面に連絡スプライン91
    が設けられた作動ラチェット92を連結スプライン78
    上に挿設し、作動ラチェット92の一方側外周面にラチ
    ェット爪93を設け、それぞれの作動ラチェット88、
    92およびベベルギヤ84の一方側に設けらえたそれぞ
    れのラチェット爪85、89、93には作動ロッド94
    a、94b、94cをそれぞれ延設すると共にギヤケー
    ス57の両側壁を貫通して支持されるように回動レバー
    95a、95b、95cを設け、上記作動ロッド94a
    、94b、94cの端部を回動レバー95a、95b、
    95cにそれぞれ固定設備し、該回動レバー95a、9
    5b、95cの一方側はギヤケース57の外側に突出さ
    せ、回動片96a、96b、96cをそれぞれ固着し、
    該回動片96a、96b、96cの一端側には油圧作動
    シリンダー97a、97b、97cの作動バー97a′
    、97b′97c′の端部をそれぞれ固着し、それぞれ
    の作動ロッド98、98′を有する調節片99、99′
    が内設され、上面の所定の位置にコ字状の案内溝100
    が設けられ、該案内溝100と調節片99、99′にわ
    たって挿設させるように下端部の調節アーム101′を
    有する変速レバー101が取付けらた変速レバーボック
    ス102と該変速レバーボックス102における調節に
    より作動される操作バルブ103、103′および回転
    カップリング装置9′からなる油圧システムを構成して
    、上記の作動シリンダー97a、97b、97cと相互
    に連結して設けることにより出力軸14の回動力を適宜
    に変速して駆動スプロケット6に伝達するようにし、支
    持杆2を構成する前方支持杆1aの両端部には内部にオ
    イル流入路105が設けられ、該オイル流入路105の
    端部には制動子が液密に挿設された操向ブレーキ調節部
    材110を固定して設け、それぞれの制動子109の間
    に操向ブレーキ板112を介在させると共に、該操向ブ
    レーキ板112はそれぞれの駆動軸62、62′に固着
    されて互いに一体になり、操向ブレーキ調節バー113
    の両端部が両側の油圧シリンダー114、114′の間
    にわたって挿設されるように固定して設けられた取付け
    板115をハンドル軸116の下端部に固定して設け、
    ハンドル軸116の端部にはピニオン117を設けると
    共に、操向ブレーキ調節バー113の中央部にはラック
    118を設けてピニオン117と互いに噛合させ、それ
    ぞれの油圧シリンダー114、114′と前方支持杆1
    aの両端部に固設された操向ブレーキ調節部材110を
    油圧杆119で相互に連結してハンドル軸116の回動
    方向に応じて選択的に流入する加圧油の圧力により制動
    子119が遊動されて駆動軸62、62′に固着された
    操向ブレーキ板112を押圧することにより、該駆動軸
    62、62−のうちの一つの駆動軸の回転数を適宜に減
    少させるようにした変速手段を含む駆動装置を備えたこ
    とを特徴とする自動車用多目的補助無限軌道装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016130095A (ja) * 2015-01-14 2016-07-21 シャープ株式会社 走行装置の駆動機構
CN109773477A (zh) * 2019-03-06 2019-05-21 秦川机床工具集团股份公司 一种用于大型齿轮箱装配的旋转工作平台及方法
CN115371788A (zh) * 2022-10-24 2022-11-22 常州市曼威特电子有限公司 一种便于携带的电子称

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