JPH04170498A

JPH04170498A - 小形自動旋盤用切削油剤組成物

Info

Publication number: JPH04170498A
Application number: JP29709690A
Authority: JP
Inventors: Masahiro Noda; 昌宏野田; Masao Obara; 小原　正男; Yasuhiko Yamanaka; 山中　靖彦; Michihiko Okugawa; 道彦奥川; Naoki Maruo; 直樹丸尾
Original assignee: Yushiro Chemical Industry Co Ltd
Current assignee: Yushiro Chemical Industry Co Ltd
Priority date: 1990-11-05
Filing date: 1990-11-05
Publication date: 1992-06-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、小形自動旋盤用の切削油剤に関する。本発明
は、油剤を製造する分野および小形自動旋盤により金属
を加工する分野等において利用　−される、［従来の技術］時計、事務機械化用機器、オーディオ機器などを構成す
る小物部品は、小形自動旋盤により切削加工で生産され
ている。

その時に使用される切削油剤としては、従来、塩素系極
圧剤、硫黄系極圧剤、リン系極圧剤あるいは有機金属化
合物系の極圧剤と、油性向上剤（たとえば油脂あるいは
ポリマー等）を含有する油剤が使用されている。塩素系
極圧剤としては、たとえば塩素化炭化水素、塩素化脂肪
油、塩素化脂肪酸エステルなど、硫黄系極圧剤としては
、たとえば硫化パラフィン、硫化詣肪酸、ポリスルフィ
ドなどが使用されている。また、極圧剤と油性向上剤は
、それぞれが単独で使用されたり、数種の極圧剤が併用
されたり、数種の油性向上剤が併用されたりし、ている
。

しかし、最近は稼動率及び加工精度を高めるために、夜
間の無人自動化運転、あるいは、固定型ガイドブツシュ
と被剛材とのクリアランスを減少するなどが行われるよ
うになり、工具への負荷かますます大きくなってきてい
る、しかし、上記の従来技術の油剤では、切削工具の摩耗が
著しく２また被削材の・ガイドブツシュへの焼き付きが
発生しやすいため、切削速度や送り速度を低下させて加
工せざるをえず、加工能率を上げることができないとい
う問題がある。特に、ｓｕｓ　　３０８、ＳＵＳ　　３
０４などのオーステナイト系ステンレス鋼の切削加工で
は、工具の摩耗が著しく、かつ焼き付きが多発する。し
たがって、従来品よりも更に優れた潤滑性能を有する油
剤が望まれている。

［発明が解決しようとする問題点］このような実状であるので、本発明は、工具の寿命を延
長し、被削材のがイドブツシュへの焼き付きを防止して
、高能率な加工を可能とする切削油剤を提供することが
目的である。

［問題点を解決するための手段］本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究した
結果、潤滑基油に対して、（イ）塩素化パラフィン、塩素化脂肪油、及び塩素化脂
肪酸エステルから選ばれた少なくとも１種以１の塩素系
添加剤、（ｏｌ硫化脂肪油、硫化脂肪酸、ポリスルフィド及び粉
末硫黄から選ばれた少なくとも１種類の硫黄系添加剤、
並びに（ハ）炭酸カルシウム及び／又はオーバーベーススルホ
ネートを組み合わせて添加した油剤が、工具寿命を延長すると
ともに焼き付きを防止することを新たに見いだして、本
発明を完成したものである。

以下に項を分けて本発明を詳説する。

ｃｍ渭基油）潤滑基油は、鉱物油、油脂、及び合成潤滑油から選ばれ
た１種以上を含むものであればよく、般に使用される潤
滑基油であればよい５更に、この潤滑基油には、他の潤
滑補助成分を含んでいてもよい。

鉱物油としては、１油、軽油、スピンドル油、マシン油
、タービン油、シリンダー油、流動パラフィン等を例示
することができる。

油脂としては、牛脂、豚脂、ナタネ油、ヤシ油、パーム
油、ヌカ油、これらの水素添加物等を例示することがで
きる。

合成潤滑油としては、ｆＩＲ滑性をもつものを広くいい
、いわゆる油性向上剤をも含む。この意味における合成
潤滑油としては、前記油脂から得られる脂肪酸、この脂
肪酸とアルコールのエステル、ポリブテン等のポリオレ
フィン、ポリエチレングリコール、ポリオールエステル
等のポリオール類、ポリエーテル若しくはポリエステル
、又は高級アルコール等を用いることができる。この脂
肪酸としては５ラウリン酸、ミリスチン酸、バルミチン
酸等を、アルコールとしては炭素原子数が１〜１２の１
価アルコール、エチレングリコール等の２価アルコール
、トリメチロールプロパン等の多価アルコール等を例示
することができる。

（塩素系添加剤）塩素系添加剤としては、塩素化パラフィン、塩素化脂肪
油、及び塩素化脂肪酸エステルから選ばれた少なくとも
】種類Ｊの化合物を含むものであればよい。

（硫黄系添加剤）前記硫黄系添加剤としては、硫化脂肪油、硫化脂肪酸、
ポリスルフィド及び粉末硫黄から選ばれた少なくとも】
種以上の化合物を含むものであればよい７また前記塩素系添加剤の含有量と硫黄系添加剤の含有量
は２両者を合計して本発明の油剤中に１〜９０重１％、
好ましくは２〜７０重量％の範囲である。これらの含有
量が１重量％未満では、切削加工における工具摩耗及び
焼き付きを抑制する効果が乏しい、また、これらの含有
量が９０重量％を越えてもその効果が変わらず、不経済
となるにすぎない。

［成分（ハ）］本発明の成分（ハ）は、炭酸カルシウム及びオーバーベ
ーススルホネートの両方を含んでもよいし、一方だけを
含んでもよい。成分（ハ）の含有量は、１〜７０重量％
の範囲である。この含有ｌが１重量％未満では、切削加
工における焼き付きを抑制する効果が低下し、７０重量
％を越えてもその効果が変わらず、不経済である。

（、任意成分）本発明の油剤は上記必須成分以外に、必要に応じて各種
の添加剤１例えば摩耗調整剤、焼き付き防止剤、防錆剤
、酸化防止剤、消泡剤、非鉄金属防食剤等を適宜添加す
ることができる。

［実施例］次に実施例及び比較例によって、本発明を具体的に説明
する。ただし、本発明はこれらの実施例及び比較例によ
って何ら制限されるものではない。なお、下記の実施例
及び比較例における％は、特記しない限り重量に基づい
たものである。

実施例第１表に本発明の実施例と比較例の油剤組成を示す。

第１表（１）第１表（２）第１表（３）第１表（４）（注１）和光純薬工業−製、粒径が０．１μｍ以下（注２）商品名ｒｓＡｃ１１００Ｊウイトコケミカル社
製（注３）商品名ｒＬ、ｕｂｒ　ｉ　ｚｏＡ　　５２８３
Ｊ日本ループリゾール工業■製（注４）商品名「ハイベースＣ３００Ｊウイトコケミカ
ル社製江１」（１ユファレックス試験機を用いて、炭酸カルシウム添加によ
る耐焼き付き性の効果を評価した。

試験結果を第２表に示し、試験方法を以下に示す。

（１）試料油炭酸カルシウム（和光純桑工業−製）を粉砕して粒径を
０．１μｍとした粉末と、塩素化パラフィン５％を鉱物
油（粘度９．０及び２２．０ｍｒａ”／ｓ）に添加した
後、ホモジナイザーで均一に分散したものを試料油とし
た。なお、試料油の粘度は２５．０ｍｒｒｉ’／ｓに調
整した。なお、炭酸カルシウムの添加量は、第１表に示
すように種々に変化させた。

（２）ファレックス試験条件主軸回転数：２９０回転／分ビンの滑り速度：５．７７ｍ／分接触方式二線接触給油方式：浸漬法試験片材質：Ｖプロち・り：超硬（ＪＩＳ　　Ｋ２Ｏ）ビン：ステンレス鋼（ＪＩＳＳＵＳ３０４）試験結果を第２表および第１図に示す。

８２表本発明の油剤の性能を明らかにするため以下の−性能試
験を行った。

九り藍皇ユＦ記の条件で前記各油剤を使用して加工を行った。

加工条件１加工の種類：旋削加工工　　　具：超硬ガイドブツシュ：固定、超硬加工機械：シチズンＮＣ自動旋！１（Ｆ−１２）切削速
度：２．４００回転／分。

３８ｍ／分。

被削材　：５ＩＪＳ　　３＋６性能界１１ｉ：工具寿命（挽目が悪くなるまでの加工個
数を比較）及び区立りの発生（本数）で評価した。

加工条件ＩＩ加工の種類：旋削加工工　　　具：超硬ガイドブツシュ：固定、超硬加工機械　ニスター精密ＮＣ自動１Ｍ盤（ＳＴ−８Ｒ）切削速度：３，５８０回転／分、４５ｍ／分。

被削材　：５ＬＪＳ１３０３性能評価：加工条件１と同じ加工条件ｍ加Ｊの種類：夕・ツブ加工工　　具：Ｍ２．ＯＸｌ、２５．５ＫＨ９ガイドブツシ
ュ：固定、超硬加工機械ニスター精密ＮＣ自動旋盤（ＳＴＭ切削速度：
２．５００回転／分、】６ｍ／分、被削材　：ＳＵＳ　　３０４性能評価：ねじ精度が基準外になるまでの加工個数を比
較加工条件■ 加工の種類：穴加工工　　　具：ロングドリルφ２．４ｍｍ、リーマφ２．
５ｍｎｏ。

ガイドブツシュ：固定２超硬加工機械：ツガミＣＮＣ自動旋盤（ＮＴ−切削速度：］
６ｍ／ｍｉｎ。

送り０．０３ｍｍ／ｒｅｖ被削材　：５ＬＩＳ３０３性能評価二面粗さが５８以Ｆになるまでの加工個数を比
較その結果を第３表に示す。

第３表（１）第３表（２）第３表（３）第３表（４）（注）表中の工具寿命の数値は、加工個数を比較した相
対値を表す。

［発明の効果］本発明の切削油剤は、前記のように工具の摩耗と焼く付
き（かじり）の両方を抑制することができ、従来の切削
油剤では達成が困難な要求性能を満足するものである。

本切削油剤は、特に小形自動旋盤による切削加工に好適
なものである。

【図面の簡単な説明】

図はファレックス試験機における炭酸カルシウム添加量
と耐焼き付き荷重との関係を説明するグラフである。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）鉱物油、油脂、及び合成潤滑油等から選ばれた少
なくとも１種以上を含む潤滑基油に、（イ）塩素化パラフィン、塩素化脂肪油、及び塩素化脂
肪酸エステルから選ばれた少なくとも１種以上の塩素系
添加剤、（ロ）硫化脂肪油、硫化脂肪酸、ポリスルフィド、及び
粉末硫黄から選ばれた少なくとも１種類の硫黄系添加剤
、並びに（ハ）炭酸カルシウム及び／又はオーバーベーススルホ
ネートを含有することを特徴とする小形自動旋盤用切削油剤組
成物。
（２）添加剤（イ）と添加剤（ロ）の総和としての含有
量が１〜９０重量％である請求項１記載の小形自動旋盤
用切削油剤組成物。
（３）添加剤（ハ）の含有量が１〜７０重量％である請
求項１記載の小形自動旋盤用切削油剤組成物。