JPH0416663B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0416663B2
JPH0416663B2 JP62253581A JP25358187A JPH0416663B2 JP H0416663 B2 JPH0416663 B2 JP H0416663B2 JP 62253581 A JP62253581 A JP 62253581A JP 25358187 A JP25358187 A JP 25358187A JP H0416663 B2 JPH0416663 B2 JP H0416663B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
helisert
screw shaft
nut
thread
nut housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62253581A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0198752A (ja
Inventor
Mitsuru Hoshino
Atsusuke Sakaida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP25358187A priority Critical patent/JPH0198752A/ja
Publication of JPH0198752A publication Critical patent/JPH0198752A/ja
Publication of JPH0416663B2 publication Critical patent/JPH0416663B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、回転運動を直線運動に変換する送り
ねじ装置に係り、無潤滑方式にした構造に関す
る。
[従来の技術] 従来の送りねじ装置は、第6図および第7図に
示すように、台形ねじ、三角ねじまたは角えねじ
等を形成したねじ軸1にナツト2を螺合し、ねじ
軸1の回転によりナツト2をねじ面で滑らせてこ
のねじ軸1の回転運動をナツト2の直線運動に変
換する構造となつている。
このような送りねじ装置は、回転運動を直線運
動に変換する際、ねじ軸1のねじ山1aおよびと
ナツト2のねじ山2aにスラスト方向の剪断力が
発生する。したがつて、大きな運動変換能力を必
要とする場合には、ねじ軸1およびナツト2に充
分な剛性が要求される。このため従来は、ねじ軸
1およびナツト2を鋼やステンレス鋼またはアル
ミニウムなどのような剛性の大きな金属材料によ
り構成していた。
しかしながら、上記剛性の大きな金属材料は自
己潤滑性がないので円滑な運動変換をするには滑
り面にオイルやグリース等の潤滑剤を供給する必
要がある。
ところが、このような潤滑剤の使用は、送りね
じ装置の周囲雰囲気を汚染する場合があり、この
ような汚染を嫌う装置には適用しがたく、または
汚染を防止するための格別な工夫を余儀無くされ
る。
例えば、第8図に塩素系溶剤またはふつ素系溶
剤にて金属物を洗浄する装置を示し、この装置に
はキヤリア昇降装置として送りねじ装置が使用さ
れている。
すなわち、5は洗浄槽であり、塩素系溶剤また
はふつ素系溶剤が収容されている。洗浄槽5の上
部開口は蓋体6にて閉塞され、この蓋体6の上部
には昇降装置7が設けられている。
昇降装置7は以下のように構成されている、す
なわち、8は蓋体6に立設したフレームであり、
このフレーム8の上端には駆動モータ9が取付け
られている。この駆動モータ9には前記ねじ軸と
同様なねじ軸10を連結してあり、このねじ軸1
0に前記ナツト2と同様なナツト11を螺合して
ある。ナツト11にはプレート12が連結されて
おり、このプレート12にはロツド13が垂下さ
れている。ロツド13は蓋体6を昇降可能に貫通
され、洗浄槽5内に位置する下端には被洗浄物を
収容する昇降キヤリア14が取付けられている。
洗浄槽5の左右側壁の上部には、被洗浄物の搬
入口15および搬出口16が形成され、これらに
下部に冷却蛇管17が設けられている。
このような洗浄装置においては、上記昇降装置
7により昇降キヤリア14が図示の2点鎖線の位
置にある場合、搬入口15を通じて昇降キヤリア
14へ被洗浄物の搬入を行う。そして駆動モータ
9の回転によりねじ軸10を回転させ、この回転
運動をナツト11の直線運動に変換し、ナツト1
1、プレート12およびロツド13を介して昇降
キヤリア14を下降させる。このため昇降キヤリ
ア14に収容された被洗浄物が洗浄溶剤に浸漬さ
れ、この溶剤によつて洗浄される。
このような洗浄後、駆動モータ9を逆転させ、
ねじ軸10の回転によりナツト11、プレート1
2およびロツド13を介して昇降キヤリア14を
上昇させる。そして昇降キヤリア14が図示の2
点鎖線の位置にくると、搬出口16を通じて昇降
キヤリア14から被洗浄物を取り出す。
このような構造の洗浄装置は、洗浄槽5に収容
した塩素系溶剤またはふつ素系溶剤が潤滑剤によ
る汚染をきわめて嫌うので、潤滑式送りねじ装置
を用いた上記昇降装置7を洗浄槽5内に収容する
ことができない。したがつて、上記昇降装置7は
蓋体6の上部に設けられており、このため、洗浄
装置全体が高くなり、大形化を避けられない不具
合があつた。
一方、互いに摺動する滑り面を無潤滑とするの
に、一方の摺動部材をふつ素樹脂(テフロン=商
品名)にて構成することが、従来より広く採用さ
れている。
したがつて、送りねじ装置の無潤滑化を図る上
で、一方の部材例えばナツト2をふつ素樹脂によ
り形成することが考えられる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、ふつ素樹脂(テフロン)は、ス
テンレス鋼に比べて剪断強さが約1/15〜1/20程度
であつて、非常に弱い性質がある。このため、大
きな剪断荷重が加えられるこの種の送りねじ装置
に適用した場合は、第9図に示すように、ナツト
2のねじ山2aが剪断破壊を起こし、大きな運動
変換能力を発揮できない欠点がある。
すなわち、ふう素樹脂(テフロン)は単なる滑
動面における無潤滑表面部材として使用する場合
は有効であるが、剪断力などのような強い力が加
えられるこの種の送りねじ装置のナツトをふつ素
樹脂のみで構成するには不向きである。
このようなことから、従来、特公昭56−48750
号公報に示されているように、ナツト部材に形成
したねじ孔の内面にふつ素樹脂などの高分子材料
からなるライナー部材を形成した送りねじ装置が
提案されている。
このものによれば、ナツト部材とねじ軸との間
にねじ摺動部の潤滑性および耐摩耗性が向上し、
しかも格別な潤滑が不要であるから周囲の雰囲気
を汚染する心配もなくなる。
しかしながら、上記公報に記載されたライナー
部材は射出成形によりナツト部材のねじ孔の内面
に形成されるものであるから、射出成形製造装置
が大掛かりになり、コストが高くなる不具合があ
る。
また、ライナー部材はナツト部材に対して、射
出成形時に湯道となる溶融樹脂注入孔の内部に残
つた樹脂により一体的に接合される構造となつて
おり、このようなライナー部材の結合構造は、ラ
イナー部材が摩耗や損傷した際に交換したい場合
には、ライナー部材のみを交換することが難し
い。
本発明はこのような事情にもとずきなされたも
ので、その目的とするのは、ナツトハウジングの
内面に自己潤滑性および対摩耗性にすぐれた材料
からなるヘリサート部材を設けたものにおいて、
ヘリサート部材の加工が容易であり、しかもヘリ
サート部材が摩耗や損傷した場合に交換が容易と
なる無潤滑式送りねじ装置を提供しようとするも
のである。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記目的を達成するため、ねじ軸にナ
ツト部材を螺合し、これらねじ軸とナツト部材の
相対的な回転運動をこれらねじ軸とナツト部材の
相対的な直線運動に交換する送りねじ装置であ
り、上記ナツト部材は、内面にねじ溝を形成した
剛性材料からなるナツトハウジングと、外面に上
記ナツトハウジングのねじ溝に螺合されるねじ山
を形成するとともに内面に上記ねじ軸のねじ山が
螺挿されるねじ溝を形成した自己潤滑性および耐
摩耗性にすぐれた材料からなるヘリサート右剤と
で構成し、このヘリサート部材に上記ねじ軸を螺
合した無潤滑式送りねじ装置において、上記ナツ
トハウジングとヘリサート部材とに跨がつて軸方
向に沿う挿入孔を形成し、この挿入孔にこれらナ
ツトハウジングとヘリサート部材とが相対的に回
転するのを防止するキーまたはピンを嵌合し、こ
のキーまたはピンの外周面の一部に上記ねじ軸の
ねじ山が摺動自在に螺合する摺動溝を形成したこ
とを特徴とする。
[作用] 本発明においては、ヘリサート部材がキーまた
はピンによりナツトハウジングに固定されるの
で、ヘリサート部材を予め別体に製造することが
でき、機械加工等により製造が容易である。ま
た、キーまたはピンは、外周面の一部に形成した
摺動溝にねじ軸のねじ山が螺合することで挿入孔
内に固定されるから、キーまたはピンの固定が確
実、かつ簡単であり、またねじ軸からナツト部材
を外せば、キーまたはピンを取り外すことがで
き、これによりヘリサート部材をナツトハウジン
グから取り外すことができる。したがつてヘリサ
ート部材が摩耗や損傷した場合に交換が容易とな
る。
[実施例] 以下本発明について、第1図ないし第5図に示
す一実施例にもとづき説明する。
第1図および第2図は送りねじ装置の主要部を
示し、ねじ軸1は従来と同様に鋼またはステンレ
ス鋼あるいはアルミニウムなどのような剛性の高
い材料により形成され、外周面には台形ねじ、三
角ねじまたは角ねじ等が形成されている。
20はナツトアツセンブリであり、このナツト
アツセンブリ20は、ナツトハウジング21、ヘ
リサート部材22および固定ピン23により構成
されている。
ナツトハウジング21は、鋼またはステンレス
鋼あるいはアルミニウムなどのような剛性の高い
材料により形成され、内面にねじ溝21aを形成
してある。このねじ溝21aの内径は、上記ねじ
軸1のねじ山1aの外径より充分に大きく形成さ
れている。このナツトハウジング21には上記ヘ
リサート部材22が螺着されている。
ヘリサート部材22は、自己潤滑性および耐摩
耗性に優れた材料、例えばテフロン(商品名=ふ
つ素樹脂)により所定の肉厚を有するねじ形円筒
体に形成され、外面には上記ナツトハウジング2
1の内面に形成したねじ溝21aに螺嵌合するね
じ山22aを有しているとともに、内面には上記
ねじ軸1のねじ山1aが摺動自在に螺挿入される
ねじ溝22bを有してりいる。したがつて、この
ヘリサート部材22は、外面に形成したねじ山2
2aを、ナツトハウジング21の内面に形成した
ねじ溝21aに螺合してこのナツトハウシング2
1の内面に嵌め込まれている。
そして、これらナツトハウジング21とヘリサ
ート部材22は、前記固定ピン23により相対的
な移動が防止されている。固定ピン23は例えば
テフロン(商品名=ふつ素樹脂)による構成され
ており、上記ナツトハウジング21とヘリサート
部材22の間に跨がつて嵌合されている。すなわ
ち、ナツトハウジング21とヘリサート部材22
の間には、第1図のA図、B図および第2図に示
すように、これらの間に跨がつてピン挿入孔2
4,24が軸方向に伸びて形成されている。これ
らピン挿入孔24,24は、その周面の一部がナ
ツトハウジング21側に形成されるとともに、そ
の周面の残り部がヘリサート部材22側に刻設さ
れており、これらナツトハウジング21とヘリサ
ート部材22が嵌合された場合に周方向に連続し
た完全な形の孔となる。この場合、ヘリサート部
材22側に形成されたピン挿入孔24,24の一
部は、ヘリサート部材22のねじ山22aが切除
されることにより形成され、したがつてこのピン
挿入孔24,24の一部はヘリサート部材22の
ねじ山22aの位置でヘリサート部材22の内部
に開口している。
このようなピン挿入孔24,24には上記固定
ピン23,23が嵌合されている。この場合、固
定ピン23,23は上記ヘリサート部材22側に
形成されたピン挿入孔24,24の一部分に対面
するので、周面の一部がヘリサート部材22の内
部に臨むようなつており、この部分に摺動溝26
…を形成してある。
つまり、固定ピン23,23の周面には、その
一部にねじ軸1のねじ山1aのピツチと同ピツチ
をなしてこれらねじ山1a…が摺動自在に嵌る摺
動溝26…を形成してある。
このため、固定ピン23,23をピン挿入孔2
4,24に嵌合すると、ヘリサート部材22はナ
ツトハウジング21に対して相対的な回転が阻止
され、よつてヘリサート部材22の抜け止めがな
され、ヘリサート部材22はナツトハウジング2
1に対し固定される。
そして、ヘリサート部材22にねじ軸1を螺挿
し、このねじ軸1のねじ山1aを上記固定ピン2
3,23の周面に形成した摺動溝26…に螺合さ
せると、固定ピン23,23がピン挿入孔24,
24から抜けるのが防止される。
このような構成によれば、ねじ軸1に回転運動
を与えると、このねじ軸1のねじ山1aはヘリサ
ート部材22のねじ溝22bと摺動し、したがつ
てヘリサート部材22に軸方向の直線運動を与え
る。このヘリサート部材22はナツトハウジング
21と一体的に結合されているので、ヘリサート
部材22の直線運動はハツトハウジング21に伝
えられ、したがつてナツトハウジング21もヘリ
サート部材22と一体に直線運動することにな
る。
ヘリサート部材22は自己潤滑性および耐摩耗
性に優れた材料、例えばテフロン(商品名=ふつ
素樹脂)により形成してあるので、ねじ軸1と摺
動しても円滑に滑ることが可能であり、このため
外部から格別な潤滑を施す必要はない。
ところで、ねじ軸1に回転運動が与えられた場
合、ねじ軸1のねじ山1aがヘリサート部材22
のねじ溝22bと摺動するので、ヘリサート部材
22のねじ山には、第3図に矢印で示すような圧
縮力が与えられる。この圧縮力はナツトハウジン
グ21のねじ山に伝えられる。この伝達力はナツ
トハウジング21のねじ山に、第4図に示すよう
な剪断力として作用する。
しかしながら、ナツトハウジング21は鋼また
はステンレス鋼あるいはアルミニウムなどのよう
な剛性の高い材料により形成されているので、上
記剪断力を受けても破損することはない。
すなわち、ねじ軸1の回転運動によりヘリサー
ト部材22のねじ山に剪断力が作用しようとして
も、この剪断力は剛性の高いナツトハウジング2
1で支承するから、ヘリサート部材22が破損す
ることはない。
このことから、無潤滑でありながら剛性が高
く、運動変換能力の高い送りねじ装置が実現す
る。
そして、無潤滑であることから、雰囲気の汚染
が嫌うような場所で送りねじ装置を使用する場合
に潤滑剤で周囲環境を汚染することがなくなる。
このような適用例を第5図に示す。
すなわち、第5図は第8図に示す洗浄装置と同
様な機能を持つ洗浄装置であり、同一部材は同一
番号を付して説明を省略する。塩素系溶剤または
ふつ素系溶剤を収容した洗浄槽5の上部開口を閉
塞する蓋耐6には直接に駆動モータ9が取付けら
れている。この駆動モータ9には前記第1図に示
すねじ軸1と同様なねじ軸10が連結されてお
り、このねじ軸10は洗浄槽5内に収容されてい
る。このねじ軸10の下端には第1図に示すナツ
トアツセンブリ20と同様なナツトアツセンブリ
20が螺合されている。そして、このナツトアツ
センブリ20には、被洗浄物を収容する昇降キヤ
リア14が取付けられている。
なお、18はガイドロツドである。
このような洗浄装置においては、昇降キヤリア
14が図示の2点鎖線の位置にある場合、搬入口
15を通じて昇降キヤリア14へ被洗浄物の搬入
を行う。そして駆動モータ9の回転によりねじ軸
10を回転させ、この回転運動をナツトアツセン
ブリ20の直線運動に変換して昇降キヤリア14
を下降させる。このため昇降キヤリア14に収容
された被洗浄物が洗浄溶剤に浸漬され、この溶剤
によつて洗浄される。
このような洗浄後、駆動モータ9を逆転させ、
ねじ軸10の回転によりナツトアツセンブリ20
を介して昇降キヤリア14を上昇させる。そして
昇降キヤリア14が図示の2点鎖線の位置にくる
と、搬出口16を通じて昇降キヤリア14から被
洗浄物を取り出す。
このような構造の洗浄装置は、洗浄槽5に収容
した塩素系溶剤またはふつ素系溶剤が潤滑剤によ
る汚染をきわめて嫌うのが、ナツトアツセンブリ
20は前述したように無潤滑であるから、洗浄槽
5内の雰囲気を汚染することはない。したがつ
て、ねじ軸10およびナツトアツセンブリ20を
洗浄槽5内に収容することができ、この結果、蓋
体6の上部に昇降装置を設ける必要がないので、
洗浄装置全体の高さを低くすることができ小形化
が可能になる。
そしてまた、上記実施例のナツトアツセンブリ
20は、ナツトハウジング21にヘリサート部材
22をねじ嵌合し、これらナツトハウジング21
とヘリサート部材22とに跨がつて嵌合された固
定ピン23,23により、これらナツトハウジン
グ21とヘリサート部材22が結合されているの
で、固定ピン23,23を取り外すことによりナ
ツトハウジング21からヘリサート部材22を取
り外すことができる。
つまり、ナツトハウジング21とヘリサート部
材22は別体構造となつており、ヘリサート部材
22を独立した部品として製造することができる
ので、製造が容易である。
また、上記固定ピン23,23は、ねじ軸1の
ねじ山1aをこの固定ピン23,23の周面に形
成した摺動溝26…に係合させることによりピン
挿入孔24,24から抜けるのが防止されてい
る。このためねじ軸1からナツトアツセンブリ2
0を外すと、固定ピン23,23の拘束が解除さ
れるようになり、固定ピン23,23をピン挿入
孔24,24から外すことができる。この結果、
上記のようにヘリサート部材22をナツトハウジ
ング21から取り外すことができる。
したがつて、へリサート部材22が摩耗や損傷
した場合は、このヘリサート部材22の交換が可
能となる。しかも、その交換作業は、ねじ軸1と
ナツトアツセンブリ20を分離し、固定ピン2
3,23をピン挿入孔24,24から外すことに
よりペリサート部材22をナツトハウジング21
から取り外すことができるので、交換作業が容易
である。
なお、本発明は上記実施例には制約されない。
すなわち、ヘリサート部材22はふつ素樹脂
(テフロン)以外に、ナイロン、アセター・コポ
リマー等の自己潤滑性および耐摩耗性に優れた材
料であれば実施可能である。
また、ナツトハウジング21とヘリサート部材
22を結合するのに、固定ピン23の他にキーを
用いてもよく、また、これら固定ピン23やキー
と一緒に接着剤を併用すれば接合強度は一層強く
なる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、ねじ軸の
回転によりこのねじ軸と直接摺動するヘリサート
部材に剪断力が加えられようとするが、このヘリ
サート部材はナツトハウジングに螺挿入されてい
るので上記剪断荷重はナツトハウジングが受け持
つことになり、ふつ素樹脂などのような自己潤滑
性および耐摩耗性に優れた材料よりなるヘリサー
ト部材が破壊されることがなく、剛性や運動変換
能力の低下を生じない。そして、このようなヘリ
サート部材は自己潤滑性であるから潤滑剤の使用
が不必要となり、潤滑剤の供給や保持手段を省略
できるので構造が簡単になるとともに、潤滑剤に
より周囲環境の汚染もなくなる。
しかも本発明においては、ヘリサート部材がキ
ーまたはピンによりナツトハウジングに固定され
るので、ヘリサート部材を予め別体に製造するこ
とができ、機械加工等により製造が容易である。
また、キーまたはピンは、外周面の一部に形成し
た摺動溝にねじ軸のねじ山が螺合することで挿入
孔内に固定されるから、キーまたはピンの固定が
確実、かつ簡単であり、またねじ軸からナツト部
材を外せば、キーまたはピンを取り外すことがで
き、これによりヘリサート部材をナツトハウジン
グから取り外すことができる。したがつてヘリサ
ート部材が摩耗や損傷した場合に交換が容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の一実施例を示
し、第1図のA図は分解した斜視図、B図は断面
図、第2図は第1図のB図中−線の断面図、
第3図および第4図はそれぞれ作用を説明する要
部の拡大した断面図、第5図は本発明の適用例を
示す洗浄装置の断面図、第6図以下は従来の構造
を示し、第6図は断面図、第7図は第6図中−
線の断面図、第8図は従来の適用例を示す洗浄
装置の断面図、第9図は従来の他の例を示す要部
の拡大した断面図である。 1……ねじ軸、20……ナツトアツセンブリ、
21……ナツトハウジング、22……ヘリサート
部材、23……固定ピン、5……洗浄槽、6……
蓋体、9……モータ、10……ねじ軸、14……
昇降キヤリア、23……固定ピン、24……ピン
挿入孔、26……摺動溝。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ねじ軸にナツト部材を螺合し、これらねじ軸
    とナツト部材の相対的な回転運動をこれらねじ軸
    とナツト部材の相対的な直線運動に交換する送り
    ねじ装置であり、上記ナツト部材は、内面にねじ
    溝を形成した剛性材料からなるナツトハウジング
    と、外面に上記ナツトハウジングのねじ溝に螺合
    されるねじ山を形成するとともに内面に上記ねじ
    軸のねじ山が螺挿されるねじ溝を形成した自己潤
    滑性および耐摩耗性にすぐれた材料からなるヘリ
    サート部材とで構成し、このヘリサート部材に上
    記ねじ軸を螺合した無潤滑式送りねじ装置におい
    て、 上記ナツトハウジングとヘリサート部材とに跨
    がつて軸方向に沿う挿入孔を形成し、この挿入孔
    にこれらナツトハウジングとヘリサート部材とが
    相対的に回転するのを防止するキーまたはピンを
    嵌合し、このキーまたはピンの外周面の一部に上
    記ねじ軸のねじ山が摺動自在に螺合する摺動溝を
    形成したことを特徴とする無潤滑式送りねじ装
    置。
JP25358187A 1987-10-09 1987-10-09 無潤滑式送りねじ装置 Granted JPH0198752A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25358187A JPH0198752A (ja) 1987-10-09 1987-10-09 無潤滑式送りねじ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25358187A JPH0198752A (ja) 1987-10-09 1987-10-09 無潤滑式送りねじ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0198752A JPH0198752A (ja) 1989-04-17
JPH0416663B2 true JPH0416663B2 (ja) 1992-03-24

Family

ID=17253365

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25358187A Granted JPH0198752A (ja) 1987-10-09 1987-10-09 無潤滑式送りねじ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0198752A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100762481B1 (ko) * 2001-08-31 2007-10-02 주식회사 포스코 대형 부싱형 베어링의 내외경 사상장치

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5035609A (ja) * 1973-08-06 1975-04-04
JPS5648750A (en) * 1979-09-19 1981-05-02 Philips Nv Loudspeaker telephone set

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5035609A (ja) * 1973-08-06 1975-04-04
JPS5648750A (en) * 1979-09-19 1981-05-02 Philips Nv Loudspeaker telephone set

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0198752A (ja) 1989-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8196484B2 (en) Electric actuator
DE69909580T2 (de) Führungseinheit für Linearbewegungen mit einer Schmierungsvorrichtung
JP4482168B2 (ja) ボールねじのシール装置
DE202007000001U1 (de) Lagerelement mit abdeckbarem porösem Element
JPH01172676A (ja) 動力ねじ装置用グリースシール
US4593572A (en) Lubricated drive mechanism
CN101220886B (zh) 具有剖分推力轴承的阀驱动器
DE102012100035A1 (de) Schmierstoffspender
DE3855008T2 (de) Lageraufbau mit einem mehrteiligen laufring
JP2000035038A (ja) 潤滑プレートを備えた直動案内ユニット
JPH0416663B2 (ja)
US4830559A (en) Self lubricating nut
JP4941134B2 (ja) 直動ねじ装置
KR100826137B1 (ko) 컨베이어의 아이들러 롤러
KR900003642B1 (ko) 방진 구조물을 구비한 산업용 로보트
JP2018048705A (ja) アクチュエータ
KR100323655B1 (ko) 경편기용으로 적합한 2개의 구조적 요소들 사이의 조인트베어링
US3989322A (en) Spherical bearing assembly
US9347494B2 (en) Guiding element for actuator
EP1970582B1 (de) Dichtung in einem Linearlager
JP2006275068A (ja) アクチュエータ
EP4126377B1 (de) Einsatz für einen rotor einer zentrifuge
CN220268333U (zh) 具有润滑的电动推杆
JPS63149465A (ja) ボ−ルねじ
JP5157930B2 (ja) ボールねじ装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees