JPH04159315A - 耐熱性熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents

耐熱性熱硬化性樹脂組成物

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JPH04159315A
JPH04159315A JP28364790A JP28364790A JPH04159315A JP H04159315 A JPH04159315 A JP H04159315A JP 28364790 A JP28364790 A JP 28364790A JP 28364790 A JP28364790 A JP 28364790A JP H04159315 A JPH04159315 A JP H04159315A
Authority
JP
Japan
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diallyl
oligomer
acid
resin composition
allyl ester
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Pending
Application number
JP28364790A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Uchida
博 内田
Masaharu Yoshida
葭田 眞晴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は耐熱性に優れたアリルエステル系熱硬化性樹脂
組成物に関するものである。
[従来技術と発明が解決しようとする課題]従来よりジ
アリルオルソフタレート、ジアリルイソフタレート、及
びジアリルテレフタレートから誘導されたプレポリマー
を主体としたジアリル系樹脂は、高温高湿時に電気的性
質の保持力に優れていることから、高信頼性を要求され
る電気・電子的用途に重用され多年の実績を積んでいる
上記ジアリルフタレート系樹脂はまた優れた寸法安定性
、耐熱性、耐湿耐水性、その他の特性も有しているが、
近年の電気部品の小型精密化にともない、現在の優れた
性能を保持したまま、さらに耐熱性の向上を望む声が強
まっている。
この要求に対し、樹脂の変性やブレンド等、数多くの努
力がなされて来たが十分に満足のいく結果が得られてい
ない。
また、末端にアリルエステル基を有し、内部が多価飽和
カルホン酸と多価飽和アルコールから誘導された次の構
造を持つアリルエステルも知られている。
CHs= CHCHJ (CORCOOBO)n C0
RCOOCH−CH= CHzこの場合特に対称性の優
れたテレフタル酸を多価飽和カルボン酸として用いると
、非常に優れた物性を持つ硬化物を与える。しかし、こ
れらのアリルエステルの中には、ジアリルフタレート 
(DAP)樹脂より耐熱性が高いものも有るが、ガラス
転移温度は通常250℃以下で、十分な耐熱性を有する
とはいえない。
本発明の目的はかかる問題点を解決し、従来のジアリル
フタレート樹脂の優れた特徴を保持したまま、耐熱性に
優れたアリル系熱硬化性樹脂組成物を提供することにあ
る。
口課題を解決するための手段] 本発明者らは上記目的を達成するために鋭意研究を重ね
た結果、末端にアリルエステル基を有し、内部が多価飽
和カルボン酸と多価飽和アルコールから誘導されたアリ
ルエステルと、多官能マレイミド類と、必要に応じてジ
アリルエステルのモノマーとを組み合わせた組成物が、
上記要求を満足する組成物であることを見い出し、本発
明に到達した。
ここで用いるアリルエステルは、下記(I) ・(II
)に挙げられたものである。
(1)次の構造を持つオリゴマー CH,= CHCH,O(CORCOOBO)n C0
RCOOCH,C)I= CH2(n)末端にアリルエ
ステル基を有し、以下の繰り返し単位を有するオリゴマ
ー (CORCOOBOe−構造−八 1cORcOO’n Z −0−C0RCOO−構造−
B弐BOCOガ^Coo−BO−構造−Cただし、Rは
二価の飽和カルボン酸から誘導された有機残基、Bは二
価の飽和アルコールから誘導された有機残基、Aは三価
以上の多価飽和カルボン酸から誘導された有機残基、Z
は三価以上の多価飽和アルコールから誘導された有機残
基を表す。x 、yは2以上の正の整数。
ここで、Rを与えるような二価の飽和カルボン酸として
は、蓚酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、β−メチルアジピン酸、ピメリン酸、コルク酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸、ノナンジカルボン酸、デカン
ジカルボン酸、ウンデカンジカルボン酸、ドデカンジカ
ルボン酸、1゜2−または1.3−または1.4−シク
ロヘキサンノカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、テ
レフタル酸、ノフェニルーp 、p′ −ジカルボン酸
、ジフェニル−m、醜′−ノカルホ゛ン酸、■、4−ま
たは1.5−または2,6−または2.7−ナフタリン
ジカルボン酸、ジフェニルメタン−p 、p ′−ジカ
ルボン酸、ジフェニルメタン−m、m′ −ジカルボン
酸、ベンゾフェノン−4,4′ −ジカルボン酸、p−
フェニレンジ酢酸、p−カルホキジフェニル酢酸、メチ
ルテレフタル酸、テトラクロルフタル酸等が挙げられる
。この中でもテレフタル酸や2,6−ナフタレンジカル
ボン酸のような対称性の高い二価の飽和カルホン酸が特
に優れた物性を与える。
Bを与えるような二価の飽和アルコールとしては、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、1.3−プロ
パンジオール、1.4−ブタンジオール、1,3−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、l、5−ペンタ
ンノオール、ヘプタメチレングリコール、ヘプタメチレ
ングリコール、オクタメヂレングリコール、ノナメチレ
ングリコール、デカメチレングリコール、ウンデカメチ
レングリコール、ドデカメチレングリコール、トリデカ
メチレングリコール、エイコサメチレングリコール、水
素化ビスフェノール−A、I、4−ノクロヘキサンンメ
タノール、2−エチル−2,5−ベンタンジオール、2
−エチル−1,3−ヘキサンジオール、スチレングリコ
ール等の炭素だけからなる飽和グリコール、 ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ビスフ
ェノール−Aのエチレンオキサイド付加物、 ビスフェノール−Aのプロピレンオキサイド付加物等の
エーテル基を含んだ2価の飽和アルコールや ジブロモネオペンチルグリコール等の臭素を含んだグリ
コール等を挙げることができる。この中でも、エチレン
グリコールやネオペンチルグリコール、1.4−ブタン
ノオール等のテレフタル酸や2.6−ナフタレンジカル
ボン酸等と結晶性の高いポリエステルを与えるジオール
が特に優れた物性を与える。また、二価の飽和アルコー
ルBとしてプロピレングリコールや1.3−ブタンンコ
ール、ジプロピレングリコール等のグリコールは多官能
マレイミド化合物との相溶性が良く、広い範囲で配合を
変えることができ、好ましい原料である。
Aを与えるような三価以上の多価飽和カルボン酸として
は、トリメリット酸やピロメリット酸等がある。
Zを与えるような三価以上の多価飽和アルコールとして
は、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール等が
ある。
ここでアリルエステルオリゴマーの配合量が不足した場
合は、これらオリゴマーの持っている機械的強度、強靭
性が損なわれ、また過剰の場合には耐熱性が出ない。こ
れらオリゴマーの配合量は、樹脂組成物全体に対して2
0重量%〜97重量%、より好ましくは50重量%〜9
0重量%の範囲内から選択されることが望ましい。
また、ジアリルまたはトリアリル系モノマーがアリルエ
ステルオリゴマーを合成する際に、副生ずるので、これ
らは組成物の物性の損なわれない範囲で混入しても良い
。また、樹脂組成物に粘度調節や多官能マレイミド類の
溶解度を上げる目的で積極的に添加することも可能であ
る。このようなジアリルまたはトリアリル系モノマーと
しては、ジアリルフタレート、ジアリルイソフタレート
、ジアリルテレフタレート、アジピン酸ジアリル、トリ
アリルイソンアヌレート、トリアリルトリメリテート、
ジアリルマレート、ジアリルフマレート、エンディック
酸ノアリル等がある。これらの使用量が、過剰になると
収縮率の増大、機械的強度の低下等を招くので好ましく
ない。よってこれらの使用量は樹脂組成物全体に対して
45重量%以下、より好ましくは30重量%以下にとど
めるべきである。
本発明の組成物に配合される多官能マレイミド類として
は、分子中に2個以上のマレイミド基を有し、次の一般
式で表されるポリマレイミド化合物、および、このマレ
イミド化合物から誘導されるプレポリマーを包含する。
上式で表される多官能マレイミド類は、無水マレイン酸
とアミノ基を2〜5個有するポリアミン類とを反応させ
てマレアミド酸を調整し、次いでマレアミド酸を脱水環
化させる公知の方法で製造することができる。
用いるポリアミン類は芳香族アミンがその耐熱性から望
ましいが、脂肪族アミンでも良い。また、そのアミン類
は第一級アミンが反応性からいっても望ましい。
アミン類としては、メタまたはパラフェニレンジアミン
、メタまたはバラキシリレンジアミン、1.4−または
1.3−シクロヘキサジアミン、へキサヒドロキンリレ
ンジアミン、4.4゛ −ジアミノビフェニル、ビス 
(4−アミノフェニル)メタン、ビス(4−アミノフェ
ニル)エーテル、ビス (4−アミノフェニル)スルホ
ン、1.4−ビス(4−アミノフェニル)シクロヘキサ
ン、2゜2−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、2
゜2−ビス (4−アミノ−3−メチルフェニル)プロ
パン、ビス (4−アミノ−3−クロロフェニル)メタ
ン、2,2−ビス (3,5−ジブロモ−4−アミノフ
ェニル)プロパン、ヒス(4−アミノフェニル)フェニ
ルメタン等のジアミン類の他、3゜4−ジアミノフェニ
ル−4° −アミノフェニルメタン等のトリアミン類、
トリアジン環を持ったメラミン類、アニリンとホルマリ
ンを反応させて得られるポリアミン類が挙げられる。
本発明においては上述の多官能マレイミドをモノマーの
形で使用する代わりに上記したアミンとのプレポリマー
の形で用いることもできる。
これらの多官能マレイミドの使用量が不足する場合には
耐熱性に対して効果がなく、過剰の場合にはジアリルモ
ノマーを併用してもマレイミドが溶解しにくくなる上に
、硬化反応が非常に遅くなるということがある。そこで
全体の配合物に対して、3重量部〜60重量部、より好
ましくは5重量部〜50重量部を使用することが望まし
い。
また、本発明の樹脂組成物に対しては、物性、硬化性が
損なわれない範囲で、他の反応性モノマーを添加するこ
とができる。このような反応性モノマーとしては、例え
ば、芳香族ビニル化合物、不飽和二塩基酸及びその誘導
体、飽和脂肪族または芳香族カルホン酸のビニルエステ
ル及びその誘導体、 (メタ)アクリロニトリル等のシ
アン化ビニル化合物、不飽和炭化水素、ハロゲン化不飽
和炭化水素等があげられる。
芳香族ビニル化合物としては、スチレンまたは、α−メ
チルスチレン、α−エチルスチレン、α−クロルスチレ
ン等のα−置換スチレン、フルオロスチレン、クロロメ
チlノン、ブロモスチレン、クロロメチルスチレン、メ
トキシスチレン等の置換スチレンがある。
不飽和二塩基酸及びその誘導体としては、マレイン酸ジ
メチル、マレイン酸ジエチル等のマレイン酸のジアルキ
ルエステル類、フマル酸ジメチル、フマル酸ジイソプロ
ピル等のフマル酸のジアルキルエステル類等がある。
飽和脂肪族または芳香族カルボン酸のビニルエステル及
びその誘導体としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、安息香酸ビニル、n−酪酸ビニル等がある。
不飽和炭化水素としては、l−ヘキセン、1−オクテン
、4−ビニルノクロヘキセン等がある。
ハロゲン化不飽和炭化水素としては塩化ビニル、臭化ビ
ニル等がある。
また、本発明の組成物に添加できる他の反応性モノマー
としては架橋性多官能モノマーも使用できる。このよう
なものとしては、例えば、ジアリルモーボナート、ジエ
チレングリコールジアリルカーボナート、ジビニルベン
ゼン、ネオペンチルグリコールジ (メタ)アクリレー
ト、アジピン酸ジビニル等の二官能性の架橋性モノマー
、トリメチロールプロパントリ (メタ)アクリレート
、ペンタエリスリトールテトラ (メタ)アクリレート
等の三官能以上の架橋性モノマーがあげられる。
また、不飽和ポリエステル、ビニルエステルのような二
重結合を持っポリマーも、反応性モノマーと同等に使用
できる。
前記反応性モノマーの配合比は、要求される性能物性に
もよるが、本発明の組成物の全樹脂中20重量%以下、
より好ましくは5重量%以下であることが好ましい。2
0重量%を越える配合は、硬化速度の不当な遅延、硬化
収縮率の増加による成形品の内部歪みの増大等を招き、
好ましくない。
また、本発明の組成物にはラジカル硬化剤が添加される
。この硬化剤としては、熱、マイクロ波、赤外線、また
は紫外線によってラジカルを生成し得るものであればい
ずれのラジカル重合開始剤の使用も可能であり、硬化性
組成物の用途、目的、成分の配合比および硬化性組成物
の硬化方法等によって適宜選択することができる。
熱、マイクロ波、赤外線による重合に際して使用できる
ラジカル重合開始剤としては、例えば2゜2′−アゾビ
スイソブチロニトリル、2.2′ −アゾヒスイソバレ
ロニトリル、2.2′ −アゾビス (2,4−ジメチ
ルバレロニトリル)等のアゾ系化合物、 メチルエチルケトンパーオキシド、メチルイソブチルケ
トンパーオキシド、ノクロヘキサノンパーオキシド、ア
セチルアセトンパーオキシド等のケトンバーオキノド類
、 イソブチリルパーオキシド、ベンゾイルパーオキサイド
、2.4−’;クロロベンゾイルパーオキシド、0−メ
チルベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキノド
、p−クロロペンゾイルバーオキノド等のジアンルバー
オキシド類、 2.4.4− トリメチルペンチル−2−ヒドロパーオ
キノド、ジイソプロピルベンゼンバーオキシド、クメン
ヒドロパーオキノド、し−ブチルパーオキノド等のヒド
ロパーオキシド類、 ジクミルパーオキノド、t−ブチルクミルパーオキシド
、ノーt−ブチルパーオキシド、トリス (t−ブチル
パーオキシ)トリアジン等のジアルキルパーオキシド類
、 1.1−ジ−t−ブチルパーオキシンクロヘキサン、2
.2−ジ (t−ブチルパーオキシ)ブタン等のパーオ
キシケタール類、 t−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキ
シ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシ
イソブチレート、ジ−t−ブチルパーオキシへキサヒド
ロテレフタレート、ジ−t−ブチルパーオキシアゼレー
ト、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−)リンチルヘ
キサノエート、t−ブチルパーオキシアセテート、t−
ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−t−ブチルパーオ
キシトリメチルアジペート等のアルキルパーエステル類
、 ジイソプロピルパーオキシノカーボナート、ノー5ec
−プチルバーオキンジカーボナート、t−プチルバーオ
キシイソブロビルカーボナート等のべ一カーボナート類
があげられる。
紫外線による重合に際して使用できるラジカル重合開始
剤としては、例えばアセトフェノン、2゜2−ジフトキ
ン−2−フェニルアセトフェノン、2.2−シェドキノ
アセトフェノン、4′ −イソプロピル−2−ヒドロキ
シ−2−メチルプロピオフェノン、2−ヒドロキン−2
−メチルプロピオフェノン、4.4′ −ビス (ノエ
チルアミノ)ベンゾフェノン、ベンゾフェノン、メチル
(0−ベンゾイル)ベンゾエート、1−フェニル−1,
2=プロパンジオン−2−(0−エトキシカルボニル)
オキシム、l−フェニル−14,2−プロパンジオン−
2−(0−ベンゾイル)オキシム、ベンゾイン、ベンゾ
インメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベン
ゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエ
ーテル、ベンゾインオクチルエーテル、ベンジル、ベン
ジルジメチルケタール、ベンジルジエチルケタール、ジ
アセチル等のカルボニル化合物、 メチルアントラキノン、クロロアントラキノン、クロロ
チオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−イソ
プロピルチオキサントン等のアントラキノンまたはチオ
キサントン誘導体、ジフェニルジスルフィド、ジチオカ
ーバメート等の硫黄化合物があげられる。
ラジカル重合開始剤として実用上は、ジクミルパーオキ
サイド、(−プチルバーオキンベンゾエ−1・、ベンゾ
イルパーオキサイド等の通常ジアリルフタレート系樹脂
に使用される過酸化物がそのまま適用される。配合員は
アリルエステルオリゴマーとモノマーの使用量に対して
0.1〜6重量%か適当である。
本発明の組成物は、従来のジアリルフタレート系樹脂組
成物の場合と同様に所望に応じて、例えば充填剤、重合
促進剤、重合禁止剤、内部離型剤、カップリング剤、顔
料、難燃剤、その他の添加剤を該組成物の特性を損なわ
ない範囲で配合して用いて、成形加工性あるいは成形品
の物性を改善することができる。
本発明の組成物の成形方法としては、従来のジアリルフ
タレート系樹脂と同様な公知の成形方法及び成形条件が
そのまま適用できる。即ち、本発明の組成物を金型に注
入して硬化させる注型法、該組成物を加熱して流動状態
とし、これを金型に入れて加熱硬化させる射出成形法ま
たは移送成形法、該組成物を金型中で加熱加圧して硬化
させる圧縮成形法、該組成物を適当な有機溶剤に溶解し
、繊維状シートに含浸させ、乾燥機、必要ならば加圧条
件下に繊維状シート中で樹脂を硬化させる積層板成形法
、該組成物の微粉末もしくは溶液を基材に塗布し基材上
で硬化させる塗装法、該組成物の溶液を印刷紙などに含
浸させ、乾燥後、基板上で加熱加圧して硬化させる化粧
板成形法などの成形法を例示できる。成形時の硬化のた
めの加熱温度としては通常約60〜約220℃が適当で
ある。
又、加圧条件を採用する場合の圧力としては、約5〜1
000 kg/ cm”の如き圧力を例示することがで
きる。
また、本発明の組成物の中には従来のジアリルフタレー
ト系樹脂とは異なり、常温で液状のものがあり、これは
液状不飽和ポリエステルと同様の方法で成形でき、この
樹脂の利用範囲を非常に広いものとすることが可能とな
った。
本発明の組成物は、耐熱性の良さを生かして、以下に示
す広い分野に於て成形材料として使用できる。
例えば、コネクター、モーターのコンミテータ−、ガバ
ナー、コイルホヒン、リレー、スイッチ、端子板、イグ
ニッション、ブレーカ−、ソケット、摺動抵抗体のバイ
ンダー、プリント配線基板、電子部品および素子の封止
材、コイル封入その他の弱電乃至重電分野における絶縁
材料等の如き電気及び電子分野、プラスチックブレーキ
のピストンその他の機械分野:食器類その他の日用品分
野。
薬品らしくはスチーム消毒を要するトレイ、容器類の如
き医用材料分野に於ける成形材料として本発明の組成物
は有用である。
更に本発明の組成物は、紙、不織布、ガラスクロス等の
如き繊維状ソートに、溶剤の存在下または不在下に含浸
または塗布し、木、紙、金属その他無機質基材に圧着硬
化させるか、予め硬化させたものを、上記基材に貼着し
て化粧板の形で各種建材類、家具、インテリア類、キャ
ビネット類、厨房設備類、車軸、船舶内装材その他の分
野に利用することもできる。
また、本発明の組成物をそのまま木材に含浸・硬化させ
れば、木材プラスチック複合体(いわゆるWPC)とな
り、床板、甲板、のき天、建築構造材、スポーツ用品等
の分野に利用できる。さらに又、本発明の組成物をガラ
スクロスその他の繊維状シート構造に含浸、積層した積
層板は、高温高湿時の緒特性を必要とする分野、たとえ
ば、ターミナルプレート、モーターなどのウェッジ、絶
縁カラー、スロットアーマ−、コイルセパレーターなど
の如き回転機関係分野、ダクトピース、バリヤー、ター
ミナルプレート、操作棒、配電盤などのパネル類、プリ
ント配線基板、パソコン絶縁支持体などの如き静止機関
係分野に利用できる。
更に温度湿度変化が激しい場合でも優れた寸法安定性と
良好な機械強度を必要とする分野、たとえば、レーザー
ドーム、ミサイルの羽根、ロケットノズル、ジェット機
のエアダクトなど、又、各種化学装置の部品の如き耐薬
品性を必要とする分野、アンテナ、スキー、スキースト
ック、釣竿等の如き耐候性、耐薬品性、機械強度を必要
とする分野、その他塗料、他の樹脂類の成形用鋳型の材
料、ホットスタンピング用樹脂、U■硬化インキ、レン
ズその他光学的用途の材料、ガラス繊維、炭素繊維のバ
インダー、光、電子線あるいはX線を用いたリソグラフ
ィーにおけるレノスト膜用樹脂なと、広範囲の用途に供
することができる。
「実施例」 以下実施例により本発明の組成物を更に詳しく説明する
アリルエステルオリゴマーの合成側 合成例=1 蒸留装置のついたIQ三ツロフラスコにジアリルテレフ
タレート (以下DATと略す)を600g、プロピレ
ングリコール123.6g、ジブチル錫オキサイド0.
3gを仕込んで窒素気流下で180℃に加熱し、生成し
てくるアリルアルコールを留去した。アリルアルコール
が120g程度留出したところて、反応系内を50 m
+nHgまで減圧にし、アリルアルコールの留出速度を
速めた。理論量のアリルアルコールが留出した後、更に
1時間加熱を続けた。この後減圧にし、未反応DATモ
ノマーを留去し、重合性オリゴマー506gを得た。こ
れを以下アリルエステルオリゴマー−Aと記す。
合成例−2 蒸留装置のついたIQ、三ツロフラスコにDATを60
0g、1,3−ブタンジオール1098g1 ジブチル
錫オキサイド0.3gを仕込んで窒素気流下で180℃
に加熱し、生成してくるアリルアルコールを留去した。
アリルアルコールが120g程度留出したところで、反
応系内を50+n+nHgまで減圧にし、アリルアルコ
ールの留出速度を速めた。理論量のアリルアルコールか
留出した後、更に1時間加熱を続けた。この後減圧にし
、未反応DATモノマーを留去し、重合性オリゴマー5
70gを得た。これを以下アリルエステルオリゴマー−
Bと記す。
合成例−3(重合性オリゴマーの製造法)蒸留装置のつ
いたIQ三ツロフラスコにジアリルイソフタレート (
以下DAIと略す)を600g、プロピレングリコール
92.7g、ジブチル錫オキサイド0.3gを仕込んで
窒素気流下で180℃に加熱し、生成してくるアリルア
ルコールを留去した。アリルアルコールが120g程度
留出したところで、反応系内を50 mmHgまで減圧
にし、゛アリルアルコールの留出速度を速めた。理論量
のアリルアルコールが留出した後、更に1時間加熱を続
けた。この後減圧にし、未反応DAIモノマーを留去し
、重合性オリゴマー523gを得た。これを以下アリル
エステルオリゴマー−Cと記す。
合成例−4 蒸留装置のついた212三ツロフラスコにDATを15
00g、1.3−ブタンジオール91.5g1ペンタエ
リスリトール138.2g、ジブチル錫オキサイド1.
5gを仕込んで窒素気流下で180°Cに加熱し、生成
してくるアリルアルコールを留去した。アリルアルコー
ルが300g程度留出したところで、反応系内を50 
mmHgまで減圧にし、アリルアルコールの留出速度を
速めた。理論量のアリルアルコールが留出した後、更に
1時間加熱を続けた。この後減圧にし、未反応DATモ
ノマーを留去し、重合性オリゴマー1345gを得た。
これを以下アリルエステルオリゴマー−りと記す。
合成例−5 蒸留装置のついた2Q三ツロフラスコにDATを150
0g、プロピレングリコール231.7g1ペンタエリ
スリトールI03.7g、  ジブチル錫オキサイド1
.5gを仕込んで窒素気流下で180℃に加熱し、生成
してくるアリルアルコールを留去した。アリルアルコー
ルが350g程度留出したところで、反応系内を50 
ms+Hgまで減圧にし、アリルアルコールの留出速度
を速めた。理論量のアリルアルコールが留出した後、更
に1時間加熱を続けた。この後減圧にし、未反応DAT
モノマーを留去し、重合性オリゴマー1330gを得た
。これを以下アリルエステルオリゴマー−Eと記す。
合成例−6 蒸留装置のついた2Q三ツロフラスコにDAIを150
0g、1.3−ブタンジオール91.5g、ペンタエリ
スリトール138.2g、 ジブチル錫オキサイド3.
0gを仕込んで窒素気流下で180℃に加熱し、生成し
てくるアリルアルコールを留去した。アリルアルコール
が300g程度留出したところで、反応系内を50 m
mHgまで減圧にし、アリルアルコールの留出速度を速
めた。理論量のアリルアルコールが留出した後、更に1
時間加熱を続けた。この後減圧にし、未反応DAIモノ
マーを留去し、重合性オリゴマー1325gを得た。こ
れを以下アリルエステルオリゴマー−Fと記す。
これらのアリルエステルオリゴマーの分析値を表−1に
示した。以下、実施例にはこれらの重合性オリゴマーを
用いた。
実施例および比較例 上記アリルエステルオリゴマーA−Fを表−2に示す配
合比で各成分と混合し混練した。その際、アリルエステ
ルオリゴマーが固体のものはブラベンダーブラストミル
で、アリルエステルオリゴマーが液体のものは、フラス
コ中で適当に加熱、撹拌しながら、混練した。得られた
組成物1−12を160℃の加熱板上にのせ、糸引きし
なくなるまでの時間を調へ、ゲルタイムとした。また、
以上のようにして得られた各組成物を所定量とり、セロ
ハン張りのガラス板を用いて注型重合により130℃/
 1 h rで硬化後、160℃15hrアフターキユ
アして硬化した。得られた成形品の物性をJIS  K
−6911熱硬化性プラスチック一般試験方法にしたが
って測定した。結果を表−2に合わせて示す。
表−2の熱変形温度の欄を見ると、実施例のものは耐熱
性が改善され、硬化速度も速くなっていることが判る。
[発明の効果] 本発明によれば、ジアリルフタレート系樹脂の耐熱性を
従来に比べて飛躍的に改善することが出来る。この発明
の樹脂組成物は、成形材料、化粧板用途に限らず電子・
電気材料、塗料等の速硬化性、接着性を要求される分野
に使用でき、その産業上の利用価値は甚だ大きい。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)下記( I )および/または(II)で表さ
    れるアリル系オリゴマー 20〜97重量% ( I )次の構造を持つオリゴマー CH_2=CHCH_2O(CORCOOBO)_nC
    ORCOOCH_2CH=CH_2(II)末端にアリル
    エステル基がついていて、以下の繰り返し単位を有する
    重合性オリゴマー▲数式、化学式、表等があります▼構
    造−A ▲数式、化学式、表等があります▼構造−B ▲数式、化学式、表等があります▼構造−C [ただし、Rは二価の飽和カルボン酸から 誘導された有機残基、Bは二価の飽和アルコールから誘
    導された有機残基、Aは三価以上の多価飽和カルボン酸
    から誘導された有機残基、Zは三価以上の多価飽和アル
    コールから誘導された有機残基を表す。x、yは2以上
    の正の整数。] および (b)多官能マレイミド類3〜60重量% からなる耐熱性熱硬化性樹脂組成物。
  2. (2)ジアリルフタレート、ジアリルイソフタレート、
    ジアリルテレフタレートモノマー、ジアリルアジペート
    、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルトリメリテ
    ートモノマー、ジアリルマレート、ジアリルフマレート
    、エンディック酸ジアリルからなる群の中から選ばれた
    一種以上の成分を45重量%以下含むことを特徴とする
    請求項1記載の耐熱性熱硬化性樹脂組成物。
JP28364790A 1990-10-22 1990-10-22 耐熱性熱硬化性樹脂組成物 Pending JPH04159315A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8088308B2 (en) * 2004-03-19 2012-01-03 Sumitomo Bakelite Company, Ltd. Resin composition and semiconductor device produced by using the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8088308B2 (en) * 2004-03-19 2012-01-03 Sumitomo Bakelite Company, Ltd. Resin composition and semiconductor device produced by using the same
US8614270B2 (en) 2004-03-19 2013-12-24 Sumitomo Bakelite Company, Ltd. Resin composition and semiconductor device produced by using the same
US8853312B2 (en) 2004-03-19 2014-10-07 Sumitomo Bakelite Co., Ltd Resin composition and semiconductor device produced by using the same

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