JPH04159195A - 舶用減速逆転機の切替装置 - Google Patents

舶用減速逆転機の切替装置

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JPH04159195A
JPH04159195A JP28535690A JP28535690A JPH04159195A JP H04159195 A JPH04159195 A JP H04159195A JP 28535690 A JP28535690 A JP 28535690A JP 28535690 A JP28535690 A JP 28535690A JP H04159195 A JPH04159195 A JP H04159195A
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深江 伸宜
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肇 今中
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、漁船のように通常の航走以外に各種の作業
も行う作業用船舶に適した減速逆転機の切替装置に関す
るものである。
〈従来の技術〉 舶用減速逆転機の減速比の切り替えは一般には手動で行
われているが、減速比変更のためのしきい値を設定して
検出される機関回転数に応じて自動的に切り替えるよう
にしたものも知られている(例えば特開平2−5162
3号公報参照)。これは前進側の減速段を2段にし、漁
労作業のように大きな出力トルクが欲しい時には減速比
の大きい大減速に自動的に切り替わり、また航走時には
減速比の小さい小減速に自動的に切り替わるようにして
、操船性を向上したものである。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、実際の漁船における作業では、作業内容
や潮流、あるいは網に入っている魚の量などに応じて減
速比の切り替えが必要な場合が多い。このため、上述の
ような機関回転数による自動切り替えだけでは不十分で
、熟練したオペレータの勘や経験に頼って機関の実負荷
に応じた手動操作での切り替えが行われており、操作が
煩雑であった。
この発明はこのような問題点に着目し、減速比の切り替
えをより適切に実施できるようにして作業を単純化する
ことを目的としてなされたものである。
〈課題を解決するための手段〉 上記の目的を達成するために、この発明の装置では、機
関の回転を所定の減速比でプロペラに伝達する減速逆転
機と、この減速逆転機の減速比を切り替える切替手段と
、機関の回転数を検出する回転数検出手段と、機関の負
荷を検出する負荷検出手段と、減速比を切り替える時の
機関の回転数と負荷の関係を定めた減速比切替マツプを
記憶した記憶手段と、検出された機関の回転数と負荷に
応じて上記記憶手段に記憶された減速比切替マツプに基
づいて上記切替手段に対して制御信号を出力する制御手
段、とを備えている。
また、減速比の小さい小減速から減速比の大きい大減速
に切り替える時の負荷のしきい値として上記減速比切替
マツプに設定されている値を、小減速時の航走時負荷特
性より大きい値に設定している。
また、小減速から大減速に切り替える時の機関回転数の
しきい値として上記減速比切替マツプに設定されている
値を、大減速から小減速に切り替える時の回転数のしき
い値より小さい値に設定している。
更に、減速比の切り替えを行った後あらかじめ設定され
た所定時間が経過するまで制御手段からの制御信号の出
力を自動的に停止するようにしている。
更に、あらかじめ設定された回転数以下の領域では機関
の負荷に関係なく常に大減速を選択するようにしている
また、航走のみか各種作業を伴うかという運転条件に応
じた複数の減速比切替マツプが記憶手段に記憶されてお
り、使用する減速比切替マツプをマニュアル操作によっ
て選択するための選択手段が設けられている。
更に、上述の各発明あるいは他の適宜の制御によって減
速逆転機の減速比を自動的に切り替える切替手段を備え
た舶用減速逆転機の切替装置において、マニュアル操作
によって現状の減速比に維持するための減速比維持指令
手段を備えている。
第1図はこの発明の構成を示す図であり、Aは機関、B
はプロペラ、Cは減速逆転機、Dは減速比の切替手段、
Eは回転数検出手段、Fは負荷検山手段、Gは記憶手段
、Hは制御手段である。
〈作用〉 減速比の切り替えの判断に機関の回転数だけでなく負荷
も用いられるので状況に適合した切り替えが自動的に行
われ、作業が単純化され、また作業能率も向上される。
また、小減速時の航走時負荷特性以上の負荷がかかると
自動的に大減速に切り替わるので、常に機関のトルクを
十分に引き出しながら作業を続けることができる。
また、大減速に切り替える時の回転数のしきい値が小減
速に切り替える時の値より小さいので、両しきい値の間
が不感帯となってヒステリシス特性を持った制御が行わ
れることになり、ハンチングのない円滑な制御が可能と
なる。
更に、減速比の切り替え後の一定時間は制御信号の出力
が停止されるので、この点からもハンチングが防止され
て円滑な制御が可能となる。
更に、あらかじめ設定された回転数以下の領域では常に
大減速を選択することにより、特に船速を落して微速で
航行することが必要なトローリングのような作業の際に
は自動的に大減速の状態となり、無用な切り替えがなく
なって安定した作業を続けることができる。
また、条件に応じた複数の減速比切替マツプをマニュア
ル操作によって選択することにより、それぞれの航走や
各種の作業に適合した切り替えが行われるので、運転や
作業が容易になると共に作業能率が向上する。
更に、減速比の自動切り替え機能を備えた装置に減速比
維持指令手段を備えることにより、必要に応じて自動切
り替えを停止することができ、減速比の切り替えが不要
な作業にも容易に対応できる。
〈実施例〉 次にこの発明の詳細な説明する。
第2図はブロック図であり、1は機関、2はプロペラ、
3は減速逆転機、4は電子ガバナ41を内蔵した燃料噴
射ポンプ、5は船舶の操縦席に設けられたリモコンハン
ドル装置、6は同じく操作パネル、7は制御装置である
この実施例の減速逆転機3は減速比が前進2段になった
もので、減速比の切替手段としての電磁切替弁31と、
前進・後進・中立の切り替えを行うための切替装置32
を備えており、出力軸33にプロペラ軸21が連結され
ている。電磁切替弁31は操作パネル6あるいは制御装
置7からの制御信号によって操作されるようになってお
り、また切替装置32はリモコンハンドル装置5のクラ
ッチ切替ハンドル51にプッシュプルワイヤ52を介し
て接続され、ハンドル51によって操作されるようにな
っている。なお、切替装置32としては例えば前掲の公
報に記載されているものが使用される。リモコンハンド
ル装置5のレギュレータハンドル53はプッシュプルワ
イヤ54を介してアクセルセンサ55に接続され、アク
セルセンサ55の信号が制御装置7に入力されるように
構成されている。
燃料噴射ポンプ4の電子ガバナ41は制御装置7からの
制御信号によって制御されるものであり、負荷検出手段
としてのラック位置センサ42が設けられ、回転センサ
43と共にその出力信号が制御装置7に入力されるよう
に構成されている。その他、機関1の冷却水温センサな
どこの発明に直接関係のない各種センサ(図示せず)の
出力信号も適宜制御装置7に入力されて各種の制御に利
用されるようになっている。
操作パネル6には、制御モードを選択するモードスイッ
チ61 a、  6 l b、  61 c、減速比を
切り替えるマニュアルスイッチ62a、62b、機関1
の実負荷と作業負荷の表示を選択する表示選択スイッチ
63a、63b、航走時負荷特性計測用のいずれもラン
プ付の準備スイッチ64aとトリガスイッチ64b、減
速比の自動切り替えを一時停止してその時の減速比を維
持するためのホールドスイッチ65などの各種スイッチ
が設けられており、また機関の負荷を表示するための負
荷モニタ68も設けられている。これらのスイッチの状
態は制御装置7に入力され、また制御装置7の出力信号
が負荷モニタ68に送られる。なお、速度肝などこの発
明に直接関係のない表示装置やスイッチ類(図示せず)
も適宜設けられている。
制御装置7は主要部がマイクロコンピュータで構成され
ており、制御の中心となるCPU71や制御に必要な各
種プログラムやデータを記憶したメモリ72のほか、必
要な入出力装置などを備えている。
メモリ72には、減速比を切り替える時の機関の回転数
と負荷の関係を定めた減速比切替マツプ(以下、単に減
速比切替マツプという)が記憶されている。第3図はこ
のマツプを例示したものであり、(a)はこれをグラフ
化して、また(b)は表の形でそれぞれ示しである(請
求項(1)の基本発明に対応)。
(a)図の横軸は機関回転数、縦軸は機関の負荷に対応
するトルクであり、N actは回転センサ43で検出
される機関回転数、Rdownは減速比の小さい小減速
から減速比の大きい大減速に切り替える時の負荷のしき
い値、dはその特性線、Rupは逆に大減速から小減速
に切り替える時の負荷のしきい値、Uはその特性線を示
す。また航走時における機関回転数と機関負荷との関係
を示す航走時負荷特性は、舶用三乗負荷特性として知ら
れているものが一般的であり、図の実iaは小減速時の
舶用三乗負荷特性を、bは大減速時の舶用三乗負荷特性
をそれぞれ示している。Pは定格負荷点である。
ここで、しきい値Rdownは図に示すように三乗負荷
特性aよりも大きい値に設定されている(請求項(2)
の発明に対応)。機関負荷は、船舶が航走することによ
って生ずる航走負荷に網を引くなどの作業によって生ず
る作業負荷がプラスされたものになるから、減速比を小
減速にして機関回転数Nactで航走中の航走負荷トル
クはa、であり、作業中はこれに作業負荷トルクLがプ
ラスされて機関の実負荷トルクはd、となる。そこでこ
の実負荷トルクd1がd線に達した時に減速比が大減速
に切り替われば、実負荷は大減速時の航走負荷トルクb
、に減速比が大きくなった分だけ小さい作業負荷トルク
L′がプラスされた状態となり、機関は切り替え前より
小さい負荷トルクで同一回転数で運転を継続できる。従
って、しきい値Rdownは特性aより作業員荷分だけ
大きく設定するのが望ましく、差が大き過ぎると切り替
えのタイミングが遅れて過大な負荷がかかり、回転数が
低下することになるし、差が小さいとまだトルクに余裕
があるのに早めに切り替えが行われることになる。
また、大減速から小減速に切り替える時は一般に作業が
終了して作業負荷が○になるか、あるいは作業負荷が極
めて小さくなる場合であるから、しきい値Rupは特性
すとほぼ同程度の値で特性すの若干上(または下)の範
囲内に設定されることになる。なお、しきい値dより上
は大減速域、しきい値Uより下は小減速域、その間は不
感帯である。
なお一般に作業負荷は作業の種類で異なるので、この減
速比切替マツプは1種類とは限らず作業内容などに応じ
て設定されるのが普通であり、例えば航走時に適用され
るもののほかに、何種類かの異なる作業ごとに適用され
る複数のマツプが準備される。これは以下に述べるマツ
プについても同様である(請求項(6)の発明に対応)
第4図は第3図に対応したもので、機関回転数と燃料噴
射ポンプ4のラック位置との関係を示した図であり、制
御用の基本マツプとしてメモリ72に記憶されている。
Rmaxは最大ラック位置、Rsokulは小減速時の
舶用三乗負荷に相当するラック位置、R5oku2は大
減速時の舶用三乗負荷に相当するラック位置、Ridl
は無貴荷相当ラック位置をそれぞれ示している。
第5図は第2の減速比切替マツプの例であり、機関負荷
に関係なく機関回転数のみで切り替えを行う場合に用い
られるものである。このマツプでは小減速から大減速に
切り替える時の機関回転数のしきい値N downと、
逆に大減速から小減速に切り替える時のしきい値Nup
が設定されており、しきい値N downはしきい値N
upより小さい値に設定されている(請求項(3)の発
明に対応)。
第6図は更に別の第3の減速比切替マツプの例であり、
 RdownのNdown以下及びRupのNup以下
の部分をそれぞれカットした形状になっている(請求項
(5)の発明に対応)。なお、この第6図のNdown
とNupは第5図のものと同一の値とは限らない。
以上の各減速比切替マツプを利用した制御の手順につい
ては、第8図以下のフローチャートによって後述する。
第7図はラック位置センサ42で検出される実負荷を航
走負荷と作業負荷に区別し、機関負荷を正確に知るため
に必要となる作業負荷率の算出方法の説明図である。す
なわち、ある回転数Nactにおける作業負荷は、検出
された実際のラック位置Ractから航走負荷である舶
用三乗負荷に相当するラック位置RsokulまたはR
5oku2を引いた値であり、小減速時及び大減速時の
作業負荷率と機関の実負荷率はそれぞれ次のようになる
次に、第8図以下のフローチャートにより実施例の装置
の動作を説明する。第8図(a)及び第8図(b)はメ
インルーチン、第9図は負荷演算サブルーチン、第10
図は舶用三乗負荷計測サブルーチン、第11図は減速比
切替サブルーチンである。
第8図のメインルーチンにおいて、ステップSOは機関
回転数と燃料噴射ポンプのラック位置との関係を示した
制御用の基本マツプに基いて燃料噴射量を算出し、燃料
噴射ポンプ4のラックを駆動するアクチュエータへの制
御信号Qoutを演算して出力するステップである。こ
の制御のサブルーチンは周知であるので詳細な説明は省
略するが、必要であれば例えば特開昭63−25913
9号公報等を参照されたい。
次のステップS1はラック位置センサ42の異常検出の
ステップであり、正常であればステップS2に進み、異
常であればステップS5’に進んで操作パネル6の負荷
モニタ68の表示なOとする。この異常判定は、例えば
ラック位置センサ42の出力Ractと燃料噴射制御信
号Qoutを比較することによって行われる。−例を挙
げると、Racもが4v以上でQoutが1%以下であ
るとか、Ractが1.5V以下でQoutが99%以
上であるというように、正常な場合にはあり得ないよう
な状態が0.5秒以上継続した場合に故障と判断するの
である。
舶用三乗負荷は船体とプロペラとのマツチングや積荷の
量などによって変わり、同じ機関であっても減速比の変
更タイミングの最適値が変化するので、減速比の切り替
え制御にとっては重要な特性である。そこで実際に船を
走らせてその特性を計測して記憶させておくことができ
れば好都合である。ステップS2では、この計測をする
か否かを操作パネル6の準備スイッチ64aのオンオフ
によって判定するのであり、スイッチ64aがオンであ
ればステップS4を経由してステップS3に、オフであ
ればすぐにステップS3に進む。
ステップS5はステップS3で求められた結果を操作パ
ネル6の負荷モニタ68に表示するステップであり、表
示選択スイッチ63a、63bの操作に応じたフラグS
moniを判定し、0であれば作業負荷を、1であれば
機関の実負荷をそれぞれ表示する。
ステップS6は減速比の切り替えを行うサブルーチンで
あり、次にステップS3.S4及びこのステップS6に
ついて述べる。
第9図はステップS3の負荷演算サブルーチンであり、
まず実際の機関回転数Nactとラック位置Ractを
認識しくステップ531)、その回転数における最大ラ
ック位置Rmaxと無負荷相当ラック位置Rid1%:
認識する(ステップ532)。続いて現在の減速比を認
識しくステップ533)、更にその減速比における舶用
三乗負荷相当ラック位置RsokulまたはRsoku
2を認識する(ステップ534)。そして第7図に関し
て述べた式■■■により機関の実負荷率と作業負荷率と
をそれぞれ演算するのである(ステップ535)。
第10図はステップS4の舶用三乗負荷計測サブルーチ
ンであり、船を航走させながら実行される。まず準備ス
イッチ64aのオンによりカウンタエが0となり、スイ
ッチ64aの計測ランプが点灯する(ステップ541)
。トリガスイッチ64bをオンするとそのトリガランプ
が点灯して計測が開始され(ステップ542)、機関回
転数Nactとラック位置Ractを認識してその値が
一旦記憶され(ステップ543)、カウンタがカウント
アツプされてトリガランプが消灯し、ステップS42に
戻る(ステップ544)。この例ではこの手順を機関の
低速回転から高速回転までの8点について行うようにな
っており、8回目が終了するとステップS45に進んで
現在の減速比が認識され、その減速比における舶用三乗
負荷相当ラック位置RsokulまたはRsoku2と
して結果がメモリ72に記憶され、計測ランプが消灯し
てこのサブルーチンが終了する(ステップ846)。
次に第11図の減速比切替サブルーチンについて説明す
る。
最初のステップ561は減速比の切り替えを自動でなく
マニュアル操作で行うか否かの判定ステップであり、操
作パネル6のマニュアルスイッチ62a、62bのいず
れかがオンされると、自動モードが解除されて選択され
た減速比に減速逆転機3が切り替えられる。これにより
例えば制御系の故障時でも減速比を切り替えることが可
能となる。ステップS62は、自動モードの時に操作パ
ネル6のホールドスイッチ65のオンによって減速比の
切り替えを一時停止しく請求項(7)の発明に対応)、
その時の減速比を維持するか否かの判定ステップであり
、スイッチ65がオフの場合に次のステップS63に進
む。ステップS63は第8図のステップS1と同様なラ
ック位置センサ42の異常検出のステップであり、正常
であればステップS64に進み、異常であればステップ
571に進む。
ステップS64では操作パネル6のモードスイッチ61
a〜61cの状態が判定され、スイッチ61aまたは6
1bがオンでモード1または2が選択されていればステ
ップS65に、スイッチ61cがオンでモード3が選択
されていればステップ571に進む。この実施例では第
3図の減速比切替マツプとして作業内容に応じて2種類
のものが備えられており、モード1及び2では選択され
たマツプを用いて機関回転数と機関負荷に応じた切り替
え制御が行われる。また、モード3は第5図の減速比切
替マツプを用いて機関回転数のみに応じて制御するモー
ドである。
モード1及び2の場合には、ステップS65で現在の減
速比が判定される。小減速であれば検出されたラック位
置Ractがしきい値Rdown以上であるか否かが判
定され、以上であれば大減速に切り替える制御信号が制
御装置7から電磁切替弁31に対して出力されて減速比
が大減速側に切り替えられ、以上でなければ切り替えは
行われない(ステップ566)。また小減速でなければ
、検出されたラック位置Ractがしきい値Rup未満
であるか否かが判定され、未満であれば小減速に切り替
える制御信号が制御装置7から電磁切替弁31に対して
出力されて減速比が小減速側に切り替えられ、未満でな
ければ切り替えは行われない(ステップ567)。
切り替えが行われた場合はステップ568で完了が確認
され、更にステップS69であらかじめ設定された時間
が経過するまで時間待ちが行われて、必要以上の頻度で
切り替えが行われることを防止して制御の円滑化が図ら
れる(請求項(4)の発明に対応)。
ステップ871以下は第5図の減速比切替マツプを用い
る制御であり、ラック位置センサ42が故障して機関負
荷を検出できないが制御系の他の部分は正常な場合と、
モード3が選択された場合とに行われる。ここでは、ス
テップS71で現在の減速比が判定され、小減速であれ
ば検出された機関回転数Nactがしきい値Ndown
未満であるか否かが判定され、未満であれば大減速に切
り替える制御信号が電磁切替弁31に対して出力されて
大減速側に切り替えられ、以上でなければ切り替えは行
われない(ステップ572)。また小減速でなければ、
機関回転数Nactがしきい値Nup以上であるか否か
が判定され、以上であれば小減速に切り替える制御信号
が制御装置7から電磁切替弁31に対して出力されて小
減速側に切り替えられ、以上でなければ切り替えは行わ
れない(ステップ573)。切り替え完了の確認と時間
待ちはモード1または2の場合と同様である(ステップ
S74.75)、。
なお、以上の実施例は減速比が前進2段の例であるが、
3段以上の多段逆転機の場合でもこの発明は適用できる
〈発明の効果〉 以上の説明から明らかなように、この発明は、機関回転
数と機関負荷を検出し、減速比を切り替える時の機関の
回転数と負荷の関係を定めた減速比切替マツプに基づい
て減速逆転機の減速比を自動的に切り替えるようにした
ものである。従って、機関の回転数だけでなく負荷も用
いて運転状況に最も適合した自動切り替えが行われるた
め作業が単純化され、また常に機関負荷の適正な領域で
機関を運転でき、作業能率も向上される。
また、小減速から大減速に切り替える時の負荷のしきい
値を小減速時の航走時負荷特性より太きい値に設定する
ことにより、小減速時に航走時負荷以上の負荷がかかる
と自動的に大減速に切り替えることができる。
また、小減速から大減速に切り替える時の機関回転数の
しきい値を大減速から小減速に切り替える時の回転数の
しきい値より小さい値に設定することにより、両しきい
値の間が不感帯となってハンチングのない円滑な制御が
可能となり、特に航走時の制御を安定させることができ
る。
更に、減速比の切り替えを行った後は所定時間が経過す
るまで制御信号の出力を停止するようにしたものでは、
切り替えが必要以上の頻度で行われることがないので円
滑な制御が可能となる。
更に、あらかじめ設定された回転数以下の領域では機関
の負荷に関係なく常に大減速を選択するようにしたもの
では、例えば船速を落して微速で航行することが必要な
トローリングのような作業の際には自動的に大減速の状
態となるので、無用な切り替えがなくなって作業を能率
よく安定して続けることが可能となる。
また、複数の減速比切替マツプをマニュアル操作によっ
て選択するようにしたものでは、条件に適合した切り替
えが行われるので、運転や作業が容易になると共に作業
能率を向上することができる。
更に、上述の各発明あるいは他の制御によって減速逆転
機の減速比を自動的に切り替えるようにしたものにおい
て、マニュアル操作によって現状の減速比に維持する減
速比維持指令手段を備えたものでは、必要に応じて自動
切り替えを停止することができ、切り替えが不要な場合
の作業を安定して続けることが可能となる。特に、漁船
において潮の流れが急激に変化するような条件下で底引
き網漁などを行う場合には、潮の流れの方向により機関
負荷が大きく変動することがあり、この変動でその都度
減速比が切り替えられると作業が困難となるが、この発
明によれば切り替えを一時停止できるので悪条件下での
作業が容易となるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の構成を示す図、第2図は一実施例の
ブロック図、第3図の(a)は減速比切替マツプの例を
グラフ化して示した図、(b)は表の形で示した図、第
4図の(a)は機関回転数と燃料噴射ポンプのラック位
置との関係をグラフ化して示した図、(b)は表の形で
示した図、第5図及び第6図はそれぞれ他の減速比切替
マツプの例をグラフ化して示した図、第7図は作業負荷
率の算出方法の説明図、第8図以下は制御のフローチャ
ートを示したもので、第8図(a)及び第8図(b)は
メインルーチン、第9図は負荷演算サブルーチン、第1
0図は舶用三乗負荷計測サブルーチン、第11図は減速
比切替サブルーチンである。 1・・・機関、2・・・プロペラ、3・・・減速逆転機
、4・・・燃料噴射ポンプ、5・・・リモコンハンドル
装置、6・・・操作パネル、7・・・制御装置、31・
・・電磁切替弁、41・・・電子ガバナ、42・・・ラ
ック位置センサ、43 ・・・回転センサ、61a、6
1b、61cm・−モードスイッチ、62a、62b・
・・マニュアルスイッチ、63a、63b・・・表示選
択スイッチ、64a・・・計測準備スイッチ、64b・
・・計測トリガスイッチ、65・・・減速比維持用ホー
ルドスイッチ、68・・・負荷モニタ、71・・・CP
U、72・・・メモリ。 特許出願人 ヤンマーディーゼル株式会社代 理 人 
弁理士  篠  1)  實第1図 act −〉機関回転数 第7図 第2図 d(Lきし1値) (b) 第3図 (b) 第4図 第5図 →機関回転数 第6F!!1 第8図 第1011 第11図(b)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)機関の回転を所定の減速比でプロペラに伝達する
    減速逆転機と、 この減速逆転機の減速比を切り替える切替手段と、 機関の回転数を検出する回転数検出手段と、機関の負荷
    を検出する負荷検出手段と、 減速比を切り替える時の機関の回転数と負荷の関係を定
    めた減速比切替マップを記憶した記憶手段と、 検出された機関の回転数と負荷に応じて上記記憶手段に
    記憶された減速比切替マップに基づいて上記切替手段に
    対して制御信号を出力する制御手段、 とを備えたことを特徴とする舶用減速逆転機の切替装置
  2. (2)減速比の小さい小減速から減速比の大きい大減速
    に切り替える時の負荷のしきい値として上記減速比切替
    マップに設定されている値を、小減速時の舶用三乗負荷
    より大きい値に設定した請求項1記載の舶用減速逆転機
    の切替装置。
  3. (3)小減速から大減速に切り替える時の機関回転数の
    しきい値として上記減速比切替マップに設定されている
    値を、大減速から小減速に切り替える時の回転数のしき
    い値より小さい値に設定した請求項1記載の舶用減速逆
    転機の切替装置。
  4. (4)減速比の切り替えを行った後あらかじめ設定され
    た所定時間が経過するまで制御手段からの制御信号の出
    力を自動的に停止するようにした請求項1記載の舶用減
    速逆転機の切替装置。
  5. (5)あらかじめ設定された回転数以下の領域では機関
    の負荷に関係なく常に大減速を選択するようにした請求
    項1記載の舶用減速逆転機の切替装置。
  6. (6)航走のみか各種作業を伴うかという運転条件に応
    じた複数の減速比切替マップが記憶手段に記憶されてお
    り、使用する減速比切替マップをマニュアル操作によっ
    て選択するための選択手段が設けられている請求項1記
    載の舶用減速逆転機の切替装置。
  7. (7)減速逆転機の減速比を自動的に切り替える切替手
    段を備えた舶用減速逆転機の切替装置において、マニュ
    アル操作によって現状の減速比に維持するための減速比
    維持指令手段を備えたことを特徴とする舶用減速逆転機
    の切替装置。
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