JPH04158779A - 菌体等培養装置に於ける蓋状除菌フイルター並びに該フイルターを用いた菌体等培養装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、菌体或は細胞の培養装置並びに該装置に用
いる蓋状除菌フィルターに関するものであり、特に、液
体培地を用いて菌体或は細胞の培養を行う菌体等培養装
置であって、該菌体等培養装置の各小室に収容されてい
る菌体或は細胞及び液体培地相互間の混合を無くするよ
うにした菌体等培養装置並びに該菌体等培養装置に用い
る蓋状除菌フィルターに関するものである。

［従来の技術］ 従来此種菌体等培養装置は、マイクロプレートに多数の
液体培地を収納するための小室を配列せしめ、咳各小室
に夫々液体培地を収容すると共に、蚊液体培地上に培養
しようとする各菌体等を収容して咳菌体等の培養を為し
ている。

［発明が解決しようとする課題］ 上記従来型は、前記小室上面に付属の蓋体を用いて液体
培地を収容している前記小室へ落下菌が浸入しないよう
に形成されているが、該液体培地上に収容されている菌
体等の培養を促進するために、該マイクロプレートを振
ｌすれば、液体培地が飛散等により該小室の隔壁を越え
て他のノ］＼室へ浸入し、液体培地又は菌体等が混合す
るような現象が生じる。従って、従来は主として静置培
養を行っている。

然るときは、液体培地に対して充分なる空気等のガスの
供給ができないのみならず、液体培地を収納している小
室内に生じる排気ガスの除去力（行われないので、菌体
等の増殖を促進せしめることができない。

そこで、上記菌体等培養装置に於て、液体培地或は菌体
等相互間の混合を防止すると共に、充分なる気体流通が
できて菌体等の培養を促進せしめるために解決せらるべ
き技術的課題が生じてくるのであり、本発明は該課題を
解決することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明は上記目的を達成せんとして提案せられたもので
あり、菌体等の培地を収納するマイクロプレートの各小
室に対峙して配列される開穿孔を有し、且つ、該開穿孔
は前記小室より小径１こ形成された支持板を設け、該支
持板の裏面には前記マイクロプレート上面に貼着するた
めの粘着剤が塗布されており、更に該支持板の表面には
菌体等の通過を禁止し、気体の通過を許すフィルターを
被着したことを特徴とする菌体等培養装置に於ける蓋状
除菌フィルター、及び上記蓋状除菌フィルターをマイク
ロプレートの上面に貼着すると共に、該蓋状除菌フィル
ターの各開穿孔は前記マイクロプレートの各小室の略中
心部に位置するように対峙されることを特徴とする菌体
等培養装置を提供せんとするものである。

［作用］ 請求項１記載の蓋状除菌フィルターをマイクロプレート
の上面に貼着する。このとき、蓋状除菌フィルターの支
持板の裏面には粘着剤が塗布されているので、該支持板
はマイクロプレートの夫々の隔壁上面に貼着されること
になり、更に、該支持板に設けた各開穿孔は、前記マイ
クロプレートの夫々の小室に夫々対峙する。

又、該支持板の表面に被着したフィルターは、菌体の１
１１通を禁止し、且つ、気体の通過を許すのでマイクロ
プレートを振盪するとき、該マイクロプレートの夫々の
小室に収納されている液体培地及び菌体等は、該小室の
隔壁を越えて隣接の小室に浸入し、そして、相互に混合
することはない。

更に、例えば培養しようとする菌体等が酸素を吸収して
増殖するような好気性菌であるような場合、前記フィル
ターは空気の流通を許すので、酸素の供給は充分に為さ
れると共に該小室内に発生している排気ガスの除去も充
分に行われるのである。

［実施例］ 以下、この発明の一実施例を別紙添付図面に従って詳述
する。尚、説明の都合上、従来公知に属する構成も同時
に説明する。第１図は蓋状除菌フィルターの平面図であ
り、第２図は第１図Ａ−Ａ線断面図であるが、同図に於
て１は方形の支持板である。該支持板１は多くの場合合
成樹脂にて成形される。該実施例図に於ては２４個の開
穿孔１ａ、ｌａ・・・が縦横に整列されて設けられてい
る。

而して、該支持板１の材質及び形状並びに前記開穿孔ｌ
ａ、ｌａ・・・の数等は上記に限定せらるべきではない
。又、該支持板１の表面には菌体或は細胞の通過を許さ
ず、且つ、気体の流通は可能である薄紙状のフィルター
２が被着されている。而も、該フィルター２と反対側、
即ち支持板１の裏面には粘着剤３が塗布され、斯くして
、蓋状除菌フィルターを構成する。

一方、菌体等（図示せず）の液体培地４．４・・・を収
容する小室５．５・・・が隔壁６．６・・・にょって夫
々形成されたマイクロプレート７を備える。而して、該
小室５．５・・・は前記支持板１に設けた開穿孔１ａ、
ｌａ・・・に夫々対峙する如く設けられる。

従って、該小室５，５・・・は、前記支持板１の開穿孔
１ａ、ｌａ・・・の配列と全く同様の配列となる。

そして、該小室５，５・・・には液体培地４，４・・・
を夫々各別に収容することが可能となる。

そこで、第３図に示す如く、マイクロプレート７の各小
室５，５・・・に菌体或は細胞と液体培地４゜４・・・
を夫々収容せしめ、そして、該小室５，５・・・に支持
板ｌの各開穿孔１ａ、ｌａ・・・を対峙させて、該支持
板１の裏面に塗布された粘着剤３によって該支持板１を
マイクロプレート７の上面に被着する。勿論、前記粘着
剤３は、マイクロプレート７の上面であって前記小室５
．５・・・の各隔壁６，６・・・に貼着されて蓋状除菌
フィルターを該マイクロプレート７に密着せしめるので
ある。又、一方、前記フィルター２によって被弊されて
いる支持板１の開穿孔１ａ、ｌａ・・・の径は前記マイ
クロプレート７の小室５，５・・・の径よりも小に形成
され、そして、該小室５，５・・・の略中心部に該開穿
孔１ａ、ｌａ・・・が夫々対設される。

斯くして、上記一実施例の菌体等培養装置に於ては、フ
ィルター２を表面に被着した支持板１を菌体或は細胞及
び液体培地４，４・・・を収容した小室５，５・・・を
有するマイクロプレート７を振盪しても前記菌体或は細
胞及び液体培地４，４・・・は隔壁６，６・・・の上面
を越えて隣接の他の小室５，５・・・に浸入し相互に混
合するようなことは全くなくなり、更に、前記フィルタ
ー２は菌体或は細胞は通さないが気体のｉ通は許すので
あるから、無菌且つ効果的にガス交換を行って該菌体の
増殖を促進せしめることができる。

尚、この発明は、この発明の精神を逸脱しない躍り種々
の改変を為す事ができ、そして、この発明が該改変せら
れたものに及ぶことは当然である。

［発明の効果〕 本発明は上述せる一実施例にて詳述せる如く、各種菌体
或は細胞と培地とを収容した小室を有するマイクロプレ
ートの上面の各隔壁に支持板の裏面に塗布された粘着剤
によって該支持板を容易に貼着して密着せしめることが
できる。

而して、該支持板に設けた開穿孔は前記マイクロプレー
トの小室より小径に形成されており、且つ、前記フィル
ターは、菌体等は通さないが気体の流通はできるように
形成されているので、上記マイクロプレートを振盪して
気体との接触を良好にし、例えば好気菌に対する酸素の
供給を充分に為さしめると同時に、小室内に生じている
排気ガスの除去も為さしめることが可能となり、依って
、従来の静置培養に比し、菌体等の培養を極めて効果的
に助成することが可能となる。而も、該マイクロプレー
トを振盪しても菌体或は細胞及び培地は小室の各隔壁を
越えて相互に混合することもなく、該フィルターを通し
て落下菌が該小室に浸入することも全くなくなるのであ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示し、第１図は蓋状除菌フィル
ターの平面図、第２図は第１図Ａ−Ａ線断面図、第３図
はマイクロプレートに蓋状除菌フィルターを蓋装したと
きの縦断正面図である。 １　　支持板 １ａ　開穿孔 ２　　フィルター ３　　粘着剤 ４ｆ＆体培地 ５　　小室 ６　　隔壁 ７　　マイクロプレート

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）菌体等の培地を収納するマイクロプレートの各小
   室に対峙して配列される開穿孔を有し、且つ、該開穿孔
   は前記小室より小径に形成された支持板を設け、該支持
   板の裏面には前記マイクロプレート上面に貼着するため
   の粘着剤が塗布されており、更に該支持板の表面には菌
   体等の通過を禁止し、気体の通過を許すフィルターを被
   着したことを特徴とする菌体等培養装置に於ける蓋状除
   菌フィルター。
2. （２）請求項１記載の蓋状除菌フィルターをマイクロプ
   レートの上面に貼着すると共に、該蓋状除菌フィルター
   の各開穿孔は前記マイクロプレートの各小室の略中心部
   に位置するように対峙されることを特徴とする菌体等培
   養装置。