JPH0415779Y2 - - Google Patents

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JPH0415779Y2
JPH0415779Y2 JP1984013689U JP1368984U JPH0415779Y2 JP H0415779 Y2 JPH0415779 Y2 JP H0415779Y2 JP 1984013689 U JP1984013689 U JP 1984013689U JP 1368984 U JP1368984 U JP 1368984U JP H0415779 Y2 JPH0415779 Y2 JP H0415779Y2
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casing
bridge axis
bridge
gap
wall surface
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は橋梁などの構造物に作用する従荷重、
例えば車輌の制動、始動による荷重あるいは地震
力などにより、橋桁などの上部構造に生ずる水平
力を緩和して橋脚などの下部構造に伝達する緩衝
装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、橋梁などの構造物において、橋桁などの
上部構造Gは、例えば第1図乃至第2図に示すよ
うに、橋脚などの下部構造Bに固定された支承装
置Sによつて支持され、構造物に作用する従荷重
あるいは地震力などにより生じる該上部構造Gの
橋軸方向の水平力に対して、該下部構造Bに固定
されたケーシング1と、一端が上部構造Gに固定
され、他端が該ケーシング1内に該ケーシング1
の橋軸方向壁面との間に大きな隙間(図示せず)
を保持し、橋軸直角方向壁面との間に小さな隙間
3,3を保持して嵌挿された棒状体2と、該ケー
シング1内に充填された粘性流体4とから成る緩
衝装置によつて、当該水平力を緩和して下部構造
Bに伝達する構造が採られている。すなわち、上
部構造Gの水平力による橋軸方向の変位に対し
て、該上部構造Gに固定された棒状体2が橋軸方
向に移動せしめられ、該棒状体2の橋軸方向移動
にともない該ケーシング1内に充填された粘性流
体4が該棒状体2とケーシング1の橋軸直角方向
壁面との間の小さな隙間3,3を流動し、この粘
性流体4の該隙間3,3を流動するさいに発生す
る粘性流体抵抗力により該上部構造Gの橋軸方向
変位に抵抗力を発生させ、該水平力を緩和して下
部構造Bに伝達する構成の緩衝装置が用いられて
いる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述した構成から成る従来の緩
衝装置は所望の粘性抵抗力を得るためには大きな
抵抗面積を必要とするため、ケーシング1および
該ケーシング1内に嵌挿される棒状体2の形状、
とくに高さを大きくとる必要があり、そのため制
作に大きな設備を必要としたり、また設置時の取
扱い性が悪いなどの欠点がある。また、設置に際
しては高さが大きいため、下部構造Bに予め箱抜
き凹部を形成し、ケーシング1を該箱抜き凹部に
埋設して該ケーシング1の座屈、曲げなどを防止
するべく補強する必要があるなど設置時の作業性
に課題を有している。
本考案は上述した課題を解決するべく、簡易な
構造で抵抗面積を大きくし、かつ小型で制作が容
易であるとともに設置時の取扱い性に優れた緩衝
装置を得ることを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上述した目的を達成するべく、本考案は以下の
構成を採る。
すなわち、本考案は、橋脚などの下部構造に固
定されるケーシングと橋桁などの上部構造に連結
されると共に該ケーシング内に位置せしめられる
移動体と該ケーシング内に充填せしめられる粘性
流体とから成る緩衝装置であつて、該ケーシン
グは上端に開口部を有する有底の横断面方形状を
なしていること、該ケーシングの内面はその底
面と橋軸方向壁面とにわたつて一体に形成された
該橋軸方向に沿う補強壁によつて2分されている
と共に該補強壁には橋軸直角方向に延設されかつ
板面を橋軸方向に向けた複数個の固定抵抗板が橋
軸方向に所定の間隔を隔て、かつ該ケーシングの
橋軸直角方向壁面との間に隙間を保持して橋軸直
角方向に相対向して一体に形成されていること、
該上部構造に連結された移動体はその下面に中
央部の橋軸方向に沿う平面部を挟んで橋軸直角方
向に相対向し、かつ板面を橋軸方向に向けた複数
個の移動抵抗板が橋軸方向に所定の間隔を隔てて
一体に形成されていること、該移動体は移動抵
抗板を前記固定抵抗板間に橋軸方向にそれぞれ隙
間を保持させ、かつ該補強壁およびケーシングの
橋軸直角方向壁面との間にそれぞれ隙間を保持さ
せて嵌挿されていること、該ケーシング内には
粘性流体が充填されていること、該ケーシング
の橋軸直角方向壁面と固定抵抗板とのそれぞれの
隙間と該ケーシングの橋軸直角方向壁面および補
強壁と移動抵抗体とのそれぞれの隙間を該粘性流
体の抵抗力発生通路としたこと、以上乃至の
構成からなる緩衝装置を提供するものである。
〔作用〕
上述した構成から成る本考案の緩衝装置は、つ
ぎの作用をなす。
支承装置に支持された上部構造に従荷重あるい
は地震力などにより橋軸方向の水平力が生じた場
合、該上部構造に連結された移動体が該水平力に
よる該上部構造の変位にともない橋軸方向に移動
する。この移動体の橋軸方向への移動により、該
移動体の下面に一体に形成された複数個の移動抵
抗板は、ケーシング内に形成された固定抵抗板と
の間に介在する粘性流体を流動せしめる。該粘性
流体は該ケーシング内に該固定抵抗板と移動抵抗
板と補強壁およびケーシングの内壁面との間に形
成された隙間を流動するさいに粘性流体抵抗力を
発生し、この抵抗力により該水平力を緩和して下
部構造Bに伝達する。
〔実施例〕
以下、本考案の緩衝装置をその実施例を示す添
付図面の第3図乃至第6図に基づき詳細に説明す
る。
図において、10は橋脚などの下部構造Bにア
ンカーボルト11,11などによつて固定される
ケーシングであり、該ケーシング10は一方の端
部に開口部12を有する有底の横断面方形状をな
し、該開口部12を上方に向けて固定されてい
る。
該ケーシング10の内面はその底面14と橋軸
方向壁面とにわたつて一体に形成された該橋軸方
向に沿う補強壁18によつて2分されていると共
に該補強壁18には橋軸直角方向に延設されかつ
板面を橋軸方向に向けた複数個の固定抵抗板13
が橋軸方向に所定の間隔23を隔て、、かつ該抵
抗板13の側端面15と該ケーシング10の橋軸
直角方向壁面16との間に隙間17を保持して橋
軸直角方向に相対向して一体に形成されている。
この補強壁18は該ケーシング10の内面を2分
する隔壁の役割と固定抵抗板13の曲げに対する
補強の役割を果たす。
19は該ケーシング10の開口部12の周縁に
配されたシール材である。
20は橋桁などの上部構造Gにアンカー部材2
1などによつて連結された移動体であり、該移動
体20はその下面に中央部の橋軸方向に沿う平面
部を挟んで橋軸直角方向に相対向し、かつ板面を
橋軸方向に向けた複数個の移動抵抗板22が橋軸
方向に所定の間隔を隔てて一体に形成されてい
る。
該移動体20は移動抵抗板22を前記固定抵抗
板13間に橋軸方向にそれぞれ隙間23を保持さ
せ、かつ該移動抵抗板22の側端面24とケーシ
ング10の橋軸直角方向壁面16との間、および
該補強壁18との間にそれぞれ隙間25,25を
保持させて嵌挿されている。これらの隙間は後述
する粘性流体の粘性流動抵抗力発生通路となる。
26は該移動体20に設けられたフランジ部
で、該フランジ部26はケーシング10の開口部
12周縁に配されたシール材19に当接し、該開
口部12を覆つている。
27は該ケーシング10内に充填された粘性流
体である。
上述した構成から成る緩衝装置は、上部構造G
に従荷重あるいは地震力などにより橋軸方向の水
平力を生じた場合、該水平力により該上部構造G
に連結された移動体20が該上部構造Gの変位に
伴い橋軸方向(第5図中、矢印C方向)に移動す
る。この移動体20の橋軸方向への移動により、
該移動体20の下面に一体に形成された複数個の
移動抵抗板22はケーシング10内に形成された
固定抵抗板13との間に介在する粘性流体27を
流動せしめる。
該粘性流体27は該ケーシング10内に該固定
抵抗板13と移動抵抗板22と補強壁18および
ケーシング10の橋軸直角方向壁面16との間に
形成された隙間17,23,25を流動する(第
5図中、矢印d、e、f)さいに粘性流動抵抗力
を発生し、この抵抗力により該上部構造Gの橋軸
方向の水平力を緩和して下部構造Bに伝達する。
〔考案の効果〕
上述した構成から成る本考案の緩衝装置は以下
の特有の効果を有する。
ケーシング内に複数個の固定抵抗板と移動抵
抗板とで構成される粘性流体の抵抗面積を増加
することができるため、簡単な構造で、同一の
抵抗面積を備えた従来の棒状体を用いた緩衝装
置に対し、大幅に小型化することができる。
上記の効果により、制作が容易となり、か
つケーシングを下部構造に埋設することなく設
置することができるため、設置時の取扱い性に
優れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の緩衝装置の設置状態を示す説明
図、第2図は従来の緩衝装置を示す縦断面図、第
3図は本考案の緩衝装置を示す一部縦断側面図、
第4図は該3図の一部縦断正面図、第5図は第3
図におけるA−A線断面図、第6図は本考案の緩
衝装置を示す一部破断斜視図である。 10……ケーシング、12……開口部、13…
…固定抵抗板、14……底面、16……橋軸直角
方向壁面、18……補強壁、20……移動体、2
2……移動抵抗板、27……粘性流体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 橋脚などの下部構造に固定されるケーシングと
    橋桁などの上部構造に連結されると共に該ケーシ
    ング内に位置せしめられる移動体と該ケーシング
    内に充填せしめられる粘性流体とから成る緩衝装
    置であつて、 該ケーシングは上端に開口部を有する有底の
    横断面方形状をなしていること、 該ケーシングの内面はその底面と橋軸方向壁
    面とにわたつて一体に形成された該橋軸方向に
    沿う補強壁によつて2分されていると共に該補
    強壁には橋軸直角方向に延設されかつ板面を橋
    軸方向に向けた複数個の固定抵抗板が橋軸方向
    に所定の間隔を隔て、かつ該ケーシングの橋軸
    直角方向壁面との間に隙間を保持して橋軸直角
    方向に相対向して一体に形成されていること、 該上部構造に連結された移動体はその下面に
    中央部の橋軸方向に沿う平面部を挟んで橋軸直
    角方向に相対向し、かつ板面を橋軸方向に向け
    た複数個の移動抵抗板が橋軸方向に所定の間隔
    を隔てて一体に形成されていること、 該移動体は移動抵抗板を前記固定抵抗板間に
    橋軸方向にそれぞれ隙間を保持させ、かつ該補
    強壁およびケーシングの橋軸直角方向壁面との
    間にそれぞれ隙間を保持させて嵌挿されている
    こと、 該ケーシング内には粘性流体が充填されてい
    ること、 該ケーシングの橋軸直角方向壁面と固定抵抗
    板とのそれぞれの隙間と該ケーシングの橋軸直
    角方向壁面および補強壁と移動抵抗体とのそれ
    ぞれの隙間を該粘性流体の抵抗力発生通路とし
    たこと、 以上乃至の構成からなることを特徴とする
    緩衝装置。
JP1368984U 1984-02-01 1984-02-01 緩衝装置 Granted JPS60126507U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5345615A (en) * 1976-10-07 1978-04-24 Nippon Steel Corp Killing method for converter foaming slag

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