JPH04157139A - 焼結金属部品、及びその製造方法 - Google Patents

焼結金属部品、及びその製造方法

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JPH04157139A
JPH04157139A JP2280219A JP28021990A JPH04157139A JP H04157139 A JPH04157139 A JP H04157139A JP 2280219 A JP2280219 A JP 2280219A JP 28021990 A JP28021990 A JP 28021990A JP H04157139 A JPH04157139 A JP H04157139A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業−にの利用分野〉 この発明は、良好な切削性、耐19耗性、塑性加工性な
どの固体潤滑効宋をエイする低コストな焼結金属部品、
及びその製造ノブ法に関するものである。
〈従来の技術〉 従来より、焼結金属部品やその部品製造用の焼結累月に
おいて、圧粉成形性、被削性、耐17耗1士。
摺動性等を付lj、するために、黒鉛、二硫化モリブデ
ン、窒化硼素、タルク等のような固体潤滑剤を部品H1
中に添加する手段はよく知られているところである。
しかして、1.記固体潤滑剤のうち特にタルクの添加に
ついては、金属粉末の成形バインダーとしてまた潤滑剤
として効果があることが、1949発行うラウス・G・
ゲッツエル著の「粉末冶金論文第1巻J 254〜25
6頁(TREATISEON r’0tl)r:RMI
TT八1.へ、tJRGY  rlY  C1,AUS
  G  GOrET7E+、、  +949  > 
  lこ記載されている。
具体的には、特開昭63−93842t;−公報に開示
されているように、鉄粉または合金鉄粉にタルクを体積
含有率0.1〜5%添加した粉末を成形及び焼結したH
料は、快削性が1−1”j、されて切削工具寿命を長く
することが知られている。
また、特開昭63−11804753’公報に開示され
ているように、金1.L粉末中に0.1〜1θ巾量%用
量ルクを添加して成形及び焼結して得られる焼結金属部
品は、圧縮緻密性や機械加工性などを向−1−させると
ともに、固着1v耗に対する抵抗力を高くし、内燃機関
のバルブシート及びバルブガイドに適したものであるこ
とが知られている。
このように、タルクを添加した金属粉末混合粉を圧縮成
形及び焼結して1qられる焼結金属部品は、切削性及び
耐1?粍性がよく、圧粉する際には金型との摩擦抵抗が
小さいという利点があり、加えてタルク自体の価格も安
価であるという利点をf1シている。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、タルク粉「Mg5S1401゜(OH)
2 Jは水分を含んでいるため、このタルク粉を添加し
た金属粉末混合粉の成形体を焼結すると、加熱中にタル
クが脱水分解して還元性雰囲気ガスの露点を高くすると
いう傾向を有している。
このため、内燃機関のバルブシートやバルブガイド等の
ような複雑系の金属焼結部品を得る場合には、その焼結
条件を1敲密に調整しつつ行なわないと所望する焼結体
の性状が得られないことがある。
特に、焼結炉中にこの種の成形体を連続して多量に挿入
すると炉内ガスの汚染がひどくなるため、タルク添加量
を減ら1.炉内ガス供給量を増加する。特別な焼結炉を
使用するなどの配慮が必要となり、製作11?j手が悪
いという欠点をffシている。
また、加熱焼結中においてタルクはメタ珪酸マグネシウ
ムMgSiO3と硬質な二酸化珪素SiO2になり、こ
の二酸化珪素の影響と思われるがいずれにせよタルクを
添加して得られた焼結金属部品は、摺動する相手部品に
対するアタック性を何しており、相手部品を1?耗させ
易い性質がある等の問題を有している。
この発明は、」−記のような事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、特に内燃機関のバル
ブシートやバルブガイド、含油軸受。
歯車等を塑性加工により製作する際に用いられる焼結金
属スラグ等に好適な焼結金属部品、及びその製造方法を
H!(することにある。
〈課題を解決するための手段〉 この発明に係る焼結金属部品は、l−記のような目的を
達成するために、焼結金属部品の金属マトリックス中に
メタ珪酸マグネシウム系鉱物、またはメタ珪酸マグネシ
ウム系鉱物とオルト珪酸マグネシウム系鉱物、メタ珪酸
マグネシウム系鉱物もしくはオルト珪酸マグネシウム系
鉱物の少なくとも1種と窒化硼素もしくは硫化マンガン
の少なくとも1種、が分散していることを特徴とするも
のであり、またそのMfifflは0. 3〜4 重F
196であることを特徴とする。
さらに、この焼結金属部品の好ましい実施態様は、内燃
機関のバルブシートやバルブガイド、含油軸受、歯車等
を塑性加工により作製する際に用いられる焼結金属スラ
グ等とすることを特徴とする。
また、この発明に係る焼結金属部品の製造ノミ法にあっ
ては、大部分が金属粉からなるグイ充填物を圧縮成形及
び焼結する工程を含む製造方法において、−上記ダイ充
填物中にメタ珪酸マグネシウム系鉱物粉、またはメタ珪
酸マグネシウム系鉱物粉とオルト珪酸マグネシウt1系
鉱物粉、またはメタ珪酸マグネシラL、系鉱物粉とオル
ト珪酸マグネシウム系鉱物粉の少なくともIFiと窒化
硼素粉もしくは硫化マンガン粉の少なくとも1種、が0
.1〜4重量%分散しいてることを特徴とし、かつメタ
珪酸マグネシラL、系鉱物粉はエンスタタイト粉。
クリノエンスタタイト粉、エンステナイト粉、ノ1イバ
ーステン粉などの少なくとも1種であり、オルト珪酸マ
グネシウ1、系鉱物粉はフォルステライト粉、クリソラ
イト粉などの少なくとも1種であることを4y徴とする
メタ珪酸マグネシウム(magneslua+ meL
aslllcaLe)はM g S t Oaで表わさ
れ、結晶構造が異なる幾つかの種類があるといわれてい
るが、斜ノJ゛晶系のエンスタタイト(ensLaLi
Le 、順欠輝石)、単斜晶系のクリノエンスタタイl
−(cl 1noensLaLiLe、斜順欠輝石)が
相当する。
また、天然の鉱石から精製されたものは、Mgの珪酸塩
とFeの珪酸塩との固溶体、またはこの固容体とMgの
珪酸塩との固溶体の形であることが一般的で、(Mg、
  F e) S i O,(で表わされ、このような
形態のものにはエンステナイト(ensLe n1Le
)やハイパーステン(hypersLItcn、紫蘇輝
石)が挙げられる。
この発明においては、上記のようなメタ珪酸マグネシウ
ム及びそれをaむ珪酸塩をメタ珪酸マグネシウム系鉱物
という。
一方、オルト珪酸マグネシウム(IIlagnesiu
m orthosl I 1cate )はMgSiO
4で表わされ9、産業1−はフォルステライト(1’o
rsLerlLe、苦LIIk4’ff石)とよばれる
鉱石である。また、上記と同様にMgやFeの珪酸塩と
固溶体の形であることが一般的で、このような形態のも
のにはクリソライト(chrysollLe %樟攬石
)がある。
クリソライトは、」二記のフォルステライ!・(Mg 
 S iO,a )と7.r−ヤライI−(rayal
lLe 、 Fe  5i04)、または更にテラロイ
1(Lephr。
ILe、Mn  5i04)を含む固溶体で、(Mg。
Fe)  5in4または(Mg、Fe、Mn)251
04で表わされる。
この発明においては、上記のようなオルトr1酸マグネ
シウム及びそれを含む)l酸塩をオルト珪酸マグネシウ
ム系鉱物という。
メタ珪酸マグネシラ11系鉱物やオルト珪酸マグネシウ
ム系鉱物は、比重が3.2〜3.9種度で!!3開性が
あるため固体潤滑剤として作用する。
潤滑作用としては0.1重量%以1−添加すれば効果が
認められ、その添加量を増やすと共に効果が増大するが
、4%より多く添加すると固体潤滑剤の体積が多い分焼
結体の強度が低くなるため好ましくなく、その念TiΦ
は0.1〜4屯量%の範囲が好適である。
また、これらの鉱物は親油性があり潤滑油等の保持能を
有するとともに、熱に対して比較的安定的であり粉末冶
金の通常の焼結温度では分解しないため、このような性
質を持つ−上記の珪酸マグネシウム系鉱物の粉末を金属
粉に添加すると、粉末成形の際に成形ダイとの摩擦が低
下し、成形性を良くすることができる。
なお、メタ珪酸マグネシウム系鉱物とオルト珪酸マグネ
シウム系鉱物を比較すると、後1?のh゛が硬くて襞間
しにくい性質を持っているため、メタ珪酸マグネシウム
系鉱物と混合して用いるのが望ましい。
タルクを含む焼結金属部品と、この発明に係る珪酸マグ
ネシウム系鉱物を含む焼結金属部品との耐摩耗性を比較
すると、この発明に係るものは相手部品へのアタック性
は少ないが、自己の耐17耗性がやや劣る。
これを改善するためには、メタ珪酸マグネシウム系鉱物
またはオルト珪酸マグネソウ11系鉱物の一方か両方に
加え、窒化硼素または硫化マンガンの少なくとも1種を
金属マトリックスに分散させれば、窒化硼素あるいは硫
化マンガンは固体潤滑剤として作用し、焼結金属部品の
耐摩耗性を向1−させる。
窒化硼素と硫化マンガンの両省を比較すると、被削性で
は窒化硼素、耐摩耗性においては硫化マンガンが優れて
いる。
また、その添加Cは」−記した珪酸マグネシウム系鉱物
の潤滑作用の場合と同じ理由で、珪酸マグネシウム系鉱
物と合わせて0. 1〜4重量26乏なるようにする。
珪酸マグネシウム系鉱物と、窒化硼素もしくは硫化マン
ガンの少なくとも一方の用合口・割合(月別定しないが
、窒化硼素及び硫化マンガンのコストが珪酸マグネシウ
ム系鉱物の10〜30倍程度と高価なため、コスト面か
ら考慮して半分以千にすることが好ましい。
〈作用〉 この発明のように珪酸マグネシウム系鉱物を念む焼結金
属部品は、その固体潤滑作用により、快削性、摺動特性
、なじみ性、耐摩耗性などが良好でしかも親油性がある
から、部品製作中に切削加工がありしかも耐19耗性が
要求されるような内燃機関のバルブガイドやバルブシー
トに、また山車等を冷間塑性加工で製作する際の焼結金
属スラグとして、さらに保油性の向1・、が図られる焼
結含油軸受等に適している。
また、この発明のように無水の珪酸マグネシウム系鉱物
を固体潤滑剤として含む成形体を還元性ガス中やn空中
て焼結する場合には、従来用いられているタルクのよう
に分解した水分が発生しないため、特別な配慮をするこ
となく通常の方法で焼結することができる。
〈実施例〉 以下、実施例によりこの発明を説明する。
なお、組成及び配合割合は重量化である。
実施例−1 電解銅粉1.5%、黒鉛粉0.8%、ステアリン酸亜鉛
0.8%及びア!・マイズ鉄粉残部からなる金属粉末混
合粉を準備した。
また、この混合粉にメタ珪酸マグネシウム系鉱物である
エンスタタイト、クリソエンスタタイト、ハイパーステ
ン、エンステナイト、またオルト珪酸マグネシウム系鉱
物であるフォルステライト、クリソライト、及び従来一
般に用いられているタルクの粉末をそれぞれ1%ずつ添
加してなる各混合粉を作製した。
そして、」−記名混合粉を成形密度6. 8g/cn+
3で厚さ20mmの所定形状に成形した後、ブタン変成
ガス中、温度1150℃で焼結して各試料とした。
この実施例における干、記各試t’)は、結合炭素量的
0.6%のバーライl−組織である。
次いて、上記各試オ″トについて被削性及び耐1?!耗
性を測定した。
なお、被削性については直径6mmのドリルに42kg
の荷重を与え、回転数5QQrpmで厚さ20mmの試
1パ[を貝通する時間で評価した。
この測定結果によれば、珪酸マグネシラI、を3まない
試料が65秒であるのに比べ、タルクを添加した試料は
45〜51秒、この発明に係る各種珪酸マグネシウム系
鉱物を念む試料は43〜49秒であり被削性が良好であ
った。
また、摩耗試験においては、ビンオンディスク]、1J
lv擦1v耗試験機により、各試料をビンに、回転ディ
スクを機械構造用炭素frAs45c44とし、荷重2
0kgf/cm2.(i動速度3 、  ]、 m /
秒。
摺動時間10分間の条件で試験した後の試t’llv′
j[。
奇を測定した。
この測定結果によれば、珪酸マグネシウムを3まない試
料の摩耗示は83 tt mてあったが、タルクを添加
した試料は42〜471tm、この発明に係る珪酸マグ
ネシウム系flA物をSむ試f:1は45〜52 It
 mであり固体用7:1作用の効県が認められる。
ただし、士、記測定結果からも明らかなように、タルク
に比べこの発明に係る珪酸マグネシウム系鉱物は、被削
性に優れるが耐摩耗性はやや劣るという傾向がある。
また、メタ珪酸マグネシウム、系鉱物に1しべてオルト
珪酸マグネシウI、系鉱物は、被削性、 iJI’/n
性ともに劣っていた。
実施例−2 実施例1と同様に、電解銅粉1.5%、黒鉛粉0.8%
、ステアリン酸亜鉛0.8%及びアトマイズ鉄粉残部か
らなる金属粉末混合1′1)を準6ii L、、これを
成形及び焼結して比較試I’llとした。
また、比較試It 1で用いたと同じ混合粉に、メタ珪
酸マグネシウムであるエンスタタイト粉0゜7%と窒化
硼素粉0.3%を添加し2て作製した:I(料2、エン
スタタイト粉0.7%と硫化マンガン粉0.3%を添加
して作製した試tl 3、オルト■↓酸マグネシウt、
であるフォルステライI−0,7%と窒化硼素粉0.3
96を添加して作製した二λト14、及びフォルステラ
イト0.7%と硫化マンガン粉0.3%を添加して作製
し、た試料5を準11i1+シた。
これら各試料の被削性、及びiJ l? It、性を実
施例1と同様にして行った。
その測定結果を第1表に示す。
第1表 この測定結果から明らかなように、」ユ記の如き金属粉
末混合粉に珪酸マグネシウムであるエンスタタイトまた
はフォルステライトと、窒化硼素または硫化マンガンと
を添加すると、焼結金属部品の被削性及び耐1?耗性が
向」−することがわかる。
また、窒化硼素は試料2,4のように特に被削性を向l
:させ、硫化マンガンは1liJ +’/耗性の向1−
に効果があることがわかる。
実施例−3 実施例1と同様に、電解銅粉1.5%、黒鉛粉0.8%
、ステアリン酸亜鉛CI、  8?、6、及びアトマイ
ズ鉄粉残部からなる金属粉末混合粉を準備した。
そして、この混合粉にメタ珪酸マグネシウムであるエン
スタタイト粉の添加回がそれぞれ異なる都合6種類の混
合粉を作製し、各混合粉を成形密度6.6g/cm3の
円筒形状に成形した後、ブタン変成ガス中、温度115
0℃で焼結して各試料とした。
」、記名試料について圧環強さを測定した結果を第2表
に示す。
第2表 この測定結果によれば、エンスタタイト粉の添加量が増
加するとともに圧環強さは低下し、5%の添加では添加
しないものの約半分以下になることが判明した。
実施例−4 組成が3.096Cr、 0. 3%Mo、 0. 3
%V及びFe残からなる合金鉄粉と、6. 596CO
1.5%Ni*  1− 596M o及びFe残から
なる合金鉄粉とを等量に、かつ黒鉛粉1.2%、成形潤
滑剤としてステアリン酸亜鉛0.8%を添加混合し、こ
の合金混合粉をベルブシートの所定形状に成形後、アン
モニア分解ガス中、温度1200℃で30分間焼結して
比較試料1を作製した。
なお、この合金は特公昭57−56547S、;公報に
開示されている組成である。
また、上記混合粉中にタルク0.8%添加し、て」−記
と同様に作製した比較試料2、この発明に係るメタ珪酸
マグネシウム系鉱物であるエンスタタイト粉0.8%添
加した試f:[3と、エンスタタイト粉0. 596及
び窒化硼素0.326添加した試t14と、エンスタタ
イト粉0,5%及び硫化マンカン0.3%添加した試F
l 5を作製した。
これらの6試t’tを、所定寸法に切削加工後エンジン
模擬試験装置に挿着して摩耗試験を行った。
第3表にその17耗試験結果を示す。
第3表 上記試験結果によれば、被削性は比較:lけ:11以外
は同等にIRれていた。
タルクを添加した比較試料2は、比較試1゛11に比べ
て摩耗量が少ないことがわかる。
また、エンスタタイト粉を添加した試料3は、タルクを
添加した試料2よりもシート面1?耗ωが大きいが、バ
ルブ面に対する摩耗量がないので合計摩耗量で優れてお
り、相手部品に対するアタック性(攻撃性)が少なく相
手部品を1?耗させにくい。
エンスタタイI・粉の一部を窒化硼素で置換した試料4
は、特に相手部品であるバルブ面を攻撃しないことがわ
かる。
また、試料4におけるエンスタタイト粉の一部として窒
化硼素を硫化マンガンで置換した試料5は、シニト面の
摩耗量は試料4に比べて一層少ないが、しかし相手部品
であるバルブ面への攻撃性はやや大き(、この点は上記
試料4よりも若干劣っている。
実施例−5 天然黒鉛粉を2.5%、10%S n銅合金粉を5%、
15%P鉄合金粉を1%、ステアリン酸亜鉛を0.5%
及び残り噴霧鉄粉よりなる金属粉末混合粉を比較試料1
として準備した。
この混合粉にタルク粉0.8%を添加した混合粉を比較
試t’12とし7て、またメタ月、酸マグネジウド系鉱
物であるエンステナ・rl・粉0.8%を添加した混合
粉を試料3として、エンステナイト粉0゜5%と窒化硼
素0.3%を添加した混合粉を;I(料4として、エン
ステナイト粉0.5%と硫化マンガン0.3%を添加し
た混合粉を試!”)5として準備した。
これらの各試料を内燃機関用バルブガイドの所定円筒形
状に成形後、それぞれアンモニア分解ガス中1000℃
の温度で30分間焼結した。
」−記の比較試料1は、公知の焼結バルブガイド祠で、
鉄のパーライト基地中に硬いステダイ!・川であるFe
−C−P三元合金相がt11出した組織であり、バルブ
ガイドに要求される被削性と耐17耗性が良好なl1で
ある。
タルクを添加した比較試料2の顕微鏡III織は、フェ
ライト相が多く、硬いステダイト相のIi出が不十分で
あったが、これは炉内ガスの汚染により焼結が阻害され
たものと考えられる。
なお、他の試料の組織は比較試料1と同専であった。
被削性については、所定円筒形状のバルブガイドとして
成形した6試nの内径に回転するリーマを一定荷重で送
り込み、内径を貰通ずる所要時間を測定し、比較試料1
を100とする指数で表わした。
また、耐摩耗性については、バルブガイドとして所定寸
法形状に切削加工した各試料を、エンジン模擬試験装置
に装着し、100時間試験後の試料内径及びバルブの摩
耗岱を測定した。
その測定結果を第4表に示す。
第4表 この測定結果によねば、タルクを添加した比較試料2は
フェライト相が多くステダイト相が不1・分なため、被
削性は良いが17耗性が大きい。
エンステナイト粉を添加してなる試料3はFJk削性、
耐摩耗性ともに優れており、エンステナイト粉と窒化硼
素を添加してなる試料4及びJ、ンステナイト粉と硫化
マンガンを添加してなる試↑:)5は更にこれらが良好
なことがわかる。
実施例−6 電解銅粉に錫粉10%、二硫化モリブデン粉2%及びス
テアリン酸亜鉛0.2%を添加した公知の組成の金属粉
末混合粉と、この混合粉に更にメタ珪酸マグネシウt1
系鉱物であるエンスタタイト粉を3%添加した金属粉末
混合粉を準備した。
そして、両混合粉をそれぞれ軸受形状に圧縮した成形体
をアンモニア分解ガス中AI!度780℃で焼結した後
、所定寸法にサイジングを施し、タービン油を一定量ず
つ3浸して試f:lとした。
なお、両試料の密度は6.4g/cm3である。
両試料をそれぞれ濾紙の」−に東せ、温度150℃で1
0時間加熱した後、試料から脱油した油用量減少率を測
定したが、エンスタタイト粉を添加した試料は他方の試
料に比べ油中E減少率が4%少なく保油性が良かった。
次に、両試t:1をそれぞれ軸受試験機に装着し、滑り
速度30m/分1面圧5Qkgf/cm2で運転した。
エンスタタイト粉を3まない試tJIi、10時間で摩
擦係数が高くなり箕状摩耗をkこしたが、エンスタタイ
ト粉を添加した試料は正常に稼動し保油性および潤滑性
に(Hれることかわかる。
実施例−7 組成が2%Ni、 0. 5%Mo、 0. 2%Mn
残りFeからなる合金鉄粉を準備し1、これに天然黒鉛
0.4%及びステアリン酸亜鉛1%を添加した金属粉末
混合粉を準備した。
また、」−記混合粉にメタ珪酸マグネシウム系鉱物であ
るエンスタタイ!・粉0.5%、オルト珪酸マグネシウ
ム系鉱、物であるフォルステライト粉0゜5%を追加し
て添加した金属粉末混合粉とを準備した。
そして、両混合粉をそれぞ41円筒1[3状に圧縮成形
し、その成形体をアンモニア分解ガス中、温度1150
℃で焼結し、次いて熱間鍛造及び焼鈍を施し、密度比9
6〜98%の塑性加工用スラク″:Jc料を作製した。
各スラグは、内径に山形を備えた押出しグイと、試f1
の内径に嵌合するマンドレルと、押出しベンチを用い、
前方押出しにより山数19.モジュール1.58の外歯
山車として塑性加工された。
押出し、に要した荷重は、エンスタタイト粉及びフ1ル
ステライI・粉を添加した試t:tでは55トンであり
、それを念まないものは60トンであった。
したがって、エンスタタイト粉及びフォルステライト粉
を添加した試料の方が、それを含まない試料よりも塑性
加工性がよいことがわかる。
〈発明の効果〉 以上説明したように、この発明に係る焼結金属部品は、
その全面マトリックス中に加熱しても安定な性質を持ち
かつ潤滑性に優れているメタ珪酸マグネシウム系鉱物、
またはメタ珪酸マグネシウム系鉱物とオルト珪酸マグネ
タウl、系鉱物、またはそれらに窒化硼素もしくは硫化
マンガンの少なくとも1種を分散させたものであるから
、従来のように製作勝手の悪いタルクなどの固体潤滑剤
を用いることなく、良好な切削性、 1liJ+?!耗
性、塑性加工性等の固体潤滑効果を発揮さけた焼結金属
部品を提fRすることができる。
また、この焼結金属部品は、良好な固体潤滑効果として
、切削性、 1ljJ!7′粍性、 t!R性加工性を
6″すると共にm1部品に耐する攻撃性が少ないのでバ
ルブシー1−、バルブガイド、含油軸受、塑性如]−用
の焼結金属スラグ等の焼結累月として用いた場合には、
それら成形品の品質を向1−させることができる。
さらに、この発明に係る製造ノJ°法は、固体潤滑剤と
して無水の珪酸マグネシウム系鉱物を粉末状で原料金属
粉に混合するので、従来用いられている固体潤滑剤とし
てのタルクのように焼結中に脱水分解して焼結炉中のガ
スを汚染したり、鉄合金中の黒鉛の挙動のように鉄に拡
ffkLで焼結金属マトリックスの組織を変質させるこ
とがないから、通常の焼結手段で快削性、耐;V化性等
が1−J”jされた焼結金属部品を低コスI・に(Ul
l、することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、金属マトリックス中にメタ珪酸マグネシウム系鉱物
    、またはメタ珪酸マグネシウム系鉱物とオルト珪酸マグ
    ネシウム系鉱物、またはメタ珪酸マグネシウム系鉱物も
    しくはオルト珪酸マグネシウム系鉱物の少くとも1種と
    窒化硼素もしくは硫化マンガンの少なくとも1種、が分
    散していることを特徴とする焼結金属部品。 2、金属マトリックス中におけるメタ珪酸マグネシウム
    系鉱物、またはメタ珪酸マグネシウム系鉱物とオルト珪
    酸マグネシウム系鉱物、またはメタ珪酸マグネシウム系
    鉱物もしくはオルト珪酸マグネシウム系鉱物の少なくと
    も1種と窒化硼素もしくは硫化マンガンの少なくとも1
    種、の含有量が0.1〜4重量%であることを特徴とす
    る請求項1記載の焼結金属部品。 3、焼結金属部品は内燃機関のバルブシートであること
    を特徴とする請求項1または2記載の焼結金属部品。 4、焼結金属部品は内燃機関のバルブガイドであること
    を特徴とする請求項1または2記載の焼結金属部品。 5、焼結金属部品は含油軸受であることを特徴とする請
    求項1または2記載の焼結金属部品。 6、焼結金属部品は塑性加工用スラグであることを特徴
    とする請求項1または2記載の焼結金属部品。 7、大部分が金属粉からなるダイ充填物を圧縮成形及び
    焼結する工程を含む焼結金属部品の製造方法において、 上記ダイ充填物中にメタ珪酸マグネシウム系鉱物粉、ま
    たはメタ珪酸マグネシウム系鉱物粉とオルト珪酸マグネ
    シウム系鉱物粉、またはメタ珪酸マグネシウム系鉱物粉
    もしくはオルト珪酸マグネシウム系鉱物粉の少なくとも
    1種と窒化硼素粉もしくは硫化マンガン粉の少なくとも
    1種、が0.1〜4重量%分散していることを特徴とす
    る焼結金属部品の製造方法。 8、メタ珪酸マグネシウム系鉱物粉はエンスタタイト粉
    、クリノエンスタタイト粉、エンステナイト粉、ハイパ
    ーステン粉などの少なくとも1種であり、オルト珪酸マ
    グネシウム系鉱物粉はフォルステライト粉、クリソライ
    ト粉などの少なくとも1種であることを特徴とする請求
    項7の記載の焼結金属部品の製造方法。
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