JPH04154461A - アンチロック型ブレーキシステム - Google Patents

アンチロック型ブレーキシステム

Info

Publication number
JPH04154461A
JPH04154461A JP2278594A JP27859490A JPH04154461A JP H04154461 A JPH04154461 A JP H04154461A JP 2278594 A JP2278594 A JP 2278594A JP 27859490 A JP27859490 A JP 27859490A JP H04154461 A JPH04154461 A JP H04154461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
power
accumulator
brake
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2278594A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihiko Okochi
典彦 大河内
Yoshihisa Nomura
野村 佳久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2278594A priority Critical patent/JPH04154461A/ja
Publication of JPH04154461A publication Critical patent/JPH04154461A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Systems And Boosters (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はパワー圧に基づいてブレーキ操作力を倍力する
液圧ブースタを備え、アンチロック制御が可能なブレー
キシステムに関するものであり、特にパワー圧失陥に対
するブレーキシステムの信頼性を向上させる技術に関す
るものである。
従来の技術 上記形式のブレーキシステムの一例か、本出願人が出願
人である特開平2−151558号公報に記載されてい
る。これは、ブレーキペダル等のブレーキ操作部材、マ
スタシリンダ、液圧源、液圧ブースタ、ホイールシリン
ダ、電磁液圧制御装置、方向切換装置およびアンチロッ
ク制御装置を含むように構成されている。
マスタシリンダは、ハウジングに加圧ピストンが液密か
つ摺動可能に嵌合され、その加圧ピストンの作動によっ
て加圧室にブレーキ圧を発生させる。液圧源は、アキュ
ムレータ、リザーバおよびリザーバ内のブレーキ液を汲
み上げてアキュムレータに蓄えるポンプを有する。液圧
ブースタは、ブレーキ操作部材とマスタシリンダとの間
に設けられ、アキュムレータ内のアキュムレータ圧をブ
レーキ操作部材に加えられるブレーキ操作力に応じた高
さに制御してパワー圧室内にパワー圧を発生させ、その
パワー圧に基づいてブレーキ操作力を倍力して加圧ピス
トンに伝達する。ホイールシリンダは、車輪の回転を抑
制するブレーキを作動させる。電磁液圧制御装置は、ホ
イールシリンダをパワー王室とリザーバとに択一的に接
続する。
方向切換装置は、電磁液圧制御装置と加圧室とを互いに
接続する液通路に設けられ、常には電磁液圧制御装置を
加圧室に接続するが、アンチロック制御状態ではその加
圧室から遮断してパワー圧室に接続する。アンチロック
制御装置は、ホイールシリンダに、車輪のスリップ率を
適正範囲に保つ高さのホイールシリンダ圧が発生するよ
うに電磁液圧制御装置を制御する。
以上詳記したブレーキシステムにおいては、パワー王室
に正常な高さのパワー圧が発生するパワー圧正常状態で
ブレーキ操作が行われ、そのときのブレーキ操作力が路
面の摩擦係数との関係において過大であるために車輪に
ロック傾向が生じると、まず、方向切換装置が電磁液圧
制御装置を加圧室に代えてパワー圧室に接続し、次いで
、電磁液圧制御装置かホイールシリンダをパワー王室に
代えてリザーバに接続する。これにより、ホイールシリ
ンダ内のブレーキ液か電磁液圧制御装置を経てリザーバ
に排出され、ホイールシリンダ圧が低下する。ホイール
シリンダ圧が低下したために車輪のスリップ率が回復す
ると、電磁液圧制御装置はホイールシリンダをリザーバ
から遮断してパワー王室に接続し、これにより、ホイー
ルシリンダ圧が上昇する。そして、以後は、上記の状態
が繰り返され、ホイールシリンダ圧が周期的に増減させ
られて、車輪のスリップ率が適正範囲に保たれる。
液圧ブースタは、パワー圧室に正常な高さのパワー圧が
発生しないパワー圧失陥状態では、運転者の操作に基づ
いて液圧ブースタに入力される入力作動力を倍力するこ
となく、そのままマスタシリンダの加圧ピストンに伝達
するように設計されるのが普通である。そのため、パワ
ー圧失陥状態でもブレーキ操作部材に過大なブレーキ操
作力が加えられると、車輪にロック傾向が生じることが
あり、この場合にもパワー圧正常時と同様にアンチロッ
ク制御に移行する。
しかし、パワー圧失陥状態で行なわれるアンチロック制
御はパワー圧正常状態で行なわれるアンチロック制御と
その態様が異なる。以下、そのことを具体的に説明する
アンチロック制御が開始されれば、パワー圧正常時と同
様に、まず、電磁液圧制御装置はホイールシリンダをリ
ザーバに接続し、これにより、ホイールシリンダ内のブ
レーキ液がリザーバに排出され、ホイールシリンダ圧が
低下して車輪のスリップ率が回復すれば、電磁液圧制御
装置はホイールシリンダをパワー王室に接続する。しか
し、今回はパワー圧が通常よりかなり低いため、ホイー
ルシリンダがパワー圧室に接続されてもホイールシリン
ダ圧は上昇せず、以後、その状態が継続することになる
。そのため、今回は、依然としてブレーキ操作力が過大
であっても、もはやアンチロック制御を行なう必要がな
いとの誤った判定が為されて、−回のアンチロック制御
が終了させられる。アンチロック制御が終了させられる
と、方向切換装置はホイールシリンダをパワー圧室から
遮断して加圧室に接続するが、このときブレーキ操作力
は過大であるため、再び車輪にロック傾向か生じること
となって、再びアンチロック制御か開始される。つまり
、パワー圧失陥状態で車輪にロック傾向が生じると、ア
ンチロック制御の開始・終了が頻繁に繰り返され、その
結果、−回のブレーキ操作中に行なわれるアンチロック
制御の回数がパワー圧正常時より増加する。
本ブレーキシステムにおいては、アンチロック制御中に
ホイールシリンダからリザーバに排出されたブレーキ液
は、そのアンチロック制御が属するブレーキ操作が終了
するまではマスタシリンダに回収されない。ブレーキ操
作が終了して加圧ピストンが原位置に復帰し、その結果
、加圧室かリザーバに連通ずることによって初めてリザ
ーバ内のブレーキ液が加圧室に補給され、これによりブ
レーキ液のマスタシリンダへの回収が行われるのである
。そのため、−回のブレーキ操作中にアンチロック制御
か頻繁に繰り返されると、ホイールシリンダからりザー
バへのブレーキ液の排出とマスタシリンダからホイール
シリンダへのブレーキ液の供給とがアンチロック制御毎
に繰り返されるのに対し、マスタシリンダへのブレーキ
液の回収か一度も行なわれないため、マスタシリンダ内
のブレーキ液が不足してマスタシリンダが正常な高さの
ブレーキ圧を発生し得なくなるという心配かある。
このような事情に鑑み、本出願人は先に次のようなブレ
ーキシステムを開発した。これは、実開平2−1038
65号公報に記載されているように、前記方向切換装置
としての電磁方向切換弁とパワー圧室とを互いに接続す
る液通路に電磁方向切換弁(以下、これを第二の切換弁
というのに対して、先の電磁方向切換弁を第一の切換弁
という)が設けられ、かつ、その第二の切換弁が、パワ
ー圧正常状態では第一の切換弁をパワー圧室に接続する
が、パワー圧失陥状態ではそのパワー圧室から遮断して
アキュムレータに接続するものであるブレーキシステム
である。このブレーキシステムにおいては、液圧ブース
タは故障しているか液圧源は正常に作動し得るのであれ
ば、アキュムレータ圧が第二の切換弁および第一の切換
弁を経て電磁液圧制御装置に供給され、その電磁液圧制
御装置によってアキュムレータ圧が適当な高さに制御さ
れてホイールシリンダ圧が発生させられるから、今回は
パワー圧失陥にもかかわらずアンチロック制御が頻繁に
行われることが防止され、マスタシリンダ内のブレーキ
液不足という事態は生じない。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、このブレーキシステムにおいては、パワ
ー圧失陥時にはアキュムレータ圧がそのまま電磁液圧制
御装置に伝達される。アキュムレータ圧はブレーキ圧と
は無関係にほぼ一定であり、かつ、そのブレーキ圧より
かなり高いから、そのようなアキュムレータ圧を電磁液
圧制御装置に制御させることは、電磁液圧制御装置にか
かる負担が大きくなることを避は得ないという問題があ
った。
本発明はその問題を解決することを課題として為された
ものである。
課題を解決するための手段 そして、本発明の要旨は、前記ブレーキ操作部材、マス
タシリンダ、液圧源、液圧ブースタ、ホイールシリンダ
、電磁液圧制御装置およびアンチロック制御装置を含む
アンチロック型ブレーキシステムに、パワー圧室と電磁
液圧制御装置とを互いに接続する液通路に、パワー圧正
常状態では電磁液圧制御装置をパワー圧室に接続するが
、パワー圧失陥状態ではそのパワー圧室から遮断してア
キュムレータに接続する方向切換装置を設け、かつ、少
なくとも電磁液圧制御装置がアキュムレータに接続され
ている状態でアキュムレータ圧をブレーキ圧に応じた高
さに減圧する減圧装置を設けたことにある。
作用 本発明に係るアンチロック型ブレーキシステムにおいて
は、パワー圧失陥状態では、方向切換装置によりホイー
ルシリンダが電磁液圧制御装置を経てアキュムレータに
接続され、かつ、減圧装置によりアキュムレータ圧か適
当に減圧されて電磁液圧制御装置に供給される。
発明の効果 そのため、本発明に従えば、パワー圧失陥時に電磁液圧
制御装置にかかる負担が軽減され、パワー圧失陥に対す
るブレーキシステムの信頼性か向上するという効果が得
られる。
実施例 以下、本発明の一実施例である後輪駆動式4輪自動車用
のアンチロック/トラクション制御か可能な液圧ブース
タ付ブレーキシステムを図面に基づいて詳細に説明する
。トラクション制御は車両加速時に駆動輪である後輪に
過大なスリップが発生することを防止するために行うも
のである。
第1図において、IOは液圧ブースタ(以下、単にブー
スタという)であり、12はタンデム型マスタシリンダ
(以下、単にマスタシリンダという)である。マスタシ
リンダ12はハウジング14を備えている。ハウジング
14にはシリンダボア16が形成され、これに第一加圧
ピストン18および第二加圧ピストン20が液密かつ摺
動可能に嵌合され、それによって各ピストン18.20
の前方(図において左方)にそれぞれ第一加圧室22、
第二加圧室24が形成されている。第一加圧室22は左
後輪30.右後輪32の各ブレーキのりャホイールシリ
ンダ34.36に接続され、一方、第二加圧室24は左
前輪42.右前輪44の各ブレーキのフロントホイール
シリンダ46゜48に接続されている。
前記ハウジング14にはブースタ10のハウジング50
が液密に嵌合されている。このハウジング50内には前
記シリンダボア16に連通したシリンダボア54が形成
され、これにパワーピストン56が液密かつ摺動可能に
嵌合され、それによってハウジング50内の空間がパワ
ー圧室58と低圧室60とに区切られている。パワーピ
ストン56の後端の中央部から小径部62が延び出させ
られており、ハウジング50の端壁を液密かつ摺動可能
に貫通して大気に臨まされている。この小径部62内に
はそれの後端面から有底穴64か形成されており、これ
にリアクションピストン66か液密かつ摺動可能に嵌合
されている。その結果、リアクションピストン66と有
底穴64との間に液室68か形成されているが、この液
室68は連通路70により常時パワー圧室58に連通さ
せられている。リアクションピストン66には後退方向
にパワー圧が作用させられるようになっていて、パワー
圧に比例した大きさの反力が入力ロット70に与えられ
るようになっているのである。
この入力ロット70はスプリング74によって後退方向
に付勢されているが、入力ロット7oの先端にリアクシ
ョンピストン66がかしめ付けられ、そのリアクション
ピストン66は長大78において、パワーピストン56
に取り付けられたピン80に係合させられることにより
、パワーピストン56に対する相対的な移動限度を規制
されているため、スプリング74はパワーピストン56
のスプリングとしても機能することになる。パワーピス
トン56の後退端位置はストッパ突起82によって規定
され、またパワーピストン56の作動力は中継ロッド8
4によって第二加圧ピストン20に伝達される。なお、
入力ロット7oの後端にはブレーキ操作部材としての図
示しないブレーキペダルが連結されている。
ブースタ10は制御弁9oを備えている。この制御弁9
0は前記ハウジング5oに液密かっ摺動可能に嵌合され
たスプールバルブ92を備えている。このスプールバル
ブ92内に連通孔94が形成されており、スプールバル
ブ92は図示のノーマル位置においては連通孔94によ
って低圧ポート96を前記パワー圧室58に連通させ、
高圧ボート98を遮断している。スプールバルブ92は
この位置から一定距離前進(図において左方へ移動)す
ることにより、低圧ボート96および高圧ボート98の
両方を遮断する状態となり、さらに前進することにより
低圧ポート96を遮断するとともに高圧ボート98をパ
ワー圧室58に連通させる状態となる。
スプールバルブ92はリンク機構looによりパワーピ
ストン56とリアクションピストン66とに係合させら
れていて、スプールバルブ92の移動かりアクションピ
ストン66のパワーピストン56に対する相対的な移動
によって引き起こされるようになっている。リンク機構
100はピン102によって互に回動可能に連結された
第一リンク104と第二リンク106とを備えたもので
あるが、これについては前記実開平2−103865号
公報に記載されているので詳細な説明は省略する。
制御弁90は低圧ボート96においてリザーバ110に
接続され、高圧ボート98においてポンプ112および
アキュムレータ114を備えた液圧源118に接続され
ている。なお、リザーバ110には前記低圧室60も接
続されている。アキュムレータ114にはリザーバ11
0内のブレーキ液がポンプ112によって供給される。
アキュムレータ圧は、圧力スイッチ120の出力信号に
基づいてモータ122の発停が制御されることにより、
一定範囲に保たれるようになっている。符号124は逆
止弁、126はリリーフ弁である。
マスタシリンダ12の第一加圧室22とリヤホイールシ
リンダ34.36との間には電磁方向切換弁130およ
び電磁液圧制御弁132,134が設けられている。電
磁方向切換弁130は電磁方向切換弁136.パイロッ
ト制御式方向切換弁138(以下、単に切換弁138と
いう)およびパイロット制御式減圧弁140(以下、単
に減圧弁140という)を介してブースタIOのパワー
圧室58とアキュムレータ114とに接続されている。
電磁方向切換弁130は常には電磁液圧制御弁132.
134を電磁方向切換弁136から遮断して第一加圧室
22に連通させるが、アンチロック制御状態とトラクシ
ョン制御状態とには第一加圧室22から遮断して電磁方
向切換弁136に連通させる。また、電磁方向切換弁1
36は、常には電磁方向切換弁130をアキュムレータ
114から遮断して切換弁138に連通させるが、トラ
クション制御状態には切換弁138から遮断してアキュ
ムレータ114に連通させる。
切換弁138は、ハウジング150にスプールバルブ1
52が液密かつ摺動可能に嵌合されて構成されている。
スプールバルブ152は第二加圧室24内のブレーキ圧
とパワー圧室58内のパワー圧との関係に応じて移動し
て、パワー圧かブレーキ圧より高いパワー圧正常時には
電磁方向切換弁136を減圧弁140から遮断してパワ
ー王室58に連通させるが、パワー圧がブレーキ圧より
高くないパワー圧失陥時にはパワー圧室58から遮断し
て減圧弁140に連通させる。なお、スプールバルブ1
52は常にはスプリング154の弾性力によって図示の
原位置に保たれている。
減圧弁140は、ハウジング160内の空間が仕切り部
162によって2つに仕切られ、一方の空間は高圧室1
64とされてその高圧室164内には弁子としてのボー
ル166が移動可能に配設され、他方の空間には制御ピ
ストン168が液密かつ摺動可能に嵌合されて構成され
ている。制御ピストン168の前方の空間(図において
上方の空間)は制御圧室170、後方の空間(図におい
て下方の空間)はパイロット圧室172とされている。
仕切り部162の中央には高圧室164と制御圧室17
0とを互いに連通させる連通路174が形成されており
、仕切り部162の高圧室164側の面の、その連通路
174の周辺部にはボール166が着座すべき弁座17
6が形成されている。制御ピストン168の制御圧室1
70側の端面の中央から前記連通路174の内径より小
径の開弁部178が延び出させられている。この開弁部
178はボール166を弁座176から離間させるため
のものである。開弁部178の先端面には、ボール16
6が着座すべき弁座180か形成され、その弁座180
には低圧ボート182から延びる連通路184が開口さ
せられている。そして、高圧室164は前記アキュムレ
ータ114、制御圧室170は前記切換弁138、パイ
ロット圧室172は前記第二加圧室24、低圧ボート1
82は前記リザーバ110とそれぞれ常時連通させられ
ている。また、高圧室164内にはポール166を、そ
れか弁座176に着座する向きに付勢するスプリング1
88、パイロット圧室172内には制御ピストン168
を、開弁部178かボール166を弁座176から離間
させる向きに付勢するスプリング190がそれぞれ配設
されている。そして、ボール166および制御ピストン
168は常には、ボール166が弁座176および18
0に着座する図示の原位置に保たれている。
マスタシリンダ12の第二加圧室24とフロントホイー
ルシリンダ46.48との間には電磁方向切換弁200
,202が設けられている。電磁方向切換弁200,2
02はそれぞれ電磁液圧制御弁204,206を介して
前記切換弁138に接続されている。電磁方向切換弁2
00,202は、常にはフロントホイールシリンダ46
.48を電磁液圧制御弁204,206から遮断して第
二加圧室24に連通させるが、アンチロック制御状態で
は第二加圧室24から遮断して電磁液圧制御弁204,
206に連通させる。
それら電磁方向切換弁200.202の切換えと前記電
磁方向切換弁130,136の切換えとは電子制御ユニ
ット(以下、単にECUで表す。
図においても同じ)210により行われる。また、前記
電磁液圧制御弁132,134,204,206はそれ
ぞれ三位置に切り換えられるようになっており、車輪3
0,32.42.44のうち車両制動時に過大なスリッ
プが生じたものの各々かアンチロック制御されるととも
に、駆動輪である左右後輪30.32のうち車両加速時
に過大なスリップか生じたものの各々かトラクション制
御されるようになっている。すなわち、これら電磁液圧
制御弁132,134,204.206によってホイー
ルシリンダ34,36.46.48の液圧が増圧、保持
、減圧されることにより、各車輪30.32,42.4
4のスリップ率が適正範囲に保たれるのであり、この切
換えは、各車輪速度センサ212により車輪30. 3
2. 42. 44の回転速度を検出しつつECU21
0により行われるが、よく知られた制御であるため、詳
細な説明は省略する。以上要するに、本実施例において
は、各電磁液圧制御弁132,134,204゜206
が各車輪30,32.42.44に対応する電磁液圧制
御装置を構成し、車輪速度センサ212と、ECU21
0のうちアンチロック制御に係る部分とがアンチロック
制御装置を構成しているのである。なお付言すれば、ア
キュムレータ114内のアキュムレータ圧が圧力センサ
214によって検出され、その検出結果がECU210
に取り込まれるようになっており、さらに、ECU21
0には図示しないイグニションスイッチが接続され、エ
ンジンの始動に伴って作動を開始するようにもなってい
る。
以上のように構成されたブレーキシステムにおいては、
エンジンの始動と共にECU210の主体を成すコンピ
ュータの初期設定が行われる。また、電磁方向切換弁1
30,136,200,202および電磁液圧制御弁1
32,134,204.206は常には図示の原位置に
保たれる。
現在、ブレーキペダルが踏み込まれていないと仮定すれ
ば、パワー圧室58にも第一、第二加圧室22.24に
も液圧が発生しておらず、切換弁138は図示の原位置
にある。また、アキュムレータ114には常に高圧のブ
レーキ液が蓄えられているようにされているから、減圧
弁140も図示の原位置にある。
以下、ブレーキペダルが踏み込まれた場合について説明
するが、アキュムレータ114内のアキュムレータ圧も
パワー王室58内のパワー圧も正常である場合と、アキ
ュムレータ圧は正常であるがパワー圧は失陥した場合と
、アキュムレータ圧もパワー圧も失陥した場合とに分け
て説明する。
まず、アキュムレータ圧もパワー圧も正常である場合に
は、ブレーキペダルが踏み込まれれば、ブースタ10が
正常に作動してパワー圧室58内にパワー圧が発生し、
それに伴って、第一、第二加圧室22.24にブレーキ
圧が発生する。このとき、減圧弁140は、パイロット
圧室172内のパイロット圧(ブレーキ圧に等しい)が
低い間は図示の原位置にあるが、高圧室164内の入力
圧(アキュムレータ圧に等しい)がポール166を弁座
176に押し付ける力に打ち勝つ高さに上昇すると、制
御ピストン168かボール166と一体的に図示の原位
置から前進(図において上方に移動)してボール166
を弁座176から離間させ、高圧室164内のブレーキ
液が連通路174を経て制御圧室170内に流入し、こ
れにより制御圧室170内の制御圧が上昇する。制御圧
かパイロット圧に近くなると制御ピストン168がボー
ル166と一体的に後退し、やがてボール166が弁座
176に着座するに至る。このとき、制御圧が制御ピス
トン168を原位置に保つ高さよりやや高い場合には、
依然としてボール166は弁座176に着座し続けるが
、制御ピストン168は原位置からさらに後退するため
にボールl16が弁座180から離間し、制御圧室17
0が連通路184および低圧ポート182によりリザー
バ110に連通ずる。その結果、制御圧が低下し、これ
により再び制御ピストン168が前進すればボール16
6が弁座180に着座し、制御ピストン168がさらに
前進すればボール166が弁座176から離間する。以
後、ボール166の弁座176.180に対する着座・
離間か繰り返されることにより入力圧すなわちアキュム
レータ圧かパイロット圧すなわちブレーキ圧にほぼ等し
い高さに制御されて制御圧が発生させられると考えられ
る。
ブースタIOの正常作動時には、パワー圧かブレーキ圧
より高くなるように設定されている。そのため、依然と
して切換弁138は原位置に保たれて、パワー圧室58
を電磁方向切換弁130および136を経て各電磁液圧
制御弁132,134に連通させ、さらに、各電磁液圧
制御弁204゜206を経て各電磁方向切換弁200,
202にも連通させる。
ECU210は前記圧力センサ214の出力信号に基づ
いてアキュムレータ114に正常な高さのアキュムレー
タ圧が発生しているか否かを判定し、そうであればアン
チロック制御およびトラクション制御を許可する状態と
なるが、そうでなければたとえ各車輪30.32,42
.44に過大なスリップか生じてもアンチロック制御も
トラクション制御も禁止する状態となる。現在アキュム
レータ圧は正常であるから、車両制動時にブレーキペダ
ルに加えられた踏力が路面の摩擦係数との関係において
過大であって、各車輪30,32゜42.44に過大な
スリップが生じれば、電磁方向切換弁130,200ま
たは202が切り換えられて各ホイールシリンダ34,
36.46.48が切換弁138によりパワー圧室58
に接続される状態となり、さらに、電磁液圧制御弁13
2゜134.204または206が適宜切り換えられる
ことにより、各車輪30,32.42.44のスリップ
率を適正範囲に保つアンチロック制御が行われる。
また、車両発進時に後輪30.32のスリップ率が高く
なれば、電磁方向切換弁130,136が切り換えられ
てアキュムレータ圧が電磁液圧制御弁132,134に
供給され、さらに、それら電磁液圧制御弁132,13
4が適宜切り換えられることにより、各後輪30.32
のスリップ率を適正範囲に保つトラクション制御が行わ
れる。
ブレーキペダルの踏込みなしで各後輪30.32の回転
が抑制され、それにより円滑な発進が可能となるのであ
る。
それに対して、アキュムレータ圧は正常であるかパワー
圧は失陥した場合には、ブレーキペダルが踏み込まれれ
ば、ブースタ10は倍力作用を為し得ず、リアクション
ピストン66はパワーピストン56に当接してそれと一
体的に移動することにより加圧ピストン18.20を作
動させ、パワー圧より低いブレーキ圧を各加圧室22.
24に発生させる。現在パワー圧はほぼ0であってブレ
ーキ圧より低いから、切換弁138のスプールバルブ1
52が図示の原位置から前進(図において右方へ移動)
して電磁方向切換弁136をパワー圧室58から遮断し
て減圧弁140に連通させる。
これにより、アキュムレータ圧がブレーキ圧とほぼ等し
い高さに減圧された制御圧が切換弁138および電磁方
向切換弁136を経て電磁方向切換弁130に供給され
る。
そして、ブレーキペダルの踏力か過大であるために各車
輪30.32,42.44に過大なスリップが生じれば
、現在アキュムレータ圧は正常であってアンチロック制
御を許可する状態にあるから、電磁方向切換弁130,
200,202か切り換えられて、減圧弁140の制御
圧が各電磁液圧制御弁132,134,204.206
に供給され、それら各電磁液圧制御弁132,134゜
204.206によって各車輪30. 32. 42゜
44のアンチロック制御が行われる。各電磁液圧制御弁
132,134,204.206は直接アクチュエータ
圧に対して作動するのではなく、アクチュエータ圧がブ
レーキ圧とほぼ等しい高さに減圧された制御圧に対して
作動すれば済むから、各電磁液圧制御弁132,134
,204,206にかかる負担か軽減される上、ホイー
ルシリンダ圧の制御精度が向上する。
また、車両発進時に各後輪30.32に過大なスリップ
が生じれば、現在アキュムレータ圧は正常であってトラ
クション制御を許可する状態にあるから、アキュムレー
タ圧もパワー圧も正常である場合と同様に各後輪30.
32についてトラクション制御が行われる。
また、アキュムレータ圧もパワー圧も失陥した場合には
、ブレーキペダルか踏み込まれれは、アキュムレータ圧
は正常であるがパワー圧は失陥した場合と同様にして各
加圧室22.24にブレーキ圧か発生させられ、これに
より車両が制動される。しかし、現在アキュムレータ圧
は失陥していてアンチロック制御を禁止する状態にある
ため、そのブレーキペダルの踏力が過大であってもアン
チロック制御は行われない。また、現在トラクション制
御を禁止する状態にもあるため、車両発進時に各後輪3
0.32に過大なスリップが生じてもトラクション制御
は行われない。
以上の説明から明らかなように、本実施例においては、
リヤホイールシリンダ34.36が、常にはマスタシリ
ンダ12の加圧室22に接続されルカ、アンチロック制
御にはブースタlOのパワー圧室58、トラクション制
御時にはアキュムレータ114に接続される形式のホイ
ールシリンダであり、フロントホイールシリンダ46.
48が、常には加圧室24に接続されるか、アンチロッ
ク制御にはパワー圧室58に接続される形式のホイール
シリンダであり、また、切換弁138が、パワー圧失陥
状態であれば無条件に、電磁液圧制御装置を構成する制
御弁134,136,204゜206をパワー圧室58
から遮断してアキュムレータ114に接続する形式の切
換装置を構成し、また、減圧弁140か、常時アキュム
レータ圧をブレーキ圧とほぼ等しい高さに減圧する形式
の減圧装置を構成している。
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明し
たが、本発明はこの他の態様で実施することが可能であ
る。
例えば、前記実施例においては、本発明における「ホイ
ールシリンダ」は、常にはマスタシリンダの加圧室に接
続され、アンチロック制御状態ではパワー圧室に接続さ
れるものとされていたが、例えば、常時パワー圧室に接
続されるものとすることもできる。
また、「方向切換装置」は、パイロット制御式とされて
いたが、電気制御式とすることもてきる。
さらに、パワー圧失陥状態てあれば無条件に電磁液圧制
御装置をアキュムレータに接続するものとされていたが
、例えば、パワー圧失陥状態のうちアキュムレータ圧が
正常である状態に限って電磁液圧制御装置をアキュムレ
ータに接続するものとすることも、パワー圧は失陥して
いるがアキュムレータ圧は正常であり、かつ、アンチロ
ック制御が行われている状態に限って電磁液圧制御装置
をアキュムレータに接続するものとすることもできる。
また、「減圧装置」は、パイロット制御式とされていた
が、電気制御式とすることもてきる。さらに、アキュム
レータと方向切換装置とを互いに接続する液通路に設け
られ、アンチロック制御状態であると否とを問わず減圧
作動を行うものとされていたが、アンチロック制御状態
に限って減圧作動を行うものとすることも、アキュムレ
ータ圧は正常であるかパワー圧は失陥しており、かつ、
アンチロック制御が行われている状態に限って減圧作動
を行うものとすることもてきる。さらに、方向切換装置
と電磁液圧制御装置とを互いに接続する液通路に設けら
れ、パワー圧か失陥しており、かつ、アンチロック制御
が行われている状態に限って減圧作動を行うものとする
ことも、アキュムレータ圧は正常であるがパワー圧は失
陥しており、かつ、アンチロック制御が行われている状
態に限って減圧作動を行うものとすることもできる。さ
らに、前記実施例においては、アキュムレータ圧をブレ
ーキ圧と等しい高さに減圧するものとされていたが、ブ
レーキ圧またはそれに関連して変化するパラメータ(例
えば路面の摩擦係数)に応じて段階的に変化する高さに
減圧するものとすることもできる。
本発明に係るアンチロック型ブレーキシステムの別の実
施例は、「ホイールシリンダ」が、常時パワー王室に接
続される形式であり、かつ、「方向切換装置」が、パワ
ー圧失陥状態であれば無条件に電磁液圧制御装置をアキ
ュムレータに接続する形式であり、かつ、「減圧装置」
が、アンチロック制御状態であると否とを問わず減圧作
動を行う形式であるものである。ホイールシリンダが常
時パワー圧室に接続される形式とする場合には、従来装
置であれば、パワー圧失陥時にはホイールシリンダに液
圧が発生しない。しかし、本実施例においては、パワー
圧失陥状態てあればアンチロック制御であると否とを問
わずアキュムレータ圧が減圧されて電磁液圧制御装置を
経てホイールシリンダに供給されるため、パワー圧失陥
にもかかわらずホイールシリンダ圧が確保される上、ア
ンチロック制御のために電磁液圧制御装置にかかる負担
が軽減される。そして、「減圧装置」を、さらに、アキ
ュムレータ圧をブレーキ圧とほぼ同じ高さに減圧する形
式とすれば、パワー圧失陥にもかかわらずホイールシリ
ンダ圧がブレーキ圧とほぼ等しい高さに高められ、ホイ
ールシリンダをマスタシリンダの加圧室に接続したのと
同じ状況が実現される。
これらの他にも当業者の知識に基づいて種々の変形、改
良を施した態様で本発明を実施することかできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である4輪自動車用のアンチ
ロック/トラクション制御式の液圧ブースタ付ブレーキ
システムを示す系統図である。 10:液圧ブースタ 12:タンデム型マスタシリンダ 34.36:リヤホイールシリンダ 46.48:フロントホイールシリンダ132.134
:電磁液圧制御弁 138:パイロット制御式方向切換弁 140:パイロット制御式減圧弁 204.206:電磁液圧制御弁

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ブレーキ操作部材と、 加圧ピストンの作動によって加圧室にブレーキ圧を発生
    させるマスタシリンダと、 アキュムレータ、リザーバおよびリザーバ内のブレーキ
    液を汲み上げてアキュムレータに蓄えるポンプを有する
    液圧源と、 前記アキュムレータ圧を前記ブレーキ操作力に応じて制
    御してパワー圧室内にパワー圧を発生させ、そのパワー
    圧に基づいてブレーキ操作力を倍力して前記加圧ピスト
    ンに伝達する液圧ブースタと、 車輪の回転を抑制するブレーキを作動させるホイールシ
    リンダと、 そのホイールシリンダを前記パワー圧室と前記リザーバ
    とに択一的に接続する電磁液圧制御装置と、 前記車輪のスリップ率が適正範囲に保たれるように前記
    電磁液圧制御装置を介して前記ホイールシリンダ圧を制
    御するアンチロック制御装置とを含むアンチロック型ブ
    レーキシステムにおいて、 前記パワー圧室と前記電磁液圧制御装置とを互いに接続
    する液通路に、パワー圧正常状態では電磁液圧制御装置
    をパワー圧室に接続するが、パワー圧失陥状態ではその
    パワー圧室から遮断して前記アキュムレータに接続する
    方向切換装置を設けるとともに、少なくとも電磁液圧制
    御装置がアキュムレータに接続される状態で前記アキュ
    ムレータ圧を前記ブレーキ圧に応じた高さに減圧する減
    圧装置を設けたことを特徴とするアンチロック型ブレー
    キシステム。
JP2278594A 1990-10-17 1990-10-17 アンチロック型ブレーキシステム Pending JPH04154461A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2278594A JPH04154461A (ja) 1990-10-17 1990-10-17 アンチロック型ブレーキシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2278594A JPH04154461A (ja) 1990-10-17 1990-10-17 アンチロック型ブレーキシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04154461A true JPH04154461A (ja) 1992-05-27

Family

ID=17599443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2278594A Pending JPH04154461A (ja) 1990-10-17 1990-10-17 アンチロック型ブレーキシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04154461A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6142581A (en) Hydraulic circuit having a rotary type pump and brake apparatus for a vehicle provided with the same
EP1026059B1 (en) Brake control apparatus for a vehicle
US6126248A (en) Hydraulic brake device
KR100308931B1 (ko) 브레이크 배력 시스템
US5013094A (en) Hydraulic braking system
JPH0624921B2 (ja) 液圧ブレーキ装置
US4720151A (en) Slip-controlled brake system for automotive vehicles
JPS62175247A (ja) アンチロツク液圧ブレ−キシステム
JPS62292556A (ja) ブレ−キシステム
US6027184A (en) Vehicular brake system for performing effective brake operations
US5393131A (en) Hydraulic brake system with enhanced braking force for rear wheels
JP3637722B2 (ja) ブレーキ装置
US4605263A (en) Antiskid control apparatus for automobiles
US5961188A (en) Brake apparatus for a vehicle
US4500138A (en) Brake oil pressure controlling valve device for vehicles
JP2000219125A (ja) ブレーキ装置
KR920010118B1 (ko) 차량용 적응 제동 시스템
JP3821325B2 (ja) ブレーキ倍力システム
JP2002362353A (ja) 自動車用制動油圧調節装置
US5472267A (en) Flow control valve and pressure regulator for an anti-lock braking system
JP2000280888A (ja) マスタシリンダ
JPH04154461A (ja) アンチロック型ブレーキシステム
US6027178A (en) Brake system
JP2000177562A (ja) ブレーキ液圧制御装置
JP7552344B2 (ja) 車両用制動装置