JPH0415338A - 自動変速機の変速装置 - Google Patents

自動変速機の変速装置

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JPH0415338A
JPH0415338A JP2118084A JP11808490A JPH0415338A JP H0415338 A JPH0415338 A JP H0415338A JP 2118084 A JP2118084 A JP 2118084A JP 11808490 A JP11808490 A JP 11808490A JP H0415338 A JPH0415338 A JP H0415338A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ワンウェイクラッチを有しない変速装置に対
して最小限の変更によって変速品質の向上を図り得る自
動変速機の変速装置に関する。
(従来の技術) まず、最も一般的な自動変速機の変速装置によりパワー
オンダウンシフトする場合について説明する。
例えば、高速段側のバントブレーキを解放し低速段例の
クラッチを締結することで4−3ダウンシフトを行なう
場合、バンドブレーキを解放することによりギアをニュ
ートラルとし、その間で、タービン回転が上昇して3速
となった時のタービン回転に同調しようとする。
この状態で3速を実現するためにクラッチを締結させる
わけであるが、そのクラッチの締結タイミングが非常に
難しい。
即ち、第13図のクラッチ締結の同期時の特性に示すよ
うに、丁度タービン回転か3速に同期した時にクラッチ
が締結すれば比較的衝撃なく変速を終了できる。
しかし、第13図のクラッチ締結の早過ぎ時の特性に示
すように、タービン回転が3速での回転に同期しないう
ちにクラッチが締結する場合には、タービン回転が強制
的にクラッチ容量によって上昇され、エンジンブレーキ
力が発生する為、−瞬マイナスの出力軸トルクが発生す
る。
そして、その後に3速での駆動トルクが伝わるようにな
る為、上記マイナストルクから3速駆動トルクへの落差
が同期成功時に比へて大となり、大きなショックが発生
する。
また、駆動系にガタがある場合には、トルクが正負に入
れ代わる瞬間にガタ打ち音も発生して、運転者に対して
異常な不快感を与える。
逆に、第13図のクラッチ締結遅過ぎ時の特性に示すよ
うに、タービン回転が3速での回転に同期してもまだク
ラッチが掴めず、しばらくしてから締結を開始すると、
タービン回転が一旦上昇してから下降し、エンジン回転
もそれに伴なって変化し、いわゆる「空吹き」が発生し
て運転者(こ違和感を与える。
また、3速に回転同期させる時にタービン回転をクラッ
チ容量によって強制的に下降させるため1こ回転エネル
ギが放出され乙図示のような衝撃的なショックトルクが
発生する。
以上のように自動変速機のダウンシフトで1は、■ タ
ービン回転が低速段側に同期する以前(ま、低速段側ク
ラッチのトルク容量の発生を十分(こ低減させておく。
■ タービン回転が低速段側に同期した瞬間]ま、低速
段側クラッチのトルク容量をすばやく上昇させる。
が重要なポイントとなる。
そこで、ダウンシフトの変速品質の向上を図る案トシテ
、例エバ、[i’ S A E ヘ−t< −8905
30Jl (7)55ページ〜58ページに示すように
、上記低速段側クラッチのみによる変速装置に代え、第
14図に示すように、フォワードクラ・ソチとワンウェ
イクラッチとオーバランクラッチを有する変速装置が知
られるに至っている。
この装置では、ダウンシフトが開始すると、第15図の
回転特性及び油圧特性に示すように、バントブレーキの
油圧が抜けてタービン回転か上昇する。この時、ワンウ
ェイクラッチに接続されているリングギアメンバは変速
開始当初はフロントキャリアメンバ側に対して高回転し
ているのでワンウェイクラッチが空走してワンウェイク
ラッチにおけるトルクの授受は無い。
タービン回転が更に上昇して遊星歯車列内部が3速状態
になると、リングギアメンバ回転がフロントキャリアメ
ンバ回転と一致し、ワンウェイクラッチがトルク伝達を
開始する。
このようにして、ワンウェイクラッチを用いると3速に
同期する直前まではフロントキャリアメンバとリングギ
アメンバ間には全くトルク伝達が発生せず、3速に同期
した瞬間に両メンバ間の伝達トルクを瞬時に上昇させて
タービン回転がそれ以上上昇することを防ぐ作用が行な
われ、良好な変速フィーリングを得るシステムとなって
いる。
即ち、ダウンシフトでは、ワンウェイクラッチの作用に
よって、3速への同期直前までの低速段クラッチ容量の
発生を完全防止し、3速への同期の瞬間に低速段クラッ
チの容量を急上昇させる、いわば理想に近い同期作用を
得る。
しかし、フォワードクラッチとワンウェイクラッチの組
合せのみであると、エンジンブレーキレンジでエンジン
ブレーキを得ようとする場合、このワンウェイクラッチ
が空走してしまってエンジンブレーキ力が得られなくな
ってしまう。その対策として、このようにワンウェイク
ラッチを挿入した場合には、ワンウェイクラッチを介さ
ないで結合するオーバランクラッチを並列に設ける。
このようにすれば、エンジンブレーキレンジにおいて、
リアリングギアメンバとフロントキャリアメンバがオー
バランクラッチによって締結されるのでエンジンブレー
キを発生できるシステムとなる。
以上のように、ある1つの回転メンバと他の1つの回転
メンバの間に直結クラッチを設置し、更に、ワンウェイ
クラッチを介して結合するクラッチを配置することによ
って、変速品質の向上とエンジンブレーキの確保との両
立が達成出来る。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の変速装置にあっては、
フォワードクラッチとオーバランクラッチとはその作動
時期が全く異なるものである為、フォワードクラッチ用
の油圧ピストンとオーバランクラッチ用の油圧ピストン
の2ピストンが必要となると共に、各ピストンへの油圧
を供給するコントロールバルブ系、油路としても2系統
、2本必要となり、多大なスペースや複雑な油圧回路を
必要とする問題がある。
この結果、1つのクラッチによる変速システムを有する
自動変速機に、上記2つの独立したクラッチ、1つのワ
ンウェイクラッチによる変速システムを適用しようとす
ると、油圧ピストンや油路の増設が必要であるばかりで
なく、コントロールバルブも大変更が必要となり、変速
品質向上策として採用することが大変困難である。
また、特に全長スペースの乏しいFF横置の自動変速機
では油圧ピストンを増設するだけのスペースが小変更で
は簡単に取れない。
本発明は、上述のような問題に着目してなされたもので
、遊星歯車列を有し、少なくとも2段以上の前進変速段
を持つ自動変速機の変速装置において、ワンウェイクラ
ッチを有さない変速装置に対し、油圧回路系の変更を要
さず最小限のスペース増に抑えながら、ダウンシフト時
の変速品質の向上とエンジンブレーキ確保との両立を図
ることを課題とする。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために本発明の自動変速機の変速装
置では、1つの油圧ピストンにより連動して締結解放さ
れる2つのクラッチと1つのワンウェイクラッチによる
手段とした。
即ち、第1図のクレーム対応図に示すように、遊星歯車
列を有し、少なくとも2段以上の前進変速段を持つ自動
変速機において、前記遊星歯車列の回転要素に結合され
る第1の回転メンバ及び第2の回転メンバと、前記第1
の回転メンバと第2の回転メンバを結合可能とする第1
の多板クラッチと、前記遊星歯車列の回転要素のいずれ
にも結合されない第3の回転メンバと、前記第3の回転
メンバと第2の回転メンバとを結合可能とする第2の多
板クラッチと、前記第1の回転メンバと第3の回転メン
バとの間でトルク伝達を一回転方向のみ行なうワンウェ
イクラッチ要素と、隣接して配置される前記第1の多板
クラッチと第2の多板クラッチとの締結解放作動をする
単一の油圧ピストンと、前記油圧ピストンへの油圧の給
排を行なう単一の油圧管路とを備えていることを特徴と
する。
(作 用) 本発明の変速制御装置が適用されている自動変速機にお
いて、ダウンシフトを、高速段側で締結されているバン
ドブレーキを解放し、両多板クラッチを締結して行なう
ものとする。
まず、ダウンシフト指令が出力されると、バンドブレー
キへの油圧が抜けてニュートラル状態となリ、タービン
回転が上昇する。その後、クラッチ圧が単一の油圧管路
から量−の油圧ピストンに供給され、油圧ピストンに押
し力が発生する。
この時、タービン回転が低速段側の回転に同期する前は
、第1の回転メンバが第2の回転メンバより高回転とな
っている為、ワンウェイクラッチ要素が空走し、第1の
回転メンバと第2の回転メンバ間の伝達トルクは、第1
の多板クラッチによる伝達トルクのみとなり、伝達トル
ク容量は低い。
そして、タービン回転が上昇して低速段例の回転に同期
すると、第1の回転メンバの回転と第2の回転メンバの
回転とが一致し、その瞬間からワンウェイクラッチ要素
がトルク伝達に寄与し、第1の回転メンバ、と第2の回
転メンバ間の伝達トルクは、第1の多板クラッチと第2
の多板クラッチとを合せた伝達トルクが発生する。
従って、ハントブレーキが完全に解放される以前からク
ラッチを締結するように締結タイミングを設定しておく
と、クラッチ締結が開始されてからタービン回転との同
期前は、トルク伝達容量が低い第1の多板クラッチのみ
の締結によるトルク伝達となる為、タービン回転のトル
ク容量による強制的上昇が抑えられて出力軸トルク1こ
一瞬出るマイナストルクは大幅に減少する。
そして、タービン回転と同期すると、同期した瞬間から
トルク容量が急、上昇する為、タービン回転の上昇が抑
えらる従来のワンウェイクラッチタイプと同様の同期検
知容量制御が行なわれ、ショックが防止されて変速品質
が向上する。
また、エンジンブレーキレンジでエンシンブレキを得る
場合には、ワンウェイクラッチ要素は空走するものの第
1の多板クラッチが締結されている為、この第1の多板
クラッチを介して第2の回転メンバから第1の回転メン
バヘエンジンフレーキトルクが伝達されることになり、
エンジンブレーキの効きが確保される。
尚、車両でのエンジンブレーキトルクはエンジン駆動ト
ルクの数分の1である為、1つのクラッチによるトルク
容量で十分なエンジンブレーキトルクを伝達することが
出来る。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
第2図は実施例の変速装置(ロークラッチユニット)が
適用された自動変速機のパワートレーンを示すスケルト
ン図、第3図は実施例のロークラッチユニット部分であ
る第2図A部の詳細断面図である。
第2図に示す自動変速機は、2列の単純遊星歯車列によ
るフロントプラネタリ−ギアFPとリアプラネタリ−ギ
アRPを有し、前進4段・後退1段の変速段が達成され
る。
構成的には、エンジン駆動トルクがクランクシャフト1
及びトルクコンバータ2を介して入力されるインプット
シャフト3と、駆動軸に連結されるアウトプットシャフ
ト4との間に、フロントプラネタリ−ギアFPとリアプ
ラネタリ−ギアRPとが設けられている。
そして、両プラネタリーギアFP、 RPの回転要素の
固定、解放、連結の組合せ選択により前進4段・後退1
段を得る変速要素として、リバースクラッチR/C、ハ
イクラッチ)I/C、ロークラッチユニットL/C,ロ
ー&リバースブレーキL&R/B、ハントブレーキB/
[] 、ワワンウェイクラッチ要素が設けられている。
尚、フロントプラネタリ−ギアFPの回転要素としては
、フロントサンギアSF、フロントリンクギアト及びフ
ロントプラネットキャリアCFを有し、リアプラネタリ
−ギアの回転要素としては、リアサンギアSR,リアリ
ングギアRR及びリアプラネットキャリアC8を有する
前言己リバースクラフチR/Cは、インプットシャフト
3とフロントサンギアメンバ5を接続する。
前記ハイクラッチH/Cは、インプットシャフト3とフ
ロントプラネットキャリアメンバ6を接続する。
前記ロークラッチユニットL/Cは、フロントプラネッ
トキャリアメンバ6とリアリンクギアメンバ7とを接続
する。
前記ロールリバースブレーキL&R/Bは、フロントプ
ラネットキャリアメンバ6をケース8に固定する。
前記バンドブレーキB/Bは、フロントサンギアメンバ
5をケース8に固定する。
前記ワンウェイクラッチOWCは、フロントプラネット
キャリアメンバ6の一方向の回転を固定する。
前記ロークラッチユニットL/Cは、リアリングギアメ
ンバ7(第1の回転メンバ)及びフロントプラネットキ
ャリアメンバ6(第2の回転メンバ)と、前記リアリン
グギアメンバ7及びフロントプラネットキャリアメンバ
6を結合可能とする直結ロークラッチ10(第1の多板
クラッチ)と、プラネタリ−ギアの回転要素のいずれに
も結合されないアウターロータ12b(第3の回転メン
バ)と、前記アウターロータ?2bとフロントプラネッ
トキャリアメンバ6とを結合可能とする介在ロークラッ
チ11 (第2の多板クラッチ)と、前記リアリングギ
アメンバ7とアウターロー夕12bとの間でトルク伝達
を一回転方向のみ行なうスプラグ型ワンウェイクラッチ
12(ワンウェイクラッチ要素)と、隣接して配置され
る前記直結ロークラッチ10と介在ロークラッチ11と
の締結解放作動をする単一のロークラッチピストン13
(油圧ピストン)と、前記ロークラッチピストン13ヘ
ロークラツチ圧の給排を行なう単一のロークラッチ圧油
路14(油圧管路)とを備えている。
尚、スプラグ型ワンウェイクラッチ12は、第3図に示
すように、インナーロータ12a、アウターロータ12
b及びスプラグ12cを有して構成され、インナーロー
夕12aはリアリングギアメンバ7に固定され、アウタ
ーロータ12bには、介在ロークラッチ11のクラッチ
プレートを軸方向移動可能に嵌合するスプライン15が
形成されている。
また、リアリングギアメンバ7の外周部とフロントプラ
ネットキャリアメンバ6の内周部にもスプライン15が
形成されている。
前記直結ロークラッチ10及び介在ロークラッチ11は
、それぞれ2枚のドリブンプレートと2枚のドライブプ
レートの交互組合せにより構成され、ロークラッチピス
トン13の押し力作用面には、介在ロークラッチ11.
中間プレート16゜プッシュプレート17.直結ローク
ラッチ10゜リテーニングプレート18.スナップリン
グ19が順次配置されている。
尚、第3図において、20は皿バネ式リターンスプリン
グ、21はシール用Dリング、22は排油用ボール弁、
23はクラッチ油室、24はスラストベアリング、25
はシールリング、26はケース8に取付けられる静止部
材である。
次に、作用を説明する。
第4図は実施例の自動変速機で各レンジ位置での変速作
動表を示す図で、Dレンジでは、1速はロークラッチユ
ニットし/CとワンウェイクラッチOWCの作動により
得られ、2速はロークラッチユニットし/Cとバンドブ
レーキB/Bの作動により得られ、3速はハイクラッチ
H/CとロークラッチユニットL/Cの作動により得ら
れ、4速はハイクラッチH/CとバンドブレーキB/B
の作動により得られる。
次に、第5図に示す各特性の4−3ダウンシフトタイム
チヤートに基づいて4速から3速へのダウンシフト時の
作用について説明する。
4−3ダウンシフトは、4速側で締結されているバンド
ブレーキB/Bを解放し、ロークラッチユニットL/C
を締結して行なわれる。
まず、ダウンシフト指令が出力されると、バントブレー
キ87Bへの油圧が抜けてニュートラル状態となり、タ
ービン回転が上昇する。
その後、ロークラッチ圧がロークラッチ圧油路14から
ロークラッチピストン13に供給され、ロークラッチピ
ストン13に押し力が発生する。
この時、タービン回転が3速側の回転に同期する前は、
リアリングギアメンバ7がフロントプラネットキャリア
メンバ6より高回転となっている為、スプラグ型ワンウ
ェイクラッチ12が空走し、リアリングギアメンバ7と
フロントブラネットキャリアメンバ6間の伝達トルクは
、直結ロークラッチ10による伝達トルクのみとなり、
伝達トルク容量は低い。
そして、タービン回転が上昇して3速側の回転に同期す
ると、リアリングギアメンバγの回転とフロントプラネ
ットキャリアメンバ6の回転とが−致し、その瞬間から
スプラグ型ワンウェイクラッチ12がトルク伝達に寄与
し、リアリングギアメンバ7とフロントプラネットキャ
リアメンバ6間の伝達トルクは、直結ロークラッチ10
と介在ロークラッチ11とを合せた伝達トルクが発生す
る。
従って、バンドブレーキB/Bが完全に解放される以前
からロークラッチユニットL/Cを締結するように締結
タイミングを設定しておくと、ロークラッチユニットL
/Cの締結が開始されてからタービン回転との同期前は
、トルク伝達容量が低い直結ロークラッチ10のみの締
結によるトルク伝達となる為、タービン回転のトルク容
量による強制的上昇が抑えられて出力軸トルクとして一
瞬出るマイナストルクは大幅に減少する。
そして、タービン回転と同期すると、同期した瞬間から
介在ロークラッチ11による伝達トルクが加わり、トル
ク容量か急上昇する為、タービン回転の上昇が抑えらる
従来のワンウェイクラッチタイプと同様の同期検知容量
制御が行なわれ、ショックが防止されて変速品質か向上
する。
また、1速固定レンジや2速固定レンジ等のエンジンブ
レーキレンジでエンジンブレーキを得る場合には、直結
ロークラッチ10が締結されている為、この直結ローク
ラッチ10を介してフロントプラネットキャリアメンバ
6からリアリングギアメンバ7へエンジンブレーキトル
クが伝達されることになり、エンジンブレーキの効きが
確保される。
即ち、ある車両でエンジン駆動トルクか、例えば、15
〜20に9・mである場合にエンジンブレーキトルクは
3〜6に9・m程度である為、1つのクラッチでのトル
ク容量で十分なエンジンブレーキトルクを伝達すること
が出来る。
次に、ロークラッチユニットL/Cでのバンドブレーキ
に類似するサーボ効果が発揮される理由について、第6
図及び第7図に示すトルク容量特性に基づいて説明する
まず、第6図の多板クラッチ特性に示すように、多板ク
ラッチでは、相対すべり回転が正側と負側とでは伝達ト
ルク容量a、bが全く同じとなる。
また、第6図のバンドブレーキ特性に示すように、バン
ドブレーキでは、相対すべり回転が正側での伝達トルク
容量すと負側での伝達トルク容量aが下記の様に異なり
、サーボ効果が得られる為、増速変速での解放要素に向
き、遊星歯車列の反力要素として用いられる。
一:e1θ μ;摩擦係数  θ;バンド巻角 また、第6図のワンウェイクラッチ特性に示すように、
ワンウェイクラッチでは、相対すべり回転が負側では伝
達トルク容taが零となり、正側では伝達トルク容量す
が無限大となる。
これに対し、実施例のロークラッチユニットL/Cのよ
うに、同時に締結される直結ロークラッチ10及び介在
ロークラッチ11とスプラグ型ワンウェイクラッチ12
とによる組合せユニットとした場合には、ワンウェイク
ラッチ12か空走する相対すベリ回転が負側では直結ロ
ークラッチ10のクラッチ枚数によって伝達トルク容量
aが得られ、ワンウェイクラッチ12がトルク伝達に寄
与する相対すべり回転が正側では直結ロークラッチ10
と介在ロークラッチ11との全体のクラッチ枚数によっ
て伝達トルク容量すが得られる。
即ち、伝達トルク容量はb>aとなり、バンドブレーキ
と同様にサーボ効果が得られる。
しかも、伝達トルク容量比b / aは、クラッチ枚数
の増減で任意に調整できる。
以上説明してきたように、実施例の自動変速機の変速装
置にあっては、下記に列挙する効果が得られる。
■ 1つのロークラッチ圧油路14からの油圧により作
動する1つのロークラッチピストン13により連動して
締結解放される2つのクラッチ10.11と1つのワン
ウェイクラッチ12によるロークラッチユニットL/C
とした為、ワンウェイクラッチを有さす、多板クラッチ
1つによる変速装置に対し、油圧回路系の変更を全く要
さず、最小限のスペース増に抑えながら、上記のように
、ダウンシフト時の変速品質の向上とエンジンブレーキ
確保との両立を図ることが出来る。
つまり、第4図の締結作動表に示すように、油圧回路系
は、単一のロークラッチの時とまったく同じである。
また、スペース的には、2つのクラッチ10,11のク
ラッチプレートは直列配置である為、1つのクラッチの
場合に対する軸方向スペース増は非常に少なくて済むし
、また、ワンウェイクラッチ12は、伝達される総トル
ク容量の半分を負担すれば良い為、小型のものを使うこ
とが出来る。
実際に、従来のワンウェイクラッチを有さす、ロークラ
ッチ1つによる変速装置を持つFFi@亘の自動変速機
の軸方向寸法を全く変えずに、ロークラッチが設けられ
ていた部分に実施例のロークラッチユニットL/Cを設
!することが出来た。
また、従来技術で示したフォワードクラッチとワンウェ
イクラッチとオーバランクラッチを有する変速装置に代
えて適用した場合には、油圧ピストン分の軸方向寸法の
短縮化が図られた。
■ 上記のように、ロークラッチユニットL/Cは伝達
トルク容量比b / aをクラッチ枚数の増減で任意に
調整できる為、バンドブレーキよりも設計自由度が高く
、しかも摩擦材の摩擦係数変化の影響を受けにくい変速
要素として自動変速機に適用することが出来る。
以上、実施例を図面に基づいて説明してきたが、具体的
な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても本
発明に含まれる。
例えば、実施例では第8図に示すレイアウトによるロー
クラッチユニットの例を示したが、第9図、第10図、
第11図及び第12図に示すように、ワンウェイクラッ
チの位置を適用箇所によって適宜具ならせたものも含ま
れる。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明にあっては、遊星歯車
列を有し、少なくとも2段以上の前進変速段を持つ自動
変速機の変速装置において、1つの油圧ピストンにより
連動して締結解放される2つのクラッチと1つのワンウ
ェイクラッチによる手段とした為、ワンウェイクラッチ
を有さない変速装置に対し、油圧回路系の変更を要さず
最小限のスペース増に抑えながら、ダウンシフト時の変
速品質の向上とエンジンブレーキ確保との両立を図るこ
とが出来るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の自動変速機の変速装置を示すクレーム
対応図、第2図は実施例の変速装置が連用された自動変
速機のパワートレーンを示すスケルトン図、第3図は実
施例の変速装置部分である第2図A部の詳細断面図、第
4図は実施例の自動変速機での変速作動表を示す図、第
5図は実施例装置での4−3ダウンシフト時における各
変速過渡特性のタイムチャート図、第6図は多板クラッ
チ、バンドブレーキ、ワンウェイクラッチの各伝達トル
ク容量特性図、第7図は実施例のロークラッチユニット
の伝達トルク特性図、第8図は実施例のロークラッチユ
ニットの簡略図、第9図、第10図、第11図、第12
図はクラッチユニットの変形例を示す簡略図、第13図
は従来の単一多板クラッチでの4−3ダウンシフト時の
変速過渡特性図、第14図はワンウェイクラッチタイプ
の従来の変速装置を示す簡略図、第15図は第14図に
示す変速装置での変速過渡特性を示すタイムチャートで
ある。 FP・・・フロントプラネタリ−ギア (遊星歯車列) RP・・・リアプラネタリ−ギア (遊星歯車列) し/C・・・ロークラッチユニット (変速袋ffiり 7・・・リアリングギアメンバ (第1の回転メンバ) 6・・−フロントブラネットキャリアメンノ\(第2の
回転メンバ) 10・・・直結ロークラッチ (第1の多板クラッチ) 11・・・介在ロークラッチ (第2の多板クラッチ) 12・・・スプラグ型ワンウェイクラッチ(ワンウェイ
クラッチ要素) 12b・・・アウターロータ (第3の回転メンバ) 13・・・ロークラッチピストン (油圧ピストン) 14・・・O−クラッチ圧油路 (油圧管路)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)遊星歯車列を有し、少なくとも2段以上の前進変速
    段を持つ自動変速機において、 前記遊星歯車列の回転要素に結合される第1の回転メン
    バ及び第2の回転メンバと、 前記第1の回転メンバと第2の回転メンバを結合可能と
    する第1の多板クラッチと、 前記遊星歯車列の回転要素のいずれにも結合されない第
    3の回転メンバと、 前記第3の回転メンバと第2の回転メンバとを結合可能
    とする第2の多板クラッチと、 前記第1の回転メンバと第3の回転メンバとの間でトル
    ク伝達を一回転方向のみ行なうワンウェイクラッチ要素
    と、 隣接して配置される前記第1の多板クラッチと第2の多
    板クラッチとの締結解放作動をする単一の油圧ピストン
    と、 前記油圧ピストンへの油圧の給排を行なう単一の油圧管
    路と、 を備えていることを特徴とする自動変速機の変速装置。
JP2118084A 1990-05-08 1990-05-08 自動変速機の変速装置 Expired - Lifetime JP2906575B2 (ja)

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