JPH04151418A - ブンゼンバーナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、複数個のバーナユニットを一定の間隔を存
して並設し給湯器用のバーナ等として用いるブンゼンバ
ーナに関スル。

〔従来の技術〕

従来のこの種のブンゼンバーナとしては、たとえば、特
公平２−１３２０１号公報に示され、第６図にその燃焼
状態の概略が示されているように、炎口形成部２に一定
の間隔を存して多数並穿された上向き炎口５の上部外側
に末広がり状に傾斜せる燃焼面形成用壁体３，４を設け
、該燃焼面形成用壁体３，４に二次空気供給路１３の吐
出口１４を炎口５間に対応して設けた構造のものがある
。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来のブンゼンバーナにあっては、次に記載する問
題点があった。

■　燃焼面形成用壁体３，４が末広がり状に傾斜してい
るので、該ブンゼンバーナを給湯器等のバーナとして用
いた場合、集熱器等に生成した燃焼酸化物（スケール）
又はほこり等の落下によりバーす炎口５が閉塞し不完全
燃焼を惹起することがある。

■　また、電動ファン１２からの燃焼用二次空気が燃焼
面３ａ、　４ａに形成される火炎Ｆに対し、第６図の矢
印ａで示したように背面側から各火炎Ｆ間に斜め上向き
に吐出して作用するにすぎないから、燃焼用二次空気の
火炎Ｆへの混入が十分に行われず、しかも、燃焼面形成
用壁体３．４が末広がり状に傾斜していることと相まっ
て燃焼面３ａ　　４ａに沿った火炎Ｆが確実に形成され
ず、安定燃焼の維持が不可能であるために、ターンダウ
ン比は低下し、高負荷にともなう燃焼音の発生も著しい
。

■　さらに、燃焼面３ａ、　４ａに沿った火炎Ｆが形成
されず、しかも、火炎Ｆに対する斜め上向きの燃焼用二
次空気の作用だけでは、火炎Ｆの冷却効果も少ないので
、ＮＯｘ排出量も多くなる。

この発明は、従来の技術の有する斯かる問題点に鑑み、
炎口と燃焼面を同一方向に傾斜させて燃焼酸化物等によ
る炎口詰りを解消し、併せて、火炎に対する燃焼用二次
空気の拡散混合と燃焼面への押しつけ作用によりターン
ダウン比の増大、燃焼音の減少及びＮＯｘの低減等を図
ったブンゼンバーナの提供を目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、この発明のブンゼンバーナ
における請求項１の発明は、バーナ本体の上部に設けた
複数の炎口を斜め上方に向けて開口し、該炎口の背部に
複数の通気孔を各炎口間に対応して並穿せる前面燃焼板
と前面冷却板とで通気間隙を存して箱状に形成し下端に
は空気取入口を開口してなる燃焼ガイド体を前記炎口の
開口方向と略同一角度に傾斜させて炎口を覆った状態に
設けたことを特徴とするものである。また、請求項２の
発明は、燃焼ガイド体の通気孔をバーリング付きのスリ
ット孔で形成し、請求項３の発明眼燃焼ガイド体の空気
取入口の背面側に空気分布板を設けたものである。さら
に、請求項４の発明慰請求項１の特定発明におけるブン
ゼンバーナを一定の間隔を存して複数個並設するにあた
り、燃焼用二次空気を空気分布板で空気取入口と相隣接
するバーナとの間隙に分流せしめるとともに、該間隙を
分布板で制御したものである。

〔作　　用〕

上記構成としたこの発明によるブンゼンバーナの請求項
１記載の発明にあっては、炎口と燃焼面を同一方向に傾
斜させて燃焼面で炎口を覆ったので、燃焼酸化物又はほ
こり等の落下による炎目詰りが防止でき、また、火炎に
対する燃焼用二次空気が背面側と前面側の双方から供給
されて適切に拡散混合し、かつ、燃焼用二次空気で火炎
を燃焼面に押しつけ、燃焼面が斜め下向きとなっている
ことと相まって燃焼面に沿った火炎が確実に形成される
。

請求項２記載の発明は、通気孔をバーリング付きのスリ
ット孔としたので、バーリングにより通気孔から噴出す
る燃焼用二次空気の燃焼炎との接触が滑らかになり低騒
音の安定燃焼が得られる。

請求項３記載の発明は、空気取入口の背面側に空気分布
板を設けたので、請求項４記載の発明のように、複数個
のブンゼンバーナを一定の間隔を存して並設し、給湯器
のバーナ等として用いる場合、該分布板で燃焼用二次空
気を燃焼面の背面側と前面側に分流せしめるとともに、
相隣接するバーナとの間隙を制御して燃焼用二次空気を
バーナの燃焼に必要な最適な量に背面側と前面側に配分
し安定燃焼を維持する。

〔実　施　例〕

以下この発明のブンゼンバーナの実施例について図面を
参照して説明する。

図示した実施例は、この発明のブンゼンバーナを一定の
間隔を存して並設し強制給気型給湯器のバーナ装置とし
て用いた場合を例示したものであって、第１図ないし第
５図において、Ａはバーナ本体で、混合管９の先端部に
多数の炎口１を有する炎口部１０を設けた構成となって
おり、混合管９の基端に設けた拡開部１１の一次空気取
入口１２にガスノズル１３を臨ませ、該ガスノズル１３
からの燃料ガスと一次空気取入口１２から吸入される燃
焼用−次空気を混合管９内で混合し、炎口部ｌＯの各々
の炎口１かみ噴出する混合ガスを燃焼させるようになっ
ている。

前記バーナ本体Ａの炎口部１０に設けた複数の炎口１は
斜め上方に向けて開口されている。たとえば、炎口部１
０の上端部を垂直状の混合部に対し一方向に屈折し略１
０度程度傾斜させることにより形成するものである。Ｂ
は燃焼ガイド体で、バーリング７付きのスリット孔から
なる通気孔２を前記各炎口１間に対応して並穿せる前面
燃焼板３と背面冷却板４とで通気間隙５を存して箱状に
形成し下端に空気取入口６を開口して構成され、該燃焼
ガイド体Ｂは前記炎口１の背部に炎口１の開口方向と略
同一角度θに傾斜させて炎口ｌを覆った状態に設けられ
ている。すなわち、燃焼ガイド体Ｂの下端部をバーナ本
体Ａの炎口部１０の上端屈折部に沿わせて固定し、上端
部を炎口１の背部上方に斜状に延設せしめることで、炎
口１からの混合ガスが前面燃焼板３の斜め下向きの燃焼
面３ａに沿って噴出することにより燃焼面３ａに沿った
層流火炎ａが形成され、下端の空気取入口６は炎口部１
０の後部において下向きに開口されるようになしている
。８は前記燃焼ガイド体Ｂの空気取入口６の背面側に設
けた空気分布板で、燃焼用二次空気を燃焼面の背面側と
前面側に分流せしめ、かつ、相隣接するバーナとの間Ｈ
ｐを広狭に制御するためのものである。

第１図及び第２図は、前記構成のブンゼンバーナを一定
の間隔を存して複数個並設し強制給気型給湯器のバーナ
装置とした場合を示し、１４は燃焼室１５を構成するケ
ーシングで、該燃焼室１５内に複数個のバーナユニット
を一定の間隔を存して並設したバーナを設置し、かつ、
前記燃焼室１５の下部に給気室１６を連設し、該給気室
１６と燃焼室１５との間に多孔整流板１７を設けている
。Ｆは給気ファンで、給気ダクト１８を介して前記給気
室１６に接続されている。しかして、給気ファンＦから
の空気は給気ダクト１８を介して給気室１６に送られ、
多孔整流板１７で整流分散されて燃焼室１５内の各部に
均等に強制送給されバーナの燃焼に供するものである。

前記バーナ装置において、複数個のブンゼンバーナを一
定の間隔を存して並設するにあたり、空気分布板８と相
隣接するバーナとの間隙ｌを分布板８で広狭に制御して
、前面側への燃焼用二次空気量を背面側からの燃焼用二
次空気量と相まってバーナの燃焼が最適に行いうるよう
になすものである。すなわち、前面側への燃焼用二次空
気量が多すぎると火炎ｆがリフトし、少なすぎると十分
な燃焼効果が得られないからである。

前記構成において、斜め上方に向けて開口せる炎口１は
、該炎口１の開口方向と略同一角度θに傾斜せる燃焼ガ
イド体Ｂで覆われているため燃焼酸化物やほこり等の落
下による炎口詰りは生しない（第３図の矢印Ｃ参照）。

また、炎口１からの混合ガスは、燃焼ガイド体Ｂの前面
燃焼板３の燃焼面３ａが斜め下方に向いているので、該
燃焼面３ａに沿って噴出し燃焼するから燃焼面３Ｂに沿
った層流火炎ｆを形成する。一方、該燃焼に必要な燃焼
用二次空気は、燃焼ガイド板Ｂの下端背面の空気分布板
８によって空気取入口６と、該分布板８と相隣接するバ
ーナ間の間隙ｌとに配分され、多くは空気取入口６から
通気間隙５を介して前面燃焼板３の通気孔２から噴出し
、相隣接するバーナの背面冷却板４に当たって反転し、
燃焼面３ａに沿って燃焼する火炎ｆに背面側からの燃焼
用二次空気として作用する。（第３図の矢印ａ参照）こ
のとき、通気孔２がバーリング７付きのスリット孔で形
成されているから、バーリング７により二次空気と燃焼
炎との接触が滑らかに行われ、しかも、通気孔２からの
燃焼用二次空気が火炎５に直接当らず反転して前面側か
ら当り混合するから火炎ｆは燃焼面３ａに押しつけられ
、火炎ｆは燃焼面３Ｂに沿って確実に形成される。また
、一部ではあるが間ＩＩ！ｊｌからの燃焼用二次空気は
空気分布板８で制御されて一定量のものが相隣接するバ
ーナの背面冷却板４とバーナ間を通って燃焼面３ａに沿
って燃焼する火炎ｆに前面側からの燃焼用二次空気とし
て効果的に作用する（第３図の矢印す参照）。

〔発明の効果〕

この発明のブンゼンバーナにおける請求項１記載の発明
は、炎口と燃焼面を同一方向に傾斜させて燃焼面で炎口
を覆ったので、燃焼酸化物又はほこり等の落下による炎
口詰りを防止し不完全燃焼を惹起するなどの危険が解消
できる。また、火炎に対する燃焼用二次空気が背面側と
前面側の双方から供給されて適切に拡散混合し、かつ、
燃焼用二次空気で火炎を燃焼面に押しつけるため、燃焼
面が斜め下向きとなっていることと相まって火炎は燃焼
面に沿ってより上方に延びようとする層流火炎に形成さ
れ燃焼面から剥離せず安定するから、ターンダウン比は
増大し、高負荷にともなう燃焼音の発生もない、さらに
、燃焼面に沿った火炎が確実に形成され、かつ、該火炎
は背面側と前面側の燃焼用二次空気で挟まれた状態とな
るため、火炎は燃焼ガイド体の燃焼面及び冷却板と燃焼
用二次空気とで効率的に冷却されるから、ＮＯｘの排出
量は少なくなる。

請求項２記載の発明は、通気孔をバーリング付きのスリ
ット孔としたので、バーリングにより通気孔から噴出す
る燃焼用二次空気の燃焼炎との接触が滑らかに行われそ
の拡散混合と火炎の冷却等を適切に行い、かつ、燃焼音
の低下及びＮＯｘの減少等がより効果的に行いうる。

請求項３記載の発明は、空気取入口の背面側に空気分布
板を設けたので、請求項４記載の発明のように、複数個
のブンゼンバーナを一定の間隔を存して並設し、給湯器
のバーナ等として用いる場合、該分布板で燃焼用二次空
気を燃焼面の背面側と前面側に分流せしめ、かつ、相隣
接するバーナとの間隙を制御することで、前面側への燃
焼用二次空気をバーナの最適燃焼に必要な量に規制して
背面側からの燃焼用二次空気と相まって火炎の安定燃焼
を維持し、前記請求項１及び２記載の発明の奏する効果
をより高めるものである。

なお、この発明のブンゼンバーナは、「＜」字状の扁平
体に構成されているため、複数個のバーナユニットを一
定の間隔を存して並設した場合、バーナ装置が極めて小
型化され、かつ、この燃焼方式のバーナ番こあっては、
バーナのピンチがかなり狭くでき、しかも、バーナ１個
当りのインプットを、たとえば、２０００〜３０００Ｋ
ｃａ　ｌ　／　ｈとすることが可能であるから、このバ
ーナ装置を用いる給湯器等の小型化が実現できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明のブンゼンバーナを用いたバーナ装置
の一例を示した側面図、第２図は正面Ｉ第３図は一部拡
大断面図、第４図は第３図のＸＸ断面図、第５図はその
燃焼状態を従来例（第６図）と対比して示した概略構成
図、第６図は従来例の同概略構成図である。 Ａ・・・バーナ本体、１・・・炎口、２・・・通気孔、
３・・・前面燃焼板、４・・・背面冷却板、５・・・通
気間隙、６・・・空気取入口、 Ｂ・・・燃焼ガイ ド体、 ７・・・バージ ン グ、 ８・・・空気分布板、 ｌ・・・間隙。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 「１］バーナ本体（Ａ）の上部に設けた複数の炎口（１
   ）を斜め上方に向けて開口し、該炎口（１）の背部に複
   数の通気孔（２）を各炎口（１）間に対応して並穿せる
   前面燃焼板（３）と背面冷却板（４）とで通気間隙（５
   ）を存して箱状に形成し下端には空気取入口（６）を開
   口してなる燃焼ガイド体（Ｂ）を前記炎口（１）の開口
   方向と略同一角度（θ）に傾斜させて炎口（１）を覆っ
   た状態に設けたことを特徴とするブンゼンバーナ。 ［２］燃焼ガイド体（Ｂ）の通気孔（２）がバーリング
   （７）付きのスリット孔である請求項１記載のブンゼン
   バーナ。 ［３］燃焼ガイド体（Ｂ）の空気取入口（６）の背面側
   に空気分布板（８）を設けた請求項１記載のブンゼンバ
   ーナ。 ［４］特定発明のブンゼンバーナを一定の間隔を存して
   複数個並設するにあたり、燃焼用二次空気を分布板（８
   ）で空気取入口（６）と相隣接するバーナとの間隙（ｌ
   ）に分流せしめるとともに、該間隙（１）を分布板（８
   ）で制御した請求項１及び３記載のブンゼンバーナ。