JPH04150961A - 電気集塵器の移動集塵極 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電気集塵器の移動集塵極に係り、特に、複数
の集塵極板が連結されたチェーンを回転移動させて集塵
極板に付着したダストを集塵極板の移動経路に設けられ
た回転ブラシで除去するようにした電気集塵器の移動集
塵極に関する。

〔従来の技術〕

電気集塵器の集塵室には、放電極、集塵極及び槌打装置
が設けられる。集塵室に送り込まれたガス中のダストは
、放電極のコロナ放電によって帯電し、集塵極に付着す
る。付着したダストは、ある程度まで堆積すると重力で
自然落下するが、容易に落下しない場合がある。そのた
め、前記槌打装置で集塵極を間欠的にハンマリングして
付着した前記ダストを払い落としている。払い落とされ
たダストは、前記集塵室の下部に設けら゛れたホッパー
に一時貯留されて排出装置によって電気集塵器の外部に
排出される。

しかしながら、前記槌打装置では、集塵極の表面に堆積
したダストを確実に払い落とすことが困難であり、また
、払い落としたダストが落下中に再び集塵極の表面に付
着する場合がある。このような場合、電気集塵器に高抵
抗障害、逆電離現象等の不具合が発生していた。したが
って、前記不具合を解消するためには、集塵極の表面を
常に清浄に保つことが必要で、このような電気集塵器と
して、移動集塵極型の電気集塵器がある。

従来、この種の電気集塵器の移動集塵極では、集塵極を
構成する各集塵極板の両端面が一対の無端状チェーンに
連結されている。また、前記集塵極板の上端補強枠と下
端補強枠は、チェーン側に長く突出して、チェーンに両
補強枠が接するようになっている。前記チェーンは、集
塵室の上部に配設された駆動用スプロケットと集塵極の
下部に配設された従動用ローラによって張設される。前
記従動用ローラ近傍で集塵極板の移動系には、回転ブラ
シが設けられ、この回転ブラシは前記集塵極板を挟持す
るように集塵極板の表面に接触している。さらに、コロ
ナ放電を発生する放電極が移動集塵極内に取り付けられ
る。したがって、前述した移動集塵極は、駆動スプロケ
ットを駆動してチェーンを回転移動させ、これに伴って
複数の集塵極板をチェーンの回転移動と共に回転させる
ものである。これによって各集塵極板の表面に付着した
ダストは、前記回転ブラシで確実に除去される。なお、
前記駆動用スプロケット及び従動ローラは、それぞれ軸
に接続されたケーブルを介して電気的に接地され、各集
塵極板からの電流をチェーンから駆動用スプロケット、
従動ローラを介して接地している。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、従来の電気集塵器の移動集塵極は、集塵
極板からの電流をチェーンを通して接地しているので、
ダストがチェーンに付着する。ダストがチェーンに付着
すると、チェーンが移動回転している間にチェーン同士
の接触面にダスト層が形成されるようになる。このダス
ト層は、厚さが約１０〜１００μｍであるが、電気抵抗
は１０”〜１０＠Ωと高く、通常の商用電圧１００Ｖ程
度ではチェーン間に流れる電流が極端に減少するが、電
気集塵器では放電極に数１０ｋＶの電圧を印加している
ため、チェーン間においてガスの絶縁破壊を生じ、チェ
ーン間を電気的な閃絡を起こして流れる。このため、チ
ェーン間にダスト層があっても、電流の減少はほとんど
ない。しかし、このような場合には、閃絡電流の流れた
チェーンの部所は、局部的な高温による溶解を生じる。

このため、チェーン同士の接触面が電気的に破損する欠
点がある。

したがって、本発明は、上記従来技術の欠点を解消し、
チェーンの電気的破損を防止してチェーンの寿命を延長
することができる電気集塵器の移動集塵極を提供するこ
とを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、チェーンに導電性部材を設け、この導電性部
材と集塵極板が電気的に接続され、チェーンには電流が
流れないように構成することによって上記目的を達成し
たものである。すなわち、本発明による電気集塵器の移
動集塵極は、駆動スプロケットに懸架されている無端状
の一対のチェーンにチェーン間の間隔より長い上端補強
枠と下端補強枠を有する集塵極板を複数個懸架し、これ
を移動回転させる電気集塵器の移動集塵極において、上
端補強枠及び下端補強枠とチェーンが重なる部所のチェ
ーンと補強枠の間のチェーン側に導電性部材を設け、隣
合う集塵極板の上端補強枠と下端補強枠を同じ導電性部
材に接触させて電気的に接続するとともに、互いに電気
的に接続した集塵極板の少な（とも１個を接地したこと
を特徴とするものである。

〔実施例〕

次に、本発明の電気集塵器の移動集塵極の好ましい実施
例を図面に基づいて説明する。

第１図は、本発明の一実施例を示す電気集塵器の移動集
塵極の斜視図である。第１図において、集塵極を構成す
る複数の集塵極板１ｏは、板状に形成され、取付は部材
１２によって両側に配設された一対のチェーン１４に等
間隔に連結される。

前記チェーン１４は、集塵極板１０の上部両側に配設さ
れた一対の駆動スプロケット１８及び下部に配設された
一対の従動ローラ２ｏによってそれぞれ張設されている
。前記従動ローラ２ｏの近傍には、一対の回転ブラシ８
ｏが設けられ、この回転ブラシ３０は、集塵極板１０の
表面に押圧接触されている。したがって、集塵極板１０
がチェーン１４の回転移動により回転ブラシ３０の間を
通り抜けることによって集塵極板１０の表面に付着した
ダストが回転ブラシ３０によって確実に除去される。

第２図は、本発明の移動集塵極の導電性部材の部分を示
す要部拡大斜視図である。前記集塵極板１０には、第２
図に示すように、上端補強枠１５と下端補強枠１６が付
設され、前記チェーン１４側に長（突出している。前記
上端補強枠１５と下端補強枠１６がチェーン１４と重な
る位置のチェーン１４には、導電性部材２５が取り付け
られており、隣合う集塵極板１０が一直線になったとき
に、隣合う集塵極板１０のうち下方の集塵極板１０の上
端補強枠１５と上方の集塵極板１０の下端補強枠１６が
同一の導電線部材２５にチェーン１４の張力によって押
圧されて接するようになっており、この上端補強枠１５
、下端補強枠１６及び導電性部材２５は、駆動スプロケ
ット１８と従動ローラ２０を通過するとき以外には離れ
ることはなく、接触時には各集塵極板１０同士は、電気
的に接続されている。また、チェーンは、駆動スプロケ
ットの歯とかみあって移動するが、導電性部材はかみあ
いをさけてチェーンに溶接あるいは締め具によって取り
付けられている。このため、導電性部材はチェーンの回
転移動を阻害することはない。

第３図は、本発明の電気集塵器の移動集塵極の電気系統
図を示す。第３図に示したように、回転ブラシ３０はケ
ーブル８４を介して接地されていると共に、回転ブラシ
３０が配設されない集塵極板１０側には、この集塵極板
１０と接するブラシ３１を設け、ブラシ３１に接続した
ケーブル３５によって接地されている。

また、第１図に示したように放電極３６が等間隔で移動
集塵極内に配設されている。この放電極８６は、第８図
に示したように、ケーブル８８を介して高圧電源４０に
接続されて高電圧が印加される。

次に、前記のように構成された電気集塵器の移動集塵極
の運転について説明する。

まず、高圧電源４０から放電極３６に高電圧を印加し、
放電極３６からコロナ放電を開始する。

これと同時に駆動スプロケット１８を回転させてチェー
ン１４を回転移動させ、集塵極板１０を回転移動させる
。これによって前記集塵極板１０には、放電極８６から
の放電電流が印加され、これに伴い集塵極板１０の表面
にダストが付着する。

前記集塵極板１０に印加された電流は、第２図に示した
導電性部材２５を通って、隣合う集塵極板１０に流れ、
最後に接地した集塵極板１０からブラシ３１あるいは回
転ブラシ３０を通り、ケーブル３４あるいは３５を介し
て接地される。

このように、本発明によれば、集塵極板１０からの電流
は、チェーン１４を流れることなく接地されるので、チ
ェーン間の電気的閃絡が発生しなくなり、チェーンの電
気的破損を阻止できる。

〔発明の効果〕

本発明の電気集塵器の移動集塵極においては、集塵極板
からの電流は、チェーンに設けられた導電性部材を通っ
て次の集塵極板に流れ、チェーンに流れることな（接地
されるので、チェーン間の電気的閃絡は発生せず、チェ
ーンの電気的破損は起こらず、チェーンの寿命を著しく
延長することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示す電気集塵器の移動集
塵極の斜視図、第２図は本発明の移動集塵極の導電性部
材の部分を示す要部拡大斜視図、第３図は本発明の電気
集塵器の移動集塵極の電気系統図を示す説明図である。 符号の説明

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）駆動スプロケットに懸架されている無端状の一対
   のチェーンにチェーン間の間隔より長い上端補強枠と下
   端補強枠を有する集塵極板を複数個懸架し、これを移動
   回転させる電気集塵器の移動集塵極において、上端補強
   枠及び下端補強枠とチェーンが重なる部所のチェーンと
   補強枠の間のチェーン側に導電性部材を設け、隣合う集
   塵極板の上端補強枠と下端補強枠を同じ導電性部材に接
   触させて電気的に接続するとともに、互いに電気的に接
   続した集塵極板の少なくとも１個を接地したことを特徴
   とする電気集塵器の移動集塵極。