JPH04146981A - クリアーコート塗料用樹脂組成物および積層塗装方法 - Google Patents

クリアーコート塗料用樹脂組成物および積層塗装方法

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JPH04146981A
JPH04146981A JP27010690A JP27010690A JPH04146981A JP H04146981 A JPH04146981 A JP H04146981A JP 27010690 A JP27010690 A JP 27010690A JP 27010690 A JP27010690 A JP 27010690A JP H04146981 A JPH04146981 A JP H04146981A
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acid
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は新規にして有用なる積層塗装用樹脂組成物およ
びそれを用いた塗装方法に関する。
さらに詳細には、本発明は2−オキソ−1,3−ジオキ
ソラン−4−イル基という特定の反応性基を有するビニ
ル系共重合体(A)を、あるいは、該ビニル系共重合体
(A)と、さらにカルボキシル基およびび/または酸無
水基を有する特定の化合物(C)をも含んで成る、とり
わけ、貯蔵安定性にすぐれる一液型塗料組成物として、
耐酸性、耐候性ならびに平滑性などの塗膜外観にすぐれ
る、極めて有用なる積層塗装用樹脂組成物ならびに、そ
れを用いた積層塗装方法に関する。
[従来技術] 近年は、自動車業界を中心に、すぐれた仕上がり外観に
対するニーズが強い。
ところが、従来、自動車上塗り塗料として用いられてい
る水酸基含有アクリル樹脂とメラミン系硬化剤の組合せ
からなる塗料では、酸性雨による外観の低下という問題
がある。
かかる問題点に鑑み、新規な硬化様式の樹脂の開発が検
討されてきている。
それらの中には、1)水酸基含有樹脂とポリイソシアネ
ートとの組合せや、2)シラノール基含有樹脂とエポキ
シ基含有樹脂との組合せとか、あるいは、3)水酸基含
有樹脂と酸無水基含有樹脂との組合せによるシステムも
あれば、4)加水分解性シリル基を有する湿気硬化型樹
脂によるシステムなどがある。
しかしながら、上記樹脂系のうち、1)水酸基含有樹脂
とポリイソシアネートとの組合せは、ポットライフが短
く、作業性の面で大きな欠点を有するし、また、2)シ
ラノール基含有樹脂とエポキシ基含有樹脂との組合せや
、3)加水分解性ノリル基含有湿気硬化型樹脂による場
合には、焼付けにより形成された塗膜の経時的な架橋度
の変化に伴い、塗膜性能が変化したり、外観も満足のゆ
くものではないなどの種々の欠点がある。
[発明が解決しようとする課題] さらに、このような長期の貯蔵安定性や塗膜外観などに
加えて、自動車工業界を中心に、酸性雨にも耐えうる塗
膜を得ることのできる、極めて有用なる硬化系について
の早急なる開発が、強く要望されてきている。
そのために、本発明者らは、上述した如き要望に添うべ
く、鋭意、研究を開始した。
つまり、本発明が解決しようとする課題は、貯蔵安定性
にすぐれる一液量塗料用樹脂組成物であって、しかも、
耐酸性、耐候性ならびに平滑性の如き塗膜外観にすぐれ
る、極めて有用なる塗料用樹脂組成物、就中、積層塗装
用樹脂組成物、ならびに、それを用いた積層塗装方法を
提供することである。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、上述した如き発明が解決しようとする課
題に照準を合わせて、鋭意検討を重ねた結果、2−オキ
ソ−1,3−ジオキソラン−4−イル基を有するビニル
共重合体(A)と、この2−オキソ−1,3−ジオキソ
ラン−4−イル基用の開環触媒(B)から成る積層塗装
用樹脂組成物、あるいは、該ビニル共重合体(A)と、
カルボキシル基および/または酸無水基を有する化合物
(C)を必須の皮膜形成成分として含んで成り、さらに
、2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−イル基用開
環触媒(B)をも配合せしめて成る積層塗装用樹脂組成
物が、貯蔵安定性にすぐれ、したがって、作業性が良好
なる一液型塗料を与え、しかも耐酸性は、勿論のこと、
さらに耐候性ならびに塗膜外観などに優れる塗膜を与え
るものであることを見い出すに及んで、本発明を完成さ
せるに到った。
すなわち、本発明は、必須の成分として、分子中に少な
くとも2個の、一般式 て示される2−オキソ−1,3−ジオ牛ソランー4−イ
ル基を有するビニル共重合体(A)に、1種以上の該2
−オキソ−1,3−ジオキソラン=4−イル基用の開環
触媒(B)とを配合して成る、あるいは、−分子中に少
なくとも2個の、2−オ牛ソー1,3−ジオキソラン−
4−イル基を含有するビニル共重合体(A)に、−分子
中に少なくとも2個のカルボキシル基および/または酸
無水基を有する化合物(C)と、この2−オキソ−1゜
3−ジオキソラン−4−イル基用の開環触媒(B)とを
配合して成る積層塗装用樹脂組成物、さらには、−分子
中に少なくとも2個の2−オキソ−1゜3−ジオキソラ
ン−4−イル基を有するビニル共重合体(A)と、−分
子中に2個のカルボキシル基および/または酸無水基を
有する、ポリエステル樹脂、ビニル系共重合体および低
分子化合物より選ばれる少なくとも1種の化合物と、こ
の2−オキ7−1.3−ジオキソラン−4−イル基用開
環触媒(B)とを含有せしめて成る積層塗装用樹脂組成
物を提供しようとするものであり、ならびに、それらの
各種の積層塗装用樹脂組成物を用いる積層塗装方法を提
供しようとするものである。
本発明において、「積層塗装」なる用語は、たとえば、
まず、被塗物(基材)上に、光輝剤および/または着色
顔料を配合した形の架橋性ベースツー)[料を塗装し、
次いて、このヘースフート塗装面上に熱硬化性クリヤー
コート塗料(クリヤ塗料I)を塗装して架橋せしめると
いう、いわゆる2コート1ベータ方式による塗装方法;
または、かくして得られる積層塗装物の上に、さらに熱
硬化性クリヤーコート塗料(クリヤー塗料■)を塗装し
て架橋せしめるという、いわゆる3コート2ベーク方式
による塗装方法;あるいは、まず、被塗物(基材)上に
、光輝剤および/または着色顔料を配合した形の架橋性
ベースコート塗料を塗装して架橋せしめ、ついで、この
ベースツー)1装面上に熱硬化性クリヤーコート塗料を
塗装して架橋せしめるという、いわゆる2フ一ト2ベー
ク方式による塗装方法なとによる、種々のシステムを指
称するものである。
前記した一分子中に少なくとも2個の2−オキソ−1,
3−ジオキソラン−4−イル基(以下、これをシクロカ
ーボネート基ともいう。)を有するビニル共重合体(A
)としては、たとえば、−分子中に1個の重合性不飽和
二重結合と少なくとも1個の2−オキソ−1,3−ジオ
キソラン−4−イル基を併せ有する化合物(a−1)と
、該化合物(a−1)と共重合可能な他の重合性不飽和
単量体とを常法により共重合させても得られるし、ある
いは、グリセリルカーボネートの如き2−オキソ−13
−ジオ牛ソランー4−イル基と水酸基とを併せ有する化
合物(a−2)を該水酸基と相互に反応しうる官能基を
もつビニル系共重合体に付加せしめても得られる。
就中、−分子中に1個の重合性不飽和二重結合と少なく
とも1個の2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−イ
ル基を併せする化合物(a−1)と、共重合可能な他の
重合性不飽和単量体(a −2)とを、常法により、共
重合させて得る方法が、簡便である。
上記した水酸基と相互に反応しうる官能基として特に代
表的なもののみを挙げるにとどめれば、イソンア不−ト
基、酸無水基、酸クロライドなどがある。
一分子中に少なくとも2個の2−オキソ−1゜3−7オ
キソランー4−イル基を含有するビニル系共重合体(1
)を得るに当たって用いられる一分子中に1個の重合性
不飽和二重結合と少なくとも1個の2−オキソ−1,3
−ジオキソラン−4イル基を併せもつ化合物(a−1)
としては、たとえば、一般式 %式% (6なる整数であるものとする。      〕で示さ
れるものなどである。具体的には、2.3−カーポネー
トプロビル(メタ)アクリレート、3.4−カーポ不−
トフ゛チル(メタ)アクリレ一ト、4,5−カーボネー
トペンチル(メタ)アクリレート、6,7−カーポ不−
トヘキシル(メタ)アクリレート、2,3−カーボネー
トプロピルビニルエーテルまたはメチル−2,3−カー
ボネートプロピルクロトネートなどである。
これらの化合物(a−1)の使用量としては、1〜50
重量部、好ましくは、5〜35重量部なる範囲が適切で
ある。1重量部未満では、塗膜を形成する際に、架橋が
不十分となり、充分な塗膜性能が発揮され得ないし、一
方、50重量部を超えると、堅(て脆い塗膜になるので
奸才しくない。
また、シクロカーボネート基を含有する不飽和単量体(
a−1))と共重合可能な他の重合性不飽和単量体(a
−2)としては、特に限定されるものではないが、さら
に、官能基として水酸基および/またはカルボキシル基
を有する不飽和単量体との共重合によるのが、−層、本
発明の効果を高めることができるので、推奨される。
こうした水酸基含有不飽和単量体として特に代表的なも
のを挙げるにとどめれば、2−ヒドロキシエチル(メタ
)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アク
リレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、4−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートの如き
ヒドロ手ジアルキル(メタ)アクリレート類;2−ヒド
ロキシエチルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビ
= /l/ x −テ/l/ cD カキヒドロキシア
ルキルビニルエテル類;またはアリルアルコールモL、
 < ハヒドロ牛ジエチルアリールエーテルの如きアリ
ル化合物;さらには、上記した単量体に対してε−カプ
ロラクトンを付加した形の水酸基含有不飽和単量体を挙
げることができる。
水酸基の導入により、/クロカーボネート基との反応が
起こって、架橋密度の増大化をも銹起し、ひいては、耐
溶剤性ならびに耐候性などが向上する。
また、カルボキシル基含有不飽和単量体をも用いること
ができる。
かかるカルボキシル基含有不飽和単量体を用いると、カ
ルボキシル基および/または酸無水基含有化合物(C)
との相溶性か著しく向上することになるので、特に有効
である。
本発明において用いられるカルボキシル基含有不飽和単
量体として特に代表的なもののみを例示するにとどめれ
ば、 (メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸もし
くはイタコン酸の如きα、β不飽和モノ−またはジカル
ボン酸類;あるいはマレイン酸モノエチル、マレイン酸
モノブチル、フマル酸モノブチルもしくはイタコン酸モ
ノエチルの如き、α、β−エチレン性不飽和ジカルホン
酸と炭素数が1〜4なる1価アルコールとのニスエル化
合物;さらには、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レートの如き水酸基含有ビニル単量体に、無水フタル酸
の如き酸無水物を付加させて得られる形のカルボキシル
基含有不飽和単量体などがある。
その他の共重合可能なビニル単量体(a−2)として特
に代表的なもののみを挙げるにとどめれば、炭素数が1
〜22なるアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリ
レート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、シ
クロヘキシル(メタ)アクリレートもしくは(メタ)ア
クリロニトリルなどの(メタ)アクリレート類;グリシ
ジル(メタ)アクリレート、メチルグリシジル(メタ)
アクリレート、 (メタ)アクリルアミドもしくはN−
アルコキシメチル化(メタ)アクリルアミドの如き塩基
性窒素原子含有化合物をはじめとして、燐酸基含有(メ
タ)アクリレートまたは加水分解性ノリル基含有(メタ
)アクリレートの如き反応性基含有(メタ)アクリレー
ト類;あるいはスチレン、tert−ブチルスチレン、
α−メチルスチレンもしくはビニルトルエンの如き芳香
族ビニル単量体類;フッ化ビニル、テトラフルオロエチ
レンもしくは、へ牛すフルオロプロピレンの如き含フツ
素ビニル単量体類などである。
そして、−分子中に少なくとも2個の2−オキソー1.
3−ジオキソラン−4−イル基を含有するビニル系共重
合体(A)を調製するには、溶液重合法や非水分散重合
法などの常法に従えばよいが、就中、溶液ラジカル法に
よるのが、最も簡便である。
ここで用いられる溶剤類として特に代表的なもののみを
例示するにとどめれば、トルエン、キシレン、シクロへ
牛サン、n−へ牛サン、オクタン、「ツルペッツ 10
0」もしくは[ツルペッツ150J(エクソン化学社製
の芳香族系炭化水素溶剤)の如き炭化水素系溶剤;酢酸
メチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、エチルエトキシプロ
ピオネ−トモしくはエト牛ジプロピオネートアセテート
の如きエステル系溶剤;メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、メチルアミルケトンもしくはシクロヘ
キサノンの如きケトン系溶剤があるが、これらは単独使
用でも2種以上の併用でもよいことは、勿論である。
また、ラジカル重合開始剤として特に代表的なもののみ
を挙げれば、アブビスイソブチロニトリルに代表される
アゾ系、またはベンゾイルパーオキサイドに代表される
過酸化物系開始剤が用いられる。
さらに必要部じて、分子量調整剤としてラウリルメルカ
プタン、オクチルメルカプタン、2−メルカプトエタノ
ール、チオグリコール酸オクチル、3−メルカプトプロ
ピオン酸またはα−メチルスチレンダイマーの如き各種
の連鎖移動剤を用いることができる。
かくして得られるビニル共重合体(A)の数平均分子量
としては、800〜50S 000なる範囲内が、塗膜
性能あるいは塗装作業性などの面からは、適切である。
次に、前記したカルボキシル基および/または酸無水基
含有化合物(C)としては、こうした特定の官能基を有
する、ビニル系共重合体、ポリエステル樹脂および低分
子化合物よりなる群から選ばれる少なくとも1種のもの
を用いることができる。
具体的には、まず、ビニル系共重合体としては、カルボ
キシル基含有不飽和単量体および/または酸無水基含有
不飽和単量体を前述した如き共重合可能な他の不飽和単
量体(a−2)と共重合させることにより得られるよう
なものでもよい。
かかるカルボキシル基含有不飽和単量体としては、勿論
、前掲した如きものが用いられる。
また、酸無水基含有不飽和単量体としては、無水マレイ
ン酸や無水イタフン酸などに代表される酸無水基と重合
性不飽和二重結合とを併せ持つ単量体が用いられる。
カルボキシル基含有不飽和単量体および/または酸無水
基含有不飽和単量体と他の共重合可能な不飽和単量体と
しては、前掲したシクロカーボ不ト基含有不飽和単量体
(a−1)と共重合可能な他の不飽和単量体(a−2)
として挙例されたものをも用いることができる。
次に、カルボキシル基含有ポリエステル樹脂としては、
酸成分を多価アルコールに対して過剰に反応させて得ら
れるものや、あるいは、水酸基含有ポリエステル樹脂に
酸無水化合物を反応させて得られるものなどである。
該ポリエステル樹脂として具体例を挙げれば、フタル酸
、ヘキサヒドロフタル酸゛、イソフタル酸、アジピン酸
、マレイン酸またはダイマー酸などに代表される多価カ
ルボン酸と、エチレングリコル、フロピレンゲリコール
、ネオペンチルグリコールまたはトリメチロールプロパ
ンなどの如き多価アルコールとを、公知慣用の方法によ
って縮合させて得ることができる。
さらには、ポリエステル樹脂中の水酸基にトリメリット
酸などの酸無水基含有化合物を付加されることにより得
られし、多価カルボン酸が過剰になるような条件で反応
させても得られる。
次に、カルボキシル基含有低分子化合物としては、アジ
ピン酸、フタール酸、イソフタル酸またはダイマー酸な
どを挙げることができるが、分子中に2個以上のカルボ
キシル基を含む化合物であれば、特に限定されるもので
はない。
一方、酸無水基含有低分子化合物としては、トリメリッ
ト酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フ
タル酸、無水へ・ノド酸、無水ノ・イミック酸、無水マ
レイン酸、無水イタコン酸、無水ピロメリット酸、グリ
セロールトリス(トリメリテート)またはエチレングリ
コールジ(トリメリテート)などが挙げられる。
さらに、前記したシクロカーボネート基の開環触媒(B
)について説明すると、当該触媒(B)は、シクロカー
ボネート基からの脱炭酸ガス反応にとって重要な成分で
あるが、特に代表的なもののみを例示するにとどめれば
、テトラメチルアンモニウムフルオライド、トリメチル
ベンジルアンモニウムハイドロオキサイド、2−ヒドロ
キシピリジンもしくはトリメチルベンジルアンモニウム
メトキサイドの如き4級アンモニウム塩類;燐酸、p−
トルエンスルホン酸またはジメチル硫酸の如き酸触媒;
または炭酸カルシウムの如き炭酸塩などである。
そして、当該シクロカーボネート基分解触媒の使用量と
しては、前述したビニル系共重合体(A)の固形分10
0重量部に対して、0.01〜5重量部なる範囲内が適
切である。
かかる使用量は、120〜160 ℃なる温度範囲で2
0分程度焼き付けるさいに、0.01重量部未満の場合
、どうしても、架橋反応が充分に進行し得なくなるし、
一方、5重量部を超えるようになると、塗料の貯蔵安定
性に問題が発生するし、硬化塗膜の耐水性なども悪(な
るので、いずれの場合も好ましくない。
また、さらにエポキシ基開環触媒を、ンクロカボ不−ト
基の脱炭酸ガス反応によって生じるエポキシ基とカルボ
キシル基との反応を促進するために用いることもてき、
かかる成分としては、エステル化反応を促進せしめるた
めに、通常、用いられる塩基性触媒の使用が好ましい。
かかる塩基性触媒としては、前述した4級アンモニウム
塩や4級ホスホニウム塩などが、さらには、トリフェニ
ルホスフィンに代表される3級有機燐化合物などがある
当該エポキノ基開環触媒の使用量としては、前述のビニ
ル系共重合体(A)の固形分重量100部に対して、5
重量部以下となる範囲内が好ましい。
かくして得られる本発明の積層塗料用樹脂組成物には、
必要に応じて、レベリング剤や紫外線吸収剤などの公知
慣用の添加剤類をも配合せしめることができる。
さらに、本発明組成物には、公知慣用のセルロース系添
加剤、可望剤またはポリエステル樹脂などを添加配合せ
しめることもできる。
かくて、本発明組成物は、2コート1ベーク方式または
2フ一ト2ベーク方式て、さらには、3コート2ベーク
方式で塗膜を形成するという、いわゆる積層塗装を行な
うに当たり、トップクリヤーコートとして用いることが
できる。
このさい、ベースコート用塗料組成物としては、特に限
定されるものではなく、塗膜を形成しうるものであれば
、どのようなものでもよい。
該ベースコート用組成物として特に代表的なものを挙げ
るにとどめれば、水酸基含有樹脂とメラミン樹脂、水酸
基含有樹脂とポリイソシアネート、カルボキシル基含有
樹脂とエポキシ基含有樹脂、加水分解性シリル基含有樹
脂などや、これらを2種以上併用したものに有機、無機
、金属顔料の少なくとも1種を配合せしめたものなどが
ある。
〔実施例〕
次に、本発明を参考例、実施例および比較例により、−
層、具体的に説明する。以下ににおいて、部および%は
特に断りのないかぎり、すべて重量基準であるものとす
る。
参考例 】 〔ンクロカーポ不−ト基含有ビニル系共重
合体(A)の調製例〕 温度計、冷却管、攪拌機および窒素5ガス導入管を備え
た四ツロフラスコに、キンレンの500部およびn−ブ
タノールの300部を仕込んて、120°Cまで昇温し
たところへ、23−カーボ不トフロビルメタクリレート
の300部、メチルメタクリレートの200部、スチレ
ンの200部およびn−ブチルメタクリレートの300
部からなる混合物と、キ/レンの200部、アブビスイ
ソブチロニトリル(A I BN)の10部およびte
rt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートの
20部の混合物とを、同温度で5時間かけて滴下し、滴
下終了後も、同温度に7時間、保持して反応させ、不揮
発分が50.4%で、25℃におけるガードナー粘度(
以下、粘度と略記する。)がM−Nで、かつ、数平均分
子量が11゜000なる樹脂溶液を得た。以下、これを
樹脂(A−1)と略記する。
参考例 2(同上) 単量体混合物として、2.3−カポネートブチルアクリ
レートの250部、スチレンの150m、インブチルメ
タアクリレートの350部、2−エチルへキシルメタク
リレートの150部、2,3カーボネートプロピルアク
リレートの50部およびメタクリル酸の50部からなる
混合物を用いるように変更した以外は、参考例1と同様
にして、不揮発分が50.6%で、かつ、粘度がXなる
樹脂を得た。以下、これを樹脂(A−2)と略記する。
参考例 3 〔カルボキシル基含有ビニル樹脂(C)の
調製例〕 単量体混合物として、アクリル酸の300部、スチレン
の300部およびn−ブチルメタクリレートの400部
を用い、開始剤として、それぞれ、AIBNの15部お
よびtert−ブチルパー2−エチルヘキサノエートの
70部を用いるように変更した以外は、参考例1と同様
にして、不揮発分が50.2%で、かつ、粘度がOなる
樹脂を得た。以下、これを樹脂(C〜1)と略記する。
参考例 4 〔カルボキシル基含有ポリエステル樹脂(
C)の調製例〕 「プラクセル 308J  [ダイセル化学(株)製の
カプロラクトン重合ポリオール〕の500部に、さらに
、無水フタル酸の87部をキシレンの100部および酢
酸ブチルの50部を仕込んだのち、120°Cにて2時
間の反応を行なって、不揮発分が80%で、かつ、粘度
がQなる樹脂溶液を得た。以下これを樹脂(C−2)と
略記する。
実施例 1〜5 参考例1〜4で得られた、それぞれの樹脂を用い、第1
表に示されるような配合組成比に従い、本発明の積層塗
装樹脂用組成物を得た。
さらに、かくして得られる積層塗装用樹脂組成物をトラ
フコートとして用いた、それぞれ、2コート2ベークあ
るいは2コート2ベーク仕上げにより得られた塗膜の性
能の評価を行なった。
それらの結果を第2表に示した。
第1表の脚註 比較例3て用いた、アクリル樹脂/ メラミン樹脂からなる塗料は、 「アクリティック 5
2−748JI:犬日本インキ化学工業(株)製の水酸
基含有 アクリル樹脂〕 と、「スーパーへツカミン L−11
7−60J  (同上社製のブチルエーテル化メラミン
樹脂)と を、70:30(国形分重昆比)なる 比で配合せしめたものから成る。
また、ベース塗料;Aは、[アクリ ディック 47−712J[:犬日本インキ化学工業(
株)製の水酸基含有ア クリル樹脂]、「スーパーベッカミン L−117−60Jおよび[アルミ ペースト 716ONSJ  (東洋アルミニウム(株
)Iのアルミニウム・ペ ースト]を含むメタリックベース塗料。
Bは、「ヘノフライト GF−542J〔犬日本インキ
化学工業(株)シの水 酸基含有ポリエステル樹脂〕、「スー パーヘノカミ7  L−117−60Jおよびカーボン
ブラック(PWC=3 %)を含むベース塗料。Cは、水酸基 含有エマルション樹脂<hni=nミニスチレンクリル
酸メチル:アクリル酸 ブチル:メタクリル酸:メタクリル酸 2−ヒドロキンプロピル−10:40 :43:2:5、不揮発分=40%)、「サイメル C
−325J  [三井サイアナミド(株)梨のメチルエ
ーテル化 メラミン樹脂〕、「プライマル AS E−60J[日本アクリル化学(株) 梨のポリカルボン酸系エマルション] および「アルミペースト WZ7]、60J  (同上
社製のアルミニウム・ペースト)を含む水性メタリック
ベース塗 料。Dは、実施例]の塗料組成とアル ミペースト 716ONSJとを含む メタリックベース塗料。
さらに、実施例4は2コート2ベー ク仕上げ方式による場合のものであり、それ以外のもの
は、いずれも、2コー ト1ベーク仕上げ方式により塗膜を形 成せしめた。焼付は条件は、いずれも、140°Cで2
0分間である。
〔発明の効果〕
本発明の積層塗装用樹脂組成物、ならびに、それらを用
いた塗装仕上げ方法、つまり、本発明の積層塗装方法は
、1液型塗料として、貯蔵安定性にすぐれ、したがって
、作業性が良好であることは、勿論、本発明の塗装仕上
げ方法により得られた塗膜は、耐酸性、耐候性、ならび
に塗膜外観、とりわけ、平滑性などにもすぐれるもので
ある。
したがって、本発明の積層塗装用樹脂組成物、ならびに
、それらを用いた積層塗装方法は、共に、自動車塗装の
新機軸を拓くものであると言えよう。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一分子中に少なくとも2個の一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・〔 I 〕 [ただし、式中のR^1、R^2、R^3は、それぞれ
    、同一であっても異なっていてもよい、水素原子または
    炭素数が1〜4なるアルキル基を表わすものとする。] で示される2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−イ
    ル基を有するビニル共重合体(A)に、1種以上の2−
    オキソ−1,3−ジオキソラン−4−イル基の開環触媒
    (B)を配合せしめることを特徴とする、積層塗装用樹
    脂組成物。 2、一分子中に少なくとも2個の一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ [ただし、式中のR^1、R^2、R^3は、それぞれ
    、同一であっても異なっていてもよい、水素原子または
    炭素数が1〜4なるアルキル基を表わすものとする。] で示される2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−イ
    ル基を含有するビニル共重合体(A)に、一分子中に少
    なくとも2個のカルボキシル基および/または酸無水基
    を有する化合物(C)と、1種以上の2−オキソ−1,
    3−ジオキソラン−4−イル基の開環触媒(B)とを配
    合せしめることを特徴とする、積層塗装用樹脂組成物。 3、一分子中に少なくとも2個の、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・〔 I 〕 [ただし、式中のR^1、R^2、R^3は、それぞれ
    、同一であっても異なっていてもよい、水素原子または
    炭素数が1〜4なるアルキル基を表わすものとする。] で示される2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−イ
    ル基を有するビニル共重合体(A)に、1種以上の2−
    オキソ−1,3−ジオキソラン−4−イル基の開環触媒
    (B)を配合させて得られる樹脂組成物を用いることを
    特徴とする、積層塗装方法。 4、一分子中に少なくとも2個の、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ [ただし、式中のR^1、R^2、R^3は、それぞれ
    、同一であっても異なっていてもよい、水素原子または
    炭素数が1〜4なるアルキル基を表わすものとする。] で示される2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−イ
    ル基を含有するビニル共重合体(A)に、一分子中に少
    なくとも2個のカルボキシル基および/または酸無水基
    を有する化合物(C)と、1種以上の2−オキソ−1,
    3−ジオキソラン−4−イル基の開環触媒(B)とを配
    合させて得られる樹脂組成物を用いることを特徴とする
    、積層塗装方法。 5、前記した積層塗装が、2コート1ベーク方式による
    ものである、請求項1または2に記載の組成物。 6、前記した積層塗装が、2コート2ベーク方式による
    ものである、請求項1または2に記載の組成物。 7、前記した積層塗装が、2コート1ベーク方式による
    ものである、請求項3または4に記載の塗装方法。 8、前記した積層塗装が、2コート2ベーク方式による
    ものである、請求項3または4に記載の塗装方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013203995A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd 硬化性樹脂組成物およびそれを用いてなる塗料および樹脂被覆金属板
JP2016507608A (ja) * 2012-12-19 2016-03-10 アルケマ フランス 環状カーボネート基を有する有機樹脂、および架橋したポリウレタンのための水性分散物

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