JPH0414687A - 浮上型磁気ヘッド構体 - Google Patents

浮上型磁気ヘッド構体

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JPH0414687A
JPH0414687A JP11782290A JP11782290A JPH0414687A JP H0414687 A JPH0414687 A JP H0414687A JP 11782290 A JP11782290 A JP 11782290A JP 11782290 A JP11782290 A JP 11782290A JP H0414687 A JPH0414687 A JP H0414687A
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JP
Japan
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slider
magnetic head
air bearing
floating
bearing surface
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Application number
JP11782290A
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English (en)
Inventor
Kosei Wada
和田 好世
Masakatsu Moriyama
森山 正克
Toru Shimizu
徹 清水
Morio Mimura
三村 盛夫
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は磁気記録媒体面と浮上面との間の薄層気体流に
よって浮上面に生じる揚力により磁気記録媒体面に対し
てそれぞれ浮上状態になされうる小型軽量な第1のスラ
イダ部と第1のスライダ部よりも大きな面積の浮上面を
有する第2のスライダ部との2つのスライダ部とからな
り、前記した第1のスライダ部には磁気ヘッドを備えさ
せてある高密度磁気記録再生に適する浮上型磁気ヘット
構体、特に磁気ヘッドの突出し量の設定と、第1゜第2
のスライダ部における浮上面の良好な平行性の設定とが
容易な浮上型磁気ヘッド構体に関する。
【従来の技術】
磁気記録媒体円盤(磁気ディスク)記録再生装置におい
て、磁気記録媒体面を傷付けることなく安定に信号の記
録再生ができるようにするために、磁気ディスクに対す
る情報信号の記録動作時と磁気ディスクからの情報信号
の再生動作時とに、磁気ヘッドの磁気空隙部が磁気記録
媒体面に対して所定の微小な間隔を隔てて浮上した状態
で使用されるようにすることは従来から一般的に実施さ
れて来ている。 また、磁気ディスクの回転動作時に生じる面振れによっ
ても磁気ヘッドの浮上量が大きく変化しないようにした
り、あるいはコンタクト・スタート・ストップの動作や
ロード・アンロードの動作が容易になされるようにする
ために、例えば特公昭44−18667号公報に開示さ
れているように、磁気記録媒体面とスライダ部の浮上面
との間の薄層気体流によってスライダ部の浮上面に生じ
る揚力により磁気記録媒体面上でそれぞれ浮上状態にな
されつる親スライダと磁気ヘッドを備えている子スライ
ダとの2つのスライダを備えて、スライダの浮上量変動
を小さくしてスライダの安定な浮上量を確保し、また、
外乱によってスライダの支持機構に誘発される振動や共
振が抑圧できるようにして安定な浮上動作が行われるよ
うにした親子式の浮上型磁気ヘッド装置を始めとして、
2つのスライダを備えている親子式の浮上型磁気ヘッド
装置に関する多くの提案(例えば特開昭62−9996
7号公報、特開昭62−99967号公報、特開昭62
−167681〜167683号公報参照)がなされて
来ていることは周知のとおりである。
【発明が解決しようとするiI題】
ところで、前記した特公昭44−18667号公報に開
示されているような親子式の浮上型磁気ヘッド装置を含
めて従来の親子式の浮上型磁気ヘッド装置では、面振れ
のある状態で駆動回転されている磁気ディスクにおける
磁気記録媒体面上における磁気ヘッドの安定走行動作と
、浮上型磁気ヘッド装置における機械的共握の除去など
の観点に立って親子式の浮上型磁気ヘッド装置の機能の
向上を計ろうとしているのが一般的であって、近年、特
に必要とされるようになった高密度記録再生の達成のた
めに、浮上磁気ヘッドを磁気ディスクの磁気記録媒体面
に極めて近接させた状態で安定に浮上させようという観
点からの考慮が充分になされていたとは言い難く、従来
の親子式の浮上型磁気ヘッド装置では磁気記録媒体面に
極めて近接させた状態で磁気ディスクを安定に浮上走行
させることは困難であった。 すなわち1例えば特公昭44−18667号公報に開示
されている従来の親子式の浮上型磁気ヘッド装置は、親
スライダの浮上面がそれぞれ直径25mmの3個の円板
であって全体として大型な装置であり、子スライダの浮
上量も2.5ミクロン程度というように大きな値であり
、高密度記録が行えるような装置ではなく、前記のよう
に装置が大型であるためにトラック間の移動のアクセス
速度を大にすることが困難であり、そのために最近のよ
うに高速アクセス速度化に対しては何等かの対応が必要
とされる。 既述のように子スライダはそれに板バネによって印加さ
れている10〜15グラムの押圧力の下で磁気ディスク
の磁気記録媒体面上に2〜2.5ミクロンだけ浮上する
が、仮に、親子スライダにおける浮上の状態が不安定で
あって、外部からの機械的なシミツク等によって子スラ
イダの一部が磁気ディスクの磁気を鹸媒体面に接触する
ようなことが起こると、10〜15グラムというような
大きな押圧力が印加されているスライダは磁気ディスク
の磁気記録媒体面を一瞬にして破壊してしまう恐九があ
るので、この従来装置においては子スライダを2〜2.
5ミクロンというように磁気ディスクの磁気記録媒体面
から大きく離れた位置に浮上させておいて、前記のよう
な磁気ディスクの磁気記録媒体面の破壊が起こらないよ
うにすることが必要であるために浮上量を小さくするこ
とはできないのであり、したがって記録密度が低く、最
近のように小型で大容量の記録再生装置が強く要望され
ている場合には適しないし、また、前記の従来装置は記
録再生の対象にされている磁気ディスクに磁気ヘッドが
接触した場合でも磁気ディスクが変形しないソリッド状
の磁気ディスクに対して用いられるものとして構成され
ているものであるために、可撓性を有する磁気記録媒体
に対して用いられた場合には磁気ヘッド装置の重量が大
き過ぎて磁気記録媒体が回転できないか、あるいは磁気
記録媒体が回転できたとしても磁気記録媒体面の沈み込
み量が大き過ぎて親スライダの浮上面と磁気記録媒体面
との対向部分の曲率が大きく異なるものになるから良好
な浮上動作の期待できない構成態様のものであったが、
ソリッド状の磁気ディスクだけではなく、例えばシート
状、テープ状、その他の形状の可撓性を有する磁気記録
媒体についても良好に使用できるようにな親子式の浮上
型磁気ヘッド装置の出現が望まれていた。 前記した従来の親子式の浮上型磁気ヘッド装置における
欠点を除去しうるような親子式の浮上型磁気ヘッド装置
として提案された特開昭62−99967号公報等に例
示されている親子式の浮上型磁気ヘッド装置は、親スラ
イダに対して粘弾性膜を用いて構成した支持機構によっ
て子スライダを連結させることにより、支持機構に機械
的共振が生じないようにして親子式の浮上型磁気ヘッド
装置が安定浮上状態で動作できるようにしたものである
が、大きな機械抵抗を有する粘弾性膜を用いて構成した
支持機構が採用されているから、大きな機械抵抗を有す
る粘弾性膜により機械系の共振が良好に抑圧できるため
に高い周波数帯域までの上下動成分に追従できる可能性
を有しているが。 粘弾性膜は3次元方向におけるどの方向にも延びるよう
な性質を有するから、親子式の浮上型磁気ヘッド装置を
高速回転している磁気ディスクにおける磁気記録媒体面
上で浮上させた場合には、磁気ディスクの磁気記録媒体
面上の薄層気体流によって子スライダの浮上面に生じた
揚力によって浮上している状態において、子スライダに
は前記した揚力と磁気ディスクの磁気記録媒体面上の薄
層気体流による力とが加わるために3つの自由度が存在
しているものになるから安定性上で問題があった・ このように、従来の親子式の浮上型磁気ヘッド装置は、
安定走行の実現や機械的な共振の除去などを目的として
磁気ディスクの磁気記録媒体面上に比較的に大きな浮上
間隙を安定に構成させるようにしているものであったの
で、高密度記録を実現させるのには適してはいないもの
であったが、近年、小型で大容量の磁気記録再生装置の
必要性の高まりに伴って、これまでよりも磁気ディスク
の磁気記録媒体面に極めて接近した位置に浮上して高密
度記録再生動作ができるようにする技術の出現が求めら
れたので、本出願人会社では先に特願昭63−3110
63号により前記した従来の親子式の浮上型磁気ヘッド
装置における問題点を解決しろる親子式の浮上型磁気ヘ
ッド装置を提案した。 前記した本出願人会社による既提案の親子式の浮上型磁
気ヘッド装置(浮上型磁気ヘッド構体)は、磁気記録媒
体面とスライダ部の浮上面との間の薄層気体流によって
スライダ部の浮上面に生じる揚力により磁気記録媒体面
上でそれぞれ浮上状態になされうる第1のスライダ部と
第2のスライダ部との2つのスライダ部からなり前記し
た第1のスライダ部に磁気ヘッドを備えさせてある浮上
型磁気ヘッド構体における前記の第1のスライダ部を、
それの浮上面に比較して大きな面積の浮上面を有する第
2のスライダ部における浮上面の方向に略々直交する方
向だけで直線運動が可能な状態の支持部により第2のス
ライダ部に支持させておき、磁気記録媒体面と前記した
第1及び第2のスライダ部の浮上面との間の薄層気体流
によって前記した第1及び第2のスライダ部における浮
上面にそれぞれ作用している揚力に抗して第1のスライ
ダ部の支持部及び第2のスライダ部における略々中央位
置に設定された加圧点に対してそれぞれ個別の押圧力、
すなわち、第1のスライダ部に加えられる押圧力よりも
第2のスライダ部に加えられる押圧力の方が小さく、か
つ、前記の第1のスライダ部と第2のスライダ部に加え
られる前記の押圧力の単位面積当りの押圧力の値を、第
1のスライダ部における単位面積当りの押圧力の値の方
が第2のスライダ部における単位面積当りの押圧力の値
よりも大であるようにして、第1のスライダ部の浮上面
が磁気記録媒体面に極く近接した状態で浮上して面荒れ
の山谷部に対応して変位し、また、前記した第2のスラ
イダ部は磁気記録媒体の面荒れの山谷部の山の最頂部よ
りも上方に設定された高さの位置で磁気記録媒体面の面
振れに対応して変位し、それの浮上面が磁気記録媒体面
に略々平行な姿態を保つようにさせうるように構成させ
たものである。 第7図乃至第11図は前記した本出願人会社によって提
案された浮上型磁気ヘッド構体を用いたアーム部に取付
けた状態の全体の平面図(第7図)、同上側面図(第8
図)、浮上型磁気ヘッド構体の全体の斜視図(第9図)
、第7図中のA−A線位置における縦断面図(第10図
)、第1のスライダ部の分解斜視図(第11図)である
。 まず、第7図及び第8図において5LDIは第1のスラ
イダ部、5LD2は第2のスライダ部。 AMCはアーム部であり、アーム部AMDは例えば薄い
弾性板1を所定の形状に打抜き折曲げ加工を施して作ら
れており、それの基端部1aがねじ2.3によって固定
部4に固着されている。前記したアーム部AMDにおけ
る基端部に近い1bの部分は、その部分の曲げの弾力に
よって第2のスライダ部5LD2に加圧点Pを介して所
定の押圧力を供給する。 5は極めて薄い弾性板で作られた連結部材であり、この
連結部材5には、それの一端部付近にコ字状の溝7が穿
設されることによって舌片8が構成されており、その舌
片8には加圧点Pとして用いられる突起Pが例えばポン
チによって構成されている。 前記の連結部材5における前記し舌片8が構成された端
部とは反対側の端部は、アーム部AMDの端部ICの裏
面に例えば溶着手段により固着6゜6.6されており、
また、連結部材5の舌片8の下面は第2のスライダ部5
LD2の端部に固着させであるカバープレート9に固着
させる。 前記のように連結部材5の下面が第2のスライダ部5L
D2の端部に固着させであるカバープレート9に固着さ
れた状態において、前記した連結部材5の舌片8に構成
させた突起Pの先端がアーム部AMDの先端部付近の裏
面に点接触の状態で当接することにより、アーム部AM
Dにおける基端部に近い1bの部分の曲げの弾力が前記
した突起Pを第2のスライダ部5LD2に印加されるべ
き押圧力の加圧点Pとして第2のスライダ部5LD2に
所定の押圧力を供給するのに使用される。 そして、第2のスライダ部5LD2は、前述のようにそ
れの端部に固着されているカバープレート9に連結部材
5の舌片8の下面が固着されていることにより、連結部
材5を介してアーム部AMDに連結されている状態にな
っているが、前記のように連結部材5は極めて薄い弾性
板で作られており、しかも、連結部材5はそれの一端部
付近に穿設されたコ字状の溝7で囲まれて形成された舌
片8に設けられた突起Pの位置から長い距離を隔てた位
置でアーム部AMDに固着6,6.6されているために
、第2のスライダ部5LD2は連結部材5の舌片8に構
成されている突起Pによる点接触の状態で実質的にアー
ム部AMDに連結している状態になっている。 そして前記した突起Pはアーム部AMDにおける基端部
に近い1bの部分の曲げの弾力を第2のスライダ部5L
D2に印加させるための押圧力の加圧点Pとして機能す
るものであるために、前記した突起Pの位置は第2のス
ライダ部5LD2の浮上動作時における浮上姿態の状態
に大きく関係しているものであるとともに、前記した突
起Pの位置は第1のスライダ5LDIの動作軸の位置の
延長上にあることが必要とされるために、連結部材5の
舌片8に構成されている前記した突起Pの位置と第1.
第2のスライダ部5LDI、5LD2との相対的な関係
位置が正しく定められた状態で、第2のスライダ5LD
2の端部に対するカバープレート9の固着と、カバープ
レート9に対する連結部材5の舌片8の下面の固着とが
行われれる。 次に第8図及び第9図において10a、10b。 10c、10dは第2のスライダ部5LD2の主要な浮
上面であり、また、10e、lofは前記した第2のス
ライダ部5LD2の主要な浮上面108〜10dと同一
の平面上に存在している副次的な浮上面であり、さらに
12a、12bは第2のスライダ部5LD2における薄
層気体流の流入側に面する側壁に形成された傾斜面によ
る導入面であり、さらに、lla、llb、llc、1
1dは磁気記録媒体面と対向する部分の角部に面取りを
施した部分である。 第2のスライダ部5LD2には、浮上面10a。 10e、10bからなる連続している浮上面と、浮上面
10b、10f、10cからなる連続している浮上面と
の間に溝13が構成されており、また、前記の溝13の
長手方向の中央部付近には丸孔14が穿設されており、
この丸孔14中には第1のスライダ5LDIにおける磁
気ヘッド15の部分が2枚の平行な支持板16.17に
よって構成されている支持部によって変位可能な状態に
支持されている。 すなわち、第1のスライダ部5LDIはそれの浮上面1
3となされている磁気ヘッド15の磁気空隙面13に近
い端部付近を嵌入させる孔16cを備えている第1の支
持板16に磁気ヘッド15の磁気空隙面18に近い端部
付近を嵌入させて固着した後に、前記の支持板16の両
端部付近16a、16bを前記した第2のスライダ部5
LD2における溝13の底面に固着させ、また、磁気ヘ
ッド15の端部との固着面17aに磁気ヘッド15の端
部を固着させた第2の支持板17の縁部を第2のスライ
ダ部5LD2の支持板取付は面19に固着させることに
よって第2のスライダ部5LD2における丸孔14中で
磁気ヘッド15が変位可能に支持されているのである。 そして、前記のように第1のスライダ部5LD1を第2
のスライダ部5LD2に支持させるために使用されてい
る第1の支持板16と第2の支持板17との2枚の支持
板は互に平行になされているから、前記の2枚の支持板
16.17からなる第1のスライダ部5LDIの支持部
によって、第1のスライダ部5LDIは第2のスライダ
部5LD2における浮上面に直交する一方向だけに変位
させうるように支持されていることになる。 第1のスライダ部5LDIの支持部を構成している前記
の2枚の支持板16.17は1例えば数十ミリグラムの
加圧力によっても良好に変位できるような大きなコンプ
ライアンスを有するものとなされるように、例えば第1
1図に示されている第1のスライダ部5LDIの分解斜
視図における第11図の(aL (c)に例示されてい
る支持板16.17の例のように所定のパターンの透孔
を備えた形状のものとして構成できるが、これの製作時
に機械的な歪が残るような加工が行われた場合には一方
向にしかバネとしての作用を行わないようなことも起こ
るのでそのようなことが生じないようにして作る。 なお、第11図の(aL (c)に例示されている支持
板16.17は1例えば数十ミリグラムの加圧力によっ
ても良好に変位できるように極めて薄い厚さ(例えば1
0ミクロンの厚さ)のステンレス鋼板にフォトリソグラ
フィ法により所定のパターンの透孔が形成されるように
して容易に製作することができる0図中に示されている
透孔のパターンは一例である。 前記のように2枚の支持板16.17からなる第1のス
ライダ部5LDIの支持部は、第2のスライダ部5LD
2における浮上面に直交する一方向だけに自由度を持っ
て変位することになる。 第1のスライダ部5LDIは磁気記録媒体D(第8図)
の面とそれの浮上面20(第11図)との間の薄層気体
流によって生じる揚力により磁気記録媒体りの面上で浮
上状態になされると、第1のスライダ部5LDIには前
記した2枚の支持板16゜17からなる第1のスライダ
部5LDIの支持部によって押圧力が加えられることに
なるが、その押圧力は前記した変位方向に加えられるこ
とは容易に理解できる。 前記した第1のスライダ部5LDI をそれの支持部を
介して支持している第2のスライダ部SLD2は、磁気
記録媒体りの面とそれの浮上面20との間の薄層気体流
によって生じる揚力によって。 ソリッドな状態の磁気記録媒体りの面上で第5図示のよ
うな態様で浮上状態になされ、また、可撓性を有する磁
気記録媒体りの面上では第6図に示されているような態
様で浮上状態になされる。 これまで、第7図乃至第11図を参照した説明した既提
案の浮上型磁気ヘッド構体は、各構成部材が極めて正確
な寸法で作られていて、かつ、精密な組立てが行なわれ
た場合には、磁気記録媒体りの面との間に所定の微小な
間隙を保持した状態で所期の良好な浮上動作を行なうこ
とが確認されている。
【発明が解決しようとする課題】
ところが、その後の研究によって前記した浮上型磁気ヘ
ッド構体における磁気ヘッドの突出し量と浮上量との間
には極めて密接な関係が存在することが明らかにされた
ことにより、浮上型磁気ヘッド構体の組立てに際しては
、磁気ヘッドの突出し量を極めて正確に設定しなければ
ならないこと、及び第1.第2のスライダ部における各
浮上面は互に平行な状態でないと安定な走行状態が得ら
れず、また再生出力のレベルも低下するために、浮上型
磁気ヘッド構体の組立てに際しては、第1゜第2のスラ
イダ部における各浮上面を平行な状態にしなければなら
ないのであるが、第7図乃至第11図を参照した説明し
た既提案の浮上型磁気ヘッド構体においては、第2のス
ライダ部5LD2に対して、第1のスライダ部5LDl
における磁気ヘッド15の部分が2枚の平行な支持板1
6゜17によって構成されている支持部によって変位可
能な状態に支持させるのに、第1のスライダ部5LDI
における浮上面20となされている磁気ヘッド15の磁
気空隙面に近い端部付近を嵌入させる孔16cを備えて
いる第1の支持板16に磁気ヘッド15の磁気空隙面1
8に近い端部付近を嵌入させて固着した後に、前記の支
持板16の両端部付近16a、16bを前記した第2の
スライダ部5LD2における溝13の底面に固着させ、
次いで磁気ヘッド15の端部との固着面17aに磁気ヘ
ッド15の端部を固着させた第2の支持板17の縁部を
第2のスライダ部5LD2の支持板取付は面19に固着
させることによって第2のスライダ部5LD2における
丸孔14中で磁気ヘッド15が変位可能に支持させるよ
うにしているために、磁気ヘッドの突出し量を所定の数
値とした状態で、第1のスライダ部5LDIにおける浮
上面20と第2のスライダ部5LD2における浮上面1
0とを正確に平行な状態として取付けられている状態に
することは極めて困難であった。 そして、最終的には実装研磨によって磁気ヘッドの突出
し量が所定の数値で、第1のスライダ部5LDIにおけ
る浮上面20と第2のスライダ部5LD2における浮上
面10とが正確に平行な状態となるように仕上げられる
にしていても、実装研磨以前の状態において寸法のばら
つきが大きな場合には実装研磨によって磁気ヘッドの磁
気空隙の部分が寿命寸法の全部が研磨によって失なわれ
てしまうことも生じるので、それの解決策が求められた
【課題を解決するための手段】
本発明は磁気記録媒体面と浮上面との間の薄層気体流に
よって浮上面に生じる揚力により磁気記録媒体面に対し
てそれぞれ浮上状態になされうる小型軽量な第1のスラ
イダ部と第1のスライダ部よりも大きな面積の浮上面を
有する第2のスライダ部との2つのスライダ部とからな
り、前記した第1のスライダ部には磁気ヘッドを備えさ
せてある浮上型磁気ヘッド構体において、第1のスライ
ダ部はそれの浮上面に垂直な方向での平行移動が可能な
ように複数の弾性体製の支持部材によって中空状の取付
部材に取付けられており、また、第2のスライダ部には
前記した中空状の取付部材の外形寸法よりも僅かに大き
な形状寸法の孔が設けられており、さらに、前記した第
2のスライダ部に設けられている前記の孔に前記した中
空状の取付部材を遊嵌させた状態で、第1のスライダ部
の浮上面と第2のスライダ部の浮上面とが平行となるよ
うに前記した中空状の取付部材の姿態を調整して中空状
の取付部材の外周部と第2のスライダ部の孔の内周との
間を接着剤で固着させてなる浮上型磁気ヘッド構体を提
供する。
【作用】
浮上面に垂直な方向での平行移動が可能なように複数の
弾性体製の支持部材によって中空状の取付部材に取付け
た第1のスライダ部第1のスライダ部を、前記した中空
状の取付部材の外形寸法よりも僅かに大きな形状寸法の
孔が設けられている第2のスライダ部の孔に遊嵌させた
状態で、第1のスライダ部の浮上面と第2のスライダ部
の浮上面とが平行となるように、前記した中空状の取付
部材の姿態を調整して中空状の取付部材の外周部と第2
のスライダ部の孔の内周との間を接着剤で固着させるこ
とにより、磁気ヘッドの突呂し量を所定の値に正確に設
定することが容易で、かつ。 第1のスライダ部の浮上面と第2のスライダ部の浮上面
とを容易に平行な状態に設定できる。
【実施例】
以下、添付図面を参照して本発明の浮上型磁気ヘッド構
体の具体的な内容を詳細に説明する。第1図は本発明の
浮上型磁気ヘッド構体の斜視図。 第2図は本発明の浮上型磁気ヘッド構体の分解斜視図、
第3図は磁気ヘッドの斜視図、第4図は第1のスライダ
部と第2のスライダ部との組立ての過程を説明するため
の縦断面図、第5図及び第6図は本発明の浮上型磁気ヘ
ッド構体が磁気記録媒体上に浮上している状態を説明す
るための断面図である。 第1図において5LDIは第1のスライダ部、5LD2
は第2のスライダ部、AMDはアーム部である。前記し
たアーム部AMDは第7図及び第8図等を参照して既述
したものと同様に、例えば薄い弾性板1を所定の形状に
打抜き折曲げ加工を施して作られており、それの基端部
は図示されていない固定部に固着されて、基端部に近い
部分の曲げの弾力によって第2のスライダ部5LD2に
加圧点P(第5図及び第6図参照)を介して所定の押圧
力を供給する。 5は極めて薄い弾性板で作られた連結部材であり、この
連結部材5には、それの一端部付近にコ字状の溝7が穿
設されることによって舌片8が構成されており、その舌
片8には加圧点Pとして用いられる突起Pが例えばポン
チによって構成されている。 前記の連結部材5における前記した舌片8が構成された
端部とは反対側の端部は、アーム部AMDの端部の裏面
に例えば溶着手段により固着されており、また、連結部
材5の舌片8の下面は第2のスライダ部5LD2の端部
に固着させであるカバープレート9に固着させる(連結
部材5の部分の構成態様については第7図及び第8図等
を参照して既述されている説明を参照されるとよい)。 前記のように連結部材5の下面が第2のスライダ部5L
D2の端部に固着させであるカバープレート9に固着さ
れた状態において、前記した連結部材5の舌片8に構成
させた突起Pの先端がアーム部AMCの先端部付近の裏
面に点接触の状態で当接することにより、アーム部AM
Dにおける基端部に近い部分の曲げの弾力が前記した突
起Pを第2のスライダ部5LD2に印加されるべき抑圧
力の加圧点Pとして第2のスライダ部5LD2に所定の
押圧力を供給するのに使用される。 そして、第2のスライダ部5LD2は、前述のようにそ
れの端部に固着されているカバープレート9に連結部材
5の舌片8の下面が固着されていることにより、連結部
材5を介してアーム部AMDに連結されている状態にな
っているが、前記のように連結部材5は極めて薄い弾性
板で作られており、しかも、連結部材5はそれの一端部
付近に穿設されたコ字状の溝7で囲まれて形成された舌
片8に設けられた突起Pの位置から長い距離を隔てた位
置でアーム部AMCに固着されているために、第2のス
ライダ部5LD2は連結部材5の舌片8に構成されてい
る突起Pによる点接触の状態で実質的にアーム部AMD
に連結している状態になされる。 そして前記した突起Pはアーム部AMDにおける基端部
に近い部分の曲げの弾力を第2のスライダ部5LD2に
印加させるための押圧力の加圧点Pとして機能するもの
であるために、前記した突起Pの位置は第2のスライダ
部5LD2の浮上動作時における浮上姿態の状態に大き
く関係しているものであるとともに、前記した突起Pの
位置は第1のスライダ5LDIの動作軸の位置の延長上
にあることが必要とされるために、連結部材5の舌片8
に構成されている前記した突起Pの位置と第1.第2の
スライダ部5LDI、5LD2との相対的な関係位置が
正しく定められた状態で、第2のスライダ5LD2の端
部に対するカバープレート9の固着と、カバープレート
9に対する連結部材5の舌片8の下面の固着とが行なわ
れる。 第2図は第1図に示されている浮上型磁気ヘッド構体を
分解して示した斜視図であり、第2図の(a)は第2の
スライダ部5LD2.第2図の(b)〜(e)は第1の
スライダ部5LDIの各構成部材の斜視図である。 第2図の(a)に示されている第2のスライダ部5LD
2は、例えばフェライトあるいはサファイヤで作られる
。21a、21bは第2のスライダ部5LD2における
浮上面であり、また、22は第1のスライダ部5LDI
が取付けられるべき透孔、23はアーム部AMDに固着
されている連結部材5の取付用の溝、24は2つの浮上
面21a。 21bの間に構成させである溝、25a、25bは導入
部の傾斜面である。 第1のスライダ部5LDIが取付けられるべき第2のス
ライダ部5LD2の透孔22の寸法は、第2図の(c)
を参照して後述されている第1のスライダ部5LDIの
中空円筒部材27の外形寸法よりも僅かだけ大きくなさ
れている。前記した第1のスライダ部5LDIにおける
中空円筒部材27の外側の直径が例えば2 、5 m 
mの場合には、第2のスライダ部5LD2の透孔22の
内法寸法は、2.49mm〜2.45mmというように
、中空円筒部材27の外側の直径に比べて、第2のスラ
イダ部5LD2の透孔22の内法寸法を10ミクロン〜
50ミクロン大きくしておく。 次に、第2図の(b)〜(e)に示されている第1のス
ライダ部5LDIの各構成部材の内で、第2図の(b)
に示されている構成部材は第1の支持部材26であり、
この第1の支持部材26には中央部に磁気ヘッド28を
嵌合させる孔26aが設けられているとともに、第1の
支持部材26に大きなコンプライアンスを与えるための
所定のパターンの透孔26b・・・が設けられている。 また、第2図の(c)に示されている構成部材は第1の
スライダ部5LDIの組立てと、第1のスライダ部5L
DIと第2のスライダ部5LD2との結合に用いられる
中空円筒部材27であり、この中空円筒部材27は1例
えばジルコニア、サフファイア、フェライトなどを用い
て、それの両端面27a、27bが平行な面となるよう
に構成されている。 第2図の(d)は第1のスライダ部5LDIに設けられ
る磁気ヘッド28であり、28aはコイル、28b、2
8cは磁気ヘッド28の端部に構成させた結合突起、2
8dは磁気ヘッド28の端面であり、また、29は第1
のスライダ部5LDIの浮上面である。磁気ヘッド28
は例えばフェライトコアにコイル28aを巻回して作ら
れる。そして、この第2図の(d)に示す磁気ヘッド2
8は第3図に拡大した状態で図示しである。 次に、第2図の(s)に示されている構成部材は第2の
支持部材30であり、この第2の支持部材30には、磁
気ヘッド28に構成されている結合端部28b、28c
を嵌入させる孔30b、30Cと、磁気ヘッド28の端
面28dを固着させる固着部30dと、第2の支持部材
30に大きなコンプライアンスを与えるための所定のパ
ターンの透孔30a・・・とが設けられている。 前記した第1.第2の支持部材26.30は。 例えば厚さが10ミクロン〜15ミクロンのステンレス
の薄板を用いて作られる。 第1のスライダ部5LDIは、第2図の(b)〜(e)
に示されている前記した各構成部材を用いて次のように
して構成される。 すなわち、まず、第2図の(d)に示す磁気ヘッド28
の端面28d及び結合端部28b、28cとに接着剤を
塗布して、第2図の(e)に示す第2の支持部材3oに
おける孔30b、30cに対して磁気ヘッド28の結合
端部28b、28cを嵌入させるとともに、磁気ヘッド
28の端面28dを第2の支持部材30における固着部
30clに接着させる。 次いで、第2図の(c)に示す中空円筒部材27の一方
の端面27bに接着剤を塗布し、前記のように磁気ヘッ
ド28が固着された状態の第2の支持部材30における
磁気ヘッド28が中空円筒部材27の内部空間中に突入
されるような取付層積を以って第2の支持部材30にお
ける縁部中空円筒部材27の端面27bに固着させる。 次に、第2図の(c)に示す中空円筒部材27の他方の
端面27aに接着剤を塗布した後に、第2図の(b)に
示す第1の支持部材26における中央部の孔26aに磁
気ヘッド28を嵌入させるとともに、支持部材27の他
方の端面27aに第1の支持部材26の縁部を接着させ
、さらに第1の支持部材26における中央部の孔26a
の周囲と磁気ヘッド28とを接着剤によって接着する。 前記した第1のスライダ部5LDIの組立て作業は、適
当な治具を用いて光学顕微鏡を覗きながら行なわれる。 前記の組立て作業に当っては第1゜第2の支持部材26
.30に機械的な歪が与えられないようにすることが必
要とされる。 前記のようにして組立てられた第1のスライダ部5LD
Iと第2のスライダ部5LD2とを一体化するための組
立て作業は、適当な治具を用いて第2のスライダ部5L
D2に設けられている孔22中に第1のスライダ部5L
DIを所定の態様で挿入した後に、光学顕微鏡を覗きな
がら第1のスライダ部5LDIを第2のスライダ部5L
D2の孔22中で3次元的に変位させて、磁気ヘッド2
8の磁気空隙の方向が所定の方向となされるように、ま
た、磁気ヘッド28の突出し量が所定値となされ、かつ
、第1のスライダ部5LDIの浮上面29と第2のスラ
イダ部5LD2の浮上面21a。 21bとの平行性が得られる状態となされるように、第
2のスライダ部5LD2に設けられている孔22中で第
1のスライダ部5LDIの姿態を変化させ、第1のスラ
イダ部5LDIの中空円筒部材27の外周面と第2のス
ライダ部5LD2に設けられている孔22の内周面との
間に接着剤31を注入して両者を固着することにより行
なわれる。 なお、前記した第1のスライダ部5LDIと第2のスラ
イダ部5LD2とを一体化する組立て作業において設定
されるべき磁気ヘッド28の突出し量の所定値は、第1
のスライダ部5LDIの第1、第2の支持部材26.3
0のコンプライアンスの値、第1のスライダ部5LDI
の浮上面29の面積、浮上型磁気ヘッド構体と磁気記録
媒体りとの相対速度、動作時における第1のスライダ部
5LDIの浮上高さの設定値、動作時における第2のス
ライダ部5LD2の浮上面21a、21bの浮上高さ、
などに応じて、それぞれ異った所定の値に定められるの
である。 例えば浮上型磁気ヘッド構体が、毎分2400回転して
いる磁気記録媒体りにおける中心から50mmの位置に
ある状態で、第2のスライダ部5LD2の浮上面21a
、21bが磁気記録媒体りの面から0.3ミクロンだけ
浮上した状態で浮上型磁気ヘッド構体が動作するように
なされている場合に、■第1のスライダ部5LDIの浮
上面29が磁気記録媒体りの面から0.2ミクロンだけ
浮上した状態となされるようにするためには、前記した
磁気ヘッド28の突出し量は0.1ミクロンに設定され
ればよく、また、■第1のスライダ部5LDIの浮上面
29が磁気記録媒体りの面がら0.03ミクロンだけ浮
上した状態となされるようにするためには、前記した磁
気ヘッド28の突出し量は20ミクロンに設定されれば
よい、前記のように磁気ヘッド28の突出し量と動作時
における浮上量とは逆比例のl係にある。 第4図は第1のスライダ部5LDIと第2のスライダ部
5LD2とを一体化するための組立て作業に際して、図
中で仮想線によって示されている第1のスライダ部5L
DIを1図中の実線で示されている位置、すなわち、第
2のスライダ部5LD2に設けられている孔22中に第
1のスライダ部5LDIを挿入する状態を説明している
図である。 前記した磁気ヘッド28の突出し量のチエツクは顕微鏡
による2軸フオーカスによって行ない、また、第1のス
ライダ部5LDIの浮上面29と第2のスライダ部5L
D2の浮上面21a、21bとの平行性は、第1のスラ
イダ部5LDIの浮上面29と第2のスライダ部5LD
2の浮上面21a、21bとを光学的な鏡面となされて
いる面上で同一面となるように、すなわち、干渉縞がO
の状態となるように第2のスライダ部5LD2に設けら
れている孔22中で第1のスライダ部5LDlの姿態を
変化させることによって容易に実現できる。 なお、前記のように第1のスライダ部5LDIの浮上面
29と第2のスライダ部SI、D2の浮上面21a、2
1bとを光学的な鏡面となされている面上で同一面の状
態として、それを顕微鏡によって干渉縞が0の状態とし
て検出し、この状態において第2のスライダ部5LD2
の浮上面21a。 21bと第1のスライダ部SL:DIの浮上面29とが
平行性を有するものとすることができるのは、第1のス
ライダ部5LDIにおける第1.第2の支持部材26.
30に機械的な歪がなく、第1゜第2の支持部材26.
30が同一の変位特性を有するものであることが条件と
なるが、それは容易に実現できる。 前記のようにして組立てられた本発明の浮上型磁気ヘッ
ド構体は、磁気ヘッドの突出し量は所定の突出し量に正
確に設定することができる(例えば所定の突出し量が1
0ミクロンであった場合に、製品の磁気ヘッドの突出し
量を10±1ミクロンの範囲内に納めることは容易であ
った)とともに、第2のスライダ部5LD2の浮上面2
1a、21bと第1のスライダ部5LDIの浮上面29
とが平行性を有しているものとすることができる。 第5図は本発明の浮上型磁気ヘッド構体が、高速回転し
ている固定磁気ディスク(ハードディスク)HD上で、
第1のスライダ部5LDIの浮上面29が固定磁気ディ
スクHDの面から例えば0゜1ミクロクンだけ浮上して
安定走行している動作状態を例示している図であり、ま
た、第6図は本発明の浮上型磁気ヘッド構体が、高速回
転または高速走行している可撓性磁気ディスク(フレキ
シブルディスク)FD上で、第1のスライダ部5LDi
の浮上面29が可撓性磁気ディスクFDの面と接触し、
第2のスライダ部5LD2の浮上面21a、21bが可
撓性磁気ディスク(フレキシブルディスク)FDの面か
ら浮上して安定走行している動作状態を例示している図
である。 第6図に示されているように本発明の浮上型磁気ヘッド
構体が、可撓性磁気ディスク(フレキシブルディスク)
FD用のものとして構成される場合には第2のスライダ
部5LD2における導入面及び導出面は面取りされたも
のとなされている。
【発明の効果】
以上、詳細に説明したところから明らかなように、本発
明は磁気記録媒体面と浮上面との間の薄層気体流によっ
て浮上面に生じる揚力により磁気記録媒体面に対してそ
れぞれ浮上状態になされうる小型軽量な第1のスライダ
部と第1のスライダ部よりも大きな面積の浮上面を有す
る第2のスライダ部との2つのスライダ部とからなり、
前記した第1のスライダ部には磁気ヘッドを備えさせて
ある浮上型磁気ヘッド構体において、浮上面に垂直な方
向での平行移動が可能なように複数の弾性体製の支持部
材によって中空状の取付部材に取付けた第1のスライダ
部第1のスライダ部を、前記した中空状の取付部材の外
形寸法よりも僅かに大きな形状寸法の孔が設けられてい
る第2のスライダ部の孔に遊嵌させた状態で、第1のス
ライダ部の浮上面と第2のスライダ部の浮上面とが平行
となるように、前記した中空状の取付部材の姿態を調整
して中空状の取付部材の外周部と第2のスライダ部の孔
の内周との間を接着剤で固着させたものであるから、磁
気ヘッドの突出し量を所定の値に正確に設定することが
容易で、かつ、第1のスライダ部の浮上面と第2のスラ
イダ部の浮上面とを容易に平行な状態に設定できるので
あり1本発明の浮上型磁気ヘッド構体によれば、第7図
乃至第11図を参照して説明した既述した既提案の浮上
型磁気ヘッド構体における問題点、すなわち。 既提案の浮上型磁気ヘッド構体においては、第2のスラ
イダ部5LD2に対して第1のスライダ部5LDIにお
ける磁気ヘッドの部分が2枚の平行な支持板によって構
成されている支持部によって変位可能な状態に支持させ
るのに、第1のスライダ部5LDIにおける浮上面とな
されている磁気ヘッドの磁気空隙面に近い端部付近を嵌
入させる孔を備えている第1の支持板に磁気ヘッドの磁
気空隙面に近い端部付近を嵌入させて固着した後に、前
記の支持板の両端部付近を前記した第2のスライダ部5
LD2における溝の底面に固着させ、次いで磁気ヘッド
の端部との固着面に磁気ヘッドの端部を固着させた第2
の支持板の縁部を第2のスライダ部5LD2の支持板取
付は面に固着させることによって第2のスライダ部5L
D2における丸孔中で磁気ヘッドが変位可能に支持させ
るようにしているために、磁気ヘッドの突出し量を所定
の数値とした状態で、第1のスライダ部5LDIにおけ
る浮上面と第2のスライダ部5LD2における浮上面と
を正確に平行な状態として取付けられでいる状態にする
ことは極めて困難であったという問題点を良好に解決で
きる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の浮上型磁気ヘッド構体の斜視図、第2
図は本発明の浮上型磁気ヘッド構体の分解斜視図、第3
図は磁気ヘッドの斜視図、第4図は第1のスライダ部と
第2のスライダ部との組立ての過程を説明するための縦
断面図、第5図及び第6図は本発明の浮上型磁気ヘッド
構体が磁気記録媒体上に浮上している状態を説明するた
めの断面図、第7図は既提案の浮上型磁気ヘッド構体を
アーム部に取付けた状態の平面図、第8図は同上側面図
、第9図は浮上型磁気ヘッド構体の全体の斜視図、第1
0図は第7図中のA−A線位置における縦断面図、第1
1図は第1のスライダ部の分解斜視図である。 5LDI・・・第1のスライダ部、5LD2・・・第2
のスライダ部、AMD・・・アーム部、P・・・加圧点
、1・・・薄い弾性板、5・・・極めて薄い弾性板で作
られた連結部材、7・・・コ字状の溝、8・・・舌片、
9・・・カバープレート、21a、21b・・・第2の
スライダ部5LD2における浮上面、22・・・透孔、
24・・・27つの浮上面21a、21bの間に構成さ
せである溝、25a、25b・・・導入部の傾斜面、2
6・・・第1の支持部材、26a・・・孔、26・・・
第1の支持部材、26b、30a・・・透孔、27・・
・中空円筒部材、27a、27b・・・中空円筒部材2
7の両端面、28・・・磁気ヘッド、28a・・・コイ
ル、28b、28C・・・磁気ヘッド28の端部に構成
させた結合突起、28d・・・磁気ヘッド28の端面、
29・・・第1のスライダ部5LDIの浮上面、30・
・・第2の支持部材、30b、30c・・・磁気ヘッド
28に構成されている結合端部28b、28cを嵌入さ
せる孔、30d・・・磁気ヘッド28の端面28dを固
着させる固着部、31・・・接着剤、 手続補正書(自発) 平成2年6月5日 2、発明の名称 浮上型磁気ヘッド構体 3、補正をする者 名称(432) 4、代理人 ビク ター株式会社 7、補正の内容 (1)明細書第12頁第16行「前記し舌片」を「前記
した舌片」に補正する。 (2)明細書第13頁第2行「5の下面」を「5の舌片
8の」に補正する。 (3)明細書第23頁第6行乃至同頁第7行「取付けた
第1・・・ ・・・ダ部を、」を「取付けた第1のス!
ライダ部を、」に補正する。 (4)明細書筒28頁第14行r2.49mm〜2゜4
5 m m Jをr2.51mm〜2.55mmJに補
正する。 (5)明細書第38頁第6行「けた第1・・・ ・・・
を、前記」を「けた第1のスライダ部を、前記」に補正
する。 (6)添付図面第3図及び第8図乃至第10図を別紙の
ように補正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、磁気記録媒体面と浮上面との間の薄層気体流によっ
    て浮上面に生じる揚力により磁気記録媒体面に対してそ
    れぞれ浮上状態になされうる小型軽量な第1のスライダ
    部と第1のスライダ部よりも大きな面積の浮上面を有す
    る第2のスライダ部との2つのスライダ部とからなり、
    前記した第1のスライダ部には磁気ヘッドを備えさせて
    ある浮上型磁気ヘッド構体であって、第1のスライダ部
    はそれの浮上面に垂直な方向での平行移動が可能なよう
    に複数の弾性体製の支持部材によって中空状の取付部材
    に取付けられており、また、第2のスライダ部には前記
    した中空状の取付部材の外形寸法よりも僅かに大きな形
    状寸法の孔が設けられており、さらに、前記した第2の
    スライダ部に設けられている前記の孔に前記した中空状
    の取付部材を遊嵌させた状態で、第1のスライダ部の浮
    上面と第2のスライダ部の浮上面とが平行となるように
    前記した中空状の取付部材の姿態を調整して中空状の取
    付部材の外周部と第2のスライダ部の孔の内周との間を
    接着剤で固着させてなる浮上型磁気ヘッド構体 2、中空状の取付部材を中空円筒状とし、また、第2の
    スライダ部に設ける孔を円形孔とした請求項1に記載の
    浮上型磁気ヘッド構体
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100392670B1 (ko) * 1996-03-26 2003-11-28 삼성전자주식회사 하드디스크드라이브의헤드장치

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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