JPH0414627Y2 - - Google Patents

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JPH0414627Y2
JPH0414627Y2 JP1986175696U JP17569686U JPH0414627Y2 JP H0414627 Y2 JPH0414627 Y2 JP H0414627Y2 JP 1986175696 U JP1986175696 U JP 1986175696U JP 17569686 U JP17569686 U JP 17569686U JP H0414627 Y2 JPH0414627 Y2 JP H0414627Y2
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guide groove
guide
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door
runner
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、直線状の横ガイド溝とこれに交差さ
れる引込みガイド溝とを備え、これらの溝によつ
て案内されてドアが開放時には引違えられるとと
もに閉止時には面一にされるスライドドア装置の
ランナーに関する。
[従来の技術] 従来、この種のスライドドア装置にあつては、
特開昭57−9975号公報に示されるように、直線状
の横ガイド溝に対して引込みガイド溝が斜めに交
差して設けられている。
又、上記横ガイド溝と引込みガイド溝とを有す
るレール部材が分割構成されることは、実開昭58
−55170号公報に開示されている。
[考案が解決しようとする課題] 上記ガイド構造によれば、直線状の横ガイド溝
に引込みガイド溝が斜めに交差しているので、交
差部分を通過するときに衝突が起こる欠点が避け
られなかつた。
この場合に、特開昭57−16557号に示すように、
ランナー自体を深さと溝幅の異なる構造としてこ
れに合致するガイド溝内を案内する構造もある
が、交差部分において前述の欠点を回避できない
ものであつた。
さらに、実開昭48−56837号に示す誘導板でガ
イド溝上部を区分けすることによつて、ランナー
本体頂部に突出するベアリングを誘導する構造も
あるが、面一引違構造に直ちに適用できるもので
はなく、しかも交差部分をスムーズに通過できる
ものでもなかつた。
さらにまた、実開昭52−28518号に示す離間す
る平行レール間に前記横ガイド溝と引込ガイド溝
とを設け、平行レール間を走行するローラの軸を
ドア上部の突条に挿通支持させるとともに、ドア
上部の突条から突出するガイドピンでドアをロー
ラ軸の軸線方向へ案内するものが開示されてい
る。しかしながら、ドア開放時にローラが相互に
当接するために十分なドア開放が不可能であるう
え、ガイド溝両側へのレールとローラとの配置構
造によつてスペースが大きくなるので、実用性の
無いものであつた。
而して、本考案は上記実情に鑑みて考案された
ものであつて、スライドドアのガイド溝交差部分
においてもガタなくスムーズに走行できるように
したランナーの提供を、その目的とするものであ
る。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための本考案に係るスライ
ドドア装置のランナーは、ガイド溝の上部には幅
狭に突出するピン用ガイド溝が並設され、ランナ
ーは本体基部の両側面にローラを対設し下位のド
アに対して回動自在に構成され、上記本体基部の
頂部には幅狭でローラ走行方向に長いガイドピン
が突設されていることを特徴とするものである。
[作用] ライナーはスライドドア装置のドア上端面に複
数取付されてガイド溝内にある。
上記ドアの開閉によつて、ランナーはローラに
よつてレール面を走行するが、ガイド溝交差部分
においては、ピン用ガイド溝にガイドピンが案内
されることによつて、ガイド溝外側面に当接する
ことなく通過する。
[考案の実施例] 第1図〜第15図について本考案の一実施例を
左右一対のドア装置に実施した場合について説明
する。
ガイド構造は、第1図示のように、左右のドア
1,2を装着する鴨居3に固定されるガイド部材
4を備える。ガイド部材4にはガイド溝5が形成
され、被ガイド部材としてのランナー6,7がド
ア1,2の召合せ側と外端側とに固定されてい
る。ランナー6はドア1の召合せ側とドア2の外
端側とに、ランナー7はドア1の外端側とドア2
の召合せ側とに夫々配され、上記ガイド溝5内を
ドア1,2の開閉操作によつて走行する。また、
ドア1,2を装着する敷居8にはガイド部材9が
固定され、ガイド部材9のガイド溝10にはドア
下端面の左右方向略中央部に固定した振止め用ガ
イドピン11が案内される。
上記ガイド部材4は、中央部材40と、中央部
材40の左右に配される直線部材41,41と、
各直線部材41の左右に配される末端部材42,
43とから構成され、各部材40〜43を横一列
に連続させることによつて上記ガイド溝5が第3
図示のような概形を構成する。
上記ガイド溝5は直線状の横ガイド溝50と、
横ガイド溝50の中央部で略ハ字形に交差される
一対の中央引込みガイド溝51,52と、横ガイ
ド溝50の両端部で中央引込みガイド溝51,5
2と同一側に傾斜して交差される一対の端末引込
みガイド溝53,54とを備える。上記同一側と
は横ガイド溝50の溝幅方向のいずれか一方の同
一側に位置することである。
上記中央部材40には、第2図及び第9図a,
b〜第11図示のように、横ガイド溝50の中央
部分50aと、中央引込みガイド溝51,52と
が断面視〓字形に形成されている。これらの横ガ
イド溝50aと中央引込みガイド溝51,52の
下部開口にはランナー6,7の走行面を構成する
レール面40a,40aが突出されて断面視〓字
状を成している。レール面40a,40a間には
ランナー6,7の吊りボルト63の通行を許容す
る開口40bが形成されている。横ガイド溝50
aと中央引込みガイド溝51,52との上部には
ピン用の外・内・中なるガイド溝80,81,8
2が形成されている。
外・内なるガイド溝80,81は第3図示のよ
うに、横ガイド溝50aの左端から右中央引込み
ガイド溝51にわたつて並設されている。外ガイ
ド溝80は横部分80aと、この横部分80aの
右端に連続する傾斜部分80bとから成る。横部
分80aは中央部材40の左端から横ガイド溝5
0aに外側面に沿いつつ、横ガイド溝50aと右
中央引込みガイド溝51との交差部にかけて形成
されている。傾斜部分80bは横部分80aの右
端から右中央引込みガイド溝51の外側面に沿い
つつ右中央引込みガイド溝51の端末にかけて形
成されている。内ガイド溝81は横部分81a
と、この横部分81aの右端に連続する傾斜部分
81bとから成る。これらの横部分81aと傾斜
部分81bは横ガイド溝50aと右中央引込みガ
イド溝51との内側面に沿いつつ上記横部分80
aと傾斜部分80bと略平行に形成されている。
また、中ガイド溝82は横ガイド溝50aの右
端から左中央引込みガイド溝52にわたつて設け
られており、中ガイド溝82の深さは外・内ガイ
ド溝80,81よりも深くなつている。中ガイド
溝82は横部分82aと、この横部分8aの左端
に連続する傾斜部分82bとから成る。横部分8
2aは中央部材40の右端から横ガイド溝50a
の溝方向中央部を通り、横ガイド溝50aと左中
央引込みガイド溝52との交差部にかけて形成さ
れている。この横部分82aは上記外ガイド溝8
0の傾斜部分80bの一部をを横切つている。
傾斜部分82bは横部分82aの左端から左中
央引込みガイド溝52の溝幅方向を通り、左中央
引込みガイド溝52の端末にかけて形成されてい
る。この傾斜部分82bは内ガイド溝81の横部
分81aの一部を横切つている。また、中央部材
40の横ガイド溝50aと中央引込みガイド溝5
1,52における上部と内・外側面とで形成され
る隅部には、後述するランナー6,7のガイド面
部60cを誘導する突部90が設けられている。
上記直線部材41は、第2図、第3図及び第2
図示のように、ランナー6,7の通行を許容する
断面視字状で横長になつている。直線部材41
の下部開口にはランナー6,7の走行面を構成す
るレール面41a,41aが前後壁面41b,4
1bの下端縁から突出されて断面4〓字状を形成
している。レール面41a,41a間にはランナ
ー6,7の吊りボルト63の通行を許容する開口
41cが形成されている。直線部材41の上部4
1dとレール面41aの間にはガイド片41e,
41e前後壁面41b,41bから突出されて断
面4〓字状に成つている。ガイド片41e,41
e間にはランナー6,7のガイド面部60cを誘
導する間〓41fが形成されている。この間〓4
1fは中央部材40の左右に位置する横ガイド溝
50bとなる。
上記右端末部材42には、第2図と第3図示の
ように、横ガイド溝50の端末部分50cと、端
末引込みガイド溝53とが断面視字状に形成さ
れる。この横ガイド溝50cと端末引込みガイド
溝53の下部開口にはランナー6,7の走行面を
構成するレール面42a,42aが突出させて断
面視〓字状を成している(第11図と同一に断面
形状である)。レール面42a,42a間にはラ
ンナー6,7の吊りボルト63の通行を許容する
開口42bが形成されている。また、右端末部材
42にはピン用の中なるガイド溝83が設けられ
ている。この中ガイド溝83は横部分83aと、
この横部分83aの右端に連続する傾斜部分83
bとから成る。横部分83aは右端末部材42の
左端から横ガイド溝50cの溝幅方向中央部を端
末引込みガイド溝53との交差部にかけて形成さ
れている。傾斜部分83bは横部分83aの右端
から末端引込みガイド溝53の溝幅方向中央部を
端末引込みガイド溝53の端末にかけて形成され
ている。また、右端末部材42に横ガイド溝50
cと端末引き込みガイド溝53とにおける上部と
側面とで形成される隅部にはランナー7のガイド
面部60cを誘導する突部91が設けられてい
る。突部91は直線部材41と接する左端側と、
端末引込みガイド溝53の端末側とに配される。
上記左端末部材43には、第2図と第3図示の
うに、横ガイド溝50の端末部分50dと、端末
引込みガイド溝54とがそれぞれ断面視字状に
形成されている(第10図と同一断面形状であ
る)。この横ガイド溝50と端末引込みガイド溝
54に下部開口にはランナー6,7の走行面を構
成するレール面43a,43aが突出されて断面
4〓字形を成している。レール面43a,43a
間にはランナー6,7の吊りボルト63の通行を
許容する開口43bが形成されている。
また、左端末部材43にはピン用の外・内なる
ガイド溝84,85が並設されている。この外・
内ガイド溝84,85の並設間隔は上記中央部材
40の外・内ガイド溝80,81の並設間隔に等
しい。上記外ガイド溝84は横部分84aと、こ
の横部分84aの左端に連続する傾斜部分84b
とからなる。外ガイド溝84は左端末部材43の
右端から横ガイド溝50dの外側面に沿いつつ、
横ガイド溝50dと左端末引込みガイド溝54と
の交差部にかけて形成されている。傾斜部分84
bは横部分84aの左端から端末引込みガイド溝
54の外側面に沿いつつ端末引込みガイド溝の端
末にかけて形成される。上記内ガイド溝85は横
部分85aと、この横部分85aの左端に連続す
る傾斜部分85bとからなる。これらの横部分8
5aと傾斜部分85bは横ガイド溝50dと右中
央引込みガイド溝54との内側面に沿いつつ上記
横部分84aと傾斜部分84bと略平行に形成さ
れている。また、左端末部材43の横ガイド溝5
0dと端末引込みガイド溝54とにおける上部と
側面とで形成される隅部にはランナー6のガイド
面部60cを誘導する突部92が設けられてい
る。突部92は直線部材61と接する右端側と、
端末引込みガイド溝54の端末側とに配される。
上記一方のランナー6は第4図〜第7図示のよ
うに、ランナーの本体基部60と、この基部60
に固定されるフレーム61と、このフレーム61
の前後壁に回動自在に設けられるローラ62,6
2と、フレーム61の下位へ対して回動自在に設
けられる吊りボルト63を備える。
基部60は合成樹脂からなる柱状になつてお
り、基部60の左右端面は平面視山形となるテー
パ面60aに形成されている。このテーパ面60
aの角隅部は円弧面60bに形成されている。基
部60の一点鎖線lにて区分図示された頂部はロ
ーラ62よりも上位に突出されてガイド面部60
cになつている。基部60の下面には逆凹溝60
dが基部60の前後方向へ細長状に形成されてい
る。逆凹溝60dの開口が位置する基部60の下
面中央部には平面視円形状の装着孔60eが形成
されている。逆凹溝60dの開放される基部60
の前後面には取付凹部60f,60fが形成され
ている。上記装着孔60eと、左右の円弧面60
bとの間に位置する基部60には貫通穴60g,
60gが形成されている。各貫通穴60gは基部
60の頂面と下面に貫通されている。各貫通穴6
0gの頂面周囲には、第6図示のように大径凹孔
60h,60hが形成されている。
上記フレーム61は金属で形成されており、上
記基部60の下面に配される基板61aと、基板
61aの前後側から立上げられて上記取付凹部6
0f内に配される支持板61b,61bとを備え
る字状に形成されている。基板61aには挿通
穴61cと取付穴61d,61dとが貫通されて
いる。挿通穴61cは上記装着孔60eと同軸と
なりかつ装着孔60eよりも小径になつている。
挿通穴61cは後述する吊りボルト63の軸部6
3aが回動自在に挿入されるようになつている。
取付穴61d,61dは上記貫通穴60g,60
gと同軸に会合される。また、上記各支持板61
b,61bには上記逆凹溝60dの一部に会合す
る軸受孔61e,61eが貫通されている。
上記ローラ62は合成樹脂製の円盤状になつて
おり、ローラ62の軸心部には軸受孔62aが貫
通されている。軸受孔62aの周囲に位置するロ
ーラ62の外端面には凹孔62bが形成され、軸
受孔62aの周囲に位置するローラ62の内端面
には環状突面62cが突出されている。
ローラ62のローラ軸64は円柱棒状の軸部6
4aを備え、軸部64aの一端には大径の頭部6
4bが設けられている。
上記吊りボルト63は円柱棒状の軸部63aを
備え、軸部63aの頂端には大径の頭部63bが
設けられている。軸部63aの下端から軸心方向
中央部を越えた上位にわたる外周面には、雄ねじ
63cが刻設されている。軸部63cの頂部と、
雄ねじ63cとの間には縮径部63dが形成され
ている。
上記ローラ62をフレーム61に取付ける場合
について説明する。吊りボルト63の軸部63a
を雄ねじ63c側からフレーム61の挿通穴61
c内に挿入し、吊りボルト63の頭部63bをフ
レーム61の軸受孔61eよりも下位にした状態
おいて、ローラ軸64をローラ62とフレーム6
1にはめ込む。つまり、ローラ軸64の軸部64
aを、一方のローラ62の軸受孔62aからフレ
ーム61の軸受孔61eを経て他方のローラ62
の凹孔62b内に突出した軸部64aの先端を押
潰すことにより、ローラ62,62がフレーム6
1に回動自在に取付けられる。この場合、ローラ
軸64の頭部64bは一方のローラ62の凹孔6
2b内に配置される。
上記フレーム61を基部60に取付ける場合に
ついて説明する。フレーム61の支持板61bを
基部60の取付凹部60f,60fに位置させ、
リベツト65を貫通孔60gから取付穴61dへ
挿入し、フレーム61の下面に突出したリベツト
65の先端を押潰すことにより、フレーム61が
基部60に固定される。このときリベツト65の
大径な頭部65aは基部60の大径凹孔60h内
に位置されて、基部60の頂面から突出されな
い。
また、組立てられたランナー6においては、支
持板61b,61b間に位置するローラ軸64の
軸部64aが基部60の逆凹溝d内に回動自在に
位置されている。吊りボルト63の頭部63bは
基部60の装着孔60e内に回動自在に位置され
ている。この吊りボルト63の回動構造により、
ランナー6の走行方向は自由になつている。吊り
ボルト63の雄ねじにはナツト66が装着されて
いる。
一方、上記ランナー6には上記ガイド溝80,
81並びにガイド溝84,85に誘導されるガイ
ドピン12,13が設けられている。これらのガ
イドピン12,13は基部60の頂面の前後方向
へ隔間しつつ横長、即ちローラ走行方向に長く突
出されている。ガイドピン12,13の左右両端
面は円弧状の案内面12a,13aに形成されて
いる。ガイドピン12,13の横長幅h1は基部
60の平行する前後面の横長幅h2よりも小さい。
また、他方のランナー7は、第8図示のように
なつており、ランナー6と同一部分には同一符号
を付して重複説明を避ける。ランナー7には上記
中ガイド溝82並びに中ガイド溝83に誘導され
るガイドピン14が設けられている。このガイド
ピン14は基部60の頂面の略中央部に横長、即
ちローラ走行方向に長く突出されている。ガイド
ピン14の左右両端面は円弧状の案内面14aに
形成されている。ガイドピン14の横長幅h3は
基部60の平行する前後面の横長幅h4よりも小
さい。このガイドピン14の高さは上記ガイドピ
ン12,13よりも高くなつている。
以上のように構成された前記実施例において、
ドア1,2の閉止状態にあつてはランナー6,7
が次のように配置される。
ドア1のランナー6は右中央引込みガイド溝5
1の端末に位置され、ドア1のランナー7は右端
末引込みガイド溝53の端末に位置される。ドア
2のランナー7は左中央引込みガイド溝52の端
末に位置され、ドア2のランナー6は左端末引き
込みガイド溝54の端末に位置される。このラン
ナー6,7の配置によりガイドピン12,13は
外・内ガイド溝80,81並びに外・内ガイド溝
84,85内に位置され、ガイドピン14は中ガ
イド溝82並びに中ガイド溝83内に位置され
る。
閉止状態のドア1,2を開ける場合について説
明する。例えばドア1を開けるにはドア1を前方
へ引き出すことにより、ランナー6,7が右中央
引込みガイド溝51と右端末引込みガイド溝53
から横ガイド溝50aへと移動される。そして、
ドア1をドア2方向へ横移動させることにより、
ランナー6,7が横ガイド溝50a,50b,5
0d内を移動してドア1がドア2の前方へ引違え
られる。このドア1の移動開始後において、ラン
ナー6が右中央引込みガイド溝51と横ガイド溝
50aの交差部Jを通過する場合、第13図の仮
想線示のように、一方のガイドピン12は外ガイ
ド溝80と中ガイド溝82との交差部jを通過す
るけれども、他方のガイドピン13が内ガイド溝
81に誘導されているので、一方のガイドピン1
2は円弧を描きながら上記交差部jの隅部kに衝
突することなく、中ガイド溝82を横切る。そし
て、ガイドピン12,13は外・内ガイド溝8
0,81の傾斜部80b,81bから横部分80
a,81aへと移動する。
その後、ランナー6が左中央引込みガイド溝5
2と横ガイド溝50aとの交差部Mを通過する場
合には、他方のピン13が内ガイド溝81と中ガ
イド溝82との交差部mを通過するけれども、一
方のガイドピン12が外ガイド溝80に誘導され
ているので、他方のガイドピン13は上記交差部
mの隅部nに衝突することなく、中ガイド溝81
を横切る。
また、ドア1を閉じる場合には、ドア1を上記
とは逆方向へ移動させることにより、ランナー
6,7が横ガイド溝50d,50b,50cから
右中央引込みガイド溝51、右端末引込みガイド
溝53の端末へと移動され、ドア1は面一にな
る。このドア1の閉じる過程にあつてランナー6
が交差部M,Jを通過する場合、上記と同様に、
他方のガイドピン13が交差部mを通過するとき
一方のガイドピン12が外ガイド溝80に誘導さ
れ、一方のガイドピン12が交差部jを通過する
とき他のガイドピン13が内ガイド溝81に誘導
される相互作用により、ランナー6の他方向への
移動が阻止されることになる。
一方、ドア2の開閉においては、ランナー7の
ガイドピン14が中ガイド溝82内を左中央引込
みガイド溝52と横ガイド溝50a,50b,5
0c間にわたつて移動し、交差部j,mを通過す
る場合、ガイドピン14が中ガイド溝82と外・
内ガイド溝80,81との深さの差による障壁効
果により交差隅部nに衝突することなく誘導され
る。
ところで、前記実施例によれば、第14図、第
15図示のようにガイド溝5を形成する中央部材
40,41あるいは中央部材41と端末部材4
2,43の継目部に段差Pが生じるような場合に
あつても、ガイドピン12〜14の横長幅h1,
h3と基部60の前後面横長幅h2,h4との差h5,
h6の存在により、ガイドピン12〜14が直線
部材41から対応する外・内・中ガイド溝80〜
85に取込まれる前に、基部60のガイド面部6
0cのテーパ面60a、このテーパ面60aに引
続いて円弧面60bが段差pに接触すことによ
り、基部60が横ガイド溝50a内に案内され、
それからガイドピン12〜14が外・内・中ガイ
ド溝80〜85内に取込まれる。この結果、直線
部材41と中央部材40や端末部材42との継目
部を通過するランナー6,7の移動がスムーズで
ある。
前記実施例によれば、ガイドピン12〜14の
左右端面が案内面12a,13a,14a形成さ
れているので、ガイドピン12〜14の外・内・
中ガイド溝80〜85への取込み、外・内・中ガ
イド溝80〜85の横部分80a〜85aとの傾
斜部分80b〜85b間を移動する曲りなどが円
滑である。
前記実施例においては、中央部材40におい
て、一方のガイド溝80,81を2本に構成し、
他方のガイド溝82を1本に構成したものを例示
したが、各ガイド溝の本数はこれに限定されるも
のではない。また、第16図示のように、左右端
引込みガイド溝53,54の深さを、ランナー
6,7のガイドピン12〜14の通行が許容され
る深さとし、中・外・内ガイド溝83〜85を省
略しても実施できる。さらに、前記実施例におい
てはガイド部材4が分割構成されたものを例示し
たが、ガイド部材を一体にしても実施できる。前
記実施例におけるガイドピンはガイド溝に案内さ
れる部材であれば筒状その他の形状であつてもよ
い。
[考案の効果] 以上説明したように本考案によれば、次のよう
な効果がある。
横ガイド溝と引込みガイド溝の交差部におい
てランナーは、頂部のガイドピンによつて衝接
することなくスムーズに案内される。特に、ガ
イド部材を分割構成して継目部に段差が生じて
いる場合であつても、ガイドピンのローラ走行
方向への長さによつて、継目部をランナーがス
ムーズに通過できる。
ガイドピンがローラ走行方向へ長く形成され
ているので、ピン用ガイド溝内での指向性が生
じて誘導が円滑になされる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の施されたスライドドア装置のラ
ンナーの一実施例を示し、第1図は同ランナーを
用いた全体斜視図、第2図は同ランナーに適用さ
れるガイド部材の分解斜視図、第3図は同ガイド
溝の概略図、第4図は一方のランナーの斜視図、
第5図は同ランナーの分解斜視図、第6図は第4
図の−線断面図、第7図は第4図の−線
断面図、第8図は他方のランナーの斜視図、第9
図a,bは第13図のX−X線断面図、第10図
は第13図のXI−XI線断面図、第11図は第
3図のX−X線断面図、第12図は第2図の
X−X線断面図、第13図はガイド部材との
作用を説明するための中央部材におけるレール面
を切欠いた平面図、第14図と第15図は同中央
部材と直線部材の継目回りにおけるレール面を切
欠いた平面図、第16図はガイド部材の変形例を
示す第3図に相当するガイド溝の概略図である。 1,2……ドア、4……ガイド部材、5……ガ
イド溝、6,7……ランナー、12〜14……ガ
イドピン、12a〜14a……案内面、50,5
0a〜50d……横ガイド溝、51,52……中
央引込みガイド溝、53,54……端末引込みガ
イド溝、60a……テーパ面部、60b……円弧
面、60c……ガイド面部、80〜85……ピン
用ガイド溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 直線状の横ガイド溝とこれに斜めに交差される
    引込みガイド溝とを備え、これらの溝によつてド
    アの上端面に複数設けたランナーを吊持案内して
    ドアが開放時には引違えられるとともに閉止時に
    は面一にされるスライドドア装置において、 上記ガイド溝の上部には幅狭に突出するピン用
    ガイド溝が並設され、上記ランナーは本体基部の
    両側面にローラを対設し下位のドアに対して回動
    自在に構成され、上記本体基部の頂部には幅狭で
    ローラ走行方向に長いガイドピンが突設されてい
    ることを特徴とするスライドドア装置のランナ
    ー。
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