JPH04146024A

JPH04146024A - ワイヤ放電加工機

Info

Publication number: JPH04146024A
Application number: JP26951590A
Authority: JP
Inventors: Hironori Shimomoto; 広憲下元
Original assignee: Hitachi Seiko Ltd
Current assignee: Via Mechanics Ltd
Priority date: 1990-10-09
Filing date: 1990-10-09
Publication date: 1992-05-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、ワイヤ放電加工機に係わり、特に。

ワークからのコアの切離し加工および切り離しを、安定
して確実に行うのに好適なワイヤ放電加工機に関する。

〔従来の技術〕

従来のワイヤ放電加工機において、ワークを加工して生
成されるコアの取り扱いについて種々の構成が提案され
ている０例えば、その１として、コアを下方へ強制的に
押し落すための押圧装置を上部ガイド組立体（ワイヤ電
極を案内するもの）に設けるほか、コアが落下したが否
がを検知するための検知手段を設けて、コアを人手によ
らず確実に除去するようにしたもの（例えば、特開平ｌ
−３１０８２１号公報）、その２に、加工対象であるワ
ークの加工面に磁力を作用させる磁力発生手段と、磁力
発生手段により保持されるワークから切り落されたコア
を除去するための除去手段とを備え、切り落し後のコア
の落下による下部ノズルの破損を防止するようにしたも
の（例えば、特開平１−３２１１２３号公報）等があっ
た。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術のその１においては、コアを押圧装置によ
り下方へ強制的に押し落すため、コアを人手によらず確
実に除去することができるが、コアの切離し直前ではコ
アをワークに対して固定する手段がないことから加工液
の圧力や自重等によりコアが移動して加工状態を不安定
にし、ワイヤ電極の破断を招く問題点を有していた。

また、上記従来技術のその２においては、コアは磁力発
生手段による吸着力によりワークに対して保持されるか
ら、加工液の圧力等によりコアが移動して加工状態を不
安定にすることはないが、ワークから切り離されたコア
を上方へ除去するためにアーム等からなる除去手段を必
要とし、コア処理装置が複雑になる問題点を有していた
。

本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、ワークからの
コアの切離しを、簡単な構成で安定して確実に行うこと
ができるワイヤ放電加工機を提供することを目的とする
。

（課題を解決するための手段〕上記目的を達成するため１本発明は、ワークを介して相
対させて配置した上部ワイヤガイドおよび下部ワイヤガ
イドと、該上下両ワイヤガイドに挿通されるワイヤ電極
とワークとをＸ、Ｙ方向に相対的に移動させる移動手段
とを備えたワイヤ放電加工機において、前記ワイヤ電極
によるワーク加工部の下面に着脱可能に、かつワークよ
り切り離されたコアを吸着してコア切離し前の位置より
下降可能な、ワイヤ電極と同軸のリング状の吸着具を設
ける構成にしたものである。

そして、前記吸着具を、下部ワイヤガイドの上端部に設
ける構成にしても、下部ワイヤガイドと独立して上下移
動可能な、下部ワイヤガイドの上端部に嵌入されたコア
受け取り用の受け板に設ける構成にしてもよい。

〔作用〕

上記のように構成したことにより、放電加工が進み僅か
に切り残し量を有するコアの切離し前の状態になると、
ワーク加工部の下面を吸着具により吸着し、コアが加工
液の圧力や自重等により移動しないように固定する。こ
の固定した状態で前記切り残し量を加工し、コアをワー
クから完全に切り離す。そして、切り離したコアを吸着
具により吸着したまま吸着前の位置まで下降する。この
下降した位置でワークと吸着具とを移動手段によりＸ、
Ｙ方向に相対移動させると、コアは吸着具より削がれて
切り離され落下する。このようにコアの切り離し加工時
はコアを固定し、切り離したコアの落下は削いで切り落
すため、コアの傾きは発生せず、また、コアがワーク加
工面の途中でひっかかることもなく加工および落下を安
定して確実に行うことができる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を第１図ないし第４図を参照して
説明する。第１図はコア処理装置の第１の実施例の側断
面図、第２図は切離しの手順を説明するための説明図、
第３図はコア処理装置の第２の実施例の側断面図、第４
図は第３図の実施例の吸着具がコアを吸着して下降した
状態を示す図、第５図はコアを搬送するベルトコンベア
の動作説明図である。

第１図において、１はワーク、２は上部ワイヤガイド、
３は下部ワイヤガイドで、上部ワイヤガイド２と下部ワ
イヤガイド３はワーク１を介して相対して配置されてお
り、上下部両ワイヤガイド２．３にはワイヤ電極４が挿
通されている。ワイヤ電極４を挿通した上下部両ワイヤ
ガイド２，３は、図示しない移動手段によりワーク１と
Ｘ、Ｙ。

Ｚの各方向に相対的に移動させられ、さらに、上部ワイ
ヤガイド２は下部ワイヤガイド３に対してＸ、Ｙ方向に
移動できるようになっており、これらの相対移動により
所望の寸法・形状にワーク１を加工し、その結果コアを
生成する。そして、生成したコアは図示しないベルトコ
ンベア上しこ落下させられ所定の位置に搬送される。５
は下部ワイヤガイド３の上端部にワイヤ電極４と同軸に
設けられたリング状の磁石または空気圧式吸着盤等力１
らなる吸着具で、吸着具５の吸着作用または吸着作用解
除によりワーク１加工部の下面１ａに着脱可能になって
おり、また、コアがワーク１より切り離された場合、該
コアを吸着してワーク１の下面１ａより下部ワイヤガイ
ド３とともに下降可能になっている。２ａは上部ワイヤ
ガイド２に内設したワーク１を加工する際に供給する加
工液の供給路、３ａは同じく下部ワイヤガイド３に設け
られている加工液の供給路である。

以下、第２図（ａ）〜（ｅ）を用いてコア切離しの手順
を説明する。第２図（ａ）はコア切離し時のワーク１と
ワイヤ電極４との関係を模式的に示す平面図で、同図（
ｂ）は同図（ａ）におけるＡ−Ａ断面図である。

まず、同図（ｂ）で示すように切残し部の長さｇが０．
５〜ｌａｍとなったら上部ガイド２の移動を停止し、下
部ガイド３だけをコア切離し位置までワーク１に対して
移動させる。

次に、同図（Ｃ）で示すように、下部ワイヤガイド３を
図示しない移動手段により上昇させ、吸着具５によりワ
ーク１およびコアを固定。

その後、同図（ｄ）で示すように下部ガイド３の移動を
停止し、上部ガイド２だけをコア切離し位置までワーク
１に対して移動させ、コアの切離しを完了させる。

そして、同図（ｅ）で示すように、下部ガイド３を下降
させると切離されたコアは吸着具５に吸着されたまま下
降する。最後に下降した位置で前記移動手段によりワー
ク１と吸着具５とをＸ、Ｙ方向に相対移動させる。この
相対移動によりコアは吸着具５から削ぎ落され、後述す
るベルトコンベア上に落下する。このようにコアの切り
離し加工時はコアを固定して加工するから、加工液の液
圧等により移動させられることなく安定して加工するこ
とが可能であり、さらに、切り離されたコアは前記相対
移動により削ぎ落されるため、コアの傾きは発生せず、
コアを円滑かつ確実に落下させることができる。なお、
本実施例では吸着具５を（Ｃ）の位置で吸着させたが、
（ｂ）の位置で吸着させてもよい。

つぎに、第２の実施例を第２図および第３図により説明
する。図中、第１図と同符号のものは同じものを示す。

図において、６はワーク１より切り離されるコア７を受
け取る受け板で、受け板６のワーク１の下面１ａに相対
する側には吸着具５が取り付けられている。受け板６お
よび吸着具５は、下部ワイヤガイド３の上端部に嵌入さ
れており、下部ワイヤガイド３と独立して上下移動（Ｚ
方向移動）可能になっている。

本構成においても前記第１の実施例と同様に、コア７が
僅かな切り残しを有する加工液の液圧等により移動しや
すい状態になると、吸着具５が受け板６とともに図示の
矢印方向に移動してワーク１の加工部の下面１ａを吸着
し、コア７が移動しないように固定する。ついでコア７
がワーク１より完全に切り離されると、コア７は吸着具
５に吸着されて受け板６とともに下降させられ、その下
降した状態で第３図に示すように、ワーク１と下部ワイ
ヤガイド３、吸着具５、受け板６等の下方側とがＸ、Ｙ
方向に相対移動させられる。第３図は、図示の矢印方向
に前記下方側が移動している状態を示す。さらに移動し
てコア７と吸着具５とが離れ吸着力が及ばなくなると、
コア７は吸着具５から削ぎ落され前記第１の実施例と同
様に、後述するベルトコンベア上に落下する。そして、
この場合も同様に、安定して加工され、かつ確実に落下
させることができる。

つぎに、コアを搬送するベルトコンベアについて説明す
る。第４図ａ）において、８は落下するコア７を受けて
搬送する主ベルトコンベアで、主ベルトコンベア８の機
長および機幅は、ワイヤ放電加工機の加工ストロークに
一致しており、切り落されたコア７は必ず主ベルトコン
ベア上に落下するようになっている。９は主ベルトコン
ベア８を駆動するモータ、１０は主ベルトコンベア８と
モータ９とを連結し、モータ９の動力を伝達する能動伝
達ワイヤである。１１はワンウェイクラッチ１２を介し
て主ベルトコンベア８とタンデムに配置されている副ベ
ルトコンベアで、主ベルトコンベア８と同方向に駆動さ
れる。第４図ｂ）は主ベルトコンベア８上に落下したコ
ア１３が１図示の矢印方向に順次搬送されて行く図であ
る。この場合、主ベルトコンベア８のプーリーの回転方
向はワンウェイクラッチ１２の空転方向になるため副ベ
ルトコンベア１１は駆動されないが、主ベルトコンベア
８により搬送されてきたコア１３は、主副各ベルトコン
ベア８，１１の接続部分に滞溜する。しかし、滞溜した
コア１３は順次搬送されてくるコアにより副ベルトコン
ベア１１側に押し出され１次第に副ベルトコンベア１１
上に集められる。そして、全加工工程終了後、または、
コア１２を溜めておくスペースが無くなった時等のよう
に、コアを取り出す必要のある場合には、第４図Ｃ）に
示すように図示しない制御装置の指令により、または作
業者の手動スイッチ操作にてモータ９を逆回転させ、ワ
ンウェイクラッチ１２を介して副ベルトコンベア１１を
図示の矢印方向に駆動し、副ベルトコンベア１１上のコ
ア１３を順次主ベルトコンベア８側へ逆搬送する。逆搬
送されるコア１２は、作業者が楽な姿勢で容易に取り出
せる位置（本実施例では第４図Ｃ）にてコア１２を斜線
で示す位置）まで搬送され、作業性よく取り出される。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、ワイヤ放電加工機におい
て、ワークからのコアの切り離し加工を。

加工液の液圧等により移動させられることなく安定して
行うことができる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図はいずれも本発明の詳細な説明図で、第１図は第１の
実施例の側断面図、第２図は切離しの手順を説明するた
めの説明図。第３図は第２の実施例の側断面図、第４図
は第３図の吸着具がコアを吸着して下降した状態を示す
図、第５図はコアを［するベルトコンベアの動作説明図
である。１・・・ワーク、１ａ・・・ワークの下面、２・・・上
部ワイヤガイド、３・・・下部ワイヤガイド、４・・・
ワイヤ電極、５・・・吸着具、６・・・受け板、７，１
３・・・コア。８・・・主ベルトコンベア、１１・・・副ベルトコンベ
ア。

Claims

【特許請求の範囲】１、ワークを介して相対させて配置した上部ワイヤガイ
ドおよび下部ワイヤガイドと、該上下部両ワイヤガイド
に挿通されるワイヤ電極とワークとをＸ、Ｙ方向に相対
的に移動させる移動手段とを備えたワイヤ放電加工機に
おいて、前記ワイヤ電極によるワーク加工部の下面に着
脱可能に、かつワークより切り離されたコアを吸着して
コア切離し前の位置より下降可能な、ワイヤ電極と同軸
のリング状の吸着具を設けたことを特徴とするワイヤ放
電加工機。２、前記吸着具が、下部ワイヤガイドの上端部に設けら
れてなる請求項１記載のワイヤ放電加工機。３、前記吸着具が、下部ワイヤガイドと独立して上下移
動可能な、下部ワイヤガイドの上端部に嵌入された前記
コア受け取り用の受け板に設けられてなる請求項１記載
のワイヤ放電加工機。