JPH0414496Y2 - - Google Patents

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JPH0414496Y2
JPH0414496Y2 JP1988104637U JP10463788U JPH0414496Y2 JP H0414496 Y2 JPH0414496 Y2 JP H0414496Y2 JP 1988104637 U JP1988104637 U JP 1988104637U JP 10463788 U JP10463788 U JP 10463788U JP H0414496 Y2 JPH0414496 Y2 JP H0414496Y2
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pressure
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Description

【考案の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉 本考案は汚濁液が拡散するのを有効に防止し得
る汚濁液拡散防止装置に関する。 〈従来の技術〉 しゅんせつ作業や捨石作業等の海洋工事の際、
シルトや土が海水中にただよい、流れに乗つて拡
散して環境汚染や養殖産業に対して問題となつて
いる。 かかる汚濁液は、清浄域へ拡散する前に一定領
域内に確実に封じ込め、濃度があがる事による相
互干渉効果での沈降の促進や養殖場付近の防護
が、海洋汚染防止等の公害対策上、望ましい。 汚濁液の清浄域への拡散を防止するためには、
汚濁域を清浄域から遮蔽すればよく、このための
装置として、フロート(浮体)に取り付けられた
スカート(拡散防止膜)により汚濁域を包囲する
ようにした汚濁液拡散防止装置が種々提案されて
いる。 従来のこの種の装置においては、スカートが潮
流等の液流によつて舞い上がるのを防止するため
に、スカートの下端に重錘としてのチエーンを取
り付けてスカートの展張を図つていた。重錘とし
てチエーンを用いるこの方法は、スカートを展張
するための垂下力を、チエーンの自重にのみ頼る
ものである。 〈考案が解決しようとする課題〉 ところで、重錘は重量が大きい程、スカートの
舞い上がりを有効に防止できる。 しかしながら、スカートのキヤンバスが軽量化
の観点からポリエステル等の破断し易い材質でで
きていることを考慮しなければならない。即ち、
あまり大重量の重錘を取り付けると、キヤンバス
の破断を招くのである。 そこで、スカートのキヤンバスの材質の引張り
破断強度に応じて、用いる重錘の重量を決定する
必要があり、例えば普通用いられているポリエス
テル平繊の場合、キヤンバス1m当たり、2〜15
Kg程度の荷重が加わるように重錘を取り付けるこ
とが一般に行われている。 しかし、この程度の比較的小さな荷重でも、汚
濁領域が広くスカートを張り巡らす長さが長い場
合、全体として、かなり大きな荷重を加えること
になる。この荷重を重錘の自重のみで賄う上記従
来のやり方では、重錘の総重量が相当大きくなる
ため、製造コストが高価になると共に、運搬上、
多大の労力・費用を要する。 本考案は以上の事情に鑑みなされたものであつ
て、その目的とするところは、小重量の重錘でも
充分にスカートを展張し得る汚濁液拡散防止装置
を提供することにある。 〈課題を解決するための手段及び作用〉 上記目的を達成するための本考案に係る汚濁液
拡散防止装置(以下、「本考案装置」という)は、
下記の原理に基づくものであつて、重錘が、スカ
ートの下端部から液中に吊り下げられていると共
に、スカートに沿つて下方へ向かう液流の流体圧
を受け止める受圧面を有することを特徴とするも
のである。 上記構成の本考案装置において、フロートにス
カートの上端を取り付け、スカートの下端に重錘
を取り付けて、液中に入れると、スカートは略鉛
直に展張し、汚濁液の清浄域への拡散が防止され
る。ここにおいて、重錘としてスカートに沿つて
下方へ向かう液流の流体圧を受け止める受圧面を
有するものを用いており、且つ重錘は液中に吊り
下げられているため、スカートに沿う液流がその
面に衝突することにより、流体圧(動圧)が重錘
に対して鉛直下方に作用し、スカートには重錘の
重量と流体圧との合力が作用する。 第3図〜第5図は、本考案の原理説明図であつ
て、このうち第3図は、スカート1の上端にフロ
ート2が取り付けられ、スカート1の下端にスカ
ートに沿つて下方へ向かう液流の流体圧を受け止
める受圧面を有する重錘としてT形鋼Tが逆さに
取り付けられた本考案装置の上記スカート1が、
静止した液中に垂下している状態を示している。 ところが、本考案が目的とする汚濁液の拡散防
止は、潮の干満等により液流が存在する海洋等を
対象とする。従つて、第4図に示すように、矢符
で示す液流Fがある場合に限定して説明する。 同図に示すように、スカート1に衝突した液流
は、スカート1をその流れ方向(図中左方)に押
しやりつつ、スカート1に沿つて下方に向かう。 このときの舞い上がり角をθ、液面から重錘ま
での距離をLとする。 ところが、重錘はスカートに沿つて下方へ向か
う液流の流体圧を受け止めるための受圧面T1を
有しているため、前記スカート1に沿つて下方に
流れる液がこの面に衝突して重錘を下方に押圧す
るような流体圧(動圧)が受圧面T1に作用す
る。このため、スカート1には、重錘の重力と液
流による流体圧の両方が作用することになる。 なお、本考案装置は重錘の下面を海底に接地し
て使用されるものでは必ずしもないが、浅瀬等に
おいて、重錘の下面を海底に接地させて使用する
場合は、動圧のみならず静圧も流体圧として受圧
面T1に作用することになる。 これに対して、第5図に示すように重錘として
チエーンCを用いた場合は、前記T形鋼Tと異な
り、スカート1に沿つて下方に流れる液が衝突す
る面が小さいので、流体圧(動圧)は殆ど作用し
ない。従つて、同重量の重錘を垂下した場合、チ
エーンの場合の舞い上がり角α及び液面からの距
離lは、T形鋼Tの場合の前記θ及びLに比べ
て、大きくなる。このため、スカート1には、重
錘の重力のみが作用することになる。なお、両図
において、同一符号が付された要素・部材は、同
一又は実質的に同一の要素・部材である。 以上が本考案の原理である。 なお上記T形鋼は市販のH形鋼を半割りにした
り、2つのストレート鋼を溶接したりして作製し
てもよく、T形鋼の横一字をなす部分が、上向き
又は下向きに反つているものであつてもよい。 上記重錘は、スカートの破断強度を考慮して、
適宜の重さのものを用い得る。例えばスカートの
キヤンバスの材料として、ポリエステル平繊を用
いる場合は、既述したように、キヤンバス1m当
たり、2〜15Kg程度の重量が加わるように重錘を
取り付けることが一般に好適である。 また、上記重錘は、スカート全体に一体の大型
の重錘を取り付けても良く、より小重量の重錘を
複数個取り付けるようにしてもよい。 〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面を参照にして詳細
に説明する。 第1図は汚濁液拡散防止装置の正面図であり、
図において、1はポリエステル平繊を材質とする
横長の長方形の形状をしたキヤンバス11を有す
るスカートを示し、該スカート1の上端には、ポ
リスチレン発泡体を材質とする連続タイプのフロ
ート2が取り付けられており、またスカート1の
下端には、T形鋼Tが逆さに取り付けられてい
る。このT形鋼Tは、その重量によつてスカート
1を展張するために、スカート1から液中に吊り
下げてある。逆さに吊り下げられたT形鋼Tの下
板部の上面は、スカートに沿つて下方に向かう液
流の流体圧を受け止めるための受圧面T1を構成
している。すなわち、この受圧面T1の受ける流
体圧と重錘Tの重量との合力によつて、スカート
1を展張できるようにしてある。 フロート2には、第2図に示すように、サブフ
ロート3がサブアンカーロープ4によつて連結さ
れており、さらにサブフロート3には、コンクリ
ート製のアンカーブロツク5が、アンカーロープ
6によつて連結されている。 スカート1とフロート2との上記連結は、スカ
ート1のキヤンバス11の上端に設けられたテン
シヨンベルト12と、フロート2の下端に設けら
れたフロート安定ベース21とをジヨイントボル
ト7で締結することによりなされ、またスカート
1とT形鋼Tとの上記連結は、キヤンバス11の
下端に設けられたテンシヨンベルト13の孔とT
形鋼Tの孔とにウエイトラツキングロープ8を挿
通することによりなされている。 スカート1のキヤンバス11には、補強ベルト
14が縦横に張り巡らされており、キヤンバス1
1の四隅には、補強プレート15が装着されてい
る。 キヤンバス11には、その両側端部に布材によ
る補強部16及びハトメ17が設けられており、
スカート1,1同士は各々のハトメ17,17を
ジヨイントロープ9で縫合することにより連結さ
れている。 上記フロート2は、円柱形のポリスチレン発泡
体製の浮体を複数個、ターポリンを素材とするフ
ロートケースに収納したものであり、各フロート
2の長さはスカート1の横の長さと同一である。
フロート2,2同士は、前記スカート1,1同士
の連結に用いられた前記ジヨイントロープ9で縫
合することにより連結されている。 上記T形鋼板Tは、第6図にその断面を、また
下記の表にその仕様を示すように、スカート1の
1m長さ当たりの重量が11.9Kgのものが使用され
ている。
【表】 の寸法を示す。
第2図は上記汚濁液拡散防止装置の展張状態を
示す概略断面図である。 同図に基づき展張方法を説明する。図に示すよ
うに、スカート1の上端に、ポリスチレン発泡体
を材質とするフロート2を取り付けてスカート1
の上端を液面位置で保持する。またスカートキヤ
ンバス1の下端に、T形鋼Tを逆さに取り付けて
スカート1を鉛直方向に展張する。さらに、フロ
ート2に、それと同材質のサブフロート3をサブ
アンカーロープ4を用いて連結し、さらにサブフ
ロート3に、コンクリート製のアンカーブロツク
5を、アンカーロープ6を用いて連結して、本装
置を所定位置に固定する。上記装置において、液
流により、汚濁液(例えば図中左側とする)が周
囲の清浄域(図中右側とする)に拡散せんとして
も、スカート1が汚濁域と清浄域とを分断するの
で、汚濁液の拡大が防止される。 なお、以上では、連続タイプのフロートを用い
た装置について説明したが、本考案に係る汚濁液
拡散防止装置はこの種のフロートを用いたものに
限定されず、球形のフロートを用いるものであつ
てもよい。 また、重錘としてT形鋼を用いる場合について
説明したが、スカートに沿つて下方へ向かう液流
の流体圧を受け止める受圧面を有する形状のもの
であれば、かかる形状のものに限られない。 〈考案の効果〉 本考案装置によれば、液中に吊り下げられた重
錘がスカートに沿つて下方へ向かう液流の流体圧
を受け止めるための受圧面を有するため、スカー
トの舞い上がりを防止するための重錘としてさほ
ど大きな重量のもを使用する必要がなく、小重量
の重錘でも充分にスカートを展張し得るため、低
廉に装置を製造し得ると共に、装置運搬上の労
力・費用が少なくて済む等、本考案は優れた実用
的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の正面図、第2図は本考案
装置の展張状態を示す概略断面図、第3図〜第5
図は本考案の原理説明図、第6図はT形鋼Tの断
面図である。 1……スカート、2……フロート、T……重錘
としてのT形鋼、T1……受圧面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 汚濁液の拡散を防止するスカートと、該スカー
    トの上端に取り付けられてその沈下を防止するフ
    ロートと、前記スカートを展張するための重錘と
    を備える汚濁液拡散防止装置において、 前記重錘は、前記スカートの下端部から液中に
    吊り下げられていると共に、スカートに沿つて下
    方に向かう液流の流体圧を受け止めるための受圧
    面を有することを特徴とする汚濁液拡散防止装
    置。
JP1988104637U 1988-08-08 1988-08-08 Expired JPH0414496Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1988104637U JPH0414496Y2 (ja) 1988-08-08 1988-08-08

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JP1988104637U JPH0414496Y2 (ja) 1988-08-08 1988-08-08

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Publication Number Publication Date
JPH0226631U JPH0226631U (ja) 1990-02-21
JPH0414496Y2 true JPH0414496Y2 (ja) 1992-03-31

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ID=31336536

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JP1988104637U Expired JPH0414496Y2 (ja) 1988-08-08 1988-08-08

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5485989A (en) * 1977-12-16 1979-07-09 Tsuneo Kurachi Method and apparatus for making large pond

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5485989A (en) * 1977-12-16 1979-07-09 Tsuneo Kurachi Method and apparatus for making large pond

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JPH0226631U (ja) 1990-02-21

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