JPH0414043B2 - - Google Patents

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JPH0414043B2
JPH0414043B2 JP58155448A JP15544883A JPH0414043B2 JP H0414043 B2 JPH0414043 B2 JP H0414043B2 JP 58155448 A JP58155448 A JP 58155448A JP 15544883 A JP15544883 A JP 15544883A JP H0414043 B2 JPH0414043 B2 JP H0414043B2
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JP
Japan
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cement
layer
foamed
weight
aerated concrete
Prior art date
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Expired - Lifetime
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JP58155448A
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English (en)
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JPS6068902A (ja
Inventor
Tokusaburo Ishimoto
Kenji Harasawa
Shuhei Sakaguchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui House Ltd filed Critical Sekisui House Ltd
Priority to JP15544883A priority Critical patent/JPS6068902A/ja
Publication of JPS6068902A publication Critical patent/JPS6068902A/ja
Publication of JPH0414043B2 publication Critical patent/JPH0414043B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Producing Shaped Articles From Materials (AREA)
  • Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、建材等として使用される軽量の気泡
コンクリートパネルの製造方法に関し、更に詳述
すると、各層間に境界面を有する多層構造をな
し、防水性、耐久性、強度に優れた気泡コンクリ
ートパネルの製造方法に関する。
一般に、建材等として使用される気泡コンクリ
ートパネルは、多孔性であるために吸水率が大き
く、防水性が悪いと共に、ひび割れ、凍結融解な
どが発生し易く、耐久性、強度が劣るという欠点
を有しており、特にオートクレーブ処理を施さな
い気泡コンクリートパネルにおいてはこの傾向が
大きかった。
本発明者らは、上記事情に鑑み、防水性、耐久
性、強度に優れた気泡コンクリートパネルをオー
トクレーブ処理を施さずに得ることにつき鋭意検
討を行なつた結果、型枠内に、普通ポルトランド
セメントとカルシウムサルホアルミネート
(11CaO・7Al2O3・CaF2)を速硬成分に持つポル
トランド系超速硬性セメント(以下、ジエツトセ
メントということがある)と起泡剤とを含む低発
泡性高密度の発泡ずみ気泡セメントスラリーによ
り厚さ5〜20mmの第1セメント層を形成すると共
に、これを数分間放置してある程度その表面が硬
化した状態において普通ポルトランセメントと上
記超速硬性セメントとハロイサイト又はバリウム
ハロイサイトと起泡剤とを含む気泡コンクリート
組成物をプレフオーム法又はプレミツクス法で発
泡させた軽量発泡ずみ気泡セメントスラリーを上
記第1セメント層に積層して第2セメント層を形
成し、その後必要により同様の作業を繰り返して
複数のセメント層を形成し、これを脱型、養生し
て各層間に気泡の少ない緻密なセメント膜の境界
面を有する多層構造となし、防水性、耐水性に優
れた軽量の気泡コンクリートパネルが得られるこ
とを知見した。
即ち、本発明者らは、型枠内面に上記低発泡性
高密度の発泡ずみ気泡セメントスラリーやこれに
発泡シリカ等の軽量骨材を添加したスラリーによ
り厚さ5〜20mmの層を形成し、これを数分間放置
してある程度表面を硬化させた後、この上に上記
軽量の発泡ずみ気泡セメントスラリーを流し込む
と、境界面に物理的な要因で気泡の少ない緻密な
セメント膜が形成され、この気泡の少ないセメン
ト膜の層によりコンクリートパネルの吸水性を改
良することができ、耐水性、耐久性い優れた気泡
コンクリートパネルが得られることを知見し、本
発明をなすに至つたものである。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明においては、まず型枠内に、普通ポルト
ランドセメントとジエツトセメントと起泡材と必
要に応じて発泡シリカ、表面処理したパーライト
などの軽量骨材とを含む低発泡性高密度の発泡ず
み気泡セメントスラリーを注入、吹付け等して厚
さ5〜20mmの第1セメント層を形成する。なお、
ここで使用される気泡セメントスラリーは、気乾
後の嵩比重が0.9〜1.3となるものが好ましい。以
上のような低発泡性高密度の発泡ずみ気泡セメン
トスラリーの使用により耐水性、耐久性、強度に
より優れたパネルを得ることができ、特に発泡シ
リカ、表面処理したパーライトなどの軽量骨材を
添加したスラリーを用いた場合は、軽量骨材の撥
水性によつて耐水性に著しく優れたパネルを得る
ことができる。このような低発泡性高密度気泡セ
メントスラリーとしては、例えば普通ポルトラン
ドセメント60重量部、ジエツトセメント40重量部
からなる混合セメント100重量部に対して粒状発
泡シリカ(軽量骨材)を20重量部配合したものに
減水剤(例えばマイテイ150、花王石鹸社製)及
び水を加えて混練した後、これに蛋白質及び界面
活性剤(例えばパフオーム、花王石鹸社製)1%
水溶液を発泡機で発泡させた泡材を添加して嵩比
重0.9〜1.3としたものが挙げられる。
なお、第1セメント層は通常型枠底壁上に形成
するが、型枠底壁上及び型枠側壁内周に形成する
ようにしても差支えない。
そして、本発明においては、上記第1セメント
層を通常数分間放置してその表面がある程度硬化
し、泡の少ない表面膜が形成された時点で第1セ
メント層上に更に普通ポルトランドセメントとジ
エツトセメントとハロイサイト又はバリウムハロ
イサイトと起泡剤とを含む気泡コンクリート組成
物をプレフオーム法又はプリミツクス法で発泡さ
せた軽量発泡ずみ気泡セメントスラリーを注入し
て第2セメント層を形成するものである。この場
合、放置時間は通常数分間で充分であり、このよ
うに表面に泡の少ない膜ができ、完全に硬化しな
い状態において第2セメント層を形成することに
より、一体に形成されたパネルが得られるもので
ある。
更に、本発明においては、必要により上記第2
セメント層を通常数分間放置してその表面をある
程度硬化させた後、第2セメント層上に上記軽量
発泡ずみ気泡セメントスラリーにより第3セメン
ト層を形成し、その後も必要により同様の作業に
よつて上記軽量発泡ずみ気泡セメントスラリーに
より第4セメント層以降のセメント層を形成する
ものであるが、この場合第2セメント層以降のセ
メント層は、厚さを通常それぞれ15〜35mmとして
第4〜5セメント層程度まで形成し、パネル全体
の厚さを50〜100mmとすることが好ましい。
なお、第2セメント層以降のセメント層を形成
する軽量発泡ずみ気泡セメントスラリーとして
は、例えば60〜80重量部とジエツトセメント50〜
20重量部、特に40〜20重量部との混合セメント
100重量部に対してハロイサイト又はハロイサイ
ト誘導体を5〜30重量部配合した軽量の気泡コン
クリート組成物に対して蛋白質類、界面活性剤系
等の通常の超泡剤等を配合してプレフオーム法又
はプレミツクス法により調製したものが挙げられ
る。即ち、上記気泡コンクリート組成物は、急硬
性で高強度を示し、成型性、離型性に優れたもの
であり、しかも発泡表面が小形の泡が均一に存在
する緻密なものとなるため、軽量で耐水性、耐久
性、強度のより優れたパネルを能率良く得ること
ができるものである。この場合、上記気泡コンク
リート組成物に対しても発泡シリカ、表面処理し
たパーライトなどの多孔質鉱物からなる軽量骨材
を配合することが耐水背を向上させるために好ま
しい。軽量骨材としては、上述した発泡シリカ、
表面処理したパーライトのほか、膨張頁岩、膨張
粒土、膨張フライアツシユ、膨張スラツグ等が使
用し得るが、撥水性の点で発泡シリカが特に好適
に使用し得る。また、上記気泡コンクリート組成
物に対しては、長期的硬度を付与する目的で、普
通ポルトランドセメントとジエツトセメントの合
計重量の5〜15%程度の微粉硅砂を配合すること
ができる。
本発明においては、上述した作業により複数の
セメント層を形成した後、これを硬化して脱型
し、更に養生して各層間に境界面を有する多層構
造の気泡コンクリートパネルを得るものである。
この場合、気泡コンクリートパネル(複数のセ
メント層)を形成した後、通常50〜90分放置して
硬化が始まつた時点或いは硬化がある程度進行し
た時点で脱型し、養成を行なうものである。ここ
で、養成の条件は、公知の方法、例えば水浸養
生、蒸気養生、温水養生、電気養生、電熱養成、
高周波養生、赤外線養生等が採用し得るが、本発
明においてはそのまま気乾養生するか、水浸養生
後気乾することが好ましい。なお、気乾は通常3
〜7日間行なうものである。
上述したように、本発明に係る気泡コンクリー
トパネルの製造方法は、型枠内に上記低発泡性高
密度の発泡ずみ気泡セメントスラリーにより厚さ
5〜20mmの第1セメント層を形成すると共に、こ
れを数分間放置してある程度その表面が硬化した
状態において上記軽量の発泡ずみセメントスラリ
ーを上記第1セメント層に積層して第2セメント
層を形成し、その後必要により同様の作業を繰り
返して複数のセメント層を形成し、これを脱型、
養生して各層間に境界面を有する多層構造の気泡
コンクリートパネルを得るよう構成したことによ
り、耐水性、耐久性、強度に優れた気泡コンクリ
ートパネルを得ることができるものである。即
ち、本発明によれば、型枠内に上記低発泡性高密
度の発泡ずみ気泡セメントスラリー及び軽量の発
泡ずみ気泡セメントスラリーを上述のように時間
をおいて分注し、複数のセメント層を形成するこ
とにより、各層間に気泡の少ないセメント膜がで
きるものであり、この気泡に少ないセメント層に
よつて耐水性、耐久性、強度が向上するものであ
る。
次に実施例を示し、本発明を具体的に説明す
る。
〔実施例〕
下記に示す低発泡性高密度発泡ずみ気泡セメン
トスラリーを型枠内に注入し、型枠底壁上に平滑
な厚さ10mmの第1セメント層を形成した。
低発泡性高密度発泡ずみ気泡セメントスラリー 普通ポルトランドセメント(大阪セメント社
製)300g及びジエツトセメント(小野田セメン
ト社製)200gをサイコロミキサーにとり、充分
に混合した後、これを予じめ減水剤(マイテイ
150、花王石鹸社製)8gを水180mlに溶かしてお
いた液に投入してよく混練し、このモルタルの中
に特殊蛋白及び界面活性剤(パフオーム、花王石
鹸社製)1%水溶液を泡立機により発泡せしめた
泡材(約50g/)を投入して混練し、嵩比重が
約1.0になるように調製したもの。
次いで、上記第1セメント層を約5分間放置し
てある程度表面硬化させ、泡の少ない緻密な表面
膜が形成した時点で下記に示す発泡ずみ軽量気泡
セメントスラリーを厚さ約30mmに注型して第2セ
メント層を形成すると共に、同様の作業により約
5分間に間隔をおいて同じスラリーによつて順次
第3,4セメント層を形成した(第1〜4層の合
計の厚さは約100mm)。
発泡ずみ軽量気泡セメントスラリー 普通ポルトランドセメント650g、ジエツトセ
メント350g及びハロイサイトと水酸化バリウム
を約100℃で15分〜2時間反応させた後水洗して
得られたバリウムハロイサイト(250mesh all
pass)100gをサイコロミキサーにとり、充分に
混合した後、これを予じめ減水剤(マイテイ150、
花王石鹸社製)8gを水178mlに溶かしておいた液
に投入してよく混練し、このモルタルの中に特殊
蛋白及び界面活性剤1%水溶液を泡立機により発
泡せしめた泡材を投入しつつ混練し、嵩比重が約
0.7になるまでこの作業を行なつて調製したもの。
次に、上記第1〜4層セメント層を形成してか
ら約50分後に脱型し、その直後に水浸して上から
おもしを載せて3日間浸漬して取り出し、そのま
ま4日間気乾して図面に示す気泡コンクリートパ
ネルを得た。なお、図面においてaで示す低発泡
高密度気泡コンクリート層(第1セメント層)の
嵩比重は1.0,b〜cで示す軽量気泡コンクリー
ト層(第2〜4セメント層)の嵩比重は0.7であ
つた。また、図面においてeで示す境界面は、い
ずれも泡が小さく、緻密な層であつた。
上記気泡コンクリートパネルは、耐水性、耐久
性に優れ、市販のオートクレーブ処理を施した気
泡コンクリートパネルと同等の優れた特性を有す
るものであつた。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明方法により製造した気泡コンク
リートパネルの一例を示す断面図である。 a……第1セメント層、b……第2セメント
層、c……第3セメント層、d……第4セメント
層、e……境界面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 型枠内に、普通ポルトランドセメントとカル
    シウムサルホアルミネート(11CaO・7Al2O3
    CaF2)を速硬成分に持つポルトランド系超速硬
    性セメントと起泡剤とを含む低発泡性高密度の発
    泡ずみ気泡セメントスラリーにより厚さ5〜20mm
    の第1セメント層を形成すると共に、これを数分
    間放置してある程度その表面が硬化した状態にお
    いて普通ポルトランドセメントと上記超速硬性セ
    メントとハロイサイト又はバリウムハロイサイト
    と起泡剤とを含む気泡コンクリート組成物をプレ
    フオーム法又はプレミツクス法で発泡させた軽量
    発泡ずみ気泡セメントスラリーを上記第1セメン
    ト層に積層して第2セメント層を形成し、その後
    必要により同様の作業を繰り返して複数のセメン
    ト層を形成し、これを脱型、養生して各層間に気
    泡の少ない緻密なセメント膜の境界面を有する多
    層構造の気泡コンクリートパネルを得ることを特
    徴とする気泡コンクリートパネルの製造方法。 2 気泡コンクリート組成物が、普通ポルトラン
    ドセメント50〜80重量部と上記超速硬性セメント
    50〜20重量部との混合セメント100重量部に対し
    てハロイサイト又はバリウムハロイサイトを5〜
    30重量部配合したものである特許請求の範囲第1
    項記載の製造方法。 3 上記低発泡性高密度の発泡ずみ気泡セメント
    スラリー及び/又は軽量発泡ずみ気泡セメントス
    ラリーに軽量骨材を添加した特許請求の範囲第1
    項乃至第2項のいずれか記載の製造方法。
JP15544883A 1983-08-25 1983-08-25 気泡コンクリ−トパネルの製法 Granted JPS6068902A (ja)

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JPS6068902A JPS6068902A (ja) 1985-04-19
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