JPH0414023B2 - - Google Patents
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- JPH0414023B2 JPH0414023B2 JP58197555A JP19755583A JPH0414023B2 JP H0414023 B2 JPH0414023 B2 JP H0414023B2 JP 58197555 A JP58197555 A JP 58197555A JP 19755583 A JP19755583 A JP 19755583A JP H0414023 B2 JPH0414023 B2 JP H0414023B2
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Landscapes
- Measuring Volume Flow (AREA)
- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(技術分野)
本発明は、パルスドプラ方式の超音波血流計に
関するものである。
関するものである。
(従来技術)
近年、循環器系の診断に、超音波断層診断装置
(Bモード法)や超音波カージオグラフ(Mモー
ド法)と相まつてドプラ法の原理を応用した超音
波血流計が供されている。なかでも、パルスドプ
ラ法を採用するものは、距離分解能が高いこと、
超音波断層診断装置の探触子を共用できること、
断層像と血流パターンとの同時表示が可能なこと
から主流となつている。
(Bモード法)や超音波カージオグラフ(Mモー
ド法)と相まつてドプラ法の原理を応用した超音
波血流計が供されている。なかでも、パルスドプ
ラ法を採用するものは、距離分解能が高いこと、
超音波断層診断装置の探触子を共用できること、
断層像と血流パターンとの同時表示が可能なこと
から主流となつている。
パルスドプラ法を採用する超音波血流計におい
ては、探触子から第1図Aに示すように、キヤリ
ア周波数f0の超音波パルスを所定の周期1/frで
発射し、その超音波パルスの生体内での反射波を
同一の探触子で受信するようにしている。この場
合、探触子で受信される反射波の周波数スペクト
ラムは、第1図Bに示すように、キヤリア周波数
f0を中心に周波数frの間隔で存在する。第1図C
は第1図Bの部分拡大図で、同時に血流が存在す
る場合のドプラシフトの状態を示している。
ては、探触子から第1図Aに示すように、キヤリ
ア周波数f0の超音波パルスを所定の周期1/frで
発射し、その超音波パルスの生体内での反射波を
同一の探触子で受信するようにしている。この場
合、探触子で受信される反射波の周波数スペクト
ラムは、第1図Bに示すように、キヤリア周波数
f0を中心に周波数frの間隔で存在する。第1図C
は第1図Bの部分拡大図で、同時に血流が存在す
る場合のドプラシフトの状態を示している。
こゝで、生体内に投射される超音波ビームと血
流との成す角度をθ、血流速をv、音速をcとす
ると、一つのスペクトラム成分の周波数fsにおけ
るドプラシフトfdは以下のように表わされる。
流との成す角度をθ、血流速をv、音速をcとす
ると、一つのスペクトラム成分の周波数fsにおけ
るドプラシフトfdは以下のように表わされる。
fd=−2cosθ/c・v・fs
このドプラシフトfdは、fr/2を越えると隣の
スペクトラム成分の逆方向のドプラシフトと区別
が付かなくなるため、実際には受信した反射波に
周波数f0のローカルオシレータの出力を混合した
後、カツトオフ周波数fr/2のローパスフイルタ
を通すことにより、等価的にf0±fr/2の帯域フ
イルタを構成し、この帯域内のドプラシフトのみ
を検出するようにしている。
スペクトラム成分の逆方向のドプラシフトと区別
が付かなくなるため、実際には受信した反射波に
周波数f0のローカルオシレータの出力を混合した
後、カツトオフ周波数fr/2のローパスフイルタ
を通すことにより、等価的にf0±fr/2の帯域フ
イルタを構成し、この帯域内のドプラシフトのみ
を検出するようにしている。
第2図はバルスドプラ方式の従来の超音波血流
計の回路構成を示すものである。送信パルス発生
回路1は制御回路2からの超音波パルスの繰返し
周波数frを決める基準信号を入力し、これにより
1/frの周期で探触子3に送信パルスを供給し
て、探触子3からキヤリア周波数f0、パルス間隔
1/frの超音波パルスを生体中に投射させる。こ
の超音波パルスの生体中での反射波は、同一の探
触子3で受信され、直交位相検波するために高周
波増幅器4を経てミキサ5a,5bにそれぞれ供
給され、これらミキサ5a,5bにおいて発振周
波数がキヤリア周波数f0のみのローカルオシレー
タ6からの直交する位相の出力とそれぞれ混合さ
れて周波数変換される。これらミキサ5a,5b
の出力は、レンジゲート7a,7bにおいて制御
回路2からの生体中の所望の診断部位に対応する
サンプリングパルスによつてサンプリングされ
る。これらレンジゲート7a,7bにおいてサン
プリングされた所望の診断部位に対応する反射波
信号は、ローパスフイルタ8a,8bに供給され
てfr/2以下の信号のみが抽出され、低周波増幅
器9a,9bを経てサンプルグホールド回路10
a,10bにサンプルホールドされた後、A/D
変換器11a,11bでデジタル信号に変換され
て高速フーリエ変換器12の実部および虚部入力
端子に供給され、ここで周波数分析および血流の
順逆分離が行なわれる。この高速フーリエ変換器
12の出力、すなわちドプラシフト周波数はD/
A変換器13においてアナログ信号に変換された
後、図示しない演算回路に供給され、ここで血流
速度が演算されてモニタに表示される。なお、制
御回路2は、ローカルオシレータ6からのクロー
ク信号を分周して超音波パルスの繰返し周波数fr
を決定する基準信号を作成し、これを上述したよ
うに送信パルス発生回路1に供給すると共に、こ
の基準信号を生体中の所望の診断部位、すなわち
探さおよび組織に応じて遅延してレンジゲート7
a,7b、サンプルホールド回路10a,10b
およびA/D変換器1a,11bに所要の信号を
供給する。
計の回路構成を示すものである。送信パルス発生
回路1は制御回路2からの超音波パルスの繰返し
周波数frを決める基準信号を入力し、これにより
1/frの周期で探触子3に送信パルスを供給し
て、探触子3からキヤリア周波数f0、パルス間隔
1/frの超音波パルスを生体中に投射させる。こ
の超音波パルスの生体中での反射波は、同一の探
触子3で受信され、直交位相検波するために高周
波増幅器4を経てミキサ5a,5bにそれぞれ供
給され、これらミキサ5a,5bにおいて発振周
波数がキヤリア周波数f0のみのローカルオシレー
タ6からの直交する位相の出力とそれぞれ混合さ
れて周波数変換される。これらミキサ5a,5b
の出力は、レンジゲート7a,7bにおいて制御
回路2からの生体中の所望の診断部位に対応する
サンプリングパルスによつてサンプリングされ
る。これらレンジゲート7a,7bにおいてサン
プリングされた所望の診断部位に対応する反射波
信号は、ローパスフイルタ8a,8bに供給され
てfr/2以下の信号のみが抽出され、低周波増幅
器9a,9bを経てサンプルグホールド回路10
a,10bにサンプルホールドされた後、A/D
変換器11a,11bでデジタル信号に変換され
て高速フーリエ変換器12の実部および虚部入力
端子に供給され、ここで周波数分析および血流の
順逆分離が行なわれる。この高速フーリエ変換器
12の出力、すなわちドプラシフト周波数はD/
A変換器13においてアナログ信号に変換された
後、図示しない演算回路に供給され、ここで血流
速度が演算されてモニタに表示される。なお、制
御回路2は、ローカルオシレータ6からのクロー
ク信号を分周して超音波パルスの繰返し周波数fr
を決定する基準信号を作成し、これを上述したよ
うに送信パルス発生回路1に供給すると共に、こ
の基準信号を生体中の所望の診断部位、すなわち
探さおよび組織に応じて遅延してレンジゲート7
a,7b、サンプルホールド回路10a,10b
およびA/D変換器1a,11bに所要の信号を
供給する。
しかし、上述した従来の超音波血流計において
は、ローカルオシレータ6の発振周波数がキヤリ
ア周波数f0に固定されているため、診断部位が深
くなるとドプラシフトの検出感度が著しく低下し
て測定精度が悪くなる欠点がある。すなわち、探
触子3で受信される反射波の周波数スペクトラム
は、診断部位が浅ければ、第3図に符号で示す
ように、送波超音波パルスのキヤリア周波数f0付
近でピークとなるが、診断部位が深いと高周波成
分が大きな減衰を受けるため符号で示すよう
に、スペクトラムがピークとなる周波数fpはキヤ
リア周波数f0よりもかなり低くなる。このため、
ローカルオシレータ6の発振周波数をキヤリア周
波数f0に固定すると、診断部位が深いときに、検
出感度が著しく低下して測定精度が悪くなる。
は、ローカルオシレータ6の発振周波数がキヤリ
ア周波数f0に固定されているため、診断部位が深
くなるとドプラシフトの検出感度が著しく低下し
て測定精度が悪くなる欠点がある。すなわち、探
触子3で受信される反射波の周波数スペクトラム
は、診断部位が浅ければ、第3図に符号で示す
ように、送波超音波パルスのキヤリア周波数f0付
近でピークとなるが、診断部位が深いと高周波成
分が大きな減衰を受けるため符号で示すよう
に、スペクトラムがピークとなる周波数fpはキヤ
リア周波数f0よりもかなり低くなる。このため、
ローカルオシレータ6の発振周波数をキヤリア周
波数f0に固定すると、診断部位が深いときに、検
出感度が著しく低下して測定精度が悪くなる。
(発明の目的)
本発明の的は、上述した欠点を除去し、診断部
位の深さおよび組織の減衰特性に影響されずにド
プラシフトを常に高感度で検出でき、したがつて
血流速度を常に高精度で測定できるよう適切に構
成した超音波血流計を提供しようとするものであ
る。
位の深さおよび組織の減衰特性に影響されずにド
プラシフトを常に高感度で検出でき、したがつて
血流速度を常に高精度で測定できるよう適切に構
成した超音波血流計を提供しようとするものであ
る。
(発明の概要)
本発明は、超音波パルスを繰り返し生体中に発
射し、その反射波を直交位相検波してドプラシフ
トを検出し、このドプラシフトに基づいて血流速
度を測定するようにした超音波血流計において、 前記超音波パルスの繰り返し周波数の間隔で複
数の周波数を発生し得る周波数シンセサイザと、
前記超音波パルスの前記生体中での減衰特性デー
タを記憶する手段と、診断部位の深さに応じて前
記反射波をサンプリングするゲート位置を設定す
る手段と、診断部位に応じて前記反射波のゲイン
を時間の経過とともに制御するTGC信号を設定
する手段と、前記減衰特性データ、ゲート位置お
よびTGC信号に基づいて前記反射波のピークス
ペクトラム周波数を演算する手段と、その演算結
果に基づいて前記周波数シンセサイザから前記ピ
ークスペクトラム周波数に対応する周波数を発生
させるように該周波数シンセサイザを制御する手
段とを具え、前記周波数シンセサイザの出力周波
数で前記反射波を直交位相検波するよう構成した
ことを特徴とするものである。
射し、その反射波を直交位相検波してドプラシフ
トを検出し、このドプラシフトに基づいて血流速
度を測定するようにした超音波血流計において、 前記超音波パルスの繰り返し周波数の間隔で複
数の周波数を発生し得る周波数シンセサイザと、
前記超音波パルスの前記生体中での減衰特性デー
タを記憶する手段と、診断部位の深さに応じて前
記反射波をサンプリングするゲート位置を設定す
る手段と、診断部位に応じて前記反射波のゲイン
を時間の経過とともに制御するTGC信号を設定
する手段と、前記減衰特性データ、ゲート位置お
よびTGC信号に基づいて前記反射波のピークス
ペクトラム周波数を演算する手段と、その演算結
果に基づいて前記周波数シンセサイザから前記ピ
ークスペクトラム周波数に対応する周波数を発生
させるように該周波数シンセサイザを制御する手
段とを具え、前記周波数シンセサイザの出力周波
数で前記反射波を直交位相検波するよう構成した
ことを特徴とするものである。
(実施例)
第4図は本発明の超音波血流計の一例を回路構
成を示すブロツク図であり、第2図に示すものと
同一作用を成すものには同一参照番号を付し、そ
の説明を省略する。本例では、クロツクジエネレ
ータ14で超音波パルスのキヤリア周波数と等し
い周波数f0の基準クロツクを発生させ、これを分
周器15で分周して超音波パルスの繰返し周波数
frを決定する基準信号を作成する。この基準信号
は送信パルス発生回路1に供給して探触子3から
キヤリア周波数f0、パルス間隔1/frの超音波パ
ルスを発射させると共に、遅延回路16に供給し
て所望の診断部位の反射波信号が得られるよう遅
延してサンプリングパルスを作成し、これをレン
ジゲート7a,7b、サンプルホールド回路10
a,10bおよびA/D変換器11a,11bに
供給する。なお、本例においては、レンジゲート
7a,7bにおいて所望の診断部位の反射波信号
をサンプリングするためのゲート位置を可変抵抗
器17で与え、これをA/D変換器18でデジタ
ル信号に変換し、このA/D変換器18の出力を
I/Oポート19を経てCPU20に取込み、そ
の情報に応じてCPU20によりI/Oポート1
9を経て遅延回路16を制御し、該遅延回路16
において分周器15からの基準信号を遅延させる
ことにより、レンジゲート7a,7bにおいて所
望の診断部位の反射波信号をサンプリングするサ
ンプリングパルスを作成する。
成を示すブロツク図であり、第2図に示すものと
同一作用を成すものには同一参照番号を付し、そ
の説明を省略する。本例では、クロツクジエネレ
ータ14で超音波パルスのキヤリア周波数と等し
い周波数f0の基準クロツクを発生させ、これを分
周器15で分周して超音波パルスの繰返し周波数
frを決定する基準信号を作成する。この基準信号
は送信パルス発生回路1に供給して探触子3から
キヤリア周波数f0、パルス間隔1/frの超音波パ
ルスを発射させると共に、遅延回路16に供給し
て所望の診断部位の反射波信号が得られるよう遅
延してサンプリングパルスを作成し、これをレン
ジゲート7a,7b、サンプルホールド回路10
a,10bおよびA/D変換器11a,11bに
供給する。なお、本例においては、レンジゲート
7a,7bにおいて所望の診断部位の反射波信号
をサンプリングするためのゲート位置を可変抵抗
器17で与え、これをA/D変換器18でデジタ
ル信号に変換し、このA/D変換器18の出力を
I/Oポート19を経てCPU20に取込み、そ
の情報に応じてCPU20によりI/Oポート1
9を経て遅延回路16を制御し、該遅延回路16
において分周器15からの基準信号を遅延させる
ことにより、レンジゲート7a,7bにおいて所
望の診断部位の反射波信号をサンプリングするサ
ンプリングパルスを作成する。
一方、Bモード像の表示に使用するSGC
(Time Gain Compensation)電圧を、可変抵抗
群21で設定し、その出力をA/D変換器22で
デジタル信号に変換してI/Oポート19を経て
CPU20に供給し得るようにする。
(Time Gain Compensation)電圧を、可変抵抗
群21で設定し、その出力をA/D変換器22で
デジタル信号に変換してI/Oポート19を経て
CPU20に供給し得るようにする。
なお、CPU20を制御するプログラムおよび
各種データの格納は、通常のシステム同様メモリ
23において行なう。
各種データの格納は、通常のシステム同様メモリ
23において行なう。
本例においては、送波超音波パルスの周波数ス
ペクトラムの強度およびそのキヤリア周波数f0に
おける診断部位の深さ、組織等に応じた減衰特性
のデータを予じめメモリ23に記憶しておき、こ
れら記憶したデータと、可変抵抗器17および可
変抵抗群21でそれぞれ設定される所望の診断部
位の深さ、組織に応じたゲート位置およびTGC
電圧データとに基いて反射波信号のピークスペク
トラムを与える周波数を求め、この周波数データ
に基いてCPU20によりI/Oポート19を経
て周波数シンセサイザ24を制御する。周波数シ
ンセサイザ24は、クロツクジエネレータ14か
らの周波数f0の基準クロツクおよび分周器15か
らの周波数frの基準信号を入力し、周波数frの間
隔で周波数f0を含む複数の周波数f0±nfr(n=0,
1,2,…)を発生し得るもので、CPU20か
らの周波数データに応じてピークスペクトラムを
与える位相の直交する一つの周波数を出力し、こ
れらをミキサ5a,5bに供給して反射波信号を
直交位相検波する。
ペクトラムの強度およびそのキヤリア周波数f0に
おける診断部位の深さ、組織等に応じた減衰特性
のデータを予じめメモリ23に記憶しておき、こ
れら記憶したデータと、可変抵抗器17および可
変抵抗群21でそれぞれ設定される所望の診断部
位の深さ、組織に応じたゲート位置およびTGC
電圧データとに基いて反射波信号のピークスペク
トラムを与える周波数を求め、この周波数データ
に基いてCPU20によりI/Oポート19を経
て周波数シンセサイザ24を制御する。周波数シ
ンセサイザ24は、クロツクジエネレータ14か
らの周波数f0の基準クロツクおよび分周器15か
らの周波数frの基準信号を入力し、周波数frの間
隔で周波数f0を含む複数の周波数f0±nfr(n=0,
1,2,…)を発生し得るもので、CPU20か
らの周波数データに応じてピークスペクトラムを
与える位相の直交する一つの周波数を出力し、こ
れらをミキサ5a,5bに供給して反射波信号を
直交位相検波する。
このため、本例では、先ず第5図に示すように
可変抵抗器17で設定されるゲート位置Δtと、
可変抵抗群21で与えられるTGC電圧の初期値
V0およびゲート位置Δtにおける電圧VGの差ΔV
とから勾配ΔV/Δtを求め、この勾配ΔV/Δtと
記憶した減衰特性データとに基いてキヤリア周波
数f0における減衰定数α0を求める。次に、このよ
うにして求めた減衰定数α0を用いて、周波数シン
セサイザ24から発生し得る周波数f0を除く全て
の周波数foにおける減衰定数αoを、例えばαo=
α0・fo/f0によりそれぞれ求めて、その各周波数
(f0も含む)における減衰定数と、メモリ23に
予じめ記憶されている対応する周波数のスペクト
ラム強度とをそれぞれ乗算してスペクトラム強度
のピークを与える周波数を決定する。このように
して決定された周波数データをCPU20から
I/Oポート19を経て周波数シンセサイザ24
に供給することにより、該周波数シンセサイザ2
4から決定された周波数を出力させる。
可変抵抗器17で設定されるゲート位置Δtと、
可変抵抗群21で与えられるTGC電圧の初期値
V0およびゲート位置Δtにおける電圧VGの差ΔV
とから勾配ΔV/Δtを求め、この勾配ΔV/Δtと
記憶した減衰特性データとに基いてキヤリア周波
数f0における減衰定数α0を求める。次に、このよ
うにして求めた減衰定数α0を用いて、周波数シン
セサイザ24から発生し得る周波数f0を除く全て
の周波数foにおける減衰定数αoを、例えばαo=
α0・fo/f0によりそれぞれ求めて、その各周波数
(f0も含む)における減衰定数と、メモリ23に
予じめ記憶されている対応する周波数のスペクト
ラム強度とをそれぞれ乗算してスペクトラム強度
のピークを与える周波数を決定する。このように
して決定された周波数データをCPU20から
I/Oポート19を経て周波数シンセサイザ24
に供給することにより、該周波数シンセサイザ2
4から決定された周波数を出力させる。
本実施例によれば、減衰特性データ、診断部位
に応じたゲート位置(深さ)およびBモード像を
表示する際に用いる診断部位の組織の減衰特性に
対応するTGC電圧に基づいてキヤリア周波数f0
における減衰定数を求め、この減衰定数に基いて
ピークスペクトラムを与える周波数を決定して、
その周波数を周波数シンセサイザ24から出力さ
せて反射波信号を直交位相検波するようにしたか
ら、どのような組織から成る診断部位に対しても
ドプラシフトを常に高感度で検出でき、したがつ
て血流速度を常に高精度で測定することができ
る。
に応じたゲート位置(深さ)およびBモード像を
表示する際に用いる診断部位の組織の減衰特性に
対応するTGC電圧に基づいてキヤリア周波数f0
における減衰定数を求め、この減衰定数に基いて
ピークスペクトラムを与える周波数を決定して、
その周波数を周波数シンセサイザ24から出力さ
せて反射波信号を直交位相検波するようにしたか
ら、どのような組織から成る診断部位に対しても
ドプラシフトを常に高感度で検出でき、したがつ
て血流速度を常に高精度で測定することができ
る。
なお、診断部位の深さ、組織に応じたゲート位
置やTGC電圧は、可変抵抗以外の入力手段によ
つて設定することもできる。
置やTGC電圧は、可変抵抗以外の入力手段によ
つて設定することもできる。
(発明の効果)
以上述べたように、本発明によれば、診断部位
の深さおよび組織の減衰特性に影響されずに常に
ドプラシフトを高感度で検出でき、したがつて血
流速度を常に高精度で測定できる。
の深さおよび組織の減衰特性に影響されずに常に
ドプラシフトを高感度で検出でき、したがつて血
流速度を常に高精度で測定できる。
第1図A〜Cはパルスドプラ方式の超音波血流
計の原理を説明するための図、第2図は従来の超
音波血流計の回路構成を示すブロツク図、第3図
は従来の欠点を説明するための図、第4図は本発
明の超音波血流計の一例の回路構成を示すブロツ
ク図、第5図はその動作を説明するための図であ
る。 1…送信パルス発生器、3…探触子、4…高周
波増幅器、5a,5b…ミキサ、7a,7b…レ
ンジゲート、8a,8b…ローパスフイルタ、9
a,9b…低周波増幅器、10a,10b…サン
プルホールド回路、11a,11b…A/D変換
器、12…高速フーリエ変換器、13KlD/A変
換器、14…クロツクジエネレータ、15…分周
器、16…遅延回路、17…可変抵抗器、18…
A/D変換器、19…I/Oポート、20…
CPU、21…可変抵抗群、22KlA/D変換器、
23…メモリ、24…周波数シンセサイザ。
計の原理を説明するための図、第2図は従来の超
音波血流計の回路構成を示すブロツク図、第3図
は従来の欠点を説明するための図、第4図は本発
明の超音波血流計の一例の回路構成を示すブロツ
ク図、第5図はその動作を説明するための図であ
る。 1…送信パルス発生器、3…探触子、4…高周
波増幅器、5a,5b…ミキサ、7a,7b…レ
ンジゲート、8a,8b…ローパスフイルタ、9
a,9b…低周波増幅器、10a,10b…サン
プルホールド回路、11a,11b…A/D変換
器、12…高速フーリエ変換器、13KlD/A変
換器、14…クロツクジエネレータ、15…分周
器、16…遅延回路、17…可変抵抗器、18…
A/D変換器、19…I/Oポート、20…
CPU、21…可変抵抗群、22KlA/D変換器、
23…メモリ、24…周波数シンセサイザ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 超音波パルスを繰り返し生体中に発射し、そ
の反射波を直交位相検波してドプラシフトを検出
し、このドプラシフトに基づいて血流速度を測定
するようにした超音波血流計において、 前記超音波パルスの繰り返し周波数の間隔で複
数の周波数を発生し得る周波数シンセサイザと、
前記超音波パルスの前記生体中での減衰特性デー
タを記憶する手段と、診断部位の深さに応じて前
記反射波をサンプリングするゲート位置を設定す
る手段と、診断部位に応じて前記反射波のゲイン
を時間の経過とともに制御するTGC信号を設定
する手段と、前記減衰特性データ、ゲート位置お
よびTGC信号に基づいて前記反射波のピークス
ペクトラム周波数を演算する手段と、その演算結
果に基づいて前記周波数シンセサイザから前記ピ
ークスペクトラム周波数に対応する周波数を発生
させるように該周波数シンセサイザを制御する手
段とを具え、前記周波数シンセサイザの出力周波
数で前記反射波を直交位相検波するよう構成した
ことを特徴とする超音波血流計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58197555A JPS6090541A (ja) | 1983-10-24 | 1983-10-24 | 超音波血流計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58197555A JPS6090541A (ja) | 1983-10-24 | 1983-10-24 | 超音波血流計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6090541A JPS6090541A (ja) | 1985-05-21 |
JPH0414023B2 true JPH0414023B2 (ja) | 1992-03-11 |
Family
ID=16376437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58197555A Granted JPS6090541A (ja) | 1983-10-24 | 1983-10-24 | 超音波血流計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6090541A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63117738A (ja) * | 1986-11-07 | 1988-05-21 | アロカ株式会社 | 超音波ドプラ診断装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58138435A (ja) * | 1982-02-12 | 1983-08-17 | 株式会社東芝 | 超音波パルスドプラ装置 |
-
1983
- 1983-10-24 JP JP58197555A patent/JPS6090541A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58138435A (ja) * | 1982-02-12 | 1983-08-17 | 株式会社東芝 | 超音波パルスドプラ装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6090541A (ja) | 1985-05-21 |
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