JPH0413900B2 - - Google Patents

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JPH0413900B2
JPH0413900B2 JP16132987A JP16132987A JPH0413900B2 JP H0413900 B2 JPH0413900 B2 JP H0413900B2 JP 16132987 A JP16132987 A JP 16132987A JP 16132987 A JP16132987 A JP 16132987A JP H0413900 B2 JPH0413900 B2 JP H0413900B2
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JP
Japan
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mouthpiece
opening area
filter
brake hole
diaphragm
Prior art date
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Expired
Application number
JP16132987A
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English (en)
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JPS647750A (en
Inventor
Hiroshi Saso
Hiroyuki Kanetani
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Tamura Electric Works Ltd
Original Assignee
Tamura Electric Works Ltd
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Publication date
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Publication of JPS647750A publication Critical patent/JPS647750A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電話機用送受器において特に周囲騒
音による通話妨害を防止し得る騒音防止形として
の圧電セラミツク型送話器の改良に関する。
〔従来の技術〕
近年、電話機用送、受話器として、圧電セラミ
ツク型電気音響変換器が用いられるようになつて
おり、たとえば特開昭60−96096号公報等を始め
として多数提案されている。ところで、このよう
な圧電セラミツク型電気音響変換器を利用してな
る従来の圧電セラミツク型送話器は、一般に、セ
ラミツク圧電体を備えた圧電振動板と、その前面
側を前気室を介して覆う前面カバーと、その背面
側を覆うことで振動板との間に背気室を形成する
プリント基板等を兼る背面板と、この背面板から
背面側に引出された端子等で構成され、また前面
カバーには送話口が、背面板には制動孔がそれぞ
れ穿設されるとともに、これら送話口および制動
孔にはそれぞれの全面を覆うことで高周波数域の
音声入力を抑制するメツシユ等によるフイルタが
付設されていた。そして、前面カバーに穿設され
た送話口からフイルタを介して前気室内に入射さ
れる音声入力で振動板を振動させることで、これ
を音声信号として送信する一方、この送話口およ
び背面板等に穿設された制動孔から、それぞれフ
イルタを介して周囲騒音を圧電振動板の両側に入
射させることによつてこれら周囲騒音を相殺する
ような構成であつた。
すなわち、このような送話口と制動孔により周
囲騒音の入力を相殺することにより、この周囲騒
音の回り込みによる各種問題、つまり側音となつ
て自己の受話器から再生されることで自己の声が
聞え難くなつたり、相手側の声が聞きづらくなつ
たりするばかりでなく、相手側でも適正な送話信
号の再生が行なえず、通話音声を聞き取り難い等
といつた通話品質上での問題を防止しているもの
であつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述した従来構成による圧電セ
ラミツク型送話器によれば、前述した通話品質上
での不具合をある程度抑制し得るものであるが、
適切かつ確実な騒音防止機能を得るためにはまだ
まだ不充分なものであつた。そして、このような
周囲騒音による問題は、特に低周波数域において
通話音声と周囲騒音との区別がつきにくいことか
ら著しいもので、このような点を考慮し、適切か
つ確実な騒音防止機能を発揮し得る何らかの対策
を講じることが必要とされている。
〔問題点を解決するための手段〕
このような要請に応えるために、本発明に係る
圧電セラミツク型送話器は、圧電振動板前面側に
配設される前面カバーに穿設された送話口開口面
積とその全面を覆う送話口用フイルタの目開き率
との積による送話口側の実質開口面積と、圧電振
動板背面側に配設される背面板に穿設された制動
孔開口面積とその全面を覆う制動孔用フイルタの
目開き率との積による制動孔側の実質開口面積と
が、略々等しくなるように構成したものである。
〔作用〕
本発明によれば、実質的な開口面積が略々等し
く設定された送話口側と制動孔側から、それぞれ
圧電振動板の両側に導入される周囲騒音、特に低
周波数域の騒音音圧が、適切かつ確実に相殺さ
れ、特に低周波数域において通話音声との区別を
明瞭とし、適切かつ充分な通話品質を得ることが
可能となるものである。
〔実施例〕
以下、本発明を図面に示した実施例を用いて詳
細に説明する。
第1図は本発明に係る圧電セラミツク型送話器
の一実施例を示し、同図において全体を符号1で
示す圧電セラミツク型送話器の概略構成を簡単に
説明すると、この送話器1は、周知の通り、セラ
ミツク圧電体2を粘着等で設けてなる圧電振動板
3と、その前面側を覆うことで圧電振動板3との
間に前気室4を形成する前部カバー5と、その背
面側を覆うことで振動板3との間に背気室6を形
成するプリント基板を兼ねる背面板7と、この背
面板7から送話器1背面側に引出された端子8,
8等で構成されている。
そして、前部カバー5の中央には、第2図から
明らかなように、送話口10が穿設されかつその
全面を覆い高周波数域の音声入力を抑制するテフ
ロンなどの材料で形成されるメツシユ等による送
話口用フイルタ10aが付設され、この送話口1
0部分から前気室4内に入射される音声入力で圧
電振動板3を振動させることで、これを音声信号
として送信し得る構成とされている。また、前記
背面板7の一部(本実施例では120度間隔に等配
して三個所に設けられる)には、第3図から明ら
かなように、前記送話口10部分から入力される
周囲騒音音声を相殺するための制動孔11が穿設
され、かつこれら制動孔11も上述した送話口1
0と同様にメツシユ等による制動孔用フイルタ1
1aにより前面を覆うように構成され、通話音声
の高域周波数特性を調整して適切な送話感度が得
られるようになつている。ここで、上述した制動
孔11としては、周囲騒音が均等に各制動孔11
内に入射するように背面板7に対し等配して形成
することが望ましい。
なお、図中12は上述した圧電セラミツク型送
話器1を内設しかつその前面側に複数のスリツト
による送話口12aを有する送受器筐体、13は
この送受器筐体10の一端部から引出される送受
器コード、14,15は送話器1を筐体12内に
保持固定するための弾性ブーツおよびその取付ブ
ラケツトである。さらに、16は送受器筐体12
の一部に穿設され周囲騒音を筐体12内の送話器
1背面側に導く音圧導入用の通気孔である。
さて、本発明によれば、上述した構成による圧
電セラミツク型送話器1において、圧電振動板3
前面側に配設される前面カバー5に穿設された送
話口10の開口面積S1とその全面を覆う送話口
用フイルタ10aの目開き率K1との積(S1・
K1)による送話口5側の実質開口面積と、圧電
振動板3背面側に配設される背面板7に穿設され
た制動孔11の開口面積S2とその全面を覆う制
動孔用フイルタ11aの目開き率K2との積
(S2・K2)による制動孔11側の実質開口面積と
が、略々等しくなるように構成したところに特徴
を有している。
ここで、上述したフイルタ10a,11aの目
開き率K1,K2とは、メツシユの格子部をも含め
た1マスの面積で1マスの開口面積を除した値
で、またこれらを送話口10または制動孔11の
開口面積との積が、それぞれにフイルタ10a,
11aを張つた時の実質的な開口面積となること
は容易に理解されよう。
そして、このような構成によれば、実質的な開
口面積が略々等しく設定された送話口10側と制
動孔11側から、それぞれ圧電振動板3の両側に
導入される周囲騒音、特に低周波数域の騒音音圧
が適切かつ確実に相殺され、これにより特に低周
波数域において通話音声との区別を明瞭とし、適
切かつ充分な通話品質を得ることが可能となるも
のである。これは、振動板3両側に作用する周囲
騒音による音圧が、その音源から振動板3までの
距離が遠距離でほとんど差がないために、位相は
略々同等でしかも同程度の大きさによる音圧であ
り、これによりこれら両音圧が振動板3の両側で
互いに相殺され、振動板3を振動させることはな
く、通話出力として送信され難くなることから明
らかであろう。すなわち、本発明によれば、音声
発生源と周囲騒音源とが、送話器1から距離およ
び方向に大きな差があることを利用し、音源の遠
い周囲騒音のうち低周波数域にある音圧を、送話
口10との対比において実質的な開口面積が適切
に設定された制動孔11部分から送話器1の振動
板3背面側に誘導せしめ、振動板3前面の送話口
10部分からの入力する騒音と対向させることで
その騒音のみを相殺し、一方送話器1近くで発せ
られて振動板前面から入力される通話音声による
音圧は、音源からの距離差により位相差を生じま
た音圧も充分に小さいものであるため、上述した
周囲騒音のように相殺されることはなく、振動板
3を適切かつ確実に振動させ、送話信号源となる
ように構成したものである。
ここで、本実施例において、上述した送話口1
1の口径をφ3.5mm、その開口面積S1を9.62mm2
し、また一個の制動孔11の口径をφ2.0mm、その
開口面積3.14mm2として三個の制動孔11による開
口面積S2を3.14×3=9.42mm2とするとともに、こ
のときの各フイルタ10a,11aの目開き率
K1,K2をそれぞれ26%づつとした場合におい
て、それぞれの実質開口面積が、 S1・K1=9.62×26%=2.501 S2・K2=9.42×26%=2.449 から、略々等しく(S1・K1≒S2・K2)なり、し
かもこのときにおいて、第4図に示すように騒音
消去度が最適な値となることが実験により確認さ
れている。なお、この第4図は、上述した制動孔
11の個数を変数として実験した騒音消去度特性
を示している。
なお、本発明は上述した実施例構造に限定され
ず、送話器構造を始めとして各部の形状、構造等
を、適宜変形、変更することは自由である。たと
えば上述した実施例では、制動孔11が三個の場
合であつて、しかも送話口用と制動孔用のフイル
タ10a,11aの目開き率K1,K2が同一であ
る場合を説明したが、本発明はこれに限定され
ず、制動孔11を二個あるいは四個以上の任意の
個数に設定してよいもので、また各フイルタ10
a,11aの目開き率K1,K2を異なる値に設定
することも自由である。要は、「送話口10開口
面積S1×送話口用フイルタ10a目開き率K1≒
制動孔11開口面積S2×制動孔用フイルタ11
a目開き率K2」という関係を満足できれば、制
動孔11の個数やフイルタ10a,11aの目開
き率K1,K2は任意である。この場合、上述した
制動孔11は、その一つを背面板7の任意の位置
に設定したとき、その背面板7の反対側半面に設
けることが望ましい。これは、制動孔22同士を
近接して設けると、騒音消去度にばらつきを生じ
るためである。
ここで、たとえば制動孔11を二個とした場合
において、上述した送話口11の口径をφ3.5mm、
その開口面積S1を9.62mm2、一個の制動孔11の口
径をφ3.0mm、その開口面積7.06mm2として二個の制
動孔11による開口面積S2が7.06×2=14.14mm2
であるときに、各フイルタ10a,11aの目開
き率K1,K2をそれぞれ18%,12.5%とした場合
に、それぞれの実質開口面積が、 S1・K1=9.62×18%=1.73 S2・K2=14.14×12.5%=1.76 から明らかなように、略々等しく(S1・K1≒
S2・K2)なり、このとき前述した騒音消去度特
性が最適になることが実験により確認されてい
る。
また、本発明による騒音防止形としての圧電セ
ラミツク型送話器1は、一般の宅内電話機を始め
として、公衆電話機等においても適用して効果的
なもので、要は騒音雰囲気中において使用される
電話機に適用すればよいものである。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明に係る圧電セラミツ
ク型送話器によれば、圧電振動板前面側の前面カ
バーに穿設された送話口開口面積とその全面を覆
う送話口用フイルタの目開き率との積による送話
口側の実質開口面積と、圧電振動板背面側の背面
板に穿設された制動孔用開口面積とその全面を覆
う制動孔用フイルタの目開き率との積による制動
孔側の実質開口面積とが、略々等しくなるように
構成したので、簡単かつ安価な構成にもかかわら
ず、周囲騒音のうち、特に通話音声を不明瞭とす
る低周波数域にある騒音音圧を、振動板前面側と
背面側とで適切かつ確実に相殺し、特に低周波数
域において通話音声との区別を明瞭とし、適切か
つ充分な通話品質を得ることが可能となるもの
で、騒音防止機能を発揮し得るという種々優れた
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る圧電セラミツク型送話器
の一実施例を示す要部拡大断面図、第2図はその
前面カバーの正面図、第3図は同じく背面板の背
面図、第4図は騒音消去度特性を説明するための
特性図である。 1…圧電セラミツク型送話器、3…圧電振動
板、4…前気室、5…前面カバー、6…背気室、
7…背面板、10…送話口、10a…送話口用フ
イルタ、11…制動孔、11a…制動孔用フイル
タ、12…送受器筐体、12a…送話口、16…
通気孔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 セラミツク圧電体を有する圧電振動板の前面
    側に配設される前面カバーに穿設された送話口お
    よびその全面を覆う送話口用フイルタと、前記圧
    電振動板の背面側に配設される背面板に穿設され
    た制動孔およびその全面を覆う制動孔用フイルタ
    を備えてなり、前記送話口の開口面積と前記送話
    口用フイルタの目開き率との積による送話口側の
    実質開口面積と、前記制動孔の開口面積と前記制
    動孔用フイルタの目開き率との積による制動孔側
    の実質開口面積とが、略々等しくなるように構成
    したことを特徴とする圧電セラミツク型送話器。
JP16132987A 1987-06-30 1987-06-30 Piezo-electric ceramic type transmitter Granted JPS647750A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16132987A JPS647750A (en) 1987-06-30 1987-06-30 Piezo-electric ceramic type transmitter

Applications Claiming Priority (1)

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JP16132987A JPS647750A (en) 1987-06-30 1987-06-30 Piezo-electric ceramic type transmitter

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Publication Number Publication Date
JPS647750A JPS647750A (en) 1989-01-11
JPH0413900B2 true JPH0413900B2 (ja) 1992-03-11

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ID=15733014

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JP16132987A Granted JPS647750A (en) 1987-06-30 1987-06-30 Piezo-electric ceramic type transmitter

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JPS647750A (en) 1989-01-11

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