JPH0728800Y2 - 圧電形送話器 - Google Patents

圧電形送話器

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JPH0728800Y2
JPH0728800Y2 JP2609289U JP2609289U JPH0728800Y2 JP H0728800 Y2 JPH0728800 Y2 JP H0728800Y2 JP 2609289 U JP2609289 U JP 2609289U JP 2609289 U JP2609289 U JP 2609289U JP H0728800 Y2 JPH0728800 Y2 JP H0728800Y2
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光雄 増田
征夫 山元
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株式会社田村電機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、圧電セラミック型の送話器を備えてなる電話
機用送受話器において、特に周囲騒音による通話妨害を
防止するとともにラジオノイズの混入をも防止し得るよ
うにした騒音防止形として用いて好適な圧電形送話器に
関する。
〔従来の技術〕
従来から電話機用送話器として知られるものの一つに、
導電性を有する金属基板上にセラミック圧電体を固着し
て設けることにより構成される圧電振動板を用いてなる
圧電セラミック型電気音響変換器(以下圧電形送話器と
いう)がある。その一例を第5図を用いて簡単に説明す
ると、同図において全体を符号1で示す圧電形送話器
は、周知の通り、セラミック圧電体2aを黄銅板等による
導電性を有する金属基板2b上に貼着等で設けてなる圧電
振動板2と、その前面側を覆うことにより圧電振動板2
との間に前気室3を形成するとともに受音孔4aが穿設さ
れたアルミ材等からなる前部カバー4と、その背面側を
覆うことにより振動板2との間に第1の背気室5を形成
するプリント回路基板を兼ねる背面板6と、この背面板
6から送話器1背面側に引出される前記セラミック圧電
体2aの各電極部にリード線7a、金属基板2bとプリント配
線等を介して接続される導電性金属板材からなる一対の
端子片7,8等によって構成されている。
ここで、図中9は背面板6の一部に穿設された制動孔
で、通話音声の高域周波数特性を調整して適切な送話感
度を得るためのもので、この制動孔9の機能を発揮させ
るためにこの制動孔9を覆うようにメッシュ等の多孔質
材による制動膜9aが設けられている。
また、10は背面板6の背面側に配設され第2の背気室10
aを形成するアルミ材等からなる背面カバーで、この背
面カバー10は前面カバー4と共に送話器1の周囲を取り
囲むことによって、送話器1の感度周波数特性を平坦と
しかつ高感度化を達成できるようにするためのものであ
る。
特に、圧電形送話器1はダイナミック形送話器に比べて
インピーダンスが高く、インピーダンス変換回路が内蔵
されるものであり、このインピーダンス変換回路をラジ
オノイズ等からシールドするために、上述した導電材か
らなるカバー4,10が必要とされている。
このような圧電形送話器1によれば、前面カバー4に穿
設された受音孔4aから前気室3内に入射される音声入力
で振動板2を振動させることによって、これを音声信号
として送信し、送話器としての機能を発揮させ得るもの
で、たとえば実開昭61−184399号公報等により提案され
ていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、この種の圧電形送話器1を有する電話機を周
囲騒音の大きな所で使用する場合において、その周囲騒
音が音声と共に入力されて振動板を振動させることによ
る不具合、すなわち側音となって自己の受話器から再生
されることで自己の声が聞え難くなったり、相手側の声
が聞きづらくなったりするばかりでなく、相手側でも適
正な送話信号の再生が行なえず、通話音声を聞き取り難
く、通話品質が低下するという問題を生じてしまうもの
で、このような問題を防止し得ることがひ必要とされて
いる。
ここで、上述した従来の圧電形送話器において、第1の
背気室5を形成する背面板6には、圧電振動板2のもつ
共振周波数が高周波数域において部分的に高いことに起
因し、これを音の放散等で調整し可聴範囲内での周波数
特性を得るためにメッシュ等で覆われる制動孔9が設け
られている。そして、この制動孔9によって振動板2背
面側に回り込んできた周囲騒音による音圧を、第1の背
面室5内に導入し、振動板2前面からの周囲騒音による
音圧をわずかではあるが相殺し、上述した不具合をある
程度抑制し得るが、適切かつ確実な騒音防止機能を得る
ためにはまだまだ不充分なものであった。
このため、本出願人は、特開昭62−203452号公報等によ
り、背面板6に、上述した制動孔9とは別に、周囲騒音
による低周波数域の音圧を背気室5内に入射させ得る小
孔を差動通気孔として穿設するようにした構造を、従来
既に提案している。
しかし、この従来装置では、送話器1の前面側および背
面側からの音を、圧電振動板2前、後の前気室3と背気
室5とにそれぞれ入射させる必要性から背面カバー10を
設けない構造となっており、これにより前述したインピ
ーダンス変換回路等にラジオノイズ等が混入し易く、送
話器としての特性が害されるという問題を避けられない
ものであり、これらの問題点を一掃し得る何らかの対策
を講じることが望まれている。
特に、上述した構成による送話器では、周囲騒音によう
不具合は解決し得るも、ラジオノイズの混入を避けられ
ず、ラジオ局アンテナ付近やAMラジオ近くでの電話によ
る通話のやりとりが行ない難く、このような点に対して
の配慮も必要とされている。
〔課題を解決するための手段〕
このような要請に応えるために本考案に係る圧電形送話
器は、セラミック圧電体を有する圧電振動板と、その前
面側を覆い前気室を形成する前面カバーと、圧電振動板
の背面側を覆い第1の背気室を形成するとともに背面側
にインピーダンス変換回路を含む配線回路が形成されプ
リント回路基板を兼る背面板と、その背面側に第2の背
気室を形成する背面カバーを備えてなり、前面カバーの
通気孔からの音声音圧入力による圧電振動板の振動を抑
制する制動孔およびこの制動孔とは別に周囲騒音による
低周波数域の音圧を第1の背気室内に入射させる差動通
気孔を、背面板に穿設するとともに、これら両孔に対向
しかつこれら両孔を包含する長孔を、背面カバーの一部
で少なくともインピーダンス変換回路形成部分を覆う部
分とは異なる位置に穿設したものである。
〔作用〕
本考案によれば、圧電振動板に対し前面側から入力され
る周囲騒音による音圧を、背面カバーの長孔を通して背
面板に穿設した制動孔および差動通気孔から第1の背気
室に導入される周囲騒音による音圧で相殺し、騒音によ
る通話品質低下を防止するとともに、背面板上に形成さ
れるインピーダンス変換回路を背面カバーによってシー
ルドし、ラジオノイズの混入による通話特性低下をも防
止し得るものである。
〔実施例〕
以下、本考案を図面に示した実施例を用いて詳細に説明
する。
第1図ないし第4図は本考案に係る圧電形送話器の一実
施例を示し、これらの図において前述した第5図と同一
または相当する部分には同一番号を付してその説明は省
略する。
さて、本考案による圧電形送話器1によれば、セラミッ
ク圧電体2aを有する圧電振動板2の前面側を覆い前気室
3を形成する前面カバー4と、圧電振動板2の背面側を
覆い第1の背気室5を形成するとともに背面側にインピ
ーダンス変換回路12を含む配線回路が形成されプリント
回路基板を兼る背面板6と、その背面側に第2の背気室
10aを形成する背面カバー10を備えてなり、前面カバー
4の通気孔(受音孔)4aからの音声音圧入力による圧電
振動板2の振動を抑制する制動孔9およびこの制動孔9
とは別に周囲騒音による低周波数域の音圧を第1の背気
室5内に入射させる差動通気孔11を、背面板6に穿設す
るとともに、これら両孔9,11に対向しかつこれら両孔9,
11を包含する円弧状等を呈する長孔20を、前記背面カバ
ー10の一部で少なくともインピーダンス変換回路12形成
部分を覆う部分とは異なる位置に穿設したところに特徴
を有している。
なお、第1図において上述した円弧状長孔20の切欠き形
成範囲としては、両孔9,11を包含する図中20aで示す範
囲に跨がって形成すればよいが、勿論図中20bに示すよ
うに、インピーダンス変換回路12(第3図参照)が外部
から見えない程度の大きさで形成してもよいもので、適
宜選定し得るものである。このような範囲内に設定され
る長孔20によれば、その開口量の大小によって特性はあ
まり変化せず、実用上では何ら支障ないものである。
また、上述したインピーダンス変換回路12は、第3図中
想像線で示すように、アース接続された前面カバー4お
よび背面カバー10によりラジオノイズ等の電波が混入し
ないようにシールドされており、送話器1として必要な
特性と効果を発揮し得るものである。
ここで、このようなカバー4,10を設けた場合,第4図中
aで示すように、背面カバー10なしの場合(同図中bで
示す)に比較し、約二倍弱の耐ラジオノイズ効果を期待
できる。なお、同図中cは電話機用送話器に必要とされ
るラジオノイズ混入耐力の最低レベルとして本出願人が
予め定めた特性であり、この場合従来例のものも、この
最低レベルに相当する特性cは満足しているが、騒音防
止型の送話器1としてはまだまだ不充分であったもの
を、本考案により充分に満足できる程度に特性を高めた
ものである。
すなわち、上述した構成によれば、圧電振動板2に対し
前面側から入力される周囲騒音による音圧を、背面カバ
ー10の長孔20を通して背面板6に穿設した制動孔9およ
び差動通気孔11から第1の背気室5に導入される周囲騒
音による音圧で相殺し、騒音による通話品質低下を適切
かつ確実に防止し得るとともに、背面板6上に形成され
るインピーダンス変換回路12を背面カバー10によってシ
ールドし、ラジオノイズの混入による通話特性低下をも
防止し得るという利点を奏する。
なお、本考案は上述した実施例構造に限定されず、送話
器構造を始めとして各部の形状、構造等を、適宜変形、
変更することは自由である。たとえば背面板6に穿設さ
れる差動通気孔11としては、複数個の小孔によるもので
あってもよく、これらを包含し得る程度の長孔20を、背
面カバー10の一部(インピーダンス変換回路12を覆う部
分以外の部分)に穿設すればよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案に係る圧電形送話器によれ
ば、セラミック圧電体を有する圧電振動板と、その前面
側を覆い前気室を形成する前面カバーと、圧電振動板の
背面側を覆い第1の背気室を形成するとともに背面側に
インピーダンス変換回路を含む配線回路が形成されプリ
ント回路基板を兼る背面板と、その背面側に第2の背気
室を形成する背面カバーを備えてなり、前面カバーの通
気孔からの音声音圧入力による圧電振動板の振動を抑制
する制動孔およびこの制動孔とは別に周囲騒音による低
周波数域の音圧を第1の背気室内に入射させる差動通気
孔を、背面板に穿設するとともに、これら両孔に対向し
かつこれら両孔を包含する長孔を、背面カバーの一部で
少なくともインピーダンス変換回路形成部分を覆う部分
とは異なる位置に穿設したので、簡単かつ安価な構成に
もかかわらず、圧電振動板に対し前面側から入力される
周囲騒音による音圧を、背面板に穿設した制動孔および
差動通気孔により背面カバーの長孔を通して第1の背気
室に導入される周囲騒音による音圧で相殺し、騒音防止
機能を発揮させて騒音による通話品質低下を防止すると
ともに、背面板上に形成されるインピーダンス変換回路
を背面カバーによって確実にシールドし、ラジオノイズ
の混入による通話特性低下をも適切かつ確実に防止し得
る等の実用上種々優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る圧電形送話器の一実施例を示す背
面図、第2図はその要部断面図、第3図はインピーダン
ス変換回路の概略を示す電気回路図、第4図はラジオノ
イズ混入耐力を示す特性図、第5図は従来例を説明する
圧電形送話器の概略断面図である。 1……圧電形送話器、2……圧電振動板、2a……セラミ
ック圧電体、2b……金属基板、3……前気室、4……前
面カバー、4a……受音孔、5……第1の背気室、6……
背面板、9……制動孔、10……背面カバー、10a……第
2の背気室、11……差動通気孔、12……インピーダンス
変換回路、20……長孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック圧電体を有する圧電振動板と、
    その前面側を覆い前気室を形成する前面カバーと、前記
    圧電振動板の背面側を覆い圧電振動板との間に第1の背
    気室を形成するとともに背面側にインピーダンス変換回
    路を含む配線回路が形成されプリント回路基板を兼る背
    面板と、この背面板の背面側に配設され第2の背気室を
    形成する背面カバーとを備えてなり、前記前面カバーの
    通気孔からの音声音圧入力による圧電振動板の振動を抑
    制する制動孔およびこの制動孔とは別に周囲騒音による
    低周波数域の音圧を第1の背気室内に入射させる差動通
    気孔とを、前記背面板に穿設するとともに、これら制動
    孔および作動通気孔に対向する位置でこれら両孔を包含
    する長孔を、前記背面カバーの一部で少なくとも前記イ
    ンピーダンス変換回路を覆う部分とは異なる位置に穿設
    したことを特徴とする圧電形送話器。
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