JPH04138163U - 磁性流体を用いたガスシール - Google Patents

磁性流体を用いたガスシール

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JPH04138163U
JPH04138163U JP5412391U JP5412391U JPH04138163U JP H04138163 U JPH04138163 U JP H04138163U JP 5412391 U JP5412391 U JP 5412391U JP 5412391 U JP5412391 U JP 5412391U JP H04138163 U JPH04138163 U JP H04138163U
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JP
Japan
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magnetic
seal
ring
magnetic fluid
seal ring
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Withdrawn
Application number
JP5412391U
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English (en)
Inventor
寛男 田上
Original Assignee
イーグル工業株式会社
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シール対象のガス圧力に対する磁性流体16
のシール耐圧力を向上させる。 【構成】 非磁性体からなる静止部材12に固定された
磁石13と、磁性体からなる運動部材11と近接対向し
磁石13の両極に固定された一対の磁性体シールリング
14,15と、運動部材11と各磁性体シールリング1
4,15との対向面間に充填された磁性流体16と、運
動部材11及び少なくとも一方の磁性体シールリングに
密接する非磁性体シールリング17とを備え、この非磁
性体シールリング17によってシール隙間h1 ,h2
微小にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、静止部材と運動部材の間で密封面を形成し、気体を密封対象とする ガスシールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来公知のガスシールの一種として、図3に示すように磁性流体を用いたもの がある。このガスシールは、磁性体製の回転軸1を包囲した静止部材2の内周面 に固定された永久磁石3と、この永久磁石3の両極に固定されて内径が回転軸1 の外周面と近接対向した一対の磁性体シールリング4,5と、回転軸1と各磁性 体シールリング4,5との対向周面間に充填された磁性流体6からなるもので、 永久磁石3から導出する磁束は、磁性体シールリング4,回転軸1及び磁性体シ ールリング5を通り、磁性流体6は、前記対向周面間に磁気的に拘束されること によって、気体に対する密封能力を発揮する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記のような磁性流体を用いたガスシールは、図4に磁性流体が保持されるシ ール隙間の大きさとシール耐圧力との関係を示すように、シール隙間、すなわち 図3における非接触シールリング4,5と回転軸1の対向周面間hを小さくする ほど、磁性流体6に対する拘束力が大きくなるため、シール耐圧性が向上するが 、実際には、加工精度の問題や、ウォーブリング(軸等の振れ)を考慮する必要 から、前記対向周面間hをそれほど小さくすることはできず、したがってシール 耐圧性が低く、専らOA機器等において低圧のガスを密封対象としてのみ使用さ れているのが現状である。
【0004】 本考案は、上記のような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところ は、磁性流体のシール耐圧力を向上させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案の磁性流体を用いたガスシールは、非磁性体 からなる静止部材に固定された磁石と、磁性体からなる運動部材と近接対向し前 記磁石の両極に固定された一対の磁性体シールリングと、前記運動部材と各磁性 体シールリングとの対向面間に充填された磁性流体と、前記運動部材及び少なく とも一方の磁性体シールリングに密接する非磁性体シールリングと、を備えてな るものである。
【0006】
【作用】
上記構成によると、磁性流体は、各磁性体シールリングと、磁性体からなる運 動部材との間の隙間に拘束され、その一部は毛細管現象によって、前記磁性体シ ールリングと非磁性体シールリングの密接面間及び非磁性体シールリングと前記 運動部材の密接面間にも介在し、潤滑機能を奏する。そして、前記密接面間の隙 間はきわめて微小であるため、磁性流体によるシール耐圧力が向上する。また、 非磁性体シールリングは、磁石から導出される磁気回路には全く影響を及ぼさな い。
【0007】
【実施例】
図1は、本考案に係る磁性流体を用いたガスシールを、円筒面シールに適用し た第一の実施例を示すもので、11は運動部材である磁性体製の回転軸、12は この回転軸1の外周を包囲した静止部材である筒状のケーシング、13はこのケ ーシング12の内周面に固定された永久磁石、14,15はこの永久磁石13の 両極に位置して固定されて内径が回転軸11の外周面と近接対向した一対の磁性 体シールリング、16は回転軸11と各磁性体シールリング14,15との対向 周面間に充填された磁性流体である。
【0008】 両磁性体シールリング14,15の間には、周方向に複数の円弧状セグメント に分割されるとともに外周からガータスプリング18で環状に結束された例えば 自己潤滑性に優れたカーボン又は各種セラミックスからなる非磁性体シールリン グ17が移動自在に配されている。この非磁性体シールリング17は、前記ガー タスプリング18の締め付け力によって内周面が回転軸11の外周面と密接し、 かつコンプレッションスプリング19に軸方向に押圧されて一方の磁性体シール リング14における他方の磁性体シールリング15との対向面に密接し、図示し ないノックピン等の回り止め手段によって非回転状態に保持されている。
【0009】 以上の構成において、永久磁石13から導出される磁束は、磁性体シールリン グ14,磁性体からなる回転軸11及び磁性体シールリング15を通って磁気回 路Hが形成され、磁性流体16は、各磁性体シールリング14,15と回転軸1 1との対向周面間に磁気的に拘束される。
【0010】 非磁性体シールリング17は、回転軸11の回転時の軸振れ等に追随して静止 部材12側の磁性体シールリング14,15に対して半径方向に相対変位可能で あって、ガータスプリング18で縮径力が付与されているため、シール隙間h1 は微小となり、また、コンプレッションスプリング19の付勢力によって、シー ル隙間h2 もきわめて微小になる。したがって、先に述べた図4から明らかなよ うに、シール隙間h1 ,h2 が微小であることによって、磁性流体16のシール 耐圧性が向上する。
【0011】 磁性流体16はベース液に磁性体の微粒子を浮遊させたもので、前記ベース液 の一部は毛細管現象によって、非磁性体シールリング17と回転軸11の対向周 面間のシール隙間h1 及び非磁性体シールリング17と磁性体シールリング14 の対向端面間のシール隙間h2 に侵入し、潤滑する。
【0012】 なお、シール隙間h1 を構成する回転軸11と非磁性体シールリング17の対 向周面のいずれか一方、及びシール隙間h2 を構成する磁性体シールリング14 と非磁性体シールリング17の対向端面のいずれか一方に潤滑溝を形成すること によって、シール隙間h1 ,h2 への磁性流体16の侵入を容易になすことも効 果的である。
【0013】 次に図2は、本考案に係る磁性流体を用いたガスシールを、端面シールに適用 した第二の実施例を示すもので、21は運動部材である磁性体製の回転リング、 22はこの回転リング21と軸方向に対向した静止リング、23はこの静止リン グ22の回転リング21との対向端面に固定された永久磁石、24,25はこの 永久磁石23の両極に位置して固定され突端が回転リング21の端面と近接対向 した一対の磁性体シールリング、26は回転リング21と各磁性体シールリング 24,25との対向端面間に充填された磁性流体である。
【0014】 両磁性体シールリング24,25の間には、例えば自己潤滑性を有するカーボ ン又は各種セラミックスからなり、回転リング21の端面と密接する非磁性体シ ールリング27が非回転状態に保持されている。この非磁性体シールリング27 は、図示しないコイルスプリング等の弾性手段によって軸方向に付勢され、回転 リング21の端面に押し付けられた構成とすることも好ましい。
【0015】 この実施例は、回転リング21と非磁性体シールリング27が、メカニカルシ ールと同様に端面同士で気密摺接し、その摺動部に形成されるシール隙間h3 が きわめて微小であるため、各磁性体シールリング24,25と回転リング21と の対向端面間に磁気的に拘束された磁性流体26のシール耐圧性が高いものとな る。
【0016】 また、第一の実施例と同様、磁性流体26の一部はシール隙間h3 に侵入して 回転リング21と非磁性体シールリング27間の潤滑機能を奏する。
【0017】 なお、この実施例においても、シール隙間h3 を構成する回転軸21と非磁性 体シールリング27の対向端面のいずれか一方に潤滑溝を形成することによって 、シール隙間h3 への磁性流体16の侵入を容易にすることが好ましい。
【0018】
【考案の効果】 以上、本考案によると、磁性体シールリングと運動部材に密接する非磁性体シ ールリングを設けたことによってシール隙間を微小にしたため、各磁性体シール リングと運動部材との間に磁気的に拘束された磁性流体によるシール耐圧性が格 段に向上し、高圧のガスをシール対象として使用することができるといった優れ た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を円筒面シールに適用した第一の実施例
を示す半断面図である。
【図2】本考案を端面シールに適用した第二の実施例を
示す半断面図である。
【図3】従来の磁性流体を用いたガスシールを示す半断
面図である。
【図4】磁性流体のシール耐圧力とシール隙間の関係を
示す図である。
【符号の説明】
11 回転軸(運動部材) 12 ケーシング(静止部材) 13,23 永久磁石 14,15,24,25 磁性体シールリング 16,26 磁性流体 17,27 非磁性体シールリング h1 ,h2 ,h3 シール隙間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する静止部材と運動部材の間に設け
    られるガスシールであって、非磁性体からなる静止部材
    に固定された磁石と、磁性体からなる運動部材と近接対
    向し前記磁石の両極に固定された一対の磁性体シールリ
    ングと、前記運動部材と各磁性体シールリングとの対向
    面間に充填された磁性流体と、前記運動部材及び少なく
    とも一方の磁性体シールリングに密接する非磁性体シー
    ルリングと、を備えたことを特徴とする磁性流体を用い
    たガスシール。
JP5412391U 1991-06-18 1991-06-18 磁性流体を用いたガスシール Withdrawn JPH04138163U (ja)

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JP5412391U JPH04138163U (ja) 1991-06-18 1991-06-18 磁性流体を用いたガスシール

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JPH04138163U true JPH04138163U (ja) 1992-12-24

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JP5412391U Withdrawn JPH04138163U (ja) 1991-06-18 1991-06-18 磁性流体を用いたガスシール

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012086320A1 (ja) * 2010-12-23 2012-06-28 イーグル工業株式会社 磁性流体を利用したシール装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012086320A1 (ja) * 2010-12-23 2012-06-28 イーグル工業株式会社 磁性流体を利用したシール装置
JP5748155B2 (ja) * 2010-12-23 2015-07-15 イーグル工業株式会社 磁性流体を利用したシール装置

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