JPH04138161U - ダブルメカニカルシールの洗浄機構 - Google Patents

ダブルメカニカルシールの洗浄機構

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JPH04138161U
JPH04138161U JP5412191U JP5412191U JPH04138161U JP H04138161 U JPH04138161 U JP H04138161U JP 5412191 U JP5412191 U JP 5412191U JP 5412191 U JP5412191 U JP 5412191U JP H04138161 U JPH04138161 U JP H04138161U
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JP
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liquid
mechanical seal
sealed space
intermediate chamber
sealed
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Withdrawn
Application number
JP5412191U
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Inventor
重雄 小林
Original Assignee
イーグル工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダブルメカニカルシールにおける機内側メカ
ニカルシール40の接液周面40aに沿って密封空間A
から延びる隙間A0 の洗浄を容易にする。 【構成】 ハウジング10に、メカニカルシール30,
40間の中間室Cへ臨んで開口するともに外部の液加圧
供給装置60に接続される中間液給排孔50を設けたダ
ブルメカニカルシールにおいて、中間室Cと密封空間A
とを連通する連通路70と、この連通路70内にあって
中間室Cから密封空間A側への中間液Wの流通のみを許
容しかつ所定の締切圧が設定された逆止弁80とを備
え、連通路70の密封空間A側の端部が密封対象液に対
する機内側メカニカルシール40の接液周面40aに沿
って密封空間Aから延びる隙間A0 に臨んで開口する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ダブルメカニカルシールにおいて、機内側メカニカルシールの密封 対象液との接液周面に沿って延びる隙間に侵入して付着した密封対象液内成分を 除去するための洗浄機構を備えるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば酵母液など食品関係の液体を取扱う機器の軸封装置として、 図2に示すように、機外側メカニカルシール1と機内側メカニカルシール2とを 備え、両メカニカルシール1,2間の中間室Cに、図示しない外部の液加圧供給 装置からハウジング3の中間液給排孔4を通じて清水等の中間液を循環供給し、 機内の密封空間Aと機外の大気Bとを遮断してなる構造のダブルメカニカルシー ルが用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記ダブルメカニカルシールは、機内側メカニカルシール2の接液周面2aに 沿って密封空間Aから延びる軸周の隙間A0 に密封対象液の滞留によってその液 内成分が堆積したり残留すると、とくに密封対象液が食品に係るものである場合 、腐敗防止や衛生上の見地からこのような堆積物や残留物を除去するための洗浄 作業を毎日行なう必要があるが、図示の従来構造によると、この洗浄のためには 、両メカニカルシール1,2とハウジング3を含む軸封部の分解及び組み立て作 業を伴うため、作業に多くの時間を費やしているのが現状である。
【0004】 そこで本考案は、上記した問題に鑑み、ダブルメカニカルシールにおける機内 側メカニカルシールの接液周面に沿って密封空間から延びる隙間の洗浄を容易に することを課題としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するため、本考案は、ハウジングに、両メカニカルシール間の 中間室へ臨んで開口するともに外部の液加圧供給装置に接続される中間液給排孔 を設けたダブルメカニカルシールにおいて、前記中間室と密封空間とを連通する 連通路と、この連通路内にあって中間室から密封空間側への中間液の流通のみを 許容しかつ所定の締切圧が設定された逆止弁とを備え、前記連通路の密封空間側 の端部が密封対象液に対する機内側メカニカルシールの接液周面に沿って密封空 間から延びる隙間に臨んで開口した構成としたものである。
【0006】
【作用】
上記構成において、通常は逆止弁が閉弁しているので密封空間内の密封対象液 が連通路を通じて中間室へ流入することがなく、この状態で機器の運転時のダブ ルメカニカルシールによる軸封機能が営まれる。
【0007】 また、機内側メカニカルシールの接液周面に沿って密封空間から延びる隙間の 洗浄を行なうには、液加圧供給装置による中間室への中間液の供給圧力を上昇さ せる。中間室が密封空間よりも高圧になってその差圧が一定値以上になると、連 通路内の逆止弁が開弁して中間室から前記隙間へ向けて中間液が噴出し、この中 間液の噴流によって前記隙間内の堆積・残留物が除去される。
【0008】
【実施例】
図1は、本考案の一実施例を示すもので、10は食品に使用する酵母液等を取 扱う機器の軸封部ハウジング、20はこのハウジング10の内周に回転自在に挿 通されたシャフトである。密封対象液である前記酵母液が充満する機内の密封空 間Aは、ハウジング10とシャフト20の間で、機外側メカニカルシール30と 機内側メカニカルシール40からなるダブルメカニカルシールで軸封され、機外 の大気Bと遮断されている。
【0009】 ハウジング10の内周面には、機外側の大口径部11と、機内側の小口径部1 2と、その間の内周段差部13が形成されており、大口径部11には機外側メカ ニカルシール30の静止メイティングリング31が、また、小口径部12には機 内側メカニカルシール40の静止メイティングリング41が、それぞれOリング 32,42を介して嵌着固定されている。
【0010】 一方、シャフト20には、その外周面を機内側へ向けて順次小径とする外周段 差部21,22,23が形成されており、大径側の第一段差部21とその隣の第 二段差部22の間の外周面24には、前記静止メイティングリング31と軸方向 に対向する機外側メカニカルシール30の回転シールリング33が、また、前記 第二段差部22とその小径側の第三段差部23の間の外周面25には、前記静止 メイティングリング41と軸方向に対向摺接する機内側メカニカルシール40の 回転シールリング43が、それぞれ作動用Oリング34,44を介して軸方向移 動自在に設けられている。
【0011】 機外側メカニカルシール30は、その回転シールリング33が、シャフト20 の第一の段差部21に固定したカラー35のピン35a、及びこのピン35aと 周方向に係合した押圧リング36のピン36aによりシャフト20の駆動トルク が伝えられて回転するとともに、前記カラー35に支持された複数のコイルスプ リング37により前記押圧リング36を介して弾性押圧され、静止メイティング リング31と適当な面圧で密接摺動して密封摺動面30Sを形成する。また、機 内側メカニカルシール40は、その回転シールリング43が、シャフト20の第 二段差部22に打ち込んだピン45との係合によりシャフト20の駆動トルクが 伝えられて回転するとともに、前記第二段差部22の図示しない穴にそれぞれ支 持された複数のコイルスプリング46により弾性押圧され、静止メイティングリ ング41と適当な面圧で密接摺動して密封摺動面40Sを形成する。
【0012】 両メカニカルシール30,40によってハウジング10とシャフト20の間に 区画形成された中間室Cには、この中間室Cに臨んでハウジング10に開設され た中間液給排孔50(実際には中間液供給孔と中間液排出孔とを有する)を通じ て、中間液としての清水Wが循環供給されている。中間室Cに供給される清水W の圧力PC は、液加圧供給装置60によって密封空間Aの圧力PA よりも若干高 く設定されており、このため、密封空間A内の密封対象液が機内側メカニカルシ ール40から中間室Cへ漏れることがない。また、この清水Wは、中間室Cへ供 給されてから排出される過程において、両メカニカルシール30,40の密封摺 動面Sを潤滑するとともに、その摺動による発熱を除去する。
【0013】 シャフト20には、その第一段差部21と第二段差部22の間の外周面24か ら中間室Cに臨んで周方向等配状に開口した複数の径方向孔71と、この径方向 孔71のそれぞれから延び、機内側メカニカルシール40の密封対象液との接液 周面40a、すなわち静止メイティングリング41及び回転シールリング43の 内周面に沿って密封空間Aから延びる隙間A0 の奥部に臨んで開口した傾斜孔7 2とからなる連通路70が穿設されている。
【0014】 連通路70のうち、径方向孔71には、弁体81がコイルスプリング82によ って中間室C側の弁座82に弾性的に押し付けられてなる構造を内蔵したカート リッシ型の筒状の逆止弁80がねじ込まれ固定されている。この逆止弁80は、 密封空間A内の密封対象液が連通路70を通じて中間室Cへ流入するのを阻止し ているが、中間室Cの圧力PC が上昇して密封空間Aとの差圧PC −PA が前記 コイルスプリング82の荷重による弁体81の締切圧を超えた場合には開弁し、 連通路70における中間室C側から前記隙間A0 側へ向けての清水Wの流れを許 容する。
【0015】 以上の構成において、機器の運転時には、中間室Cの清水Wの圧力PC は密封 空間Aの密封対象液の圧力PA よりも高圧であるが、その差圧PC −PA は逆止 弁80の締切圧よりも小さく設定してあるため、連通路70は遮断された状態に あり、清水Wは中間液給排孔50によって中間室Cを流通する。
【0016】 また、機内側メカニカルシール40の接液周面とシャフト20の機内側外周面 26の間の隙間A0 を洗浄し、この隙間A0 に堆積あるいは残留した密封対象液 中の含有成分を除去するには、液加圧供給装置60によって中間室Cに供給する 清水Wをさらに加圧し、密封空間Aの圧力PA よりも大幅に上昇させる。逆止弁 80は、その締切圧よりも差圧PC −PA が大きくなった時点で開弁し、中間室 Cの清水Wは連通路70を通じて前記隙間A0 に噴射され、隙間A0 内の残留物 を洗い流す。
【0017】 したがって、上記洗浄作業は、中間室Cへ供給する清水Wの圧力を上昇させる だけで、ハウジング10及びメカニカルシール30,40を分解することなく容 易かつ短時間で行なうことができるため、とくに密封空間Aの密封対象液が酵母 液等のように食品に係るものであって、衛生上、毎日の洗浄が欠かせない場合の 労力を著しく軽減することができる。
【0018】 なお、本考案は、図示の一実施例に限定されるものではない。例えば、上記実 施例では連通路70をシャフト20に設けたが、この実施例とは逆に、機内側メ カニカルシール40の回転シールリング43が静止メイティングリング41に対 して密封空間A側から軸方向に対向した構造を有する場合は、密封対象液との接 液周面40aがメカニカルシール40の外周側に形成され、すなわちこのメカニ カルシール40とハウジング10の間に隙間A0 が存在するため、連通路70を ハウジング10に設ければ良い。また、連通路70の流路の大きさや数、逆止弁 80の態様、その他細部の形状等も任意である。
【0019】
【考案の効果】
以上、本考案に係るダブルメカニカルシールの洗浄機構よると、機内側メカニ カルシールの接液周面に沿って密封空間から延びる隙間の洗浄を行なうには、液 加圧供給装置による中間室への中間液の供給圧力を上昇させるだけで良く、これ によって、連通路内の逆止弁が開弁して中間室から前記隙間へ向けて中間液が噴 出し、この中間液の噴流によって前記隙間内の堆積・付着物を洗い流すことがで きるため、洗浄作業の際にハウジング及びメカニカルシールを含む機器の軸封部 を分解する必要がなく、作業がきわめて容易かつ短時間で行なえるといった優れ た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す半断面図である。
【図2】従来のダブルメカニカルシールを示す半断面図
である。
【符号の説明】
10 ハウジング 20 シャフト 30 機外側メカニカルシール 40 機内側メカニカルシール 40a 接液周面 50 中間液給排孔 60 液加圧供給装置 70 連通路 80 逆止弁 A 密封空間 A0 隙間 C 中間室 W 清水(中間液)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機外側及び機内側の一対のメカニカルシ
    ールを有し、ハウジングに、両メカニカルシール間の中
    間室へ臨んで開口するともに外部の液加圧供給装置に接
    続される中間液給排孔を設けたダブルメカニカルシール
    において、前記中間室と密封空間とを連通する連通路
    と、この連通路内にあって中間室から密封空間側への中
    間液の流通のみを許容しかつ所定の締切圧が設定された
    逆止弁とを備え、前記連通路の密封空間側の端部が密封
    対象液に対する機内側メカニカルシールの接液周面に沿
    った隙間に臨んで開口してなることを特徴とするダブル
    メカニカルシールの洗浄機構。
JP5412191U 1991-06-18 1991-06-18 ダブルメカニカルシールの洗浄機構 Withdrawn JPH04138161U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017075653A (ja) * 2015-10-15 2017-04-20 イーグル工業株式会社 メカニカルシール

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017075653A (ja) * 2015-10-15 2017-04-20 イーグル工業株式会社 メカニカルシール

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Effective date: 19950907