JPH04136910U - カーエアコン用コンプレツサの電磁クラツチ制御装置 - Google Patents

カーエアコン用コンプレツサの電磁クラツチ制御装置

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JPH04136910U
JPH04136910U JP5329791U JP5329791U JPH04136910U JP H04136910 U JPH04136910 U JP H04136910U JP 5329791 U JP5329791 U JP 5329791U JP 5329791 U JP5329791 U JP 5329791U JP H04136910 U JPH04136910 U JP H04136910U
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JP
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electromagnetic clutch
air conditioner
belt
car air
pulley
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Withdrawn
Application number
JP5329791U
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Inventor
満章 佐嶋
Original Assignee
三菱自動車工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、自動車に搭載されるカーエアコン
用コンプレッサの電磁クラッチ制御装置に関し、コンプ
レッサのロック状態を簡素かつ低コストで判断しなが
ら、ベルトの損傷を確実に防止できるようにすることを
目的とする。 【構成】 カーエアコン用コンプレッサの駆動軸と、駆
動源からの回転動力をベルトにより伝達されるプーリと
の間に介装された電磁クラッチ7を制御するための電磁
クラッチ制御装置において、該プーリと該ベルトとの接
触部近傍の温度を検出する温度センサ8と、この温度セ
ンサ8による温度検出情報に基づきその変化率が設定値
を超えた場合に電磁クラッチ7を断状態に制御する制御
部9とをそなえるように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車に搭載されるカーエアコン用コンプレッサの電磁クラッチ制 御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車において、発電機やカーエアコン用コンプレッサ等の補機は、 クランクシャフト(駆動源)からの回転動力を、ベルト,プーリを介して伝達さ れて駆動されている。
【0003】 そして、従来より、カーエアコン用コンプレッサの駆動軸と、クランクシャフ トからの回転動力をベルトにより受けるプーリとの間には、電磁クラッチが介装 されており、この電磁クラッチを接状態にすることにより、クランクシャフトか らの回転動力がコンプレッサに伝達され、このコンプレッサが作動するようにな っている。
【0004】 このように駆動されるコンプレッサが、万一、ロック状態になると、プーリが 固定状態となり、このプーリに対してベルトがずれながら回転し、ベルトに切断 等の損傷を生じる場合がある。ベルトには、コンプレッサ以外にも発電機等の補 機が共掛けされている場合があるため、上述のようにベルトが損傷すると、他の 補機の作動に影響を与えることになってしまう。
【0005】 そこで、従来、上述のようなベルトの損傷を防止するために、ロックコントロ ーラと呼ばれる電磁クラッチ制御装置がそなえられている。この装置では、ベル ト,プーリのスリップ率を種々のデータから演算・検知し、スリップが生じてい ればコンプレッサがロック状態になったと判断し、電磁クラッチをオフつまり断 状態に制御し、プーリをフリーで回転させることにより、コンプレッサがロック 状態になったことによる影響が他の補機に及ばないようにしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のカーエアコン用コンプレッサの電磁クラッチ 制御装置では、コンプレッサがロック状態になったか否かをスリップ率に基づい て判断しているが、このスリップ率を検知するためには、種々のデータが必要で あり、さらにその検知回路もかなり複雑でコストの高いものになるという課題が ある。
【0007】 本考案は、このような課題に鑑み創案されたもので、コンプレッサのロック状 態を簡素かつ低コストで判断しながら、ベルトの損傷を確実に防止できるように した、カーエアコン用コンプレッサの電磁クラッチ制御装置を提供することを目 的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため、本考案のカーエアコン用コンプレッサの電磁クラッチ制御装置は、 カーエアコン用コンプレッサの駆動軸と、駆動源からの回転動力をベルトにより 伝達されるプーリとの間に介装された電磁クラッチを制御するためのものにおい て、該プーリと該ベルトとの接触部近傍の温度を検出する温度センサと、該温度 センサによる温度検出情報に基づきその変化率が設定値を超えた場合に該電磁ク ラッチを断状態に制御する制御部とをそなえたことを特徴としている。
【0009】
【作用】
上述の本考案のカーエアコン用コンプレッサの電磁クラッチ制御装置では、コ ンプレッサがロック状態になった場合、プーリに対してベルトがずれながら移動 し続け、プーリとベルトとの接触部近傍の温度が急激に上昇することを利用して いる。
【0010】 つまり、温度センサからの温度検出情報に基づいて、プーリとベルトとの接触 部近傍の温度の変化率が設定値を超えたと判断された場合には、コンプレッサが ロック状態になったものと見なして、制御部により電磁クラッチを断状態にして 、プーリとコンプレッサの駆動軸とを切り離す。
【0011】
【実施例】
以下、図面により、本考案の一実施例としてのカーエアコン用コンプレッサの 電磁クラッチ制御装置について説明すると、図1はそのブロック図、図2は本実 施例におけるカーエアコン用コンプレッサの電磁クラッチの構造および温度セン サの取付位置を示す要部断面図、図3はその動作を説明するためのフローチャー ト、図4はコンプレッサのロック時における温度変化を示すグラフである。
【0012】 まず、図2により、本考案の装置が適用されるカーエアコン用コンプレッサの 電磁クラッチの構造について説明すると、この図2に示すように、コンプレッサ 1からは、このコンプレッサ1を駆動するための駆動軸2が突設されており、こ の駆動軸2の端部には、クラッチ板3が取り付けられ、このクラッチ板3とコン プレッサ1との間に、プーリ4がベアリング11を介して回転自在にコンプレッ サ1側に取り付けられている。
【0013】 そして、クラッチ板3と、プーリ4をはさみクラッチ板3に対向して設けられ た電磁石6とから、電磁クラッチ7が構成されている。ここで、電磁石6は、環 状の鉄心6aとこの鉄心6a外周に巻回されたコイル6bとから構成され、取付 具6cによりコンプレッサ1側に固定されている。
【0014】 また、プーリ4には環状凹部4aが形成されており、前述した電磁石6は、そ の凹部4aに嵌合するように、且つ、プーリ4と接触しないように配置され、プ ーリ4の環状凹部4a内において、電磁石6とプーリ4との間に、プーリ4とベ ルト5との接触部近傍の温度を検出する温度センサ8が設けられている。
【0015】 このような電磁クラッチ7では、電磁石6が非励磁状態である場合には、クラ ッチ板3は吸引されず、プーリ4はベアリング11により駆動軸2に対して遊転 する一方、電磁石6が励磁状態である場合には、クラッチ板3が吸引されて、プ ーリ4は、クラッチ板3を介して駆動軸2と一体的に回転するようになっている 。
【0016】 また、プーリ4の外周には、V字形のベルト用溝部4bが2条形成されており 、この溝部4bに2山形状のベルト5が嵌まり込むように巻回され、このベルト 5により、クランクシャフト(駆動源;図示せず)からの回転動力がプーリ4に 伝達されるようになっている。
【0017】 そして、本実施例の装置では、図1に示すように、自動車の車室内に設けられ たカーエアコン(A/C)スイッチ10のオン/オフ操作により、電磁クラッチ 7を接断制御する制御部9がそなえられており、この制御部9は、図3により後 述するごとく、温度センサ8による温度検出情報に基づき、その変化率が設定値 を超えた場合に電磁クラッチ7を断状態に制御する機能も併せもっている。
【0018】 ところで、コンプレッサ1がロック状態になった場合、プーリ4に対してベル ト5がずれながら移動し続け、プーリ4とベルト5との接触部近傍の温度は、そ の摩擦熱により急激に上昇することになる。その状況を図4に示す。この図4か らも明らかなように、通常の状態(実線)に比べて、ロック発生時には、点線で 示すごとく急激な温度上昇を生じている。本考案は、このような温度変化を利用 してコンプレッサ1のロック状態を判断するものである。
【0019】 つまり、本実施例の装置は上述のごとく構成されているので、制御部9におい て、図3に示すようなフローチャートに従い、以下のように電磁クラッチ7のオ ン/オフ(接断)が制御される。
【0020】 まず、カーエアコンスイッチ10がオン状態である否かを判断し(ステップS 1)、オン状態であれば、温度センサ8からの温度検出情報に基づいて、プーリ 4とベルト5との接触部近傍の温度の変化率を算出する(ステップS2)。
【0021】 そして、算出された温度変化率が、予め設定された値(図4に示すようなデー タに基づいて設定されるもの)と比較され、その設定値以上であるか否かを判断 する(ステップS3)。
【0022】 温度変化率が前述の設定値未満である場合には、コンプレッサ1はロック状態 でないと判断し、制御部9は、電磁クラッチ7をオン状態(接状態)のままとす る(ステップS4)。カーエアコンスイッチ10がオン状態であり、温度変化率 が設定値未満である間は、制御部9は、ステップS1〜S4を循環し、電磁クラ ッチ7のオン状態を保持している。
【0023】 一方、ステップS3において、温度変化率が設定値を超えたと判断された場合 には、コンプレッサ1がロック状態になったものと見なし、制御部9は、電磁ク ラッチ7をオフ状態(断状態)にして(ステップS5)、プーリ4とコンプレッ サ1の駆動軸2とを切り離し、警報を発する等の処置をとる。
【0024】 このように、本実施例の装置によれば、コンプレッサ1のロック状態を温度セ ンサ8からの温度検出情報のみに基づいて容易かつ確実に判断できるので、簡素 で且つ低コストの装置でベルト5の切断等の損傷を確実に防止できるほか、ベル ト5に他の補機(発電機等)が共掛けされているような場合には、その補機に、 コンプレッサ1のロックによる影響が及ぶことも確実に防止できるのである。
【0025】 なお、上記実施例では、温度センサ8を、プーリ4の環状凹部4a内の電磁石 6とプーリ4との間に配置した場合について説明しているが、本考案は、これに 限定されるものでなく、プーリ4とベルト5との接触部近傍の温度を検出する位 置であれば、他の部分に温度センサ8を配置してもよい。
【0026】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案のカーエアコン用コンプレッサの電磁クラッチ制 御装置によれば、プーリとベルトとの接触部近傍の温度を検出する温度センサと 、該温度センサによる温度検出情報に基づきその変化率が設定値を超えた場合に 電磁クラッチを断状態に制御する制御部とをそなえるという極めて簡素な構成に より、コンプレッサのロック状態を温度検出情報のみに基づいて容易かつ確実に 判断できるので、低コストの装置でベルトの損傷を確実に防止できる効果がある 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例としてのカーエアコン用コン
プレッサの電磁クラッチ制御装置を示すブロック図であ
る。
【図2】本実施例におけるカーエアコン用コンプレッサ
の電磁クラッチの構造および温度センサの取付位置を示
す要部断面図である。
【図3】本実施例装置の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図4】コンプレッサのロック時における温度変化を示
すグラフである。
【符号の説明】
1 コンプレッサ 2 駆動軸 3 クラッチ板 4 プーリ 4a 環状凹部 4b ベルト用溝部 5 ベルト 6 電磁石 6a 鉄心 6b コイル 6c 取付具 7 電磁クラッチ 8 温度センサ 9 制御部 10 カーエアコン(A/C)スイッチ 11 ベアリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーエアコン用コンプレッサの駆動軸
    と、駆動源からの回転動力をベルトにより伝達されるプ
    ーリとの間に介装された電磁クラッチを制御するための
    カーエアコン用コンプレッサの電磁クラッチ制御装置に
    おいて、該プーリと該ベルトとの接触部近傍の温度を検
    出する温度センサと、該温度センサによる温度検出情報
    に基づきその変化率が設定値を超えた場合に該電磁クラ
    ッチを断状態に制御する制御部とがそなえられたことを
    特徴とする、カーエアコン用コンプレッサの電磁クラッ
    チ制御装置。
JP5329791U 1991-06-14 1991-06-14 カーエアコン用コンプレツサの電磁クラツチ制御装置 Withdrawn JPH04136910U (ja)

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