JPH0413673A - 環状ケトン類およびその製造方法 - Google Patents

環状ケトン類およびその製造方法

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JPH0413673A
JPH0413673A JP2114723A JP11472390A JPH0413673A JP H0413673 A JPH0413673 A JP H0413673A JP 2114723 A JP2114723 A JP 2114723A JP 11472390 A JP11472390 A JP 11472390A JP H0413673 A JPH0413673 A JP H0413673A
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JP
Japan
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formula
group
compound
general formula
alkyl group
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JP2114723A
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English (en)
Inventor
Kaoru Fuji
薫 冨士
Manabu Noide
野出 学
▲かく▼ 小江
Sae Kaku
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、環状ケトン類およびその製造方法に関するも
のである。本発明の環状ケトンは、フィゾスチグマ系ア
ルカロイドの中間体として有用である。
〔従来の技術〕
フィゾスチグマ系アルカロイドは、アセチルコリン取込
阻害作用、アセチルコリンエステラーゼ阻害作用、鎮痛
作用など広範な生理活性を有し、医用品への応用が期待
できる物質である。例えば、(−)フィゾスチグミン(
エゼリン)は、その強力なアセチルコリンエステラーゼ
阻害活性により、アセチルコリン作動性神経の損傷した
アルツハイマー病患者に対し、記憶障害の改善作用を有
することが知られている。このようなことから、フィゾ
スチグマ系アルカロイドを中間体とする一層有効性の高
い医薬品の開発が期待されている。
〔発明が解決すべき課題〕
しかしながら、従来、フィゾスチグマ系アルカロイドの
製造法としては数多く報告されているが、いずれの製造
法も、多数の工程を必要とし、−買収率も充分ではない
。また、光学活性体を得るには、光学分割などの繁雑な
方法を必要とする。
本発明は、フィゾスチグマ系アルカロイドを工業的有利
に製造し得る新規な中間体化合物の提供を目的とするも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、上記実情に鑑み検討を重ねた結果、特定
構造の環状ケトン類がフィゾスチグマ系アルカロイドの
中間体として有用であり且つ工業的有利なフィゾスチグ
マ系アルカロイドの製造法を提供し得るとの知見を得、
本発明の完成に至った。
即ち、本発明の要旨は次の通りである。
(1)  下記一般式[A)で表わされるラクトン構造
を有する環状ケトン類。
(式中、R1は水素原子、C1〜C1゜のアルキル基又
はC2〜C1゜のアルケニル基、R2はC1〜C10の
アルキル基又は02〜CIQのアルケニル基、Aは(C
H2)。、nはOまたはlを表わす)(2)下記一般式
[B]で表わされるピロリドン構造を有する環状ケトン
類。
(式中、R3はCH2又は酸素原子、R’、R5及びR
6はそれぞれ独立して水素原子、01〜C1゜のアルキ
ル基又はC2〜C1゜のアルケニル基 R7は水素原子
、C1〜C1゜のアルキル基又はC2〜C1゜のアルケ
ニル基、nは0または1を表わす)(3)下記一般式〔
C〕で表わされるベンゾピロリドン構造を有する環状ケ
トン類。
p@ 〜CIGのアルキル基又はC2〜Ctoのアルケニル基
、R9はCH20R” (R”は水素原子、01〜C1
0のアルキル基又は02〜Ctoのアルケニル基を表わ
す) 、C0OH,NHCO2R” (R”はCl 〜
C10のアルキル基又は02〜CIOのアルケニル基を
表わす)、ヒドロキシル基又はNR’ 2R”(R’ 
2及びR13はそれぞれ独立して水素原子又は01〜C
IQのアルキル基を表わす)、nは0または1を表わす
)(4)下記一般式CD)で表わされるニトロオレフィ
ン類と下記一般式[E)で表わされるブタジェン類をD
 1els −A 1der付加反応させることを特徴
とする請求項第1項記載のラクトン構造を有する環状ケ
トン類の製造方法。
(式中、R5及びR6は前記と同義、R8はC1(式中
、R1及びAは前記と同義を表わす)(式中、R2は前
記と同義を表わし、Rl 4はトリアルキルシリル基を
表わす) (5)下記一般式〔A〕で表わされる環状ケトン類に亜
鉛−四塩化チタン−臭化メチレンより成る野崎・wit
tig試薬を作用させるか、または、野崎・witti
g試薬を作用させた後、アルキル化或いはアルケニル化
することを特徴とする請求項第2項記載のピロリドン構
造を有する環状ケトン類の製造方法。
(式中、R’ 、R”及びAは前記と同義を表わす)以
下、本発明の詳細な説明する。
先ず、本発明の環状ケトンについて説明する。
本発明の環状ケトンは、前記一般式〔A〕で表わされる
ラクトン類と前記一般式CB〕及び(C〕で表わされる
ピロリドン類を含む。
前記[A1.  CB’lおよび〔63式の置換基の定
義におけるC1〜C1゜のアルキル基としては、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル
基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基
、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基等の直
鎖または分枝鎖のアルキル基が挙げられ、C2〜Cto
のアルケニル基としては、ビニル基、l−プロペニル基
、アリル基、イソプロペニル基、2−ブテニル基、■。
3−ブタジェニル基、4−ペンテニル基、5−へキセニ
ル基、6−へブテニル基、7−オクテニル基、8−ノネ
ニル基、9−デセニル基等の直鎖または分枝鎖のアルケ
ニル基が挙げられる。
なお、以下の説明における01〜C1゜のアルキル基お
よび02〜CIOのアルケニル基もそれぞれ同上の意味
を表わすものとする。
次に、本発明化合物の製造方法について説明する。
前記[A3式で表わされるラクトン構造を有する環状ケ
トン類は、以下の反応ル−トによって製造することがで
きる。
即ち、一般式(1)で表わされるニトロオレフィン類に
一般式(2)で表わされるブタジェン類をD 1els
 −A 1der付加させ、生成物を酸性条件下で処理
することにより、高収率で容易番こ化合物CAIを得る
ことができる。この場合、光学活性ニトロオレフィン類
からは、それに対応する光学活性体が得られる。
本反応を実施するには、ニトロオレフィン類(1)とブ
タジェン類(2)をベンゼン、トルエン、キシレンなど
の芳香族炭化水素溶媒中で加熱する。
加熱温度は室温から200℃が好ましく、更に好しくは
50℃から130°Cであり適当な溶媒を選択すること
によりその溶媒の沸点で反応を行うことができる。D 
1els −A 1der付加物からは、溶媒を留去後
、残渣をテトラヒドロフランなどの溶媒に溶解し、塩酸
、臭酸、トリフルオロ酢酸などの酸性物質を添加してシ
リルエノールエテルを分解することによって90%以上
の高収率で容易にラクトン構造を有する環状ケトン類〔
A〕を得ることができる。
本反応で使用されるニトロオレフィン類(1)は、以下
に示すKaoru Fuji et al、、J、Am
、Chem。
Soc、、 108 、3855(1986)に記載の
方法に従ってニトロエナミン類から容易に合成できる。
この場合、光学活性ニトロエナミン類からは光学活性ニ
トロオレフィン類(1)が高収率で得られる。
^ (式中、M′″はLi”  Cu+又はZn”を表わす
) 化合物[A]には、アルコキシ基又はアルケニル基とニ
トロ基の立体配置によって4種のジアステレオマーが存
在する。
本反応で得られる生成物は上記4種のジアステレオマー
の混合物であるが、それぞれの異性体はシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー等の分離手段によって容易に分離
することができる。し力1し、フィゾスチグマ系アルカ
ロイドの製造には混合物のままで充分であり特に分離す
る必要Gまな0゜前記〔83式で表わされるピロリドン
構造を有する環状ケトンは、以下のようにして製造する
ことができる。
先ず、前記[A1式で表わされる化合物に野崎・wit
tig試薬(亜鉛−四塩化チタン−臭化メチレン、 T
、0kazoe 、et、  al、、  J、 Or
g、  Chem、、  52 。
4412 (1987) )を作用させるとニトロ基の
還元、ラクトン環からラクタム環への組み換え、カルボ
ニル基のメチレン化が同時に起こり化合物[B]が80
%以上の高収率で得られる。光学活性の化合物〔A〕を
出発原料にした場合には、光学活性は保持されて光学収
率90%ee以上の光学活性体が得られる。
本反応を実施するときの野崎・wittig試薬の量は
、好ましくは化合物〔A〕と等モル以上、更に好ましく
は4倍モル〜20倍モルが使用される。
溶媒は塩化メチレンなどのハロゲン化炭素溶媒、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサンなど通常wittig反応に
よく使用される溶媒類が使用される。反応温度は0℃か
ら100℃であることが好ましく、更に好しくは15°
C〜40℃である。
上記反応で直接得られる化合物は、一般式(BEにおい
てR7が水素原子である下記一般式(4)で表わされる
化合物である。
次いで、上記化合物(4)を通常の方法に従ってアルキ
ル化又はアルケニル化することにより下記(5)式で表
わされる化合物に変換することができる。
アルキル化反応の代表例としては、テトラヒドロフラン
など適当な溶媒中で水素化ナトリウムなどの水素化物を
加え、しかる後に沃化メチルなどのハロゲン化アルキル
を加える通常のアルキル化法等が挙げられる。
前記[C1式で表わされるベンゾピロリドン構造を有す
る環状ケトンは、以下のようにして製造される。
先ず前記一般式(5)で表わされる化合物をオゾン等で
酸化すると下記一般式(6)で表わされるジケトン類が
高収率で得られる。
上記のアルキル化反応において、一般式(4)における
R5が水素原子である化合物の場合には、アルキル化と
同時にピロリドン環窒素のアルキル化も同時に起る。
本、反応を実施するには、例えば(5)式で表わされる
化合物をメタノールなどのアルコール類に溶解し、好ま
しくは一40℃以下、更に好しくは一60℃以下に冷却
し、オゾンを吹き込む。その後、ジメチルスルフィドな
どのジアルキルスルフィドを加えて過酸化物を分解する
。生成物はジアステレオマーの混合物として得られる。
次いで、上記の化合物(6)をベンゼン、トルエンなど
の乾燥した芳香族溶媒に溶解しピリジンのp−トルエン
スルホン酸を加え環流する。冷却器にはモレキュラーシ
ーブを充填し発生アルコールをトラップする。発生する
アルコールによってモレキュラーシーブの種類を選択す
ることができ、例えば、メタノールが発生する場合は4
人のモレキュラーシーブが好適に用いられる。これによ
り、下記一般式(7)で表わされるエノン類が得られる
に溶解し沃度を加えて加熱し環流する。加える沃度の量
は化合物(7)に対し等モル以上であることが好ましく
、更に好ましくは2倍モル以上である。その後、通常の
方法により生成物を取り出すと、下記一般式(8)およ
び(9)の混合物が得られる。化合物(9)は化合物(
8)の脱アルキル体なので、通常の方法でアルキル化し
くたとえば水素化ナトリウムで処理したのち、沃化エチ
ルなどのハロゲン化アルキルを作用させる)、全て一般
式(8)/ (C)で表わされるベンゾピロリドン構造
を有する環状ケトンに変換し得る。
次いで、上記の化合物(7)を更に精製することなく、
例えばエタノール等の低級アルコール類s R6 (8)/ 〔C] また、化合物(8)は、更に側鎖のエーテル結合のみを
選択的に分解して下記一般式(10) /[C]で表わ
されるアルコール体に変換し得る。
それには、例えばアセトニトリルに塩化アルミニウムを
溶解し、好ましくは−to’c〜30℃、更に好ましく
は一5°C〜5℃に冷却後、沃化ナトリウムを加えて調
製した反応液に化合物(8)を加えて実施することがで
きる。
上記のアルコール体(10)でn=1の場合の化合物を
更に酸化すると下記一般式(11)/ (C)で表わさ
れるカルボン酸を得ることができる。酸化剤としてはピ
リジニウムジクロメートが好適に使用される。本反応を
実施するには、例えばアルコール体(10)を乾燥した
ジメチルホルムアシドに溶解し、ピリジニウムジクロメ
ートをアルコール体(lO)に対し、好ましくは5倍モ
ル以上加えて、好ましくは0℃から60°C1更に好し
くは10℃から30℃で攪拌して行う。
上記のカルボン酸(l l)は、例えばエタノール等の
低級アルコールに溶解し、ジフェニルフォスフォリルア
シトを好ましくは等モル以上、更に好ましくは2倍モル
以上加え、続いてジフェニルフォスフォリルアシトと等
モルのトリエチルアミンを加えて加熱環流すると、下記
一般式(12)/〔C〕で表わされるカーバメート類に
変換される。
好ましくは等モル以上、更に好ましくは4倍モル以上加
えて還元する。還元温度はo℃〜60’Cであることが
好ましく、更に好ましくは10℃〜30℃で行われる。
更に常法により後処理を行うと、下記一般式(13)で
表わされるフィゾスチグマ系アルカロイドを?’4るこ
とかできる。
本発明の一般式[A〕、  CB〕及び〔C〕で表わさ
れる各環状ケトン類は、上記のようにして、高収率で容
易に製造することができる。
次に、本発明の化合物〔C〕を中間原料とするフィゾス
チグマ系アルカロイドの製造方法について説明する。
フィゾスチマグ系アルカロイドは、化合物(12)を原
料とし、例えば、以下のようにして合成することができ
る。
即ち、カーバメート類(12)をテトラヒドロフランに
溶解しリチウムアルミニウムヒドリドを一般式(C)で
表わされるアルコール体でn=0の場合には、ヒドロキ
シル基から直接アミノ基に変換することができる。
上記一般式(13)で表わされるフィゾスチグマ系アル
カロイドにおいてR5がメチル基を表わす化合物は、エ
ゼレトール(eserethol)であり、エゼレトー
ルからはフィゾスチグミンが容易に誘導できる(P、L
、Julian 、 J、 Pikl 、 J、Am、
 Chem。
Soc、、 57.755.1935)。
以下に、本発明の概要を反応経路で示す。
実施例1 を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去
し、得られた残渣をシリカ短カラム(展開溶液:塩化メ
チレン、塩化エチル)に付し、目的のラクトン化合物(
3)0.3g(4種のジアステレオマーの混合物)を得
た(収率95%)。
実施例2 ニトロオレフィン化合物(1) 4.6g (24,9
mmol、 87%ee)の100d dry−ベンゼ
ン溶液に1−メトキシ−3−(トリメチルシリルオキシ
)−1,3−ブタジェン(2) 9.7d (49,7
mmol)を加え、48時間還流した。
反応後、溶液を減圧で蒸留し、残渣4tooyのテトラ
ヒドロフランに溶解し、これに1%塩酸100−を加え
、0℃で30分間攪拌した。
反応溶液を塩化メチレンで抽出した後、有機相野崎wi
ttig試薬(注)に、実施例1で合成した化合物(3
) 3−2 g (11,2mmol)の30Wll塩
化メチレン溶液を1時間で滴下し、室温で10時間攪拌
を行った。
反応後、懸濁液を200−の1%塩酸に注ぎ込み、水層
を塩析しながら酢酸エチルで抽出した後、有機層を硫酸
ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去し、得られた残渣をシ
リカ短カラム(ヘキサン−酢酸エチルl : 11酢酸
エチル−メタノール1 : I)に付し、目的のピロリ
ドン化合物(4)2.4gを得た(収率82%)。
(注)野崎wittig試薬 dry−テトラヒドロフラン1001n1に亜鉛11.
5g (176mmol)を懸濁させ、窒素気流下、塩
化メチレン4.04d (57,5mmol)を加え、
−40℃で四基チタン4.611!(41゜9mmol
)を徐々に滴下した後、0℃で3日間攪拌を行う(J、
 Org、 Chem、 、 52.4412(198
7)等)。
実施例3 窒素気流下、dry−テトラヒドロフラン(THF)5
00−中に水素ナトリウム686mg(17mmol)
を懸濁させ、次いで、室温で実施例2で合成した化合物
(4) 540mg (2,1mmol)の101nl
THF溶液を加え、10分間攪拌してからヨウ化メチル
2−2 rat (34mmol)を滴下、室温で10
時間攪拌を行った。
反応後、反応溶液を80艷の2%塩酸に徐々に注ぎ込み
、300−の塩化メチレンで抽出した。
有機層を塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、
溶媒を留去し、得られた残渣をシリカ短カラム(ヘキサ
ン、酢酸エチル)に付し、目的化合物(5) 455m
g (ジアステレオマーの混合物)を得た(収率76%
)。
実施例4 実施例3で合成した化合物(5) 125mg (0゜
4mmol)を7−のメタノール中、−78℃で20分
間オゾン分解に付し、N2置換後、−78℃でジメチル
スルフィド0.2−を加え、0℃で2時間攪拌を行った
次いで、溶媒を留去し、生成したジメチルスルホキシド
を減圧で留去し、得られた残渣をシリカ短カラム(Et
oAc )に付し、目的化合物(6)126mg(ジア
ステレオマーの混合物)を得た(収率100%)。
実施例5 e 実施例4で合成した化合物(6) 1.35 g (4
゜8mmol) dryベンゼン120−に溶解させ、
その溶液にピリジン・バラトリエンスルホン酸(Pyr
・T30H) 1.2 g (4,8mmol)を加え
、反応フラスコの口に分子篩ロト(50−の滴下ロトに
乾燥した4人の分子篩を付したもの)と冷却器をセット
し、窒素気流下に撹拌しながら5時間還流を行った。
次いで、ベンゼン250−を加え、有機層を塩水で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。
次いで、得られたクルードの中間体化合物(7)1.3
gを99%エタノール200−に溶解し、ヨード2.4
 g (9,6mtool)を加え、48時間還流を行
った(Y、 Tamura、 Y、 Yoshimot
o、 chem、 & Ind、 。
(980、888)。
次いで、溶媒を留去し、得られた残渣を塩化メチレン3
00−に溶解し、飽和硫酸ナトリウム水溶液20−で洗
浄し、更に、有機層を塩水で洗浄後、硫酸ナトリウム乾
燥し、溶媒を留去した。
次いで、得られたクルードの中間体化合物(8)及び(
9)をdry−THF20−に溶解し、0℃で水素化ナ
トリウム286+ng (7,16mmol)のdry
−THF 80−懸濁液に加え、更に、ヘキサメチルフ
ォスフオアミド(HMPA)1.24d (7,16m
mol)を加え、0°Cで10分間撹拌後、ヨウ化エチ
ル1.14i (14,3mmol)を加えて2時間撹
拌を行った。
反応液を2%塩酸50−に入れ、塩化メチレンで抽出し
た後、有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し
、溶媒を留去し、得られた残渣をシリカ短カラム(ヘキ
サン、ヘキサン−酢酸エチル2:1)に付し、目的化合
物(8)のベンゾピロリドン850■を得た(収率64
%)。
化合物(8)は、無色油状であり、その同定データは次
のとおりである。
HRMS : C,H230,N(M−)計算値277
、166、測定値277゜168、〔α)、ニー5.4
°(c=0.95゜CH(13)、IR(CHC13’
):1690゜1600、 1460cm−” HNM
R(CDCf3): 1.35  (3H,s)、1.
41  (3H,t、J=7Hz ) 、  3.18
 (3H,s) 、  3.23 (3H。
S)、4.01 (2H,g、 J=7Hz ) 、 
6.76(3H,m) 実施例6 塩化アルミニウム3.73 g、(28mmol)をア
セトニトリル55−に溶解し、0℃でヨウ化ナトリウム
5.1 g (28mmol)を加えて1時間撹拌した
後、実施例5で合成した化合物(8)791■(2,8
mmol)のlOμlアセトニトリル溶液を加え、窒素
気流下に室温で18時間撹拌を行った。
反応液に塩化メチレン300−を加え、水洗し、飽和硫
酸ナトリウム水溶液でヨードを除去した。
有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒
を留去し、得られた残渣をシリカ短カラム(塩化メチレ
ン、酢酸エチル)に付し、目的化合物(10)のラセミ
体6.36■を得た(収率85%)。
次いで、上記ラセミ体を酢酸エチル−メタノール混合溶
液中の再結晶により、光学活性体(100%ee)42
0■を得た。
化合物(10)の同定データは次の通りである。
MP: 151.5−153.5 (0C)、HRMS
:C15H2103N計算値263.152 、測定値
263.148、[α〕 o  ニー23.6  (c
=0.87.MeOH)、IR(CHCfj):345
0. 1690. 1600、 1460. 1495
cm  ”HNMR(CDC13)  : 1.35 
 (3H,S) 、  1.41(3H,t、J=7H
z )、3.18  (3H,s)。
3.47 (2H,m) 、 4.00 (2H,i、
 J=7Hz ) 、  6.77  (3H,m)実
施例7 実施例6で合成した光学活性体(10)40011g 
(1,5mmol)をdry−ジメチルホルムアミド(
DMF)に溶解し、ピリジニウムジクロメート(P D
 C) 3.4 g (9,1mmol)を加え、室温
で20時間撹拌を行った。
反応液に水50WIlを加え、酢酸エチルで抽出した後
、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒とDMFを減
圧にて留去し、得られた残渣をシリカ短カラム(酢酸エ
チル−メタノールlO:1.2:1)に付し、目的化合
物(11)260■を得た(収率62%)。
化合物(11)の同定データは次の通りである。
MP : l 00−102 (℃)(アセトン−へ牛
サン) 、HRMS : C15)1.、O,N(M−
)計算値277、129、測定値277、127、〔a
lHg:435+15° (C=1.CHCl3 ) 
、IR(CHCf3): 3400.1700.160
0,1500.1460cm−’HNMR(CDC73
): 1.36 (3H。
s) 、  1.41 (3H,t、 J=7Hz )
 、 3.17(3H,s) 、 4.01 (2H,
,51,J=7Hz ) 。
6.78 (3H,m) 実施例8 Me 実施例7で合成した化合物(11)220■(0,8m
mol)をエタノール5o−に溶解し、ジフェニルフォ
スフォリルアシト356μ7(1,6mmof)とトリ
エチルアミン221 u l (1,6mmol)を加
え、48時間環流を行った。
反応液から溶媒を留去して得られた残渣をシリカ短カラ
ム(酢酸エチル−ヘキサンl:3,1:1)に付し、目
的化合物(12)153■を得た(収率60%)。
化合物(l l)は、無色油状であり、その同定データ
は次の通りである。
HRMS : Cl7H2,04N2 (M−)計算値
320.1734、測定値320.1734、Ca〕l
(、: 435−66.3 (c=2、CH(la )
 、IR(CHCj7.): 3450.1710,1
700.1240cm−”HNMR(CD(13): 
1.21  (3H,t、J=7 Hz)、1.38 
 (3H,sL  1.44  (3H,t。
J = 7 Hz)、2.95  (2H,m) 、 
 3.21  (3H。
s) 、 4.04 (2H,g、 J=7Hz)、 
4.03(2H,J=7Hz)、6.81  (3H,
m)、9.l 実施例9 実施例8で合成したカーバメート化合物(12)34 
mg (0,11mmol)をTHF8−に溶解し、リ
チウムアルミニウムハライド(Li AIH<) 16
■(0,44mmol)を加え、3分間室温で攪拌後、
30分間環流を行った。
反応液に50%水酸化ナトリウムIO−を加え、エーテ
ルで抽出を行い、有機層を水洗し、硫酸ナトリウムで乾
燥し、溶媒を留去し、得られた残渣をシリカ短カラム(
塩化メチレン−酢酸エチル・メタノール10:l)に付
し、目的化合物のエゼレトール(13)13■を得た(
収率50%)。
エゼレトール(13)は、無色油状であり、その同定デ
ータは次の通りである。
HRMS : C+5lh20+Nz (M−)計算値
246.173、測定値246.173、[α)o:8
5° (c=0.45、E t OH)、C1i t−
81’ 、E tOH)、IR(CHC4’3):16
00,1500cm−’HNMR(CDC13): 1
.37 (3H,e。
J=7Hz)、1.43 (3H,s)、1.94 (
2H。
m)、2.53 (3)f、S)、2.68 (2H,
m)。
2.89 (3H,s) 、 3.96 (2H,i、
 J=7H2)、 4.06 (IH,S) 、 6.
35 (IH,m) 。
6.64 (IH,s) 、 6.66 (IH,m)
測定値は、文献(J、 B、 P、 A、 Wijrb
erg、 W、N。
Speckamp、 Tetrahedron、  3
4 、2399(1978)と一致した。
〔発明の効果〕
本発明の環状ケトン類によれば、天然型の(−)フィゾ
スチグミンのみならず多くのフィゾスチグマ系アルカロ
イドを収率よく高い光学純度で得ることができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式〔A〕で表わされるラクトン構造を有
    する環状ケトン類。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔A〕 (式中、R^1は水素原子、C_1〜C_1_0のアル
    キル基又はC_2〜C_1_0のアルケニル基、R^2
    はC_1〜C_1_0のアルキル基又はC_2〜C_1
    _0のアルケニル基、Aは(CH_2)_n、nは0ま
    たは1を表わす)
  2. (2)下記一般式〔B〕で表わされるピロリドン構造を
    有する環状ケトン類。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔B〕 (式中、R^3はCH_2又は酸素原子、R^4、R^
    5及びR^6はそれぞれ独立して水素原子、C_1〜C
    _1_0のアルキル基又はC_2〜C_1_0のアルケ
    ニル基、R^7は水素原子、C_1〜C_1_0のアル
    キル基又はC_2〜C_1_0のアルケニル基、nは0
    または1を表わす)
  3. (3)下記一般式〔C〕で表わされるベンゾピロリドン
    構造を有する環状ケトン類。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔C〕 (式中、R^5及びR^6は前記と同義、R^8はC_
    1〜C_1_0のアルキル基又はC_2〜C_1_0の
    アルケニル基、R^9はCH_2OR^1^0(R^1
    ^0は水素原子、C_1〜C_1_0のアルキル基又は
    C_2〜C_1_0のアルケニル基を表わす)、COO
    H、NHCO_2R^1^1(R^1^1はC_1〜C
    _1_0のアルキル基又はC_2〜C_1_0のアルケ
    ニル基を表わす)、ヒドロキシル基又はNR^1^2R
    ^1^3(R^1^2及びR^1^3はそれぞれ独立し
    て水素原子又はC_1〜C_1_0のアルキル基を表わ
    す)、nは0または1を表わす)
  4. (4)下記一般式〔D〕で表わされるニトロオレフィン
    類と下記一般式〔E〕で表わされるブタジエン類をDi
    els−Alder付加反応させることを特徴とする請
    求項第1項記載のラクトン構造を有する環状ケトン類の
    製造方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔D〕 (式中、R^1及びAは前記と同義を表わす)▲数式、
    化学式、表等があります▼〔E〕(式中、R^2は前記
    と同義を表わし、R^1^4はトリアルキルシリル基を
    表わす)
  5. (5)下記一般式〔A〕で表わされる環状ケトン類に亜
    鉛−四塩化チタン−臭化メチレンより成る野崎・wit
    tig試薬を作用させるか、または、野崎・witti
    g試薬を作用させた後、アルキル化或いはアルケニル化
    することを特徴とする請求項第2項記載のピロリドン構
    造を有する環状ケトン類の製造方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔A〕 (式中、R^1、R^2及びAは前記と同義を表わす)
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