JPH041364A - クラック注入工法 - Google Patents

クラック注入工法

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JPH041364A
JPH041364A JP10269090A JP10269090A JPH041364A JP H041364 A JPH041364 A JP H041364A JP 10269090 A JP10269090 A JP 10269090A JP 10269090 A JP10269090 A JP 10269090A JP H041364 A JPH041364 A JP H041364A
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Katsuhiko Kurihara
勝彦 栗原
Hideo Ishida
秀夫 石田
Shunsuke Tazawa
田沢 俊介
Mineo Murata
村田 峰雄
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Nitto Chemical Industry Co Ltd
YAMAGUCHI KIKAI KOGYO KK
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Nitto Chemical Industry Co Ltd
YAMAGUCHI KIKAI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、地下コンクリート構造物等に発生したクラッ
クからの漏水の補修のために注入剤を前記クラック部分
に注入して止水を図る工法に関する。
〔従来の技術〕
たとえば道路トンネル、地下鉄、地下商店街、地下通路
等の地下コンクリート構造物は地下空間の開発とともに
年々増加している。
また、近年都市等においては、地上利用の過密化に伴い
、大深度地下開発構想か提唱されている。
一般に、地下構造物は地下水位以下に構築される場合が
普通であるため、古い地下構造物の維持管理上の問題と
して地下水による漏水の問題がある。
この漏水は、地下構造物のコンクリート部材に発生した
クラック等によるものであり、クラックの発生原因とし
ては過大応力の他、コンクリ−トの中性化、アルカリ骨
材反応、地下水中の酸の影響による劣化または地震等に
よる異常発生外力等が挙げられる。
クラックの発生は、コンクリート構造物設計・施工時に
おいて、発生応力の低減、あるいはコンクリート配合等
に対する配慮により、ある程度は防止することはできる
が、完全にその発生を防止することはできない。そのた
め、有効なりラック補修工法の開発が望まれている。
従来、地下構造物のコンクリート部材におけるクラック
補修方法としては、主に裏込め注入工法およびクラック
注入工法がある。
前者の裏込め注入工法は、第6図のように、コンクリー
ト部材50に発生したクラック51部分に、コンクリー
ト部材50を貫通して形成した注入孔52内に配設した
注入管53により通常は薬液系の裏込め材54をかなり
広い範囲にわたって注入し、この裏込め材54により、
そのコンクリート部材50の補強とともに、クラック5
1の背面(コンクリート部材の背面)を裏込め材54に
より覆うことで止水を図る工法である。
一方、後者のクラック注入工法は、第7図および第8図
に示されるように、漏水クラック51に沿って、■カッ
ト55を施し、次に漏水クラック51部分に注入がなさ
れるように注入管56を所定の間隔を置いて取付けて、
■カット55部分を急結セメントなどからなる止水セメ
ント57等によりシールした後、注入管56より止水剤
を注入する工法である。
また、止水セメント57は、注入管56により注入され
る止水剤がクラック部分より逆流出しないよう閉止する
とともに、施工完了後においては充填止水剤として機能
する。
他方、クラック注入工法における止水剤としては、エポ
キシ系やウレタン系などの有機系の他、無機系など多種
のものがあるが、たとえばエポキシ系タイプの2液型を
使用した場合には、図示されているように主剤と硬化剤
とを7字型注入管路を用い、中間で合流させて注入を行
う1.5ショット方式が用いられる。この方式では、ク
ラックの奥深くまで浸透させるために注入時間として3
〜5hr程度が必要とされ、このために硬化時間が同程
度に長い止水剤が採用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記従来のクラック補修方法によっては
、完全に地下水の漏水を遮断することはできないかまた
はきわめて困難であった。
具体的には、前者の裏込め注入工法の場合には、特に地
下水Wの流れがあると裏込め注入剤が、地下水Wの流れ
に押し流されて地盤中に逸走してしまい、第6図のよう
に、クラック51発生部分の背面全体を確実に覆うこと
は困難であり、裏込め材で被覆されない部分が生じ、そ
こから漏水を生じることがある。さらに、かかる事態を
可能な限り避けるために、従来の方式では、裏込め材を
多量に用いるため、材料費が嵩むばかりでなく、地下水
の流れを乱す原因となることが多く、もって他の個所に
悪影響を及ぼすという問題点を有する。
また、後者のクラック注入工法の場合には、クラック5
1を可能な限り拡げないとの考えの下で、前面側から注
入剤を注入するものであって、低圧で長時間かけて注入
することが必要である。このため、施工完了まで長時間
要し、クラック51の奥深い部分にまで充分に止水剤を
注入することが困難であり、特に細いクラックの場合に
は、完全に止水を図ることはできなかった。
また、浸透性を重視する場合には、注入する止水剤とし
てセメント系のものを用いることはできず、樹脂系のも
のを用いる必要がある。樹脂系の止水剤は、価格が高く
、コンクリート部材との馴染みが悪く、長期的には再度
の補修が必要となるなどの難点もある。
したがって、本発明の課題は、地下構造物に発生したク
ラック等を止水剤により直接的に確実に塞ぎ、地下水に
よる漏水を完全に遮断しうる止水工法を提供することに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題は、地下コンクリート構造物に発生したクラッ
ク部分に、そのクラックと少なくとも−・部が連通ずる
ように注入孔を削孔し、この注入孔中にその口元部分よ
り深(注入管を挿入;7、その先端部おJ−び基端部を
注入孔に対して液密にした状態で、前記注入管を介j−
で両液密部分間に臨む注入管の注入口から注入剤を注入
することで解決できる。
〔作用〕
本発明においては、地下コンクリート構造物に発生した
クラック部分に表層部分より深くまで注入孔を形成して
注入剤を注入する。これによって、クラックの深い部分
にまで注入剤を注入できるから、従来の表面からの施工
による浅い部分のみのクラック注入に比較して注入の確
実性が高い。
また、注入時において、注入管の先端部および基端部を
注入孔に対して液密にしておくので、その間において注
入剤をクラックに対して直接的に注入できる。このよう
にして、クラックの内部に深くまで注入剤を注入できる
また、注入孔をコンクリート部材を貫通して形成したと
き、単に基端部のみを止水セメントなどにより液密とし
ておいても、注入した注入剤は先端から地盤中に逃げて
しまうが、先端部を液密としておくことで、目的のクラ
ック個所に対して止水剤を確実に注入できる。
〔発明の具体的な構成〕
以下、本発明を図面を参照しながら具体例に基づき詳説
する。
第1図および第2図は第1実施例を示したちので、第1
図はクラックに沿った縦断面図、第2図はコンクリート
構造物の前面側からの視図である。
コンクリート部材1にクラック2が発生しているとき、
クラック2中に注入孔3がハンマードリル等により削孔
される。次いで、先端部および基端部にパッカー4A、
4Bを備え、かつそれらの間に注入口4Cを有する注入
管4が注入孔3内に口元より深く挿入される。
注入管4内に注入剤Mが圧送され、注入口4Cから吐出
される。このとき、パッカー4A、4Bは予め注入孔3
内面に対して膨出または密着され、液密状態とされる。
注入口4Cからの注入剤Mは、先端側および基端側がパ
ッカー4A、4Bにより遮られているので、吐出圧力に
応じてクラック2中に浸透注入される。
注入を続行し、コンクリート部材1の前面から注入剤M
の流出がみられたとき、クラック2中が注入剤で満たさ
れたと判断することができる。
本発明においては、上記例のように、注入孔3をコンク
リート部材lを貫通して形成することを必須とするもの
でない。第3図のように、コンクリート部材1を貫通さ
せなくてもよい。この場合はできるだけ深く注入孔を削
孔し、注入管を挿入することが好ましい。具体的には、
コンクリート部材1の厚みの1/4以上、より好ましく
は1/2以上まで深く削孔するのが良い。
また、第1実施例では、注入孔3をクラック2に沿って
削孔したが、第3図のように、注入孔3をクラック2と
交差するように形成することもできる、。
注入管4としては、たとえば第4図および第5図に示す
ものを用いることができる。この注入管4は外管40と
内管41との2重管からなり、先端はプラグ42により
閉塞され、また先端部および基端部の段部には強化ゴム
製のスリーブ状パッカー4A、4Bが包被されでいる。
これらパッカー4A、4Bの両端部は外管40の外壁面
に対して固定され、中間部が第4図仮想線のように膨出
するようになっている。
さらに、パッカー4A、4B部分の外管40の壁には、
連通孔40a、40bが形成され、外管40の内側と内
管41の外側との間隙流路に連通している。注入管4の
途中には、継手43が設けられ、この継手43および対
応する内管41の壁面に注入口4Cが内管41内流路と
連通して形成されている。また、継手43の注入口4C
の形成位置とは90度異なる位置に、注入管4の長平方
向に沿って連通孔43a、43aが形成されている。
注入管4において、外管40と内管41との間の間隙流
路にパッカー作動用流体Pたとえば水を供給する。水圧
は連通孔43aを通って先端側パッカー4Aに対しても
作用するので、パッカー4A、4Bが膨出する。この状
態で、注入剤Mを内管41内流路に供給し、注入口4C
からクラック2に対j7て吐出さぜる。
パッカー4A、4Bの作動手段としては、公知のように
、ネジ作動式などのものも用いることができる。また、
注入管4の基部側の液密手段としては、バッカーに代え
て、従来のクラック注入と同様に、急結セメントなどに
より液密を図ることができる。
本発明の方法において、注入管4としては、単管、1.
5シヨツト管、2重管など適宜のものを用いることがで
きる。
注入剤としては、従来のクラック注入剤をそのまま用い
ることができる。その例としては、セメント系材料、水
ガラス系材料などを挙げることができる。
他に用いることができる注入剤としては、天然ゴムラテ
ックス:スチレン−ブタンジエンゴム(SBR)、ニト
リル−ブタンジエンゴム(NBR)、クロロプレン、メ
タクリル酸メチル−ブタンジエンゴムなどの合成ゴムラ
テックス:アクリル酸エステル系、酢酸ビニル系、エチ
レン−酢酸ビニル共重合系、塩化ビニリデン−塩化ビニ
ル共重合系などの合成樹脂エマルジョンなどの各種の水
性ポリマーディスバージョン類:不飽和ポリエステル系
、エポキシ系、ポリウレタン系、タールエポキシ系、タ
ールウレタン系、エポキシアスファルト系、ゴムアスフ
ァルト系、フッ素樹脂系などの各種の液またはペースト
レジン類:スチレン、アクリロニトリル、スチレン−ア
クリロニトリル、塩化ビニル、酢酸ビニル、メタクリル
酸エステル、ジアリルフタレート、トリメチロールプロ
パントリメタクリレート、エポキシスチレン、アクリル
アミド、N−メチロールアクリルアミド、ポリエチレン
グリコールジメタクリレート、メチルシリコネート、変
成アルキルシリコネートなどのシリコネート類、シラン
化合物系、メチルシリコン、変成アルキルシリコンなど
のシリコン系などの各種のコンクリート含浸用モノマー
またはポリマー類:鉄筋用防錆剤、界面活性剤などを挙
げることができ、これらは一種または二種以上を用いる
ことができる。
なお、クラック2の長さが長い場合、注入孔をそのクラ
ック2に沿って複数形成しながら、前述の施工を複数個
所で行うことができる。
〔発明の効果〕
以上詳説したように、本発明によれば、地下コンクリー
ト構造物に発生するクラックに対してその奥深くまで直
接かつ確実に注入剤を注入できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の縦断面図、第2図はその
コンクリート構造物の前面からの視図、第3図は第2実
施例の縦断面図、第4図は用いる注入管の例の半断面正
面図、第5図はV−V線矢視図、第6図は従来の裏込め
注入工法の縦断面図、第7図は従来のクラック注入工法
の縦断面図、第8図はそのコンクリート構造物の前面か
らの視図である。 1・・・コンクリート部材、2・・・クラック、3・・
・注入孔、4・・・注入管、M・・・注入剤、P・・・
パッカー作動用流体。 特許出願人  日東化学工業株式会社 山口機械工業株式会社・  。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)地下コンクリート構造物に発生したクラック部分
    に、そのクラックと少なくとも一部が連通するように注
    入孔を削孔し、この注入孔中にその口元部分より深く注
    入管を挿入し、その先端部および基端部を注入孔に対し
    て液密にした状態で、前記注入管を介して両液密部分間
    に臨む注入管の注入口から注入剤を注入することを特徴
    とするクラック注入工法。
  2. (2)先端部および基端部にパッカーをそれぞれ有する
    注入管を用いる請求項1記載の工法。
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